2012年5月7日月曜日

東電会見 2012.5.7(月)18:00 ~ 協力企業の作業員に内部被曝の疑い

東電会見 2012.5.7(月)18:00 ~

1号機の水素ガス濃度が5月3日から4日にかけて最高0.14%まで上昇。その後、徐々に低下して現在は通常時の 0%まで戻っている。それ以外にGW中のトラブル報告はなし。

40代の協力企業作業員が免震重要棟に戻った時の付着検査で、口の回り4500CPM、首の右側 9000CPM、左側 6000CPMの汚染を確認。内部取り込みの疑いでWBC検査したが記録レベル未満で内部被曝なかった報告。

被曝した作業員は淡水化装置の移送ホースの取り替え作業に従事。取り替え作業中に霧のようなものが吹き出たという未確認情報あり。明日から5月中旬まで粒上のドライアイスをアスファルトに吹き付ける除染試験を実施するとのこと。

プラント

サンプリング




福島第一原子力発電所の状況

○松本:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機まで給水系、CS系つかって注水冷却中。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。連休中、1号機の水素ガス濃度が若干上昇した。

5月3日から上昇はじめ5月4日午前5時に最大で0.14%まで上昇したが、その後徐々に低下。5月7日の状況は記載の通り。1号機の水素濃度はこれまで0.0%付近で推移していたので、以前もあったが、

今回、格納容器の中が均一でないため若干変動したものと思っている。欄外 2号機の分析結果が出ている。5月2日分で号機分析結果 5月2日分積分 1Bq/cm3未満。


1号機に関しては本日格納容器ガス管理システムでのガスサンプリングを行なっている。[使用済み燃料プール]1~4号機とも循環冷却継続中。[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機は雑固体廃棄物減容処理建屋への移送を5月3日14時52分から再開。

3号機は雑固体廃棄物減容処理建屋への移送を5月3日14時35分まで実施したあと、5月4日9時46分から再開している。6号機タービン建屋から屋外仮設タンクへの移送は本日11~16時の間で実施。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオンは停止中。水位の状況を見ながら運転を再開する予定。サリーは現在運転中。[その他]1号機原子炉建屋カバーの排気フィルター設備によるダストサンプリングを本日行った。

この建屋上部のダストサンプリングと前頁にあった格納容器ガス管理システムでのサンプリング結果をもとに1号機建屋からの放出放射能量評価を行なっていく。本日15時15分ごろ、内部取り込みのおそれがある作業員が発生したので紹介する。

# 作業員が発生した! 発生したのは事故。

作業員は40代男性。本日淡水化装置の移送ホース、カナフレックスをポリエチレン管に取り替える工事を実施してた作業に従事してた者だ。作業場所は4号機南側にあるサブレッションプールスキマーサージタンク建屋の東側だ。

★3時15分ごろ免震重要棟に戻り、その際、身体の放射性物質の付着検査をしたところ、口の周りに放射性物質の付着が認められたので、内部取り込みのおそれがあると半出した。放射性物質の付着状況については口の回りで最大4,500CPM、

★首で右側 9,000CPM、左側 6,000CPMという状況だ。バックグラウンドが500cpmだったので有意なカウントがると判断した次第だ。この方の装備は全面マスクの他、タイベック、ゴム手袋、綿手、帽子、アノラック(カッパ)上下を着用。

★なお、現場作業中にカナフレックスからP管に取り替える際に水を抜いた配管だったが、霧状の水分が出てきた報告がある。なお、顔面い放射性物質が付着した原因については他の作業員についていないことを考えると、その人が全面マスクを外す際に

首と口の周りを触ったせいではないかと考えているが、詳しい原因についてはわからない。内部取り込みのおそれがあるということで、現在、JビレッジでWBCの測定を行なっている。結果については分かり次第連絡する。本件については以上。

作業の関係で1件連絡。3月28日中長期ロードマップを公表した際に敷地内の除染実証実験を話したが、その内のドライアイスブラストを明日から行う。今のところ舗装したる道路にドライアイスの粒を吹き付け、骨材に入っている放射性物質を併せて吸い取る作業だ。

