2011年7月5日火曜日

2011年 7月 4日 統合対策本部共同記者会見:国、大手メディアが総力を挙げて飯舘村住民 被ばく隠蔽。住民の被ばく証明、福島県の健康調査結果が重要と安全委員会。

2011年 7月 4日 共同記者会見 (41回)

録画 IWJ
本編 http://www.ustream.tv/recorded/15793372
木野さんによるまとめ http://ustre.am/_14gzO:LP1



■会見のポイント
同日の午後、第一回目となるモニタリング調査位会議が行われた。主なメンバー構成は細野大臣、環境省の近藤副大臣、園田大臣政務官、林大臣政務官。17日の以降の緊急避難準備区域を解除するために、現在行われている汚染実態の調査を強化する目的で開かれた会議となる。前回 7月1日の共同会見で報告された特定半勧奨地点をきめるための2km単位での調査計画もこの計画に包括的に含まれる。

昨夜のNHKスペシャルで 年間被ばく許容量が 1mSv と全国ネットで放送されたためか、20mSv というキーワードを避けていたように感じられた。第一ステップ終了の目安として、水素爆発の可能性がなくなった、安定して炉が冷却できた、これに併せて、20mSv/年 を下回った地域から、避難している地域住民を説得して戻ってもらうと以前、細野大臣は発言している。

飯舘村住民の被爆問題に関する質問に注目。NPJ おしどりさんによれば、国の指示で県が、3月16日に飯舘村住民にヨウ素安定剤を配布していたという事実を細野大臣に調査を以来。これまで政府、文科省、安全委員会は飯舘村のホールボディーカウンター調査に対し、あれこれ理由を付けて調査を行おうとしなかった。

以下は 5月31日 の共同会見。(発言を聞いていると分かるけど、5月31日以前からずっと同じ指摘を繰り返している。如何に政府が不誠実に対応してきたかよく分かると思う。)


全国の電力会社では社員に対してホールボディーカウンターによる定期検診は行っているのに飯舘村住民に対しては行わない。結局、ヨウ素は生態半減期をとっくに過ぎてしまい検出されなくなった。被ばく関係の因果関係を調べる術は、事故東証のモニタリングデータから推測するしかなくなったが、この調査に対しても消極的な姿勢は現在も変わっていない事が明確になった会見となっている。

大手メディアが報じないため飯舘村住民の内部被爆問題をご存じない方も多いと思うが、この会見の NPJ おしどりさん、NHK石川記者のやり取りを見ることである程度、認識出来るのではないかと思う。この犯罪に等しい国の対応、問題に関心を持ってほしい。




■本日の議題
  • 細野大臣のあいさつ ~ 第一回目のモニタリング調査位会議について
  • 環境モニタリングについて (東電・文科省)00:00:00~ / 00:00:40~
  • 環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会)00:05:50~
  • 各プラントの状況 (東電)00:08:15~
  • 質疑 00:12:00~



資料


録画 IWJ
本編 http://www.ustream.tv/recorded/15793372


木野さんによるまとめ http://ustre.am/_14gzO:LP1



録画なし

細野統合本部事務局長の挨拶

細野大臣
冒頭、2点報告がある。先週末、大臣就任後はじめて福島県を訪れてきた。土曜日には佐藤知事と面談をし、地域の実情を聞いてきた。また、日曜日には除線の様子を確認した後、福島第一原発に5月以降、久しぶりに訪れ現地所状況や作業の進捗具合も確認する事が出来た。

特に佐藤知事との会談の中ではもっともっと福島の事を政府に考えてもらいたいと切実なご要望を頂き、福島を担当するそんな思いでやってほしいという申し出も頂いた。私も原発事故の収束を担当する以上は福島の将来をしっかりと考えていかなければならない立場にあると痛感した。

出来る限り機会を持ち、福島県を訪れて実情を聞かせて頂きたいと感じて帰ってきた。また、福島第一原発では現場の作業環境、例えば5,6号機の間に新設された診療所についても視察が出来たし、循環注水冷却の除線の仕組みも見る事が出来た。

非常に困難な状況が続いているが、少しずつ進展している状況が確認出来たので後は、第一ステップに向けて現地の皆さんが健康に仕事をして頂く事が何よりなので、そのことについて全力でサポートして言いたいと考えている。

二点目は、本地午後、第一回目のモニタリング調査位会議を開催した。会議の概要については文科省が事務局をやっているので、文科省の資料の後ろに入っているのでそちらをご覧頂きたい。

