2013年4月30日火曜日

東電会見 2013.4.30(火)17時30分 ~ No.1地下貯水層 濃度上昇理由(採取用容器汚染)・No.1観測孔全β検出理由(検出限界値ギリギリよる誤差検出)・1F 作業者の被ばく線量の評価状況(厚労省月例報告)

東電会見 2013.4.30(火)17時30分 ~ No.1地下貯水層 濃度上昇理由(採取用容器汚染)・No.1観測孔全β検出理由(検出限界値ギリギリよる誤差検出)・1F 作業者の被ばく線量の評価状況




○地下貯水層 高濃度汚染水漏えい関連 4/30(火) ★★★

○地下貯水層 高濃度汚染水漏えい関連 5/1(水)

○報道関係各位一斉メール 4/30(火)

○報道関係各位一斉メール 5月1日(水)

○福島第一プラント 4/30(火

○福島第一プラント 5/1(水)

○報告・指示 4/30(火)

○報告・指示 5月1日(水)

○その他  5月1日(水)



■1F地下貯水層 高濃度汚染水 漏えい事故 関連

○一杉:
おまたへ。4月30日の会見を始める。よろしこ。

○東電福田:
先ず、手元に配っている地下貯水層関連の説明をする。先ず「地下貯水槽の漏えいに関わる本日(4/30)の作業実績 http://j.mp/12fYqbm」

1枚目、上のシートで言うと、地下貯水層からの漏えい水の拡散防止策としての移送について、そこの作業実績にあるとおり、No.1、No.2、No.3、それぞれ継続して実施している。下の2ページ目。モニタリングの関係だ。

表にA-1~19、B-1~3、これについては昨日の測定結果が出ており、案内の通りで、全βについては検出限界未満という事になっている。それから、海側の観測孔については、①~⑥まで測定結果が出ており、

案内の通り塩素濃度、全βについては検出限界未満と。で、7,8については作業中、分析中という事になっている。それでこの表については、前回、質問があり、それぞれどの深さの観測孔を掘っているのか、ということで、

この表の各観測孔の後ろに括弧書きで観測孔の深さを追記している。だいたい、A、Bについては、7mというのが、大体、地下水位よりも少し下までの所で、それより少し深い10mから13mのあたりの所は、

難透水層という水を通さないところまで深く掘った物である。で、海側の観測孔については、同じように難透水層の所まで掘っているが、若干深いところにあるので、それぞれ深さが、120m前後になっているものである。これについては以上だ。

その次。「地下貯水槽の移送状況について(4月30日17時現在) http://j.mp/16h75B1」という資料である。こちらについては、既に知らせているとおり、No.1の地下貯水層からろ過水タンクへの移送が4月29日早朝に終っている。

その後、H2タンクへの移送を開始しているという事で、本日の朝から開始をしているところで、現状、移送を実施中だ。引き続き、地下貯水層の水位グラフだ。「地下貯水槽 水位グラフ(4/30 16:00現在)http://j.mp/12fYnwc 」

今言ったように、No.1の地下貯水層からの移送を実施している関係上、No.1地下貯水層の水位が下がっている所が見て取れると思う。資料は以上だ。

それから、ちょっとだな。休み中に幾つかメールを出しており、二つほど測定値に変動があったことの説明をさせてもらう。

★★★一つ目は貯水層の観測孔における全βの値だが、元々、25日以前は、22箇所全部、検出限界未満であったが、25日の観測、測定結果で、13箇所で僅かに検出された。http://j.mp/11KnwS3

その後、同じ試料、元々、取っておいた試料そのもの、同じ試料を再度測定したところ、13箇所のうち2箇所のみが僅かに検出という形になった。http://j.mp/11KoduE

で、その後、27日以降の測定だが、今のところ全て検出限界未満である状況だ。この原因だが、元々検出限界が0.028とか、0.032とか、非常に小さいところであり、今回、検出された物は最大0.048ということで僅かに検出限界を超えたところで、実際は、この検出については誤差を持っているので、

その誤差を考えると、ええ、ま、有意に大きくなったという形で漏えいが拡大したという所を検知した物ではないであろう、と考えている。実際問題としては1F現場5,6号機のデミのほうでこのような足英作業をしており、

