2013年3月11日月曜日

東電会見 2013.3.11(月) 17時30分 ~ 1F 2号機ブローアウトパネル閉止。3.11震災被災者にお詫び。本社黙祷・復興本社訓示 中継(今年も地元 直接謝罪なし)ほか。

東電会見 2013.3.11(月) 17時30分 ~ 1F 2号機ブローアウトパネル閉止。3.11震災被災者にお詫び。本社黙祷・復興本社訓示 中継(今年も地元 直接謝罪なし)ほか。21分


【質疑】
  1. 東京(福島突風プラント影響)→
  2. 朝日(2号機ブローアウトパネル閉止*)→
  3. 共同(事故から2年)→
  4. 読売(2号機ブローアウトパネル閉止*・2号機ベント配管調査)→
  5. ニコ(▼総放出量・社長会長スケジュール)→
  6. 木野(社長会長スケジュール・3.11地元説明・CST水抜き遅延-▼水総量・タービン建屋-▼写真存在・▼線量マップ存在)

○福島第一プラント

○その他

IWJ INDEPENDENT WEB JOURNAL



■福島第一原子力発電所の状況

○東電石橋:
ただ今より原子力定例会見を始める。本日、東日本大震災から2年の月日が経った。亡くなった方とその遺族に心から哀悼の意を表する。また、私どもが起こした第1事故により、福島県の皆さんはじめ、社会の皆さんに今なお、迷惑を掛けている事を改めて深くお詫びする。それでは福島第一の状況について説明する。

# 原発事故の避難により亡くなられた方々、放射能の影響で津波、地震、救出されず、放置され亡くなられた方々。救出に行きたくとも行けず筆舌に尽くしがたい辛い思いをされたご遺族、関係者の皆様。東電と国、安倍総理に変わりまして、心より深くお詫びいたします。

# 東電の謝罪すべきは厳罰事故により亡くなられた方、ご遺族、避難を余儀なくされている方々であり、自然災害被災者に対する哀悼の意とごっちゃまぜにして事の重大性を矮小化しているようにしか見えないんですよ。せめて3.11ぐらいは真摯に向き合って欲しいと思うんですけどね。本当に残念。

# 結局、賠償したくない。裁判で不利になる責任を認めるような発言は一切したくないのが本音であろう無主物 東電。これから始まるであろう損害賠償訴訟ラッシュ。http://j.mp/13QXMqx 結局は原発再開と賠償、企業存続が彼らの至上命題。それを裏付ける常日頃の偏った情報開示の姿勢。

○尾野:
福島第一の現状 http://j.mp/YRJTDn

[原子炉および格納容器の状況]
1~3号機注水安定。2号機だが、下の2つ目のポツ。給水系からの注水量を減らし、CS系空の注水量に寄せることで、当該ライン工事を行う。これは従前から申し上げていることだ。

[圧力容器下部温度]
示したとおりで特記事項ない。

[格納容器圧力と水素ガス濃度]
ご覧のとおりだ。

[使用済み燃料プール]
1~4号機 循環冷却システム運転中。冷却は安定している。下に注記があるが、4号機についてだが、冷却系の制御回路の修理工事に伴い、一時的に停止の予定が入っている。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]
3号機タービン建屋から高温焼却炉建屋へ移送実施中。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]
サリー運転中。

[その他]
一番下のぽつ。2号機のブローアウトパネルの閉止を行ったということで、こちらについては別途、資料を用意している。


■2号機原子炉建屋ブローアウトパネル開口部閉止

★★★「福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋ブローアウトパネル開口部閉止について http://j.mp/YRHJ6O (画像) http://j.mp/YRHSag」PP資料を見るんだ。

2号機のブローアウトパネル。原子炉建屋の開口部だがこちらの方、上の左半分が元々の状況ということだが、そこにブローアウトパネルを閉止するパネルを設置しましたということで、右の写真がパネルを吊り上げているところだ。

そして下の左側の写真。http://j.mp/13QWOdS 開口部のところにパネルを付けるための枠があるが、そこにパネルを差し込んで、開口部閉止が出来た状況だ。

http://j.mp/13QWZWH 尚、パネルの意義側に見えている配管が換気装置の配管だ。以上のような作業を本日行った。ええぇぇ、私からは以上だ。

○東電石橋:
それでは質問受ける。



■質疑

○東京新聞かたやま:
昨日の強風で福島で一分停電があったりとか、影響が出たみたいだが、その関係は全く影響はなかったのか?

