2011年8月7日日曜日

2011年 8月 4日 統合対策本部共同記者会見:経産省 保安院「福島第一原発 安全性評価」安全委員会は妥当と評価。併せて「避難区域解除の方針」を示す。文科省から「総合モニタリング計画」発表。河川の底土から 26,000Bq/kg、汚染について安全委員会、評価せず。

2011年 8月 4日 共同記者会見 (57回)

録画 IWJ
1 http://www.ustream.tv/recorded/16423581
2 http://www.ustream.tv/recorded/16423987
3 http://www.ustream.tv/recorded/16424774
4 http://www.ustream.tv/recorded/16425215

フリーライター木野龍逸さんによるまとめ
http://ustre.am/_16UWP:O6p


■会見のポイント
今回のテーマは「避難区域解除の方針」と「現在の1Fのプラント安全性の評価(アピール)」と「総合モニタリング計画」の3本柱。何れもステップ2終了後の住民帰還に向けて国が指針を示した重要な会見出席予定の細野大臣は緊急の用事という事でドタキャンに。

「避難区域解除の方針」では、内閣府 原子力災害対策本部の依頼を受け、原子力安全委員会から・緊急時避難準備区域・避難区域・計画的避難区域の解除条件が示されている。

この原子力安全委員会が示した指針にはプラント状況の安定性も条件に含まれており、経産省 保安院からは今回と同じ規模の地震、津波が来ても現在の福島第一プラントの健全は保たれる、問題ないという信じ難い評価が示されている。しかも東電から受領して1日で経産省が評価、当日には原子力安全委員会が経産省の評価は妥当だと結論を出して本会見で発表している。

併せて・緊急時避難準備区域・避難区域・計画的避難区域の解除条件においては、ステップ2(現在)で実施される除線、モニタリングについても重要になる。

そこで文科省からは「総合モニタリング計画」が発表されている。文部科学省、原子力安全委員会、原子力対策本部、関係府省、自治体、原子量事業者が、それぞれ役割分担を行い、情報を統括してポータルサイトで情報を一元的に公開する計画が示されている。(これまで幾度となくあった指摘)

ステップ2で行われる除線活動はどうなっているのか、具体的な指示が必要ではないかという疑問も聞かれたが、除線活動については具体的には示されず、福島県と南相馬市で除線マニュアルがあると聞いていると報告があっただけ。この点は内閣府 原災被災者生活支援チームが出席しないと見えてこないのは相変わらず。

ステップ2終了以降の・緊急時避難準備区域・避難区域・計画的避難区域の解除に向けて、関係省庁、関係機関が足並みを揃えたというのが 8月4日 の統合対策室共同会見。質疑の前半は、これらの議題に対してのみ行わた。一つの節目となる重要な会見と言える。

【福島第一原発 安全性評価に関して】
現在の福島第一原発の安全性に関しては疑問だらけ。前回と同じ規模の地震、津波が来ても安全性は確保されるという東電分析と保安院の評価、安全委員会の評価。
  • 水素爆発は起こり得ないという前提で保安院は評価。
  • 最悪の事象は注水停止は15時間で評価。それ以上の注水停止はあり得ないと考えている。
  • 福島第一は今回と同じ規模の地震、津波でも問題ないと評価。
    あり得ない東電と経産省保安院の評価。ストレステストで止まる原発など一基も出る訳がない。
  • 津波警報で戻れない事は想定していない。
    今回のケースでも津波警報が長時間続いたが、結局津波は来なかったので作業が出来た。だから問題はないと呆れた回答をする東電 松本氏。
  • 上記、最悪の事象でも20km以遠で放射能により住民が危険にさらされることはないと評価。対応するだけの十分な時間があるため。
  • 原子力安全委員会は、これら経産省 保安院の評価を翌日には妥当と評価。

【避難区域解除の方針に関して】
上記、福島第一原発の安全性を前提にした原子力安全委員会避難区域解除の指針
  • 意見を求められその日に回答。安全委員会が検討に入ったのは7月19日ステップ1終了時。何れは求められるだろうと事前の準備は出来ていたので即回答出来た。
  • 解除条件を満たしているかどうか、今後も安全委員会が評価に関わる。
  • ステップ2(現在)に平行して行われる除線活動が現状どうなっているのか伝わってこない。
  • 統合対策本部は戻れないというケースは全く想定しない。必ず戻ってもらうための努力が重要、とこれまでの主張の繰り返し。
  • 晩発性のガン、健康リスクについて国は全く考えを持っていない。
    (現状では、因果関係が証明されないということで将来、保証される見込みはない)
  • お米に関しては農水省。統合対策本部と密に連携はしていない。HP公開情報しか知らない。食品に関して情報が伝わってこない。水産庁もしかり、連携が取れていない。
# 東電の自己評価 → 経産省 保安院、良い評価だ。→ 安全委員会、問題なかろう。という一連の矢継ぎ早感が否めない流れ。質疑では本当にちゃんと議論しているのかとう疑問の声が相次いだ。福島第一が全く問題ないのならストレステストで止まる原発なんて一基もあり得ない。おちょくられているとしか思えない。NHK 横川記者の質問に全て集約されているので、壇上の回答者の回答になっていない回答は必見。NHK横川記者、核心を突く良い質問をします。

以下は定例会見のポイント。

プラント関連
特に大きな発表はなし。相変わらず停電、水漏れ、トラブルは尽きないといった状況。

モニタリング関連
河川の汚染が深刻さを改めて確認。河川の底の砂土から、最高地点で セシウム134が12,000Bq/kg、 セシウム137が14,000Bq/kg、合計 26,000Bq/kg の汚染。この点については原子力安全委員会の評価はスルー。河川の水の検出限界値が 10Bq/L と高い事を指摘。

実際にアユなどの淡水魚からも高い暫定基準値すら超える汚染が確認されている。海洋モニタリングの検出限界値や食品の暫定基準値についてもそうだが、原子力安全委員会の指摘にも関わらず、それに従わない関係省庁、県、の姿勢が表面化しつつあるように思えた。

質疑関連
数日前の江川さんの質問で帰れない場所に何時までも帰れるというのは、という質問に対して、えらい剣幕で帰れないということは念頭にないと反論していた園田政務官。本日の会見でも、新しい地域で新しい生活を踏み出そうとしている方々を傷つけている、といった厳しい指摘が相次いだ。

フリー政野さんもこの会見に出席。今回の矢継ぎ早と思えるステップ2以降の避難区域見直し指針についてかなりの不信感を持っている事が質問内容から伺える。


■本日の議題
  • 冒頭の挨拶 (園田政務官) 00:01:20~
  • 1F 原子炉施設の安全確保状況(経産省 保安院 森山対策監) 00:07:00~
  • 「1F 原子炉施設の安全確保状況の安全委員会の見解」と「避難区域解除の指針」
    (原子力安全委員会 加藤審議官) 00:17:00~
  • 環境モニタリングについて (東電・文科省) 00:29:15~ / 00:32:50~
  • 環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会) 00:00:00~
  • 各プラントの状況 (東電) 00:03:40~
  • 宿題の回答 ~補足(園田政務官) 00:12:35~
  • 質疑 00:15:35~



資料


録画 IWJ
1 http://www.ustream.tv/recorded/16423581


2 http://www.ustream.tv/recorded/16423987


3 http://www.ustream.tv/recorded/16424774


4 http://www.ustream.tv/recorded/16425215


フリーライター木野龍逸さんによるまとめ
http://ustre.am/_16UWP:O6p


http://ustre.am/_16Uwt:O5x 00:01:20~

■冒頭の挨拶

園田政務官
本日も大臣が急遽、この場にこれなくなったことをお詫びする。緊急的な部分があり、ご理解頂きたい。私からは、これまでロードマップの大きな区切りであるステップ1の工程を総括してステップ2の作業に取りかかってきているところだ。

このステップ1の終了によって安定的な冷却が実現し、そしてまた、発電所の安全状態は相当程度確保されているとうい状況だが、経産省 保安院において、ステップ1終了を踏まえてのプラントの安全確保状況についての評価を行って頂いた。

本日、その内容の取り纏めを行って頂き、原子力安全委員会にも保安院から報告されたと言うことだ。この後、経産省 保安院より、その内容についての説明があるので宜しくお願いする。

もう一点、併せて原子力対策本部では、この記者会見の中でも様々な形で皆様からお問い合わせがあったが、今後想定される緊急時避難区域として計画的避難区域、警戒区域としている避難区域などの緊急事態応急対策を実施すべき区域の見直しの考え方について、原子力安全委員会に意見を求めていた。

本日、原子力安全委員会から、その考え方を示しているところであるので、その内容についても後ほど皆様にお伝えさせて頂きたいと思っている。

宿題の報告
先般、米の放射性物質の調査についての考えと移管についてお問い合わせ頂いていた。昨日、農林水産省より、その旨の考え方が発表されたところである。ご案内の通り、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、神奈川県、宮城県、山形県、新潟県、長野県、埼玉県、東京都、山梨県、静岡県、と言う形で調査の対象区域が指定をされたところだ。

# 岩手が含まれていないと江川さん。理由は不明。農水省に聞いてくれと。後に農水省で修正が加えられた模様。岩手、秋田、青森が指定県に追加されている。

それ以外では土壌調査の結果、農地の土壌中の放射性セシウムの濃度が 1,000Bq/kg 以上あった市町村についても調査の対象になるが、調査を2段階に分け、収穫前の段階での調査、そして収穫後の段階の調査の本調査、この2段階の調査によってしっかりとその状況を見ていく。当然、そこにおいて暫定規制値を超える物がみつかれば、そこで出荷が停止される等形になるものだ。

# 事故米は流通するは、このの産地偽装は7割誓う上るわ、各、都県で適切に管理できるとはとても思えない。個人的にはお米さようなら。どうやって安全な産地の米を確保するか、米に変わる小麦ベースの食品を視野にいれて考えしかない。自給率を維持するために冷静にとう意見はとてもじゃないが正気の沙汰とは思えない。

宿題の報告
ブタの資料についてのお問い合わせを頂いていた。ブタや鳥については資料についての穀物、副産物などの供与はされていない。稻わらは供与されていないといのが、先ず、実態だ。ブタ用の飼料については米国等からの輸入原料、例えばトウモロコシやコーリャンであるとか、大豆油のカスが主体と言うことだ。

国産原料については "ふすま" や "ぬか" 等が少量使われているだけであると言うことなので、現在庁をしているところだが、現在の所、食費園衛生法の暫定規制値を超える放射性セシウムは検出されていない。

何れにしても、現在、農林水産省、厚生労働省の方で万全な体制を敷いて頂いている物だと考えているところだ。私からは以上。

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http://ustre.am/_16Uwt:O5y 00:07:00~

1F 原子炉施設の安全確保状況、及び、避難区域等の見直しに関する考え方について

■1F 原子炉施設の安全確保状況

経産省 保安院 森山対策監
東電福島第一原子力発電所の原子炉施設の安全性について説明申し上げる。

【資料】
東京電力㈱福島第一原子力発電所の原子炉施設の安全確保状況について

東京電力㈱福島第一原子力発電所第1号機、第2号機及び第3号機の原子炉への注水の維持に係る報告の評価について

この原子炉への注水の維持に係る報告の評価という資料だが、これは原子炉施設の安全確保状況を評価するために東電に対して注水の維持、状況について改めて報告聴取を求めた物である。これまで様々な形で説明している内容をとりまとめて頂いた物だ。