その部屋のバックグラウンドの変動とか、実際の放射線測定時に、色々ランダムに変動したりという事もあるので、そういう変動の中で少し上がった可能性があるという事である。今、現状は検出限界未満になっているので、引き続き監視を進めて行きたいと考えている。

それからもう一つが、★★★地下貯水層のNo.1の南西側ドレン孔のサンプリング結果がだな。27日か、一桁ぽんと上がったことがあった。http://j.mp/12PU525

その後、チェックをしたところ、現状は元に戻っている。で、その原因なんだが、この測定をするときにサンプリングのボトルを使ってやっているんだが、それを洗いながら再使用していたということ。

それから各ドレン孔を同じ物を使ってやっていたと。ドレン孔毎に区別をしていなかったという事であり、そういう意味で、若干前に使った時の汚れを検出した可能性があるということである。

そういう意味で、今後、各ドレン孔毎にボトルを決めて、測定、サンプリングをする形に変えるという事と、ボトル自体を少し頻度を上げて交換する対策をして、現状、測定、モニタリングを続けている。地下貯水層関連の説明は以上だ。

# 毎回洗って10倍。つか、使い回しているのか。交換頻度短くするって、ルールに関して質問はなかったよね…


■福島第一の状況

続いて、福島第一の状況 http://j.mp/12fYqYU

[原子炉および格納容器の状況]
[圧力容器下部温度]
[格納容器圧力と水素ガス濃度]
ここに記載の通り、特に状況、数値に大きな変動はない。

[使用済み燃料プール]
現在は各号機とも循環冷却システム運転中。プール水温はここに記載の通りで低い温度を保っている。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]
現在、2号機タービン建屋から3号機タービン建屋地下に移送実施注。3号機タービン建屋から高温焼却炉建屋へ移送実施中。[水処理設備および貯蔵設備の状況]サリー運転中。

[その他]
特に特記はない。


■1F 作業者の被ばく線量の評価状況について★★★

続いて「福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について http://j.mp/12fXt2E 」という物を配っている。これについては、元々厚労省に報告期限が来る毎に順次報告している物だが、

本日、H25年3月末までの被ばく線量の評価値について取り纏め、厚生労働省に報告したのでお知らせする物である。中身だが、3月、新たに作業に従事した人数は466名。

また、★★★3月に従事した作業者の外部の被ばく線量の最大値は19.76mSv ということで、内部被爆では有意な値は確認されていないという事である。それから、特定高線量作業従事者の被ばく線量については個別に掲載している。

今後については4月末までの評価値は、5月末までに報告する予定になっている。添付に被ばく線量の分布について表を載せている。これはいつも載せているような表だ。http://j.mp/16hdVq0

1の被ばく線量の表は過去3ヶ月、1,2,3月のそれぞれの被ばく線量を区分毎に示した物だ。大きな変化はないと考えている。それから2番目が外部線量と内部被爆線量の合算値という事で、

平成23年3月の事故当初から2月までのものと、3月末までの物を比較して、その増減を表した表である。で、これについては、ここにある通りの増減をしている。幾つか、増減の理由があり、外部線量の数値については既に説明しているが、

入域毎のAPDの積算値を用いているが、最終的にはフィルムバッジで線量を最終の物に置き換えるという事で、APDの数字とフィルムバッジの数字で変わる部分があるという物である。

それから、一番下の※のところに書いてあるが、平成22年、23年度については、これは中央登録センターに登録したときのデータの整備の物と併せてだが、福島第一発電所の構内作業と構外作業に携わった作業の用務区分を、

その登録に併せて確定をしたということで、若干人数の増減がある。そういう意味でフィルムバッジでの増減、構内、構外作業のプラス、マイナス、ということで、

★★★えっと、左側の H23.3 ~ H24.2、先月話したもの2月分のところから168人ほど増加している状況だ。で、2月、3月の増減については、そこに書いてあるとおりだ。

続いて表3だ。これは年度の被ばく線量の評価だ。2月までの合計と、3月末までの合計という事で、平成24年度の増減は3月の一月における増減の差し引きで示した物だ。

ここも先程とと同じであり、外部線量については APD で入力した物を最終的にはフィルムバッジで置き換えているので、線量の変動をすることがあるという種類の物である。

