2011年 10月 13日 共同記者会見 (73回)
■IWJ Web Iwakami - 岩上安身オフィシャルサイト
- http://www.ustream.tv/recorded/17845772
- http://www.ustream.tv/recorded/17846543
- http://www.ustream.tv/recorded/17848878
- フリーライター木野龍逸さん&IWJ Staff さんによるまとめ
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■会見のポイント
冒頭、特に新しい動き、発表はなかったものの、世田谷ホットスポット報道に関する質疑、労働監督下における半年で3人目の作業員死亡に関する政府、東電のいい加減な説明に質疑が紛糾。結果5時間に及ぶ長時間会見に。政府は作業員脂肪に関しての調査は東電にお任せ、一方東電は因果関係がないとして調査するきなし。
政府言い訳はプライバシーと遺族に配慮。説明が二転三転しており明らかにこれまでの死亡した作業員と扱いが異なる。親族配慮から親族と接触が出来ない、遺族意向さえ判断根拠ではなく一方的な政府判断である事が判明している。以前から作業員募集に暴力団が関与疑惑があり、その関連を疑う質問も。
10月6日、11日、13日の会見質疑、特に政務官の曖昧な説明を見る限り、意図的に何かを隠しているか、関わらないようにしている事は間違なく、今後も追求は続くと思われる。決して追求を手を止めてはならない。40年来の人命を軽視する被爆管理の実態。フリーランス柳原記者に注目。
■モニタリング関連の動き
昨日12日に公開された新潟県と秋田県の航空機モニタリングの結果が冒頭の環境モニタリング結果で文科省より発表されている。ちなみに北海道は航空機モニタリングの対象地域になっていない。
また愛知県での航空機モニタリングの開始がアナウンスされている。東海地方では岐阜県に引き続き2例目となるモニタリング調査となる。
■質疑の主な内容
前半は世田谷区で警戒区域並みの線量、ホットスポットが発見された報道に関する質問が集中。ホットスポットの原発事故由来に関する質問が相次ぐ中、ツイッターではラジウムの可能性を指摘する声も。
結局、会見中に民家のベッドの床下から汚れた瓶が見つかり、そこから強い放射線が出ていると会見にも一報が。
前回の統合会見で IWJ 岩上氏がスクープした神奈川のマンションの屋上でストロンチウムが検出された一件。毒性が強く半減期の長いストロンチウムが原発事故の深刻な影響が広範囲に及んでいる事を示す証拠が示された訳だが、このスクープは、翌日の新聞記事報道に大きな影響を与えた経緯もあり、今回の世田谷の件に対して記者クラブメディアが敏感に反応しているのが印象的だった。
これまで隠したり過小評価することばかり考えて広報してきた国とメディアだが、一般市民が線量計を購入して独自に調べる動きが広がっている中、今回発見された世田谷区の事象。これまで伏せてきた航空機モニタリングの結果の認識が広がるにつれ、今後もこのような事象が増えていくものと思われる。もうこれまでのように隠し通せないし、事故直後からこれまで電力会社擁護、原発擁護、利権を守るため矛盾報道、発言を繰り返してきたメディア、政治家の無責任な言動が露呈していくことになる。
ひとつ心配な事がメディアがラジウムの可能性を誇張して書き立てないかと言う事。「放射能は日常、身の回りにあるもので心配する必要はない」とか、「原発だけが問題ではないのだ」といった如何にも自分の頭で考えない日本人に直感的に理解し易い論調を創りだして、世論を自分たちのいいように誘導しないか不安になる。根拠を示さない連日のあからさまな再生エネルギーバッシング新聞コラム、大本営発表と何ら変わらない原発(スポンサー電力会社)擁護報道を考えれば、十分起こり得る。ネットが監視し続ける必要あり。
■死亡した3人目の作業員問題
政府お抱えの大手記者クラブメディア記者(テレビ、新聞)は、
作業員が死亡した連絡が入った当初からこの話題について殆ど質問していない点にも注目して頂きたい。読売新聞記者が最初に少し質問しただけだ。質問、追求しているのはフリーランス、ジャーナリストを始め週刊誌等記者のみ。先日来から度々質疑に取り上げられているフリーランスの会見参加条件に関する政府姿勢についても注目して会見を見て頂きたい。(最近の統合会見においては寺澤氏、日隅氏、回答する記者団 佐藤氏等の質疑を辿られたし)