○尾野:
今私どもが聞いている限りでは、発電所の影響は特になかったと伺っている。

○朝日 西川:
今回のブローアウトパネルの開口部の閉止だが、これの目的と、多分、この目的は閉止することで放射性物質の外に出てくるものが抑えられるかと思うが、もしそれが目的であれば、どれぐらい抑えられるとか、そういうのは何かあるのか?

○尾野:
はい。えっとぉ、先ず、目的で言うと、仰るとおり、こうした大きな開口が開いている状態よりは、開口部を閉じて、換気空調系を閉じてフィルターを通じて換気を行うことによりコントロールが出来る状態になっていくということで望ましい方向と考えている。

ただしだな。これでどれぐらい効果があるか、ということだが、現在もこの開口部でダストがどれぐらいあるかとか、こういったことは毎月観測をしており、その観測結果を踏まえて、月ごとに各建屋からの放出量評価、うんぬん、ということをしており、

全体としては小さな値になっていることは確認している。でぇ、既に小さな値になっているところだから、結果的にこれをしたことで、差分としてどれぐらい引くか、というところについては、

今後、空調系でフィルターを通した後の空気の測定を月ごとやっていくことになるので、そちらを見た上での判断になるかなぁ、と思っている。

○朝日 西川:
追加で。フィルターを通じて換気を行うというのは、今後、そういう装置をつけていくということ?

○尾野:
えっと、この写真で言うと、紙芝居の枠のような所にブローアウトパネルの閉止版を入れているが、その脇にパイプのようなものが見えていると思うが、http://j.mp/13QWOdS これがダクトであり、これが地上まで伸びており、そこにフィルター装置をつけている。

○朝日 西川:
設置済み?

○尾野:
そうです。

○朝日 西川:
ではすぐ稼働している?これから稼働する?

○尾野:
この場所を閉じると同時に試運転に入っていく事になる。

○朝日 西川:
わかりました。

○共同前田:
冒頭にもあったが、今日で事故から2年目ということで、改めて尾野部長代理から今の気持ちを聞かせてほしい。

○尾野:
先ず、本日で2年経過したと言う意味では、もう2年、ということでもあるかもしれないが、まだ2年ということかと思う。

★一つの災害で多くの方々がお亡くなりになったり、ケガをしたり、行方不明になったりということで、たいへん大きな災害であったわけだが、私どもの会社の発電所が事故を起こしたことの影響で、今尚、大変、多くの方々にご苦労を掛けていることは現実である。

私ども、ある意味必死になって対応をとってきた。私どもは技術的な立場から言えば、発電所の中を安定し、影響を小さくしていく、ということに対して、ある意味一生懸命取り組んできたことは事実ではあるが、

まだまだ、やらないといけないことがたくさんあることも事実である。尚一層、一生懸命やって行かなければならないところだと思っている。

○読売前村:
2点ほど。ブローアウトパネルのところで、フィルターを通じて空気を浄化するというのは、すでに今日からやっているということでいいか?

○尾野:
予定からするとパネルを閉める前、前日からダクトを通じた運転ははじめており、その状態でこのブローアウトパネルの板を締めていくと、ある意味100%そちらから吸いだされていく格好になる。

その状態で暫く試運転をし、状況を確認した上で、試運転の結果を踏まえた上で正式な使用に入る前に、国への説明と登録が必要なので、そうしたことを行なって本格運転ということになる。

○読売前村:
試運転としてはもう始まっていて、数日たった時点で本格運転に入るイメージか?

