2012年5月11日金曜日

東電会見 2012.5.11(金)18:00 ~魚介類の核種分析結果、瞬時電圧低下の対応、原子炉施設保安規定の変更認可申請、ほか

東電会見 2012.5.11(金)18:00 ~

プラント関連トラブル報告なし。新たな作業報告は2件。いずれも来週月曜日から。1~3号機の建屋内遠隔除染の技術開発の前段階としてγカメラを搭載したパックポッド(ロボット)による調査。結果は5月下旬頃の報告予定。

2号機代替温度計設置に向けて作業エリアの除染を1週間ほど試験的に行う予定。場所は建屋内ではなく大物搬入口の入り口で行い効果を確認するとのこと。5回目魚介類サンプリング調査結果は2F沖合中心。最高はコモンカスベ 350Bq/kg

報告は2件。1月に発生た瞬時電圧低下により使用済燃料プール冷却が長時間停止したトラブルに係る対策報告。停止しなかった炉心注水ポンプ関係に対策、停止したプール冷却関係は時間的余裕から対策しない結論。( ゚д゚) ナニソレ

他、施設運営計画(その2)(その3)の改訂が保安院さまに妥当と判断されたでよ、報告。冷温停止ステップ2終了後に設置された3号炉のガス管理システムや4号機非常用DG復旧などに伴う保安規定修正等。


○プラント

○報告・申請 等

○サンプリング・モニタリング




福島第一原子力発電所の状況

○松本:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機まで給水系、CS系つかって注水冷却中。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。[使用済み燃料プール]1~4循環冷却継続中。2号機にヒドラジン注入を行っている。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機、3号機からプロセス主建屋への移送を実施中。6号機タービン建屋から屋外仮設タンクへの移送を10-16時まで移送実施した。3号機循環水ポンプ突出弁ピット内に高い濃度の溜り水があり、

コンクリートで充填するため本日から水抜き作業を行なっている。移送先は2号機タービン建屋。今後、水位を見ながら移送を行う。[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオンは引き続き停止中。サリーは連続的に高濃度汚染水処理を実施中。

[その他]工事の進捗に特に大きな変更ないが、港湾内の海底土拡散防止ということで海底土被覆工事行なっているが、1~4号機側取水口付近の二層目の打設工事が終わっている。今後、被覆状況をカメラ等で確認した上で最終的に完了を判断したい。

この確認作業のため船が出入りするためシルトフェンスの開閉作業を予定している。★明日以降の作業予定2件連絡。4月23日に中長期ロードマップ説明の際、建屋内の遠隔除染の技術開発をおこうことを説明したが、

★来週月曜日14日から順次1号機から3号機までの原子炉建屋内の放射線源、汚染状態を把握するため、パックポッドにガンマカメラを積んで撮影を行う予定。その他、汚染状況を確認するため、遊離性の表面汚染検査、固着性の表面汚染検査、

浸透汚染検査等を準じ実施していく。γカメラによる線量、線源の確認結果については来週以降、作業を行った後、5月下旬頃にはお伝えできるのではないかと考えている。★もう一点は2号機圧力容器温度系に関して信頼せ向上対策の一環ということで、

代替温度計の設置を進めているが、来週14日から候補となっているホウ酸水注入系の作業エリアの除染を行う必要があるので、除染を実際にやってみる。試験的に除染効果を確認するための作業を来週1週間かけて実施する。その後、除染効果を確認した上、本格的な除染に入る予定だ。そういった予備調査という形で作業を行う。


■サンプリング・モニタリング
サンプリングの結果を2件用意した。1点目はミナミ放水交付金のサンプリング結果。セシウム134/137、全βは検出限界未満が続いている状況。


もう一点。2枚目に魚の写真が付いている資料。20km圏内の魚介類のサンプリング結果のうち、4月25日と26日のサンプリング結果が出ている。


上の1行目が25日に実施した請戸川沖合3km地点の船引でのサンプリング。コウナゴが採取されておりセシウム134/137はND。4月25日 福島第一沖合3km地点でコウナゴを採取。こちらもNDだった。

3行目以降、裏面まで続くが、4月26日福島第二敷地沖合10km地点で底引き網によるサンプリング。最大はコモンカスベ Cs-134 140Bq/kg Cs-137 210Bq/kg という状況だ。

