【質疑】
- ロイター(CST原子炉注水工事延期*・ALPS*)→
- NHK(廃炉推進対策会議*-内容-工程見直し-東電認識)→
- ニコ(建屋放出量評価*-2号機ダストバラツキ)→
- ブルームバーグ(ALPS*-海洋放出)→
- 木野(▼CST原子炉注水工事延期*-移送出来ない理由・ALPS*-海洋放出)→
- 電気新聞(▼PCV漏洩調査*-2号機・建屋内瓦礫撤去*・IAEA保障措置現状)→
- NHK-ETV特集(中長期進捗*・要員確保問題*)→
- 共同(使用済み燃料取出)→
- 木野(サブドレン分析結果・要員確保問題*)→
- 読売(3号機瓦礫撤去*)→
- 共同(共用プール取り出し時期)→
- ロイター(茂木経産大臣6月ロードマップ改定発言)→
- おしどり(建屋内遠隔除染技術開発*-▼Co-60 C-14生成ルート-プール内Co-60素性)→
- NHK(廃炉推進対策会議*-ロードマップ改定)
○中長期ロードマップ・廃炉対策推進会議★★★
- 東京電力福島第一原子力発電所廃炉対策推進会議(第1回)
- 福島第一原子力発電所1~4号機の廃炉措置等に向けた取り組みの進捗状況
- 【動画】福島第一原子力発電所2号機炉内調査・温度計設置のためのTIP案内管健全性確認結果について ~ 中長期で説明に使用された動画。本日から14日まで限定公開。トップに案内出してくれないかな…
○福島第一プラント
○環境モニタリング・サンプリング
■中長期ロードマップの進捗状況
○東電石橋:
本日は17時から経産省で行われた第一回 廃炉対策推進会議を受けて、中長期ロードマップの進捗状況を説明するため臨時会権を開かせて頂いた。どうぞよろしこ。
○尾野:
本日は中長期ロードマップに関して臨時会権ということなので。手元にある厚手の資料(http://j.mp/VJnPMz)を中心に説明させて頂きたい。かなり大部な資料なのでページの一番下に通し番号を振っている。こちらのページを言いながら話すのでよろしこ。それでは説明する。
# 通し番号はPDFスライド2つをA41ページに収めた印刷物に対する手書きのページ番号なので、PDFのページ番号と一致しません。ご注意。
●CSTからの原子炉注水系統設置工事 工事期間の見直しについて
表紙1ページ。こちらで全体の循環注水冷却のロードマップなど示されているが、3ページ目。★「CSTからの原子炉注水系統設置工事 工事期間の見直しについて http://j.mp/VJqHsK」について説明する。
この工事の内容はすでに話しちているところだが、「はじめに」と書いてある最初の四角。当初の予定で今年度3月末に終了する見通しだったが、一番下に書いてあるが、諸般の事情により6月末に工期が延びるということである。
これはCST工事のための水抜き工程を進める上で、時間が必要だという事だ。それに伴い裏面4ページ裏の段。工程表が6月まで引っ張られる形になっている。
●1~3号機原子炉注水点(FDW系)の信頼性向上工事について
「1~3号機原子炉注水点(FDW系)の信頼性向上工事について http://j.mp/VJrZnJ」原子炉の注水点をFDW系のほうから用いているが、その信頼性工事だが、これについては説明している内容なので割愛したい。
●2号機炉内調査・温度計設置のためのTIP案内管健全性確認結果について
「2号機炉内調査・温度計設置のためのTIP案内管健全性確認結果について http://j.mp/VJsdLC」こちらについては内容としては既に説明しているところだが、点検に使ったファイバースコープだが、こちらの画像があるので、参考までに説明したい。
なお、TIP案内管を通じて炉内にアクセス出来るかどうかを確認するものなので、TIP案内管という細い管の中にファイバースコープを通してどこまで挿入できるかということを確認した内容だ。
(上映 http://j.mp/VJsPkm)今、TIPの案内管の管の中をファイバースコープが炉の方へ向かって進んでいるところだ。管の中を通っているので、視野が非常に狭いが、今、どんどん先に進めているところ。
# 映像はこの会見当日 7日から14日までの限定公開 http://j.mp/VJsPkm
時間がかかるので早送りできるか? 送り装置が時々止まり、また送り直す、という感じで途中何度か止まるが、順調に奥の方に入っていっている。… このへんから普通の速度にしてくれ。… 少しもどせるかな。… そのへんで結構だ。
ここで、これ以上進まなくなった。で、ここに引っかかっているものがあるが、それを確認するため、少し戻す。… ★★★これだな。ここの右に引っかかっているということで、これはリミットスイッチという、
TIPが本来、ここを通過しているかどうかを検出するためのスイッチがあるが、その場所で引っかかっているということがわかった。(上映終了)
まっ、このようなあファイバースコープによる確認で、4本のTIP配管を確認したが、残念ながらTIP配管については使用できないことがわかった。今後、今、入らない状況を解消できるかどうかも含めて検討したいと思う。
●2号機PCV内常設監視計器の設置および内部調査の実施について
「2号機PCV内常設監視計器の設置および内部調査の実施について http://j.mp/VJu3Mn」PCV内の監視のために内部調査を行う説明だ。2号機についてだが。こちらについては先般説明済みなので割愛する。
# 先般説明、割愛、割愛、って月に一度の総集編で会見をネットで見ている人に配慮ない。
●地下水バイパスの進捗状況および稼働に向けた準備について
「地下水バイパスの進捗状況および稼働に向けた準備について http://j.mp/VJuzdd」こちらについても、つい先ごろ(http://j.mp/VJvsm9)説明したところなので割愛する。
●多核種除去設備の運転開始にあたっての安全性評価検討状況
「多核種除去設備の運転開始にあたっての安全性評価検討状況 http://j.mp/VJvDhc」という資料がある。こちらの資料だが、殆どの内容は既に説明済みの内容だが44ページを見て頂きたい。
ええ、先般、規制庁の委員会(3/1 http://j.mp/Um5Aeg)の方に説明しているが、追加の宿題ということで大きく2点頂いている。
落下試験について念のためのさらなる確認をするんだという内容、それから後ほど説明するが、万一トレーラーエリアで落下させた場合の飛散防止措置の拡充ということだ。
44ページ上の段。http://j.mp/VJwAX1 Ⅷ番として補強対策の追加的な信頼性確認ということで⑭、⑮、2つの落下試験を行なっている。
★★★4.5mの高さから垂直落下。2.6mの高さから角棒の上に落下する、この2つの試験を寄生庁の立ち会いのものと実施している。結果的にいずれも損傷なかったことが確認されている。ページで言うと、64ページを見るんだ。
上の段に2つの試験の落とす前、落とした後のHICの写真を示しているが、このような落下試験の結果、損傷はなかった事を確認している。54ページを開くんだ。
54ページ上の段に「トレーラーヤードにおける漏洩物の飛散防止対策 http://j.mp/VJxUsZ」ということで、これを進めてくれという話があり、飛散防止対策、ステップ1,2,3と3つほどステージを区切り、作業を予定しているが、
そのおおよその予定を示している。STEP1と書いてあるのが、54ページ下の段だが、http://j.mp/VJytD9 トレーラーヤード近傍の、、シャッター付近だな。こちらの方に膜を張って、
万一の落下でも悲惨を防止する遮蔽物を置くということだ。めくってSTEP2,3ということで、建屋の完成度を高めていくと言うことで、STEP1については3月半ば。STEP2は3月末。
STEP3についても行程中は調整中だが、こちらは建屋をかなり本設的に作っていくということで時間が掛かるが、工期を定めて実施していくことを考えているという内容だ。
めくって65ページにスケジュールのバーチャートが入っているが、上から4カラム目。3ポツ目。海洋汚染防止対策というバーチャートの中に遮水堰を設置する工事の進捗が示されている。
遮水壁の工事については、平静24年度の4月から本格工事を進めているが、最終的には鋼管矢板を打っていくことになるが、その先行として、先行掘削が必要だ。
その工事を平成24年6月から実施している所。先行工事がある程度完了したので、★★★本年平成25年 3月19日から鋼管矢板の打設、というステージに入ってく状況だ。
●線量低減対策等による工程及び線量評価結果
「線量低減対策等による工程及び線量評価結果 http://tinyurl.com/b39dmhs」66ページだが、敷地境界の線量の評価値を示している。発電所内の活動に伴い、敷地境界で増加する線量というものの評価を行い、
まっ、それが1mSv/y 未満になるように様々な施策を通じて行なっていくということで、目標としているが、そちらの状況、3月の状況ということである。右の方に結果の数字が書いており、
一番下の段の右から2つ目のカラムを見て頂きたいが、まっ、0.72mSv/y と言うとであ理、大体目標を満たせる見込みだ。
●原子炉建屋からの追加的放出量の評価結果
「原子炉建屋からの追加的放出量の評価結果 http://j.mp/VJAzmn」気体中への放射性物質の追加放出の評価だが、これについては先月と特に変わったところはない。
●3号機原子炉建屋上部瓦礫撤去工事
