2013年2月12日火曜日

平成25年2月12日(火) 10時55分~ 衆議院予算委員会 廣瀬社長参考人招致 ~ 虚偽説明による国会事故調査委委員会 調査妨害

平成25年2月12日(火) 10時55分~ 衆議院予算委員会 廣瀬社長参考人招致



○辻元清美:
民主党の辻本だ。今日は東電による国会事故調査委員会の調査妨害があったのではないかと言われている問題について質問したいと思う。先ず、総理に聞く。総理は午前中の答弁の中で原発の事故のことを問われ、自民党自身、安全神話に陥っていたと。

そして、この過ちはずっと背負って行かなければいけないと答弁された。その観点から見てもこの第一原発事故の事故原因について新しい疑念や、そして更に証言など出てきた場合は、引き続き、しっかり政府としても事故原因究明をしていく立場であると理解するがいかがか?

○安倍晋三:
事故の原因、究明等については、当然、厳選になさなければならないと考えている。


○辻元清美:
それでは今日は、東京電力の廣瀬社長に参考人で来てもらっているので、廣瀬社長に質問したい。今回、この問題。単に東電の担当者が説明を間違えたと言う問題だけではなく、

それだけであれば、こんな大きな問題に成らないと思う。各社、社説にも書いたし、その背後、どういう所に大きな問題があるから、今、このように東電に虚偽の説明をしたのではないか、ということを強く言われているのか?その背後にある問題意識を聞きたい。

# ちなみに国会参考人招致が決まった翌日の読売社説 http://j.mp/Yn8pte ステキすぎ

○廣瀬社長:
~ 毎度反省のない心無い安っぽい謝罪は省略 ~ 

今回の間違った説明に対する背後の要因ということ。これは今、私ども、しっかり調査を先ずしていかないと思っておりまして、出来れば、社外の専門の方も入れて、しっかりとした検証を得たいということで、させて頂いている。

一方、私ども、申請東電として、この間、原子力事故があって依頼、いろいろな改革をこれからして行かないといけないということで、そうした取組も今させてもらっているところである。そうしたものも併せて、そうした、ああ、悪かった点については、しっかり直していかなければいけないと考えている。

○辻元清美:
ちょっと私の質問と私は趣旨の違う答弁だったと思う。この背後の問題には二つの大きな問題があると思う。一つは国会の事故調査委員会という、

非常に重い調査の妨害があったのではないかという点が1点目。国会の事故調査委員会はこのように言われている。日本、及びその政府が国民から信頼、世界から信頼を取り戻すために東京電力、あるいは政府という、

事故の当事者や関係者から独立した調査を国家の三権の一つである国会のもとで行うために設置されたということ。この調査を妨害した可能性があるということで、これ、一つ目の問題点だ。そしてもう一つは地震か津波か、ということが皆さん、

当時も大きく関心を呼んでいた。今回、これは地震か、津波の影響か、今回の事故は、と言う点に係る調査だったわけだ。というのは東電は自ら調査したが、地震の影響はないという報告書を出した。

そして政府は中に入っての調査はせずに、東電のヒアリングで、これも地震の影響はないという報告になっている。そこで国会事故調は、現場の労働者のヒアリングの中で、地震直後に水漏れがあった。

これが非常用復水器の水漏れではないか、ということで、国会事故調としては当事者の政府や東電ではなく、自ら、これ、仰ってましたけど、被ばくも覚悟して自分たちもなかに入らなければいけないということで、東電に調査の要請をしたということなんです。

ですから、これは国会事故調への妨害ということだけではなく、今後の安全基準、これ地震の影響があれば安全基準が変わってくる。そして、更には再稼働の問題にも繋がる大きな問題を含んでいるという認識を社長はお持ちか?どうか?

○廣瀬社長:
お答えする。一つ目の調査妨害ということに関して、私ども、今、説明をした人間含め、まさに調査を行なっているところである。その過程で、本人が全く間違った認識のもと、誤った説明をしてしまったことが★★★判明してきている。

# 判明した。判明な。

その点については誠に申し訳ないと思っている。と同時に尚、一層、背後については調査しなければいけないと考えており、引続き、調査をしっかりやっていく所存だ。

それに加え、2番めの指摘のもっと大きな原因については、おっしゃるとおり、その点は大事な問題だと思っている。従って、今後、改めて現場の調査をして頂くためにだな。私ども、引き続き、現場非常に危険な状況にあるので、放射線の防護であるとか、歩くルートについても私どもの出来るだけの知見をだな。