国の基準であるセシウム134/137合計値100Bq/kgを超えているものが、ババガレイ、アイナメ、マコガレイ、コモンカスベの4種類の魚。引き続き6月を目途に20km圏内のサンプリングを行う予定。


■報告・指示書関連
本日、報告書を1件、保安規定の変更申請を1件実施しているので内容について説明する。本年1月17日に南いわき開閉所にて電気事故があり、その際に夜の森線、1号線、2号線が瞬時電圧低下が発生した。


その影響を受けて福島第一所内の一部設備、使用済燃料プール冷却系が停止したことを踏まえ、保安院さまの方から1月20日に、瞬時電圧低下の対応についての指示を受けている。

本日、この指示に対応する報告を行ったので報告する。ご指示の内容は1枚目の下の所に再掲させていただいており、2つ御座いまして、1点目は福島第一の主要設備についてそれぞれ当該設備に対する瞬時低下対策の有無について確認すること。

2点目は瞬時電圧低下が発生し機器等が停止した場合に、点検、再起動等の対応が適切に行われ、迅速かつ確実に当該設備が復旧できるよう、体制面を含め万全を期すこと。という2点。これらに関して調査した内容を説明させて頂く。

http://j.mp/Jo35zx 2枚目からが報告書本文。2ページ目からが本体になる。福島第一の主要設備ということでそれぞれ調査を行なっているが、全体の調査結果についてはページを捲って頂き、14~15ページ、本文から表の形式に内容が切替わる所がある。

こちらを見るんだ。15ページから横書きになるが、こちらに関しては縦軸に主要設備、横軸に影響の度合い、調査項目を並べている。

順に言うと横軸は主要設備の一覧の後、1月17日の瞬時電圧低下が発生した際に実際に当該の聞きがどのように影響を受けたのかという点と、その後、対策①②になるが、電源回路上の瞬時電圧低下に対する対応が取れているもの、

あるいは制御回路上の設計配慮が行われているもの、という所をチェックした。こちらは瞬時電圧低下があった際に、自動的に復電したら運転が再開するかという観点で調査を行なっている。従って電圧低下が行われた際に自動的に電圧が復電すると、

# 電圧低下が行われた際に、、 電圧低下が発生した際にでそ。行われたって…( ゚д゚)ポカーン

危機の運転を再開するものが "○"、その後、止まったままであるというものが "×" と評価している。その右が対策その2、UPS設置ということでいわゆる無停電停電装置を制御機器、あるいは当該機器が持っているかどうか、と言うことになる。

その後、対策の有無を判断した上で、一番右の欄、対策の要否を判断している。16ページが1号機から4号機、17ページが5,6号機側になるが、我々の調査の結果、最終的に瞬時電圧低下の対策が必要と思った所は2種類の機器。右端のところで対策要と書いていたものが2つあり、1点目は15ページにある上から2行目の欄にあるがタービン建屋炉注水ポンプの2号機と3号機用のポンプになる。

# つまり、特に珍しくもない瞬時電圧低下現象によって循環冷却システムが停止するってこと。この脆弱性はほっとけんということで保安院が指示。

こちらは回路的に瞬時電圧低下があるとスイッチが切れて自動的に復電してもポンプが最起動しないという事と、まあ、炉注水ポンプであるという重要性に鑑み、対策が必要と判断している。

格納容器ガス管理システムの内、2号機分に関しては、こちらも瞬時電圧低下が発生するとシステムが停止するということで、こちらに関しては対策が必要と考えている。なお、2号機と3号機の原子炉注水ポンプに関しては、

こういった瞬時低下が発生した際には自動的に起動が行われるように制御回路の変更を5月下旬までに実施する。それから格納容器ガス管理システムに関しては3月13日にUPS(無停電電源装置)の設置工事が完了しており、

現時点では対策が取れている状況だ。その他、右欄に瞬時電圧低下の要否と書いてあるところに対策用となっていないものについては、一旦停止するもののプラントの実際の影響が発生するまで時間的な余裕が有る問ことで設備的な対策は不要と判断したものだ。

例えば16ページの⑥格納容器窒素ガス封入設備だが、こちらに関しては大体30時間以上、プラントに実際に影響があるまで余裕があるということで、手順書等も整備されているため、設備的な対策は不要と判断した次第。そういった物を含めて今回調査を終えている。

