2013年5月17日金曜日

東電会見 2013.5.17(金)17時30分 ~ 1F 5、6号機RO装置処理水タンク漏洩トラブル・ALPSホット試験実施状況(核種分析性能結果)・1号機温度計上昇・魚介類サンプリング結果・地下貯水槽からの漏えい事故に関する原因究明計画。ほか。

東電会見 2013.5.17(金)17時30分 ~ 1F 5、6号機RO装置処理水タンク漏洩トラブル・ALPSホット試験実施状況(核種分析性能結果)・1号機温度計上昇・魚介類サンプリング結果・地下貯水槽からの漏えい事故に関する原因究明計画。ほか。

1時間33分




○地下貯水層 高濃度汚染水漏えい関連 5/17(金) ★★★


○報道関係各位一斉メール

○福島第一プラント 5/17(金)

○環境モニタリング・サンプリング 5/17(金)



■1F地下貯水層 高濃度汚染水 漏えい事故 関連

○東電竹本:
オマタヘ。5月17日の説明を始める。よろしこ。

○東電福田:
地下庁水槽関連。水位グラフは特に移送等は行われていないので変化はない。分析結果についても配っていると思うが、特に変化はない。地下水槽絡みはそういうところだ。

# おわ、開始挨拶含めて1ツイートで終った… 地下貯水層漏えい事故報告…


■福島第一の状況について

福島第一の状況について。http://j.mp/16DAtlg [原子炉および格納容器の状況]注水状況に特に変化なし。[格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の通り、特に大きな変化があるわけではない。

[使用済み燃料プール]1~4号機まで循環冷却システム運転中。プール温度は記載の通り。ここの注釈。6号機の使用済み燃料プール内に設置されているラックの点検実施予定とある。これは休み明けの5月20日からだが、

★★6号機については今後、リスク低減の一つとして、ステップの一つとして、原子炉を解放して炉心燃料を使用済み燃料プールに移動する計画がある。時期はまだ未定だが、

これに向けて炉心燃料の保管先である使用済み燃料のラックの点検を5月20日から行う予定をしているのでここに記載している。点検において、工具類や機材等、

燃料の健全性に影響を与えるような異物を発見した場合は公表するという事で予定している。本件、補足は以上だ。[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]3号機タービン建屋から高温焼却炉建屋へ移送実施中。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]サリー運転中。ALPSについてはホット試験を実施している状況。[その他]5番目のポツ。2号機の原子炉格納容器のドライウェル圧力亜減少するときに水素、及びKr-85が上昇する事にあわせ、

案内通り、サブチャンへの窒素封入を実施していた。一応、本日まで実施して封入自体は本日で終了したという所だ。なお、ドライウェル内の水素濃度の変化はなかったという事で、今後、これに基づき結果を評価し、

今後の調査計画を立てていきたいと考えている。


■福島第一原子力発電所5・6号機RO装置処理水タンクにおける水漏れ

本日、5,6号機側だが、RO処理水タンク上部から水が溢れているという事で、坑内散水用の水なので、その作業の準備中の社員が発見した。直ちにバルブを閉にして漏えいが停止した事を確認した。現場確認の結果、

漏えいの範囲は約3×20m。漏えい量については、タンク水位と処理水の移送量の見合いで、27.5m3と推定。漏えいしたD7タンクだが、元々、坑内の撒水に使用している水であり、前日サンプリングをしており、セシウム、

全βとも検出限界。あ、すいません。手元に資料がある。「★★★福島第一原子力発電所5・6号機RO装置処理水タンクにおける水漏れについて http://j.mp/16DzuBD [画像] http://j.mp/16DztO2」

写真の付いた資料があった。申し訳ない。で、今の状況について説明している。状況の2ポツめまでいっているが、周辺に排水溝等はなく、海洋までの距離も約100mということで、海洋への流出はないと判断している。原因だが、

処理水タンクは合計8基あり、★★昨日予定していたD7タンクからD8タンクへの切替え操作を失念していたという事で、再びD7タンクに水を入れたところで、下の写真にあるように、タンクのベントラインから水が漏れたという事である。

この対策として、RO装置の運転データ確認チェックシートの中に処理水タンク切替えに関する確認事項を追加し、この失念を防止する。核種分析は先程言ったように検出限界未満という事で、散水用の水なので綺麗な水であるということだ。

