2011年7月18日月曜日

2011年 7月 15日 統合対策本部共同記者会見:驚きの福島県内における生活圏の清掃活動に関する指針が内閣府 原災被災者生活支援チームから。経産省 保安院からストレステストの内容示されるも安全委員会から駄目だし。第三次航空機モニタリングの評価、等。

2011年 7月 15日 共同記者会見 (49回)

録画 IWJ
前半 http://www.ustream.tv/recorded/16004950
後半 http://www.ustream.tv/recorded/16005621
フリーライター木野龍逸さんによるまとめ http://ustre.am/_159Nb:MIQ


■会見のポイント
園田政務官の冒頭挨拶では主題は一つだが、本会見の主題は3つ。一つ目は内閣府 原災被災者生活支援チーム 放射線班の高畠氏が会見に出席。福島県内における生活圏の清掃活動に関する指針が纏まった事が報告された。

しかし、その内容に驚愕 orz.... 二つ目はストレステストの草案。3つめは昨日に引き続き、安全委員会による第三次航空機モニタリングの分析結果の報告。

1.福島県内における生活圏の清掃活動に関する指針
3号機の窒素封入も始まったばかり。循環注水冷却は頻繁に停止。そんな状況でも細野大臣は STEP1 は殆どクリアしたと考えている。

7/19(火)には月に一度の工程表見直し会見が行われる。今回は政府と東電の一元化により STEP2 への移行が宣言されると思われる。

このSTEP2 では 20mSv/y を基準に緊急時避難準備区域を解除し避難住民を帰還させるプロセスも含まれている。

その関連で連休前には福島県内の清掃活動に関する明確な指針を示したい意図があったと思われる。示されたのは空間線量を下げるための清掃実験の結果と清掃方法。

基準値はこれまで国土交通省が示した脱水汚泥等の処理、環境省が示した福島県内の瓦礫処理に関する指針をほぼ踏襲してる。産廃業者でも対応が難しいこれらの指針をそのまま地域住民に要求する内容となっている。

上の図は、今回、清掃実験を行った家の場所を示している。現在避難している住民に清掃活動をしてもらい戻ってもらいたい政府方針。つまり、その地点で国としての保証を打ち切りたいという意図がある。

これら地域はチェルノブイリでは住むことの出来ない汚染レベルの地域だが、年間の空間線量が 20mSv/y を少しでも下回れば健康上、何も問題がないと政府は主張している。(法令の年間被ばく許容量は 1mSv

関連

国土交通省 2011年 6月 16日
http://ustre.am/_12FO1:KLu 00:00:50~
放射性物質が検出された上下水処理等副次産物の当面の取扱いに関する考え方
http://genpatsu-watch.blogspot.com/2011/06/2011-6-16-iaea8.html#000050

環境省 2011年 6月 20日
http://ustre.am/_132X3:KXF 00:04:10~
福島県の放射能汚染廃棄物の処分指針について。
http://genpatsu-watch.blogspot.com/2011/06/2011-6-20-20-250msv.html#000410

ちなみに国交省や環境省が示している高い基準値は原子力安全委員会が独自に決定して関係省庁を指導している。清掃実験により、家一軒で集まったゴミは遮蔽が必要なレベルの10万Bq/kgを超える40万ベクレル/kg。

通常なら厳密な管理が必要になるが庭に埋めて構わないとし、清掃による内部被爆もバックグラウンドが高いので考慮する必要はないが、念のためとしてマスクや手袋の着用を求めるという信じがたい内容となっている。

今回の 内閣府 原災被災者生活支援チームの報告は、清掃活動により空間線量がさがり、清掃による内部被爆もない。まぁ念のためマスク等をすればいいという、何も問題はなかったという報告となっている。

清掃で集めたゴミのベクレル数を住民が一体どうやって計測するのか不明な点も多い。放射能廃棄物の処理は、当然、それを扱う事業が責任を持って事が筋だが、被ばくを強要する上に処分まで国民に押しつける国の方針に強い憤り意を禁じ得ない。

東電だけで無理なら原子力発電施設を有する電力会社が責任を負うべき。動画に合わせて配付資料のリンクを用意したので確認されたし。


2.既設の原子力発電所に対する総合的な安全評価について (ストレステストの内容)
これまで何も決まっていない状態が続いていたが、本日、経産省 保安院が 原子力安全委員会に提出。内容説明が統合会見でも行われた。しかし事前の安全委員会の会議でも、だめ出し食らった内容で、加藤審議官の口から「全てを理解するに至らなかった」と。

そんな草案でもストレステストの関心の高さから質問が相次いだ。実に8割近くの記者が説明を求めたが、結局、確信部分に関しては明確な回答は何も得られなかった。期待してみると時間の無駄になる。他の質問も含め、一人あたりの質問が長く会見は 3時間22分に及んだ。

ストレステストに関しては受け止め方が二通りある。一部、政治家を除く、自民党、公明党、経産省、大手メディアが考えている、これまで経産省 保安院と電力会社が主張してきた従来の安全対策で何の問題がない事を証明するという位置付け。

「なっ、言ったとおり、今まで通りの安全基準でも大丈夫だっただろ!」と国民に分かり易く説明するためのもの。つまりこれからも原発推進。(なぜ福島の事故が起きたのかとう話しになるが国民はバカなので何も飲んだ意はない。)

もう一つは管総理が考えている今回の原発事故を招いた従来の安全指針をはるかに超える事象に耐えられるか詳細なシミュレーションという位置付け。本当の意味での安全性を検証する位置づけ。普通に考えれば、ストレステストで停止、廃炉になる原発は確実に出てくる筈だが、これを行うのは経産省。細野大臣も独立した安全委員会がチェックするので何も問題ないという姿勢。

このことを踏まえた上で、質疑を見て頂けると腹の底が見える。特に原発を日本に持ち込んだ読売新聞記者の質問の意図は何処にあるかを考えながら見ると良い。とにかく監視が必要。


3.第三次 航空機モニタリングの評価
昨日の会見につづき、7月8日に文科省から示された航空機モニタリングの結果に対する原子力安全委員会の見解が示されている。ヨウ素半減期による空間線量の低下は認めるものの、土壌沈着した深刻なセシウム汚染については敢えて触れず。

前回よりも高くなっている場所もあるが、ちょっと無理があるのではないかとう楽観方向への分析と相づち打つ文科省。この点は NHK 石川記者が質問されているので確認されたし。

ちなみに DOE(米エネ省)と協力して行った最初の航空機モニタリングは、DOE がネットで公開してしまったため渋々文科省も公開している。公開したにも関わらず会見では報告せず、記者から質問されるまで文科省、安全委員会はスルーしている。

牛汚染が問題が表面化しているが、都合の悪い情報は敢えて出さない国の姿勢と報じないメディアと杜撰な検査と経済を優先した福島県知事が招いた傷害事件だと言える。

この会見の翌日には新たに福島県の 84頭の牛が、高濃度汚染されたワラを食べていた事が判明、殆どが全国の市場に出回り深刻な事態となっている。福島県に対して20km 圏外は問題ないという報道体制、福島県の杜撰な検査態勢が、関係のない全国の畜産農家に対して風評をまき散らしている。

航空機モニタリングの結果を国、メディアが報道していれば、このような事は防げた。全て同心円以外は問題がないとした政府と福島県、問題を知りつつ報道しなかったメディアに責任がある。立入り調査とまるで畜産農家を犯罪者扱い。

業務上過失傷害の疑いで立入り調査すべきは県庁。7/9(土)に細野大臣は福島県を訪問した時、食品検査の現場を視察している筈だが会見での報告はない。


4.質疑
NPJ & 吉本興業 おしどりさんが、経産省 エネ庁がインターネット上の原発に関する不適な情報を監視する業務の入札広告を出している事について質問。

エネ庁 6月24日 入札公告 http://bit.ly/p8UkPB / http://bit.ly/pdR5Pr

2.事業目的
ツイッター、ブログなどインターネット上に掲載される原子力等に関する不正確
な情報又は不適切な情報を常時モニタリングし、それに対して速やかに正確な情報
を提供し、又は正確な情報へ導くことで、原子力発電所の事故等に対する風評被害
を防止する。

とても民主国家とは思えないこの動きに対して細野大臣は解答を避けた。

本当にどこまでも腐りきっている経産省。やることなす事、全てがまともじゃない道徳心のかけらもない行為。事故調を経産省内部に置こうと画策し管総理に阻止された経産省。ヤラセ説明会に情報隠し。ついに情報操作まで画策。この経産省が電力会社のストレステストの結果を評価する事に一体何の意味があるのか。