なお、保安院さまの指示にある2点目。「点検、再起動等の対応が適切に行われ、迅速かつ確実に当該設備が復旧できるよう、体制面を含め万全を期すこと」というご指示に関しては、この表にある右から3番目の復旧手順書の有無を確認した上で、

最終ページ 添付資料4 http://j.mp/Jo35zx となっているが、安定化センターを中心として、福島第一発電所の保安要員等を含めて対策を取るということで現在、確認ができている状況だ。

なお、今後、実際瞬時電圧低下が発生して機器等が停止した場合、こういった対応、体制に従って対策を講じるとともに引き続き何か改善点があれば改善していくことで考えている。この報告については以上だ。

もう一点は厚手の資料。こちらに関してはこれまで、いわゆる施設運営計画を(その1)~(その3)まで順次提出した後、保安院さまの方から確認を受けて妥当だという判断、あるいは適宜補正等を行いながらこれまで改訂を繰り返しているが、


この度、(その2)と(その3)の保安院さまから妥当だとご判断がありましたので、これに併せまして福島第一原子力発電所の保安規定の変更認可申請を行ったものだ。申請の概要は1ページに。(http://j.mp/JENEGp)1点目は先ほど申し上げた(その2)(その3)の評価完了に伴う反映がある。

2点目が2号炉と3号炉の格納容器ガス管理システムが設置されて、いわゆる希ガスモニタ、放射線モニタが稼働している。 Xe-135 の短半減期核種の連続監視が可能になったので、臨界監視、管理の面でこれまでガスサンプリングで行うとなっていたものを

# それすら稼働してないのに冷温停止ステップ2終了したアホンダら。

この格納容器ガス管理システムの運用で行うという事で変更している。又以降になるが、4号機のディーゼル発電機B系、いわゆる共用プール建屋にあったが、こちらが復旧したので4号炉共通ディーゼル発電機Aと言う事で運用を保安規定に明確化した。

その他、12章に関連する条文についてこれまで行われた保安検査等の指摘事項を踏まえ変更を行ったものだ。(http://j.mp/JENEGp)2ページ以降のところに新旧比較表ということで変更箇所を明記しているが、

いわゆる左側が変更前、右側が変更後だ。下線部を引いた所が変更点になるので、後ほど確認頂ければと思っている。プラントの運転状況、報告書の提出状況については以上だ。それから1件修正させてくれ。

先ほど2号機の代替温度計の設置のための除染試験を行うと申し上げたが、場所が2号機の大物搬入口の入り口のところで除染効果の試験の予定だ。いわゆるX-51というSLC計装配管のところで直接行わずに、その手前のところで試験を行うということである。

お詫びして訂正する。最期になるが3月28日に保安院さまから信頼性向上対策の報告をするようにという支持を受けており、本日、5月11日が期限になっている。こちらに関しては本日中の提出を目標として現在努力をしているところだが、

まだ、現時点では提出できていない。従ってこの会見中に準備が間に合えば説明させて頂くが、もし、遅くなって間に合わないという場合には明日、夕刻の会見で実施計画について説明させて頂く。私からは以上だ。


■質疑

○共同たけもと:
以前に事故時のイベント毎の放出量の解析を進めているとあったが、その結果の好評目処は今週、どれぐらい、いつ頃のなりそうか?

○松本:
度々問い合わせも受けており、その都度、きちんとした報告ができておらず申し訳ない。★★ほぼ、最終的な取りまとめを行なっている段階で、近々、来週には皆様に報告できるのではないかと考えている。

○共同たけもと:
来週早々?

○松本:
期日までまだ決めかねる、準備が整ってないが、少なくともそういった予定で考えている。

○共同たけもと:
分かった。

○フリー木野:
総放出量の算定というのはどうなっているか?