このモニタリングの調整自体は、私が補佐官をやっている時からずっとやっていたが、それぞれの場所によってモニタリングを行う担当省庁が異なっており、それぞれは努力していただいた訳だが、必ずしも一元化した取り組みというのはなされてこなかった。

改めて関係省庁が一堂に会し、また、福島県や東電のような関係者が集まることによって本当に必要なモニタリングをこれから行っていく体制が整ったのではないかと思う。私からは冒頭の挨拶で二つの視点を申し上げた。

一つは地元である福島県の声を最大限聞いて、モニタリングのやり方、場所を特定していくと言うこと。特に放射線モニタリングについては子供という視点が極めて重要だと思っている。お子さんが行くところ、お子さんのこの夏の生活パターンを考えた上で、えーそういうお子さんのさまざまな、これからの行動の、えー、それこそ、ガイダンスにもなるようなモニタリング作業を実施していこうと言うことを提案した。

# 何を言ってるのか分からない。本気で子供の行動パターンを特定出来ると考えているのか? 被ばく許容 20mSv/y について問題視しない細野。大臣の器じゃない。とにかく避難はさせない。永住させるための理由作りで福島県知事と一致。

そして、その中で7月中には政府全体のモニタリング計画を策定していくとについて確認する事が出来た。もちろん、7月中も様々なモニタリングは継続していくし、例えば緊急時避難準備区域については子供さんの行動にも密接に関わるので継続してモニタリングを継続していく。

ただ、長期的なモニタリング計画に官邸はきっちりと調整をした上で方針を立てていく必要があると考えているので、7月中には出来るだけ早い段階で全体の計画をとりまとめて、その計画に基づいてモニタリングを実施して参りたいと考えている。

取り纏めの事務局は文科省がやることになっているので、坪井審議官から詳しい説明をして頂けるかと思うのでそちらにも耳を傾けて頂きたい。私からは以上だ。

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http://ustre.am/_14gzO:LOy 00:00:00~

■環境モニタリングについて (東電・文科省)

東電
空気中の核種分析の結果。サブタイトル 101報
ほぼ横ばい、若干の低減傾向。

海水。福島第一原発付近の海水からの放射性物質の検出について 103報

水中の濃度限度をお聞く下回っている。


http://ustre.am/_14gzO:LOA 00:00:40~
文科省
省略

全国的調査
都道府県別 環境放射能水準調査、大学による空間放射線量、定時降下物、浄水、等大きな変化はなし。発電所周辺の調査は、空間線量率、積算線量、ダストサンプリング等も特に大きな変化はない。

なお、今回は20km圏内の空間線量のデータを付けている。これは5月の上旬から週に一度、計測している。先週、生活者支援チームの報からメッシュによる警戒区域の調査報告があった、これは20km圏内の50の地点を毎週一回計っているその結果だ。

傾向は変わらないが一番高いところでは 37番 81.5マイクロSv/h という高い箇所がある一方、0.7マイクロSv/h という値の箇所が、南側、北側、南相馬市にある。同じ圏内でも非常にばらついた値が出ている。

# 0.7マイクロSv/h は低くないから。1年間、その家で生活するとして年間 6.13mSv の被ばくになる。

お手元の資料の49ページ以降に福島県と現地対策本部が実施した南相馬市の詳細なモニタリング調査の結果を付けている。これについては計画的避難区域の外側に線量の高い所があると言うことで伊達市については測定の結果、特定避難勧奨地点として先週指定された。

南相馬市についても計画的避難区域の外側に積算線量が事故発生後、20mSv/年 を超える可能性があるという事で文科省としては一度、6月中旬に調査をしたが、より詳細な調査を県と現地対策本部が行った、その結果である。

家の前の庭先、玄関先など一つ一つ計測したデータがある。これは以前、伊達市でも行われたものだが、これは南相馬市に対しても行われた、そのような結果である。

後、環境モニタリング調整会議についてだが、これは本日午後2時15分から文科省において開催されたものである。メンバーはお手元の資料にあるように、細野大臣、環境省の近藤副大臣、園田大臣政務官、林大臣政務官を議長とするという会議であり、各省の構成員が入っている。

本日は、各省の役割分担、今後の進め方について合意をした。また、先ほど大臣から話しがあったが、この7月中に今後数ヶ月を見据えた政府全体のモニタリング計画を決定していく。今現在の環境モニタリング計画は4月に作られたものだが、更にそれを拡大して今後の新しいものを進めていこう各省間で合意をしたところだ。

