2012年5月10日木曜日

東電会見 2012.5.10(木)18:00 ~

東電会見 2012.5.10(木)18:00 ~

プラントトラブル報告なし。新たな作業報告もなし。柏崎刈羽の津波対策報告。(資料見当たらず確認できず)なんか防潮堤や水密扉等の津波対策としての工事を行なっていることを知らしめたかったらしい。

○プラント

○モニタリング


○その他




福島第一原子力発電所の状況

○松本:
http://j.mp/IZOcJ8 [原子炉および格納容器の状況] 1~3号機とも引き続き給水系、CS系つかって注水冷却中。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。

[使用済み燃料プール]1~4号機とも循環冷却を続けている。温度は記載の通り。本日、3号機、13時30分~15時5分にヒドラジンを注入。3号機欄外 17時39分と記載してある所の2行目に

「その後、原因を調査した結果、4/28 に行った電気透析装置のフィルタ交換後の運転において、」という記載がある。昨日、この福島第一の状況で示した資料では29日となっていたが、正しくは28日だったので本日訂正した。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機タービン建屋からプロセス主建屋への移送を本日16時02分に再開。3号機タービン建屋からプロセス主建屋への移送は引き続き実施中だ。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオンは停止中。サリーにて高濃度汚染水の運用を続けている。[その他]大きな変更なし。4号機使用済燃料プールの循環冷却に付属しているモバイル型の塩分除去装置については、

本日から確認運転を実施している。濃縮廃液を移送するラインのホースが長すぎて圧損が大きいということでうまく流れなかったということなので、現在、確認をしながら問題がなければ明日以降、本格運転に移行する予定だ。

モニタリング状況について幾つか報告する。「福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配管における漏水に関するサンプリング結果 http://j.mp/IEuwpb 」を見るんだ。

4月に漏水があり、その後、継続して海のサンプリングを行なっているものだが、本日の測定結果でもセシウム134/137、全β各種については検出限界未満という状況が続いている。

建屋の放射性物質放射能量を評価するためのサンプリングを行なっている。全部で6種類の資料。「1号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果 http://j.mp/IZOgbJ」

こちらは原子炉建屋カバーが付いているので、カバーの内部、排気系のフィルター前後でサンプリングを行った結果だ。続いて2号機 http://j.mp/IZOhMK こちらは原子炉建屋はブローアウトパネルが開いた状態になっているので、

この開口部でのダストサンプリング結果だ。続いて3号機 http://j.mp/IZOkZ5 こちらはクローラクレーンからサンプリング装置を上空に吊り下げてそこでダストサンプリングを行った結果だ。

こちらに関しては直接建屋から出てくる放射性物質の量を測定するということで、測定結果では10E-5~10E-6Bq/cm3の放射性物質を検知している。併せて格納容器に付いている格納容器ガス管理システムのサンプリング結果だ。

こちらも1~3号機と3セットある。1http://j.mp/IZOlw9 2http://j.mp/IZOmjy 3http://j.mp/IZOn7g いずれも粒子状フィルタ、チャコールフィルタの入り口で1号機、2号機はND、

3号機では10E-5~10E-6Bq/cm3のセシウムが検出されている状況だ。建屋上空の放射性物質の検出結果、格納容器ガス管理システムでのサンプリング結果を評価し、月末には5月分の原子炉建屋からの追加的な放出放射能量の評価という形で纏めたい。

■柏崎刈羽における津波対策の取り組み

柏崎刈羽における津波対策の取り組み状況だ。こちらは本日、柏崎の方でも定例の所長会見があり、その際に使った紹介用の資料であり、併せて配布させていただいた。http://j.mp/J2OnwI

現在、柏崎刈羽原子力発電所では、今回の事故を踏まえ、津波対策に取り組んでいるところだ。1ページのした半分に津波対策の実施状況ということで、実施項目と全体のスケジュールを記載しているが、高さ15mの津波に耐えられるような防潮堤、

堤防の設置工事、それから建屋の浸水防止ということで、防潮壁、原子炉建屋等の水密化、水密扉の設置工事を行なっている。その他、除熱、冷却機能のさらなる強化ということで、(1)~(7)までの取り組みを行なっている状況だ。

全体の取り組みとしては基本的に一番長くかかる防潮堤の設置が25年度の福島第一四半期までを予定しているが、基本的に個別の号機毎の対策工事については、それぞれの定期検査、並びに耐震強化工事の中で実施していく。