○尾野:
そうだ。先ず運転しながらデータを取って、そのデータを取って、ある意味、保安規定等の変更手続き、というような、正式な運転に入るためにはそうした手続きがいくつか必要なので、

その手続の説明に必要なデータを取った上で手続きを行い、しかるうちに本格運転ということになる。ただしぃ、状況としては試運転も出来る状況だし、認められてやっているので、物理的な状況には変化はない状況だ。

○読売前村:
それからベント配管の調査の件だが、あれは週明けからやる、今日からの話かと思ったが、その後、どうなったか?

○尾野:
4足歩行ロボットの調査だが、予定は明日からとなっているので、また随時状況について★新しいことが出てくれば、話したい。

○ニコニコ七尾:
▼★★★東電が2012年5月24日(http://j.mp/PRkDXf)に福島第一原発事故で放出された放射性物質の総放出量を発表をしたが、その後、更新する考えについて伺いたい。

○尾野:
▼ええ、その後の更新については確認してみないとわからないので確認させてくれ。

○ニコニコ七尾:
ちなみにご存知だと思うが、その2012年5月24日の試算は大気中のみの試算であることと、これは事故が起きた3月のみの試算となっているので、2年型ってもこういう状態というのは、これは尾野さん自身としてどうお考えか?

○尾野:
これはだな。もともと、大気放出量の評価というか、こういったものは、総放出量の評価は以前説明していたと思うが、内容的にその放出の大半が初期の時点に集中していて、その後の長い時間の経過は、全体の寄与は、ある意味非常に小さい状況であったかと思っている。

でぇ、そうしたことで、総放出量の評価ということについて、ある地点で区切って評価をしていたのではなかったかと思ったので、その後、時間の経過の分を全部差し込むような作業を、

ええ、しているのか、あるいはする必要があるのか、というところは、ちょっと確認する必要があるかな、という意味で申し上げた。ちょっと確認させて頂きたい。

○ニコニコ七尾:★★★
わかりました。別件だが、本日2年を迎えたわけだが、本日の会長と社長の今日のスケジュールについて教えていただけるか?

○東電石橋:
エット、先ず、会長の下河邉は内閣府の追悼式に参列した。

○東電石橋:
社長の廣瀬さまは、すでに以前に取材の案内を知らせたと思うが、Jビレッジの方で、黙祷をした後、社員へのメッセージを出している。

○ニコニコ七尾:★★★
地元の方々になにかお会いしているスケジュールはない?

○東電石橋:★★★
ない。

# 今年もデスカ… 社員は福島に出向いて地元に摂しろというなら、率先して手本見せたらどうかね。本当に口先だけ… ( ゚д゚)ポカーン

○ニコニコ七尾:★★★
会長、社長以外で地元の方と何かお話なり、なんなりということもない?

○東電石橋:
本日はない。

○ニコニコ七尾:
わかりました。

○東電石橋:
他に質問あるか?

○フリー木野:★★★
今の関連だが、社長はJビレッジで黙祷してメッセージを出した後はどちらの方へ?廣瀬社長は。

○東電石橋:
エット… 

○フリー木野:
そのまま東京にお戻りに成られた?

○東電石橋:
イエ あのう、Jビレッジで社員との意見交換など、社内の行事をしている。

# なんかもう、毎年同じやりとり… 昨年は勝俣会長&西澤社長。なんの変化もないw 本日の廣瀬社長さまと石崎代表さまの説明。石崎氏曰く東電に就職したい、修飾再開熱望する学生さんもいるそうな。被曝しないと収束できない代物… 石崎氏言うように賠償が進むとは到底思えない。

○フリー木野:
地元の方々への説明なりというのは、明日以降、なにか予定されているのか?そうすると。

○東電石橋:★★★
すいません。明日の予定は私の方で把握していないが。今日はそのような予定はない。

○フリー木野:
いや、あの、地元への説明の予定は明日以降、何かあるのか?