その内容については、適切な物だと評価しており、それを元に安全確保状況について整理をしたと言うことだ。これからの説明については、「東京電力 福島第一原子力発電所の原子炉施設の安全確保状況について」という資料で説明させて頂く。

東京電力㈱福島第一原子力発電所の原子炉施設の安全確保状況について(PDF形式:121KB)
http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110804004/20110804004-1.pdf

なお、この資料は概要になっており、実は本体の評価書があるが、まだ印刷が間に合っていない。届き試合お配りしたいと思うが、先ずは概要の方で説明する。

# 本体資料は多分これ。
東京電力株式会社福島第一原子力発電所第1号機、第2号機及び第3号機の原子炉への注水の維持に係る報告書の受領について(PDF形式:110KB)
http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110803005/20110803005-1.pdf
福島第一原子力発電所第1号機、第2号機及び第3号機の原子炉への注水の維持に係る報告書(東京電力株式会社)(PDF形式:8,236KB)
http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110803005/20110803005-2.pdf


先程、園田政務官から説明があったように、ステップ1の終了にあたり、安全確保状況について評価を実施したと言うことだ。1ページに評価のポイントが書いてあるが、

東京電力㈱福島第一原子力発電所の原子炉施設の安全確保状況について(PDF形式:121KB)
http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110804004/20110804004-1.pdf

1点目は、これまでの様々な対策により。水素爆発や原子炉等の冷却が出来なくなる可能性は低いと考えている。

2点目は、しかしながら地震や津波の影響を受けて原子炉冷却が中断した場合を仮定して、周辺への影響について解析をした。その結果、20km 以遠における放射能の影響は原子力防災指針の指標に比べ十分小さいと評価した。

3点目は 評価にあたり、事業者が原子炉等への注水が中断しないように講じている対策や中断した場合の対応策について報告聴取を行い、これは先程申し上げたもう一つの資料だが、妥当である事を確認している。

4点目。今回の評価は現地点で得られたデータ等に基づいて、保守的な考察をしており、警戒区域の見直し等に際しては、最新のデータ等を踏まえて新手馬手評価を行うということだ。ページを開いて頂き、概要の1ページ目をごらん頂きたい。

(別添)東京電力㈱福島第一原子力発電所の原子炉施設の安全確保状況について(ステップ1終了段階における評価)(概要)(PDF形式:253KB)
http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110804004/20110804004-2.pdf

(以下は本体 冒頭の説明は概要版)
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan059/siryo2-1.pdf

1.安全確保の状況
1.(1)
先ず、安全確保の状況だが、水素爆発の防止については、これまで1~3号機で窒素封入が実施されており、建屋の損壊、1,3,4号機は建屋の損壊、2号機については耐震性を損なう損傷はみられない。水素爆発の可能性は非常に低いと考えいている。

# 窒素封入が出来なくなる可能性については触れず。

仮に、格納容器内で水素爆発が起きた場合でも、避難や屋内待避を必要とする汚染地域は生じないと、大変保守的な評価であるが、最大で 20km 地点1.3mSv/y と評価している。(実際はこの値よりはるかに低い)先程の水素爆発については、これまでの報告聴取を踏まえて既にお知らせしている内容だ。

1.(2)
地震津波による設備の損壊等の防止だが、これも、これまで報告聴取によって公表させて頂いているが、1、3、4号機については、現状のままでも十分な耐震性を確保出来ると考えている。

# 地震で配管、設備等があちこち痛んだいるかも知れない、それが現場で全て確認出来る訳でもないのに、今回の大津波を伴う大地震が来ても安全だと評価する保安員。あり得ない。この点については後の質疑で記者から質問されている。この福島第一原発でも地震、津波については完璧だという評価。これではストレステストで止まる原発など一機もあり得ない。経産省 保安院、東電の評価は全て妥当としか言わない。

また、4号機の使用済み燃料プールについては耐震補強工事も行われている。2号機については耐震性を損なうような損傷は見られないと考えている。

また、津波対策として、ポンプ、電源は高台に設置しているといった対策を取っているが、地震、津波による冷却設備等への影響の可能性は大変小さいと考えているが、設備が影響を受けた場合、原子炉が冷却出来ない場合を念のため、評価を行ったと言うことだ。

1.(3)
それから、原子炉冷却の失敗ということで、これについても1~3号機において循環注水冷却が行われており、原子炉の温度、圧力も安定している。水源、ポンプ、配管系、電源も多重化されている。更に、注水が中断されても3時間程度の作業で注水が可能。これは報告聴取によっても確認をしている。5,6号機においては冷温停止状態で安定冷却中だ。

2ページ目に書いてあるが、そのように安全対策が講じられているが、1~3号機の原子炉冷却が出来ない場合、念のため、影響評価を実施した。

1.(4)
使用済み燃料プールの失敗の防止だが、使用済み燃料プールについては熱交換機によって安定的な冷却が実施されている。1号機については 8月上旬に運用が開始されるという状況だ。万一、冷却が不可能になった場合でも水温が100℃まで上昇するのに最も厳しい4号機で、39時間かかると言うことで、時間的余裕を持って対応する事が出来る。

# 数値に対しては、常に、大変保守的な、とても保守的な、すっごい保守的な、とにかく十分過ぎるゆとりがあるのだと言うことを強調する。誰一人、真に受けて聞いている人はない。

1.(5)
日常的に放出される放射性物質による放射線の影響と言うことで、4月19日に公表され、東電のほうで試算されているが、敷地境界で年間で最大、1.7mSv ということだ。従って発電所から遠い所になると、その分、影響は小さくなると言うことだ。


2.異常が事象が生じた場合の影響評価
原子炉の冷却失敗が生じた場合を評価している。評価の条件だが、炉心状態については IAEA の閣僚会議に提出した報告書の解析を前提としている。

2.(1)

先ず、基本解析としては、各号機の炉心に殆ど燃料が残っていない、すなわち、燃料の領域に燃料が残っていない実態に近いケースと、評価上、はこちらの方がより厳しくなるが、3号機の炉心に多くの燃料が残っているケース。こういった物を実施している。


それから炉心への注水停止時間は、5時間、10時間、15時間ということで評価している。


放射線影響評価の条件としては、セシウム等による外部被爆と内部被爆を合計した評価、小児甲状腺等価線量も評価している。

2.(2)
3ページ目だが、発電所から20km 地点の実効線量評価の結果だが、最も厳しい条件として、1~3号機の全てで冷却が失敗して15時間後に注水を開始した場合、基本解析の場合には実行線量が 0.17mSv であり、防災指針の 10mSv より十分小さい

小児甲状腺の等価線量についても 0.038mSv であり十分小さいと考えている。念のため、1年間居住した場合の実行線量も評価しているが、0.65mSv と十分小さな値だと考えている。

② 参考解析「3号機の炉心の多くに燃料が残っているケース」について評価している。この場合、実行線量が 2.3mSv であり、防災指針の 10mSv より小さい。甲状腺等価線量についても 1.0mSv であり十分小さいと間が手いる。

なお、一年間、居住した場合の実行線量は、17mSv となるが、長期にわたる被爆防護については環境モニタリングの結果等を踏まえて十分な時間的余裕を持って対策を講じることが可能だと考えている。

2.(3)
全体のまとめだが、原子炉の冷却失敗が発生した場合を評価した結果、注水が長時間(15時間)停止した場合でも発電所から20km 以遠においては放射能の影響は小さい。

3.原子炉の放射性物質放出評価に関する今後の対応
ただいま申し上げた評価は、現地点で得られたデータを元に保守的な考察をしているので、冒頭申し上げたように警戒区域見直しにおいては、改めて最新のデータを踏まえて想定される自省とその影響について改めて評価を行うという考えだ。

# 殆ど影響はないと。第一印象は誰が見ても過小評価。最悪の事態が今回の14時間注水停止にプラス1時間しただけの15時間止まるのが最悪の事象として評価。後のNHK横川記者の質問で、津波で近寄れない状況も考慮していない事が明らかに。津波注意報が解除されなかった事について、結局津波はこなかったから作業出来るという東電松本の説明に耳を疑った。誰がみても過小評価にしか見えない。にも関わらず、再三、保守的にという言葉を繰り返し、これでも相当ゆとりがあることを強調する東電と経産省 保安院。今回の発表、そのまま信用する人は誰一人いない。いるとしたら頭がおかしい。改めて最新データに基づいて、などと言っているが評価するのは原発推進当事者のみ。

私の説明は以上だ。

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http://ustre.am/_16Uwt:O5A 00:17:00~

■「1F 原子炉施設の安全確保状況の安全委員会の見解」と「避難区域解除の指針」

原子力安全委員会 加藤審議官
私からは二つ報告する。一つ目は、ただいま経産省 保安院 森山対策監から説明があった福島第一の安全確保状況の報告を受けて、安全委員会として見解をまとめたという件をひとつ。

もう一つは、原子力災害対策本部から、原災法の20条5項に掲げる時校についての意見紹介を受け、それに対する意見を出したと言うことだ。

第59回 原子力安全委員会臨時会議
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan059/index.html

先ず、第一点だが内容は、今、森山対策監から説明があったとおりであり、これについては斑目委員長のこの議題に関する取り纏めの中で、今後の状況を考えた場合に、その、え、念のための影響評価を行った物として炉心の冷却が失われた場合と言うことで評価してもらった訳だ。

基本ケースだと20km先では放射線の影響は非常に小さいと。参考ケースで行った物は非常に保守的な仮定の下で行われている訳である。一年間、ずっと20km先に居続けたとすると、一番厳しい地点で 17mSv/y と言う値になるが、モニタリングしながら必要な対策を取るのに十分な時間的な余裕が考えられる訳である。

# 殆ど 経産省 保安院 森山対策監が言ったことをそのまま言っているだけ。これが評価?案の定、質疑で疑問の声が出る。受け取ったその日に評価を出すってどゆこと?ってね。

そういうことで保守的なケースについては、参考ケースは非常に保守的でありますので、是非、炉の状況についての新たな知見、あるいは、久木田委員からは知恵と手間をかけてと言う言葉があったが、より現実的な炉内の状況のエスティメーションをして頂いて、これについては、是非、今後、更に、より現実に近い再評価を行って頂きたいということで、それを前提として、今回、お示しのあった評価については妥当とするという風に結論をまとめている。これについては特に資料はお配りしていない。

■避難区域などの緊急事態応急対策を実施すべき区域の見直しの考え方について
もう一点が、原災法の関係で意見を求められた件だが、そちらについて資料をお配りしている。


2ページ目に意見を求める事項か書かれているが、今も説明があったがステップ1が達成されるなど、発電所の状況が改善される事を踏まえて、緊急時批判準備区域、計画的避難区域、警戒区域において,その見直しを含めた緊急事態応急対策を実施すべき区域のあり方及びその区域内の居住者に対し周知させるべき事項について意見を求めると言うことで、本部長から委員会宛のペーパーが本日出された。

実は、今後の解除や復興における段階での放射線防護のあり方については、既に原子力安全委員会としては7月19日に全体的な放射線防護に関する気補的な考え方というのはまとめて既にお出ししている。

実際問題として計画的避難区域の設定の際には、そういった新しいコンセプトの掲示などを行っていた訳であるので、今後、この、解除に向けての意見紹介というのは当然あり得るだろうと言うことで、委員会の中ではいろいろ議論を重ねてきたところだ。