明日から5月中旬まで試験行う予定であり、試験結果がまとまればお伝え出来ればと思っている。プラント状況、作業状況については以上だ。先週の会見で何件か質問が出ていたので回答させて頂く。(いずれも木野氏宛)

アスベスト関係。旧事務本館でアスベストについて平成20年2月~3月にかけて建屋の改築工事が行われているので、その際に事務本会内の吹き付け石綿については撤去が行われている。従って現在、かなり爆風等でかなり破損しているが、

旧事務本館にアスベストはないという状況だ。建屋関係については保温材、その他、パッキン等で石綿、アスベストを使っているが、いわゆる飛散性のない石綿なので、爆発の影響により一時的に飛散した可能性はゼロではないが、

現在、作業中では全面マスクを着用しているので、直接の影響はないものと思っている。正門、免震重要棟、5,6号機のサービス建屋の休憩所等では全面マスクを付けていないが、1,3,4号機から遠く離れていることもあり、

★石綿、アスベストの影響はないものと考えている。従って空間の濃度測定等はこのエリアではおおこなっていない。3号機で昨年6月に建屋内に入った際にスミアをやっている映像の質問があったが、スミアに関しては濾紙を回収したが線量が高すぎて

実際には測定できなかったということで、測定結果としては私どもも持っていない。私からは以上だ。※失礼した。ドライアイスによるブラスト作業は明日から。本日からと申し上げた明日からの予定だ。

# ※発言は修正済み


■質疑

○回答佐藤:
竜巻対策について。現地での竜巻対策、想定は何かしら持っているか?

○松本:
ハイ。竜巻に特化した荷重の想定は行なっていない。現在作っている建屋カバーも含めて建築基準法で定められた風荷重の設計を行なっている。

○回答佐藤:
先日発生したような竜巻が直撃した場合、色々と設備が飛んでいく可能性があるのではないかと思うが。その辺り、今後検討する考えはあるか?

○松本:
ハイ。今のところ特に検討の予定はないが、今後、福島地区、浜通りでどういった竜巻が起こりうるのか、ということも含めて調べていく必要はあろうかと思っているが、現在、何か活動し始めることはない。

○回答佐藤:
今のところ何も決まってない?

○松本:
ハイソウデス。

○回答佐藤:
わかりました。

○NHK岡本:
内部被曝のおそれがある協力企業の作業員について。汚染している核種、どういう核種の疑いがあるのか?これはつまり、γ線で計っているんですよね?このCPMは。

○松本:
ハイソウデス。

○NHK岡本:
β線被ばくのほうが影響が大きそうなものなのかどうか?最大、右頬で9,000CPM、

○松本:
右の首だ。

○NHK岡本:
右の首ですか。これが9000CPMだが、Svで何か換算されているか?

○松本:
水の成分はカナフレックスの中に入っている水というか、作業エリアそのものはカナフレックスをP管に取り替える工事なので、

○松本:
中に入っているP管の水の成分としては淡水化装置を出た水になる。従ってセシウムで言うと10E+1Bq/cm3程度、β核種、主にストロンチウムが主だが、10E+4~10E+5Bq/cm3程度含まれている素性の水だ。

ただ、屋外の作業なので、水以外にも配管、ホース類の表面に付いている砂とか誇りに含まれている核種もあるので、水を検出したのか、という所ははっきり分からないが、何れにしても作業中に手袋、ゴム手についたものが人体に付着したのではないかと思っている。

指摘の通り、検出するのはγ線核種なので基本的にはセシウム134/137辺りではないかと思っている。それから後半の質問だが、こちらは汚染検査なので、実際にはシーベルトの換算はしていない。

BG等から見て有意に高いものが検出されたら身体汚染の可能性があるという事で、除染、顔を洗うなどして顔面に付着している放射性物質を取り除くことと体の中に入っている可能性があるので、WBCで調べることになる。

★WBCで調べて有意なカウント数が出てくれば、こちらは内部被ばく線量という形でmSvに換算する。この方の外部被曝線量は本日分で1.5mSvだった。

○NHK岡本:
このかただが除染はすでにされている?

