2011年5月24日火曜日

2011年 5月 23日 共同会見

2011年 5月 23日 共同記者会見 (18回)

録画 IWJ
前半 http://www.ustream.tv/recorded/14908059
後半 http://www.ustream.tv/recorded/14908453



■会見のポイント




■本日の議題
  • 細野豪志事務局長  挨拶 00:01:50~
  • 環境モニタリングについて (東電・文科省)00:05:10~ / 00:07:30~
  • 環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会)00:09:20~
  • 各プラントの状況 (東電)00:18:15~
  • 質疑 00:25:00 ~ 終了まで 後半 00:00:00 ~ 終了まで



資料 本日の報道資料

【東電】
【文科省】
【保安院】(経産省)
【原子力安全委員会】
【厚生労働省】

■プレス等
上記 報道資料は、原則 下記のURLで公開されます。

録画 IWJ
前半 http://www.ustream.tv/recorded/14908059


後半 http://www.ustream.tv/recorded/14908453



http://ustre.am/_10ygz:Jmn 00:01:50~

細野統合本部事務局長の挨拶

細野補佐官
私からは2点。
1点
土曜日の会見で東電に対する環境アセスメントの免許を取り消すべきでないかという質問があった。これは環境影響評価法 第52条 2項に災害対策基本に基づく災害復旧事業についての環境アセス域の適用除外を定めている。

大きな災害が怒った場合、環境アセスを手続きとしては免除されると言うことを定めた規定になっており、その中で東電は指定公共機関に該当するので、これを免除される。

結論から申し上げると現在の電力の供給力は不足と言うことを考えると環境アセスの取り消しについては出来ない。更に指定公共機関にあたっているので東電にはしっかりと電力を供給してもらわないといけないので政府としては考えていない。

ただ、環境省としては発電のために様々な設備を動かす場合は、環境に対する最大限の配慮は行われるような努力を東電に求めていく姿勢には変わりない。様々な要求がされるものと承知している。私としても東電に求めていく。

2点目
土曜日の記者会見でお配りした「福島第一原発一号機の海水注入に関する事実関係について 」 という資料について訂正版を配らせて頂いた。
http://genpatsu-watch.blogspot.com/2011/05/2011-5-21.html#000000

これは原子力安全委員長(班目)から指摘を受けたもので、正確に情報をお伝えした方がいいと言うことで訂正、お配りさせて頂いた。

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http://ustre.am/_10ygz:Jmo 00:05:10~

■環境モニタリングについて (東電・文科省)

東電
敷地内のモニタリングの状況、空気中の放射性物質について


福島第一の西門、福島第二のモニタリングポスト1番の2カ所でダストを測定している。空気中の濃度限度の1%程度となっている。計時変化はグラフを参照。

海水の放射性物質の分析結果について


福島第一の沿岸部、沖合 3 / 4 / 8 km 地点においてサンプリング、分析した結果だ。2枚目以降にそれぞれのポイントでの測定値、計時変化をグラフで書いている。拡散の影響により、横ばい、若干減少が長期的なトレンドと見て取れる。

引き続き、サンプリングを行い分析を続けていく。


http://ustre.am/_10ygz:Jmp 00:07:30~
文科省
全国規模、福島第一周辺の調査。概ね大きな変化はないが、原子力安全委員会に評価を頂く。


総合会議で決定した科学技術推進費を使った放射線量等分布マップの調査研究を実際どのように進めていくか、意見を頂くための検討会だ。第一回を26日の木曜日に開催する予定にしている。メンバーは大学の先生、独立行政法人、福島県庁など地元?などの方に入って頂き、実際の測定方法や測定範囲などについてご意見を伺いながら、これを進めていきたいと考えている。

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http://ustre.am/_10ygz:Jmq 00:09:20~

■環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会)

原子力安全委員会
文科省から提供された以下の資料を評価するものである。


傾向として北西方向に向けて高い線量率の地帯がある。空気中の放射性物質についても特段、大きな変化はない。20km圏内の土壌を採取し、土壌中のウランの分析結果について若干精査させて頂いていると申し上げたが、まだ精査中なので結論が出次第報告する。

東電が30km圏内の海域で行っている。放射性濃度の測定だが、沖合○1、○2のポイントで濃度限度を超えるセシウムが検出されている状況だ。その他では濃度限度以下、不検出となっている。

資料30ページ
都道府県の環境調査も大きな変化はないが変化もある。

これは 5月22日のデータだが、宮城県、山形県の正午過ぎの値が高くなっている。茨城、栃木、埼玉、千葉を見ると午後から夕方にかけて少し線量が高くなっている時間帯がある。これは前線通過に伴い、各地域で短時間に強い雨が降った事が理由だと思われる。

# この場で発表してもね。ちゃんと都道府県に通達しているんだろうか??

この件については、今日、文科省から発表されたデータを見てみると普通に戻っている。

# そもそも、この線量は普通じゃないから。以前と同じと発言すべき。

原子力施設の防災対策について【資料
いわゆる防災対策指針だが、飲食物の摂取制限をどうやって決めているのかという問い合わせが何度もでているので、分かりやすく説明するために作ってきた。