そういった背景もあり、本日、お手元の資料の5ページからある「東京電力株式会社 福島第一原子力発電所事故における緊急防護措置の解除に関する考え方について」というのを委員会として決定し、原書力災害対策本部長にお返ししたと言うことである。


この5ページには(上記PDF2ページ目)基本的な考え方が書いてある。解除の条件と言うことで、避難の形態はいくつか設定した訳であるが、それぞれの避難措置の目的を踏まえて必要性、正当性がないと判断されるようであれば解除して良いだろうという事だ。

2点目として、そうはいっても戻った場合に線量を下げていくという活動が必要だから、そいういった解除に当たって行う新たな防護措置の実施の時期、内容を定め、必要な準備を行った上で適切に解除するようにと言うのが第2点目だ。

3点目として、そういった判断、緊急防護措置の解除、その後の除線、改善措置、あるいは放射線防護措置など、どう行っていくかという計画を作る際には関連する地元自治体、住民などが関与できる枠組みを作って適切に運用してもらいたいというのが基本的な考え方だ。

6ページ、7ページ(PDF3,4page)は、それぞれの避難区域に応じた解除の考え方を示している。

(1)緊急時避難準備区域における解除の考え方
最初が緊急時避難区域の解除の考え方だが、緊急時避難区域というのは発電所で何かあった場合、やはり、その、影響が及びうる、緊急に避難してもらう必要が生じうる、ということで、普段は住んでも良いが、そう言った場合には直ちに避難できるように常々準備して下さいということで儲けた区域だ。

従って線量については、そもそも住んで頂けるような線量である。こういった地域の解除については、先ず、発電所の状況については、その区域において行い、待避、避難の事態が発生する可能性が極めて低く、仮に、そういう事態が発生しても、対応のための十分な時間的余裕があると判断されること。これが一つだ。

それから、線量がそもそもそれほど高くない訳ではあるが、住民が受ける被爆、戻った際に住民が受ける被爆、これは内部被爆を含むが、そういった物の低減を図るための必要な除線とモニタリングを行うと言うことである。

# 20mSv/y 以下だからといって、被爆しに住民を戻させる。除線する努力を住民に強要させ、妊婦、子供に一切の配慮がない国の姿勢に憤りを感じる。経済活動を最優先に、チェルノブイリでは人が住めないエリアに人を戻す。これが今の政治、日本国という事実に何時までも気付かない哀れな日本人。

(2)避難区域(半径20km内)における一部解除の考え方
2番目は半径20kmの中の避難区域の一部解除の考え方だ。ここについては非常に事故の当所、短時間で放射線レベルが非常に高くなる、と言うことで早急に避難を頂いた訳であるし、また、この20km内については放射線レベルが高い地域もあると言う状況だ。

それでこういった地域についての解除の考え方だが、先ず、第一点としては発電所の状況から、こういった20km以内の中で屋内待機、避難の対応を要する事態が発生する可能性が極めて低くて、且つ、そのような事態が発生しても十分な時間的余裕があるというのが一つ。

2点目としては線量の関係だが、解除した以降のそこに住んだ場合の線量が、年間 20mSv/y 以下に抑えられることが確実であり、年間 1~20mSv/y の範囲で長期的には、年間 1mSv を目指して合理的に達成可能な限り低減する努力がなされる事、と言うことだ。

# あのさ、いくら 1mSv/y を目指したからOK、そのためにモニタリングしているから OK という事じゃないでしょうが。被爆する事実は変わりない。そのことについてどう受け止めているのか?東電は何ら責任を感じているように見えない。全てが税金、電気料金、国民の健康で原発の尻ぬぐい。そんなバカな話しがあるか。いい加減、目を覚ませよ。日本人。貴重な時間を健康を犠牲にしてまで奪われる。

当然、解除に先立って必要な除線を行う事、戻った場合、どれぐらいの線量になるかというきめ細かなモニタリングを行う事と言うことだ。

それから3番目だが、戻った後のことであるが、被爆低減のための管理、除線などの最適化された計画が明確になっていて、その中で被爆低減化の努力を図って、長期的には年間1mSv 以下に持って行くと言う方針が示されていると言うことである。

(3)計画的避難区域における解除の考え方
計画的避難区域についてだが、発電所の事故の影響が短時間に及ぶという事ではなくて、発電所から出た放射性物質によって線量レベルが高くなっていて、長期間、1年以上住んでいると 20mSv/y を超えると言うことでこういった区域から避難して頂くとした区域である。

従って解除の条件としては、解除してそこに住んだ場合、年間被ばく線量が 20mSv 以下になる事が確実であり、それから、1~20mSv/y の範囲で参考レベルを設定して、それが長期的には 1mSv/y を目指していくと言うこと。

解除に先立って必要な除線などを行う。どれだけの線量になるか、推定するためのモニタリングを行うという事だ。最後の点は、戻られた後だが、先程のと同じように被爆低減のための除線、管理などの最適化された計画が明確になっていて、その中で長期的には 1mSv/y 以下が示されていること、となっている。

原子力安全委員会なので、放射線防護の観点からだが、こういった今後の発電所の状況を踏まえ、今後の菌kふうじおうきゅうたいさくを実施すべき区域のあり方について、本日、こういった意見を原子力災害他作本部長に返事したと言うことである。私からは以上だ。

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http://ustre.am/_16Uwt:O5B 00:29:15~

■環境モニタリングについて (東電・文科省)

東電
概略

発電所周辺の環境モニタリングについて3件の報告。

・敷地内 空気中
福島第一原発敷地内における空気中の放射性物質の核種分析の結果について(第132報)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11080404-j.html

発電所敷地内における空気中放射性物質の核種分析結果
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110801c.pdf
福島第一 ダスト核種分析結果
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110804f.pdf
福島第二 ダスト核種分析結果
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110804g.pdf
福島第一原子力発電所 空気中のSr分析結果
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110804e.pdf

表の通り、福島第一 西門の所で セシウム134/137 がそれぞれ検出されているという状況だ。掲示変化はグラフ参照してくれ。本日は7月11日に採取したストロンチウムの分析結果が出てきた。日本分析センターで分析を行ったが、揮発性粒子状のストロンチウム89、90とも何れも ND というレベルだ。

・発電所周辺 海水
発電所沿岸部4カ所、沖合各地点の海水定期サンプリング結果。掲示変化はグラフ参照してくれ。こちらもストロンチウムの結果が出ている。ストロンチウムの海水中の倍率についてはこの表の通りだ。

発電所付近、海水からの放射性物質(第134報)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11080405-j.html
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110804h.pdf
計時変化
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110804i.pdf
ストロンチウム
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110804h.pdf

# だんだん手抜きになる東電。会見の場で安全委員会 加藤審議官に評価を求める記者も。

・敷地内 土壌
こちらもストロンチウムの分析結果だが、構内のグランド、野鳥の森、産廃処分場近傍の3カ所において7月11日にサンプリングした物を日本分析センターで分析した結果だ。ストロンチウム89、90共にこの表の通りに検出されている。

福島第一原子力発電所構内における土壌中の放射性物質の核種分析の結果について(続報27)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11080408-j.html
福島第一原子力発電所 土壌中のSr分析結果(PDF 8.69KB)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110804o.pdf

過去に観測されたフォールアウトに比べ高い値と言うことなので、今回の事故由来のものだと考えている。これまで、ストロンチウムについては継続的に検出されているが、今回の値については大きな変動はない。以上。


http://ustre.am/_16Uwt:O5D 00:32:50~

文科省
概要

・全国的調査 都道府県別の環境放射能水準結果、全国の大学協力による空間線量
大きな変化はない。

・定時降下物 / 浄水
大きな変化はない。

・発電所周辺の調査(空間線量率・積算線量計・ダスト)
特に大きな辺はない。

・福島県 モニタリング
9番と10番、これは福島県が行った二本松市内のモニタリングを行った物、福島市の大波地区という所について測定を行った物の結果が出ている。

・海域調査
特に大きな変化はない。

総合モニタリング計画と放射線の分布マップという資料を付けている。一つは53ページからになる。この二つについては、実は8月2日に文科省から発表してブリーフィングさせて頂いている物だ。先ず、総合モニタリング計画だが、この日にモニタリング調整会議を開いている。

こちらについては細野大臣、園田政務官、文科省 林政務官、環境省副大臣も参加して開かれたものであり、メンバーとなっているが、総合モニタリング計画としてその場で決定をしたものである。主要な内容だが、趣旨としてはきめ細かなモニタリングを実施する。抜け落ちがないようにすると言うことである。

そういった観点から平成 23年内に実施するものについて中心にとりまとめている。2.のところにあるが、役割分担を明確にして、文部科学省、原子力安全委員会、原子力対策本部、関係府省、自治体、原子量事業者など関係するところが全て役割にそって行うと言うことを先ず明確にしている。

それから実際のモニタリングだが、これまで文科省の環境モニタリングが中心だった訳だが、今回のモニタリング計画の中では食品までも含めて幅広く取り上げている。

54、55ページ(PDF2、3ページ)に掲げているが、モニタリング一般という所からはじまり、港湾、空港、公園、下水道、それから水環境、農地土壌、食品、水道、こう言ったことで環境モニタリングの枠を越えて全体的なモニタリングに関係する物、考え得る物を全て含んだ計画としている物である。

ピックアップして主要な内容を紹介すると、全国的なモニタリングと言うことでは 55(PDF3)ページの下の方に書いてあるが、都道府県ごとに各1基だけのモニタリングポストだが、補正予算をつかって250基ほど増設して空間線量率の常時監視の体制をより強固にするいう点。

56(PDF4)ページの中程から下に記載されているが、これは従来から申し上げている事だが、8月中に土壌濃度マップを作成するという事を明記している。

また 56(PDF5)ページの方には、区域、一つは緊急時避難準備区域を対象とした詳細モニタリング、もう一つは警戒区域や計画的避難区域を対象とした詳細モニタリングといった事を行い、先程説明があった区域の見直しのための情報を詳細に得るためのモニタリングを実施していくということがある。

また、海域モニタリングについては範囲等の見直しを行う事としているが、特に検出限界値を下げるということについて明記している。それから 59(PDF8)ページになるが、特に水環境という関係では、環境省の方が8月から新たに開始するモニタリングが、河川等、地下水などより充実していくという話しがある。

農地土壌の関係では、これも8月中になるが、農地土壌中の放射性物質の濃度分布図という物を作るということが明記されている。

あと60ページにはこういったモニタリング結果については、より分かり易く提供する枠組みの一つとしてポータルサイトを8月中旬に整備をし、ここに掲げているような食品まで含めたモニタリングの成果がより分かり易く提示できるようにしていきたいというふうに準備を進めているところである。

つづいて放射線量と分布マップの作成という事で 62(下記PDF1)ページからになる。

こちらについては 学技術戦略推進費「放射性物質による環境影響への対策基盤の確立」の『放射性物質の分布状況等に関する調査研究』という予算を使い進めてきている物だ。これについては空間線量のマップと土壌のマップを作るという二つの大きな柱があるが、今回は空間の線量の部分についての成果が纏まったということで資料に加えている物だ。

土壌の採取地点は、100km圏内の2000カ所について行った部分について、同じ場所で空間染量も量っている。また、道路の上の走行サーべーについて実施したものについても今回まとめられている。測定の実施日は62ページ(上記PDF1ページ)に書いてあるが、6月の上旬から7月の上旬にかけて行っている。