本当に言い加減にしてほしい。いい加減に国民もメディアが報道しない事実に気付くべき。長くなったけど、今、何が起きているのかを知る上で重要な会見。



■本日の議題
  • 冒頭の挨拶 (園田政務官) 00:00:20~
  • 生活圏の清掃活動(除染)に関する基本的な考え方
    (原災被災者生活支援チーム:高畠) 00:03:30~
  • 環境モニタリングについて (東電・文科省) 00:15:00~ / 00:08:00~
  • 環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会) 00:20:15~
  • 各プラントの状況 (東電) 00:27:40~
  • 既設の原子力発電所施設の安全評価について (経産省 保安院 山田) 00:01:35~
  • 既設の原子力発電所施設の安全評価について 補足(安全委員会) 00:15:30~
  • 質疑 00:35:00~



資料


録画 IWJ
前半 http://www.ustream.tv/recorded/16004950


後半 http://www.ustream.tv/recorded/16005621


フリーライター木野龍逸さんによるまとめ
http://ustre.am/_159Nb:MIQ


http://ustre.am/_159Cm:MHU 00:00:20~

■冒頭の挨拶

園田政務官
私からは二点お伝えさせて頂く。先ず、細野大臣の出張日程だが、明日、福島県に入り、知事や県内の組長の皆さんと意見交換、説明会をさせて頂く事になっている。そしてご案内の通りだが総理も明日、福島県に入られる。

もう一点は 原子力災害対策本部、原子力事故被災者生活支援チームから竹畠氏が会見に来ているので、後ほど詳しく皆様にお伝えするが、福島県内における清掃作業、除線に関する基本的な考え方がまとまり、それを福島県および環境省に通知したという所だ。

これについては福島市と二本松市で生活圏に存在する特定線元の除線活動、清掃活動の実証実験をこれまで行ってきた。それについての地域の住民の皆様が、これから取り組んで頂く留意事項について様々な考え方をまとめて頂いたところだ。

後ほど詳しく説明するが、実証実験、及び、モデル評価により、例えば道路の側溝清掃による土砂の除去等においては、線量率の低減に効果が見られる。その清掃活動に伴う被ばく線量は少ないとう結果が得られたということだ。

留意事項だが、マスクの着用等を行って頂ければ差し使えない形になっている。詳しくは後ほど原災被害者生活支援チームからの報告において皆様方にお伝えさせて頂きたいと思う。以上。

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http://ustre.am/_159Cm:MHV 00:03:30~

■生活圏の清掃活動(除染)に関する基本的な考え方

原災被災者生活支援チーム 高畠昌明氏(放射線班)
私の方からは「福島県内(警戒区域及び計画的避難区域を除く)における生活圏の清掃活動(除染)に関する基本的な考え方」について説明をしたいと思う。


今、園田政務官からも説明があったが、福島市内や郡山市内といったところでは、側溝の汚泥や雨樋にたまっている泥とかそういったところで非常に高い線量が観測されている。

これについては地域の住民が非常に関心を招いていると言うことであり、我々としてこういった高線元の汚泥とか泥を除去する件について実際に実証試験をし、その作業によりどの程度被ばくするのか、モデルを評価してみた。

今回、結論からすると泥とか汚泥を取り除けば、非常に線量低減効果があると言うことと被ばく量も非常に大きい物ではなく小さい物だと言うことが分かったので。今回、この基本的考え方の中に示した物である。

その後、出てきた廃棄物についてどのように一時保管するか、或いは処理していくかと言うことについても記載させて頂いた。始めにこの資料の中の5枚目あたりにカラー刷りの資料があると思うのでごらん頂きたい。


今回、6件のお宅、福島市内の2件と二本松市内の4件について実際に線量を計測した上で除去作業を行った。一つの例として次のページを見て頂くと実証実験の結果というのがある。二本松市の農家の例だが、壁に対して高圧洗浄をしてみた。

これについては、あまり表面の線量率は下がらなかったが、バックグラウンドの線量と比較して非常に小さいということもあり、ここでは効果は見られなかった。その下にある側溝にある泥を実際に除去してみた。そうしたところ、地上1mの線量率は 4.8 ~ 6.9マイクロSv/h から 1.70 ~ 1.97マイクロSv/h まで落ち、表面の線量率としては効果が見られた。

資料右側の軒下の土の除去だが、これも屋根から雨水が落ちてくるところであり 比較的 雨水が集中するところで線量率が高かった訳だが、ここについても 1cm ほど表土をはいだところ、②の1では地上 1cm では 7.4マイクロSv/h から 3.42 マイクロSv/hと低減効果が見られた。

その下にある雨樋だが、雨樋にはコケとか泥とか相当たまっており、コケが放射性物質を吸着するのではないかと言われており、これも除去してみた。北側の盾樋の表面の線量率は 7.15マイクロSv/h だったが、コケを取っただけで 7.15 から 2.75マイクロSv/h に減り、その後、高圧洗浄機で洗浄すると 1.37マイクロSv/h という所まで落ちた。

こういった形で表面の線量率は相当な形で低減をしているが、やはりバックグラウンドの線量がまだ高いと言うことで地上1メートルの線量率はそんなに大きく変わったという形にはなっていない。このような形で、次のページには二本松市の農家の例をもう一件書いてある。

更にその次のページに他のお宅でやった物で特徴的な清掃作業の例も記載させて頂いている。

このような形で実証実験をした訳だが、結果としてこのようなところで、非常に、その、線量低減効果が見られた所ではあるが、この清掃活動に伴って実際浴びる被ばく量についてモデルの評価をしている。


一番後ろのページに、このモデルの評価結果を記載させて頂いている。表でみると雨樋の清掃、雑草の除去、側溝の掃除、軒下の土の除去、という事でそれぞれの被ばく量が書いてあるが、今回の作業で 0.92 マイクロSv/hとなっており、仮にそれぞれ御作業を1時間行った場合の被ばく量を右に書いてあるが、それでも 4マイクロSv/h と言うことになっている。

それぞれ1時間ずつ計4時間の作業として、毎月1回1年間続けたとしても、追加的な被ばく線量は約49μSv/年であり、1mSv/年を大きく下回る。

このようなモデル評価も踏まえると、こういった特定の線量を持つような汚泥や土砂を除去するという作業は、被ばく量は大きくなく小さな物だと考えられる。

マスクとかゴム手袋、永靴を履く、長袖を着用する、作業後によくうがいをする、手をよく洗うなど、なるべく作業を効率化して長時間にならないように努めると言った留意事項を守ってもらえば、これを実施しても差し支えないと考えている。

# 聞いているだけで腹が立ってくる。是が非でもチェルノブイリでは住めない地域に居住させようと。こんな作業を押しつけるのか。近所の雑木林はもっと酷い状況。大丈夫などと言いながら、とても人が当たり前の生活が出来る地域ではないことを認めているようなものだ。


2ページ目、3ポツ。実際に清掃活動によって生じる廃棄物処理について。これが今、非常に大きな問題となっている。ここに一応の考え方を今回お示しした。一つ目としては市町村によって一時保管、処理が可能な場合だ。

これについては先日、6月23日にも環境省の方から出したが、福島県内の災害廃棄物の処理の方針、瓦礫の処理について同様の扱いをすると言うことになっている。

# 3週間前が先日かよ。この「福島県内の災害廃棄物の処理の方針」は自治体、産廃業者でも一方的で厳しい内容となっているのに、これをそのまま一般家庭に押しつけるとは本当に信じられない。草案を作るためのたたき台レベルの乱暴な指針をそのまま適用。国土交通省にせよ、環境省にせよ、国のホームページからまともに取り組んでいるとはとても思えない。

説明すると8,000Bq/kg を超える物については、このような土砂についてそのまま埋立て処分をすると言うことではなく、きちんと管理をした形で一時保管をするとう対応でお願いしたいと思っている。

# ちなみに、以前、国交省が示した 福島県内の災害廃棄物の処理の方針 - 会見発表の内容はこちら。記者から苦言。ありえない醜態を晒している。それっきりHPに新たな動きなし。

後、清掃活動を一時期に集中して行わないよう、地域ごとに時期や収拾方法について 工夫するという所も一つのポイントかと思う。仮に市町村において一時保管が非常に困難な場合、この場合は地域のコミュニティー、例えば、自治会や町内会の清楚言う活動を実際に行った物の敷地の中、エリアの中で一時的に保管する事が望ましいと思っている。

# 町内会で保存管理しろってか?それが望ましいってか?東電は何もしないのか?責任を持って処分しろよ。なぜ、国が東電を指導しない?信じられないことを本気で考えている国。原災被害者生活支援といいながら、地域住民に後始末を押しつける国。100mSv/y 安全をすり込まれているから福島県民は爆発しないのか?

