2011年5月31日火曜日

2011年 5月 30日 共同会見 海底土の汚染が明らかに。原子力安全委員会 海産物に注意が必要

2011年 5月 30日 共同記者会見 (24回)

録画 IWJ
前半 http://www.ustream.tv/recorded/15057214
後半 http://www.ustream.tv/recorded/15058156
まとめ http://www.ustream.tv/recorded/15058168


■会見のポイント
作業員2人が250mSv を超える被爆をしていた事実とそれに関する質問が多かった。250mSv を決して超える事はないように対策をとるのが大切で必要ないと繰り返し発言してきた細野。(1人20万円近いコストが発生する)造血幹細胞は必要ないという政府の姿勢だったが、この点について記者から言及されていた。

5月9日に採取していた海底土サンプルの分析結果が明らかになり、改めて海への汚染状況が明らかになった。(原子力案全然委員会) グリーンピースは国内の機関に分析を拒否され、海外の専門機関に分析を依頼しているが、分析のサンプルの量を考慮しても、日本の調査機関は分析結果を出すのが極めて遅い。

または発表のタイミングを他の話題でそらせるようにタイミングを伺っているように見える。まずい分析結果の公表、評価についてはネットで公表しながら全く触れないか、或いは話題に触れるとしてもおそるおそるといった印象を受ける。発言態度を見ているとよく分かる。

海底土の汚染状況を政府としては取り上げるべきじゃないのか?注意が必要とここで会見しても実際にどのような通達を原子力安全委員会が行ったかについては全く触れていない。質問が集中するかと思ったが、この点について質問する記者はいなかった。もう間隔が麻痺している? 

海で行われた原爆実験と今回、海に流出した放射性物質の総量は比較にならないほど福島原発の方が多い。未だかつてない海洋汚染が広がりつつあるが、茨城県沖の水産物も食べようと国は推奨している。

プラント関連に関しては原子炉容器由来の地下のたまり水マップが公開された。作業員に危険地帯を促すためのマップだが、コンクリートで出来ているといっても水を貯蔵する施設ではないし、地震により亀裂が入っている可能性が高く、同時に高濃度の汚染水が地下水にしみ出ている可能性を強く印象づけた。

60才以上のボランティア決死隊と細野が接触した件について質問されたCNA記者、NHK石川記者の質問が気になった。後、朝日新聞 大阪本社 経済部記者の関西電力の原発運転再開に向けて保安院(経済産業省)の西山審議官にどのように対応してくれるのかといった露骨な質問も気になった。

原発を監視、監督する立場にある経済産業省にある保安院。西山審議官の娘は東電社員。再開に向けた状況を質問する関西の経済部記者。この構図は非常に分かり易い。西山審議官の答えにくそうな表情に苦笑してしまった。この鉄壁の自浄能力のない組織編成、原子力村を築き上げてきたのが自民党。ちなみに関西では経団連会長に関電社長が就任し、連日、原発擁護、メディアの報道が目立つ。



■本日の議題
http://www.ustream.tv/recorded/15057214
  • 細野豪志事務局長  挨拶 00:01:00~
  • 環境モニタリングについて (東電・文科省)00:05:05~ / 00:07:35~
  • 環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会)00:14:00~
  • 各プラントの状況 (東電)00:16:40~
  • 質疑 00:24:15~

2011年5月29日日曜日

2011年 5月 27日 共同会見

2011年 5月 27日 共同記者会見 (23回)

録画 IWJ
前半 http://www.ustream.tv/recorded/14984737
後半 http://www.ustream.tv/recorded/14986430


■会見のポイント
ようやく文科省からは子供の被曝量低減のための具体的な道筋が示された。年20mSv ではなく 1mSv 以下の被爆に抑える事が目標となった。当然、20mSv を基準に決めた 1時間あたりの被爆 3.8マイクロSv も見直されることになった。しかし、測定によって被爆が低減できる訳ではない。