活用して頂き、そうしたことに役立てて頂きたい。そのためには私どもとしては最大限の協力をしていく所存である。

○辻元清美:
今、再調査をする場合の協力、という事をハッキリ仰ったと私は認識した。これはまたあ後で質問するが、

それでは事実関係を簡単に聞いて行きたいと思う。実はだな、これを見て頂きたいと思う。これは光が入っていますね。現場に。総理も見て頂きたいが。光が入っている。で、これをだな。真っ暗だと説明したわけだ。更にあとで説明するが、

この状態よりも照明がついていたので、かなり明るいが、中は真っ暗で危ないという説明だったということなんですな。次のパネルをお願いする。真っ暗ではなかったわけだ。時系列で行くと一番下を見て頂きたいが、これがだな。

2012年、昨年の2月28日に国会に虚偽説明と書いてあるが、真っ暗だという説明をして、それが主原因で、国会事故調が調査を断念したと言われている。一番上を見るんだ。当時覚えていると思うが、福島第一原発にカバーが掛かった。

カバーが掛かったから真っ暗だという説明だったが、カバーが掛かっても自然光を10%~16%、実は通していたと。そしてさらに一つ下の10月28日には照明が使用可能になっていたのが事実だ。

さてここで、担当だった当時の玉井俊光企画部部長、ちょっと経歴を見ると福島第一原発1号機でも働いてきた。そして、更に柏崎刈羽原発の技術統括部長もされてきて、原子力技術者のプロであると思うが、それでよろしいか?

ですからこの重い、国会事故調という担当窓口として、いろんなことを事故調の担当者から聞かれた時に、あれはあそこに聞けばいいとか、あれはここに問い合わせればいいとか、または自分で技術的なことも答えられる人を担当窓口としてつけたとしているが、それでいいか?

○廣瀬社長:
説明を行ったご指摘の玉井はだな。仰るとおり、平成元年に入社し、大学の専門は電気だが入社以降は原子力発電所に、柏崎、それから福島第一、指摘の通り勤務している。専門は計装といって温度とか圧力とかそうしたものをチェックする機会のメンテが中心だったが、

仰るとおり、原子力のある意味専門家として今回、国会事故調の事務局との調整の担当を任せていた。

○辻元清美:
いや、そういう方が既に照明も付いている、現場の調査委に行きたいといった時に、現場が言った状態になっているのか、ということも調べずに、

真っ暗で、真っ暗ですよと言うような説明を果たしてするんでしょうか?次のパネルをお願いする。こういうものが出てきた。これはだな。東京電力自らが事故が起こった3ヶ月後にあの1号機のカバーを掛ける設備図というのを自ら作って、そして経産省、

経産省からのこの時の支持はこうでした。作業環境への影響を配慮するようにと。中で作業ができるようにしっかりと設備を整えるように、ということで照明もついてますよね。これ、事故の3ヶ月後にこういうものを作るということを決めているわけです。

そしてだな、さらに東京電力カバー設備の設置について、というので、その事故が起こった年の6月だが、施設により作業エリアごとに必要に応じてスポットクーラー等を設置することにより対応しますとなっているわけですな。

ですから中で、将来作業をする、中に入った時に中の物がよく見えるように、かなり明るい照明も付け、そして作業しやすいようにスポットクーラーなども付けますよと東京電力自らが事故後、3ヶ月の時にこれを出し、

そして、事故から半年ちょっとの10月で、この通りの物を建て、そして、その4ヶ月後に国会事故調が調査に入りたいと行っているのに、真っ暗だと。いう説明をしたわけだ。そして、更にその人は技術畑の方で、

しっかりした人を付けないということつけたんじゃないのか?廣瀬社長、私、これ男買い見てもおかしいと思う。ですから、やはり意図的に中に入れたくない、もしも入ったら東電は地震の影響がないと言っているのに、

新しい調査の結果、別の調査の結果が出てきたらどうしようとか、東電としては考えると思いますよ。同考えても、その企画部部長がずっと東電自らやってることを全く知らずに、真っ暗ですよと説明することは理解できない。如何か?

○廣瀬社長:★★★
お答えする。指摘の通り、本人はそもそも原子力の建屋、建物、これは全体のイメージだと話しているが、暗いものだという、全く決めつけている。従って、最初っから建屋の中は暗いもんだという思い込みの元、説明をしているということだ。

更にだな。10月14日に、ええぇぇ、建屋カバーが完成し、先生の資料にあるように28日に照明ができたということを★★★事前に調査せずに、ええぇぇ、思い込みのまんま、説明したと申している。これについては、なお、一度、調査しないといけないと思っているし、今後、その第三者の方も入れて、やって行きたいと考えている。

# そんな大きな自分たちの作業計画の内容に対して、事前調査って… ( ゚д゚)ポカーン

○辻元清美:
そしたらもうひとつ伺いたい。先ほどの答弁で、この人は調査の窓口であるというようにおっしゃった。去年の2月28日に国会事故調は調査に行きたいと。

○廣瀬社長:
事故から1年は経っていない。調査に入りたい。その依頼は2月28日より以前にしているわけですよ。東電の方に。そしたら普通は窓口の方にちょこちょこっと検討して、答えるような案件ではないですね。 (ヤジ:そうだ! そうだ!)

