2013年4月1日月曜日

東電会見 2013.4.1(月) 17時30分 ~ 3月30日ALPS-A系試験運転開始。月例 1~3号機圧力容器、格納容器温度計 信頼性評価(1つ故障判定)平成25年度 東電担当 海域モニタリング計画報告。他

東電会見 2013.4.1(月) 17時30分 ~ 3月30日ALPS-A系試験運転開始。月例 1~3号機圧力容器、格納容器温度計 信頼性評価(1つ故障判定)平成25年度 東電担当 海域モニタリング計画報告。他



1F大規模停電事故 鎮静?

【質疑】
  1. 共同(月例温度計評価*・H25海域モニタリング計画*)→
  2. 東洋経済(月例温度計評価*)→
  3. NHK(ALPS)

○福島第一プラント

○環境モニタリング・サンプリング

○報告・指示



■福島第一の状況

○一杉:
それでは尾野から発電所の状況などについて説明する。

○尾野:
福島第一の状況 http://j.mp/YXSqsz [原子炉および格納容器の状況]本日11時時点だ。1~3号機まで炉心への注水については、示したとおりで安定して注水が継続。

[圧力容器下部温度]
それぞれ19.9℃、33.7℃、32.6℃ということであり、特記事項はない。

# なんか説明が丁寧だ (;゚Д゚)

[格納容器圧力と水素ガス濃度]
特記はない。

[使用済み燃料プール]
1~4号機まで循環冷却システム運転中。安定して冷却が出来ている。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]
2号機タービン建屋から3号機タービン建屋に9時48分まで移送実施。3号機タービン建屋から高温焼却炉建屋へ移送実施中である。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]
サリー運転中。ちなみに下にポツが2つある。★★多核種除去設備 ALPSだが、週末からA系のホット試験の試運転を開始した。

★★現状だが、順次、注水しつつ確認しているところであり、現段階においては、まだ処理水が出てくると言うよりは、前段の処理確認をしている状況だ。

[その他]
下から2つ目。★2号機建屋の排気設備の調整運転において以上が見られないことから、本格運用に行こうと書いてあるが、これは2号機の原子炉建屋側面にあるブローアウトパネルを閉じて、空調設備をつけることを以前申し上げており、

試運転に入ることを説明していたかと思うが、そちらの方は試運転が終わり、本格運転に入る案内だ。こちらについては以上だ。


■1F1~3号機における原子炉内温度計および原子炉格納容器内温度計の信頼性評価(月報)

その次の資料「★★★福島第一原子力発電所1~3号機における原子炉内温度計および原子炉格納容器内温度計の信頼性評価について(平成25年4月提出)http://j.mp/YXOeZT」と書いてあるものだ。

これは毎月月事に、1~3号の炉内、及び格納容器内の温度計について、信頼性評価を行い、毎月出している月報である。状況を見て、この温度計は故障であるとか、監視に使用できないので、参考にする、こういったことの評価をしている。

http://j.mp/127oJlQ 下の2ページ、表の1下から3カラム目。備考の所にTE-16-114L#1が「参考に使用可」から「故障」に。一つ故障判定が増えている。故障班テインなった物が何処かというと12ページを開くんだ。

これは2号機の格納容器及び原子炉圧力容器のポンチ絵に、どこに温度計が付いているかという事を数字で示した物だ。中程、カプセルようにあるのが、これが原子炉圧力容器。外側に電球のような形で囲っているのが格納容器だ。

# やっぱり説明がなんか丁寧。新年度という事で記者の入れ替わり挨拶でもあったのかな。初心者来ますんで、お手柔らかに、と申入れでもあったのかな。

今回、故障判定が成されたのは68番。図で言うと赤い丸で囲んであるところ。各苦悩容器の上部の方の温度計である。こちらが故障判定になったので、参考値として扱っていたが、もう、使用はされないという内容だ。

で、どんな様子かというと、25ページを見るんだ。http://j.mp/YWn6V5 温度計のトレンドグラフが載っているかと思う。故障判定した物は一番上に、非常に不規則な動きをしながら動いている線があると思うが、

これがTE-16-114L#1というものであり、こちらについて故障判定させて頂いた。それからぁ、もう一つだが、20ページを見るんだ。http://j.mp/YWntPx 温度計のチャートだが、

ずっと一定の温度を示していた物が、★★★3月4日のところでまっすぐすとんと下に落ちている物が一つあろうかと思う。こちらは先般、2号機の格納容器内の調査のために後から付けた新設の温度計を引き抜き、