○松本:
ハイ。顔面の除染に関しては免震重要棟で行なっており、顔から放射性物質を取り除いたあとの測定ではBGレベルという状況だ。

○NHK岡本:
WBCで測定した結果は大体いつ頃目処に公表される予定か?

○松本:
発生が15時15分なのでもう付いていると思うのでまもなくわかると思う。

# 後ほど記録レベル未満との報告

○NHK岡本:
ありがとうございます。

○回答佐藤:
作業員の暑さ対策について。今年の暑さ対策で昨年と比べ改善された所は何かあるか?

○松本:
改善策と言うよりも基本的には熱中症対策が主になるので、十分な休養、水分補給を実施していくことを考えている。

○松本:
昨年走りながら考えてきたところもあるが、今年は既に暑さ対策ということで5月からその対策を撮り始めている状況だ。

○回答佐藤:
昨年と比べて新しい取り組みあるか?

○松本:
新しい取り組みは特に無い。水分補給と適度な休憩、クールベストといった冷却システムを付けて頂くことになる。

○回答佐藤:
特に昨年と比べて変わっているところはないと。

○松本:
ハイソウデス。

○回答佐藤:
わかりました。昨年の熱中症の発生件数は何件あったか。軽度なものも含めてわかるか?

○松本:
確認する。

○回答佐藤:
★昨年の熱中症のケースの分析から予防のための対策、こういった作業において発生しやすいとか、あるいは現場作業員の下請けとの連絡、労働環境の問題とか、そういった所に問題があるので起きたとか、そういった知見はなにか得られているか?

○松本:
それぞれみてみたが、得になにかしら問題があったから発生したと言うよりも、やはり、休憩はとっていたが、熱中症になってしまったとか、水分をとっていたが、熱中症になってしまったというケースが殆んどだった。

先ほどの質問にあったが、新しい取り組みで申し上げると、WGT値という熱中症のなりやすさを判断する計測器がある。

その計測器のデータ等については免震重要棟とか、そうう言った所に電光表示パネルを置いて、従業員、作業員の方に認知して頂くことを考えている。昨年の熱中症発生人数は最終的に23人だった。

○回答佐藤:
その23人、これは述べではなくて実数?一人ひとりという事で?

○松本:
2回なった方は聞いていないので、実人数で23人だと思う。

○回答佐藤:
この23名のうち、体長があまり良くないが、言い出しづらかったとか、言い難かったということで作業に入って熱中症になったケースはあったのか?

○松本:
特にそういった話は聞いていない。

○回答佐藤:
そこまで調査はしたけど聞いていなと?

○松本:
あのう、その際に、様々な聞き取りを行ったが、元から体調不良だったと言った方はいなかったということだ。

○回答佐藤:
わかりました。ありがとうございます。

○フリー南:
本日、作業中に口の周りを汚染された作業員の方について。この方が口の周り、首が汚染されたことについて、ゴム手からついたものであるということは確認されているものなのか?

○松本:
イエ。推定デス。一緒に働いている作業員の方には汚染がなかったので、何か系統的に取り込みが行われたと言うよりも、個人の問題ではないかと思っている。

付いた場所が首と口の周りなので、これまでもあったのが、全面マスクを取り外す際に、持ちあげるから、そこで首と口の周りに触れたのではないかと思っている。

○フリー南:
こういったケースを確認した際に、その作業員の方が使用したゴム手であるとか、アノラックとかを遡って検査するというようなそういうことは可能なのか?

○松本:
先ず脱いだものについては順次回収されていくので、最終的には汚染検査をする際にはわからない。全面マスク、アノラック等については所定の回収ボックスに入れていくので、その方が使ったものかどうかわからない状況だ。

○フリー南:
わかりました。ありがとうございます。

○NHK岡本:
3号機の圧力容器の下部温度だが、今日の11時時点で59.8度になっているが、最近の変化からすると大きな変化はないが、4月、3月からみると徐々にゆっくりと上がってきているが、これについて何か原因等は考えられているのか?