# 園田政務官が飲んだ水

右側に坑内の場所や現場の概要図を書いている。実際に漏れたのはRO装置の処理をした一番右側の処理水のタンクという事だ。本件は以上である。

★それから後は作業の予定として既に一部案内しているが、下の地下貯水層からの水の移送という所で、地下貯水層No.3とNo.6地下貯水層タンクへの移送を5月18日から開始する予定。


■1F1号機 温度計指示値挙動の変化について ★補sい★

★手元に1点、「★★★福島第一原子力発電所1号機 温度計指示値挙動の変化について(PDF 201KB) http://j.mp/Z0PhIj」プラント状況の中で、日々プラント温度データを示しているが、

このグラフがあるかと思う。1点、1号機の温度支持値がであり、これについて下の所だが、格納容器の中の温度だが、上のグラフが5月5日から11日ということで示しているものであり、窒素ガス封入以降、若干上がってきている。

で、その下のグラフが11日から17日という事でやや上昇傾向が確認されている。これは格納容器の中に供給しているHVH-12C、HVH-12D、HVH-12E という温度だ。

この温度についてはこれまでも複数回温度上昇があると複数回確認されており、温度上昇があるという事で、格納容器の窒素封入をした際に、封入量がガス管理設備の排気量、

大気圧の変化等に応じて何らかのガスの流動に変化が現れて起こっているという事で推定している。今回の温度変化事態はそれほど大きい物ではないが、過去、これよりも大きな変化はしてるが、ま、今までと同じような上昇であるという事。

PCVの水の温度変化が見られていない。あるいはキセノンなどの核種増加や放出量増加の状況になっていないと言うことで、これもこれまでと同じく窒素封入によるガスの乱れによる温度上昇と考えている。ご覧の通り、

温度自体はピークを打って少し下がって来ている状況だ。このあたりについて、なかなか明確何原因が分りにくいところだが、原因について分析していくことにしている。これについては以上だ。

# わからないことだらけ。分っているのは原因も分らないのに東電が大丈夫という評価を下して、毎回、主張した結果が間違っていたことが判明するという事。いやホントの話し。


■魚介類核種分析の結果について (20km圏内)(港湾内)★★★

二つに分かれているかと思う。依然、20km圏内の海域の物と港湾内の物が一緒に閉じられており、少し混乱する状況だったので二つに分けてる。★★一つが20km圏内海域という事で11枚の物だ。http://j.mp/16DxRUD

ここについては特に今までと比べて大きな物が出ているという事ではなく、最大の物で9/11ページにあるマコガレイ セシウム430Bq/kg ということで特段大きな変化のあるデータではない。★★もう一つが港湾内。

これは4枚物になっている。http://j.mp/16DAfe6 これについても従来から特段際だった物はない。一番大きな物は2/4ページのムラソイ No.3がセシウムで合計18万Bq/kg ということで、

み、み、 見つかってる。魚介類の核種分析結果はこういう結果。これについては説明が遅くなったが、4月16日以降、5月8日ぐらいに取り纏められた結果である。本件は以上だ。

# 地下貯水層漏えいでそれどころじゃなかったと。


■多核種除去設備のホット試験の実施状況と今後の対応について★★★

「多核種除去設備のホット試験の実施状況と今後の対応について http://j.mp/16DAeXy 」という資料があると思う。これについては本日、規制委員会の特定原子力施設監視評価検討会

(http://youtu.be/HnRxeVobEIA http://j.mp/16DAAgG)で私どものほうから説明した資料だ。これについて新しい状況という事で簡単に説明する。先ず、A系ホット試験の状況というところ。

2ページ目にこれまでのスケジュールが書いてある。本日、除去対象となっている62核種のうち、61核種について詳細測定、評価を完了として報告する物だ。残り1核種はちょっと時間が掛かる物であり、

カドミウム131については5月下旬を目途に評価することになっている。これを踏まえてホールドポイントとして、主要核種のリスク低減の効果を評価するということ。それから設備運転や運用面における安全面を評価するという事で、

今回、この資料で説明している。処理済み水の測定状況。★★★A系の処理済み水については61核種の放射能濃度については告示濃度限度以下になっている。http://j.mp/Z0SzLJ 処理対象水と比較し、

主な核種であるストロンチウム90だが、これについてはここにあるように、1億分の1ですかね。1/10^8に低減しているという事で、極めて良いDFが出ているということである。★★★その次のポツでCo-60やRu-106や Sb-

125、I‑129 という物については、告示濃度限度以下であるが、検出されている。ただし検出限界値を大きく上回る物ではない。ただし検出限界値を大きく上回る物でない状況が確認されている。検出された核種にいては、