こちらについては大学を含めた多様な機関が参加している。94の大学や研究機関が参加してこの作業を行っている。参加人数も409人とという員数が参加して、測定や土壌の採取等の作業を行っている物である。

基本的には空間線量は発電所に近い所は2kmメッシュに区切り線量の測定、土壌の採取を行った物だ。具体的な地図については77ページ(上記PDF16ページ)につけてある。このような形でメッシュごとの測定点についての空間線量を示している。

78(PDF-17)ページの図は、道路上で計測した空間線量率をグレード分け、色分けをして示している。79~80(PDF-18~19)ページはこれまでの航空機サーべーで行った結果と、通常、文科省が地上高1mで計っている測定点でのデータ全体を重ね合わせたものである。

基本的には概ね同じ傾向が得られたと言う事と考えているが、細かく見ていくと相違があるところが見られるので、その辺の分析は更に必要と思っている。

64(PDF-3)ページに戻って頂くと、今後、土壌マップについてはクロスチェックを行うという事もあり、時間がかかっているが、それをまとめた上で8月末の公表を予定しているという状況だ。また、この土壌分析の中ではプルトニウム、ストロンチウムの測定もマップとは別にそれぞれ100点について行う予定で現在作業を進めていると言う状況だ。

続いて別冊という資料の4ページ(下記PDF資料1ページ)だ。こちらは、だいたい二週間に一度という割合で報告させて頂いているものだが、4月の段階で福島県内の校庭の空間線量率が高かった学校、具体的には 3.7マイクロSv/h 以上の学校について継続的にモニタリングをしてきている。

なお、この 3.7マイクロSv/h というのは、校庭の使用規制の暫定規制値、3.8マイクロSv/h よりも、ちょっとさげて、より、そこを確実にモニタリングするために設定したのは 3.7マイクロSv/h とう値だ。

# 全くいっていることが意味不明。国の都合で勝手に決めた値で規制値以内だからOK。そこからたった0.1を下げる事により確実に測定が出来るようになるそうだ。頭がおかしいのか。

その後、先生方に線量計を持って頂き、実際に人が受ける線量ということで毎回報告を頂いている物だ。今回は 7月18日~31日まで。55の学校、園のほうから報告を頂いた線量率の時間平均は、0.1マイクロSv/h とう事だ。

仮に、これを1日8時間、年間200日 という事で学校にいる期間と仮定しいてかけ算すると、年間の被ばく線量は 0.2mSv/y に相当するという事で、学校の目標 1mSv/y 以下という目標の 1/5 以下という結果になっている。

なお、学校別の分布状況だが、1mSv/y 以上の所はないが、0.5~1mSv/y までが2つ、残りは 0.5mSv/y 以下が 53 という分布になっている。

宿題の回答
ゲルマニウム半導体により、土壌分析をどのようにやっているかということで、1方向なのか、360度方向なのか、という質問があった。

確認したところ、360℃方向が測定出来るタイプというのは、大体、試験管程度の物の飼料が測定出来る物に限定されているということで、土壌分析では使用出来ないのではないか、ということだ。

現実に文科省で行っている土壌分析は一方向で行っている。これは、あくまでゲルマニウム半導体分析機による測定なので、これでも十分詳細な測定になるということと、外部からの影響を受けないように、鉛等の遮蔽を行っている訳なので、そういった容器や飼料自体の吸収については減衰補正も行っているので過小評価になるということはないということだ。

前回、校庭土壌の関係で、国の助成について15の都県が対象だと申し上げたかもしれないが、正確に言うと、校庭土壌に関しては 1都15県に対して通知しているが、国庫補助の対象ということでは限定している訳ではなく、全国が対象になるということだ。前回、間違った説明をして恐縮だ。以上。

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http://ustre.am/_16UD1:O5E 00:00:00~

■環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会)

安全委員会
資料1の空間放射線量の関係では、今、文科省 坪井審議官から説明があったが、福島県内の細かいメッシュでの空間線量率が発表されている。参考資料の 6~9ページにあるが、その中でこれまで行った航空機モニタリングで得られている空間線量との比較がある。

参考資料(文科省が原子力安全委員会に提供)
http://www.nsc.go.jp/nsc_mnt/110804_2.pdf

それをよく見ると、白河市から福島市方向にかけては、メッシュで計った物でも緑や黄緑の染量が出ているが、この線量をよく見ると航空機モニタリングで計った線量に比べて若干、値が高いという傾向が出ている。

航空機モニタリングは、既に他の県でも行われつつあり、今後、更に広い地域で行われるということで、非常に重要なモニタリング手段であるので、是非、この際、航空機モニタリングでの線量の測定結果と地上での実測の関係についてよく詳細を調べて頂いた方が良いのではないかと考えている。

# おいおい。航空機モニタリングは公開時、大きく取り上げず、あくまで地上モニタリングでマップを作るための参考資料であり重要でないと明言し隠蔽体質否定していたのに。セシウム牛、稻ワラ汚染の問題で、米問題が浮上し、ようやく状況を直ぐに把握できる航空機モニタリングを重視する姿勢を示した経緯。

2の空気中の放射性物質濃度については大きな変化はない。4の関係資料の関係では、飼料の裏面に海洋関係の話がある。参考資料だと、24ページからになる。発電所周辺での東電による海水中のヨウ素、セシウムの分析では、いくつかのポイントでヨウ素、セシウムが出ているが濃度限度を下回っている。

27ページは 宮城、福島、茨城、3県の沖合での海水中でのセシウム濃度だが、全てのポイントで検出限界未満である。参考資料 28ページには、福島県内の河川などでの水質、河川の底の土、砂などの放射性物質の分析結果だ。

今回、河川水からは1カ所でセシウムが検出されているという状況だが、濃度限度は下回っている。川底の土などからの状況については、参考資料の 30ページにあるが、全てのポイントでセシウムが観測されている。

# 最高地点で セシウム134が12,000Bq/kg、 セシウム137が14,000Bq/kg、合計 26,000Bq/kg ととんでもない汚染。藻を食べるアユなどからも暫定基準値すら大幅に超える汚染が確認されている。文科省、原子力安全委員会の発表からは、まったく危機感が伝わってこない。

川の水の方は検出限界が 10Bq/L という事で行われているが、全てのポイントで底の砂土から出ている事を考えると、もう少し川の水の検出限界値を下げて計って頂くことが必要ではないかと考えている。

いつもながらだが、検出限界値のことも一言書いており、先程、文科省から説明があった、総合モニタリング計画の中で、海洋の中でも書いてあるし、最後の留意事項のところで全体にかかるように検出限界値のことが書かれている。関係機関においては適切に対応して頂ければと思う。

# 安全委員会がいうだけで、関係省庁は従わない。安全委員会も強くいわない。食品の暫定基準値にしても、これまでのモニタリングにしても。

飼料5の全国の放射能水準調査は特段大きな変化はないという状況だ。

・宿題の回答
前回の会見で質問頂いた回答だが、文科省から3月、4月の月間降下物の全国の測定結果が示されていたが、それに関係して、そういった物から発電所からの放出量を推定することが可能かという質問があった。結論から申し上げると非常に困難だということである。

3月分は殆どが発電所から出て直接拡散していった物が捕らえられた訳だが、4月になるとそういったものに加えて地球を一周、更に廻ってきた物が観測されているという状況であるので基本的に環境中で観測された物から放出の様子を推定するというのは、プルームとして飛んできた物をうまく捕まえて逆算していくのが基本的なやり方なので、それ以外の形でその地点で補足された資料もあると言う状況ではなかなか放出の様子を推定するのは難しいという事だった。

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http://ustre.am/_16UD1:O5Gs 00:03:40~

■各プラントの状況 (東電)

東電(松本)
概略

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(109KB)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110804_01-j.pdf

省略

原子炉水位に関わる後信号が発信されディーゼル発電機(5B)が自動起動したので手動で停止した。なぜ後信号が発信されたか原因調査中。免震重要塔で停電発生。非常用ガスタービンが起動し、停電は1分で復旧。この停電によるプラントへの影響はない。停電の原因は調査中。この停電により福一ライブカメラが停止。

・海水中の核種分析の結果
海への高濃度汚染水の漏出監視のために行っているモニタリング

福島第一原子力発電所タービン建屋付近のサブドレンからの放射性物質の検出について(8月3日採取分)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11080407-j.html
サブドレン等核種分析結果(PDF 12.5KB)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110804m.pdf
1F放射能濃度(PDF 23.7KB)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110804n.pdf

結果については票を賛頌。これまでと大きな変化はない。よって高濃度の汚染水は海洋に漏洩していないと判断している。

# ずっと横ばいが続いている。シルトフェンスを開け閉めしても大きな変化は見られない。どう見ても一定量、海へ高濃度汚染水が目に見えない所から漏出しているとしか思えない。根拠なく漏れていないとする東電。国も海側の遮水壁設置の前倒しを決めた。流出していないとして遮水壁は早急に必要だが、国も海へ流出が続いていると見ているのではないか?

こちらの中でもストロンチウムの検出を行っている。3ページの裏面になるが、1、4号機の取水口北側の海水になる。7月11日に採取した物でストロンチウム89、ストロンチウム90とも、それぞれ410Bq/L、また、ストロンチウム90は 170Bq/L という事でストロンチウムが検出されている。

・サブドレインの状況(原子炉地下)
福島第一原子力発電所タービン建屋付近のサブドレンからの放射性物質の検出について(8月3日採取分)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11080407-j.html
サブドレン等核種分析結果(PDF 12.5KB)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110804m.pdf
1F放射能濃度(PDF 23.7KB)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110804n.pdf

計時変化については、雨水の流入の関係で1号機は多少上下しているが、高濃度の汚染水が地下水側に漏出していないと判断している。2号機サブドレイン、5号機サブドレインのストロンチウム89、ストロンチウム90の分析結果が出ている。

集中廃棄物処理施設周辺サブドレン水核種分析結果(12.5KB)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110803_05-j.pdf

昨日紹介したとおり、⑨ というサンプリング点を今回追加している。サイトバンカー建屋に E-4(10の4乗)Bq/cm3 の汚染水が溜まっているという観点から、サイトバンカー建屋の南東側のサブドレインの追加を行っている。

8月2日からサンプリングを行っており、表を追記している。3日のサンプリング結果はこれまでと大きな変動なく、高濃度汚染水が地下水に漏出してないと判断している。

以上が配付した資料だが、水処理施設の仮設ホースの再起動の結果について情報が入ってきたので併せて報告させて頂く。

~ 省略

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http://ustre.am/_16UD1:O5H 00:12:35~

■宿題の回答 ~ 補足

園田政務官
前々回の質問にあったかと思うが、節電に関して記事の中では 1000ワットの物を使ったのではないかという質問があった。実証データの中で仮定の物を使った物がなかったので総量で昨年のピーク時の物を使ったと。それを割って1200ワットになっているんだという説明があったと思う。

で、その1000ワットはどのようなどういう形で出ていたのかという事実関係を申し上げると、昨年の28日、スマートメーターを導入する効果の実証実験を昨年、22年度の実証実験の中で行いましょうという形でスマートメーターを既に取り付けた仮定の中で行われたということである。

電力の見える化を今後行っていくためにはこういった実証データを取る必要があるという形で実証実験を行ったら、損地点で1000ワットが得られと言うことである。ご案内の通り、全体から見ると何の節電も行っていない、一般の個人家庭の世帯を対象として出していく必要があるという形で、この1000ワットというものは用いていないという事だった。