○辻元清美:
普通、1号機の建屋の中に外部の人間を入れるというだけでも、これはかなりハイレベルな判断がいると思いませんか?そして、更に調査をするということになれば、その調査の結果によっては、自分たちが自ら調査した結果と違う結果が出ることも考えら得るわけです。

ですから、この企画部部長が一人で思い込みで間違えて答えを出したという話ではないんじゃないんですか?どのレベルでこの国会事故調の調査について検討したか、東京電力の中で、しっかり国会事故調から調査の依頼がきたから、どうしよ、どうしよ、どうしよ、って検討したはずなんです。それはどこでやったんですか?

○廣瀬社長:
お答えする。本人は、ああぁ、国会事故調の事務局から説明を求められて以降、もっぱらぁ、ああぁぁ、勿論、暗さは当初から思い込みがあった、性もあると思うが、放射線のレベルであるとか、それからどれぐらい、中が瓦礫でどうなっているのか、といったようなことを福島第一原子力発電所の者に確認をしている。

で、本人は福島第一原子力発電所には、事故以降、入っていないので、全ては聴取したということである。それから、その段階で先程からの繰り返しになるが、14日にカバーが完成していたこと、あるいは照明が付いていたことの確認をしていなかったこということ。

# 1号機に入る話をするのに建屋カバーの状況を認識してないわけがないでしょうが。1号機建屋カバーは最初に取り組んだ最も大きなイベントなのに。わざわざ建屋の暗さを説明に行く場を東電から設けて説明しておいて。勘違いって。見苦しい… バカも休み休み言え。

これについては、まッ、まことに、申し訳ないことだと思っている。あ、あるい、更に、関与、★★★その他の上司の関与等質問だが、本人は、28日に出向いた時に、その3月の実際の5日、6日に現地を調査して頂くことになっとったわけだが、

★★★その段取りというか、路地というか、それから必要な準備であるとか、そうしたものについての説明をするものだと。そういう業務だという認識のもと、上司には全く相談せずに本人がそこで調査したものを説明しに向かっている。

# 国会事故調側がしたという説明内容と食い違ってるんじゃ。その上、個人が勝手にやったことだと名言する東電 廣瀬社長。( ゚д゚)ポカーン

○辻元清美:
そういう答弁を社長自らしていいのか?東京電力というのは、国会事故調の調査依頼をしっかりと検討もせず、担当窓口だけに任せていたという認識か?そしてその担当窓口の方が、この東電自らが建屋を作っている知識、知らない人、ような人がだな。

今まで、例えばだよ。柏崎刈羽の技術部長というような、原発の責任ある仕事を任せてきたのか?そこはハッキリ答えていただきたいのは、この人の一存でやったという答弁をしていいのか?東電として。

国会事故調の、それは本当に自分たちも被曝するかもしれないが、東電と政府だけにまかせて、当事者だけではあかん、ということで、事故調行く、ということで。ええ、これは国民ですよ。この事故調というのは。

国民の代表が行くということを担当者だけで暗いだろう、間違えましたって、それが東京電力の私達の国民の事故調査に対する姿勢だったという認識でいいのか?

○廣瀬社長:
お答えする。只今、事実関係で上司に説明せずにいったということを申し上げた。今後、そういったことがあっていいかも含めて、

(ヤジ)

ええ、しっかり、あの、す、するとともにだな。

先ずは、とにかく、現地を見て頂く為に、私どもとして最大限の協力をして行かなければいけないと、今、思っているところである。

# その時の政権与党の議員がそれをいいますか。自民党と一緒に国会事故調の報告、提言をナイガシロにしたのはどこの政党だよ…

○辻元清美:
これはだな。皆さん。国会として重大な問題だと思わないか?(ヤジ:前提が崩れる )あのね。私ね。東京電力の信頼が回復して欲しいと思って今質問してるんですよぉ。

今までひび割れを何年間も隠していたとか、福島第一の1号機ですよ。そういうこともあったんですよ。同じじゃないですか?そして、今、調査、調査と言っているが、内部の専門家も入れてという… 

○廣瀬社長:
がいぶがいぶ(口パク) 

○辻元清美:
外部の専門家も入れてということだが、わたしは、これはハッキリと独立した中立の調査機関を儲けて、そして、東京電力、そしてさらには国会事故調の委員も両方のヒアリングを中立な独立した調査機関を東京電力が依頼して、完全に独立した期間で調査をさせるべきだと思うが如何か?