今後除去性能の向上策を更に検討していくことが大きなサマリー。4ページに今ほど述べた実際の核種の概要が示してある。ここにあるように特にストロンチウムが注目核種だが、検出限界値以下のNDだと。http://j.mp/Z0U2Sa

赤く示しているところは検出されているが、告示濃度は十分下回っている。それから5ページ目で除去性能の向上策として幾つか取り組みをしており、★★鉄共沈処理の注入量の変更や処理流速の変更という事で、ホット試験の中で、

色んなパラメータを振ってきているが、これはCo-60とかの核種が、除去性能、検出されていることに対して一部パラメータを振っているが、これまでのところ、まだ除去性能に有意な変化がない状況だ。★★これに対しては今後、

必要に応じてラボ試験等、もう一回、確認してどういう調整をしていくか、系統の構成を考えるというようなことに繋げていきたいという事だ。その次。6ページ。これがA系ホット試験の状況だ。

これまで5月16日現在で約5900m3の処理を実施している。平均すると稼働率は約50%になっている。これは基本的には幾つかの不具合が発生したことは後ほど説明するが、

★★HICの交換をするための処理待機の時間が結構掛かっているという事であり、今後、この交換を効率的に行うことで稼働率の向上が出来ると思っている。

グラフを見ると全体的に5月に入ってから比較的高い稼働率になっていると言うことかと思うので、このあたりは更に改善出来る余地があると思っている。7ページ目。安全性、運転及び、運用面の安全評価だが、

これまでのトラブルについては対策を実施するという事で問題ないという評価をしている。それからHICの交換作業については、一時話題になっていたが、何回かやっており、実際に安全に実施できていることが確認されている。今後、

一時保管施設内の漏えいの有無等を確認していくという事である。交換実績はそこに書いてあるとおりで、それぞれこういう回数をやっており、★★★交換作業における個人の最大被ばくは0.03mSvということで、低く抑えられている状況だ。

8ページ。ここについては周囲のエリア放射線モニタの支持値だが、実際に運用をしているという事で、若干、開始前から雰囲気線量は上がってきているが、一応、数十μSv/hのオーダーであり、作業への影響はないという評価をしている。

9ページに改善策。幾つか不具合があって改善している。http://j.mp/Z0VCDz 以前も案内している画面のご操作で自動停止をしてしまったという事絵、タッチパネルの操作性を上げるべく、タッチペンからマウス操作にかえる、

ダブルアクションにするというソフトの変更を既にやっている。10ページ。苛性ソーダの供給ポンプの制御ロジックの変更という事で、これについても実際に水質を調整するためのポンプの停止信号がしかるべき時に投入されない不具合があり、

これはプログラムの誤りだが、このロジックを変更し、実施した。11ページ。★★★バックパルスポットという装置があり、これはフィルターの所にパルス上の水圧を掛けて、逆洗と言っているが、

フィルターがつまり気味になった時に逆洗をしてフィルターのつまりを防止するという物だが、そこの装置の所に若干水が漏れこんできたというものである。これについては12ページでも同じようにバックパルスポットが

6A、7Aということで動作不良があり、全部で7台あるうちで3台でこういう不具合が起きている。これについては予備品との交換やC系等から装置を持って来て運転を継続している。同じところで類似の不適合が起きているので、

バックパルスポットについては、取り外した物を分解調査を進める予定にしている。必要に応じて水平展開を実施することになろうかと思う。バックパルスポットについては13ページ http://j.mp/Z0XlIT の絵にある物だが、

この絵の中の赤いところのクロスフローフィルターの逆洗をするためのバックパルスポットである。もう少し詳しいところが14ページにある。ここが概要図であり、

このクロスフローフィルターの横にバックパルスポットと書いてある不具合のあった2A、6A、7Aだが、この外側から水圧のパルスを与えて逆洗するという物である。15ページにその写真と動作原理が示してある。

空気側でアクチュエーターの方で力を加え、水圧を送り出すことでフィルターに振動を与えて逆洗する形だ。実際、このアクチエータ側と水側の所のピストンが動いて行くが、その動くところのシールが甘かった部分と、

その動きが鈍い部分が今回の不具合になっている。16ページにそれ以外の細かな不具合についても3点ほど書いている。これについては詳細になるので説明は省略する。これについては水平展開をしていく予定。

17ページにA系ホット試験のまとめで書いてある。主要な核種、ストロンチウム含めて62核種中の61核種の全てが告示濃度限度以下である事を確認している。ということえ、この多核種除去設備を運転することにより、