また、被ばく低減のためのモデル放射性モニタリング事業というものをやっていこうとで、先日、生活支援チームからあった発表も参考にしながら具体的に被ばくを低減させるもの、それに対して子供の視点、子供が立ち寄るような所を中心に考える詳細なモニタリングをやっていくといった基本的方向性についても合意が得られたので具体的に計画を進めていく。

本日の資料については速やかに文科省のホームページに資料を公開する事にしている。平行してしまったが、文科省では林大臣政務官のほうから先程、文科省のほうで、この件のブリーフィングが行われていた。以上。

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http://ustre.am/_14gzO:LOB 00:05:50~

■環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会)

安全委員会
1の空間放射線量については、先程、文科省から説明があったように20km圏内の線量の結果が資料に含まれている。これまでと同様の傾向だ。2の空気中放射性物質濃度については特段変化はない。4の環境資料は海洋関係だが、参考資料36ページを見て頂くと宮城県、茨城県、福島県の沿岸、及び沖合での測定結果となっており、個々に示された点でヨウ素、セシウム、全てのポイントで検出されていない。

37~39ページに書けては、東電が発電所沖意などで行った採取した海水の分析結果が出ているが、発電所近くのポイントでヨウ素、セシウムが検出されているポイントはあるが、何れも濃度限度値以下という事である。

5の全国の放射能水準調査についてだが、48ページを見て頂くと埼玉県と東京都の浄水で放射性セシウムが0.22、或いは0.44Bq/kg 検出されているが、摂取制限に関する指標、200Bq/kg に比べれば非常に小さいもので特段、心配する必要はない。

# 国が事故後に定めた水道水の暫定基準値は 200Bq/kg 。世界的に見るとどれだけ現実離れした値がよく分かる。法律の 1mSv の年間限度被ばく量を無視して、年間被ばく限度 20mSv とする政府。食品の出荷制限が起きないように暫定基準をあり得ない値に設定した政府。(指針を出したのはこの原子力安全委員会)

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http://ustre.am/_14gzO:LOC 00:08:15~

■各プラントの状況 (東電)

東電(松本)

# 省略

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■質疑

http://ustre.am/_14gzO:LOD 00:12:00 ~ 細野
朝日新聞 小堀 ★★★
細野に聞く。先日、1F のサイトに行かれたが、フリーの記者や海外メディアも含めて報道陣に現地を視察、取材させようという考えはないのか?何時になったら我々は中に入れるのか?タイミングについて考えがあれば教えてほしい。(細野:まだ無理。邪魔になるし)報道陣は作業を邪魔することが本意ではないので、車で廻るなど邪魔にならないような事で出来ないのか?以前からお願いしているが吉田所長の代理もいる訳なので、吉田所長のインタビューなど何らかの形で現場に近い取材をさせて頂けないか、ずっと要望しているがその点についてはどうか?(細野:状況が許すかどうかは私が判断する)しつこいようだが、タイミングとして STEP1 が終った段階とか、何かタイミングについて考えはないのか?(細野:申し訳ないが目処が立たない状況だ)


http://ustre.am/_14gzO:LOE 00:14:25 ~ 細野
NPJ おしどり ★★★
細野大臣に調べて回答してほしいことがある。3月16日以降に飯舘村に安定ヨウ素剤がムラに届けられたという事実がある。国の指示で県の職員が届けたということだ。その日にちと安定ヨウ素剤を届けた根拠を調べて回答してほしい。3月の事故後にモニタリングポストのデータが少なく正確な空間線量が分かっていないと言うことだが、飯舘村で駐在していた警官と野営していた自衛官が独自で線量計を持ち、空間線量を計っていたという情報がある。その警官、自衛官が計っていた空間線量のデータもどうか公開してほしいとおもうが如何か?(細野:確認する)


http://ustre.am/_14gzO:LOF 00:15:35 ~ 細野
フリー木野 ★★★
細野に聞く。このモニタリング調整会議だが、会議の内容は次回以降も公開されるのか?また、議事録の公開は考えているのか?(細野:事務的な打ち合わせだし、次回の会議は予定していない。会議の内容を公表するより、モニタリングの結果を県民に公開し理解してもらうことで、県民に、あー、うごいてるなぁと見て頂きたいと思っている。(細野はアホ?))東電の敷地内と海の半径20km以内、直近海域のモニタリングを国で分担すると言うことは検討に入っているのか?(細野:東電がやっているモニタリングも国が責任を持って行う。その手段として東電を使う事を明確にしてくれとはいった。ひどい・・・)透明性確保の上で、東電以外、事故当事者以外の方が中に入って確認すると言うことは検討課題に入っていないと言うことか?(細野:保安院の担当は中に常駐している。保安院の仕事であり、政府は他にする事がある。)