# 説明だけ聞いてもよく分らないと思うので、補足しておくと、夏のピーク時節電の計算で、一般家庭を1000ワットで計算するところを 1200ワットで計算して、必要な電力を経産省 エネ庁が水増ししたのではないか?という質問が以前あった。とどのつまり、その言い訳。1000ワットで計算しなかった理由。やらせ、情報統制活動、過大報告、天下り、どこまでもクズなのか、経産省。

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■質疑 ~ 前半は「福島第一原発の安全性」「避難区域解除の指針」に関する質問

http://ustre.am/_16UD1:O5K 00:15:35 ~ 安全委員会・園田政務官
テレビ朝日 松井
緊急時避難準備区域で、市町村と話し合いをして目処があるのであれば教えてほしい。~ まだ市町村には働きかけていないのか?(園田政務官:今後の話しだ。)


http://ustre.am/_16UD1:O5M 00:19:30 ~ 園田政務官
フリー江川 ★★★
園田政務官に聞く。以前、会見で戻れなくなる可能性は全く考えていないといっていたが、昨日辺りから民主党のプロジェクトチームが政府による原発周辺の土地収用の低減をされるというような話しがあった。今はどうしたら戻れるかという話が出ているが、戻れなくなる可能性の話しについては党のほうは出しているが、園田さん達(統合対策室)は何の準備もしていないという事なのか?(園田政務官:園はなしは承知しているが、私の所にはそのような検討はない。)党がいっても検討はしないということか?(園田政務官:私の立場でお答えできかねる。今、我々が検討している事実はない。)


http://ustre.am/_16UD1:O5O 00:21:55 ~ 園田政務官
エネルギーと環境 清水 ★★★
避難区域解除の考え方について。内部被爆、外部被爆など基準に達したかの判断は誰がするのか?帰れる条件を何処が評価して判断基準(インフラ・環境モニタリング・健康管理)など統合的に判断する遂行するシナリオは出来ているのか?(園田政務官:区域見直しは原災対策本部が最終的に判断する。いくつかの条件を何処が評価して決定するか、検討はとうことについて、避難区域、計画的避難区域についてはステップ2終了時を目標にこれから考える。)基準に達したかという判断はどのような形で?帰って生活出来るかどうか一元的に意志決定する組織は何処になるのか?(園田政務官:~)復興庁が今後出来るが復興庁との関連は全くないのか?原子力はあくまで統合本部で仕切っていくのか?(園田政務官:区域の見直しについては統合対策本部で判断する。それに従い検討される。)区域の判断と、先程質問が出た汚染地域の土地の国有化については直接リンクしないのか?(園田政務官:国有化については知らない。全く白紙の状態ではないか?)


http://ustre.am/_16UD1:O5P 00:27:35 ~ 保安院 森山
共同通信 荒井 ★★
避難準備区域解除の指針における、福島第一プラントの安全評価について。前回の大地震、津波が起きた場合に大丈夫と言うことなのか?(保安院 森山:問題ない。)除線、モニタリングについて具体的な内容を示してほしい。(安全委員会 加藤:文科省からモニタリング総合計画の話しがあったが、モニタリング調整会議でとりまとめられる。安全委員会としては基本的な考え方は既に示してある。除線についても基本的な考え方を示している。特に生活支援チームがいろいろ考えている。モデル地域の除線はいくつかの地域で既に始められていると承知している。保安院に聞く。基本的な対策が出来ているということだが、今回の地震、津波でこんな事態になってしまったというのは想定外の物が来てしまったからというのがこれまでの話しだったと思う。逆に言えば、今回のこれでも大丈夫ということに関していえば、それ以外の想定外の部分というはある程度、何か考えはあるのか?(経産省 保安院 森山:今回の経験を踏まえ、地震津、波対策を実施している。評価そのものをかなり保守的に考えているので大丈夫。)保守的な評価と憂いことは分ったが、これ以上超してしまうと不味い(最悪の事態)という評価はないのか?対策を考えているのはわかったが。(経産省 保安院 森山:原力の安全は炉心を冷やす事に尽きると考えている。それが出来る対策はとっている。それが出来なくなる状況も考えている。何があるのかは思いつかない。)(注水冷却が途絶えても水素爆発は起きないし、避難時間は十分あるので大丈夫と冒頭で説明している。アホか。)


http://ustre.am/_16UD1:O5Q 00:34:00 ~ 保安院・安全委員会
産経新聞 大竹 ★
東電の報告聴取を受けて保安院が評価して安全委員会に提出、安全委員会が評価はわかる。可及的に速やかに評価をしたいとよくわかるが、国民からすると評価時間がいささか短いという疑念を持つ人もいるのではないか?しっかりと評価しとるんか?(経産省 保安院 森山:毎日確認している内容で法律に基づく報告調書を改めて取ったという内容なので直ぐ出来た。)(安全委員会 加藤:発電省の状況、周辺、避難解除との関係でどう評価するかについては一ヶ月前から保安院との間で意見交換してきているので早う出来た。)園田政務官に聞く。今日、安全委員会が示した内容を基準としてこれから政府は検討を進めていくということか?(園田政務官:そうだ)


http://ustre.am/_16UD1:O5R 00:38:25 ~ 園田政務官・保安院・安全委員会・東電
NHK 横川 ★★★
炉の安全性について園田政務官に聞く。今後、帰れない可能性、最悪のシナリオは現在考えていないと言うことだが、仮に数ヶ月後も同じ事になりうるのか?

福島の地元の方々は、人によっては早い段階で示してもらった方が、それによって新しい生活に向かっていける。帰れないのに何時までも帰れるという姿勢を何時までも続けるのは逆にそういう方につらい状況、負担になり得る。それを承知で言っているのか改めて確認したい。

今後、解除に向けた手続きの中で、今回は一つの条件が示されただけで、安全委員会ではモニタリング結果等、後段の部分はまだ示されていないという話しだった。

手続き上、実際に解除するときというのは、改めて安全委員会の方に、こういう条件が揃ったが解除して良いかと改めて意見を求めるのか?炉の安全性についてだが、原子力安全委員会に意見を求めるのが本日で直ぐに考え方の意見が示されている。

今日、意見を聞いて今日、意見を示すというのがあまりにも早い。スケジュールありきという感じがするが、これについてどう考えているのか?一昨日、(東電が)報告聴取をして、昨日、(保安院に)報告を出してきて、今日、(保安院が)評価を(安全委員会)にもとめ、今日、安全委員会から評価が出るとう1日単位で動いているとう状況になる。

うちのNHKニュースでも今日、報道しているが、この週末には直ぐに地元の方々と調整に入るというスケジュールになっていると聞いている。何が言いたいかというと、スケジュールありきで、炉の安全性の評価、解除に向けた考え方が示されていると感じるが、そのあたりは関係者皆さん、どのように感じているのか?

炉の安全性についての評価だが、いろいろ想定されていることが書かれているが想定通りに出来なかった場合の事をどういう風に検討されているのか聞きたい。全く注水が出来ない、15時間で注水が出来なかった最悪の場合、今の炉の状況だと、どういう最悪の状況になり得るのか?

いろんな装置が起動することになっているが、例えば、バックアップのポンプ、ディーゼル発電機が本当に起動するのかという定期的なチェックがなされているのか?先日、5号機でやろうとしたところディーゼルエンジンが一機動かなかったケースがあった。

そういったことは確認されているのか?消防車が近づけるということになっているが、例えば、津波警報、大津波傾向方が出ていたときに海側に人が近づけないということもあり得るが、そうった想定はどのようになっているのか?マニュアル上、そういった場合はどうするのかはマニュアル上でちゃんと規定されているのか?

前回の地震で最大15時間最大冷却出来なかったということで、15時間を最大として見積もられているが、想定外を考えた場合、15時間とは限らないと思うが、それ以上駄目だった場合は想定しなくて良いのか?他。


http://ustre.am/_16UD1:O5S 00:55:50 ~ 保安院 松岡・保安院 古作・安全委員会 加藤・文科省
NPJ おしどり ★★★
経産省 保安院に原子炉施設の安全性について聞く。異常事象が生じた場合の影響評価だが、放射線影響評価の条件で、気象条件は1年間で最も厳しい条件を選定となっているが、具体的にどのような条件か?

その上に書かれているセシウムによる外部被爆、内部被爆を合計して評価、小児甲状腺等価線量も評価と言うことだが、小児甲状腺はヨウ素がメインだ。

ヨウ素の評価は入っているか?保守的な評価と何度もおっしゃっているが、この基本解析、各号機の炉心に殆どの燃料が残っていないケースと3号機の炉心に多くの燃料が残っているケースの住民の実行線量、小児甲状腺等価線量のところで、今回の事象に比べて小児甲状腺のヨウ素被爆の評価が低いように思うが如何か?

作業員の方々で高線量被爆された初期に発表された 678mSv、643mSv の方々だが、内部被爆の590のうち、99%がヨウ素被爆による物だった。そのことは踏まえられているのか?分厚い方の資料「ステップ1終了段階における評価」の16ページだが、核種グループ別の放出割合の基本解析が、セシウム類とヨウ素類が、だいたい1対1になっている。

これはどのような判断で1対1で放出しているという評価に担ったのか?安全委員会に聞く。避難基準は先ず 20mSv/y 、ゆくゆくは 1mSv/y を目指すということだが、空間線量ではなく、除線の場合は核種のベクレル数を考慮した方が除線し易いと思うが如何か?

経産省 保安院 松岡:
気象条件の最も厳しい条件とは100以上のシミュレーションを行い最も線量が高くなる数値を選んだ結果。内部被爆と外部被爆についてはヨウ素は既に1/1000以下になってかなり減衰している。~ 省略

NPJ おしどり:
現地点ではヨウ素はほぼ放出されたという考え方とういう事で良いか?

経産省 保安院 松岡:
放出と減衰と理解して頂ければ良い。

NPJ おしどり:
これは燃料棒からのヨウ素がほぼ放出、減衰されたということか?

経産省 保安院 古作:
減衰だが、放射性物質の特性として自然にどんどんなくなっていくという性質がある。ヨウ素だと8日で約半分になる。4ヶ月たっているので1/1000になっている。放出されていない物も1/1000ということなので影響としては軽微な物だ。

NPJ おしどり:
これは注水停止した15時間後の状況だと思うが、注水した15時間後は何も出て来ないという考え方になるのか?

経産省 保安院 松岡:
注水が15時間停止した後、注水が続く訳だが、そこまでに燃料棒も加熱されており、温度は放射性物質の放出は続く。30ページには燃料が残存しているケースで15時間注水停止して、注水量が60リュウベというケースというものがグラフとして書かれている。

図18 だと温度が15時間に向けてどんどん上がっていき、十歳には注水が再開されても温度が上がっていくという状態がある。そこから徐々に温度が下がる。下の図19を見れば分るが、環境への追加放出割合というのも少しずつサチュレートしてくる訳だが、環境への放出もある問うことになる。

ただし、冷却が続くのでこの数字はだんだん小さくなるという訳だ。

NPJ おしどり:
ヨウ素が放出されないということが分っているのなら、今まで放出したヨウ素の概算というのは分るものなのか?