○松本:
先日、5月1日になるが、月間の評価結果等を示したが、これは3号機にかかわらず、1~3号機とも全体の温度としてはゆっくり上昇している。1ヶ月でだいたい数℃程度だが、こちらに関しては注水している水の温度が季節が冬から春になった関係で、水温が上昇している関係と考えている。

5月1日に公表している資料にそれぞれグラフが付いているが、3月19日から若干、各号機とも斜め右上がりになっている状況だ。

○NHK岡本:
保安規定が80℃だと今、60℃程度だから20℃しか余裕が無いと思うが。これら更に7月、8月に向けて熱くなると思うが、それまでに何か対策は考えているか?

○松本:
はい。何か以上があって温度が上がっていると言うよりも、水温が上昇している関係で冷却そのものは入れた水と出た水の温度差でしかないから、そういった関係で私どもとしては特に何か問題があるというわけではないと思っているが、

温度が上がること自身、気持ちのいいものではないから、何らかの対策は考えたいと思っている。なかなかどういうふうに入れる水の温度を冷やすかと言うことになると、

○松本:
方法等もあるので、少し時間をかけて検討したいと思っている。

○フリー木野:
★今の汚染の件で確認する。そうすると6000CPMや9000CPMは取り敢えずγの数なのでβ線塔に関しては状況はよくわからないということになるのか?

○松本:
ハイ。ただ除染というか拭き取りを行ったので放射性物質としては取れていると思っている。

○フリー木野:
確認はできてないわけですよね。

○松本:
ハイソウデス。

○フリー木野:
昨年6月の3号機の中の表面汚染の件だが、もう一度説明頂けるか?

○松本:
6月9日に3号機の原子炉建屋内に入り、スミア測定、いわゆる濾紙に、今回は床だが、壁等にこすりつけて、放射性物質が表面にどれぐらいくっついているかという所を調べる検査になる。

ただ、今回いの場合、実際には爆発があり、爆風で降り積もった誇りとか、コンクリの細かい粒がくっついた関係で表面汚染としてはきちんと計れなかった状況だ。

# それを測定するのがスミアじゃないの??

○フリー木野:
誇りやコンクリの粒がついていて計れなかったというのは、これは東電の見解か?

○松本:
ハイソウデス。

○フリー木野:
よくわからないが、スミア自体はスクリーニングする場合は表面のカウントを測ればいいと思うが、

○フリー木野:
今回の場合はそれによって核種分析等はその後していないのか?

○松本:
ハイ。してない。

○フリー木野:
していない理由は?

○松本:
今回のスミア測定というのは、その後、6月9日以降になるが、建屋の中で引き続き作業が可能かどうか、除染の必要性などを判断するために測定を行なっているが、実際に作業環境を測るという意味では、

空間線量率と空気中のダスト分析結果で十分だということになったので、特にスミアに関しては、その後行なっていない。

○フリー木野:
核種分析のその後全くしていないのか?

○松本:
ハイ。

○フリー木野:
そのやらないという判断は東電の中でどこの部署でどのような形で判断したのか?

○松本:
部所というか、私どもの保安案というところで判断している。

○フリー木野:
他の建屋でも一切スミアはやっていないのか?

○松本:
他の建屋でもスミアをしていると思うが、基本的には3号機と同じ状況であり、建屋のホコリとか爆風で降り積もったコンクリートの細かい粉等を測定してしまうので、そういう意味ではスミアに関してはあまり技術的に意味は無いと判断したものだ。

○フリー木野:
これと一緒に測定するとあまり意味がないというのはどういうことなのか?元々そこにホコリ等は通常の状況でも付いているわけで、なぜ、今回の場合だけは意味が無いのか?