「3号機原子炉建屋上部瓦礫撤去工事 http://j.mp/VJEAY3」75ページ。3号機の建屋状況についての現時点の様子ということでスナップを示している。
●4号機原子炉建屋上部瓦礫撤去工事
「4号機原子炉建屋上部瓦礫撤去工事 http://j.mp/VJFJim」同じく、4号機の建屋周辺のスナップを示している。ま、4号機は見ればすぐわかると思うが、カバーリング工事の建方が進捗している状況である。
●2号機原子炉建屋オペレーティングフロアのガンマカメラによる調査結果
★「2号機原子炉建屋オペレーティングフロアのガンマカメラによる調査結果について(速報)http://j.mp/VJGaZQ」77ページ。こちらについては先般説明(http://j.mp/VJIGzl)したとおりである。
●福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋上部瓦礫撤去工事の工程見直し
「福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋上部瓦礫撤去工事の工程見直しについて http://j.mp/VJJapd」80ページ。こちらについては先般説明したとおりであり、大型の瓦礫撤去を行ったということで、そこから新たに仕事を進めていく内容だ。
●研究開発プロジェクト「建屋内の遠隔除染技術の開発」原子炉建屋汚染サンプルの分析結果
「研究開発プロジェクト「建屋内の遠隔除染技術の開発」原子炉建屋汚染サンプルの分析結果について http://j.mp/VJJBzP」89ページ。原子炉建屋内の遠隔除線技術を開発していく関係で、
これはJAEA 大洗研究センターが様々な分析を行なっている内容の報告だ。建屋内の除線を行うということで、床の表面に付いている汚染を除去していくということであるが、床のほうに乗っている形で付いているもの。それからきっちり固着しているもの。
あるいは表面に染みこむような形で入っているもの。こういったものを見分けていくのが必要であり、そうした付着携帯に着目し、建屋内でサンプリングを行い、調査を行った内容だ。
90ページ、下の段だが、http://j.mp/VJKzfe 有利性汚染ということで床面や壁面に簡単に付着する形で乗っているもの、こういったものの汚染物を回収して分析すること。
2点目として表面にしっかり固着しているものを特殊なストリッパブルペイントというもので、引上していいって、それを調べる、というもの。
3点目としてボーリングコアの形で表面を抜いて、表面からどれぐらいの深さまで汚染が入っているか、というようなものを見ていくことをしている。
★★先ず、表面の測定等について言うと、91ページに測定結果。上の段にまた、アルファ核種の測定結果が示されているが、結果から見ると汚染の殆どはセシウムであることがわかった。
★★★それから、今回測定した範囲の中では、アルファ核種は見当たらなかったということで、これが支配要素ではない、ということで、汚染物質の支配要素はセシウムであることがわかった。
それから表面を電子顕微鏡というでよくみてみると、表面の鼓膜に傷が付いているような所、こういったような所に、僅かなものだが、見られる、ということが分かっている。
それからぁ、、93ページ上の段 http://j.mp/VJLBYV を見て頂きたいが、コアを捕ってきて表面を研磨しながら徐々に深くしていって、それでも付いている放射性物質があるかどうかを見ていくと、
93ページ上の段の左下の方に赤い四角が3つほど書いてあるが、全く研磨していないときにあった汚染が、0.5ミリ研磨すると相当小さくなり、1ミリ研磨するとほとんど無くなるような状況がわかってきた。
先ほどの顕微鏡写真などと併せて考えると、これは表面の塗装面、こちらに付いている傷の部分に、ええ、まっ、オフセット印刷のような形で、傷の部分の中に残っているような形で固着していうることがわかった。
まっ、こういったようなことの評価を踏まえ、今回わかった範囲の中で言うと、表面の塗装がしてある領域において、壁面や床面の深いところまで汚染が入っている状況ではなく、表面に付いている。
あるいは表面から傷が付いている数ミリの範囲にとどまっている状況がわかってきたということで、今後、壁面、床面のブラストを行うようなロボットにより、
表面を取っていく事の検討や作業に参考になるような情報が得られたということである。今申し上げたような事について、94ページ上の段にまとめで書いてある。
●2号機ベント管下部周辺調査の再開について
「2号機ベント管下部周辺調査の再開について http://j.mp/VJNqFg」98ページ。こちらだが、2号機ベント管の下部の調査。4足歩行ロボットによる調査だが、これは先般案内したとおりなので割愛する。
●1F-1、3号機1FLガレキ等の障害物の撤去について
「1F-1、3号機1FLガレキ等の障害物の撤去について http://j.mp/VJOTLG」105ページ。こちらについては今後、ロボットを用いた建屋内除線を行うにあたっても、
建屋床面に散乱している障害物になるようなものを撤去していく必要があるので、その撤去のためのツールを開発する必要がある。
1号機や3号機、2号機については1階フロアへの瓦礫の散乱はないが、1号機や3号機はそういうものが見られるということだ。
http://j.mp/VJPGfv 108ページ。遠隔操作の小型重機を用いて建屋内の瓦礫撤去を行うということで、ASTACO-Sora という名前がついてるが、遠隔操作で2本の腕を動かして、
108ページの下に腕の先につけるつかみ具であったり、カッターであったり、のこぎりであったり、あるいは、ドリルであったり。こういったようなものが腕の先につきながら、瓦礫、壊れた機材を撤去することを考えている。
●1号機トーラス室調査結果について
「1号機トーラス室調査結果について http://j.mp/VJR7L9」101ページ。1号機トーラス室の1階床面に穴を開けて、こちらから調査をしていくということだが、こちらについては先般説明したとおりだ。
●ガレキ・伐採木の線量低減対策進捗状況
「ガレキ・伐採木の線量低減対策進捗状況 http://j.mp/VJRk0J」118ページ。がれき、伐採木の線量低減の進捗状況については、まっ、いつもの通りだが、最新のアップデートのデータを付けた。120ページの分析結果の最新のデータを示しているので、参考にするんだ。
131ページに、まっ、先月から今月の進捗の総括を文章でとりまとめた資料を付けたので、こちらも参考にすればありがたい。こちらの厚い資料は以上だが、もう一つ関連して、
■東京電力福島第一原子力発電所廃炉対策推進会議(第1回)★★★
「東京電力福島第一原子力発電所廃炉対策推進会議(第1回) http://j.mp/VJnpFW」という資料を配っている。こちらは政府が行う廃炉推進会議、本日、経産大臣等出席して行われている。
# 仕切り直す自公政権 気持ち悪い。
そちらで配布された資料を参考までに配布した。私どもの説明内容としては今ほど私が説明したところと内容的にかぶるので割愛する。それからぁ、、一番最後だが、あ、ちょっと待つんだ。
●福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋上部瓦礫撤去工事の工程見直しについて
「福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋上部瓦礫撤去工事の工程見直しについて http://j.mp/VJJapd」すいません。81ページだが、私は飛ばしてしまったが、3号機の、ええぇ、、あれだな。
オペブロの瓦礫撤去工事のスケジュール見直しの新しい工程だな。http://j.mp/VJTAFn こちらが81ページの下にあるので、参考にするんだ。以上だ。
■福島第一の状況
それでぇ、えっとぉ、いつもの「福島第一原子力発電所の状況 2013年3月7日 http://j.mp/VJl1im 」を資料として配布している。
[原子炉および格納容器の状況] [圧力容器下部温度]特記はない。1~3号機注水安定。
[使用済み燃料プール]特記はない。
[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]資料見てくれればありがたい。
[水処理設備および貯蔵設備の状況]特記はない。ということで、こちらは見てもらえればありがたい。
私からは以上である。
○東電石橋:
それでは質問を受け付ける。(24分)
# 尾野氏になってから明らかに説明を端折るように。尾野氏の話す速度でブースカ氏と同じ時間におさめようとすればこうなると。それでもブースカ氏はもっと時間かけてた。冒頭説明が1時間近くなることもままあった。半年で何かが大きく変わったわけでもないのに。あぁ。自民党政権に変わったんだった…
■質疑
○ロイター前田:
いつもカバーしているわけではないので素人的な質問で申し訳ないが、CSTから原子炉注水の設置工事のところで、簡単に言うと水の循環のところの工事でいいか?これが遅れている理由はALPSの導入が遅れているせいか?
ALPSに関しては先ほど原子力規制委員会のチェックが入っているということを仰っていたが、これが予定よりもどれぐらい遅れている認識か?この事自体が全体の工程にどれぐらいのインパクトを持っていると思っているか?