http://ustre.am/_14gzO:LOG 00:19:00 ~ 細野
いつも名乗らず ★★★
週末に日経新聞で報道されたフランスのアレバ社が使用済み核燃料の回収や廃棄物処理について日本政府側に提案するという話しが報道された。この間、写真も公開されたが、今、4号機は放水しても水温85度で湯気がもうもうとでており、野ざらしの状況にある。4号機の使用済み燃料プールに入っている使用済み核燃料を海外にゆだねるという考えはないのか?あるいは海外から既に提案はあるのか?(細野:プールの燃料は出来るだけ早く取り出したいとは思う。)(#ちなみに細野は最近、この会見でもんじゅについて質問された際、福島第一に残っている核を処分しないのは無責任という旨の発言をしている)核燃料サイクルを含めた政策の見直しと言うことになってくるのか?(細野:解決の模索はしていかなければならない。)


http://ustre.am/_14gzO:LOI 00:22:30 ~ 東電・保安院・文科省・安全委員会
共同通信 佐分利 ★★★
本日、日本原子力学会のほうから政府、東電、保安院に対して情報開示が非常に悪いと言うことで声明が出ている。具体的に言うと IAEA での報告書の中でやっと炉心溶融を認めた点とか、事故発生当所のモニタリング結果の公表が5月下旬に発表された事など、いろいろ指摘されているが、これに対してのそれぞれの意見、そして今後どのように対応されるのか?具体的に原子炉圧力容器 下部の温度や溶融落下した燃料の温度も公開すべきだと書いてあるが、その点についてどのように対応するか聞かせてほしい。


http://ustre.am/_14gzO:LOJ 00:28:10 ~ 東電・文科省・安全委員会
NPJ おしどり ★★★
東電に聞く。以前質問した「ふくいちライブカメラ」で3月、4月から夜出てくる白煙について、概算について放射性物質について質問したところ、7月ぐらいに回答すると言うことだった。どうなったか?(東電:作業中 放出量調査は呑気に進行中) 文科省に聞く。児童10人の尿からセシウムが出た件で、子供の健康には心配がないと言うことだったが、さかのぼってのヨウ素被ばくを計算に入れての発言だったのか?現地点でのセシウム134/137 の尿からでたベクレル数だけの健康へのコメントだったのかどうか?(文科省:3月12日にさかのぼり、ヨウ素についてはデータを頂いてないのでセシウムだけで計算。)3月12日までさかのぼり計算するのにヨウ素を考慮したいというのは理解出来ないが?(文科省:ヨウ素がないので評価が出来ない。)空間のダストモニタリングで子供の行動を考えてどのような呼吸被ばく、食物被ばくをしたかで概算のヨウ素被ばくを出すことは可能だと思うが?(文科省:そのような行動記録に基づいた健康調査は福島市がやるのでそこで明らかになる。提供されたのはセシウムだけなのでセシウムの評価を行った)これはセシウムの評価というようなニュースではなかったと思うが?坪井さん自身はこの児童がヨウ素被ばくをしていないとお考えか?(文科省坪井:わかりません!(語気が荒い))ではヨウ素被ばくの事を考えずにヨウ素被ばくを考えて健康に心配はないと言うことで十分だとお考えか?(文科省坪井:健康に心配はないと逝ったつもりはない!(#そういうことになるんだよ。)1mSv以下なので十分低いと申し上げただけだ。)坪井審議官ではなく、高木大臣が健康に心配はないといった事についての質問だ。(文科省坪井:正確に言えば、専門家(おそらく放医研)からこの程度の値は極めてい低いと聞いている。ということと、いうふうに、ちょっとお待ち下さい。大臣が発言した事で私が承知している限りは、この程度の値は専門家によれば極めて低いと答えたと聞いている)この場合の専門家は放医研か?(文科省坪井:そうだ)安全委員会に聞く。先程、助言の公表を検討していると言うことだったが、それはホームページ上で公開されるのか?(安全委員会加藤:はい。既に公開している。)


http://ustre.am/_14gzO:LOK 00:36:40 ~ 保安院・安全委員会
NHK 石川 ★★★
NHK石川
保安院の森山氏に聞く。福島県民の被ばく調査に関連して、保安院のほうで、三月のあたりの民間を含めた様々なモニタリングポストデータをもう一度集めて空間被ばく線量や内部被爆の推定材料にする考えはあるかという事と、先程も出ていたが、警察や自衛官、役場の職員等で線量計を持っていた方々がいる。

そういう方々の中には外だけでなく、家の中の空間線量も計っていた方もいるようだ。そういう証言を今から集められて福島県民の特に線量の高かった地域におられた方々の被ばく推定材料にする考えはあるか?