○東電石橋:
明日以降の社長さまの予定は、ちょっとわたし、今、現時点で把握していないので。

○フリー木野:★★★
あの、どなたか、社長でなくても結構だが、2年を迎えたということで、どなたかが地元への説明は、明日以降、全くないのか?

○東電石橋:
特にそういった趣旨での、あの、訪問と言うことは、あのぉ、今、私は把握していない。

# 社員一人ひとりが考えて、という社長訓示。この会見の出席者は頭数に入ってないのな。3.11に本店広報が社長スケジュールを把握していない。有り得ない。今年もトップが向き合わずに逃げ回っているという理解でおK。「先ずは福島を理解することだ」という訓示が虚しい。

○フリー木野:
わかりました… 先週、ちょっと伺っていて、その後、金曜日ちょっと出てなかったので、もし回答があればあれだが、先週の木曜日に発表されていたロードマップの中でCSTが汚染水処理状況が全体に遅れているので、あれがそのまま、ということだが、CSTの中に入っている水の状況とかわかったか?

○尾野:
CSTの中に入っていた水というのは、復水器から回した水ということなので、そういう意味では汚染の可能性のある水ということなので、あのぉ、そのように整理して話しさせて頂く。

○フリー木野:
そしたら1号機から3号機まで全部同じ状況、同じということですね?

○尾野:
はい。

○フリー木野:
わかりました。それから処理計画が遅延しているので、CSTからの水抜きが遅れている、というのは、どういうあれになるのか? http://j.mp/ZD447a

○尾野:
これは全体として、あのぉぉ、タンクの増設、それからALPSの試運転のスタート、といった状況、それから地下水の流入、あるいは雨水の流入により、インベントリが増加する状況、こういったもののバランスで決まると申し上げているとおりだ。

○フリー木野:
今後、どのようになると出せるということになるのか?

○尾野:
これはだな。先ず、あの、ALPSの稼動ということ、試運転が進んでくると、同じ水が溜まっているにしても、要はストロンチウムとか含まれない水に変わっていくということであるから、

ええぇぇ、ま、使用するタンクを汚さない状態で水を貯めていくことが出来るようになっていくということだ。一方、既に汚れているタンクの水が減っていく関係にあるから、

全体のタンクの資料の合理性などを考えていくと、そうした作業の進展や、バランスなどを見ながら最適なタイミングで行なっていくのが良いと考えている。

○フリー木野:
CSTを3つ、1号機から3号機までトータルで入っている量がどれぐらいと推計しているか?

○尾野:
今手元に数字を持っていないが、CST自身は相当程度のタンク容量があるから、一定規模の量があると考えている。

○フリー木野:
わかりました。確認お願いする。それから先日お願いしていたが、タービン建屋の写真等、状況はどんな状況か?

○尾野:
前回もちょっともうしあげて、少し時間がかかっていて恐縮だが、発電所のタービン建屋の中にぃ、水処理であったりぃ、

あるいは土中であったり、そういったことで新たに配管等を引き回しなどをしているから、ま、そうした施設の敷設がどういうつながりになっているのか、とか、その付近の様子がどういうことかわかるような、

ええぇぇ、図表、図書、写真はないか、という話であったかと思っている。ちょっと確認しているところなので、今しばらく待つんだ。

○フリー木野:
タービン建屋の中のサーベーマップ、原子炉建屋と同じような貞享で出したサーベーマップはあるか?

○尾野:
こちらについて先般来申し上げているが、少し作業時間を頂いて公表準備をしているところなので、準備ができたところで提示できるんじゃないかと思っている。

○フリー木野:
結構、時間掛かるか?

○尾野:
話して頂いたのが、2,3週間前だったと思うので、相当程度、準備は進んでいると思うが、その時点で申し上げたと思うが、手間がかかる作業でもあるので、確認した上で出させて頂くことで時間を頂いているところかと思う。出来たところで提示したい。

○フリー木野:
はい。ありがとうございます。

○東電石橋:
他にないか?それでは終了する。



~ 終了 17時51分(21分)

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