○尾野:
先ずCSTからの原子炉注水工事というのは、今現在、大きな循環をさせてきて、淡水化処理した水を一回バッファタンクにためて、それを原子炉に注水する経路を取っている。CSTからというのは、CSTタンクという本設のタンクがあるが、
そちらを通じてタービン建屋内にある本設のポンプを使って注水するラインを新たに設置しようということで考えている。注水系等の多重化や、より本設に近い設備を用意することで全体としての信頼性を上げていくことを考えているものだ。
だたし、この工事を行うにあたり、現在この系統に入っている水を抜いて別のところに移す必要があるので、そうした水の受け入れ先の余力がある状況の中で作業をしていくことなので、
全体として今、水バランス的な余裕を考えて工事のタイミングを見計らっている状況だ。それから、ALPSの話だったと思うが、ALPS自体は、私どもとして設備を作って物として出来上がったのは昨年の夏だ。
その時点で幾つか規制庁からの宿題に対し、答えており、それが了解されれば試運転に入れる状況だったが、宿題について何度かやり取りをしている中で、HICというALPSで処理した後に使用した樹脂などを貯める容器だが、
そちらの落下試験について十分確認してくれということになり、この試験を行なっていく中で、非常に厳しい条件の中で試験をするとHICは壊れることになるわけだが、
そうしたことを踏まえ手安全に取り扱う方法についてしっかり検討して提出してくれ、ということだったので、そうした試験を通じて検討を行い、先般、私どもの考えを説明したところだ。
それに対して今現在、検討してもらっているところだが、試運転に入ることに関しては大きな支障はない判断を頂いているが、その前に幾つか確認して欲しいという項目が2点ほどあったので、
現在、それについて対応して説明していく段階にある。そのうちの一点が、HICの落下試験を追加でやってくれということなので、それは先ほど説明したが、
追加をやって問題なかったということを先般、え、今日の資料の中にも入れたということだ。もう一つがトレーラーの出入りするエリアでの飛散防止対策について拡充するということで、
今ほど説明したような内容をプランとして説明し、理解を得ていきたいと考えているところだ。実際にALPSのし運転だな。こちらが何時始められるかは最終的な了解を受けた後になるので、こちらについては私どもとしては何時か分からないが、待っているところである。
○ロイター前田:
一番最初の、CSTからの原子炉注水系等設置工事を3ヶ月遅らせるという事自体は、全体の工程の中でどのような意味を持っているのか?
○尾野:
注水については現在、相当程度信頼性のあるシステムが構築できているので、この工事自身はより良くしていくための活動だから、3ヶ月送れることが全体の中で特に大きな支障になる性質のものではない。これはこれで独立して進められる作業と理解している。
○ロイター前田:
先ほど、水のことを仰って、水を何処にためておくかが一つ問題になったので、それの工事の期間を少し変えたという意味のことを言ったと思うが、場所が限られている中で、水タンクを設置してという工程が入るということか?
○尾野:
今現在、水を受け入れるためのタンクは継続的に作っている。そうした状況、それから建屋内の水位の管理などもある一定の目標値に対して管理しているので、こういったようなものが、天候等によって増えやすい持期であったり、
雨が降って増えやすい時期だったり、そういった中で処理の進み方というのが、時期として影響受けたりすることがあるので、そうしたことを踏まえた上で余裕のあるときに実施するということである。
これはすぐに慌ててしないとやらないといけない工事ではないので、余力のあるときにやっていくということである。
○ロイター前田:
循環している水自体の量が増えていることと、外から入ってくる水のせいもあり、それと地下に漏れているのではないかという見方もあるようだが。地下に漏れている部分は東電としてテストしたり、何かモニタリングはしているのか?
○尾野:
えっとぉ、先ず、今循環している水が増えていることの大きな理由だが、地下水が建屋の中に流入してくるので増えている。で、建屋の中にある汚染水が、地下水の場合に漏れて行かないように建屋の中の水位が、
地下水位より常に低くなるようにコントロールしているので、水の流れは建屋の外から中へ流れこむ勾配になっている。従って、建屋の外側への漏洩、汚染は広がらないようにというようなオペレーションをしている。
そういうことなので、地下に漏れている状況ではないと、考えていいと思っている。時折、地下水のええ、確認、試験的なサンプリングなど過去に行なっているが、そうした状況を踏まえても、建屋から継続的に漏えいが起こるような、地下水への漏洩が起こっていることは見受けられないのが今の状況だ。
○ロイター前田:
最近にサンプリングしたのは何時か?
○尾野:
これは先月か、先々月の中長期対策会議の資料の中で説明したかと思う。ボーリングをして地下水のサンプリングをして、確認をすることをしており、その結果をこの場で資料として発表している。
○ロイター前田:
それ以降はされてないのか?その時の数字が正常値だったということか?
○尾野:
そういうことだ。
○ロイター前田:
それ以降はされてないのか?
○尾野:
これはボーリング試験ということだから、随時出来る性質のものではないから、順次行なっているもので、その時点で特に問題ないと。それから、ええぇぇぇ、そうだな。今、サブドレンの水質確認など順次しているが、
そうしたところでも傾向として汚染が増えていく傾向は見ら得ていないので、全体として滞留水が外に漏洩している状況が認められる状況に今はないと考えている。あの、むしろ中に入ってくるので、水が増えてしまう。これはバーターの関係だが。そちらの方で苦慮している。どちらかと言えば、反対側で苦慮している。
○ロイター前田:
バーターってどういう意味か?
○尾野:
ああ、すいません。要は外に漏れないようにするためには地下水位よりも建屋内の水位を低くしないといけないから、そうすると外から中に入ってくるから、インベントリが増えていく関係があるということだ。外に漏れないような措置をとると、逆の外から中に入ってくると。そういう意味だ。
○NHK花田:
17時から始まっている廃炉推進対策会議の内容が資料上でしか分からないので恐縮だが。廃炉推進対策会議で資料(http://j.mp/VJnpFW)を読むと、今日、今までの中長期ロードマップの工程表を見直すことを決めたと読み解けるが、
今まで閣僚から見直しという発言が出ていたが、これは茂木大臣から指示が出た形なのか、推進会議自体で見直す事を決定したと理解すればいいのか、そこを確認させてくれ。
○尾野:
先ず、これまでやってきたことがベースになるし、基本になることは当然なので、その延長上になっていくかと思う。まあ、ただし燃料デブリの取り出しや、放射性廃棄物の処理、処分は、だいぶ長期的な視野のある研究開発だが、
コレを効果的に効率的に実施していくためにしっかり進めていくことは重要なので、そういう観点で大臣の指示もあるが、私どもも加速していくことを努力して行きたいと考えている。
★★中長期の研究開発運営組織のようなことも、以前から、設立を目指して考えているところだが、こうした準備作業なども、私どもとして加速して、体制的にも整えて行きたいと思っている。
○NHK花田:★★★
今の話しにも含まれていたと思うが、推進会議の中で議長である茂木大臣が、こういった工程表のみなしをする部分があるが、こういったものを指示したと考えていいのか?
○尾野:★★★
本日、会議の中で大臣さまから発言をされたポイントは、私どもの理解だが大きく4点ほどあろうかと思っている。第一には、検討にあたり、考慮すべき主要な事項を踏まえながら、燃料取り出しのスケジュール前倒しなどの検討を進め、
6月中を目途に改定ロードマップを決定して行きたいという発言があった。従ってロードマップの取りまとめにあたり、関係有識者等に意見を伺う必要があるが、そういうことを進めていく。これが1点だ。
2点目として研究開発に関する取り組みの強化に向けて、ええぇぇこれは副大臣からも発言があったが、研究開発拠点の整備を加速していく事も必要であろう、ということで、国内外の叡智を結集するような、
# 廃炉ビジネスの確実な利権確保。金の落とし所にしっかりツバをつけていくことも必要であろう。
ええ、組織運営に向けて準備を進めていって欲しいという内容。それからぁ、3点目としては中長期ロードマップの第一期の目標である、使用済み燃料のプールからの取り出し、こちらについて開始していくこと。
それから、滞留水が増加していくことの対応といったようなこと。こうした総合的な対策などに当面取り組むべき課題があるということで、これらについては万全に対応していって欲しいということ。
4点目として地元住民をはじめ、国民が関心高い項目やポイントは適切な情報発信を行なっていこう、という4つほどのご意見、ご指示だな。を頂いていると理解している。
# 規制庁とのやりとりは把握してないのに、経産省の会合は進行中であっても理解してる尾野氏。分かりやすすぎ。何このギャップ。貧乏くじ前政権に引かすだけ引かせたし、そろそろ存在感をアピールするかの経産大臣。
○NHK花田:
ありがとうございます。その支持はこの会議体として合意された決定事項となったと理解していいか?