# http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/history/59-15.pdf の 108ページ まとめた資料は見あたらず。厚労省とすりあわせて検証した方がいいかも。

表側はヨウ素について書いてあるが、ヨウ素を体に取り込んだ場合、甲状腺に集まってくる。甲状腺が受ける線量として透過線量という言い方で呼ぶが、年間 50mSv に抑えろという事を目標としている。

この 50mSv という値だが、ICRP の勧告から取っている物だ。50mSv の内訳は、2/3 が飲料水、牛乳、野菜、乳製品残り1/3は、その他食品用に留保しているという事だ。

成人、5才、乳児 を3つのモデルとし、それぞれが1年間に 11mSv を受けるとした場合、どの程度のベクレル数を取り込んだ場合なのかというのを出している。

2番目の欄に書いている経口摂取の線量換算係数、これは1ベクレルの放射性物質を体の中に取り込んだ場合、どれだけの線量、これは影響を含めた線量という意味だが、どれだけの線量になるのかという意味だ。

これを見て頂くとヨウ素についてだと乳児についてが一番大きい値になっている。(3.7×10の-3乗) これに対し、成人は一桁小さい (4.7×10の-4乗) となっており、乳児の影響の評価はこういった所に数値として表れている。

そういった係数を使い、11mSv に相当するベクレル数がどれだけになるのかは3段目の欄に出ている。そして1日あたり、成人、5才児、乳児がこういった飲料水や牛乳、乳製品、野菜類をどれだけ食べるかという標準的なものが書いてある。

こういった物を使い、飲料水などそれぞれのグループ群で、どれだけの量であれば、この3段目に書いてあるベクレル数になるのかを計算したのが一番下の欄の中に書いてあるものであって、例えば飲料水の場合、成人だと1270ベクレル/kg までの濃度を飲んだ場合、2.6×10の-4乗になる。

一方、幼児の場合だと 22ベクレル/kg を 0.71リットル取った場合、3.7×10の-3乗 となる。このようにいろいろ値が出てくる。こうして出てきた濃度の値の中でそれぞれの食品群で一番小さい濃度の値を採用するという事で指標を決めているという事だ。

飲料水については、幼児の所の322の端数を落とし 300ベクレル/kgに。牛乳、乳製品だと 382 の端数を切り捨てて 300ベクレル/kgに。幼児の野菜の場合は2500の端数を落として 2000ベクレル/kg としている。セシウムについても食品群は増えているが基本的に同じ考え方で計算し、この 摂取制限の指標 を決めているという事だ。

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http://ustre.am/_10ygz:JmJ 00:18:15~

■各プラントの状況 (東電)

東電(松本)
福島第一原子力発電所プラント状況等
タービン建屋 地下のたまり水、トレンチ立坑タービン建屋の推移の状況については、午前7時までのデータとなっているが、会見終了時には最新のデータを発表させて頂く。放射性物質のみに他リングの状況だが、海の状況については先ほど案内したとおりだ。

使用済み燃料プールの注水と放水
本日は4号機に対してコンクリートポンプ車による淡水、ヒドラジンの注水を行っている。これに先行し、先日お伝えしたダストサンプリングを行っている。実績は分かり次第報告する。

原子炉圧力容器への注水
1号機については 約 6立法メートル/時、2号機については 約 7立法メートル/時、3号機については消火系配管から 6立法メートル/時、給水系配管から 12立法メートル/時、併せて18立法メートル/時を注水していたが、本日から徐々に下げはじめた。最終的には 3立法メートル/時で様子を見ることを考えている。

1号機 原子炉圧力容器への窒素封入
11時段階の値を記載しているが、会見終了時に最新の値を発表する。

敷地内に設置されているモニタリングポスト8番については 検出器の清掃、遮蔽マットの設置を行っている。これによるモニタリング結果だが、16、17といった値が出ているが、空間線量率に大きな変化はなかったと考えている。

怪我された方が一名発生。処理タンクの荷下ろし中に指を挟み怪我をした。病院に救急車で搬送したが、放射性物質の付着はなし。被爆は 0.05mSv だった。

放射性物質の分析結果
2、3号機で高濃度汚染水を露出させた関係で毎日継続的に監視を続けているものである。分析結果については2、3枚目を見て頂きたい。ほぼ横ばい、若干の減少傾向という事で新たな流出はないと判断している。

# ずっと疑問に思っているんだけど、変化が少なければ漏れていない判断はいいのか。拡散することを考えるともう少し減少してもいいように思える。減少分を補うだけ少しずつ漏れているとは考えられないのだろうか?

柏崎関係の情報
柏崎原発において地震、津波に伴う訓練を行ってきたが、今回、夜間に訓練を行うということで、取材、報道関係者に案内するという資料である。

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http://ustre.am/_10jWr:JhM 00:25:00 ~ 終了まで
http://www.ustream.tv/recorded/14908453 00:00:00 ~ 終了まで

■質疑


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