ただ、これについても管理の方法、保管の方法は非常に気をつけないといけないところであり、3ページ4ポツ (2)廃棄物の一時保管に関する事項 というのを記載している。


実際に適切な管理のために、例えば、遮蔽のための措置を講じるとか、注意喚起のために周囲にロープを張る、あるいは警告を表示するというような形で必要に応じて周辺への影響を十分低減するための措置を講じて頂きたいと考えている。

また、定期的に線量率のモニタリングを行うということが望ましい。また、一時保管後の対応方針だが、現在、国においては廃棄物の適正な処理いおいて速やかに市町村に提示できるよう、引き続き検討している所だ。

この点については、自治体の方々も非常に心配している点ではあると思うが、我々の方としても、引き続き、その、検討してなるべく早い段階で結論を出したいと考えている。このため、実際、一時保管している廃棄物を今後、円滑に収集する必要が出てくるが、市町村においては廃棄物の種類や量とか場所についてきちんと把握をすることを求めて参りたい。

今回、このような考え方を示したが、これで福島市、或いは郡山市、周辺の市町村で除線活動が効果的に進んでいくと期待しているが、これで終わったわけではなく、まだ、いろいろな問題が実際起こっている可能性がある。

そういったことに対しても、問題を把握した上で対応策を自治体と一緒になって考えていく。今後、引き続き対応していきたいと思っている。私からの説明は以上(異常)だ。

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http://ustre.am/_159Cm:MHW 00:15:00~

■環境モニタリングについて (東電・文科省)

東電
概略

敷地内 空気中
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11071502-j.html
発電所敷地内における空気中放射性物質の核種分析結果
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110715b.pdf
発電所敷地内モニタリング結果について。空気中放射性物質濃度(第112報) - いずれもND 検出限界未満。経時変化については以下の資料を参照。

福島第一 ダスト核種分析結果(PDF 13.0KB)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110715c.pdf
福島第二 ダスト核種分析結果(PDF 10.8KB)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110715d.pdf

本日、3号機の窒素封入を行うため3号機から見て風下側でダストサンプリングを継続することになる。

発電所周辺 海水
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11071503-j.html
発電所付近、海水からの放射性物質(第114報)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110715e.pdf
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110715e.pdf
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110715f.pdf

横ばい、若干の減少傾向。

茨城県沖 海水
茨城県沖における海水中の放射性物質の核種分析の結果について(続報15)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11071506-j.html
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110715j.pdf

いずれの場所でも ND 検出限界未満である

発電所周辺 海底土
福島第一原子力発電所沖合における海底土の放射性物質の核種分析の結果について(続報6)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11071505-j.html
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110715i.pdf
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110715i.pdf

1F 付近ではセシウム134、セシウム137 が 10の3乗ベクレル オーダーで検出されている。東電からは以上だ。


http://ustre.am/_159Cm:MHZ 00:18:00~

文科省
概要
全国的調査 都道府県別の環境放射能水準結果
空間線量、定時降下物、浄水、何れも大きな変化はない。

発電所周辺の調査
空間線量率、積算線量、ダストサンプリングについてのモニタリングは何れも大きな変化はない。

昨日の質問と回答
海底土と生物の影響について、どれぐらいの期間、注視しなければならないかという質問があった。

海底土から魚などへの放射性物質移行のメカニズムやスピードだが、分かっていない部分が多いということで書いていど近くに生息するヒラメやカレイ、タラ類、貝類、ナマコ、エビ、というった生物のモニタリングを含め、海底土や低層の海水のモニタリングを引き続き実施して結果を中止していくことが重要だろうということだ。

水産庁の方では水産物のモニタリング結果、最近は、大板井毎日更新されているのではないかと思う。7月14日のものはこれまで1,055のサンプルについて発表されている状況だ。この中ではヒラメを含めた海底近くの魚も入っている。

# この 1,055のサンプルというのはこれまで調べた通算の回数であり、過去にさかのぼった分も含まれる。実際、1日あたり更新される数は僅か。追跡調査ができるようなモニタリングを行っているとはとても言い難い。しかもヒラメがとれた場所と海底土、低層の海水の汚染状況を結びつけるデータはどこにも公開されていない。適当なことをいって誤魔化すのはやめて頂きたい。

# 過小評価のモニタリング、過大評価の実績報告はこの会見では当たり前。海産物に関するモニタリングは文科省は消極的だ。身の部分しか検査しないなど毎度の過小評価もそのまま。グリーンピースの調査に圧力をかけるなどしている。

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http://ustre.am/_159Cm:MI0 00:20:15~

■環境モニタリング結果の評価 (原子力安全委員会)

安全委員会
1. 空間放射線量(参考資料1~4 ページ)
2.空気中の放射性物質濃度(参考資料5~7 ページ)

特段大きな変化なし。

参考資料:文部科学省が発表した資料の抜粋
http://www.nsc.go.jp/nsc_mnt/110715_2.pdf

3.航空モニタリング(参考資料8~18 ページ)
航空機モニタリングについて先般、文科省から発表された物の評価が固まったので説明させて頂く。参考資料の8ページを見て頂くと、7月8日に文科省から発表があった物だ。10ページに7月2日時点での地上の空間線量率のマップがある。

15ページには4月29日地点での地上での空間線量率がある。原子力安全委員会ではこの2回の差、地理的な分布がどうなっているかという分析を文科省にお願いし、それが昨日の原子力安全委員会で報告あされた。

参考資料の16ページを見て頂くと全体的に緑色の部分が多い地図がある。右下には前回との差で色が別けてあり、緑から青の傾向は前回よりも線量が下がっているところだ。一方、黄緑色から黄色、赤は前回よりも線量が上がっているところだ。

北西方向を見ると大きく線量が下がっている。これはもともと線量が高くて中で減少してきている。特に4月からだとヨウ素もあったと思うので線量率が高かったところ程、よく減ると言うことで北西方向が大きく減っていると言うことだ。

注意深く見ると発電所周辺、網掛けになっているが、ここは飛行機が入れなかったところだが、そこの南側に少し線量が高くなっている地帯が南北方向に少し伸びている。この理由について文科省のほうでいろいろ分析した。

17ページを見て頂くと今の地点での5月m6月の風向きがどうだったのかという図が合わせて示されている。どちらから風が吹いてきた日が多いかという事で中心からと遠くにある方向から、例えば広野だと南南東からの風が非常に多く、川内だと南東からの風が多かったとなる。

こう言ったことを考えると,もし、発電所からなんか出てたものであれば発電所から南の方向に沈着するという事は考えづらい。なので発電所から出た物ではないだろうと言うことだ。それが1枚紙資料の 3の ② に書いてある。

環境モニタリング結果の評価について
http://www.nsc.go.jp/nsc_mnt/110715_1.pdf

# 発電所からなんか出てた、って w  加藤審議官が飛行ルートによって地形が変化するような文章で、文字にすると余計に分かり難いので表現を変えています。意味不明と後に NHK石川記者にも駄目だし。

では可能性としてどういう事が考えられるかだが、参考資料 18ページの図を見て頂きたい。これは、今回と以前の航空機モニタリングの飛行ルートを比較した地図だ。第一次の飛行ルートは殆どが沿岸沿い、または南北方となっている。それに対し、今回の飛行ルートは東西方向に飛行してデータを測定している。

この付近の地形は東北方向へ飛行した場合、地形の起伏の変化が少なく一定高度での飛行がし易いが、それに対し、今回の東西方向の飛行では地形の起伏が大きく一定高度を保っての飛行が難しかったと考えられる。

航空機モニタリングは地上との高さが測定に大きな影響を与えるので、もしかしたらその影響が出ていると考えられる。従って1枚紙資料の 3の ② の関係では、念のため、高く見ている空間線量の所を地上モニタリングで確認して頂くという事が必要だと考えている。

環境モニタリング結果の評価について
http://www.nsc.go.jp/nsc_mnt/110715_1.pdf

# 例えば、ブラインドを流れに逆らって縦方向に雑巾がけすると上下動が大きく綺麗に拭けない。しかし、横方向、流れにそって拭けば、上下動がないので拭きやすい。今回は、飛行した方向に対して地形の上下動が大きかったので飛行の際、一定の高度をうまく保てず誤差が生じたのではないかという推論。

この3の飛行ルートの違いによる物ではないかと言うことについては次回航空機モニタリングを行うときには海岸沿いは、また南北に飛んで頂くとして過去の計測結果と比べ、どのような原因でこのような結果になったか更に調査して頂くことが大事だと考えている。

4.環境試料(参考資料19~29 ページ)
4の環境試料では海関係のモニタリング結果がいくつか出ている。参考資料の26ページを見て頂くと東電が発電所周辺海域で採取した海水中に含まれるセシウムだ。セシウムが出ているポイントがいくつかあるが濃度限度以下である。

27ページは宮城、茨城沖の海底土のセシウムの脳であり、これは昨日、文科省から発表があった物である。こういった状況で海底土からセシウムが検出されている。

# 今回の約一ヶ月前の海底土のセシウムの濃度と比較した場合、南の方向へ向かって汚染が確実に進行している事がわかる。専門家の説明が「全ての地点で検出された」だけって資料見て誰でも分かる事を言われても。しっかりしてほしい。そういう事の積み重ねが信頼につながるし、逆を言えば信頼を失う事を肝に銘じてほしい。特に海産物の影響は深刻になる事は確実で、モニタリングも身の部分以外は検査してはいけないという過小評価。原子力安全委員会から問題を定義し、文科省に警告すべき!!