保安院 森山
福島県で県民調査が進んでいくので適切な調査が実施されると思っている。ついでだがガラスバッチだが、(突然、関係ない話を始める)

NHK 石川
ガラスバッチは私ではない。私が聞いたのは、全国各地、柏崎刈谷を始め全国各地の作業員の方々が3月、4月以来、ホールボディカウンターの定期検診の中で異常な値を示す方が5000件以上あった。その中でかなりの方が、福島原発事故の応援に福島県に立ち寄った方だ。

その人達の行動記録とその検診のWBCの記録を合わせると内部被爆の材料になるのではないかということをこの間から聞いている。

#補足しておくと、この作業員は福島第一で作業もしていない。福島県に入っただけで被ばくしていた。社員の定期検診でホールボディカウンターを受けさせるのに、飯舘村住民に対しては問題のあった簡易サーべーの結果で異常なし、ホールボディカウンターの台数がないとして住民の大量被ばくの可能性を知りながら拒否してきた。先程のヨウ素剤を送っていた事実もそれを裏付けている。既にヨウ素が検出不可となったため、過去のデータから被ばくを推定する以外に方法がなくなった。NHK石川さんの語気が強いのはそういう理由から。

保安院 森山
もうしばらく待ってほしい

NHK 石川
原子力安全委員会 加藤に聞く。3月の小児甲状腺被ばく調査についてだが、その際、最も高い値を示したのは何 mSv という値が出ているのか教えてほしい。

原子力安全委員会 加藤
スクリーニングということであり精密に甲状腺被ばくを評価する必要があるかどうか、先ず、そこをみるためのスクリーニング評価という事で行い、スクリーニングレベルとしてはサーべーメーターで0.2マイクロSv/hを設定した。1才児が100mSv/h取り込んでいた場合としてのサーべーメーターでの読みだ。

一番高かったのは0.1マイクロSv/hだった。線量に換算すると精度が荒いということで実際に関わった専門家、安全委員からも線量に換算するのは適切ではないというコメント。0.2マイクロSv/h を超えた子供はいなかったので、放医研で精密な甲状腺被ばく線量の測定の必要がある方はいなかった。

最大値は0.1マイクロSv/hだったが今回スクリーニングを受けられた子供 1,080人いるが、そのうちの半分以上、55%は正味値が 0.00マイクロSv/h 以下だったと言うことで99%以下の子供がこのサーべーメーターの測定での正味値で0.04マイクロSv/h だったという状況だ。)

NHK石川
今、おっしゃたように線量を出すには大変粗い調査であったということを加藤さん自身も発言している訳であり、そうすると何故、その後、精密な調査をしなかったのか?といいますか、飯舘村にしても川俣町にしてもバックグラウンドが高い時期だった。なぜ十数人だけでも県外の放射線量の低いところで調査をしなかったのか?

原子力安全委員会 加藤
繰り返しになるが、まさにそういった精密な検査を行う必要があるかどうかのスクリーニングということで行って基準で儲けた0.2マイクロSv/h の半分までだったのでその必要はないと判断したと聞いている。

# だから簡易サーべーそのものに問題があり、それを根拠に再検査の必要ないと言われても。ここ数ヶ月、同じ主張の繰り返し。住民の健康ではなく、自らの保身が重要。これまでずっと石川記者はこの問題を指摘し、内部被爆調査の必要性を訴えてきた。しかし、政府はその都度理由を付けて回答長引かせ、飯舘村住民の被ばく調査に対しては消極的な姿勢を貫いている。

# 飯舘村で個人で放医研で検査を受けた2名に対しても放医研は個人の開示要求に対し個人情報の観点から情報を公開せず。数字が一人歩きすのが怖いという意味不明な理由で拒否している。政府も指導しない。つまり、放医研も政府も官僚も、住民被爆の実態を隠蔽し続けている事は誰の目にも明らか。安定ヨウ素剤まで送っていたという事実。

NHK石川
0.2マイクロSv/hというのは概算すると 100マイクロSv/h ということになるが、それが妥当だったのかどうかというのにもいろいろ意見があるようだ。IAEA 等でも 50mSv に変更すべきではないかという検討もしているという話も聞いている。そういう点は安全委員会としてどう考えているか?