その下が、特定高線量作業従事者の外部被爆線量と内部被爆の線量の合計値ということである。で、ここについても、ここにあるように1,2,3月、それから平成23年3月からの合計という形でこのような形で示している。

で、1,2,3月については、大きな線量を浴びた人はいない。以上のような内容の被ばく線量の評価について、本日、厚労省に提出しているというものだ。私から本日説明する内容は以上である。

○一杉:
それでは質問を受ける。(18分)



■質疑

○東京新聞かたやま:
今のタンクの常設状況というか、元々1日あたり汚染水が増える物を移すタンクと、地下貯水層を移すタンクが、どのような増設状況になっているか聞きたい。お空楽地下貯水層に関しては、地盤改良の時期かと思うが、どうなっているか?

○東電福田:
地下貯水層に溜まっていた水を移送するタンクについては、G6エリアに敷地造成をして設置する事で、現在のところ、先程あったように、No.1とNo.2については、H2タンクの方に移送している。G6タンクについてはNo.3地下貯水層にある物を移送するという事で、今系買う通り進めている。で、6月に設置する予定通りに進めているところである。それ以外のタンクについては、今、細かくはないが、毎週の週報で提示しているように順次増設しているところだ。

○東京新聞かたやま:
現在の所、G6エリアでタンクがもう出来ている物。かなり前倒しで進めていると思うが、既に作られているタンクの基数が分れば教えて欲しい。

○東電福田:
ちょっと今、具体的に移送を開始していないので、今、準備が出て、移送が出来る状況にある物ではないと考えているが、タンクが置いてあるかどうかという意味では順次やっているところなので、そこまでの詳細なデータはない。

○東京新聞かたやま:
それを確認して欲しい。今、ちょうどGWの前でもあるので、返上で作業している物もあるとおもうが、いくつぐらい準備が出来つつあり、例えば、予定よりも早まって作業差進められているのか、それとも予定通りなのか、にしては、少し遅れているのか、その辺の状況を教えて欲しい。

○東電福田:
はい。わかりました。えっと、はい。それでは、ええ、確認して報告したいと思う。

○東京新聞かたやま:
増設のタンクを作っていると思うが、それについては年度末で5基ぐらいだったと思うが、それが追加であといくつ出来ているか知りたい。普通の地下貯水層と関係ないものを移していくタンクだ。

○東電福田:
溶接のタイプとフランジタイプの物があり、もともと900いくつあるうちの260ぐらいがフランジタイプということだが、それの増設分の話しをしているのか?

○東京新聞かたやま:
▼フランジも、その別の部分も増えていたら、それも教えて頂きたい。

○東電福田:
それは今、G6以外のタンクの?

○東京新聞かたやま:
はい。G6以外で。

○東電福田:
G6以外の増設状況で、溶接分とフランジ分がどういう割合になっているか、ということで、それは今、設置済みの奴か?

○東京新聞かたやま:
元々出来ていて、今作っている物の状況が知りたい。ただ、どちらにしても数が出れば、どれぐらい増えたか分ると思うので。

○東電福田:
増設が済んでいるもの?工事が終っているものということか?

○東京新聞かたやま:
使い始められる物がいくつあるかだ。

○東電福田:
そういうことだな。わかりました。それもちょっと調べて伝えたい。

○東京新聞かたやま:
もう一つ聞きたい。G6エリアの物だが、当初、確か溶接でやるという話しだったかと思うが、工法がフランジに変わってるのではないか、という話しもあったが、その辺は溶接のまま500トンの38基でしたっけ? その溶接のままで変更がないのか、それとも500トンのフランジに変わっているかとか、その辺伺えるか?

○東電福田:
そこも緊急で手配をしているので、必ずしも全部、溶接で拘っては居ないはずなので、どういう割合になっているか調べた上で答えたい。

○東京新聞かたやま:
ありがとうございます。

○テレ朝松井:
今出ていたG6エリアのタンクだが、作っている業者は、確かこの間、お答え出来ない話が一度あったと思うが、複数企業なのか?その500のタンクを発注して作っているメーカーは。

○東電福田:
メーカーについては契約に係わる事なので、具体的にはちょっと答える事は出来ないが。

○テレ朝松井:
▼発注金額を聞いているわけではなく、メーカーを聞く事はそんなに契約に違反するのか?要は、前田建設もタンクを作っているわけだから、地下貯水層にああいう物を作ってしまった企業に、もしかして発注しているのではないか、という事が考えられる訳なんだが。このあたりはどうなのか?