汚染水のリスクを低減出来る事を評価している。先程、幾つかのトラブルについて説明したが、このホット試験で見つかったトラブルについては、順次対策を実施することで、運転を継続するにあたり問題ないという評価をしている。

HICの取扱い等の運用面についても安全性が確保されているという事で、A系のホット試験については、またこのまま継続していきたいと考えている。今後の対応だ。先ずA系については今ほど言ったように経過が出ているが、

除去性能の向上策については検討を進めていくという事。性能維持という事で121日という長期の機関があるので、これは継続して確認する。今後、実際の液体の性質がちょっとずつ違う物があるので、

放射能濃度や塩素能動が異なる水についても除去性能の確認を進めていくということである。20ページでB系、C系統のホット試験について。一部繰り返しになるが、A系のホット試験について十分リスクが低減されているという事なので、

また安全上問題となるトラブルは発生していないという事で、今回、BC系についても処理を早期に回収することで、汚染水リスクの低減ということ。それからタンクに貯蔵している汚染水からの敷地境界線量の低減にも寄与できるという事なので、

これを早く改修したいと言うことを今回説明している。次のページはホット試験の方法で、今までA系で話したとおりなので割愛する。22ページがB系統、C系統のホット試験までのスケジュールという事であり、

本日、監視評価検討会で説明しているが、今後、規制委員会からB系、C系統についてもホット試験をスタートして良いという許可が出たら準備を進めて、ま、概ねこんなスケジュールで行く事を考えている。ま、実施自体としては先ず、

今日説明したばかりなので、実際に評価してもらうプロセスに移ろうかと思う。以降は参考なので省略する。以上がALPSの状況についての説明だ。


■地下貯水槽からの漏えい事故に関する現状報告・原因究明について

もう一つ本日の監視評価検討会 http://j.mp/16DAAgG で出した資料に関連してだが「地下貯水槽からの漏えい事故に関する現状報告・原因究明について http://j.mp/16DAeGY」ということである。

ここについては大半は昨日、臨時会見で説明しているので繰り返しは避けるが、一つ新たな内容として記載してある物がある。これについて補足説明する。25ページからになる。http://j.mp/16DBQR9

★★★5-1の原因分析の試験計画と言うところだ。先ず、昨日も話したように、漏えい量が少量である可能性が高いと言うことで、先ずは高密度のポリエチレンシートの破断規模を確認する試験を実施するという事。原因を絞り込むための物だ。

それからその後、推定破断メカニズムを模擬した試験を実施することを進めて行きたいという事を今日説明している。26ページ。試験の概要だが、一つは破断の大きさと漏えい量の関係を確認するための試験である。

ここにあるように試験水槽に高密度ポリエチレンシートと同じような構成にしたシート類を置いて、実際に高密度ポリエチレンシートに直径1ミリから数センチの貫通口を設けるという事である。で、これに対して、

水頭を5,6m程度掛けて漏えい量自体を測定してみるという事で、★★★今回の漏えい量というのは一体どれぐらいの大きさの破断や貫通口があれば、そういう漏えいなるのか、という事を確認する試験だ。

その下に複数の溶着線のある素材の引っぱり試験という物がある。これについてはシートを溶着して使っているわけだが、この溶着をしたときにどうしても一律にまっすぐにようちゃくするのではなく、

ここにあるように幾つかのよう着船が重なり合ってくるような、★三次元的な部分がどうしても出てくる。こういう部分で溶着したところは、堅くなり、強度が強くなるので、ある意味ではそこが拘束になり、

その周囲で歪みが集中する事が起こり得るかな、ということで、こういう形状の所を実際に試験器で引っぱってみて、どういう歪み挙動をするかという事を今後試験で確認すると言う物である。5-3だが、これについては依然、

こういう事も考えて行きたいということも一度話しているが、★低版コンクリート部のモデル試験という事であり、漏えいが起こるメカニズムとしてドレン設備の所がセメント階領土の所から少し下の部部が弱いという事で、ここの部分が沈み込む、

不等沈下を起こす可能性があると。その時に保護コンクリートが沈んだ時に保護コンクリートにヒビ我が怒り、底の部分でシートを傷つけてしまうことが一つ想定されるメカニズムだと。★で、もう一つが、コンクリートの鋭角部、

ちょうど斜面の所が6個になるが、ここが不連続部になるので、そこで傷を付ける可能性。こう言うのを考えている。これを模擬したような試験ということで、今から詳細は検討していくが、