28,29ページは環境省が福島県内で行っている井戸水中の有害物質の調査であり、放射性物質の場合は福島県も合わせて調査している。今回、55の地点について発表があった。何れも検出限界未満であった。

# 環境省は井戸水や地下水の水質調査を以前から行っているが、福島県に関しては放射性物質の調査も行っている。

5.都道府県別環境放射能水準調査(参考資料30~32 ページ)
特段大きな変化はないという状況だ。以上。

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http://ustre.am/_159Cm:MI1 00:27:40~

■各プラントの状況 (東電)

東電(松本)
概要

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110715_03-j.pdf

タービン建屋のたまり水処理は停止し、定格流量が下回っている原因調査、合わせてサリー組み込みのため一時停止している。本日14時21分に水処理装置運転再開。省略~

5号機の残留熱除去海水系の(B系)ポンプが復旧。(津波で浸水。一台運用からバックアップ運用へ)

2号機の使用済み燃料プールの水温が上昇している件については冷却用の補給水が散水されていないことを確認し、現場を調査したところ濾過水タンクから給水ラインのバルブが閉じていたという事が判明。閉じていた原因については調査中。特にこの冷却関連の作業は行っていなかった。バルブを開き、冷却を再開した。

# 何者かが悪意を持って行ったとしたら大変な問題だと記者から指摘されている。

モニタリングの状況
福島第一原子力発電所取水口付近で採取した海水中に含まれる放射性物質の核種分析の結果について(7月14日採取分)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11071504-j.html
福島第一 物揚場前、1~4号機スクリーン、1~4号機取水口内海 水核種分析結果(PDF 16.0KB)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110715g.pdf
参考資料:海水放射能濃度(PDF 51.4KB)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110715h.pdf

傾向としては横ばい、減少傾向であるため高濃度の汚染水の漏洩はないと判断。

本日熱中症が2名発生。20代の一人は軽度で既に回復。もう一人は50代。2Fの1号機の非常用ディーゼル発電 B号機が復旧し、待機状態になった。(津波で浸水。これまでA号機のみだった。従来のバックアップ電源が復旧したという報告)

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http://ustre.am/_159Nb:MI3 00:01:35~

■既設の原子力発電所施設の安全評価について (経産省 保安院)

経産省 保安院 山田 担当課長
東京電力株式会社福島第一原子力発電所における事故を踏まえた既設の発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に関する評価手法及び実施計画について

配付資料

一番最初に経緯が書いてあるが 平成23年7月6日 付けで原子力安全委員会の方から福島第一原子力発電所における事故を踏まえた既設発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価について、評価手法と実施計画について作成して報告するようにと指示を受けた。

それについて本日開かれた原子力安全委員会の本会議で経産省 保安院としての案を説明申し上げた次第だ。資料の中身については今申し上げたように、「評価手法」と「実施計画」の柱で構成されている。

【1評価手法】

1.評価対象施設
資料1ポツの評価手法についてだが、1の評価対象施設としては全ての既設の発電用原子炉施設を対象とし、建設中のものを含める、としている。ただし、東京電力福島第一原子力発電所、福島第二原子力発電所及び廃止措置中であって燃料が発電所内に存在しないものは除く。

ということで、これにより、浜岡の一号、二号、こちらはまだ発電所の中に燃料が残っているので廃止措置中ではあるが対象にするということになる。安全委員会のほうから指示を頂いているのは発電用施設と言うことであるが、EU の動向を踏まえると核燃料施設も対象にしていると言うことなのでそれについては別途検討すると言うことにしている。

2.評価対象時点
2ポツの評価大正寺店だが、平成23 年7 月31 日時点を、その地点での評価を行うと言うことで、この地点の施設と管理状態を対象に実施するという事にしている。

3.評価対象事象
3ポツの評価対象事象については福島第一原発の事故を踏まえてと言うことなのでEUで行われているものも参考にして地震、津波、全交流電源喪失、最終的な熱の荷が芝、最終ヒートシンクの消失という事象を対象にすることにしている。

4.評価実施方法
4ポツの評価実施方法は、事業者に以下の方法に基づく評価を行って頂き、経産省 保安院に提出して頂く。経産省 保安院は、事業者の評価結果に対する評価を行い、原子力安全委員会に対し、経産省 保安院の評価結果の確認を求める、と言うことにしたいと思っている。

評価については一次評価と二次評価に別けると言うことで、この評価の中では福島第一原発 電所事故の後に、緊急安全対策等として実施した措置について明示してもらうとしている。その次の所で 一次評価、二次評価はそもそもどんな物かについて、違いを分かって頂くという意味で記載をしている。

次のページだが、一次評価については、安全上重要な施設・機器等について、設計上の想定を超える事象に対してどの程度の安全裕度が確保されているか評価すると言うことだが、具体的には許容値に対しどの程度の裕度を有するかという観点で、あの、既に得られている許容値と許容値との間の解離、これを安全裕度と考えてどの程度の物が確保されているかという物を評価するという方針である。

その上で設定上の想定を超える事象に対して安全性を確保するために執られている措置、この措置について defense in depth 、多重防護と呼んでいるが、ある措置がうまくいかなかった場合でも次の措置、次の措置というバックアップがどれぐらいの深さで準備されているのか整理して頂いて結果について報告して頂く。

これの結果として必要な安全水準に一定程度の安全裕度が上乗せされていると、決して安全基準ぎりぎりで満足しているだけではなく、それ以上の事が起きたとしても耐えるだけの準備が行われているという準備が出来ていることを確認したいと言うことだ。

# いくら安全の多重化をしても多重化できない部分がある。原子炉そのものの破損、配管断裂による循環冷却機構の喪失など。いくら電源喪失、津波に備えたとしても、複合的要因からくる問題には対処できない。津波がくる前に防潮堤や建物が地震によりダメージを受ける可能性もある。使うべきではないんだよ。

【二次評価】
二次評価については、設計上の想定を大幅に超える事象の発生を仮定し、実際、どこまで原子力発電施設が燃料の縦断な損傷を起こさないで耐えることが出来るか、その限界はどこまであるか評価をして頂こうと考えている。

その時に燃料の損傷を防止するために取られている、いくつかの措置について、一次評価と同様に多重防護の観点からその効果を示して頂き、その評価の過程においては、クリフエッジ、波及的にいろんな施設が機能を失っていく、その結果として炉心損傷を避けられなくなる限界について特定して頂き、潜在的な弱点を明らかにする。

これによって既設の発電用原子炉施設について、設計上の想定を超える外部事象に対する頑健性に関して、総合的に評価するという事を考えている。

評価の進め方については、その下にいろいろ書いてあるが、意ベンツリリーの形式で事象を整理し、イベントツリーの各段階で使用可能な防護措置について検討してそれぞれの有効性、限界を示す。その評価に当たっては、いろいろな厳しい条件を想定して実施すると言うことをその下でいくつかのことを書いてある。

評価については3ページ目の 5ポツ上に書いてあるが、評価については EU と同様に決定論的な手法を用いるという事を基本とするが、確率論的な手法も可能な範囲において考慮をする。特にイベントツリーというのは PSA(確率論的安全評価)で評価されてきた中でいろいろ検討されてきた成果があるので、そういうものを活用して評価して頂きたいと考えている。

# 過去に確率論で評価されてきた成果とは具体的に何??今回の事象で役に立たなかった成果を使う??

5.一次評価実施事項
具体的な評価をどのように行うかと言うことで、5ポツに記載している。それぞれ構造としては同じ構造にしているが、(1)地震 (2)津波 については ①~③ で構成されている。

(1)地震

地震動がだんだん強くなって行くに従って、いくつかの機器が順番に機能を失っていく訳だが、その機能を失っていく機器が度言う言う順番で機能を失っていくいくのかという事についての評価を行う。その評価を行う際には許容値との間の比較、地震PSA(確率論的安全評価)の知見を踏まえて評価すると言うことである。


機器レベルでの安全裕度、つまり、そこまでいったら機器が壊れるのか評価をした上で、機能を失った機器がある数そろうと、それをきっかけに炉心損傷にいたる事故が連鎖的に進んでいくということで炉心損傷に至ってしまうような機器の機能喪失がどのように起きるのか評価をして、その炉心損傷にいたる事象のシナリオ、進展について、それぞれどのような弱点、クリフエッジがあるのかと言うところの評価をして頂くというのが二つ目の点だ。


それで3つめの点で、それぞれ炉心損傷にいくいあたって、ある物が機能を失っているのでそちらに行かないとい、分かれると言うことで、分かれる、分かれないという所で炉心損傷に向かわないように、どういう対策が取られているのか評価をして頂いて、その措置がどれぐらい多重性をもっているのか、対策についてどのような余裕があるのか評価をして頂く形だ。