経産省 保安院 古作:
これまでの3月11日から現在までというところで正確に申し上げる事は出来ない状況だ。大きく分けて、当所、3月11日から事象が進展してというところから申し上げると、6月6日に我々(経産省 保安院)としては炉心状態の解析を公表している。

それについては今回の解析の元になっているが、IAEAに提出した報告書に記載させて頂いており、地震、事象発生から1週間程度の時の事象進展を踏まえた放出量を公表させて頂いている。その後、ある程度冷却がされているので注水の状態がばらついているところがあるが、その部分は正式に評価が出来ていない。

更に4ヶ月間の冷却ということで現状どうなのだ、については、今回の評価の中で日常的な放出ということで敷地境界でのダストモニタリングの数字から東電から評価をされて保守的だが数字が書かれている。

# 知ってるよ、そんなこと。質問の答えになっていない。

NPJ おしどり:
これは先程申し上げたヨウ素131は減衰してないのでセシウムの評価になっている。

安全委員会 加藤:
避難区域や計画的避難区域が一部解除されて戻られる場合の一年間の線量をどれくらい抑えるかについては 20mSv/yは絶対下回らなければならないという上で、1~20mSv/yの間でどれぐらい目指すのかという事については地元を巻き込んだ形でいろいろ協議をして決めて頂く。

その際には実際に除線などを行ってどれぐらいに出来そうか、裏付けを持って目安の値、専門的には参考値というが、そういうものを決める必要がある。

従って参考値の概念としては1年間のそういった地域に住まれる方の被ばく線量ということになるが、実際にそれを普段計測可能な量に換算するとどうなるかということも必要なので、1時間あたりの空間線量率、1時間あたりのマイクロSv/hであるとか、あるいは、土壌の放射能濃度、表面沈着密度、Bq/kg や Bq/平米といったものに変換することも可能である。

そのことは7月19日に出した今後の避難解除等に向けた放射線防護に関する基本的な考え方に書いてある。その際重要なのは、目安線量というのは外部被爆、内部被爆を含んだことで考えるので、その地域における被爆経路をよく考えて空間線量率なり土壌の放射能濃度を適切に設定することが必要になってくる。

NPJ おしどり:
お伺いしたかったのは核種によって挙動が違うので核種のベクレル数を出した方が、除線性安いのではないかということだが、これだとほぼセシウムのみの線量という考え方でセシウムの除線を行っていくという考え方になるのか?

安全委員会 加藤:
実際に今、対象になるような地域での線量のかなりの部分はセシウムから出ているので、先ずはセシウムを念頭に置いて空間線量を大きく下げるのであれば、セシウムを念頭に置いて除線を行う事が第一優先順位だと思う。

NPJ おしどり:
どの程度のダストサンプリングを行っているか、凄く興味があるが、これは今、文科省から出ているデータ以上のダストサンプリングのデータはないという認識で良いか?

文科省 坪井:
今、測定している物は全て発表しているので、発表しているものが全てだ。


http://ustre.am/_16UD1:O5U 01:09:30 ~ 文科省・園田政務官
共同通信 佐分利
避難区域の解除に関して文科省と園田政務官に聞く。原子力安全委員会の方では今回、きめ細やかなモニタリングと除線がキーワードになっていると思うが、きめ細やかなモニタリングについては 8月2日に文科省のモニタリング調整会議で発表になっていると思うが、具体的な除線をどういう人たちが、どれぐらいの規模でやるのか、そのイメージをどの程度持っているか教えて頂きたい。これはきめ細やかなモニタリングをやってみて結果を踏まえて先に進むという考え方なのか?


http://ustre.am/_16UD1:O5V 01:13:15 ~ 東電 松本・保安院 松岡・保安院 古作
読売新聞 佐藤
東電に聞く。先程、注水が止まって1,200度に達するのは 1号機が13時間、3号機が15時間というような説明だったが、2号機についてはそのような数字はないのか?(東電 松本:失礼した。1号機が13時間、2号機が14時間、3号機が13時間だ。)何の温度と考えればいいのか?(東電 松本:水ジルコニウム反応が急激に進展するという温度で評価のポイントにさせて頂いた。)他、プラント健全性関連の質問のみ。


http://ustre.am/_16UD1:O5W 01:19:10 ~ 園田政務官・安全委員会 加藤
共同通信 すえ
園田政務官に聞く。緊急時避難準備区域の解除手続きの具体的な時系列のイメージだが、例えば、除線、モニタリングについてある程度、目処が付いた段階で解除の相談に自治体と入るのか、それとも同時並行的に随時入っていくのか?除線の目安だが、今まで示されているような年間 1mSv/y といった数字的な目安はあるのか?先程、自治体と相談してインフラの整備という物を挙げられたが、今回、安全委員会が出しているのはモニタリングと除線の2点だ。その2点の他に具体的な解除条件として想定している物はあるのか?それともインフラのように、各自治体ごとにそういった条件が異なってくるのか?解除する際には安全委員会が助言を求められると思うが、そのタイミング、全てを詰め切って直前に求めるのか、それとも中間段階で安全委員会から助言を聞くのか?それがステップ2の終わりぐらいになるのか、時期的なイメージがあれば教えてほしい。本日、保安院から緊急防護措置の解除の考え方というのが示されたが、避難区域の一部解除の考え方の部分にも今日の保安院の報告は一意部当てはまると理解して良いのか?計画的避難区域の解除については今まで沈着した放射線量の関係なので、今日の補アインの解析、報告は当てはまらないと理解すればいいのか?


http://ustre.am/_16UD1:O5X (前半) 01:27:25 ~ 園田政務官・文科省・保安院 松岡・安全委員会 古作
http://ustre.am/_16UPI:O5Y (後半) 00:00:01 ~ 園田政務官・文科省・保安院 松岡・安全委員会 古作
フリー木野 ★★
先程、除線に関して地域の住民と一緒に行うという話しだが、自分の家は自分で除線するという形になるのか?保安院に聞く。非常時の状況があった場合に、敷地境界の線量に関して3号機では6のマイナス1乗、2号機では3のマイナス4乗とあるが1号機が出ていない1号機の数字はあるのか?~ 特にそういった避難地域であると放射線の線量を含めてかなり高いと想定されているが、集まった除線等、ケースによってはかなり線量になるが、除線作業において必要な道具など細かいところまで示す必要があるのではないか?(園田政務官:その点も含めてお示ししていると伺っている。おっしゃるとおり、仮仮置き場というか、そういった場所の確保は自治会単位で考えられるし、もうちょっと広い範囲で考えられるかという事を各自治体と相談させて頂いている所だ。自治体と調整しながらスキームが出来上がってくると聞いている。住民の意向を最優先にして適切な方向性が示せればと考えている。)具体的に何処の自治体というのはあるのか?(文科省 坪井:除線のマニュアルを既に公表されているのは 南相馬市が先ず発表されており、福島県でも発表されている。)他


http://ustre.am/_16UPI:O60 00:03:05 ~ 安全委員会・園田政務官
フリー政野 ★★★
原子力安全委員会に聞く。先程、斑目委員長がいつかは解除について聞かれるだろうということで議論をしていたといっていたが、それは緊急時避難準備区域だけなのか、それとも避難区域、計画的避難区域についてもそうなのか?学校についてはその中でどういう風に議論がなされてきたのか、つまり、先程園田政務官がおっしゃっていたように学校によっては学校ごと避難しているという事態もあるということなので学校についてはその中でどのように議論してきたか、また、同時に感受性の高い退治であるとか、ゼロ才児、数倍から10倍、大人とは感受性が違うと思うが、その子供達の被爆リスクについては解除の議論の中でどのように扱われてきたのか?また、労働者でもこれまで 5mSv 被爆で白血病で労災認定を受けていたといった事もその中で議論された上での今回の結論なのか?避難の権利を認めてほしいと住民の方々が最近おっしゃっているが、こういった事についてもきちんと議論された上での今回の結論なのか?もしも避難したいという方がそれでも板場合、100%、住民の意向が一致する訳ではないと思うのでそれぞれに考え方が違った場合、避難したいといった場合、経済的な支援が確保されるのかといった事もその中で議論されたのかどうか。除線を行った場合、セシウム入りの土壌など何処に持って行くか議論された上での結論なのか?園田政務官に聞く。先程、自治体の皆さんとご相談の結果、準備が出来たらと言うこと、ご意向を最優先させて頂けたらと言うことをおっしゃっていたが、ということは、今日ここに配られたペーパー、プラス、条件には自治体の意向であるとか政治的な判断ということがあり得るのかどうか?あり得るという考え方で良いのか?(原子力安全委員会 加藤:~)(園田政務官:~) 確認だが、先程、原子力安全委員会 加藤審議官が考えていなくて、政府の方で考えるべきだとおっしゃっていた避難の権利であるとか、避難したいという方に対して経済支援がなされるかというのは自治体ごとで意向をを考えていった場合、どうしてもその自治体の意向とは漏れてくる方がいらっしゃると思う。どうしても心配だという方が。そういった方にどういったフォローがあり得るのかということも準備しておかなければ(住民間の)争いの元になるで、その点についてもこれから寿運日されるのではないかと期待しても良いか?(園田政務官:~) 期待が裏切られるような場合のフォローを考えておく必要や責任が政府側にあるのではないかという点と、先程、NHK横川記者が聞いていた事だと思うが、もっと具体的にいうと、例えば20km県内で食菌が言い方をすれば、生きている間は帰れないという状態で自治体としても解散を考えた場合も考えた方が良いような場合もあると思うが、そういったところも考えたところが何時までも淡い期待に翻弄されてしまう方もいらっしゃるのではないかと思うがどう考えるか?(園田政務官:~)


http://ustre.am/_16UPI:O61 00:14:40 ~ 園田政務官
テレビ朝日 松井
園田政務官に聞く。本日の報道は5ヶ月になろうかという福島の皆さんにはデリケートな質問だと思うので敢えて聞くが、各市町村と調整を行って一括して今月下旬から来月に解除する工程表をまとめたという報道が一部出ている。それを聞いた福島の方々はとっても喜んでいる。その段階までいっていないが全力を挙げているのか?そういった工程表といった物は存在しないのか?もう、この報道を福島の方は聞いていらっしゃる訳なのでそのことをちょっと確認したい。(テレ朝記者、まったく何をいっているのか意味不明。意図的にミスリードを誘っているのか?理解力が足りないのか?聞く価値なし。)


ここから定例の質疑

http://ustre.am/_16UPI:O62 00:18:15 ~ 東電 松本
読売新聞 三井
東電に聞く。水処理システムが15時30分に再起動してというのは、システム全体が再起動して毎時50トンの定格流量に達したという理解で良いのか?そうであれば毎時37トン程度に落ち込んでいたかと思うが、6月中旬に稼働してからいつから流量の低下があったのか?取り替えた仮設の代替の配管だが、直径はどれぐらいか?2カ所合ったと思うが、長さは両方合わせてどれぐらいになるのか?


http://ustre.am/_16UPI:O64 00:21:50 ~ 園田政務官・保安院 森山
フリー江川 ★★★
500Bq/kg が適用されるのは玄米か?検査するのはどの段階か?例えば収穫して直ぐなのか乾燥した後なのか?乾燥した後は数字が高くなり、収穫したときは暫定基準値以下だったが、市場に出回るときは基準値越えをと言うこともあり得るのでどの段階で検査するのかという事を教えてほしい。

調べる地域、県を冒頭説明していたが、岩手はなぜ入れなかったのか?お米の場合はセシウムはぬかに含まれると聞いている。ぬかの処分をどう考えているのか?