○松本:
通常の状況だと福島第一はちょっと分からないが、1週間や2週間に1回、清掃作業を建屋の中も行なっている。

従ってホコリ等は端っことか、天井裏、配管の裏にはあるが、床面や壁面には基本的にはない。通常たと床面、側面等で定期的にスミア測定を行い、放射性物質がそこに付いているかどうかという検査を定期的に行なっている。

今回だと建物がああいう形で爆発したのでホコリとか放射性物質を含むホコリ、コンクリートの破片等が大量に降り積もっているので、あまりスミアとしては意味が無いと判断した次第だ。

○フリー木野:
原子炉建屋の中は定期的に人が入らないので、ある程度たまった状態でやるような気もするが、そうではないのか?

○松本:
いえ、原子炉建屋は毎日運転員がパトロールしているし、定期的に掃除は行なっている。

○フリー木野:
今回の場合は掃除をしても意味が無いということか?

○松本:
今のところ、被ばくのリスクを犯してまで掃除をすることは今のところ作業予定としてもない。

○フリー木野:
核種分析の必要もないと?

○松本:
今のところ内とお喪っている。

○フリー木野:
中にどんな核種が入っていようとも作業には全く影響ないと。

○松本:
ハイ。空間線量率とか、ダストの分析もしているし、勿論、作業員、社員も建屋の中に入る際は全面マスクとカバーオールを装着しているので内部に取り込む心配もないと思っている。

○フリー木野:
タービン建屋の方でも表面汚染の検査はしているか?

○松本:
タービン建屋はやってないと思うが確認してみる。★先ほどのWBCの結果だが、記録レベル未満ということで内部取り込みはないと判断した。

○回答佐藤:
★竜巻被害のことについて。松本氏は先日の竜巻のニュース映像は見ているか?

○松本:
ハイ見た。

○回答佐藤:
あれが福島第一の現場を直撃した場合に、例えばホースを巻き上げるなどして冷却の方にかなり影響出るのではないかと想像をするが、東電としてその辺り、どういった形でニュースを見ていたか?

○松本:
特に建屋に注水するホース類に関しては基本的には現在、腹水貯蔵タンクを水源としてそこに補給するホースは勿論あるが、そこから原子炉を注水しているので、屋外という意味では殆ど無い状況だ。従って注水を維持する上では問題ないものと考えている。

○回答佐藤:
このニュース映像は東電 松本氏以外の方も見て話はされているのか?会議室なり、どこかで。

○松本:
ニュース映像そのものはニュースで流れているので、多くの人間が私どもも見ていると思うが、いわゆる建屋とかカバー類に関しては建築基準法に従った設計を行なっており、特に竜巻に関しては荷重設計等は行なっていない。

○回答佐藤:
昨日今日の東電の打ち合わせや会議で、この竜巻のことが話題に上った事はあるのか?

○松本:
どこまで話題に上っているかについては確認してみないとわからない。

○回答佐藤:
福島の現地と東京と含めてどういった話題に登っていたのかど言うか、出ていたのであれば、どういった話が出ていたのか確認お願いできるか?

○松本:
あの、竜巻に対して設計条件がどうなのか、という確認はしているので、そういう意味で葉話し合いというか、相談は行なっている。ただし、現在の建物、カバー類の設計に関しては、竜巻に関する荷重設計は行なっていないということだ。

○回答佐藤:
いえ、

○松本:
従って議論をしたかどうかと言い味ではした。

○回答佐藤:
昨日、今日の段階でしていると?

○松本:
ハイソウデス。

○回答佐藤:
わかりました。ありがとうございます。

○フリー伊藤:
★去年の3月11日の東電から大熊町への報告、連絡についてお尋ねしたい。原災法十五条の宣言が出たあとも、大熊町に暫く安全だといってたと全原協と安全委員会の調べがある。原災法の三条には「誠意を持って」というのがあって、子供だけは先にその段階で非難させるべきではなかったかと思うが、見解をお願いする。

○松本:
ハイ。私どもから地元自治体には社員を派遣してプラントの状況適宜伝えている他、原災法に従った通報連絡を行なっている。★通報連絡した内容については既に保安院さまが公表しておりますけれども、避難の指示に関しては、基本的に私どもが判断すべき事項ではない。政府の判断になる。

# 我々に責任はないのだ。

○寺澤:
木野さんの質問で最期にさせて頂いて宜しいか?こちらの方で最期にさせて頂く。

○フリー木野:
原子炉建屋の中の核種分析の件だが、表目の線に関してはスミアを捕ったものに関しては核種分析をする必要がないという話だが、ダストサンプリングでは核種分析されている。この対応の違いはどういうところから来るのか?