このような評価について、(1)地震(2)津波(2)全交流電源喪失(4)最終ヒートシンク喪失 それぞれについての評価をして頂くと言うことである。

一次評価と二次評価の違いについて
その中で一次と二次の違いと言うことだが、一次については定期検査で立ち上げの準備が整った物に対して実施をする。

その起動の際に判断するために使う物、ということなので、設計上の想定だけではなく、それを超えた物について対処されている事を確認し、許容値と評価された値の解離がどの程度余裕があるかにより安全裕度が確保されているか確認した上で、動かして良いかどうかの判断に使って頂きたいと考えている。

二次評価については、今言ったようなどこで機能喪失するのかという事については、限界的なところまで評価をするということなので、それによって本当にどれだけ厳しい事象が起きたら、本当に炉心損傷に至るか評価をした上で、要するにどれだけ余裕があるのか評価をして、どれぐらいの余裕があれば使い続けて良いかという評価の尺度として使うと考えているところだ。

# 説明を聞いたところで、なぜ、起動中の原発とこれから起動する原発で、一次評価と二次評価を分ける意味があるのかわからない。この点については、後の質疑で質問が集中するが、結局のところ、「上からそうしろと言われたので、稼働中の原発とこれから稼働する原発で実施するストレステストの内容を分けた」と、説明している本人にもわからないといった趣旨の経産省 保安院 山田担当課長の回答だった。最可動を前提に経産省が立てたプランという事がよくわかる。今後、この提出された草案を安全委員会が評価するとう段取りになる。

以上のような事が一次と二次の違いだ。また、一二と二次のもう一つの違いとして、複合自称を評価するかしないかという事で、二次評価のでは「地震と津波の複合事象」、「全交流電源喪失と最終ヒートシンクの喪失の複合事象」も考慮して究極的な安全裕度について評価をしていただく。

(7)シビアアクシデント対策
それから最後のシビアアクシデント対策だが、シビアアクシデント対策についても改めて弱点があるかどうかについては確認していただく。それについて評価してそれにクリフエッジがないかのついての評価をして頂く。これを二次評価で付け加えて実施していただきたいと考えている。

Ⅱ.実施計画
最後の実施計画についてだが、

1.一次評価
一次評価については定期検査中で、起動準備の整った原子炉に対して実施する。

2.二次評価
二次評価については、全ての発電用原子炉施設について実施する。また、二次評価の実施時期については事業者からの報告を本年内をめどということで12月中というのを一応のめどしている。

ただし、欧州諸国におけるストレステストの実施状況、福島原発事故検証委員会の新基が進んでいるので、これらの事からいろいろな課題が明らかになってくれば、それも踏まえた上での評価を行うということで、この評価の中身は必要に応じて見直すようにしたいと考える。

建設中の発電用原子炉施設においては起動までにこの評価を実施するという事と、評価は発電所単位で実施するということだ。

3.当院(経産省 保安院)の対応
(1)一次評価
一次評価については(電力事業者から)提出を受け次第、その内容を評価した結果を原子力安全委員会に報告し、確認をいただく。

(2)二次評価
二次評価についても(電力事業者から)提出を受け次第、その内容を評価した結果を原子力安全委員会に報告し、確認をいただく。ただし、先程も申し上げたように二次評価については、欧州等、ストレステストの実施状況、事故調査委員会の検証を踏まえて、改めて見直す必要があれば、評価実施事項について見直しを行い、改めて指示を行って行きたいと考えている。

以上が、本日、原子力安全委員会に報告させていただいた内容だ。

よく分からないので整理すると

一次評価
二次評価
概要
安全裕度があることを確認するための試験。 今後の運転継続の中止を判断するために行う試験。
評価対象となる
原発
定期検査中で、起動準備の整った原子炉に対して実施する評価。 全ての既設の発電用原子炉施設に対して行う評価。
運転開始の条件
安全裕度が確保されているか確認出来れば動かして良いか判断可能 どこで機能喪失するのか限界的なところまで評価をし、炉心損傷に至るか評価をした上で評価の尺度として使う。
複合事象
地震や津波、電源喪失など同時に起こる複合的な要因。今回の福島原発の事故のケース。
考慮しない 考慮する
技術的評価
エンジリアニングジャッジを含んだ物になる。
実施時期
電力会社から報告を受け経産省・保安院が評価、原子力安全委員会に確認したのち稼働。EU、事故調の結果を考慮する必要はない 電力会社から報告を受け経産省・保安院が評価、原子力安全委員会に確認したのち稼働。EU、事故調の結果を踏まえ、検査実施項目の見直しも検討
備考
一次評価と二次評価に別けるのは停止中の原発を早急に動かすため?経産省 保安院はあくまで従来の安全基準と津波対策で問題ないという立場。ストレステストは国民に安全を理解してもらうためのテスト。また、今回の事故で得らる知見、データはストレステストが参考にする事もない。二次評価の正当性、透明性に全てがかかっているような気がするが、「経産省のやることなので」が結論草案なので、今後、どのようになるかは分からない。再稼働を行い易いように一次と二次に別けて評価しようとしているようにしか見えない。

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http://ustre.am/_159Nb:MI4 00:15:30~

■既設の原子力発電所施設の安全評価に関する補足説明て (原子力安全委員会)

原子力安全委員会 加藤審議官
今、経産省・保安院の山田課長から説明のあった事について補足説明させていただく。本日の14時から、安全委員会の臨時会議が行い説明していただいた。

速記録(PDF:336KB)2011.07.15掲載(第53回 原子力安全委員会臨時会議)

そして、その場では委員からは一次と二次の違いを中心に具体的にどんなことを行うのかという質問が一番多く出た。山田課長からも色々説明いただいたが、今日の段階では委員は、必ずしも十分理解したところまでは至っていないという状況である。

そういう事であり、斑目委員長の締めくくりでは、本日出てきたものについては7月6日に安全委員会から要請したものをそのとおり裏返したものであるという意味では大筋了承ではあるが、一次と二次、具体的に何を評価するのか、違いはなんなのか?そういう所を十分明らかになるように、この紙のリバイスをお願いしたいという事だ。

あと、地元の方を中心に国民の間でも実際どんな作業が行われるのだろうかと関心が強いので一般の方にもわかるような、これとは別の説明紙も用意して頂きたいと。その上でもう一度お話を伺うという事にしている。

また、昨日の統合会見でも質疑の中であったが、保安院におかれては EU とストレステストについて情報交換されているということだったので、その状況についても合わせて報告してくれという事で今日のところは終了している。

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■質疑

http://ustre.am/_159Cm:MI5 00:35:00 ~ 東電
回答する記者団 佐藤
東電に聞く。6月29日の共同会見で電気予報の中でピーク時供給力が示されているが、これの内訳を開示してほしいと言うことで質問したがどうなったか?7月に入り梅雨が明けているので早めに分かればと思う。この関係で昨日の東電の最大供給力がどれだけあって、それがどの自国に達成された供給力なのか?その時の各発電所でどれだけの発電量を出していたのか?内訳を示して頂きたい。他。


http://ustre.am/_159Cm:MI7 00:37:20 ~ 生活支援チーム・文科省・細野
NPJ & 吉本興業 おしどり ★★★
原災被災者生活支援チーム 高畠氏に聞く。この資料の1ページ目の所に、清掃活動はマスクを着用するなどの留意事項を守ればとあるが、マスクは基準はあるのか?防塵マスクとか市販されているマスクなど。

続いて同じ資料の参考2の所に内部被爆の評価概要として「実証実験から空気中に放射能は検出されなかったため、無視できるものとした。」とあるが、これは舞い上がった誇りなどをカウントされたということか?この空気中の放射能というのは作業中のどの段階を測定したものか教えてほしい。

また、「実証実験から作業員のスクリーニングの結果バックグラウンドと同程度であったため、無視できるものとした。」とあるが具体亭にどのような値を無視できるようにしたのか?具体的に教えてほしい。文科省に聞く。今朝、7月15日朝刊の福島民報で損害賠償紛争審査会の第10回の合意が載っていたが、そのなかで消防官の急性乱発性の放射線障害は賠償すると載っていた。

以前、園田政務官にホールボディーカウンターの結果を教えていただいた結果では問題がなかったという事だった。どうしてこのような合意が議論の中に盛り込まれたのか?ご存知であれば教えてほしい。

福島大学の有志が佐藤健知事宛に要望書を提出した。それは低線量被曝を軽視する福島県の放射線健康リスクアドバイザ(長崎大学教授の山下俊一氏)に対してのものだったが、その回答のないまま、今週、福島大学と原子力推進機関である JAEA(原子力研究開発機構)の連携が急に決まった。

これは教授会で協議されることなく、この福島大学とJAEAの連携協定締結がトップダウンで降りてきたということで、来週7月20日に調印されるが、その経緯を知っていれば教えてほしい。

細野大臣に聞く。原発担当大臣ということで関連としてお聞きしたいが、エネ庁の方からツイッターやブログに掲載される原子力に関する不正確な情報を乗じモニタリングするという入札公告が出ているが、提案事項として「モニタリングの対象とする情報媒体にツイッターは必須」と書いてある。

同じ SNS として FaceBook や Mixi は除外されたのか?ツイッターは議員の方も沢山されているが、このような経産省・エネ庁の入札公告をどのように評価されるか?(細野大臣:エネ庁がやることだし、どういう経緯でこういう形になっているのかわからない。今、直接質問に応えることは控えたい。)


http://ustre.am/_159Cm:MI8 00:45:55 ~ 細野大臣
共同通信 すえ ★★
ストレステスト関連。細野大臣に聞く。本日、保安院が原子力安全委員会に安全評価に関する案の説明を行ったが、安全評価をみていれば評価をお願いする。一次評価の期限については、案の中では示されていなかったが、原発最可動の磁気と密接に関わってくる。

細野大臣として最可動の時期の見通しと一次評価の提出期限について何か考えがあれば聞かせてほしい。一次評価と二次評価の区分けについて安全委員会の方でも分かりにくいと苦言が出た。この合理性について今後、例えば地元などで同説明していくべきか、案や考えがあれば細の大臣の考えを聞かせてほしい。(細野大臣:この段階での評価はまだ早いと思う。)

この草案が安全委員会からOKがでれば、各プラント事業者に提示し、これをもとに地元に説明されるわけだが、普通の人にとっては非常に難解な内容だと思うが地元への説明責任としてはどう考えるか?

