録画 IWJ
1 http://www.ustream.tv/recorded/16515532
2 http://www.ustream.tv/recorded/16515763
3 http://www.ustream.tv/recorded/16516762
フリーライター木野龍逸さんによるまとめ
http://ustre.am/_17iLo:Oj3
■会見のポイント
細野大臣は遅刻。1時間の遅刻。毎度の18時には退席。会見は 16時30分 スタートなので実質30分しか会見に顔を出さない事が定例化しそうな予感。先週から週2回の会見なので、大臣出席は1週間に1時間。それもドタキャンあったり出席できなかったりで、もはや出席しているとは言えない状況に。
・福島第一原発 作業員出入り管理問題
本会見では東電と経産省保安院から福島第一原発の出入り管理対策とその評価について報告。核物質防護上だけでなく作業員の被爆管理、健康管理の上で非常に重要な核施設出入り管理だが、東電の杜撰な管理と経産省 保安院のやる気のない対応が改めて浮き彫りになっている。
身元確認が出来ない作業員が150名。その内訳が東電社員0名。協力企業150名。あくまで緊急時だったので仕方がなかったのだとする東電と簡単な注意だけに留める経産省 保安院。しかし、原発施設への杜撰な出入り管理と被爆管理は40年来の問題。
作業員を厳密に管理すれば、健康調査や補償を行う必要が出てくる。それを避けるため、あいりん地区から日雇い労働者を集める実態があった。しかし、電力会社は協力会社がしていることなので知らないとしてきたし、この会見でも当所から東電はそのように主張していた。
緊急時だから管理できなかったのではなく、これまで管理するシステムが無かった、意図的に管理してこなかっただけの話しだ。勿論、その事実は経産省 保安院も時の自民党政権もその事実を知っている。
経産省 保安院のこの問題に対する扱いがあまりに軽いことから「『生活弱者の犠牲の上に原子力発電が成り立っている事はなんとしても隠し通さなければならない』という危機感をもって対応しているのだ」と言う事を如実に示している会見だと思う。
・モニタリング関連
モニタリングデータに関しては際だった報告はなし。文科省から 8月9日 から10日ほどの予定で山形県全域の航空機モニタリングを実施について発表されている。後、モニタリング情報を一元管理するポータルサイトが新しくオープンした事が発表されている。
詳しい説明はなかったが、これにより、これまで文科省の深い階層でこそこそ更新されていたモニタリング情報は更新されなくなっているので翌日の 8月9日からは完全に移行したと考えてよさそう。
・質疑
質疑では、冒頭に報告のあった出入り管理以外は幅広い分野の質問が。中でも印象に残ったのは ZDF記者(ドイツ国営TV)の質問。80km 地点で 35,000Bq/kg で汚染させれた田んぼで稲作されている事実。現地取材が中心の海外メディアの方が現状をよく理解している事が改めて認識させられた。
食の安全担当でもある細野大臣だが規制について全く承知しておらず、更には誤った内容を伝えるという大失態をさらしている。政府の目の行き届かない地域で既に栽培が始まり稻を付けている事実。この対応では高濃度セシウム汚染米が流通する事は確実。
仮に栽培されても収穫時の検査があるから問題ないという細野大臣の言い訳が凄い。市場に流通してしまったことを考えれば、田んぼで規制する方がはるかに手間が少なく確実。それさえ目が届かないのは、当所からの航空機モニタリングの過小評価と情報を広く伝えてこなかったため。文科省と既存メディアの責任は重大。
作付け前の田んぼで押さえて、確実性を期すため収穫時検査の二段構えの筈。収穫時だけの検査では必ず漏れが出る。銘柄、産地偽装当たり前、事故米さえ流通する日本の米。出荷されれば後の祭り。何れにしても高すぎる暫定規制値いっぱいまで出荷される公算が大きい。どちらにしろアウトに変わりないのだが。
■本日の議題
- 環境モニタリングについて (東電・文科省) 00:00:00~ / 00:02:05~
- 環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会) 00:07:00~
- 各プラントの状況 (東電) 00:09:55~
- 東電の福島第一原発の出入管理対策の評価 (経産省 保安院) 00:18:10~
- 質疑 00:18:10~