■IWJ Web Iwakami - 岩上安身オフィシャルサイト
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■会見のポイント
本日、保安院から衆院科学技術イノベーション特別委員会に事故時 手順書が提出され、本日の統合会見で経産省 保安院から提出内容の報告があった。
知らない方のために簡単に経緯を説明しておくと、緊急時事故の対策マニュアルの提出を衆議院委員会から提出を求められた経産省 保安院が東電に要求、東電は全てを黒塗りにして保安院に提出。保安院はそれを妥当とし、そのまま右から左へ 委員会に提出。
東電が提出拒否する第一の理由に上げたのが核物質防護の理由、そして知的財産が開示拒否の理由だった。東電の事故調査を拒否する馬鹿にした真っ黒書類提出に激怒した衆議院委員会。再度要求を経産省 保安院に要求するも殆ど黒塗りの目次のみ。
そこで今回の法的手段に訴えるやり方で、ようやく衆議院 特別委員会に提出しましたよという今回の発表。しかも東電が第一の理由に挙げていた核物質防護上で該当する項目は無かったと保安院の発表。そもそも身元不明の作業員が200人以上も復旧作業に当たる杜撰な管理、ルポライターが作業員として容易に進入できるような杜撰な管理、テロに無防備状態を長年続けている東電の口から核防護の理由などあり得ない。
今回、東電の情報を隠すために平気で嘘をつく姿勢が改めて明らかになったにも関わらず、全く悪びれる様子のない東電 松本の開き直った答弁に注目。また、原発マネーで食べている記者クラブメディアの東電擁護の姿勢にも。個人を特定出来るプライバシーに関わる箇所のみ黒塗りであり、知的財産に関する部分も全て公開された。問題点を整理すると
・事故原因を調べる上で欠かせない事故時手順書を規制官庁である保安院が2度にわたり東電の黒塗り手順書、目次のみ手順書、衆議院委員会からの要求を無視した書類をそのまま提出したこと。
・規制官庁である筈の経産省・保安院が、深刻な事故における操作手順をこれまで全くチェックしていなかったこと。今回初めて目にしたという事実と それをチェックできない法体系。
・経産省 保安院に 事故時手順書マニュアルの評価は、法体系を理由に他の原発に対して行う考えがない事。事故時操作手順書に不備による今回のような事故が今後も起きる可能性があること。
・東電が第一の理由にあげていた核防護物質上にあたる箇所が保安院のチェックにより存在しなかったことが明らかになった事。つまり、東電が嘘をついて提出を拒んでいた事が明らかに。本会見の東電松本の開き直り答弁に注目。200名以上の身元不明者が作業するテロ無防備現状を長年続けてきた東電、電力会社に核物質防護を語る事自体あり得ない事
・今回の全面開示について保安院は規制官庁としての責任を第一の理由にしていること。これまでの説明と矛盾していること。(なぜ最初から全黒塗りを問題視し、規制機関として断固法的手段に出なかったのか説明になっていない、というか、国民を馬鹿にした東電擁護、経産省 保安院と東電の癒着体質)
・知的財産に関する理由により黒塗りになった箇所が無かったこと。松本は他の企業に訴えられるリスクはあると記者の質問に回答。保安院は事故の影響、公益性を鑑みた結果と説明。なぜ最初からそうしなかったのか、最も重要な点については何一つ触れなかった事。
・東電を擁護したい大手記者クラブメディはテレビ、新聞報道では、非常用復水器の動作状況等、手順書公開の経緯ではなくプラント関連の問題にすり替えて報道していること。
つまり、東電が手順書公開を拒否して保安院が擁護した本質には触れず、手順書が実行されなかったことによる事が招いた事故であり、原発プラントそのものに問題はなく操作手順が守られれば、事態を避けられたという方向へ世論を誘導したい下心が見え隠れしている事。
このように反省するどころか情報隠蔽を堂々と行う東電、事故を起こした当事者が事故の重大性を全く理解していない。この一般常識ではあり得ない自信はどこから来るのか。
多くの官僚の親族、大物政治家の親族が東電に務めているからか。腐敗しきった政治にさえ気づかない、政府御用達の記者クラブメディアやりたい放題。己が利益が全て。いい加減、日本人は気付くべき。
■質疑
質疑は主に前述した事故時操作手順書が中心だったが、手順書にしても質問内容は大きく2つ。大手記者クラブはもっぱら事故時手順書マニュアルとプラント事故関連に関して。もう一つは前述した東電、保安院に対するこれまでの非開示に対する厳しい質問で主にフリーランスとNHK記者が中心に質問。関心事がはっきりと別れる。
3人目の作業員死亡に関しては、21日 午前の東電会見で病名が発表されている。関連して復旧作業に携わってやめられた方に対して死亡された方が何名いるのか調べることも拒否している。勿論、大手記者クラブメディア(テレビ・新聞)の記者はこの手の質問は一切しないし、テレビ、新聞報道はされない。
後、気になったのが統合会見のあり方について。前回、園田政務官が到着する前に会見を終了したことについて、フリーランス記者を中心に質問も相次いでいる。園田政務官、つまり政府側には何の確認も取らずに経産省の判断で統合会見を早々に終了させた事になる。情けないことに官僚主導、完全に舐められている園田政務官。
# 冒頭 宿題回答なし。
■本日の議題
- 環境モニタリングについて(東電 松本) 00:01:15 ~
- 環境モニタリングについて(文科省 伊藤) 00:03:05 ~
- 環境モニタリング結果の評価(原子力安全委員会) 00:11:15 ~
- 各プラントの状況(東電) 00:14:45 ~
- 衆院特別委員会 手順書提出に関する報告(保安院) 01:59:00 ~
- 質疑 00:21:50~