保安院が一次評価、二次評価の結果に対して、特に一次評価に対して原発再稼働の判断をするかどうか、安全委員会が内容の判断をするかは、求められれば行うと事前のブリーフィングで言っていたが、最終的に判断される細野大臣としては、判断される上で保安院の意見を求める考えはあるのか?


http://ustre.am/_159Cm:MI9 00:50:25 ~ 細野大臣
NHK 大崎 ★★★
ストレステスト関連。細野大臣に聞く。今の質問にもあったが、評価というところが一番難しくなってくると思うが、何を持って良しとするのかという事が、そもそも “安全” と “安全でない” の間に境があるのかという事を含めて、評価の出し方ということについての見解について何かあれば。再稼働に当たってこれで安全だということを本当に保証できるものなのかどうか?つまり、ストレステストでもってあらゆるリスクが想定されているということが本当に言えるのか?つまり、評価項目はある程度限られていると思うのでそれについての見解をお願いする。


http://ustre.am/_159Cm:MIa 00:55:35 ~ 細野大臣
フリー木野 ★★★
ストレステスト関連。ストレステスト実施の前提として、(経産省)保安院への信頼が薄らいているというペーパーが出ていたが、同様に安全委員会委員長 斑目氏の事故当初の対応を含めて安全委員会に対する国民の信頼も揺らいでいるのではないかと思う。

現状の(経産省)保安院がだして原子力安全委員会が審査するというだけで足りるのか?そのへんの見解を聞かせてほしい。福島第一の遮水壁についてだが、今日のテレビ場組で馬淵議員が東電と保安院と統合本部の間で基本的にはサブドレインを含めて立て屋の近傍から水が漏洩しているのではないかという合意が取れて遮水壁をつくるとう流れになったといっていた。

細野大臣はその辺の事情を認識していると思うので説明頂きたい。~ 組織としては安全委員会で良いかもしれないが、今の安全委員会の人選を入れ替えないのか?遮水壁だが、漏れているというのと漏れているリスクがあるというのではだいぶ認識に差がある。これからの動きについてもスピードに違いが出ると思うが如何か?


http://ustre.am/_159Cm:MIb 01:00:50 ~ 細野大臣
読売新聞 三井
ストレステスト関連。細野大臣に聞く。安全評価の件だが、先程、保安院の方では、「既に安全対策は出来ているが、国民に安心してもらうための観点ではまだ不十分なので、ストレステストにより評価をすることで安心を得てもらう。そういう判断について、やはり保安院も政治の側がすべき問題なので大臣等でやってもらう。」という整理の仕方をしていたが、そういう理解で良いか?先程、細野大臣は安全を更に厳しく見ていくと発言していたが、安全なのか安心なのか?その辺はどのように整理されているのか?工程表があさって STEP1 が終るが循環注水冷却の方が、汚染水の処理等でなかなか安定せずに止まったり動いたりという状況が続いているが、現状として安定冷却という概念に馴染むような状況になってきているのかどうか、どのように認識されているのか?


http://ustre.am/_159Cm:MIc 01:04:00 ~ 園田政務官
フリー政野 ★★★
園田政務官に聞く。原発に関する情報の一元管理についてだが、4月末の段階で細野大臣(当時は補佐官)に関連のことを伺ったことがある。原発の事故関係の情報の管理は非常に重要で、公文書管理法というのが4月一日から施行されている。

先日、ぶら下がりで園田政務官に、現地の対策本部で子供1,080人に甲状腺の調査をされている件についてお尋ねした時、園田政務官は「そんな情報があるのですか?」と言われた。つまり、情報がきちんと一元管理されていないので健康調査をせっかくしても、それが何処に、誰が持っているかと言うことが理解されない。

経産省 保安院の西山審議官が変わられたが、今後、担当者がどんどん変わっていく。取材者も毎回来れるとも限らない。今、保安院、文科省、経産省、東電のHP という事でバラバラになっている情報を一元管理していく必要があるのではないか?

この統合会見自体も議事録が取られていると言うことも小耳に挟んでいる。それも国民に提供されてみては如何か?


前半 http://ustre.am/_159Cm:MId 01:11:25 ~ 東電
後半 http://ustre.am/_159Nb:MIe 00:00:00 ~ 東電
週間金曜日 井田 ★★★
2号機使用済燃料プールの温度上昇について東電に聞く。バブルが閉じられていたとの冒頭の説名だったが、温度上昇から見て何時から閉じていたと推測されているか?バルブがなぜ閉じていたかということだが、これは直接、間接的を含めて人的操作がないと閉じないようなバルブなのか、それとも何らかの機械的な動作、つまり、人間が操作しないでも閉じることがありうるバルブなのか?

(東電:何時からかはわからない。昨日14日の午前5時で36度、17時で39度、本日の午前5時で40度という状況。したがって温度が上昇が確認できたのは昨日。バルブ形状はニンゲンの手で操作するタイプの弁。)

操作ミスなのか、それとも、これは考えたくないが、悪意ある操作によってしまっていた可能性はあるのか?それを含めて調査しているという理解でいいか?(東電:どういった経緯かは予断を持たずに調べたいと思う)

誤操作であれば誤操作により危険が高まる可能性が考えられるし、仮に作業員の悪意というものが底に含まれているとしたらより深刻な問題ではないか。原因が分かれば記者からの質問がなくても公開して約束していただければと思う(東電:原因がわかれば会見で発表する。)


http://ustre.am/_159Nb:MIg 00:17:30 ~ 東電
NHK 田辺 ★★★
東電に聞く。本日14時に運転を再開した水処理システムだが、流量が定格よりでないという話が出ていたが、原因調査をされて結果、どういう原因がわかったのか?それに対しどのような対策が取られたのか?14時の運転再開後の流量はどのように改善されたのか?もしくはまだ原因は分かっていないのか?午前中に保安院の会見で話しが出ていたと聞いているが、昨日、封入が始まった3号機への窒素封入の件で、どうも封入を開始しても原子炉の圧力が大気圧より上がっていないという事でどこからか移動しているのではないか調査するとう事が保安院の会見で出ているが、そのことについてどのような調査をされてどのような結果がわかったのか?昨日、定格の14リュウベ/h という流量で窒素封入されているが、その状況は継続しているのか?


http://ustre.am/_159Nb:MIh 00:22:05 ~ 保安院 山田課長
朝日新聞 こん ★★★
ストレステスト関連。経産省 保安院 山田担当課長に聞く。本日、原子力安全委員会に紙面で提出されたストレステストに関する評価手法についてだが、もちろん、今回は既設の発電用原子炉施設を対象にしているということで、これからの稼働に向けての評価基準だろうが、現在、事故収束中の福島第一・第二原発に関して、今回の震災で実際にダメージを受けて炉心溶融まで進んだということなので、それを対象にして、それとも比較という意味でストレス状況など評価手法に含めるという意味でいいのか?それは検証委員会の方で検証されていくことになるだろうが、その部分を検証に盛り込まないと片手落ちということになってしまうが、そのあたりはどうなのか?(保安院 山田課長:事象を追いかけることになるので福島原発の事象はストレステストの参考、対象には使えない。)


http://ustre.am/_159Nb:MIi 00:25:30 ~ 保安院 山田課長
IWJ 麻子 ★★★
ストレステスト関連。保安院 山田課長に聞く。一次評価の実施計画の中で、定期検査中で起動準備が整った原子炉に対して実施するとあるが、現在、最終検査を待っている泊原発3号機、大飯原発1号機の立ち位置、これは現在定期検査中ということでほとんどフルパワーで動かしている状態だが、この辺の扱いはどのように考えているのか?(保安院 山田:既に起動を終えている状態なので一次評価の対象とはならない。二次評価の対象)


http://ustre.am/_159Nb:MIj 00:26:55 ~ 生活支援チーム 高畠
共同通信 服部 ★★★
原賽被災者生活支援チーム 高畠氏に聞く。除線活動で発生した廃棄物だが、6月23日の方針と同じ扱いということは、8,000Bq/kg を下回るものはそのまま埋め立てて良くて、それを越えるものは、その地域で保管するということで良いか?(支援チーム 高畠:そうだ)