○松本:
従っていま最終的な取りまとめをやっている段階であり、近々公表できると思う。

○フリー木野:
わかりやした。

○NHK花田:
瞬時電圧低下について。対策の部分で電源の回路を変更するような①の部分だが、具体的にどういったものか確認させてくれ。

○松本:
(http://j.mp/Jo35zx)この表で見ると対策1の所に2つ欄があり、電源回路と制御回路と2つ分けているが、いわゆるモーター、電気を必要とする機器に対してスイッチがある。この場合、電源が切れる、あるいは瞬時電圧低下が発生した場合に、電源が発生した場合にスイッチが切れる機器がある。

ようはスイッチがつけっぱなしであれば、電圧低下があってもスイッチがつなぎっぱなしだから電気は再度流れてモーターとしては再度回り始めるが、電圧低下があった際にスイッチも併せて切れてしまう回路があると、

電圧が元に戻ったとしてもスイッチは自動に入らないので、今回のように運転員が手動でスイッチを入れてあげる操作が必要になる。そうすると今回の場合だと40分から1時間30分異状かかった事例があるので、そういった時間をなるべく短くしたいと思っている。

そういった電源回路上の変更を今回、タービン建屋内の炉注水ポンプについてはスイッチが入りっぱなしにするというか、瞬時電圧低下があっても自動的に電圧が復旧すれば自動的にモーターが回り始めるという回路構成に変更する。

○NHK花田:
前回の1月の時、炉注は止まってなかったと理解していて、今回の対策を聞くと自動的に復旧するものが付いてなかったということだが、要は1月になぜ、あの時は止まらなかったのか?

○松本:
15ページの表の一番上を見るんだ。現在、使っている高台炉注ポンプ、免震重要棟の脇にある所のポンプはこの電源回路、制御回路とともに電圧が自動的に復旧すれば、それにしたがってモーターは再度回転する回路構成になっていたので、いわゆる瞬時電圧低下の影響を受けない機器になっている。

で、その下、タービン建屋内の炉注ポンプに関しては、当時は運転していなかったが、今後、この運転活用を考えると瞬時電圧低下があるといったんポンプが途切れる、炉注が途切れることになるので、瞬時電圧低下の対策が必要と判断した次第だ。

○NHK花田:
まだタービン建屋の炉注ポンプは運用してないという理解でいいか?

○松本:
ハイ結構だ。

○NHK花田:
要は、今使っている高台の方は対策済みで、これから動かすタービンの方だけ無いので取り付けるという?

○松本:
はいそうです。

○NHK花田:
★★あの時、窒素供給とかプール冷却が止まって、今回、そちらの方の対策は行わないということだが、これは保安規定に定める時間内の復旧が可能ということでそういった対策を行わないと?

○松本:
はいそうです。窒素ガス供給装置に関しては、前回の場合だと47分程度で装置の復旧は行なっているが、実際に30時間から、最近の状況だと50時間は水素ガス濃度が可燃限界に達しないという状況になっているので、瞬時電圧低下が上がったとしても充分我々の操作で対応可能と思っている。

使用済燃料プールの冷却の方も65℃を着点としても数時間の余裕があるので、今の状況から考えると再起動の方は自動的に行わず、運転員等が現場を確認した上で実施しても問題ないものと判断している。

○NHK花田:
確かに復旧までの時間はそいういったところで考えると、そのようなやり方もあるのかなと思うが、何処までやるかという問題があるが、安全側に立てばプールの冷却とか、普通の装置とか、対策を行ったほうがより安全になるという気もするが。

# ここまでやれば安全、というのを設けてはいかんのではなかったの?時間的な余裕があるから作業員が現場にスイッチれるから対策不要。判子押す保安院。

○松本:
こちらは2面あり、指摘の通り冷却とか窒素ガス封入とか直ちに起動したほうがいいという判断もあるし、場合によっては一時的にしろこういった形でポンプ、あるいは供給装置が自動的に止まったという事象なので、

一旦、何か他におかしなことがないのかという現場の確認をしてから再起動したほうが安全ではないか、という判断もあろうかと思う。従ってタービンて屋の炉注ポンプのように運転をすぐ再開させるほうがいいものと、少し余裕があるものは、そういった考えで切り分けてもいいのではないかと思っている。

# 瞬時電圧低下による停止によって故障する可能性ある機器があるのかの。水漏れ検知の自動停止と同じ考えなのか。

○ニコニコ七尾:
魚介類の核種分析結果について(http://j.mp/JnOe8e)試料のムシガレイでいうと、例えば同じ地点で複数採取された時の値は、どういう値の出し方で整理されているのか?