このようなコンクリートとそういうシートの構成を作った試験編片を用意し、それに荷重をかけて、どういう形で実際にひび割れにより破断が起こるかという事を試験器でやるというものである。

一番右は逆にコンクリートの鋭角部での損傷を模擬した物で、ここもまだポンチ絵的だが、コンクリートの角により、実際に力を掛けた時にシートがどういう形で破断するかという所を実際の試験で確認すると言うところだ。このあたりについて、

実際に試験をやっていきたいと考えている。この分については今日の委員会でもどこまで分るのか、という事で質問があったようだが、先ずは、我々としては進めてみて、

原因究明、メカニズムの究明の一助として進めて行きたいという事で考えているところである。本件は以上だ。


■宮城県との連絡体制等に関する覚書の締結 ★★★

それから手元の資料で「宮城県との連絡体制等に関する覚書の締結について http://j.mp/16DxSrz」というものがある。

これについては本年3月26日と4月16日に宮城県から福島第一原子力発電所のトラブルの報告を含めた要請を受けとっている。その後、連絡体制等に関する覚え書きの締結を含め、協議を進めてきていた。本日、その協議がまとまり、

原子力発電所の安全確保に関わる連絡体制等に関する覚え書きという事で締結したのでお知らせする。この締結により、今後、福島第一原子力発電所で設備故障や事故などが発生した場合に、この覚え書きに基づいて情報提供をするという事になる。

これを確実に情報提供するということと、発電所の状況を分りやすく丁寧に説明していく事に勤めていきたいと考えている。本件は以上だ。


■当社原子力発電所に配備したガスタービン発電機車における法令に該当する放射性同位元素の存在の判明について ★★★

「当社原子力発電所に配備したガスタービン発電機車における法令に該当する放射性同位元素の存在の判明について http://j.mp/16Dzz8n」というタイトルの資料だ。これについては、東北地方太平洋沖地震の後、

事故を踏まえ、ガスタービン発電機車というのを第二と柏崎刈羽に各2台、4台を配備している。そのうち、第二の2台、柏崎の1台について、放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法令という事で、

これに該当する放射線同位元素であるKr-85を内蔵した装置が、これ、点火線の益最多ー二敗っているという事だが、これが入っているという報告を昨日、一昨日、当該ガスタービン発電機車の製造者より受け取った。

で、これについては廃部するときにはこういう情報が無かった。そこで本日、当社としてはこの件について原子力規正庁に報告し、今後、速やかに製造者において、当該装置を法令に基づく規制値未満の物に取り替える物としている。

尚、この報告を透けて、当社は直ちに当該発電機車周りの放射線の測定を実施し、バックグラウンドレベルのであることの確認。これに起因する周囲への影響がない確認をするとともに、ガスタービン発電機車のカギ管理を厳重に行い、

紛失防止の対策を取っている。併せて注意喚起の表示もしたという事である。こういう事があったので本日報告している。私からの説明は以上だ。

○東電竹本:
それでは質問を受ける。


# ガスタービン発電機車が発電運転する映像を公開してたと思ったけど、あれかな。

(45分)



■質疑

0:43:05
●赤旗みき[初]:【要約】

ALPSの件。告示濃度限度以下だが検出されたという事だが、性能が発揮できていないという事か?

(ALPSについてはリスク低減の意味でストロンチウムが問題なので低減する。 その他も下げてリスクを下げる意味合いがある。全てが告示濃度限度以下になっているのでリスクは十分低減している。廃液の濃い物から濃度を低減することはどんどんやっていくべきものと考える。 検出限界で検出されている物は目標としては全て検出限界以下にする目標を掲げているので更なる性能改善を図っていきたいということ)

向上策の検討には具体的な除去性能向上策があるのか?

(5ページに書いてある。 ラボ試験では検出限界未満で確認出来ている。約英領やスピード調整するところあるので。その他、吸着材の構成やラボ試験で確認して実機に再度確認していくステップふみたい)

濃度限度以下でも出たという事は、最初の見立てに対して予想外ではない?

(リスク低減でやっており、先ずは告示限度以下は確実に守らないと行けない。検出限界以下を目指してやっている。色んな調整してホット試験の中で調整していくフェーズと考えてる)

5,6号機タンク漏えいの話し。切替え失念が原因とあるが説明を。

(情けないところだが、本来であれば前日の作業で切替え操作しておくことが手順だったが、その作業自体を失念したという事。申し訳ないことだと思っている。)

自動的に切替え装置があるとか、自動化みたいな物は? 対策もチェックシートにと書いてあるが、人為的な要素が強い?