埋め立てる場所と一時保管する場所というのは地域で決めて下さいと言う事でよいか?(支援チーム 高畠:一時保管についてはその地域で決めて良い。)焼却については決まっていることはあるのか?8,000Bq/kg 以下は燃やしてもいいのか?(支援チーム 高畠:失礼した。8,000Bq/kg以下については特に埋め立てる場所は決められていない。)

決められていないということはどのように扱っても良いということか?その辺りのことがこの資料ではわからないが?詳しく説明していただけると助かる。(支援チーム 高畠:すみません。今調べるので時間をくれ。)


http://ustre.am/_159Nb:MIk 00:29:20 ~ 東電
読売新聞 今津
東電に聞く。水処理システムの関連だが、バッファタンクは水位 3.8m から 7m までろ過水を入れて補給をしてあげたということだったが、これは結局、量としてはわかったのか?集中廃棄物処理施設へ2号機、3号機タービン建家からの移送というのは再開されたのか?再開する予定はあるのか?

プロセス主建家の水位は下がり始めているという理解でいいか?水処理システム SURRY サリーの事だが、つなぎ方はある程度決まったのか?もし、これを並列につないだ場合、処理能力は現在の 39リュウベ/hをある程度、補強できる期待ができるのか?

先ほど、1号機で非常用ディーゼル発電機のB計が復活したということだが、これで13台ある筈の非常用ディーゼルの発電機は何台使えるようになったのか?どういう修理をされたのか?


http://ustre.am/_159Nb:MIn 00:32:20 ~ 生活支援チーム 高畠
共同通信 服部
清掃活動で発生したゴミ、廃棄物の処理方法に関する質問(http://ustre.am/_159Nb:MIj)に対する解答。


http://ustre.am/_159Nb:MIp 00:33:20 ~ 保安院 山田課長・文科省
新聞赤旗 間宮 ★★
ストレステスト関連。保安院 山田課長と文科省 坪井審議官に聞く。ストレステストの件で EU の出されている文章を拝見するとストレステストに関して、包括、的確、透明性のあるリスク評価ということでカッコしてストレステストとなっている。

透明性に関して非常に強調されているという印象を受けたが、その中でも特にピアレビュー、他の期間による査読であるとか、そういったことが何度も繰り返し出てきていた。今日出された文章を見ると、そういう項目が一切見あたらないが、それはなぜなのか?

文科省に聞く。1960年代~1970年代にかけて、当時の国立予防衛生研究所、現在の国立感染症研究所だが、そこで大気中核実験で放出された放射性物質の人体への影響を調べると言うことで全国何カ所かの小学校の協力を経て、子供の入試の抜けた物を集めて、その中に含まれているストロンチウム90の測定を行っていたと言うことはご存知だと思うが、その結果を見ると大気中核実験の回数や爆発により放出された放射性物質の量と歩調を合わせるように日本の子供達の場合も,ストロンチウム90の濃度が増減しているとなっている。

一方、農業科学研究所で長年調査している日本の土壌に含まれているストロンチウム90の濃度というのも60年代ホールアウトが非常に多かった時期だと思うが、土壌1kg あたり40Bqぐらいが最大だった。そういうことで、文科省は原発事故以降、福島県内を調べた土壌中のストロンチウム90の濃度があるが、それを見ると先程の 40Bq/kg よりも高い所がある。

ですから国立予防研究所は15年間の研究をやってまとめの中で乳歯が生態負荷の指標として有意義な資料だとまとめで述べている。そういう事を鑑み、今回の事故で放出されたストロンチウム90の人体への蓄積を調べるためために、改めて乳歯を集めて調べると言うことを検討する考えはないのか?特に先日、坪井審議官は人体への影響を注力したいといっていたので、これは是非考えて頂きたいと思っている。如何か?


http://ustre.am/_159Nb:MIq 00:40:15 ~ 保安院 山田課長・生活支援チーム 高畠・安全委員会 加藤
NHK 石川 ★★★
保安院 山田課長に聞く。一次評価の中で、何故、地震と津波、或いは全交流電源喪失を複合した物をそこに含めなかったのか?今回の福島第一の事故は、これらが全て複合して起きた訳なので定期点検中を含め安全に稼働できるかどうか、つまり、福島第一のようなことが起きないかどうかを判断するためには、こうした複合した物を一次評価の中で評価する必要があるのではないか?

生活支援チーム 高畠氏に聞く。私も除線は大変有効だと思うが、バックグラウンドは側溝と一部を除線しても高さ1メートルの所はあまり下がらないと言うことも明らかになっている。それはこういう一部、濃いところを除線してもバックグラウンドが下がらないのか、どのように考えているか?

また、バックグラウンドを下げるためには政府としてはどのようなことを考えているか?壁等を洗ってもあまり効果がなかったと言うことだが、と言う事は,木造の、或いはその他、いろんな素材の壁、建物があると思うが、既にセシウムが吸着してしまったと言うことなのか?もしそうなら、そうした建物はどうすればよいと考えているか?

安全委員会の加藤審議官に聞く。航空機モニタリングの線量が増えているところ、富岡町等だが、これは計測方法の違いによる物ではないかと、それは風向きからこちらの放出源からの汚染とは考えられないとの説明だったが納得出来なかったので、なぜそう言えるのかもう一度説明してもらえないか?

平均的に風向きが逆であっても全く南向きの風がなかった訳でもないのに、なぜ、平均的な風向きだからそうだからといってそういえるのか?

浅川町の稻ワラから、高濃度のセシウムが検出された樋事だが、浅川町を見てると空間線量も低いし、土壌の線量も低いという事だが、なぜ、あそこで稻ワラに高濃度のセシウムが吸着していたと考えられるのか?安全委員会、文科省はどのように分析しているのか教えてほしい。他


http://ustre.am/_159Nb:MIr 00:53:55 ~ 保安院 山田課長・園田政務官・生活支援チーム 高畠
河北新報 桜田 ★★
ストレステスト関連。保安院 山田課長に聞く。安全評価は福島第一、第二は除くと言うことだが、同じように震災で緊急停止した女川原発の扱いは?停止中で定期検査とは言い難いと思うが、一次評価なのか?二次評価に含まれるのか?


http://ustre.am/_159Nb:MIs 00:55:25 ~ 保安院 山田課長・園田政務官・生活支援チーム 高畠
朝日新聞 杉本 ★★★
保安院 山田課長に聞く。本日、安全委員会の方でいろいろ意見が出されたと思うが、今度、原子力安全委員会に再提出する際に変わる部分、変わり得る部分はどこになるのか教えて頂けないか?例えば、複合事象の件もあるだろうし、基準を7月31日、二次評価の所にするとう意見も出ていた値思うがそのあたりをお願いする。

園田政務官に聞く。何度も出ている件だが、福島県で子供の疎開を求める件が以前から出ていると思うが、現在、政府としてどう考えているのか教えてほしい。

生活支援チーム 高畠氏に聞く。今回の清掃活動の基本的な考え方についてだがタイトルとして福島県内となっているが、実際にホットスポットで除線をしているところは全国で行われているが、これは全国でも参考になる手法だと考えて良いのか?この基本的な考え方を出した背景を改めて教えてほしい。


http://ustre.am/_159Nb:MIt 01:03:55 ~ 保安院 山田課長・生活支援チーム 高畠・文科省
テレビ朝日 佐々木 ★★★
保安院 山田課長に聞く。ストレステストの一次評価と二次評価の違いについてだが、これを見る限り二回行う理由が意味が分からない。態々2回チェックしますよというパフォーマンスにしか見えない。最初から二次評価を総合的に行えば一次評価も含まれるのではないかと思うが、その点はどうなのか?

一次評価を行う意味があるのか?これを見る限り必要な安全水準、安全裕度が上乗せされると書かれているが、二次評価には重大な損傷を発生させることなく耐えることが出来るか、安全裕度を評価すると。同じような意味になるのではないか?

二次評価ではここまで耐えられますよ、20キロ まで耐えられますよ、一次評価では10キロ、合わせて20キロ耐えられますよというような意味合いではないかと理解したが、そうであれば二次評価さえやっておけば一次評価をやる必要はなくなると思うがどうなのか?