調査口を設けるという事で案内していたかと思うが、その作業のために温度計を2本、引き抜いたという事で、ここで落ちているという事である。

ちなみにどの場所かというともう一度12ページに戻って頂きたいが、12ページに温度計のナンバーと名前がずっと刷ってある表が突いてあるが、右下、一番下だな。

右下のB、C と書いてあるが、この二つを取り外しましたという事である。温度計に関しては以上である。何れにしても現状、監視に必要な温度計は確保されている状況である。


■平成25年度 東電の海域モニタリング計画

★★★「当社における海域モニタリング計画(H25年度) http://j.mp/YXP9tn」というものだ。こちらは何かと言うと、あの、これ、本日付で国から発表されているかと思うが、

平成25年度の海域モニタリングの進め方という事で、原子力規正庁、水産庁、国土交通省、海上保安庁、環境省、福島県、それから東電ということで、ええぇ、海域モニタリングの分担だな、今年度の作業予定とその分担という物が決定されている。

勿論広域にわたるモニタリングなので、環境省が分担するところ。あるいは福島県が分担するところ、あるいは、弊社が分担するところとあるが、その弊社分担分について、どこについて、どれぐらいの頻度で計るか、

という事を示した物がこの表である。見方だが、この表で一番左端。採取地点と書いてあるが、沿岸部20km圏内、30km圏内、30km圏外、それから、いわき沖合ということで、ま、どの地点を計るかという事の、大まかな区分けが書いてある。

その脇に地点番号というのが書いてあるが、この地点番号は後ろをめくると地図が出てくる。図の1,2,3と3つほど地図が出てるが、その地図にそれぞれ記号が書いてある。

例えばT-22とか、T-13-1 とか、こういった記号が書いてあるが、この記号が書いてある場所がサンプリング地点という事である。

手元の資料で言うと、この1枚目から裏面の宮城県沖と書いてあるところの上までのカラムだな。ここがぁ、あの、図1に相当する部分だ。

でぇ、宮城県沖と書いてあるところが、図3の中に書いてある地点に草とする。それから茨城沖と書いてあるところが図2に相当する場所という事で、ま、これらの場所について、採取項目や頻度を示している。

★★★基本的に前回とやっていた所と同じであるが、短半減期の測定は現時点での測定は、あまり意味が無くなっているので、そうした所が変更になっている。何れにしても、

モニタリング調整会議という、関係省庁が集まった会議での実施案という事なので、案内したいと思う。本日の私の説明は以上である。


■東電社長さま、復興本社代表さまによる福島県知事、県議会副議長訪問

○一杉:
あと、手元にもう一枚お知らせという形で弊社社長、後、福島復興本社代表による福島県知事、福島県議会副議長の訪問という事の案内も一枚配っているのでよろしこ。それでは質問を受ける。(11分)



■質疑

○共同いけがみ:★★★
http://j.mp/YWn6V5 温度計の関係だが、25ページの表を見ると茶色っぽい線が114#1、これが故障判定の物という事だよね。

○尾野:
はい。

○共同いけがみ:
でも、その下の#2 の青い線と連動しているようにも見えて、#1 は故障で#2は参考に使えるんだよ、というこの辺の判断はどういう違いがあるのか?

○尾野:
これはだな。#1と#2は一つの熱電対に頭が二つあるタイプであり、全く同じ場所に二つの熱電対が付いている。

それの一つが#1で、もう一つが#2ということだ。なので基本的に同じ環境にあるということだ。で、これ、あの、見れば分るとおり、実事象と思えないような動きをずっとしており、以前からこのような傾向が続いていたので、

この#1、#2は、何れにも、元々「監視に使用可」から「参考」ということで、ようは実際の使用としては使えないよという判定をしていた。で、参考になっているものから故障判定は随時、故障判定のルーチンというのがあり、

それで判断しているわけだが、手元の資料で言うと、4ページで相当する所に算定フローというのがあり、トレンドを見て状態が不自然になっている物について、このフローチャートに従って、

故障、あるいは参考、あるいは監視に使用可という判定をしていき、何れにしてもこの二つは監視に使用出来ない判定になっている。で、当該温度計の抵抗測定の結果で、ようはもう故障判定の域に言っている物と、

その手前にいる物は、僅かな状態な違いで今は分かれているが、何れにしても実事象を示している物ではない判断をしている。

○共同いけがみ:★★
はいわかりました。それとモニタリングの平成25年度計画は、これは全部覚えていないが、これは東電としては平成25年度は新たにこれは増えました、これはやらずに済むことになりました、そういうのはなんかあるのか?