# 後に農水省で修正が加えられた模様。岩手、秋田、青森が指定県に追加されている。

基準値以内でもベクレル数を表記してほしいという声が随分あるが、そのような声に応えられないのか?(地域外で)農家によっては自分の家を調べてほしい、安全な物を提供したいという方がいるかも知れない。

この場合、どのように対応するのか?細野大臣が緊急で来れなかった理由は?原子炉内の燃料はどうなっていると想定しているのか?

保安院に聞く。先程の方が1号機については圧力容器にはかなり沢山の燃料が残っているケースは想定していないといっていたが、燃料はどうなっているという想定をされているのか?

園田政務官:
米については農林水産省が担当しているので出来れば農林水産省に問い合わせして頂ければと思う。私が持っている資料で分る範囲で答えさせて頂く。調査方法は収穫1週間前の前後の3日間で調査を行う。土壌調査の結果等を踏まえ、同一市町村内でも放射性セシウム濃度が高いということが見込まれる穂状から試料を採取するということのようである。土壌調査では1000Bq/kg、

フリー江川:
いや、農水省の資料は見たので分るが、収穫後のチェックは何時の段階で行うのかを聞いている。

園田政務官:
わかりません。細野大臣は組織の見直しの件で近々に次ごうがどうしても入ってしまったと聞いている。申し訳ない。)

フリー江川:
細かいことは農水省で聞くことにするが、ベクレル数を明記してくれと言う要望はいろんな食品に対してもあるが、特にお米の場合は毎日のように食べるのでそういうことというのはそちら(政府)で判断する、方針を決めるという訳にはいかないのか?

園田政務官:
わたしというか、これは農水省で判断されるということなので、これを含めて農水省に問い合わせしてほしい。

保安院 森山:
炉心の状態の今の認識だが、これは IAEAに提出した報告書に書いてある。溶融した燃料の相当量は原子炉圧力容器の底部に移行して退席していると見られる。現地点では原子炉圧力容器の底部が損傷し、溶融した燃料の一部が格納容器内のドライウェルフロアに落下して退席している可能性も考えられる。

これは解析と現在の温度、冷却状態を見た総合的な評価だが、そういう意味からすると多くの部分が圧力容器の底部にあって圧力容器から格納容器の中に一部落ちているという認識がある。

フリー江川:
底を突き破っているという認識はないのか?(保安院 森山:突き破ってしたまでと言う認識はないですが。)留まっているという根拠はあるのか?

保安院 森山:
今までの冷却の状況など総合的な判断であり、必ずしも詳細な解析ではないが、大部分が圧力予期の中にあるだろうとという事と、一部漏洩して下に落ちているということだが、それ自体が水で冷やされているとと認識しているので全体としては格納容器の更にずっとしたまでいっているということは考えにくいと思うが。)

フリー江川:
格納容器の中に全部あるという根拠は示してもらえないか?

保安院 森山:
これまでの解析を少し調べてみたいと思う。


http://ustre.am/_16UPI:O66 00:28:45 ~ 園田政務官
NY TIMES 鈴木 ★★★
園田政務官に聞く。多くの人が被爆による健康被害について恐れていると思うが、政府の方がいうように直ちに健康に被害はないというが、長期的スパンで被爆した場合に、健康被害が起きた場合、因果関係を証明するのは非常に難しいという問題が出てくると思う。そうなると逆に長期的に因果関係が証明できないとなると結局は被爆しても保証してくれないのではないかと心配されている方が多くいると思う。こういった懸念に対して日本政府としてどのような対策を取ってどのように責任を取られるおつもりか?(園田政務官:~)


http://ustre.am/_16UPI:O67 00:33:45 ~ 園田政務官・東電・保安院
産経新聞 内藤
園田政務官、東電、保安院にそれぞれ聞く。本日、海江田大臣が幹部を更迭する意向を会見で明らかにした。事故収束の先行きが不透明な現地点において幹部が変わることの受け止めと変わる事で予見しうる日々の作業への影響について見解を聞かせてほしい。(なんとも次元の低い質問。聞く価値なし)


http://ustre.am/_16UPI:O6a 00:35:55 ~ 東電・園田政務官
NHK 花田 ★★★
セラフィールドのモックス工場閉鎖の関係で東電と園田政務官に聞く。(これのこと ttp://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/mox-8a6d.html)午前中の会見で一部話が出ていたが、再処理したプルトニウムをNDA で保管しているという話しがあったが、東電としてはどれぐらいの量を保管しているのか?MOX燃料に加工しない場合、契約上、プルトニウムが返還になる可能性はあるのか?プルトニウムの今後の扱いだが、未定という話しだったが、管理上非常に重要な問題だと思う。どのように管理していくかという話し合いは行われていないのか?園田政務官に聞く。電力各社からプルトニウムの扱いがあると思うが、プルサーマル計画も不透明になっている中で、今後の扱い、管理の検討をどのように進めようと考えているのか考えを聞かせてほしい。(東電 松本:~)(園田政務官:~)東電に確認する。NDA のほうでプルトニウムを保管する事になるということだが、加工されなくても返還されるということはないということなのか?(東電 松本:現地点ではNDAで安全に保管される)


http://ustre.am/_16UWP:O6c 00:00:02 ~ 園田政務官・東電・保安院
NPJ おしどり ★★★
園田政務官に聞く。汚染蓋について調べて頂きありがとう。もう一つ、汚染野菜についてもお伺いしていたが、汚染された野菜は以前、農林水産省に問い合わせたが処分方法が決まっていないということで自治体に任せているという事だった。

出荷制限のアナウンスをしただけではっきりした証明する必要もなく確認もしないのかと聞いたところ、自治体に任せているということだった。出荷された野菜がどうなったか?文科省にきく。ゲルマニウム半導体検出器でガンマ核種出てくるガンマ線は、代替どのような物を検出しているのか?

具体的にいうとネプツニウムの検出はあったのか?4月26日にアルファ核種の調査でプルトニウムは過去の大気圏内核実験の比率を見て過去のチェルノブイリのフォールアウトの物だと認定されていたが、親核種については調べたのか?

30Km圏外で 1F の正門付近と同僚程度のネプツニウムが4月の地点で検出されたという研究者の論文があるのだが、もしそのような場合、どのようなことが起こったと評価出来るのか?おこったというより、3月、4月の段階でネプツニウムは 30km圏外で文科省として調べていたのか?

保安院と東電に聞く。炉心の解析はシビアアクシデントの解析コードを使わなくとも現段階で 1F にある瓦礫の核種解析を行えばかなりの精度でいろいろなことが分るということだが、そのような瓦礫の核種解析は今まで行った事はあるのか?

東電に聞く。本日、この会見が始まる1時間ほど前に、ステアリング会議という物の受付をされていた。それを調べたところ、全国の電力会社と日本原子力発電会社と電源開発株式会社と東芝と日立のプラントメーカーによる会議という事だった。この会議ではどのようなことを話し合われているのか教えて頂けるか?

園田政務官:
以前、そういったお問い合わせだったときちんと認識していなかった。改めて今日承ったので確認させて抱きたい。

文科省 坪井:
ゲルマニウム半導体で計って出てくる物は、テルルやテクシニウム、バリウムや銀、いろいろあるかと思うが、ネプツニウムについては私の理解ではアルファ核種だと思っているので、ウランやプルトニウムとかそういう分析の方で行うのではないか。

念のためちょっと確認してみたい。文科省の発表の中でネプツニウムが発表されたという発表は今までしていないと思う。あと、どなたかの研究でネプツニウムが検出されたという話しは今のところ承知していない。

NPJ おしどり:
ネプツニウムはガンマ核種だと思うが、プルトニウムが過去の物かどうか、親核種であるネプツニウムの半減期を調べれば、過去の大気圏内の比率を調べなくともプルトニウムが検出された段階でガンマ核種の方がアルファより測定しやすい。

少なくとも4月26日のプルトニウム検出の発表があった地点でネプツニウムは測定されたのかどうかお聞きしたのだが。

文科省 坪井:
ガンマ核種の場合は特定の核種を狙って出るかでないかではなく、そのスペクトルがまさにネプツニウムが出しているガンマ線があるかどうかの判断になるので、あるいは、検出限界の関係でネプツニウムの所のスペクトルがないということで出ていないという事になるかも知れない。そこは確認してみる。

NPJ おしどり:
ありがとうございます。4月26日のプルトニウムが検出された地点でガンマ核種を狙って同じように親核種を測定したかどうかの調査を宜しくお願いする。

保安院 森山:
瓦礫の核種分析についてだが、今後、どういう風に廃棄物を処理するかという点で大事な事だと思っているが、まだ、東電の方では着手されていない様に思う。東電から回答して頂きたい。

東電 松本:
瓦礫の核種から炉心状況を推定するということに関しては今のところ、そのような方法については存じ上げていない。炉心の状況については私たちはマープ、経産省 保安院ではメルコアという解析コードを使って解析している。(正確には保安金経産省は外部機関にメルコア解析を依頼している)

従って放出放射量がどれぐらいなのかという点においては空気中のダストから推計しているが、瓦礫に付着している核種から炉心の状況を推定するというのは、どういう事かお答えしかねる状況だ。(ステアリング会議)本日、私どもの社内でどういった会議が開催されているかについては分らないが、お答えできるかどうかも含めて確認させて頂きたい。

NPJ おしどり:
炉心解析以前に、爆発後に1F内に散乱している瓦礫の核種はまだ解析されていないという認識で良いか?

東電 松本:
はいそうだ。作業の邪魔になるのでコンテナへの回収を進めている状況だ。

NPJ おしどり:
これから解析する予定はあるか?

東電 松本:
今のところ予定はない。


http://ustre.am/_16UWP:O6d 00:07:05 ~ 園田政務官
回答する記者団 佐藤
園田政務官に聞く。ドイツの気象庁がおこなっていた放射線の拡散予報について山形県在住の方から質問を預かっている。現在も福島第一原発から少量とは言え放射性物質が届いていると知り心配してる。ドイツ気象庁がウェブサイトで放射性物質拡散予報を公表していたが8月2日に終了した。そこで日本の気象庁に動揺の予報をやってらもらえないかと聞いたら、IAEA の要請で拡散予測を提供していたが、これは5月に終了したといわれた。文科省に精度の高いSPEEDI があるともいわれた。そこで文科省に聞いたら予測は出来ない事はないだろうが、曖昧さの少ない予測は原発から100km圏内が限度、演算には気象条件や地形情報が必要になる。計算が複雑で解析2時間がかかる、国土チリ以遠のデータも必要という話を聞いた。そこで国土地理院に問い合わせると地形データはウェブサイトで公表しているという事だった。更に、データ提供のことを気象庁に聞くとむしろ SPEEDI の中身をみたいということをいっていた。それで、大気への放出量が毎時 10億ベクレルとした場合の予報ですといった但し書きを付けても構わないので 100km 圏内とドイツで行っていたような拡散予報を毎日出してほしい。こういった事を行うつもりがあるのか、行うつもりがあるならば、なぜ現地点で行っていないのか?全力を出しても技術的に副な脳な事なのか?しっかりお答え頂きたい。