(切替えについてはバルブ棟で人為的にやる形になっている。運営管理をしっかりやらないといけない所が出来なかったので改善する。)

手順の改善でいい?

(ここについては自動化できる部分ではない。確認をしっかりやならいとけない。忘れ防止やしっかり管理できる仕組みをチェックシートの中で防止する改善を考えたい)

メールでパトロールとなって、次に撒水作業員の確認に訂正した。 パトロール頻度はどれぐらいでやっているのか?

(パトロールは毎日やっている。今回は当該の撒水作業準備をしていたので、ここの水は元々5,6号機側の汚れの少ない水。更に綺麗にして坑内に撒水している水。本日は撒水日でいったら作業員が見つけた。)

殆どD1~8タンクには水が入っている?

(溜まったら撒水に使う運用。常時満水かは運用用分らないが。)


0:50:45
●フリー木野:【要約】

宮城県の連絡体制の覚え書き。連絡事項の内容は何を元に決めた?ベースになる物があって、他の発電所で使っていた物とか

(従来、発電所で使っていた物がベースになっている)

この中に書いてある3月に発生した停電事故は連絡対象になるか?

(勿論それを契機に調整しているので、10番ということで異常が発生したときという事で前日炉に報告したい)

10番のその他発電所の安全確保うんぬん。 これは国に報告する事象が起こればという事だが、その範囲はそこに含まれないものに関しては東電判断で?内容は福島県に報告するのと同じ?

(もれなく報告するので他県も同じ。)

原子炉の運転中においてという文言があるが、現在、運転中、 運転予定の物はないが、この文言を含める必要あったのか?

(現状層だが、含ませてもらっている)

地下貯水層の浮力とバランスはどうなった?

(また別の機会にナ)


0:54:10
●NHK横川:【要約】

ALPSのホット試験について。ホット試験で幾つかの不具合見つかったという事だが、トラブルの種類として水平展開する中で、今後ホット試験に入った事で人が触るとか、 交換が出来なくなるようなリスクがあるような不具合あるか?たまたま見つかったと思うが、そこから見える共通適用員で他に水平展開しないと行けないような物はあるか?

(今説明した不具合の中で、実際の装置を止めたのはタッチパネルの件。 これについてはプログラムを組替えることをしている。ホット試験のそれ以外のトラブルは運転継続しながらやってきている。バックパルスポットがどうも共通要因でおきているが、ホット試験に入ったから取り替えできない物ではない。 ホット試験をやって問題が起こることはないことが出来ないので、B,C系のホット試験をしたいと規正庁に提案している)

普通にやっていく中でのイレギュラーな不具合が見つかったと思うが、トラブル起きたときに対応しないと行けないシナリオとか、 そう言った事を装置、自体のトラブル対応にチェックできるか、必要性とかないか?

(ALPS事態は処理装置を順次通していくものなので、ある意味淡々と水が流れていくところ。今回のホット試験で使用するところは確認出来ている。 装置自体の取扱いよりHIC自体の取扱いが話題になっいた。線量が高くなって作業出来ないと言うことは無く、想定内でやっていける範疇)

すると動かしてみないとわからないトラブルは網羅できてると?

(試験はまだ続いているので、言えないが、 今のところ致命的なトラブルは起きていない。121日の連続試験の寿命がのこっているが、そこが致命的な事にはならないと思う。)


0:58:55
●読売前村:【要約】

ガスタービンの件。クリプトンが見つかった件。

(▼確認するが、メーカーが違うか、クリプトンの量の違い。クリプトンの量によって法令報告が変わるので。)

Kr-85は装置の中で何に使うのか?

(ガスタービンの転嫁に使う。転嫁の安定性でつかうと聞いている。)

1個あたり10キロBqと書いてあるが、3台は10以上?

(1台については7.4キロBqで対象外だったということだ)


1:01:10
●ファクタ宮嶋:【要約】

昨日、汚染水処理の対策委員会があり、相澤副社長や中村さんが出てたと思うが、陸側遮水壁は1年半ぐらい前からかなり議論があった。東電からこれを作るときに咳こう期間内、 水位変化で海に出て行く主張をしていた。東電は今森区側難しいと主張しているのか、ゼネコンにのっているのか?陸側遮水壁のリスクをどう考えているか?