スライド2番のところで各号機の進捗状況を記載しているが、現在、5号機と6号機が定期検査中なので、こちらに関しては水密扉、代替水中ポンプ、原子炉建屋のトップベントの設備の設置等は、ほぼ今回の定検、5月、6月中に終了する予定だ。

また、2号機、3号機、4号機については耐震強化工事を実施中なので、この工事期間中に実施していく。スライド4~9までは、それぞれ現在の工事の進捗状況の現場の様子を写真に撮っているので、併せて紹介させて頂いた。

柏崎の状況については以上だ。何点か訂正の連絡をさせて頂く。昨日、福島第一の事故の報告書を提出していて、併せて公表しているが、その中で新旧の比較表の部分に誤記があったので訂正させていただく。(http://j.mp/JYKi0B)

ページは 9/13ページと 10/13ページに赤い字で訂正しているが、ページ数、位置が間違っていたということで併せて訂正させて頂く。月曜日7日の事だが、P管敷設工事を実施していた作業員が口の周りの放射性物質の付着があったということで、

この時、そのかたの被ばく線量を1.5mSvと申し上げたが、こちらはそのかたが持っていたAPD、個人線量計の設定値であり、実際の被ばく線量は 0.43mSv。合わせて訂正させていただく。

連絡事項を2つ。放射性物質のモニタリング状況については既にHPで公表しているが、本日の公表分の中に海底土の分析結果が乗っている。その中で太田川沖合1km 地点は初めて測定した場所だ。

測定場所は以前報告しているが、これまでの測定点でないところで測定を行ったということで、太田川沖合1km地点になる。ヨウ素131はNDだが、Cs-134 が22Bq/kg、Cs-137が28Bq/kgと言う形で検出されている。

値そのものに関しては近くの海底土のセシウムの量とほぼ同程度なので、特段、異状な数値ではないと考えてる。最期になるが、以前、3号機の使用済燃料プールの内部状況を動画で説明した4月13日に撮影しているが、

その全部の映像を公開して欲しいという要望があったが、約6時間分になったので、DVDとして、私どもの東新ビルにある情報公開コーナーに置いた。核物質防護上のチェックに時間がかかったが本日から閲覧が可能という状況になっている。本日、私からは以上だ。


■質疑

○朝日杉本:
ガス管理システムの気体サンプリングと建屋の放射性物質の濃度だが、これは先月と比べて値がどの程度変わっているのか?

○松本:
値としては若干の変動があるが、ほぼ同程度だ。従って放射性物質の放出量評価も然程変化しないと見ている。

○朝日杉本:
作業が前みたいに建屋出入口にカバーを変えられたとか、今月はなにか変更点はなかったか?

○松本:
原子炉建屋の大物搬入口の入り口に関しては引き続き膜といういうか、そういった状況が継続して行われているので、特に3月、4月に比べて何か変更があったというわけではない。

○朝日杉本:
わかりました。ありがとうございます。

○NHK花田:
多核種除去装置だが、4月ぐらいから基礎工事とか色々進められていくというふうにこれまで理解していたが、今、どういった状況なのか?今後、スケジュールでこれまでより具体化している部分があったら確認させてくれ。

○松本:
定期的な報告は月末のロードマップの説明の時にさせて頂きたいが、現在、建物を作るための基礎工事を行なっているところだ。いわゆる基本的な設計を並行して進めているが、先ず基礎、建物の方を先行して作っている状況だ。

また全体のスケジュールとしては上半期中の平成24年の上半期の稼働を目指して仕事を進めている段階だ、スケジュールの変更は今のところ無い。

○NHK花田:
色んな核種が出ているということで、実験のデータも乗っていたと思うが、その進捗はどうなっているか?除去の方は。

○松本:
ガンマ核種については確認が終わっているが、残っている、確かβが残っていたと思うが、そこについてはちょっと確認させてくれ。

# β核種の除去がメインの目的でしょうが、、ナニイッテンノ?

○NHK花田:
2号機の先日トーラスの調査をしたと思うが、なかなか更に水中とか内側を今後見ていかなければいけないといった状況になると思うが、これについては次の調査とか手法の検討は今どのようになっているのか?

○松本:
今のところまだ何格納容器の中、地下一階の所を改めて点検する予定は今のところまだない。引き続きどんなところをよく調査して行かなければいけないか、というところと、サーベーランナー(ロボット)等で何が出来るかということを検討したいと思っている。

以前紹介したように3号機の地下一階に関しては北西コーナーの扉が開くことがわかったので、なんとかそちらの方も調査することで今計画を進めている。

○NHK花田:
なるほど。3号機の調査は来月行いたいとか、具体化はされているか?