http://ustre.am/_16UWP:O6f 00:16:15 ~ 園田政務官・東電・安全委員会
共同通信 佐分利
ステップ2の工程表見直しのスケジュールは8月17日か?(園田政務官:検討中)本日、東電からストロンチウムの評価が出ているが、これは2ヶ月に1回でいいのか?(東電:月一回している)本日発表されたストロンチウムに関して原子力安全委員会と文科省から評価を教えてほしい。(安全委員会:ストロンチウムの評価は過去の値と変わらないので環境中の存在状況に大きな変化は起こっていない。海水中、海底土中のストロンチウムはよくモニタリングして頂きたい。)


http://ustre.am/_16UWP:O6g 00:17:55 ~ 保安院
読売新聞 佐藤 ★★★
保安院に聞く。安全評価の資料 14ページの1号機の基本解析だが、先程、IAEAに出した報告書では燃料の大半が溶けて圧力容器の底部に溜まって一部格納容器側に溜まっているということで報告されているということは私も資料を見て記憶しているが、1号機の基本解析については全量 PCV に移行ということで先程のお話と違う前提の解析になっているが、これはどう解釈したらいいのか?(保安院 森山:~)逆に言うと一番あり得るようなシナリオをきちんと模擬するような解析するような解析コードがないという事をおっしゃっているのだと思うが、ようは各容器側に全量落ちてしまっているということで評価して、その評価で放出量の評価、ドライウェルの方が圧力容器より体積がでかい訳だが、放射性物質の放出量だとか、あるいは水素爆発が起こらない可能性だとか適切に評価出来る物なのか?(保安院 森山:~)下の表3で3号機を参考解析につかった理由は何か?(保安院 森山:~)何れにしても基本解析においても参考解析においても15時間注水が停止する範囲では水素爆発は起きない凍結論になっているという解釈で良いのか?(保安院 森山:~)そうすると参考解析の 17mSv/y という数字については 1~3号機までが最悪、水素爆発を再度起こした場合でもこういう数字になるとう意味合いか?資料が多く私も資料が斜め読みしか出来ていなくて恐縮だが、10~12ページにかけて評価結果の所を読むと、何れも水素爆発が起こるという可能性をあまり前提にしていなくて、結果としては起きないという前提で評価されていると読めた。最大の 17mSv/y というのは、水素爆発がまた全部、3基で起きたとしてもこの数字になるとそういう意味合いか?(保安院 森山:水がなくなりましたという所から始めるので注水停止の所では水素爆発は考えにくいと。~(つまり水素爆発は絶対に起きない物としての評価。最悪想定していない評価。アホか。))年間で 17mSv/y になる場合、だから、(司会者:そういう質問は担当者が帰る前にしろよ。)(保安院 森山:多分、質問の趣旨は、その中に水素爆発込みの数字かどうかという質問ですよね?)要はそこまで(リスク)計算をした数字がここに含まれているのかと言うことを確認したいだけなんだが。(保安院 森山:確認させてくれ。)


http://ustre.am/_16UWP:O6h 00:25:30 ~ 園田政務官・安全委員会・東電
フリー木野 ★★★
園田政務官に聞く。先程の避難区域解除に関して先日もお伺いしたが、最悪の事態は想定していないという話しだった。今日の安全委員会の後に斑目委員長にその件をお伺いしたら、時間と費用の関係で広い範囲をやる場合に非常に長い時間がかかるような場合というのは、それが帰れる、帰れないという状況に関しては違いが出てくる、時間がかかるので帰れない事に近いことになるのではないかという話しもあった。全ての地域を無限の時間、無限のお金をかければ当然、全員が帰れると思うが、例えば5年間かかるとなったときに、それは園田政務官のいう帰れるという範疇に入るのかどうか、それを伺いたい。健康との因果関係で直ちに影響ないという言葉はよく聞かれるが、晩発性の影響に関してふれたコメントを聞いたことがないが、晩発性の影響に関しては、今後も同じように晩発性の影響があるという形では認めないということになるのか?これは晩発性の影響があるという形で政府からコメントが出て来ないと、今後、長期にわたった健康影響との因果関係が証明しにくくなると思うがどのように考えているのか?東電に聞く。サイトバンカーに水が入っているが、サイトバンカーの水位はわかるか?水が漏れていると分る前にサイトバンカーの水位を最後に確認したのは何時か?地震の影響が考えられるのかどうか?サイトバンカーの現状、先日 700トンだったが今はもっと増えていると思うが、この分を足すとプロセス主建屋の水位というのは一番上がっていたとき、OP5600を越えてしまうのではないかと思ったが、この点は如何か?


http://ustre.am/_16UWP:O6k 00:40:00 ~ 東電 松本
NHK 横川 ★
除線装置の関係で確認したい。50リュウベ/hで運転再開したということだが、3時過ぎに再開してどれぐらいの実績で安定的に 50リュウベ/hになったのか確認したい。もともと使っていたラインはどうするのか?これは仮設のラインなので最終的には元々使っていたラインをチェックして原因を調べた上で元に戻したいということだったが、今後、ラインを元に戻す工程や予定等を聞かせてほしい。仮に今回、50リュウベ/hで再開できるようになった場合、目標としていた水位を達成する目処は今のところどれぐらいか?確か、先日、今のままだと9月ぐらいにずれ込んでしまうという話しだったが、うまくいった場合、このままいくとどれぐらいになると考えているか?(東電 松本:~)昨日は確か、1号機と2号機が来月上旬に早められる見込みという説明だったが、1、2号機でよいかという確認と、今のアレバのポンプの詳細が分れば教えてほしい。(東電 松本:~)


http://ustre.am/_16UWP:O6l 00:46:10 ~ 園田政務官・東電
回答する記者団 佐藤
園田政務官に聞く。現在の毎時10億ベクレル、1日で240億ベクレル多いか少ないか、先程、お答えが曖昧だったので園田政務官はどう考えているか?はっきり回答を頂きたい。避難区域解除の問題で才覚のシナリオは想定していないという事だが、仮に、私が避難している側としてこういった会見をテレビ、インターネットを通じて見ていたときに最悪のシナリオを想定していないといわれるのが一番最悪ではないかと思うがそういった認識は政府として持っているのか?(全くだ)夜間の作業で共用プールでライトが点いているように福一ライブカメラで見えるが、現在、共用プール付近での夜間作業というのは行っているのか?行われているとしたらどういった作業か?今現在のふくいちの状況だが、Youtube につい30分ほど前の映像が出ており、共用プール付近で右側の雑木林の向こう側で炎が上がっている、煙がそうとうあがっている、火事じゃないかという書き込みが出ているが現在何か情報は入っているか?


http://ustre.am/_16UWP:O6m 00:54:05 ~ 園田政務官・安全委員会
NPJ おしどり ★★
プルトニウム関連で園田政務官に聞く。3月17日に厚労省から医薬品食品局 食品安全部長からの通達で、放射能汚染された食品の取り扱いについてという文章が出ている。それでヨウ素やセシウムの暫定基準が出ているがその中にプルトニウム、及び、超ウラン元素のアルファ核種についても基準が出ている。

これは 1Bq/kg という基準が出ているが、プルトニウムの暫定基準を出す通達に至った根拠を知りたい。東電に聞く。3月23日の発表で 3月15日に中性子線が西の正門で 1F 建屋から1.5km 西の正門で2回計測され、12~14日に11回検出されたという発表がある。

これがウランからなどの重金属から発生した疑いがあるということだったが、その後、この西の正門付近で、ウランのアルファ核種、ネプツニウムやプルトニウムなどは発見されたのか?もしくは測定はされたのか?

園田政務官:
厚生労働省の通知は存じ上げていないが、防災指針の中でその値があると聞いた。それを厚生労働省のほうから発表させて頂いているという事のようである。

NPJ おしどり:
何か根拠があったからではなく、取り敢えず全部発表したという認識で良いか?

安全委員会:
厚労省の方の判断なので安全委員会からどうだったかは申し上げられないが、想像としては防災指針に書いてある暫定指標値を全て取り入れたのではないかと思うが、厚労省に直接確認されるのがよろしいかと思う。

NPJ おしどり:
わかりました。3月12日~14日に中性子線が既に検出されているのでそれなりの根拠があったのかと思ってお聞きした。

東電 松本:
西門の空気中のダストの分析結果からは、このところウラン、ネプツニウムやプルトニウムといった核種は検出限界未満ということになっている。

NPJ おしどり:
西の正門からもネプツニウムも検出限界未満ということで良いか?

東電 松本:
そうだ。

NPJ おしどり:
それは何時の調査か教えて頂けないか?

東電 松本:
ダストは毎日のデータをガンマで計っている。こちらはなネプツニウムの検出はない。ウラン、プルトニウムといったアルファ核種は月一、ダストは週一回なので今のところ検出されていない。)

NPJ おしどり:
西の正門でのネプツニウムの土壌モニタリングはされているのか?

東電 松本:
西門では行っていない。今日、ストロンチウムのデータがあるが、私どもの敷地内の3カ所で行っており、こちらに関してはプルトニウムが検出されている。プルトニウム238、239、240の組成比が天然のフォールアウト部分と違うのでこちらは今回の事故由来と考えている。

また、土壌中にもウランが見つかっているが、天然の存在比と同じレベルなので天然の物を検出したのか、今回の事故で飛んできた物があったとしても天然の物の揺らぎの範囲内と考えている。


http://ustre.am/_16UWP:O6n 00:58:35 ~ 宿題の回答
保安院 森山 ★★★
先程の 読売新聞 佐藤記者への回答。福島第一プラントの健全性評価で、17mSv/y は水素爆発を考慮しているかとう質問があったが、これは考慮していないという事だ。理由としては格納容器の開口部という事を考えているので水素が溜まらないと評価している。

ついでで恐縮だが、これまで頂いた質問でお答え出来ていなかった質問が2点ある。一つは DOE、NRC 等との定期的な会合にレポートを出しているのではないかという質問を頂いた。NRC、DOE、あるいは国防省等と定期的な説明は行っている。

これについては6月3日の統合会見で細野大臣から紹介されているが、この場での説明においては特段のレポートという物は出していないという事だ。基本的には口頭による説明だが、ホームページに掲載されているような放射線モニタリングデータは提供する事はあるということだが、特段のレポートのような物はないということだった。

もう一点は、原子力安全基盤機構(JNES)が評価したアクシデントマネジメント報告書を自治体に説明したのかという質問があった。これについては報告書そのものが当時の最新の知見を集約して保安院がアクシデントマネジメント整備に関する評価を行ったり防災訓練の参考にするということだったので自治体への説明には使っていないということだった。以上。


http://ustre.am/_16UWP:O6o 01:00:35 ~ 東電
東電 松本 ★★★
本日の実績と10Sv/h 以上の宣言について。本日の作業状況を伝える前に一件ご報告がある。先日、8月1日だが、1、2号機の主排気筒の底部の非常用ガス処理系の配管の接合部付近で 10Sv/h 以上の宣言があるということを確認したが、その後の調査を進めている。

で、本日、午後4時頃、1、2号機の主排気筒のドレイン、いわゆる排気口に入ってくる雨水を、排気筒の底に溜まる訳だが、そのドレインを抜くための配管がある。園は移管を本日4時頃、測定したところ、3.6Sv/h という線量を確認した。

原因については引き続き調査中だが、この宣言については引き続き立入り禁止表示措置を追加して不用意に接近しないということだ。今回の配管の線量については当社社員が4名で実施しており、被ばく線量は2~3mSv という状況だ。明日以降、必要な現場の状況等、お伝えできればと考えている。~ プラントの状況







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