○東電福田:
ちょっと調べて検討させてくれ。ちょっと契約上の問題もあるので、調べて答えさせて頂きたい。

○テレ朝松井:
調べるって何を調べるのか?

○東電福田:
あの、ええ、ちょっと、あのぉ、先方の了解も必要な場合もあるし、そういう事も含めて調査の上、答えさせて頂きたい。

○テレ朝松井:
前田建設ではない?

○東電福田:
そこも含めて調査の上答えさせて頂きたい。

○テレ朝松井:
前田建設ではないという事か?

○東電福田:
そこも含めて答えは検討させて頂きたい。

○テレ朝松井:
それは先方に聞かないと答える事が認められないということか?

○東電福田:
はい、、あの… はい。えっと、そこの確認が必要だということだ。

# 世間体を気にする元請け大企業同士の話しなので、上に確認が必要だ。下っ端の判断で言えない。

○テレ朝松井:
それは明後日、答えてもらえるのか?

○東電福田:
はい。明後日までに答えを用意したいと思う。

○テレ朝松井:
わかりました。ALPSのホット試験が始まってちょうど1ヶ月になると思うが、何らかの区切りとして、今どういう状況なのか?

○東電福田:
ALPSのホット試験については、先般、監視委員会等に報告しているが、ホット試験を継続している。その中で実際にサンプリングした結果を、前提値だが提供している状況だ。更に実際のホット試験の中で薬剤の調整等をして、サンプリングを更に追加でしていくことで、先般説明したんだが。5月のいつだっけ。5月下旬にストロンチウム含めて主要各種の測定値が纏まるので、その時点で確認した上で、B系統、C系統のホット試験を開始するかどうかの判断をする内容で説明しているところだ。

○テレ朝松井:
ということは、以前発表なっているところから、特段変わったことはない?

○東電福田:
継続してホット試験をやっている。

○テレ朝松井:
B系統、C系統を継続して早める可能性は前から聞いているが、今、地下貯水層がこういう状況になっていると言うことで、更にはやめるとか、動きとしてはどうか?

○東電福田:
あくまでも、今のところはA系ホット試験をやっており、その結果を踏まえ、B、C系統は121日程、と考えていたが、そこは外した上で、出来るだけ性能が確認出来た時点で、B、C系統のスタートをすると。そこまでの前倒しだ。それ以上の前倒しについては、今のところ検討していない。

○テレ朝松井:
そうすると、今5月末だが、それまでは我々は何も分らないという事か?順調にいっているとか、どこからから漏れるという事は、流石にコールド試験が終っているから大丈夫だと思うが、

○東電福田:
そういう意味では、ALPSについても、何かトラブルがあったときには速やかに報告している。それからモニタリングの測定結果についても、監視委員会等に報告しているので、しかるべきデータが出れば、報告する事になろうかと思う。

○テレ朝松井:
その最新データが出る5月末までは何も出ないという事か?

○東電福田:
一応、ホールドポイントは5月末になっているので、それより少し以前に出る可能性はあるが、最終的な判断は、今、5月下旬という事になっている。

○テレ朝松井:
はいわかりました。

○一杉:
それでは1点連絡。滞留水移送の関係で No.1地下貯水層からH2エリアタンクへの移送については、今朝ほど開始した案内をしたが、本日17時38分に移送を停止して、本日の作業を中断しているという情報が張ったので伝えておく。次回の会見は5月2日となるので、よろしこ。以上で本日の会見を終了する。

○東電:
福島第一の状況という資料があると思うが、http://j.mp/12fYqYU 裏面にサンプリング実績という事で、幾つか書いてある。そのうち4月27日表記の7段ある2行目と5行目に1.1×10Bq/cm3 という表記があると思う。こちらは10^0になるので訂正させてもらう。HPには訂正版を上げておくのでよろしこ。





~ 終了 17時59分(29分

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