園田政務官
スクリーニングを行った地点では先程説明したような判断であったということである。防災指針はこれから見直しに入るのでで、その中では既に今年の初めぐらいの段階から IAEA 関連の指針、基準との整合性も見ていくという大方針を掲げているので、今、指摘があった点も当然見ていくことになると思う。

NHK石川
園田政務官に聞く。今のようなやり取りを聞いてみて、何れにしても3月地点のモニタリングデータは非常に足りない。そのなかで県民の被ばく調査が今行われていると。そして3月地点の様々な証言、民間を含めた様々なデータをもう一度、学術的な見地から集め直して県民の正確な被ばくデータを再構築する必要があると思うが政府としてそういう考えはないのか?

園田政務官
どういう形が福島県民、避難されている県民含め、きちっとした正確なデータを健康調査の中でやっていけるのかということは絶えず考えておかなければならないと私は考えている。その点については各省との調整も図らせて頂きながら少し考えさせて頂きたいとおもっている。

# 各省との調整も、というのが口裏合わせに聞こえてしまう私。昨夜、NHKスペシャルで年間被ばく限度が 1mSv と全国に報じられたばかり。警戒していない訳がない。石川さんがNHKの記者で本当によかった。民放大手メディア記者はこの手の質問は一切しない。住民被ばくで原発に対する国民感情が高まる事を恐れているからだ。


http://ustre.am/_14gzO:LOL 00:46:40 ~ 東電
なんとか放送 畑中 ★★★
原子炉圧力容器の注水量を変更したが経緯について押してほしい。1号機の圧力容器の温度に変化はなかったのか?(東電:はい。殆ど変化なし)これは、炉心の崩壊熱が小さくなっていると解釈して良いのか、或いは炉心が相当量格納容器の下に落ちていると考えたらいいのか?その点の見解を教えてほしい。(東電:この程度の流量で温度に影響ないと考える。)格納容器の中の温度は測れる状態なのか?(東電:一部計っている。)


http://ustre.am/_14gzO:LOM 00:50:25 ~ 東電
朝日新聞 杉本 ★★
東電に聞く。3号機の鉄板敷設写真を公開して頂いたが、この写真から何か読み取れる新しい情報があれば教えてほしい。目標として線量を3分の1に下げるといっていたと思うが、敷設後、線量の測定はされたのか?今後の予定を教えてほしい。ロボットの掃除であまり線量が下がらなかった訳だが、もし、鉄板敷設作業でも配管など他に高い線量があると思うので、もし線量が下がらなかった場合の更なる対策は予定されているのか?


http://ustre.am/_14gzO:LOO 00:52:50 ~ 東電
NHK 岡田
3号機の窒素注入に伴う準備についてだが、今日の鉄板敷設作業は何時頃から行われてどういった状況だったのかということを教えてほしい。1号機の建屋カバーについて聞く。具材の組み立ては小名浜港で進んでいると思うが、現場と小名浜のそれぞれの進捗状況について教えてほしい。小名浜港からの運搬はいつ頃になるのか?少し遅れるという話を聞いているがどれぐらいの時期になりそうか?また、何日間で運ぶ予定か?9月下旬に完成がずれると言うことはないか?


http://ustre.am/_14gzO:LOP 00:55:55 ~ 東電・保安院
アエラ 大柴
事実関係としてフランスのアレバ社から使用済み核燃料の回収に対して支援するという申し出が東電、もしくは日本政府にあったのかどうか?先程の細野大臣の話だとフランス以外にも関心、心配を持っている国がありますという話しだったが、アレバ社以外の会社から同様に核燃料の回収や廃棄物処理等で既に提案があったのか?


http://ustre.am/_14gzO:LOQ 01:00:10 ~ 保安院
フリー伊藤 ★★★
保安院に聞く。先日の東電の株主総会で会長(勝俣)が再任された。こういう大きな事故の後は普通、役員は交代されることが多いと思うが、管理する人が同じだとまた同じような事故が起きるのではないか?保安院が原子力事業の安全の確保という点において監督の及ばないことにはどのようなことがあるのか?法律に書いてないことと言うのはどういう事か?(経営については保安院がコメントすべき問題ではない。~)


http://ustre.am/_14gzO:LOR 01:02:15 ~ 東電
フジテレビ
東電に聞く。昨日撮った写真について確認。窒素封入が予定されている場所というのは写真でどの辺か?今日の3号機での作業について人が現場で作業するときに、放射線量を現場で作業する前に事前に調査するということはしなかったのか?1号機の注水量低下の件で配管のつまりがある可能性があると言うことだが今後再発防止策など考えている事があったら教えてほしい。