東電に聞く。今回のストレステストの概要が出たが、いつから準備を始めるのか?いつから準備を始めるのか?(東電:この評価手法に基づいて準備を始めたい)保安院 山田課長に聞く。このストレステストについて法的根拠はあるのか?(ない)ではやらなくても良いのか?


http://ustre.am/_159Nb:MIu 01:12:10 ~ 保安院 山田課長・生活支援チーム 高畠・文科省
フリー木野 ★★★
保安院 山田課長に聞く。今の一次評価と二次評価についてお聞きしたいが、一次と二次を別けて行わないといけないものなのか?中身が違う事を示したい事はわかるが、なぜ一次と二次を二回に分けて行う必要があるのか?

生活支援チーム 高畠氏に聞く。清掃関連だが、3軒の農家に対して実証実験を行い、そのうち、2軒の家から退きした、雨樋含めて10万Bq/kg を超える物が出ている。これを集めていたときに遮蔽というか管理型の処分場に埋めないといけないようなレベルの物が出ている。

例えば、これをある程度集めたときにどの程度の線量になるのか?その時の被ばく量の評価であるとか、輸送方法などに関してはどのような検討をされているのか?あわせて下水汚泥、こちらの廃棄物等、土等も最終的には焼却みたいな形になると思うが、バグフィルターを付けていれば大丈夫という話しが以前あったが、バグフィルターを付けて大丈夫という試験評価結果はいつ頃、誰に依頼してどういう結果になっていたのか?

その時のバグフィルターの種類はどういったものだったのか?文科省に聞く。先程の航空機モニタリング、以前も出ていたがもう少し広い範囲、100km、200km など関東一圓でこういったモニタリングは如何か?80Km 圏内だとセシウム濃度が高く、それ以外の県外の所のセシウムの濃度が詳細に出ると住民の方々は安心出来るのではないかというのと、今回の結果は安全委員会からいろいろ評価が出ているが、次に行うまで待つという事になるのか?直ぐにやり直しはできないのか?


http://ustre.am/_159Nb:MIv 01:28:10 ~ 東電・生活支援チーム 高畠・園田政務官・安全委員会 山田課長・文科省
フリー政野 ★★★
原災被災者生活支援チーム 高畠氏に聞く。清掃についてだが、本来、居住すべきでないところを掃除させるとう考え方がもしかして含まれているのではないかとう懸念がある。

それについて教えてほしい。東電に聞く。続報6の海底土の放射性物質で セシウム134が 870Bq/kg と出てきているが、これは規制値があるとしたらなんばいにあたるのか?(海底土に規制値はない)海底土の汚染については今後、処理を行うのか?それとも放置するのか?

ストレステストについて。これは事業者にとっても国民にとっても大きな影響があることなので、パブリックコメントを行って決めていくべき事ではないのか?現状、安全委員会と保安院で役割分担で決めているような気がするが、双方、どういった役割分担で行っているか?

また、EUではテロ行為や飛行機事故といったものなど、まさかといった物まで含めてストレステストを個なっているが、そういった物を評価するつもりはないのか?

文科省に聞く。学校の資料基準については夏休み終了までという基準だったと思うが、見直しを行っていくべき時期が近づいているがどのようにするおつもりか?

園田政務官に聞く。先程いっていた対策現地本部が3月下旬に行った1,080人の子供たちの甲状腺調査の結果だが、飯舘村、いわき市、川俣町、現地では、この人々は調査結果のフィードバックがほしいという要望を出している。

検討しますと言うことを4ヶ月言い続けている。そもそも医療情報なのでご本人達にフィードバックをして東電ではないのか?(内部被爆を国、原が総力を挙げて隠蔽している実態)


http://ustre.am/_159Nb:MIy 01:37:00 ~ 保安院 山田課長・生活支援チーム 高畠
NHK 大崎 ★★★
ストレステストの解析にはどんな手法というか、コードを用いるのか?つまり、既存の方法でもって解析を行うことと言うのが出来る物なのか?アメリカでは一定のやり方があると思うが、具体的に何を使ってどういう方法でやるのかという音までお考えなのか?

あるいはこれまでなかった物も入れていかないといけないのか?電力会社は既にそういう手法をもっているのか?全交流電源喪失というのは、つまり、バッテリー等も含むDC系も喪失することは考慮されている自体なのか?

つまり、今回の福島第一みたいな状況を想定していると言う認識で良いか?生活支援チーム 高畠氏に聞く。今回の方法が10万Bq/kg を超えるような物を適切に除去して管理すると言うことが、そもそも住民の方達だけでできるものかちょっと分からない。

県や市町村でされることかも知れないが、そういったことを行うに当たって、確保の仕方、除去の仕方、測定の仕方などガイドする専門家の方がいるような気もするが、そのあたりについて手当というか考えがあればお願いする。


http://ustre.am/_159Nb:MIz 01:44:05 ~ 保安院 山田課長・園田政務官・生活支援チーム 高畠
読売新聞 三井 ★★★
ストレステスト関連。ストレステストの点検中で停止中の物が起動準備をする際に行うという位置づけだが、現在、点検停止中が19機あるという事で、今後、順次止まっていく物もある。その場合、それも順次対象となっていくのか?例えば、年内に二次評価の報告書が出て、二次評価を行った後についても来年春とか、その後についても点検で止まった原発を再稼働する際には、必然の条件として一次評価を組みむという思想なのか?或いは今回の時にアドホックにやるシステムなのかについて教えてほしい。二次評価は本年内に目途に報告書と言うことで時期の話しは先程から出ているが、一次評価の方が簡便であるという事を考えれば、当然、秋ぐらいまでには報告書が出てくるという事を想定しているのか?


http://ustre.am/_159Nb:MIC 01:48:00 ~ 文科省・保安院 山田課長
NPJ & 吉本興業 おしどり ★★★
文科省に聞く。今日、ストロンチウムと魚のカレイなど水産物の事について言及されていたので。その関連質問だが、川底の土はモニタリングされないのか?

6月1日に水産庁の方が水産物の事について公表されていたが、福島の県境まで暫定基準値を超えた魚があったが宮城県の方は何も調べていなかったのでこれから調査すると言うことだった。魚は県境を意識しない。宮城と福島は繋がって川が流れている。川底の淡水魚の調査はどうされているのかお聞きしたい。

保安院 山田課長に聞く。先程、ストレステストでシビアアクシデントの解析コードを使うといっていたが、何処の国の物を使うのか?日本独自の物がないので、以前のようにNRCの指導のもと、アメリカの解析コードを使うのか?二国間のチェックなどはされるのか?

~ 日本のものは殆どが精美か開発中だと思うが、マープは一般的な汎用コードでそんなに複雑な計算が出来なかったと思うが、メルコアなどヨーロッパやアメリカのシビアアクシデントの解析コードは、ほぼ地震がない国の解析コードなのでシビアアクシデントが起こる前の段階で地震があって、それを耐性検査などでその後で氏亜アクシデントが起こるという認識だと思うが、その解析する条件の中に巨大地震の後は余震があるので、余震などの条件を入れるような解析コードは必要ないのか?

もしくは地震多発国で原子力発電を保有している国がどのようなシビアアクシデント解析コードを使っているかご存じないか?~以前、メルコアとマープで東電と保安院で解析されたとき、わりと計算方式が違うからか結果がかなり違った。それでどの解析コードを使うのかと思ったのだが。~ もしご存知なら地震多発国で原子力発電を保有する国を教えてほしい。


http://ustre.am/_159Nb:MID 01:55:10 ~ 東電・園田政務官
解答する記者団 佐藤
最初に質問したピーク時供給力について補足させてほしい。ピーク時供給力の内訳を開示してほしいという要望に対してだが、松本さんの答えの中で電源部門毎といっていたが、これを発電所毎と言うことで宜しくお願いする。一つ目は東電に。6月上旬に3号機建屋にロボットを入れたときに4mSv/h という非常に高い線量の湯気が地下の配管あたりから出ていたが、この湯気がまだ出ているのか?この湯気を採取して放射性の核種特定をしているかどうか?園田政務官と東電に聞く。先日、お墓に避難するという遺書を書いて自殺した方がいたし、それ以前にも原発事故に関連して自殺された方がいる。そういった方の遺族に対して政府、東電はお悔やみの言葉を津あえるなど個別に何らかの対応をしているのか?合わせて事故当初、緊急避難の際に病院で患者10名が死亡したり、避難所でも20名近く死亡したケースが発生しているが、こういったケースに対して保証、その他、具体的に何かされたのか?


http://ustre.am/_159Nb:MIG 01:59:30 ~ 保安院 山田課長
共同通信 すえ ★★★
ストレステスト関連。評価手法の評価対象時期は7月31日の部分だが、(?)これは7月31日地点の質と管理状態を対象に実施するというのは,単にこれは一次評価と二次評価を振り分けるためだけの物なのか?それとも7月31日地点のプラントの状態をそれ自体を評価の対象にする、つまり、どのプラントも平成23年7月23日地点と仮定して評価するという意味合いなのか?他


http://ustre.am/_159Nb:MII 02:02:30 ~ 保安院 森山
保安院
クールベストに関する質問の解答


http://ustre.am/_159Nb:MJb 02:03:25 ~ 東電 松本
東電 松本
本日の実績





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