○尾野:
私どもとしてはそのように理解して対応してきたいと思っている。
○NHK花田:
先ほど尾野さんから発言があったが、改めてになるが、こういった見直しを受けて東京電力としての考えをもう一度伺いたい。
○尾野:
ま、私どもとしては廃炉というのは、かなり、遠い、大きな目標だし、それからチャレンジャブルな内容であることは承知している。とは言え、それを確実に成し遂げていくことのために、
少しでも早く実現していくことのために、しっかりと進めていくということで、ええ、ある意味、こうした対策会議などによって、力強い、ご指導、ご支援なども、国全体で動いて頂いているということでございますので、尚一層、取り組んでいくことかと思っている。
○NHK花田:★★★
勿論、前倒しできる部分は前倒しするに越したことはないが、いかんせん、道の作業といった部分もあり、無理な行程を引いた時に当然、現場に負担が大きくなるところもあると思う。
やはり現実に即した目標を見極めていくというのが非常に重要なのではないか。長い工程である分、それが大事ではないかと思うが、その辺についてはどのように思うか?
○尾野:
まっ、そういう意味から言うとぉ、工程を先ず作っていって、スケジュールを作っていって、実際に実行しながらそれを耐えず調整、見直しをしていく事で、フィードバックをかけていくことの繰り返しの中で、その最適バランスを追求していくことかと理解している。
○ニコニコ七尾:★★★
62ページだが、http://j.mp/VJAzmn 原子炉建屋からの柄放出量の評価結果の2号機だが、ここの下段の備考に2号機放出量が先月から増加しているが、風量は先月量とほぼ変わらないものの、
ダスト濃度のばらつきによる影響が大きかったと。このダスト濃度のばらつきによる、というこの文、もう少し説明して頂けるか?
○尾野:
えっとぉ、これはだな。ダスト濃度の測定は建屋開口部近辺で、ダスト収集装置を使ってダストを集めているという事である。で、集めたダストを測定器に掛けて評価をしていくという事だが、どの号機もそうだが、
ええぇぇぇ、まっ、、小さな値を図っているという事と、それから、例えば、ええぇえぇぇ、きっちりカバーリングが出来て配管で引いている形ではなくて、開口部で図っているというような状況だと、ええぇぇ、僅かな物だからバラツキが出てくる。
採取量であったり、あるいは採取量に伴う評価結果であったりという事で、そうしたバラツキの中で出ていることだろうと。今のところ解釈しているところだ。
○ニコニコ七尾:
素直にこの文章を読むと、先月1月が0.02、2月が0.05、この比較について言及しているような気がして、平成24年12月は0.007だから、これ、桁が違っているわけだが。この桁も、今説明のあった中で、桁は直ぐに飛び越えるほど微妙な物という事か?
○尾野:
元々小さいところを計っている所があろうかと思うが。全体を見ると平成24年の6月段階では0.08とか、ま、そういった飛びで、もあるし、全体としてバラツキの範囲内にあるだろうというのが、今の評価だ。
○ニコニコ七尾:
バラツキの範囲はどれぐらいの範囲か?おおよそでいいが。以前、原子力安全委員会でも風の量とダストで相当桁が違うと聞いているが、確認の為に、どれぐらいの範囲でバラツキがあるという前提なのか?
○尾野:
これはだな。あのぉ、どう言ったらいいか、非常に再現性のよい測定計やジオメトリが取れる状態で、いつも全く同じようにやっているやり方で言うと、要は統計的な正規分布のように綺麗にシャープになっていくわけだが、
2号機で言うと、大きな開口部の外にクレーンで採取装置を吊り上げて測る形で採取しているから、同じポイントで取っているという事ではあるが、その再現性は実験室レベルの話とはちょっと違ってくると言うことだ。
# 2号機はブローアウトパネル前の開口部に吊り上げて測定してたのを、閉止工事に伴い据え置きに変更したんじゃなかったっけ?
で、1号機はバラツキは比較的少ないが、これは言ってみればカバーリングが出来ていて、比較的同じような条件で、俳風機で引いてきて図っているということだから、号機により測定の安定性の条件はちょっと違ってくるので、こう言ったことがあると思う。
○ニコニコ七尾:
数値的にはどれぐらい?2号機で言うと、ん?これの平成24年? 平成24年から25年はこれはもうバラツキの範囲である、そういう理解だな?
○尾野:
そうだな。大きく条件が変わっていない中でのことなので。
○ニコニコ七尾:
わかりました。これと離れるが、復興や地元の方々、これは何度か同じ質問をしているが、やはり復興とか、帰還のことを考えると保守的な数字であっても毎時0.1億Bq/h というのはかなり気になるところだと思うが、
様々な遮蔽等、工夫をされているとしても、当面、この値は工事予定を含めてかなり減っていくことはやはり難しいという事でいいか?
○尾野:
これは短期的に大きく変わるような性質の物ではないと思っている。ただぁ、あのぉ、カバーリングが付いてくることであったりとか、ま、そうしたようなことが、ええ、ま、どちらかというと、コントロールし易い方向に動いてくると言うことなので、ま、あのぉ。
ま、我々としても様々な努力をしていきたいと思っているが、全体として、★★★既に相当程度小さくなっている物を劇的に小さくしていくのはなかなか難しいことかと思っている。
まっ、確かに0.1億Bq/h というのが、一体どのぐらいの程度か、体感的に分らないが。これが相当する被ばく線量に換算すると、0.03mSv/y なので、
まぁ、値としては出てくるわけだが、敷地教会葬等で0.03mSv/y という事なので、現状の、ええぇぇ、敷地境界野状況を踏まえて考えると、小さいという言い方が適切かどうか分らないが、他の物に比べると支配的な物ではない。ま、そういう意味で十分小さい。
○ニコニコ七尾:
すいません。他の物とは?
○尾野:
これは敷地境界そのものというのは、既に事故時に出たセシウム等の地表の汚染などで、だいたい、場所にもよるが、数十mSv/y ぐらいの、
○ニコニコ七尾:
事故時と比べてという事か?
○尾野:
ものが、そもそもあるところに、プラス0.03ありますよぉぉ、と言う話しなんで。つまり全体の中での話しとしては、大きな、現時点では、十分下げられていると思っている。
○ブルームバーグ稲島:★★★
滞留水の関係で2点伺いたい。ALPSもトリチウムをのぞけないという事で、今後も滞留水は増えてくる物だと思うが、何れ、敷地のスペースも限界が来ると思うが、これは最終的にどういう処理をするのかというのが1点目。先ずそちらからお願いする。
○尾野:
はい。あのぉ、指摘の通り、ええぇぇぇ、今現在滞留水が増えていると言うことで、量としては増えてると。で、敷地には限界があるというのはまぁ、指摘の通りだ。
私どもとしては大変重要な問題と思っているが、先ず、今どんどん増えて言っている滞留水というのは、セシウムこそ取っているが、その他の核種がかなり含まれていると言うことで、そういう意味では汚染レベルの高い水がどんどん溜まっている状態になる。
で、そうした状況というのは滞留水が溜まれば溜まるほど、万一漏洩した場合にリスクを高めていくことになるから、決して好ましくないという事であり、ま、そういった意味でALPS、これはセシウム以外の60数核種の、
★ま、設計通りに動いてくれれば、環境基準以下に下げられる装置なので、そうした装置により、溜まる水自身を綺麗にしていくようなことを、先ずしっかりやらないけないという事で取り組んでいるところだ。
# トリチウム以外が取り切れるかはホット試験が終わるまでわからない。
この装置では、あのぉ、ご存知のようにトリチウムの存在形態というのは、水の状態で存在しているので、水の中から水を分離する作業になるので、これは現実的に非常に難しく、ALPSでもトリチウムは分離できないというのは案内のとおりだ。
# 何がご案内の通りだよ。ご存知のように、ご存知のように、ってALPSとトリチウムの関係について、これまでこの東電会見で一回でも語ったことがあるのかよっ。カンチョウスルゾッ ( ゚д゚)ポカーン http://j.mp/XV2pL3
ええぇ、まっ、しかしながら水の形態で存在していることもあり、ええぇぇ、生物学的な影響は、他の各種に比べると非常に小さいこともわかっているので、ALPSで処理することにより、保管状態の安全性を高めていくことに関しては、相当程度の効果があると思っている。
で、その上で、順次増えていく状態に対して最終的にどうして行くかについては、現在、それを検討しないといけない状況だが、先ずは具体的にどのようにする以下ということは決めていないということである。
この場でも何度も申し上げているが、海洋への放出は、関係する省庁の、ええぇぇ、了解が得られない状況では、これは行わないと事を明確に宣言しているので、ええ、そうした前提の中で今後の対応について今後検討していくというようなステータスである。
○ブルームバーグ稲島:★★★
あの、今の答えにも若干関連するが、こちらの紙でも、汚染水の海への安易な放出を行わないというような書き方をされていて、意地悪な見方をすると、安易ではない放出はやると読めるし、
今の発言でも関係省庁から許可が降りれば放出するということだと思うが、一部の漁業組合の方とかは、まぁ、当然反対されると思うが、その辺についてはどのように対応する予定か?