○松本:
まだ具体的な日程までは詰まってない。

○フリー木野:
作業員の方の顔の汚染の原因は全てマスクを取り外す時に誤って取り外した、ということだったのか?

○松本:
全てかどうかまだ確認中だ。少なくとも7日と最近起こったのはマスクを取り外した際に誤って手で触れたためと考えている。

○フリー木野:
昨年の事故後に色々撮影されている動画だが、これを全部公開するのは可能か?その後の検討は?

○松本:
既に事故語撮影した水漏れとか、データ類に関しては昨年の秋に先ほど申し上げた東新ビルの情報公開コーナーのところでDVDとしておいている。

○フリー木野:
確認だが、昨年6月9日に3号機に入ったと思うが、この動画も全部そこに入っているのか?

○松本:
6月9日の動画に関しては公表した部分の以外の所に関しては核物質防護上、映ってはいけないものがあったので、公開はできない判断をしている。

○フリー木野:
その判断は御社でされたのか?

○松本:
ハイソウデス。

○フリー木野:
保安院のその部分が核物質防護上問題になるか、ということは確認されていないということか?

○松本:
核物質防護上、映ってはいけない扉類が映っていたので、私どもでそのような判断をした。

○フリー木野:
扉以外の中も写っていると思うが、その部分もそうか?

○松本:
後、扉ともう一つは作業員の方の名前が写っているので、そこは処理する必要があろうかと思っている。

○フリー木野:
そういった物を処理した上で公開というのはできないのか?

○松本:
処理するにしても手間がかかるので時間を頂ければと考えているが、今のところ、まだ具体的な作業までは行なっていない。

○フリー木野:
昨日、事業計画を発表した際にも情報の公開を進めていくとか、色々、社長が仰っているのであれば、そういうことをすすめるべきではないかと思うが。撮影から1年経っているのに公開できないのか?

○松本:
今のところはまだ公開する予定はないが、そういった作業員の方の名前をわからないようにするとか、そういうった所は少し時間を頂ければと思っている。

○ニコニコ七尾:
本日資料が配られたので伺うが、柏崎刈羽原発で7基の再稼動に向けての東電の対応スケジュール、見通しについて教えてほしい。何か再稼動に向けて様々な予定等は現在立っているのか?

○松本:
具体的な予定等はまだ立っていない。今現在としては、この津波に対する対策をきちんとしていくことと、もともと中越沖地震の対策ということで耐震強化工事を実施しているので、その状況を適宜公表したり、地元自治体等で折衝させていただいている。

○ニコニコ七尾:
今、新社長と現社長の会見でも再稼動について質問が相次いでいたが、大飯原発を見ても住民への説明会とか色んな事をそれぞれされているわけで、特に問題が7月に予定されている値上げ幅と再稼動はリンクしていると思うので、そういう意味では再稼働の住民等の説明、スケジュールは今後詰められると思って質問させていただいたが。

○松本:
住民の説明会は柏崎市、刈羽村という形でそれぞれ2回ずつこれまでも実施させていただいているし、今後共定期的に実施していきたいと思っているが、今の時点で次回開催日が決まっているわけではない。

また、新潟県は県の中に技術委員会という特別な第三者委員会ができているので、そういうったところで私どもの取り組み、県知事から要請があったら事故の検証という形できちんとそこで説明させて頂きたいと思っている。

○ニコニコ七尾:
そうした情報についてはこの会見でもいつ頃こういった説明をされるとか、新聞報道等でわかることもあるが、伝えて頂く予定はあるか?柏崎刈羽について。

○松本:
日程等が決まって公表できる段階になれば、皆様にもお伝えできると思う。

○東電かみじま:
先ほど、松本から4号機使用済燃料プールのモバイルROの停止に伴う説明をしているが、こちらはモバイルROの確認運転の開始日だが、先ほど説明したが5月9日から試験確認運転をしているので、そちらを訂正させていただく。

こちらに関しては先ほど説明したとおり、この後不具合等がなければ、明日以降、本格運転を再開するというものだ。2号機 本日16時2分からタービン建屋地下からプロセス主建屋への移送を開始している。

6号機だが明日5月11日10~16時 旅ん建屋から屋外仮設タンクへの移送を行う予定だ。その他、突出弁ピット止水作業だが、明日、3号機循環水ポンプ突出弁ピットのし水のため、2号機タービン建屋地下への滞留水移送を開始予定。私からの連絡は以上だ。では、最期、どうぞ。

○ニコニコ七尾:
★広報の方に伺いたい。こうした緊急会見以外の、例えば昨日の西澤社長の会見もメール等でお知らせをいただけなかった。実質国有化という中で改革ということもあり、新社長は広報も担当されたということだが、今後、緊急会見以外の会見はメール等でお知らせ頂くことと結論は出たのか?