○松本:
ダストはクチに入るおそれがあるので、全面マスクをする基準にも使えるから、放射性物質の測定は行なっている。また、繰り返しになるが、スミアは降り積もっているホコリ等も併せて取ってくるので、今回の場合だと測定値が高くなりすぎて計れなかった状況だ。

○フリー木野:
測定値が高すぎて計れなかったのは、核種分析ができないということではないと思うが。

○松本:
指示値そのものが高くなりすぎてγ線のスペクトル分析に通らない状況だ。

○フリー木野:
それは東電の測定器の範囲を超えていたということか?スペックを。

○松本:
いわゆる希釈するとか、そう言う作業をすれば可能になるかもしれないが、当時としてはスミア測定に関しては技術的に意味が無いと判断しているので、それ以上の作業は行なっていない。

○フリー木野:
その後されていない理由は?

○松本:
必要がないからしていないだけであり、今後、4月23日に中長期ロードマップの説明をした際に、建屋内の除染計画を少し話しているが、その中では今回のような床、壁等の除染計画をしていくのでそういったことで改めて測ることになろうかと思う。

○フリー木野:
わかりました。当時、採取したサンプルはその後どうしたのか?

○松本:
書くにしないとわからないが、計れないということであれば廃棄した可能性がある。

○フリー木野:
第三者機関に持って行き、測定するというのは考えられなかったのか?

○松本:
ハイ。いわゆる濃度が高い状況であれば、私どもで希釈をして測ることは事実上可能だが、技術的には意味が無いと思っている。

○フリー木野:
ちょ、ごめんなさい。技術的に意味が無いというのはどういうことのなのか?

○松本:
ハイ。降り積もっている誇りを測ることになるので、誇りを計っても特にその後の作業等に役に立たないと判断した次第だ。

○フリー木野:
降り積もっているものを測れば、ダストを測るよりもよりはっきりとどのような核種が出ていたのか確認できるのではないかと思うが。その辺は違うのか?

○松本:
ハイ違う。ダストを計っているのは空気中に漂っているものを計っているので、最終的に降り積もるということはあるし、事故当初から長い間降り積もったということであれば、時間がかかったものになる。従って量としてはかなり量として多いものになるから、あまり計っても意味は無いと思う。

# 一度、周囲に落ちた誇りは巻き上がることはないそうな。

○フリー木野:
量が多いのできちんと何が出ているのか、少ししか出ていない核種に関しても、どのようなものが計れるのではないのか、ということなんだが。

○松本:
あのう、放射性物質の検出感度については、ダストもそうだがある程度の感度で計れる。量が多ければ、そもそも多いセシウム134/137も多い訳であり、それなりに濃度を薄めていけば他の核種も薄まり図れることになる。

○寺澤:
ハイッ!宜しいですか?

○フリー木野:
その時点でα核種、β核種の分析はされていないが、これを表面汚染の方でスミアをとってやるというのも考えられなかったのか?