○尾野:
ま、意地悪な言い方、という議論もあったが、私どもが明らかにしているのは、関係省庁の了解が得られない限りは、放出することはないというような方針の中で検討しているということなので、
今後、どのような検討ができるのか、あるいは国も含めて関係者の中からどのような知恵を頂けるかはこれからの話しと思っている。
○ブルームバーグ稲島:
しつこいようで恐縮だが、この文章にしても単純に海に放出しないというのであれば、安易な、という言葉をとって、汚染水の海への放出は行わない、と書けば非常にシンプルで分かりやすいと思うが、言い換えると海への放出自体は、必ずしも否定はしないと。可能性として、という理解でいいか?
○尾野:
中々読み方として質問頂くと難しいが、書いてあるとおりだ。私どもとしては、安易な放出はしないという考えの中で行なっているということだ。
○フリー木野:
▼先ほどのCSTのことだが、ちょっと遅く来たので確認だが、CSTは今、中に入っているのは事故直後にためた汚染水ですかね?
○尾野:
CSTの中の水はろ過水だったと思う。
○フリー木野:
ろ過水に入れ替えた?そうするとろ過水が入っているのであれば、滞留水の処理計画と特に関係ないと思うが。これはどういう理由で?
○尾野:
▼あ、そういう意味か。ちょっと確認させてくれ。
○フリー木野:
ろ過水なのは間違いないか?ろ過水であれば別に、あれですよね。
○尾野:
えっと、、すいません。2号機からの輸送水も入っているな。はい。ですので。
○フリー木野:
そうすると事故当時の濃い汚染水、ということですよね?
○尾野:
それも含まれている。
○フリー木野:
含まれているというのは?
○尾野:
入っているという意味だ。
○フリー木野:
ん?これ、1,3号機のCSTの中は、全部移送した汚染水ということか?
○尾野:
えっと、すいません、ちょっと手元では確認できていない。
○フリー木野:
わかりました。確認お願いする。それから滞留水の処理計画の遅れが、CSTからの水抜けの遅れに繋がるというのがよくわからない。処理計画というのはALPSのことか?それとも滞留水の設置計画のことか?
○尾野:
タンクの設置やALPSの稼働による滞留水、汚染水の減少であったり、あるいは雨水等の状況による全体の処理量の優先順位の問題であったり、そういうことがあるので、これはCSTに入っている状態で今置いてあるのは、特に支障のない状態である。
従って、処理の方に回していく優先順位としては余録のあるときにしたいということなので、全体のバランスの話と理解している。
○フリー木野:★★★
それがわからない。今、サリーにしてもキュリオンにしても稼働率は高くない。単純にCSTから出して処理するのであれば、稼働率を上げれば済む話であり、なぜ、それが出来ないのか、ちょっとわからないんだが。
○尾野:
ええ、これはだな。あのぉぉ、今、私どもはぁ、ようはタンクと水の量の追っかけっ子をしているわけだ。CSTには一致える水を外に出していくということは、持っているタンクを何らかの形で、
そちらに滞留水を移していくわけになるわけだから、何れの形にしても。ですからそういった全体のコントロールの余裕が無いところであえてやるような状況ではない。
○フリー木野:
ですので、タンクの設置計画が間に合ってないという意味で、宜しいか?
○尾野:
間に合ってないという言い方が正しいかどうかわからないが、そういった事のバランスでタイミングを選ぶということだ。
○フリー木野:
わかりました。先ほどの汚染水の海洋放出だが、2011年4月4日に出したあの放出は、東電としては安易な放出ではなかったという、そういう姿勢、認識でよいか?
○尾野:
★2011年は事故直後の話か?
○フリー木野:
はい。
○尾野:
あれは緊急非難的な状況の中で、と理解しているが。
○フリー木野:
そうすると先程のここに書いてある安易な放出はしないというのは、例えばタンクがいっぱいになった時は緊急避難的にはありうると。そういう理解でいいよね。
○尾野:
それはちょっと正しくないと思う。あのぉ、万全にタンクがいっぱいになったら、放出しますと言ってるわけでは、決してなぁくてぇ、ええぇぇ、今、ここで書いてあるのは、先ほど来、何度も申し上げているとおりだ。
# いよいよになるまで見通しある問題を伏せるのが事故後変わらぬ今までの東電でしょうが。地下水流入止めない限り増え続ける。見通しあっても対策示さない。指示しても示さないのは東電もどうしていいかわからんのだろと規制庁。自ら認めて真摯に受け止めて説明責任果たすべきなのにこの姿勢。
○フリー木野:
いや、ですので、要するにタンクが、仮にいっぱいになって満水になって溢れるのか、溢れるよりは海洋放出のほうがいいのか、という選択になった場合は、緊急避難的に出すことがあるという理解でいいか?この書き方は。
○尾野:
仮定の質問には答えしかねるが。今、私どもは、ええぇぇぇぇ、、、要は、、、関係省庁の了解がない限りは放出しない方針を決めているしぃ、それからぁ、タンクの増設であったり、
地下水流入抑制で当たったりできることは様々しているので、ま、質問のような状況にならないようにする努力をしているということだ。
# 仮定も何も地下水流入止めない限り、何れはそうなるじゃないか… コドモカヨ… 地下水バイパスの効果も不透明、うまくいっても400が300m3/日見通しだし。「関係省庁の了解がない限り放出しない」の繰り返し。NHKが全国でお茶の間にニュース流せば話題解禁?
○フリー木野:
あの、全漁連含めて海に出さないように明確に書いてくれという要望が出ていると思うが、一方で、安易な放出をしないという書き方をしてるが、明確に全漁連の要望を入れて出さないと書かないのはなぜか?
○尾野:
ええ、もう何度も同じ事を言っているが、私どもの方針は先ほど説明したとおりだ。
○電気新聞もり:★★★
▼資料106ページについて伺いたい。http://j.mp/YPfYIM
○尾野:
はい。
○電気新聞もり:
ここに書いてあるPCV漏洩調査は2号機と同じ調査と考えていいのか?
○尾野:
えっと、3号機の方法ですなぁ?
○電気新聞もり:
3号機と1号機です。
○尾野:
▼こりゃちょっと確認させ頂いて宜しいか?
○電気新聞もり:
この計画がでるのは今回はじめてか?
○尾野:
この計画を説明するのは今回からと思う。
○電気新聞もり:
108ページだが、http://j.mp/YPggQ5 ここにあるキャスク置き場は具体的にどういった場所になるのか?
○尾野:
最終的にキャスクを発電所の何処に置くかは、敷地全体の瓦礫の保管場所計画の中で決めた場所にということかと思うが、ここで言っている、あの、キャスク置き場というのは具体的に何処と言うよりは、今、発電所の中でキャスク置き場につかっている、
ガレキ置き場に使っているところをイメージしている。本日の資料で言えば、後ろの方に、、ええぇぇ、例えば、117ページ(http://j.mp/YPgDKl)などに、ま、どういう場所に、ええ、どういう廃棄物置き場があるか示されている。
○電気新聞もり:
2年目の節目で伺いたい。今、福島第一の1~6号機について、IAEAの保障措置への対応状況はどうなってんのか?
○尾野:
えっと、今正確には承知していないが、保障措置はセーフガードと言って、様々な守秘義務を伴った活動内容である。
これは政府としてIAEAと対応していく内容だが、活動内容については、私どもから、あまり説明し難いかと思っている。
○東電石橋:
次の質問はいかがか? … え? 質問かぁ? はい。では、どうぞ。
# 何、この扱い…
○NHK池田(ETV特集):
非常に基本的な質問で恐縮だが、今日、中長期ロードマップの進捗状況ということで、当初の計画に対して、今現状、どのように捉えら得られているか、基本的なところを伺わせてほしい。
○尾野:
一概に言えないが、当初の計画に比べて比較的に進捗が進んで、前倒しが進んでいるものがある。例えば、4号機の燃料取り出しなんかはそう言ったようなものである。
そして、一方、ALPS等による滞留水処理なんかもそうだが、水処理といったことについては、当初考えていたものについては苦戦している状況なので、
そうした進んでいる、遅れているものは、それぞれ個別のテーマ毎にあると思っているが、いずれにしても目の前の状況を改善するためにやらないといけないことは近々の課題なので、
ある意味、全体サイクルを考えながらタイムリーにこなしていくことになると思うが、より大きな遠い目標での廃炉で言うと、
これは、これをやって、あれをやって、これをやれば、ハイ出来上がりっ、というような、先が見えているような、既に先人がやっている、こうすればいい、という形になっているものばかりでなない、というか、むしろそうでないものが多い状況だから、
# クリエイティブな業界はそれが当たり前なんだけど。仕事の時間をすっぱり線引できる仕事って羨ましいわ…
開発要素もあれば研究要素もある。それか私どもだけで取り組みきれないような、特別な専門知識がいる話もあるので、まっ、そうしたことは国も含めた大きな体制の中で進めていくことだから、
それは今日もあったが、総合力を発揮して、早く進められるようにしっかりやっていこうということだから、そこはまぁ、我々としてもしっかりやっていく。ま、漠然とした言い方になるが、そういうことかと思う。
○NHK池田(ETV特集):
現状までのところを、先ず当初計画されていたところから見ると、どのように分析されるか?