○松本:
ハイ。いわゆるHP で会見のお知らせをさせて頂くのと併せてツイッターで会見の予定をお知らせする事になっているので、東電の公式ツイッターを見ればわかると思う。

○ニコニコ七尾:
そうするとすべての会見においてはわかるということで宜しいか?ツイッターで。

○松本:
特別当社で会見する場合には、そういった形になろうかと思う。

○ニコニコ七尾:
そうすると昨日やその前の新社長の会見もツイッターでお知らせしてたということでいいか?

○松本:
多分してたと思う。西澤 http://j.mp/KcnAU0 廣瀬 http://j.mp/KcnKuB

○ニコニコ七尾:
あれ、司会の方、間違いないか?

○東電かみじま:
会見については決まればそのような形でお知らせするという事なので、決まるまでは載せることは難しいと考えている。

○ニコニコ七尾:
私の質問は昨日の

○西澤社長:
社長の会見もツイッターで知らせたのかということを伺っているんだが。

○東電かみじま:
お知らせしている。

○ニコニコ七尾:
何時頃か?

○東電かみじま:
確認させてほしい。

○ニコニコ七尾:
今わからないか?

○東電かみじま:
手元に資料ないので。申し訳ない。(廣瀬 5月8日14:02告知→会見 16:00)(西澤 5月9日16:17告知→会見20:30) 西澤 http://j.mp/KcnAU0 廣瀬 http://j.mp/KcnKuB

○フリー木野:
★今の関連だが、メールでお知らせ頂けない理由はなにか?

○松本:
まあ、あのう、今回、皆様に登録していただているメールに関しては、第一事故の対応、トラブル等の発生に関して連絡を入れるときに使うことで考えていたので、特にその他、いわゆる決算とか、そういった会見については、そちらの方には使っていないという切り分けをさせて頂いた。

○フリー木野:
切り分けをする理由が分からないが。来ている記者もダブっているし、

# 毎度毎度のやり取り。透明性、情報提供、言ってることとしている事のギャップ。何時あるかもわからないのに知りたければ自分で見に来い。MLをひとつ作ればいいだけなのに。リスト複製すればすぐ作れるのに。わざわざ手間かけて異なる手段を用いるのはなぜ?って聞くまでもないけど。

特に切り分けをする理由は我々にとってはデメリットがあるだけで、何の理由にもなっていないと思うが。

○松本:
あの、ダブっている方もいるし、ダブっていない方もいるので、

○フリー木野:
それはそうするとダブっている人から、

○松本:
公式ツイッターから見て頂ければと思っている。

○フリー木野:
ダブっている人から送ってくれるなという要望があったということか?

○松本:
イエ違う。私どもが今回、登録させていただいているメールアドレスに関しては福島第一の事故の対応、それから福島第一でのトラブル発生について連絡するために使用しているので、そういった目的で使い分けを行なっている。

○フリー木野:
今後、そういった社長の会見、緊急会見、要するに福島の事故以外の会見についての連絡に関して、メールでお知らせ頂けるような形にするというのは、今の伝えていただいているもの以外に、そういったシステムを作るというのは考えられないのか?

○松本:
今のところ考えていない。従ってオフィシャルのTwitterのところで案内しているところだ。

○フリー木野:
ツイッタでというのはわかるが、そうではなく、もっと分かりやすい形でリアルタイムに知らせていただけるとありがたいが。

○松本:
あのう、ツイッターでもほぼタイムリーに出来ると思うが。

○フリー木野:
見ていればそうだが、24時間見ろということか?それ。

○松本:
私どもとしてはそういった発信の仕方も行なっているという連絡だ。

○フリー木野:
そういった不親切な発信の仕方ではなくて、きちんとメールで親切親身にお知らせいただけるとありがたいので、これは要望です。お願いする。

○東電かみじま:
先ほどのTwitterは昨日の16時10分頃にお知らせさせて頂いている。新社長の会見もか?それも確認する。これで本日の会見を終了する。



~ 終了 18時30分




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