○尾野:★★
基本としては一緒だ。今までの延長上で基本としては一緒だが、あのぉ、一部短半減期核種の測定は、もう意味がないから、ええ、よしましょうとか、そういうのは入っているが、基本、考え方も測定点もいっしょだ。

○共同いけがみ:
別にそんなに特筆すべき変更点はないという事だな?

○尾野:
はい。平成24年度から基本的に、そのまま同じ考え方で継続している。

○共同いけがみ:
▼http://j.mp/YXP9tn これ、分析頻度の所で赤い斜線が引いてあるのは、どういう意味か?これ、2Fの北放水口付近と、何とか川(北迫川南側付近)分析頻度の所で赤い斜線が引いてあるが。

○尾野:
▼ええ、こちらの方は元々、あの、あっ、ちょっと確認させてくれ。多分この辺りが省略になった部分だと思うが。ちょっと確認させてくれ。

○共同いけがみ:
はい。以上です。

○東洋経済岡田:★★★
温度計の関係だが、先程の話しで、特に今のところ監視に必要な温度計は確保しているという話しだったが、それぞれの原子炉についてどういうところを見れば、それがきちんと確保されていると言えるのか、図に従って説明頂きたい。

○尾野:
図と言うよりもテーブルがあり、そちらが分かりやすいので説明したい。5ページ、http://j.mp/13LMd4F 1号機の例だが見るんだ。

5ページに1号機のRPV、PCV、これは原子炉の圧力容器、あるいは格納容器の温度計の信頼性評価のまとめなんだが、縦に番号が振ってあるのは、これだけ温度計がありますという事だ。

で、ずっと横を見ていくと一番端、未臨界監視に使う◆104条(143条)関係に使う温度計はこれですよ、という膜が入っている。

それからぁ、原子炉停止の冷温停止状態の監視。保安規定の138条に関わる温度計はこれだ、という事で示している。で、それぞれ示されている温度計が、現在、評価結果として使用可能可なのか、

あるいは使用出来ない状態なのかというステイタスが示されているという事であり、これは規定に関わるもの。それから直接関係しないが、温度計として存在しているので、状態把握のために使用している物とあるわけだが、

それぞれのステイタスがこういった一覧表に纏められている。めくって7ページは2号機という事だが、3号機であったりと、それぞれ入っているので、現状、最も温度計として少なくなっているのが、

2号機という事だが、2号機については、この評価の中でも原子炉の監視に使用している温度計は、元々既設で付いていた物が一つ残っているという事と、それからこの中には、これは既設温度計の評価なので示していないが、

後から追設した温度計が2号機にはあるので、2号機の圧力容器の温度監視も現状、支障なく行えている状況にあるという事だ。

○東洋経済岡田:
この表は既設の温度計だけ?

○尾野:
この表は既設の物について。信頼性評価というのは、もともとぉ、事故時に元々付いていた物の、現在、使用する上での信頼性評価なので、後に追設した物については、こちらは追設した物ではなく、既設の物に対する評価である。

○東洋経済岡田:
追設は今までそれぞれの剛毅でやったのか?

○尾野:
温度計の追設については、2号機を中心に行っているが、、ええ、例えば、、先程どの12ページを見るんだ。http://j.mp/13LPtNF ええ、12ページのテーブルの右一番下の所。a,b,c と記号が書いてあるが、

a と書いてあるのRPVの温度とあるが、これは原子炉の圧力容器の温度計だ。これは後に追設した温度計が、この表で言うと a の場所に点いているよ、という事だ。

これはホウ酸水注水系のパイプを利用し、外部から温度計を差し込んだ物である。それから、その下に b と c があるが、これも、後に追設した温度計だが、これは作業の目的のために、今般取り外した、という事を説明した。こういった物である。

○東洋経済岡田:
じゃあ、他の号機についても、このアルファベットの小文字の a とか、 b とか書かれていれば、追設という理解でいいか?

○尾野:
そうだな。3号機については、まだ格納容器内のアクセスが出来ていないからない。それから1号機については、今、格納容器内の調査の作業などまさに進めている所なので、そうした物の結果により、格納容器内の温度計が追設される予定である。

○東洋経済岡田:
ありがとうございました。

# 過去分。全てじゃないけど。http://j.mp/13LOrBb

○NHK横川:★★★
http://j.mp/YXOUhK ALPSの試運転が30日から始まっていると思うが、もう少し現状、今何をやっているか、詳しく教えて頂けるか?