○尾野:
えっと、現状までのところで見ると、先ず最初にやらないといけない、プラントを安定化させて、要は周辺への状況の悪化を治めていくこと。つまり、冷却を確立するということであったり、、ええぇぇぇ、するわけだが、
あるいは外部への放出を少なくしていく、こういうところについては、一定程度、、というよりも相当程度、状態は改善しているということと、その状態が維持できている状態になってきていると思う。
でぇ、じゃあ、2点目として冷却状態とか、こういった状態がちょっとしたことで崩れてしまい、危険な状態に成らないかは、信頼性を高めておくことが必要だから、こういうところについては、ある一定の進捗を得ていると考えている。
ただ、あのぉ、これから先、対応が大事になってくる水処理の話であったり、あるいは、廃棄物の扱いの問題であったり、最近のこととしてあるが、そうしたことを、
ええぇぇ、まっ、適切に解決するために、関係各位と協力していくステージにあるんだと思っている。まっ、先の話は、先ほど申し上げたとおりだ。
○NHK池田(ETV特集):★★★
廃炉対策推進会議(http://j.mp/YPiFu2)の6ページの要員計画、要員確保の問題だが、「要員の不足は生じない見込みである」とあるが、これの根拠となった計算資料は何かあるのか?なにか出されているのか?
# 労働実態に一切触れない事故を招いた加害者 経産省。ルポ 原発作業員 ~福島原発事故・2年目の夏~ http://j.mp/S8eAkU 原発作業員登録数 説明の3分の1だった http://j.mp/WwZScE
○尾野:
こちらは後ろにもう少し細かい資料などが入っているが、、だいたい今現在、、ちょっと待つんだ… ええっと、その後ろに少し細かい資料が付いている。13/14ページあたりにぃ、、ゴメンナサイ…
えっとおぉぉ、スイマセン、、ちょっとマツンダ あ、ゴメンナサイ、、ちょっと今資料の中で、ちょっとどこか見つけられなくてスイマセン。
えっとぉ、だいたい今現在だな。概略だけ言うと、月あたり、発電所内の管理区域内で作業している規模は6000人規模だ。当面作業を考えた場合、6000人規模の要員は確保できる見通しだと。そう言う意味で申し上げている。
○NHK池田(ETV特集):★★★
そうすると具体的にこの作業は、計画、被ばく線量がどれぐらいで、それに対して線量の余裕がどれぐらいあるからとか、そういった計算がされているわけではないと?
# また耳にタコできるぐらい聞かされた説明するんだろな。
○尾野:
えっとぉ、前提としてぇぇ、今、大体6000人規模の人が発電所の管理区域で働いているがぁ、この人たち全体の月時等の線量の増分は、ええぇぇぇぇぇ どういう分布になっているかとかぁぁ、こういうようなことは見ている。
そういう状況で線量自身がぁ、クリティカルになってぇぇ、人がどんどん働けなくなっていくような状態が支配的な要素である状況ではない。平均的に見ると、大体月事に1mSv/y 未満という状況までなっているのでぇ、
まぁ、そこがダイレクトにぃぃ、ええぇぇぇ、短期に見た時の、ええぇ、要員確保のクリティカル要素ではない状況にある。ですのでぇぇ、今確保できている6000人規模の人が、まぁ、仕事に応じて、
ええぇぇぇ、この先、確保していける見通しがあるかという大きさとの兼ね合いで見ている。だいたい今、管理区域の、ええぇぇ、入域死角を持っている人が8000人ぐらいいるが、
それに対して6000人ぐらいが実働で入っているので、まっ、そんなに余裕が無い状態ではないですよぉ、ということを言っている。
○NHK池田(ETV特集):
今後について、計画線量とか、計画を立てる予定はないのか?
○尾野:
現在、それが、福島第一要員としてのクリティカルと言うことではないのでぇ、今外装的な目で見ているということだが、あのぉぉ、当面という意味で言えば、ええぇぇ、確保にぃ、心配、という状況ではないということだ。
ただだな。これが10年、20年、という大きなスパンで見ていくことになると、これは一企業の話を離れて大きな枠で考える。つまり、★★★専門エンジニアの育成としての大学教育機関のあり方だとかぁ、
★★★あるいは専門的な研究機関の拡充である話であったりとかぁ、あるいはこうした原子力の現場で作業できる人のぉぉ、ええぇ、全体としてのファイル、ですな。こういったものをどうするか、こういう議論だと思うが。こちらの方は、ちょっと私どもだけをこえる、少し大きな話かなぁぁ、と思う。
# どこまで尻拭いの裾野を広げれば済む業界なんだよ… 明るい原子力の未来の為に、事故後を想定した人材育成を。若者の教育から。( ゚д゚)メザセ シャカイニ ケイベツ サレル オトナ
○NHK池田(ETV特集):
ありがとうございました
○共同前田:(初)
使用済み燃料の取り出しの件で聞きたい。来月から共用プールからキャスクの方へ移動が始まると思うが、4号機の燃料取り出しが11月にはじまり、
その後、3号機のが始まって、ここ1,2号機については計画の具体化を進めるとあるが、1,2号機については燃料の状態次第だと思うが、順調にいけば、やはり共用プールに一旦保管する事を考えているのか?
○尾野:
基本的な流れは、同じかと思っている。ただ、今現在、具体的なスケジュールが載ってきているのは、4号機と3号機という事だ。考え方や基本的な作業流れは一緒だと思っている。
○共同前田:
1,2号機についての移動については、時期的な物も否の所何かもくひょうみたいな物はあるか?
○尾野:
今現在、あまり具体的な検討が完了している状況ではないので、時期として言える状況ではないと思っている。
○共同前田:
ありがとうございます。
○フリー木野:
▼サブドレンの水質の件で伺いたい。今、現在、9本確認していて、そのうち7番だけがずっと出ているが、この数値が多分、1年半ぐらい変わっていないが。これはどういうふうに評価しているか?
○尾野:
えっとぉぉ、今日の資料の中の話しか?
○フリー木野:
あ、今日の資料ではない。
○尾野:
では改めて確認させて頂くが、何時の話しか?
○フリー木野:
いつでも結構なんだが、直近でも1ヶ月までも結構だが、2011年の頃のデータと数値が変わってないので、
○尾野:
あ、そうですか。
○フリー木野:
どういう評価をされているのかなと。
○尾野:
はい。
○フリー木野:
で、流れ込みがないのであれば下がってもいいのではないかと思うが、その辺の評価を。
○尾野:
▼ちょっと確認させて頂きたい。
○フリー木野:★★★
お願いする。それとさっきの作業員の件だが、先程の尾野さんの答えはいつもと同じであれだが、全体では1mSvだからというはなしだが、個別の作業では、先日の1Fの取材会の時に、
http://j.mp/WEJIhH 取材に対応して頂いた鹿島の工事課長の方が、3号機のがれきの撤去の遠隔操作をやっているが、線量が高い関係で、作業員の確保が難しいと。誰でも出来る事ではなく、
専門職なので、余計に作業員の計画が難しいのでその辺は苦労しているという話しがあったが、そう考えると1mSv/月だから大丈夫、という話しではなくて、個別の、これは毎回毎回、毎度毎度言っていることだが、
個別の作業の計画なり立てないと、確保出来るかどうかと言うのは別の話だと思うが、その辺の考えはやっぱり変わらないのか?
○尾野:
特に今、改めて申し上げるところはない。先程言ったとおりだ。
○フリー木野:★★★
そうするとこの要員確保が大丈夫と書いている根拠がないが。http://j.mp/YPiFu2 要するに鹿島の方は、要員確保が苦労するだろうと。
今現在も専門職が十分ではないと話しはしているわけですよ。その一方で、なぜその要員確保が大丈夫と言えるのかが私には分らないんだが。説明頂けるか?