(無くなったわけではない。 逆流するリスクもあるし地下水の流れも変えてしまうので起こり得るという事だが、今回は更に細かい検討含めてリスクを回避して件とすると考えている。まだこれにのってやると決めたわけではなく、今回の汚染水処理対策委員会の中で。 我々が考えている課題をクリアしていくことが条件になると思う)

陸側遮水壁作ると政府が言うから、反対する気はない?考え方変わった?

(対策委員会の中でもそれでやると決まったわけではない。ゼネコンからも詳細評価して提案してもらっているので。 まだ決定事項ではなく今空の検討事項と考える)

今日の魚の汚染、湾内のはなし。ある一定期間魚がいると数字が出るようだが、当時は湾内にホットスポット何か特別な物がという話しがあったが、建屋と距離があまりないから、 表層含めて常に汚染されている状況がこれからも続くと?湾内がどうしてなるか、定量的に続くことの分析はしているのか?魚が汚染されている背景。その辺はどう見ているのか?

(調べていくこともあると思うが、港湾内については1~ 4の直近は別にして港湾内の水はかなり放射性物質の濃度は下がっている。土はそれなりにあると思うが固定化などの対策してきている。土の影響があると思うが、今後はその辺調べていくと。 刺網やカゴを設置して港湾内の魚の移動防止やっているので汚染拡散防止できる)

空冷式の冷却方式の検討と書いてある。何を空冷する物なのか?どういう事を政府がいってるのか、東電が言ってるのか

(冷やそうと思っているのは燃料デブリ。 冷やす水が出てきて汚染水になっているが、崩壊熱も随分下がってきたので、水を入れないで冷やす事は出来ないか、空気だけで冷やせないかという事で、ここはまだアイデアベース。もし出来れば、汚染水増加を防止できる一つのアイデア。)


1:08:35
●東京新聞清水:【要約】

ALPSのホット試験について、A系で告示限度以下でまだ検出されている、向上したいという事だが、B、C系のホット試験始めてから向上の妨げにならないか?

(順次適用していくが、今回、B, C系も始めたいというのは汚染水リスク下げるという事で、62核種のうち61核種が告示限度濃度以下になっているのでリスク下げられる)

性能向上をいじるより早めに動かした方がリスク低減下げられる?

(一部で検出されているが、 そこを時間掛けてやるより、BC系のホット試験を始める方がトータルリスクは下がる。性能向上はA系でやっていくので新たな向上策はB、C系でやっていけるので。その辺は試験紙ながら考えて行く事になるとおもう)

運転中でも向上策は出来ると?

(もちろん。A系も運転しながら向上策やっているので出来るものだ。B,C系ホット試験を開始することで個別トラブルがないかはやめに見つけて修正出来ると考えている。)

5,6滞留水の水漏れはウッカリミス?

(はい。まさにその通り。 ポカミスの類だ)

撒水の水でリスク無かったが、汚染水の場合でも起こり得る?

(必ずしも今回、5,6号機側の設備は比較的綺麗な水なので、設備的には多少汚染水の物とは考え方違う所あるが、 そういうヒューマンエラーが起こらないことはしっかり検討していきたい)

ガスタービン発電機社についてはKr-85は全て入っていて、この3台は法令値を変えていた?

(4台のうち3台が超えていた。)

なぜメーカーは超えていることが分ったのか?

(メーカーからそういう話しがあったという事で経緯は定かではないが、元々の量として対象にならないと考えていたが、実は対象だったという事が社内のチェックで分ったという事だと思う)

いつ頃配備されたもの?

(導入は第二がH24の6と9月, 柏崎がH23 3と2月)

最近になって製造メーカーから法令に該当するほど高い物だという事が社内調査で分ったと?

(我々はその様な申入れ、報告を受けたという事だ)


1:15:15
●朝日木村:【要約】

波高計の件の回答は?

(まだ確認中)

先日、そのデータの1分、10日に配られた資料の分析の経緯を回答頂いたと思うが.精緻に分ればいいと思った。前回、2001年5月に歌集、 大切だというおおざっぱな流れ書いていたが、そういうデータがあるのは現場のどの程度の部所の人が知り得て、5月の何日に本店にデータを改修して、分析は何時して、そのままほったらかしで、大事だと気付いたのが何時で、出そうかと、 どのような社内判断を得て5月10日の発表に至ったのか?

(▼整理したい)


1:17:05
●共同ながお:【要約】

ガスタービン発電機車の件。Kr-85が内蔵されているという事だが、Kr-85は希ガスだよね。気体の状態で装置の中に存在している?外部に漏れ出る可能性は?