http://ustre.am/_14gzO:LOS 01:06:05 ~ 安全委員会・保安院
NPJ おしどり ★★★
安全委員会 加藤に聞く。先程の児童10人の尿からセシウムが出た件だが、以前、私が 6月、7月から調査を始めても、放射性ヨウ素の体内半減期はとっくに過ぎるので出ないのではないか?その場合のヨウ素被ばくはどうやって考慮するのかずっと質問してきたが、その件の回答として6月17日の会見で、セシウムが出れば過去のヨウ素を推測してさかのぼって出すことが出来ると。

そう専門家に聞いたとお答え頂いた。そして私も放射線医学の専門家に何人かに尋ねたところ同じような回答を頂いた。しかし、先程の文科省と放医研の回答は全く違う見解で、セシウムしか出なかったらヨウ素は考慮できないという回答だった。その点についてどう考えるか?

安全委員会 加藤
今回示されたのは尿の中のセシウムであってそこからセシウムによるヨウ素被ばく量はどれだけかということについて、底だけを推測されたと見ている。

従ってご自身達で行った調査であればヨウ素がどれぐらいか考える必要があるが、あくまで人様がやった調査(フランスの調査機関)についてのデータなのでどういう意図で行われたかとかが調査全体のバックグラウンドをご存知ではないだろうから、そういう中では確実に言うところとしてセシウムの被ばく線量だけを推測されたのではないかと思う。

# 加藤審議官のいう意図とは?子供の尿検査に健康調査以外の意図が他にあるとでも?食品検査レベルでしかものを考えていないのか。

一方、従って大事なのは福島県で行っている健康調査のほうで、そういう調査で得られた結果から被ばく量をどのように推定するのかが重要になってくる。また、その結果をどれだけ多くの人に当てはめられるか、そういう情報がこれから非常に重要であると見ている。

# だから、もう、ヨウ素は検出されないといっているのに、その値が重要だと。既にホールボディーカウンターでは正確な内部被爆を特定出来ないのに、福島県が行うホールボディカウンターの結果が大変重要だと原子力安全委員会。如何に政府、福島県がが一丸となって住民大量被ばくを隠蔽しようとしているか、会見をずっと見ていない人でもよく分かると思う。

NPJ おしどり
では住民の行われている健康調査は放医研が元してやっているが、セシウムが出てそれからのヨウ素をさかのぼって計算しているかどうかと言うのは安全委員会としてどう判断されているのか?

安全委員会 加藤
そこは県の作った委員会に放医研の先生、その他、被ばく医療では経験ないし知見のある先生方が入っているので、そういった先生のアドバイスを元に何らかの方法でされていくものだと考える。

# ちなみに福島県は 100mSv/年 安全という専門家をアドバイザーとして招き、福島県は県民に 100mSv/年まで安全だと県民に広報してきた。結果、無意味に被ばくした県民も多いと思われる。

NPJ おしどり
放医研の監督官庁である文科省に聞く。住民の被ばく調査に関してセシウムからどのような計算式でどういったデータを元にヨウ素被ばくを出しているのか計算式を教えてほしい。

文科省 坪井
福島県に放医研が協力している訳だが、セシウムの値だけからヨウ素の値が計算できるのかどうか、そういう風に決まっているかどうか分からないので、それは確認してみたいと思う。基本的には行動調査、何処の地域にどれだけいてどういう線量だったのか、総合的に判断されると思うが、一つのセシウムの値だけで全てのヨウ素の値が計算が出来るとされているかどうか、今回のものについては出来ないと聞いている。

# 出来なくなるまで時間稼ぎした政府。住民の被ばくさせた責任から逃れるため、必至だ。この問題を見て見ぬ振りをする与野党の政治家、また、20mSv が法律で定められた年間被ばく許容限度値のようにデマ報道を繰り返す、民放各局も加害者であり、厳しく断罪されるべき。壮大なる国家犯罪が現在進行中。