○尾野:
要員確保については、こちらはぁ、ええぇ、全体の量としての議論をさせてもらっているしぃ、個々に見ていった時のパーツパーツの話しをしているわけではない。全体のぉ、升としてぇ、ええぇぇ、見通しとしては当面として足りているという評価なのでぇ、
# 全体の数が大丈夫なんだから大丈夫だと主張する東電。これは専門分野における誰も経験したことのない事故収束の現場。東電は国が教育の現場で尻ぬぐい人材を育てる必要あるとまで言い出す始末。流石、茂木大臣 http://j.mp/XXRL7k 自民党万歳。
○尾野:
まあ、あのぉ、そういった理解をして頂きたいと思う。
○フリー木野:
そうすると状況によっては、そういう専門的な技量のいる作業が一時的に停滞したりすることの可能性もあるという事か?
○尾野:
ええぇ、現状、具体的にそういった、あのぉぉ、こと、で、支障が出るようなことにはなっていないのでぇ、まぁ、現在の状況ということの延長の中で直ちに問題があるとは思っていない。
# 直ちに問題のある切羽詰まった状況でないので問題ではありません。そういう切羽詰まった状況ではありません。誰もそんなこと聞いてない。仮にそうなることが分っていても、切羽詰まった状況でなければ問題ない説明。温度計、汚染水、全て共通。今更寄生庁で指摘される始末。
○フリー木野:
あの、それはどういうふうに確認されているのか?問題がないというのは。
○尾野:
これはあのぉ、
○フリー木野:
要するに個々の作業に関して、一方では計画がないと言い、今現状は支障が出る状況ではないという、その辺の整合性がとれてない気がするが。
○尾野:
あるパートの議論を持ってきてぇ、全体がぁ、出来る出来ないという議論に繋げていくのは必ずしも正確ではないと思っているが、個々の議論というのは、あのおぉぉぉぉ、発電所の中の線量という切り口でぇ、見ていった時にぃぃ、
# その個々のパートに東電が積極関与しているように見えない丸投げ姿勢。現場に作業員待たせて遅刻し、線量計持たずに現場にちょこっと顔出す東電社員。実際に現場で事故収束にあたっているのは事故起こした当事者東電ではなく、元請け以下の多重下請け労働者。
全体として6000人なり、8000人なりと。こういった規模のぉ、要員確保に支障が出るのかあるのか無いのか、ということでいえばぁ、そうではないですよぉ、ということをいっているものだ。
# 誰もそんなこときいてねぇ。勝手に都合のいい質問に差し替えて答えるなよ。
それでぇ!個々のぉぉ、発注している仕事に対してぇぇ、ええぇ、必要な、ええぇぇぇ、技量を持つ要員がぁぁ、ええぇぇ、質量共に確保出来るというようなこと、というのは、工事を具体的に進めていく中でぇ、
ええぇ、ここの議論としてある、という事かと思うが、現状ぉぉ、ええぇぇ、要員の面で工事そのものが支障が出る具体的状況に至ってないという事だ。
# その、個々の作業の被ばく管理を示せと言っても示さないじゃないか。ずっと言われていることなのに。どんな作業でどのような被ばく状況なのか、日頃の会見報告では全く分らない。都合の悪いデータは一切示さない。いまだベールに包まれた事故収束作業の実態。
○フリー木野:
現状というのはいつ頃までの状況を指しているのか?期間というのは。
○尾野:
これはあのぉ、今現在動いている工事ということだ。
○フリー木野:
意地悪な言い方をすると、来月、再来月はわからないとも聞こえるが。
○尾野:
あのぉ、状態が突然変わるようなものではないと思っているがぁ、そりゃ考え方ということではないか。私どもとしては要員確保で支障が出る状況に立ち至っているとは考えていないがぁ、
何度も!申し上げているがぁ、あのぉぉ、短期的な話と長期的な話は違うから、長期的に見た場合に、こういった原子力分野の専門技術者の確保、ということに関しては、重要なことだという認識は持っている。
# 経験と熟練技術が求められる遠隔クレーン操作など、これは今現在の廃炉現場における作業のお話し。原子力分野の専門技術者でないと出来ないのか。茂木主催の廃炉推進会議で図に乗る東電。幅広い原子力分野の人災育成が必要だ。 図に乗って廃炉作業に教育機関の協力で原子力人材育成の必要性を主張しだした東電。天下り先増産も視野に、少子化よりムラの過疎化を危惧する自民。議論を水面下でするなよ。オープンの場でやれよ。
○読売前村:
3号機の瓦礫撤去の件で聞きたい。資料の81ページ(http://j.mp/XXUldj)のところで見なおし前と見直し後が下のパワーポイントで出ていると思うが、準備工事と瓦礫撤去工事については、
今までであれば平成24年度中だったのが、半年ぐらい伸びて25年度ぐらいまで掛かるかもしれないと。その後のカバー工事については、これは四半期伸びるかもしれない、ということだと思うが、
そうすると使用済み燃料の取り出しを、元々は2014年の待つぐらいにやる話だったと思うが、その日程もずれそうな感じなのか?
○尾野:
えっと、今現在の81ページ(http://j.mp/XXUldj)の状況は、御存知の通り、3号機はがれき撤去の作業が非常に難しい状況であったということで、時間が伸びて、元々今年度中にがれき撤去して次のステージへと考えていたものが、
まぁ、あのぉぉ、オペブロの瓦礫撤去を終える、時期というのは、伸びそうだ、というのはこれはこれである。で、その上でカバーリング工事については、並行してできる準備やら、ええぇ、そういうこともあるので、
# 3号機使用済燃料プールに2度も鉄骨瓦礫を落下させる事故。教訓、コメントもない。
全体としての工事を合理的に進めていく、あるいは上の作業が終わっていなくても、別の、ええぇ、エリアで並行して進められるものもあるということを組み合わせて行って、全体として仕上がりは大きな違いが出ないようにしていこう、というのが今の考えだ。
○読売前村:
現状でも、一応、使用済み燃料の取り出し時期としては2014年末ぐらいという当初の予定通りで変わらない、ということでいいのか?
○尾野:
現状は当初予定を大き着替えるところまで考えていないということだ。それから先ほど、ちょっとどなたか、共用プールからキャスク詰めで取り出す次期について話されていたが、私、何も言わなかったが、キャスクに詰めて出す具体的時期は、私どもから案内はしていないと思うので、その点は確認くれ。
○東電石橋:
よろしいか?今の件で追加で質問するか?
○共同前田:
来月、4月から共用プールの燃料を映すという認識だったが、それはあっているかどうか、そうではないのか?
○尾野:
えっとおぉ、それは誤認識ということであろうかとおもうが。具体的な次期について言えるものではない。これは核物質防護関係の情報として、移動時期について明確に説明することができないので、私どもからいつということは今の段階で言ってないかと思う。その念押しだけだ。
○共同前田:
間違っているとかそういうことではない?
○尾野:
従って、あっているか間違っているかということも申し上げないと。
○共同前田:
なんか、表で、4月からぁ、の、ところで、共用プールからの取り出しというのが、資料としてあったかなと思ったが、そういう資料としてもないということか?
○尾野:
今、私が言っているのは、私どもの方から、この決め打ちして申し上げているようなものではないということをちょっと念押しさせて頂いた。
○共同前田:
わかりました。
○ロイター前田:
先ほどの政府の6月中に改定ロードマップをまとめたいとコメントした茂木大臣のコメントのことを言っていたが、6月中の改定ロードマップで一番変わるところはどこだと考えているか?
○尾野:
こりゃちょっとわからない。これからの議論もあろうかと思うので。
○ロイター前田:
東電として一番変わったと考えられるところはどこか?
○尾野:
これはこれからの議論かと思うので現時点でどこかは、わからないということかと思う。
○NPJ吉本おしどり:
少し細かくなるが、90ページ(http://j.mp/ZmMvdH)のところでコアボーリングサンプルを3つほど採取していないポイントがあるが、少し線量が高いところのものを採取していない。この理由は何か?
○尾野:
これはだな。コアボーリングを取るということであると、空間線量の高いところだと、作業時間が比較的かかるので、そういった観点で取っていない。表面汚染を見ていくことで考えているので、一応状況の把握ではこうした形でやらせて頂いたということである。
○NPJ吉本おしどり:
わかりました。では、この線量が高いようなところも、先ほど尾野さんが説明していたようなオフセット印刷のようなイメージで理解しておいていいということか?
○尾野:
えっとだな。線量が高いというのはいろんな理由があって、これは壁面の除線のための、壁面や床面に付いている、つき方の形態を調べるための調査である。でぇ、空間線量が高い、低いというのは、
付近にある危機に内包している放射性物質の有無であったり、そういったことの影響も受けるので、一概にと言うよりも、壁面に付いている状況だけで物が決まっているわけではない。
○NPJ吉本おしどり:
わかりました。120ページ(http://j.mp/ZmOKxJ)の放射線分析の件だが、これは2号機周辺の瓦礫をピックアップしていないのはどうしてか?