(密封された中にあると聞いている。 漏れる心配はないという事だ。希ガスなので気体状で存在しているという事だ)

規正庁に報告したという事だが、これは取り替えが済むまでは使用出来ない?

(非常用の設備なので、寄生庁の方から言われているのは、非常時以外は使わないようにという事だ。)

ALPSのホット試験の件。核種の中でヨウ素129についてはそもそも検出限界値が他の核種に比べると告示濃度限度以下に近いオーダーの数字になっており、今日の監視評価検討会でヨウ素に対する懸念が出ていた。 よりヨウ素を取るように改良するとか個別の対応は考えているか?

(性能向上で下げる努力する。半減期が長く測定が難しいので指摘踏まえて検討していくという事である)


1:20:00
●フリー木野:【要約】

魚介の分析結果。それぞれの魚の名前はどれぐらいの量を取っているのか?1匹か纏めてすり身か?

(ここに書いてあるのは1匹ずつ書いてある)

以前は何匹か取れたのを纏めていたのもあったと思うが。

(▼詳しいところは分らない。書き方から言うと1匹ベース。確認するが、1kg目安でやっているようだが、何匹でやっているケースもあるかも知れない。)

全体評価だが、今東電と水産庁が共同で評価をしているのか? それぞれの場所でどう言った物が取れて傾向は報告書のような形で纏まるか?

(まさに20km圏内と港湾内は我々がデータを取って文科省に出して全体のデータは向こうが取り纏めている)

文科省でやるのか?文科省??規制委じゃないのか?

(実際の関係機関として報告しているのは規正庁、水産庁、福島県。分析と言っているのはデータを手分けしてデータを取ってそれを集約していると言うことかと思う。)

いや、今回のデータで木戸川沖の2kmで100Bq/kg を超えているのが獲れた魚の中で数が多い。2F沖合も100Bq/kg を超えているのが他の階良いと比べて全然多いが。評価は?

(一部には魚の耳石を分析して、というのは別のプロジェクトで国の法で動いていると思うが、 全体は手分けしてとって傾向を見ていると言うことだと思うが。)

その傾向を見た評価は東電で報告しないのか?取り敢えず取るだけ取って全体の評価はまだ見えないと?今回で言えば2F敷地沖合で10とって6種類が100Bq/kg を超えている。 評価をする予定は?

(今は分担して取っている。全体のモニタリング計画の中で協力してやっている)

全体のモニタリング計画に新しい動きはあるか?海域、陸域含めて。

(こういう形でやっており、指示も聞いていない)

★★★地下貯水層周辺、 ドレン孔から前βが多い件。5月4日の説明でセシウム止るがストロンチウムは浸透するので検出されると言ったが、他の場所では出ずに、地下貯水層周辺だけだ。どう評価しているのか?

(サブドレン棟は上部に解放しているので上から入ってくることはあるが、今回地下貯水層で中に貯めているところにあったと思うが、まさに地下水として入ってきている。雨として振って地面の表層から入ってきてそこに届いているので、 直接セシウムが入ったものが混入する場所ではないと思う。)

すると今後、揚水井は基本的に地下水だけだが、現状ND,きちんと検出限界を下げて計れば、揚水井でも同じ傾向が出てくるということか?

(地表から入ってきてセシウムは取られやすい。 性質的にはそこは変わらない。)

なので、揚水井でもセシウムが地表で取られてストロンチウムなどのγ核種が高くなる傾向が揚水井でも出ると予想されるという認識で良いか??

(▼そこは専門家に確認したい)

揚水井と周辺の状況が違うというならば理由もお願いする。6月の株主総会の公開方針は?

(東電竹本:調整付き次第案内する)

基本的にずっと完全に閉鎖状態でしているが、これから御社の資金の提供状況浮く目、一般への公開、 ステイクフォルダーに対する公開としてネット中継、報道関係中継方法、現場公開は考えないのか?検討対象になっているのか?

(東電竹本:公開方針が決まったら説明。ご意見として承る)

いつ頃決まりそうか?

(東電竹本:決まり次第案内する)

(モニタリング魚何匹か、という話しがあったが、分析に必要は1kgを目安に持ち帰る、そういうやり方をしている)

足りない場合は?

(1kgで換算して測定する事になる)


1:32:15
●東電竹本:【要約】

ジョンの就労手続きが本日終了し原子力安全監視室長に着任した。公表資料を出口に要したので持って帰るんだ。http://j.mp/16DzFgt






~ 終了 19時3分(1時間33分

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