4月、5月の段階で住民の被ばく現状をあきらかにするため、ヨウ素の生態半減期が過ぎて検出できなくなる前に子供だけでもホールボディーカウンターの検査を受けさせるべき、確実な被爆推定ができるように一部の住民だけでも受けさせて欲しい、と繰り返し NPJ おしどりさんや NHK石川解説員が訴えてきたが、政府は一切の対応をせず、検査直前だった機器を修理に出して受けさせないなど検査妨害疑惑もあり、この件も見解決のまま。その上、2名だけ検査を受けられた人がいたが、検査結果は一切公表せず堂々と秘密にしている。
この間、記者クラブ大手メディア記者は、目の前で行われる国家犯罪を目の辺りにしながら、誰一人質問しようとせず、直接住民は国民に関係のない東電に対するプラント関連の質問ばかりをしていた。それと全く同じ事が起きている。半年で労働監督のもとで3名も死亡、司法解剖さえ行わず警察も動かない。あり得ない。
その事について報道が全くなされていない現状。さぶりんとか、女性記者に対してつぶやいている馬鹿がいるが、私は彼らに対して人間性の欠片すら感じられない。「目の前で苦しんでいる人に背を向け、原発で食べている自分たちの利権を守るために平気で見過ごす。その上、自分たちの都合のようように事実を歪める報道、そんな仕事に関わって人として恥ずかしくないのか」という軽蔑の眼差しで彼等 記者クラブの記者を見ている。
これまでの会見における態度、質問内容を見る限り、少なくともまともな神経の持ち主ではない事は確か。お前たちが事実を知りながら、
伝えるどころか安全デマばかりを報道して子供を被曝、私意的に助長し続けたのも同然なのだから。未だに間違いを知りつつ 100mSv安全報道を続ける新聞、テレビとそれを真に受ける自分の頭で物事を考える事をやめた日本人。
後日、8月6日の統合会見から続いている
3人目の作業員死亡に関する質疑を全てリストアップします。取り敢えず会見で知り得ることの出来る情報、経緯について簡単に表にまとめた。
| 10月6日 作業員死亡までの経緯と関係者の対応 |
| 10月5日 7:10 頃 | 発電省郊外における朝礼中に体調不良者が発生、その後、Jビレッジに業務者において搬送 |
| 10月5日 7:25 頃 | Jビレッジに到着 |
| 10月5日 8:20 頃 | いわき市立総合磐城共立病院に搬送 |
10月5日 8:53 頃 | 東電から国に第一報。その後、都道府県、立地町村に対し特措法の第十条通報 |
10月5日 9:04 頃 | 富岡労働基準監督署に情報提供 |
10月6日 5:00 頃 | 早朝 5時頃 作業員が死亡した旨の連絡が元請け企業である 大成JV から連絡 |
| 作業員データ | 8月8日から福島第一作業員として従事。1日の労働時間は平均3時間。被ばく線量は8月 0.91mSv、9月 1.02mSv、10月 0.09mS、合計 2.02mSv |
政府(園田)説明 | 8月11日 東電から連絡受けていない承知していない発言。8月13日に撤回。遺族は傷心しているので配慮する必要がある。遺族とは連絡が取れていない。発言が二転三転。司法解剖は違法性がある場合に行われるので死亡した作業員については必要ないと司法解剖の意味を理解していないとんでも発言。一貫しているのは遺族に配慮して死因は公表すべきでないと言う点。明らかにこれまでと異なる対応。政府の意向か個人的考えかの問いにも明確に答えず。作業員調査は東電にお任せしていると繰り返し発言。 |
東電(松本)説明 | 10月6日 作業員の死亡と事故との因果関係はなかったと松本。プライバシーの観点から調査をする考えはないと明言。司法解剖が行われたかどうか知らない。死体検案書ではなく死亡診断書と発言。つまり司法解剖されていない事実を把握しながら知らない発言した疑惑。作業員登録時の健康診断、確認は雇い主である協力企業が行うべき事であり東電として直接関与しない姿勢も一貫している。(暴力団関係者が手配した作業員疑惑。実際に元作業員が身体的特徴から暴力団関係者とおぼしき人が作業しており、マスコミに報道出来ない理由ではないかと指摘している。) |
大手記者クラブ
メディア報道 | 10月6日 作業員の死亡と事故との因果関係なし報道。10月6日の死亡した日に読売新聞記者が1度質問したきりそれ以降の統合会見の場で質問なし。フリーランスを中心に大手記者クラブメディア以外の記者のみが質問。 |
| 半年間で3名も同じ現場で作業員が死亡していることについて多いと思わないと東電発言。その一方で園田政務官は多いか少ないかはナンセンス、死亡者が出ないようにすること大事と発言。しかし調査は全て東電にお任せと繰り返し発言するなど発言がぶれにぶれており、作業員死亡に関して政府が積極的に関与する考えがない、関与していないことが明らかになっている。 |
■本日の議題