○尾野:
これはあの、1,3,4号機が建屋の爆発等があったから、そうした意味で周辺の付着瓦礫があるから、そういったものを中心に取っている、ということかと思う。
○NPJ吉本おしどり:
2号機周辺のものは特に取っていないと。
○尾野:
そうだな。2号機は建屋としては健全な状態だから。
○NPJ吉本おしどり:
わかりました。で、この瓦礫が、例えば、塗膜あり、水色、ベージュや、その形状が書いているが、これはだいたい、建屋の外壁と同じような色だと思うが、何処の瓦礫かという推測はされているのか?
○尾野:
これは周辺にある、ということなので、あのぉぉ、ま、その近く、由来である可能性が高いと思っているが、1号機の爆発、4号機物爆発もそうだが、あのぉ、旧事務本館近辺まで瓦礫が飛んだりしているから、
まっ、そういう意味から言うと、散らばっている広さはそこそこあろうかと思う。ですから一概に、あのぉ、言い難いと思う。
○NPJ吉本おしどり:
わかりました。▼124ページ(http://j.mp/Y0vouS)の分析結果のところだが、Co-60 や C-14 が幾つか検出されているが、不勉強ですまないが、Co-60 や C-14 などが中性子を捕獲してできる生成ルート、と言う理解でいいか?
○尾野:
▼それは確認させてくれ。
○NPJ吉本おしどり:
わかりました。ではその Co-60 が、いくつかの瓦礫に付着しているが、それはクラッドなど放射性腐食生成物のものなのか、何かしら中性子が発生したイベントがあったと評価しているのか、何か、何らかの評価はあるのか?
○尾野:
えっとおぉ、仰っている意味が、こうした瓦礫に付いているものが、中性子云々というのは、どういう意味、か?
○NPJ吉本おしどり:
その Co-60 や C-14 の生成ルートが、という意味だ。
○尾野:
それは、あのぉ、炉内での生成ということであれば、中性子の可能性は、運転中であれば、炉内に中性子があるから、そうした生成ルートはあると思うが。
○NPJ吉本おしどり:
その元々は、炉内にあった放射性腐食生成物などの、それが点いた割合、存在比率というか、存在量と、大きく出ていないということか?
○尾野:
んん… ちょっと質問の意図がよくとれていないが、先ずここで出てきている放射性物質というのは、基本、原子炉内で発生しているものが、今回の事故により、原子炉の外部に出てきたものがそれが付着して、
○NPJ吉本おしどり:
そうですよね。なので、元々の通常運転上の量なのか、通常運転上ではない量なのか、というのを少し知りたかった。
○尾野:
このデータだけから、そういうことを言うのは少し難しいと思うが、あのぉ、
○NPJ吉本おしどり:
わかりました。では、4号機のプール瓦礫は10^5、10^6Bq/gれべるで、かなり Co-60 のレベルが高いようにおもうが、これは時間を掛けずにスクラム停止した時のような、
クラッドスパイクの状態になっていると言うことなのか?それとも通常の使用済み燃料プールの Co-60 の濃度、クラッドによる汚染の濃度と同程度、という事なのか?
○尾野:
これはだな。通常の停止の時の状況と、何れのプラントも全く違う状況で停止しているし、冷却水の現象であったり、注水であったりという状況が、通常の停止の状況と全く事なっているから、
ええ、これは、あの、停止した際のクラッドの舞上がりの影響であるとか、無いとか、そういった違いが、この場で議論されるような、レベルの、もっと大きなダイナミックに違う現象が起こっているから、一概にこのデータでどういうモードか、という事を言うのは難しいのではないかと思う。
○NPJ吉本おしどり:
わかりました。では、通常の事故前の使用済み燃料プールのクラッドの濃度はデータとしてあるのか?
○尾野:
えっとおぉ、水質の分析などは、定期的にしているから、そうしたことはあろうかと思うが、いずれにせよ、事故前のプールの性質は、現状の物と比べると、非常にレベルの低い物だ。
で、現在のプールの状況であったり、あるいは周辺の状況というのは、ええ、事故が起こってろ内の放射性物質が外に出てしまった、あるいは燃料損傷も起こっている状態の中でのことだから、直接的な比較が出来る様な物ではないと思っている。
○NPJ吉本おしどり:
わかりました。ではこの未照射燃料の入っている使用済み燃料プールの Co-60 の濃度が高かったことについて、特に東京電力では、何が起こったか分らないという形で、特に何かしらの評価や考察はされていないのか?
○尾野:
あのぉ、Co-60 とか、こういった物というのは、炉内の構造物、が、ま、照射されることにより出来てくる物だから、炉側から廻ってきた物が入っていると言うことだろうと思うが、
ま、何れにしても事故の状況はプラント、個々に相当程度ちがっているから、こうした数字の違いだけで、何か一概に言うのは難しいというのは、繰り返しになるが。
○NPJ吉本おしどり:
わかりました。ありがとうございます。
# 単位は Bq/g なのね
○NHK花田:
先程の質問にちょっと追加で伺いたい。工程表見直し(茂木経産大臣)指示の関係だが、そもそも、その燃料デブリというのを例にして伺うと、今、デブリの位置も分っていないと。かなり未知の状況、未知の作業になっていると思うが、
そういった現場の状況を尾野さんはどのように捉えているか一点伺いたい。後、これから工程を前倒しできるかどうか検討すると思うが、なかなかデブリという点で言うと、十分な根拠を持って示すのが難しい、
まだ前倒しするかどうかもまだ分らない状況だと思うが、どのような根拠を持って、その前倒しとか、検討しようと考えているのか、そもそも可能なのか、と言うのも含めて伺いたい。
○尾野:
現状プラントの状態に対する認識で言うと、これは相変わらず非常に現場で作業を行ったり、調査を行ったりするというのが、難しい、厳しい現場と認識している。
それからぁ、より炉心に近い状態、近い場所の状態を調べることが、より重要だが、より難しいという事なので、ま、何とか中の様子を調べようという事で、
アクセス出来るところを探しながら調査しているという意味で、ある意味手探りで状態把握を進めているようなことかと思っている。
で、そういうやりかたでぇ、ま、1号機であったり2号機であったりという物の、格納容器の内部の様子が、極断片器ではあるが、分りだしてきているところだが、あのぉぉ、断片的だから価値がないか、というとそうではなくて、
そこから見えてきたことにより、では次どうしようか、とか、そういう事が当然出てくるわけだし、より中の方、より中心部へ向かって探索の手を伸ばしていくステージにある。
現在、3号機などは建屋の1階の線量が高いと言うことで、ええぇぇ、内部の作業がそれほど進んでいない状況だが、何れにしても、1号機や2号機によって、
そうした方法論であったり、スキルであったり、あるいは内部の様子にたいする一定の知識であったり、というような事を蓄積していくことが今の段階かと思っている。
3号機については除染などの開発などを並行して進めているので、そうしたことを踏まえた上で徐々に広げていくような、ま、ある意味、ええぇぇ、少しずつ確認、分っている範囲を広げていくような状態にあると思っている。
ま、これが一般的な状況と言うことかと思う。じゃ、その中でどうやって、ええぇぇ、スピードアップを図って、結果を早く得ていくのかというと、
おっしゃるとおり、デブリの取り出しは未知の領域が沢山ある訳だが、この仕事は、多分、発電所の中だけでやっていく仕事ではなくて、こういう除染方法、こういうロボット、こういうツールがあればぁ、
ええぇぇ、より除染がスムーズに出来るのではないかとか、そうした内外の知恵というのを集めて、ええぇぇ、平行して工場の中で検討したり、考えたりしているというのも、
ええぇぇ、廃炉、デブリ取り出しに向けての、重要な一つの、ま、フィールドだという事なのでぇ、発電所の現場だけでやる仕事もあるが、現場の外でやる仕事も、こりゃまた非常に重要なので。
そこが上手く歯車がかみ合うことが、結果として手戻りの少ない、あるいは、先を見た仕事、結果として、成果に早く辿り着くことになっていくとおもうのでぇ、
関係する電力だけではなく、メーカー、研究機関、あるいはぁ、政府も含めた状態の中でぇぇ、ええぇ、様々な知識を集めて、それぞれのぉ、持ち場、立場でぇ、
ええぇ、一つの目標に向かっていくことがぁ、統合的に出来る状態になっていくことは、非常に重要な意味を持っているのではないかと思っている。
○NHK花田:
ご丁寧にありがとうございます。ようは今は分っている調査とかで分っている部分と、発電所外の研究開発を根拠に、前倒しをするかもどうかも含めて検討していくっ、てのが、今のお話しを伺った認識だと理解したが、そういう事で宜しいか?
# はい。作文を綺麗にまとめさせていただきました。
○尾野:
そういう事かと思う。
○NHK花田:
ありがとうございます。
○東電石橋:
他質問あるか?本日の会見は終了する。
~ 終了 19時9分(1時間39分)