# 20km圏内 魚介類調査 3/29 http://t.co/qapLV0AX 4/7 http://t.co/e0nmEUWI 4/11 http://t.co/zfD1LhIr 前回 4/13 http://t.co/ECvnsJun

○松本:
基本的には3匹を単位として3匹を、カレイだと肉と骨に分けて、ニクを砕いて分析器にかけているので、カレイとして1点値が出る状況だ。コウナゴとかシラウオのような小さな魚は何匹というより200g程度が実際に測定に必要な量なので、それをすりつぶして検出器にかけている状況だ。また、3匹も取れなかった場合にはとれた匹数を砕いて測定を行なっている。

○ニコニコ七尾:
以前から何回かに分けて調査されている訳だよな?

○松本:
4月から6月までの3ヶ月間で、

○松本:
20km圏内で20カ所程度だと思うが、サンプリングをしていく。

○ニコニコ七尾:
例えば今後、最近でも東京湾でかなり値が高くなっていることもあるが、変化で見る事はできないか?

○松本:
まだ20km圏内のサンプリングとしては最初のサンプリングなので、経時変化という意味では継続して実施していきたいと思っている。ただ、20km圏外の水産庁がしているサンプリング結果と見ても何か20km圏内の値が極端に高い傾向は今のところみられていない。

# その始めたばかりという調査は6月で打ち切る。経時変化もへったくれもない。20km漁再回大丈夫。賠償も必要ない。

○ニコニコ七尾:
出来ればグラフにしなくてもいいが、前回との調査の同じ地点である場合、変化が見れるようにしていただけると思い質問したんだが。

○松本:
ハイ。そういった形で準備したいと思う。最初は20km圏内に地図上にどういった分布をするか、マップづくりからスタートする予定だ。

○ニコニコ七尾:
そういった形で変化も見れるようにする考えはあるということだな?

○松本:
ハイソウデス。

○フリー木野:
以前から何度か伺っているが、表面汚染のサンプルを計った際に検出器でオーバースケールになった話があったが、検出器の使用はわかったか?

○松本:
まだ確認していなかった。

○フリー木野:
オーバースケールになったということは、当時、3月ぐらいに数百mSvの水とか分析されているが、それよりはるかに高かったと行ことか?

○松本:
いわゆるオーバースケールしているので高かったと思う。水も6乗Bqの水を直接は買っておらず、希釈した上で計っている状況だ。

○フリー木野:
水は希釈できてダストが希釈できなかったのはどういう理由か?わからないのか?

○松本:
水に関してはどういった核種が含まれているかに関して私どもは調査する必要があると判断しているので、希釈をして各種分析を行なっている。繰り返しになるが、建屋内のスミアに関してはホコリとかコンクリート扮があるので、こちらに関しては作業環境を考える上でも全面マスクをしているので、特に詳しく測定する必要ないと判断した次第だ。

○フリー木野:
そうすると検出器のオーバースケールが原因ではなく、やる必要がなかったというのが大きな理由か?

○松本:
あのう、計れればそのまま計るがオーバースケールしたので、それ以上計る必要性はないと判断した次第だ。

○フリー木野:
要するに分析を最終的にしなかった理由は、検出器の問題ではなくて、図る必要がなかったからやらなかったという判断なのか?

○松本:
それで結構だ。

○朝日こん:
瞬時電圧低下の県で確認したい。使用済燃料プールの共有プールだが、この部分は1月17日はトリップしたと思うが、これがトリップして共用プール以外の使用済燃料プール1~4号機はしなかった理由はなにか特別にあったのか?

○松本:
えっと、16ページ(http://j.mp/Jo35zx)のところで全体の取りまとめの表があるが、⑦の使用済燃料プール等の冷却系だが、二次系、いわゆる空冷の所は全号機とも停止している。

それから1号と4号の一次系は循環を続けていた状況になっている。⑧が共用プールだが、こちらは停止した。最終的に右から②列目の所に復旧までの時間を書いているが、一番長かったのは共用プールで15時間51分という状況だ。

○朝日こん:
聞き間違えた。対策①の左側の電源回路の対策の件で、これは⑧の共用プールがトリップするような形になっているのはどのような仕組みなのか?