○尾野:★★★
はい。ALPSだが、ALPSの試運転は30日の土曜日から初めて、30日に先ず、270m3の処理水を注水している。それから、31日にそれに加えて、あ、失礼。30日に27m3だ。それから31日にそれに加えて28m3。

合計、土日で 55m3の注水をしている。それで、ALPSの処理設備値というのは、前段の鉄共沈設備、それから炭酸塩処理設備、その後、核種樹脂フィルターを通っていくわけだが、その一番前段の共沈設備の辺り所まで、まだ、水が入って、そこの状態確認をしている所だ。

ALPS自身は、1系列で、大体1日の処理能力は250トン規模という事だが、いきなり、連続フルパワーの注水と言うことはしておらず、ええ、ま、少量を注水して、ステップステップの確認を今進めている所だ。

○NHK横川:
わかりました。今、図を見ているが、鉄、鉄共沈、処理、設備、の、ところ、、前処理設備の所でいいのか? (29日プレス資料 http://j.mp/11UhYax)

○尾野:
そうだな。樹脂に入る手前の所に鉄共沈設備というのと、炭酸塩沈殿処理設備という二つの処理ルーチンがあり、今、ちょうどその辺りをやっている所だ。

○NHK横川:
しかけているのは、その処理設備の所に入っている沈殿する仕組みがちゃんとうまくいくかとか、なんか、つまらないかとか、どういったことをそのピンポイントの所で確かめているのか?

○尾野:
えっと、先ずこれは長い系統だから、いきなり全部流すよりは、区切りのいい所ずつ順次流していっているという事なので、鉄共沈設備も、炭酸塩の沈殿処理設備の所も、処理が進むとスラリーという廃液が出てくる。

なので、その状態を確認してそれを HIC に移していくステップが今後出てくるので、ご存知の通り、HICの容器の中に廃液だったり、あるいは、あ、廃スラリーだな。廃スラリーだったり樹脂の使用済みの物を入れて保管所に移動させるわけだが、

発生する漁で考えると、廃樹脂の発生量よりも廃スラリーの発生量の方が多いので、先ずそこのステップの所から始めて、順次、より先へ先へ進んでいく流れで進めている。

○NHK横川:
元々、ホット試験の前からもホットではない普通の状態での試験等をされていると思うが、ホットを使ったならではの確かめない所はどんな所になるのか?

○尾野:
これは実際に薬液を注入して作業する水も同時に薬液も入れるので、そうした操作も含めて、プラントが正常に動作しているかどうか、という事になる。

○NHK横川:
つまり、つまらないかとか、処理が出来るかどうか、そういった感じのことか?

○尾野:
そうだ。最終的には全部のカラムを通って製品としての処理水が出てくるわけだが、これがある程度溜まったところで性能確認のステップに入るが、

# 製品としての処理水?? まさか、南アルプスの天然水みたいに、、アルプスの処理水をコンビニで、、

○尾野:
それはもうちょっと先の事になる、

○NHK横川:★★★ 
http://j.mp/11UhYax 29日のスケジュールを見ると、大きなスケジュールが書いてあるが、今おっしゃったように処理した水が、出来上がるのは今のスケジュールで言うとどれぐらいか?

# NHKが3日遅れでアルプス取材。なんだかなぁ… 報道も見事なぐらい東電に習ってとリチウムに触れない… 

○尾野:★★★
今はっきりとは言いにくいが、今のステップステップの水の入れ方で行くと処理水が系統を一通り通って、出口側に最初に入れた処理水が到達するイメージは、大体今週中ぐらいのイメージだ。

で、徐々に状況を確かめて連続運転に入っていき、その上で処理能力が出ているかどうか、そういう安定した所で確認していくことになる。

# トラブル無ければ、今週中には、ラボ実験、計算上ではない本当のALPSの処理能力が分るわけだ。その性能を想定した期間確認するための運転に入る前に、性能が出てませんでした、とかは、勘弁して欲しいな。ドキドキ。

○NHK横川:
理解した。ありがとうございます。

○一杉:
他の質問はいいか?

○尾野:★★★
▲xxxxxxxxxxxxxxx
それから、先程質問のあった斜線の所だが、http://j.mp/YXP9tn 2Fの北放水口付近の斜線だが、こちらの方はガンマ分析をする場合のセシウムの詳細分析については、1Bq/L の検出限界だが、セシウムを中心に行うという意味である。

したがって、以前取っていたSr-89の分析が無くなるという事だ。ええ、その下の斜線も同じである。

○共同いけがみ:
元々どのように ~ マイクナシ キキトレズ ~

○尾野:
これ、元々、恐らく同じように月一の頻度でやっていたもの。

○一杉:
他に質問は?ないようなので本日はこれで。



~ 終了 17時59分(29分)



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