NPJ おしどり
セシウムからヨウ素を推定するときに行動記録共にダストモニタリングが有効なデータとなるそうだが、どのダストモニタリングを使ったのかも併せて教えてほしい。


http://ustre.am/_14gzO:LOU 01:10:40 ~ 東電・保安院・安全委員会
フリー木野 ★★★
汚染水処理のベゼルを今日交換しないと言うことだったが、当所、一日何本か交換する予定だったとおもうが、現在、H と SMZ は線量はどのくらいになっているのか?保安院に聞く。ガラスバッチの件ありがとう。(NHK石川記者の質問中に突然説明しだしたあれ。)カナダからものフランスからのもの、地元に引き取ってもらえるように検討中と言うことだが、地元というのは具体的にどこか?フランスのものは外交ルートで使用方法が不明なのでという理由だが、いつ頃から不明で外交ルートで調査、結果の照会等をされているのか?先程の全国の作業者の方がホールボディーカウンターで高い値が出たという話しで調査中と言うことだが、具体的にどういった調査をされているのか?作業員の聞き取り調査は進んでいるのか?保安院、安全委員会に聞く。作業員の方が原発の中で働く際に、各種、法律があると思うが、線量計による確認というのは現行法の枠にはまらない部分という部分がかなりあると思う。どこまで外れて良くて、どこまできちんとやらなければならないのか、例えば浅慮運関しては3ヶ月に一度報告義務があり、1年に一度の 3月31日のまでの分に関しては 1ヶ月以内に経産省に線量の経歴を報告しなければならないが、出ていない。この辺は今後どのように対処されていくのか?


http://ustre.am/_14gzO:LOV 01:21:55 ~ 東電
社会新報 田中
実は私は、東電関係者の内部告発を受けてその関係者から聞いたところによると、4号機の建屋が危険な状態でバランスを崩して倒壊する恐れがある。その理由が定期検査のために5階最上階に重量の重い重機を持ち込んでいる。4号機原子炉建屋の5階に定期検査のために搬入した機材の受領は合計何トンか?建屋の崩壊を防ぐために鉄骨の何本入れたのか?どのような鉄骨を補強しているのか進行状況は?この燃料プールに燃料棒は何本は入っているのか?(この記者勉強不足すぎ)プルサーマルの割合はどれだけなのか?


http://ustre.am/_14gzO:LOW 01:27:20 ~ 東電・原災対策・保安院・文科省・安全委員会
回答とする記者団 佐藤
先月29日の共同会見で電気予報に出ている積算の根拠を示してほしいと言うことでお願いしたがどうなったか? 全員に聞く。3月の震災当所に米軍のグローバルホークが撮影した画像だが、皆さんの組織の中で見ている人はいるのか?もし、見ているのであれば何時、誰が見たのか教えて頂けないか?もし、見ていなければ見せるように要請したことがあるか?


http://ustre.am/_14gzO:LOX 01:32:00 ~ 園田政務官・東電
NHK 山崎 ★★
園田政務官に聞く。細野大臣が緊急時避準備区域の解除について言及されている。今日、安全委員会(ブリーフィング?)があり、委員の先生達は個人という大前提ではあるが、例えば避難エリアに指定されており、戻って頂く、今回の場合は自力でいけない子供やお年寄り達はそのエリアから離れている。戻す場合は学校とか住宅地のホットスポット等がないかも含めて詳細な土壌調査が必要ではないかという見解があったのと、発電所の安全性の基準を一概に決めるのは簡単ではないのではないか。細野大臣のこれまでのぶら下がりを整理すると水素爆発の防止、原子炉の安定的な冷却、このあたりを条件に上げているが、そこにプラスして、安全委員会で原子炉の中がどういう状態になっているのか、安全評価を示さないと20kmといえど、本当の意味では安全ですよと言うことは出来ないという意見があった。解除解除といっても17日前後に解除を焦る必要があるのか?政府内でどのように検討しているのか?(園田政務官:大臣の思いとしては除線(20mSv/年以下)を行いながらモニタリングを行い安全性が確保される。原発の状況がSTEP1終了を持って安定運用となってから。)他 2つの質問


http://ustre.am/_14gzO:LOY 01:41:40 ~ 東電・保安院
共同通信 すえ
東電に聞く。1号機の流量低下について。ゴミが通った可能性があるという話しだったが、どういったところで発生したゴミと考えられるのか?逆浸透膜の関係で可能性としてはないと思うが、凝集沈殿などで取り去るべきだったゴミが混入した可能性はあるか? 保安院に聞く。先程、東電の報から報告がった非常用ディーゼルの件だが、こちらについて評価を改めて行うのか?評価を行うとすればいつ頃になるのか?


http://ustre.am/_14gzO:LOZ 01:45:25 ~ 東電
東電松本
本日の実績


http://ustre.am/_14gzO:LP0 01:51:50 ~
NHK 石川 / NPJおしどり / 木野 ★★★
ぶらさがり必見。




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