○松本:
こちらは仕組み的には一番後ろに別紙①という形で図面を載せているが、一番右側に大型のモーター等に使う電源の状況になるが、いわゆる瞬時電圧低下を検出する検出器がある。

そこで上流側の遮断機を検出すると切りに行くので、切るとあとは上流側で電圧が復旧しても自動的にスイッチが入らないので、切れっぱなしという状況だ。

今回、この瞬時電圧低下のリレーのところで、これを検出しても遮断機を解放させないというようなインターロックというか、変更して瞬時電圧程度では切らないということで運転を続けるという回路構成になる。

○朝日こん:
わかりました。基本的なことだが電圧が瞬時低下した時に、そこで自動的にスイッチが切れるような仕組みしなければいけないと聞きが壊れるとか、そう言う不安もあるものはあるのか?

○松本:
ハイ。こちらはそれぞれ今回調べたが、基本的にはそういった機器の特性とか、後、使われ方というをよく見て判断する必要があるが、急いで作ったところもあるので。例えば格納容器のガス管理システムだと、1号機と3号機で対策が取られていても、

2号機ぶんはまだ取られていなかったというような、設計上不整合のようなところもあるので、それを今回調査した上で修正が計られたという状況だ。従って質問にあるとおり、いわゆるポンプ類でも注水を継続しなければいけないような場合には、

こういった旬亭で止まるような回路入れないで、福田したら自動的に廻るような回路になるし、比較的時間的な余裕が有るような場合には一旦、運転を点検した後、スイッチを手動で入れるような使い分けをしていく。

○朝日こん:
先ほども質問があったと思うが、実際に対策をするかしないかというところで、対策②のUPS設置があると思うが、UPSの設置というのはかなりコスト的に大変だったり、作業的にかなり大変なものということもあるのか?

○松本:
装置を新設するので、当然コストとしてはかかるが、設置工事自信は制御回路等に並列して設計するので、工事としてなにか特別難しいというものではない。

○朝日こん:
わかりました。

○フリー木野:
★先ほどの表面汚染でオーバースケールしたので以前計っていた水で数百というのはあったが、それより高かったのではないかという話があったが、この試料、サンプルを持っていった作業員の被曝量はどれぐらいだったのか?

水の時は近くに寄らないようにとか、かなりしていたと思うが。動画を見ると普通にビニール袋に入れて手にぶら下げて持っている。数百mSvのものをてにぶら下げて、作業員の方が心配だが、そのへんは確認されているのか?

○松本:
ハイ。その当時の作業員の被ばく線量率んついては確認するが、いわゆる水に関しても少し離れれば採取は可能だ。いわゆるBq数とSvはエネルギーによるので直接比例する場合ではないが、今回のケース、測定状況から言うと、★被ばく線量は当時の6月9日のデータだと5.88~7.98mSv という被ばく線量結果が出ている。

○フリー木野:
5.88~7.98mSv の作業時間はどれぐらいで、それぞれ各自持っていた人がどれぐらいだったか、細かい状況はわかるか?

○松本:
手元にデータはないが、11時47分から12時14分の作業時間だ。被ばく線量は、当社の作業員が5名、協力企業の作業員が4名いた。被ばく線量は 5.88~7.98だった。ただ、この場合、スミアをしたほか、中間階のところに降りて行った者もいるし、線量を測定したものもあるが、最大のもので言うと7.98mSvだった。

○フリー木野:
手に持っていたものがオーバースケールするような数百mSvのものを考えると被ばく線量が少ないように思うが、そのへんのバランスはどう考えたらいいのか?

○松本:
いわゆる数百mSvのスミア濾紙があるかどうかはわからない。いわゆる放射性物質が濾紙にどれぐらいついていたかによるので、そこのところで計れないぐらい大量に放射性物質が付着していた状況だ。

水も10E+6Bq/cm3といったものは直接計らず、薄めた上で計ることになるので、そういう意味では検出器の仕様に従って計っている。したがって被ばく線量とスミアの濾紙の線量は直接関係ないと思っている。

# よく分からない… 薄める作業とか、どんな手順でやってるのか。

○栗田:
4号機使用済燃料プール 塩分除去モバイルROの停止に伴い確認運転を実施していたが、本日15時36分から問題ないことが確認されたので本格ん点を再開。港湾内海底土被覆工事関連。本日1号機から4号機取水口前面の海底土被覆作業を終了しているが、

明日から測量等により被覆状況を確認する作業をするが、その際にシルトフェンスの開閉を実施する予定がある。以上で終了する。


~ 終了 18時42分

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