○廣瀬社長:
お答えする。先ほど来申し上げているように、私ども、内部の単独調査だけでなく、外部の専門家の方の検証を受けたいと考えている。

○辻元清美:
それはしっかりと国会事故調へのヒアリングもすべきだと思います。それでですね。委員長。私、委員長もそうだと思うが、そんな窓口だけで対応したというのは考えられないと思う。

こういう外部の人を入れる、そして調査を受けるかどうか、私は廣瀬社長に伺うが、廣瀬さんは社長だよね。そしたら国会事故調が調査に入る、そして、建屋の中に外部の人を入れる。

そして更には自分たちの調査結果がそれによって変わるかもしれない、という重大決断を廣瀬社長は、社長までその決済を仰がずにやっていい案件だと思っているか?

○廣瀬社長:
お答えする。昨年2月の段階で、ええぇ、国会事故調の事務局との対応、ということで、私どもの、、玉井が、行なっているので。その段階で、私、えぇ、えぇ、振り返ってだな。

その段階でどこ前上げていけばよかったのかということについては、考慮の必要があると思う。というのは、現状、まだ玉井がどの段階でそこでそうした決定がされるのか、等々について、どこまで認識していたかについて改めて調査させて頂きたいと思っている。

あの、そこで止まってて頂いていいですよ。次言いますから。あの、廣瀬さんが、今、社長でいらっしゃって、今、社長でいらっしゃって、こういうような問題を自分の決済まで仰がずに、今だったらですよ。

それはもしも、東電の調査と国会事故調の調査が違ったとしたら、社長だったら、誰がいれたんだ!と何時決めたんだと!と普通言うでしょう?

廣瀬さんが社長として、ええ、こういうような案件だったら自分まで決済を上げる事案であるとあなたがお考えか、現時点で、ということを聞いている。如何か? 

○廣瀬社長:
お答えする。ええ、国会事故調の調査に関しては、私どもは最大限の協力体制で望むのが姿勢なので。当然ながら、そうしたことでないことあってはいけないと思っているので、当然社長が関与すべきものと思っている。

○辻元清美:
今、社長が関与すべき問題だといった。と言うことは、私はその前も同じように社長や会長まで決済が上がっていたのではないか?というように私は思うが。その点についても調査はしっかりされるか?

○廣瀬社長:
お答えする。まさに先ほどの繰り返しになるが、そうした所もしっかり調査して行かなければいけないと思っている。

○辻元清美:★★★
委員長。この企画部部長の本人と、事故調の当該委員、調査を申し出た方に参考人に来て頂いて、詳しく当事者の話を伺いたいと思いますので、検討をお願いしたいと思います。委員長:後刻理事会で検討したいと思います。

○辻元清美:
そしてですね。1点、規制委員会 委員長にお越し頂いているが、いらっしゃるか? はい。いま、このように疑念を持たれている。そして、今、東電しか中に入って事件の調査をしていない。

その東電自らが、今、答弁を頂いているような調子なんですよ。委員長に伺いたいが、今後、原子力規制委員会は、この設置法の4条の10項で、調査の権限も持っている。

国民がこれを果たして、ひょっとしたら地震の影響もあったんじゃないか、それを調査されたくないから、調査妨害をしたのではないか、という疑念が湧いていることは事実なんですよ。

ですから、規制委員会として、今後、出来れば、この事故調の委員なんかにも協力を得ながらだが、この1号機について調査をすることがあれば検討する、ということでいかがでしょう?

○田中委員長:
(原子力規制委員会 委員長)今の国会事故調査委員会と東電の関係については、私どもは当事者ではないので、何も申し上げることはないが、私どもはいくつかの事故調を拝見し、いくつかの、今日も指摘がありましたように、いろんな判断の違い、

原因についての判断の違いがあるので、それについては予断を持たずに科学的にきちっとそれを解明する。そのことが今後の安全規制に生かすと同時に国際的にも恥ずかしくないような事故調査をきちっとして行きたい。

ただ、今現在、実際、そこの議論になっているところは、非常に放射線量が高いところなので、そういったところを踏まえながら、★★★できるだけすみやかに調査に取り組んでいきたいと思う。

○辻元清美:
はい。調査に取り組んで頂けるということで、引き続き参考人を呼んで、これは福島の皆さんが一番原因を知りたいと思うんです。東電の現場で命がけで現場で働いた人達もいるわけです。

その人達の名誉のためにもしっかり原因を究明して頂きたいと思う。これはひき続いて、今日は25分しか頂いていないので。究明を続けてまいりたいと思う。委員長。よろしくお願いする。おわります。


○東電関連 報道(同日)
NHKは東電虚偽説明、国会事故調 調査妨害について連日報じず。
NHKNW9当然スルー。報ステは報じてる。

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