文科省前で抗議するまで動かない政府、問題を認識しながら電力会社擁護の立場からテレビ、新聞でで報道してこなかった大手メディア内は激しい憤りを覚える。このデモに参加した俳優 山本太郎は、原発開発メーカー、スポンサーである東芝とテレビ局から圧力を受け、ドラマ降板、所属事務所の自主退職にまで追い込まれた。

自分たちの利益のためなら子供の命さえ、いとわない彼らの姿勢、谷垣総裁の言葉を借りれば、彼らこそ万死に値する。そして自らが招いた問題を謝罪せず、20mSv 問題を知りながら原発推進の立場から国会でも野党の立場で無視し続けた自民党、谷垣総裁、あなたこそが万死に値する。

政府が決定した野菜や魚介類などの食品摂取制限の指標となる暫定基準値は、殺人的レベルな程 高すぎるため、輸入制限を遙かに超える汚染された食品が集荷制限を受けずに全国に流通している。学校給食など選択肢のない児童は自助努力では避けられない問題。基準値は高く、調査結果は低くなるよう評価する政府の姿勢は何も変わっていない。

また、この会見では厚生労働省の協力による福島原発 作業員のための医療体制の充実強化計画が発表された。医師が常駐する事になる。質疑は昨日に引き続き、海水注入の指揮系統、吉田所長の責任に関する質問が目立ったが、健康問題に関する質問も多く出された。中でも NHK 石川記者の質問に注目

モニタリングに関しては大きな変化はなし。プラントに関しては午前中の会見にあったらしい消防が出動した福島第二原発の火災は配電盤を焼く程度の火災で大事には至らなかったようだ。相変わらず水産物や食品検査に関する具体的な回答はない。水産庁、厚労省に聞いてくれというスタンス。


■本日の議題
  • 細野豪志事務局長 挨拶 0:00:15~
  • 環境モニタリングについて (東電・文科省)00:04:00~ / 00:06:35~
  • 環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会)00:12:55~
  • 各プラントの状況 (東電)00:14:35~
  • 厚労省の協力による医療体制充実強化 医師の常駐化 00:21:55~
  • 厚労省の協力による医療体制充実強化に関する細野補佐官のコメント 00:24:15~
  • 質疑 00:26:30~

2011年5月28日土曜日

2011年 5月 26日 共同会見

2011年 5月 26日 共同記者会見 (22回)

録画 IWJ
前半 http://www.ustream.tv/recorded/14966111 (後半 木野さんのまとめあり)
後半 http://www.ustream.tv/recorded/14967642 (木野さんによるまとめ)



■会見のポイント
直前に行われた副社長会見で海水注入が所長の判断で続けられていた事実が明らかになり、関連する質問相次いだ。特に大手メディアはこの点に集中。文科省からは学校の先生が携帯する線量計の積算線量結果が発表されている。プラントに関しては建物に対して飛散防止剤が吹き付けが新しい動き。原子力安全委員会の評価は特にないが、海洋汚染調査が十分ではなく楽観できない。

同日、国際的な環境NGOグリーンピースによる海藻、牡蠣など食品の分析結果が発表されたが、直ちに海産物の出荷停止が必要なほど高い値が公表されている。政府は人手不足を理由に海洋調査は消極的。また、領海内は国土としてグリーンピースをはじめとする第三者調査機関の介入を頑なに拒否している。

今後考えられる政府の対応として更なる暫定基準値の引上げが予想される。深刻な海洋汚染の実態は大手メディアは大きく報じていない。


現状を知らないのは日本人だけ。海外では日本の汚染状況を把握しており、脱原発の大きな原動力となっている。質疑は国民の関心が高いと思われる質疑をピックアップする。



■本日の議題
  • 細野豪志事務局長  挨拶
  • 環境モニタリングについて (東電・文科省)00:01:30~ / 00:05:43~
  • 環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会)00:09:35~
  • 各プラントの状況 (東電)00:11:40~
  • 質疑 00:20:40~

東電サイトを検索

政府・東電 統合会見議事録から検索

規制庁・経産省・文科省から検索