http://www.asahi.com/business/topics/column/TKY201104230279.html
発生以来1カ月が経過したのに、福島第一原発の事故は一向に収まりそうにない。発電所自体の事故収束はいつなのか、放射能の拡散はどのくらいなのか関連地域の住民の不安、不信は大きくなる一方である。
当然予想されたように、原発反対の意見が勢いを増している。ここで注意したいのは、原発をこれまで容認していた人たちも、けっして手放しで全面的に賛成していたわけではない、ということだ。つまり、われわれの日常生活に必要な電力需要確保のために、原発なしではエネルギー政策は成立しないと考え、多くの人たちは原発に消極的に賛同していたのだ。
この視点で考えると、原発反対論に欠けているのは、次の2点である。
第1に、仮に原発を認めないとして、代替の電力エネルギーをどうするのかの議論である。皆が期待する太陽光、風力などはまだ安定した電力供給とはなりえない。
水力も頭打ちである。となると石油、石炭などの化石燃料に依存するしかない。これに依存したとき生じる地球温暖化はどうなるのかに、まともな返事は聞こえてこない。
第2に、となると電力需要をどう抑制するかの視点が欠かせない。しかしながら原発反対の論者には全くと言っていいほど、具体的な提案がない。
第1は原発推進者が必ずといっていいほど口を揃えて言う事。
先ず、原発と同等のエネルギーを再生可能エネルギーに求めようとする。そして、現在の電力消費を維持する事が大前提となっている。
つまり、何も変えたくないのである。様々な分野が集まって電気の使い方を議論する必要があるが、それすらさせないという意図が常につきまとう。 原発に変わるCo2を出さないエネルギー源があり得ない事をわかっている、それを承知で言っているのだ。
具体的な癌替えを示さないというなら、ここで一つ示す。
メディアに対して身近なところで言えば、スーパーハイビジョンのような気違いじみた高解像度の映像は必要なのか?テレビは必要なのか?解像度が高ければデジタル編集も消費電力の高い高性能なコンピューターが必要になりより多くの電力を必要とする。
このような減らすアイデアは、それぞれの分野の専門家が考えれば、いくらでも出てくるし、そこに産業を見いだす可能性だって生じる。様々な分野で一致協力して考えようともしないどころかさせようとしない。無責任なのはいったいどちらなのか。
水力も頭打ちである。となると石油、石炭などの化石燃料に依存するしかない。これに依存したとき生じる地球温暖化はどうなるのかに、まともな返事は聞こえてこない。原発の熱を冷ますのに、一体どれだけ海水の温度を上げているのか十分な検証もしていない。直ぐに地球温暖化と火力発電に結びつける発想はいかにも低次元な反論だ。生活、産業の中で電力を抑えようという考えはさらさらないとうのが原発推進者に共通する理論。
第二の具体的な提案がないと言うのは、一体どこをみていっているのか。道筋をつけようとし、話し合いの場を設けようと努力している人がどれだけいるか、あなた方の目は節穴か。メディアの割には視野が狭いんだね。都合の悪い事は報道したくないだけだろう。
それを今すぐ原発に変わる同等の代替エネルギーを示せ!というのは、乱暴な上に無責任。今すぐ世界中のすべての原発を停止させると世界はパニックになると、平気でいう石原慎太郎のような極論を出して人々を騙そうとうする点は、原発推進派に共通している。
原発を新しく作らない、段階的に減らしていく、その可能性をなぜ探ろうとしないのか。理由はわかっているよ。私も 関電→広告代理店→デザイン事務所の流れで仕事をしていたし。あなたといっしょさ。
■原発導入のシナリオ ~ 冷戦下の対日原子力戦略
http://video.google.com/videoplay?docid=-584388328765617134#
それから、朝日新聞ほどの大手なら、自分の書いた記事は自分の名前ぐらいちゃんと書こうよ。