○松本:
ハイ。アルファ核種に関しても、ダスト、建屋敷地の内外で測定しているが、土壌中に一部見つかった以外はほとんど検出限界付近という状況だった。

# 全く質問に答える意思がない。( ゚д゚)ポカーン

○フリー木野:
★ですので、ダストではなくて、降り積もっているのであれば、よりきちんとそこに量があるわけですから、表面汚染の方でスミアをとってα核種分析をしたほうが確実ではないですか?ということなんだが。

○松本:
量の問題よりも濃度の問題でございまして、量をいくら集めても、線量自身が全体的に上がるから、それを測定するためには薄め無くてはならない。薄めると全体的に薄まるから、アルファ核種もセシウム1も同じ割合で薄まっていく。

# 余計な核種が見つかるのが嫌なんでそ。「それだと薄まって検出限界値を下回らないだろうが!」といえばいいのにネ。知見として重要な筈。

従って量の問題と言うよりも濃度として元々小さければ測定した結果も小さいということになる。

○フリー木野:
ダストよりはっきり取れるわけだよな。

○松本:
ダストは空気中に漂っている空気をサンプリングして、濾紙でろ過したもの、付着したものを計るから、どちらが正確に測れるか、という意味ではダストのほうが正確に測れると思う。

○寺澤:
ハイッ!

○松本:
床面とかに降り積もっていると、どこから誇り、あるいは爆風で飛んできたコンクリートの粉かわからないので、そこの場所に降り積もった事実はわかるが、

# 寺澤氏、強制終了失敗 滑りますた。

○松本:
どこから来たというところまではわからないということになる。

○フリー木野:
どこから来たのかではなくて、作業環境という意味では、その場に何があるかが問題であって、そういう意味でも、

○松本:
ですから作業環境という意味では空間線量率と、作業員や社員が吸い込むダスト濃度がわかれば作業としては出来る。空間線量で外部被曝を管理できるし、内部取り込みを防止するためにダスト、それからそういったホコリ等が付着しないためにカバーオールとか装着している。

○フリー木野:
そうすると東電としては、昨年3月末に安全委員会の委員が建屋内に作業するのではあれば、プルトニウムのうような危険性の高いものがあるかどうかは書くにしたほうがいいという、そういう指摘をされているが。この指摘は間違いと言うことになるのか?

○松本:
間違いとは思ってない。当然、ダストの中のプルトニウムも分析しているし、マスクも外して作業する場合では、当然、そういったアルファ核種も重要になるが、マスクをしている以上は、ダストの分析結果で十分ではないかと思っている。

○フリー木野:
ただ、今日も汚染があったがマスクを通って汚染があるというのは、マスクの形状からか考えても今まで何度も事故があったわけで、そう考えるとマスクをしているから中に葉入らないというのは、それはどうかと思うが。

○松本:
ハイ。おっしゃるとおりだ。マスクは正しく着用できていれば、中に取り込む危険性は殆ど無いと思っている。これまで内部取り込みが実際にあったのは、マスクの着用が不十分でメガネの隙間が開いていたり、歩いたたまたまマスクを外して所持をしたり、というケースだ。

今回のケースだとマスクを付けていて汚染があったのではなく、マスクを外すときに手で顎とか首に触れたのではないかという、

○フリー木野:
ですので、今までマスクの付け方等が悪いということで取り込みがあったわけですから、そう考えると線量だけで考えるのではなく、きちんと何が出ているのか、細かくいろいろな方法でダストサンプリングだけではなくて、

確認するほうが他にもあるのであれば、それはやるべきではないですか、ということなんだが。それは不要ということなのか?

○松本:
ハイ。不要だと思っている。作業員、社員が現場で作業するにしても全面マスクをした上で作業している。従って作業に関係するという意味ではダストで十分ではないかと思っている。

○寺澤:
宜しいでしょうか? では、簡潔にお願いします。

○回答佐藤:
先ほどの竜巻の東風について社内で議論になったといったが、具体的にどんな話になったか教えて頂けるか?

○松本:
今回の竜巻の県に関しては竜巻に特化した荷重設計等が行われたかどうかという確認をした次第だ。

○回答佐藤:
それは今の段階でそうなっているかどうか、あるいは今後そうするかどうかという話か?

○松本:
今の段階でという意味だ。

○回答佐藤:
それでできているから大丈夫だよね。そうだよね、という話し終わり?

○松本:
イエ違う。今のところ、竜巻に特化した荷重設計は行なっていないが、建築基準法で定められた風荷重の設計等については確認が終わっている。その際の風荷重については、例えば1号機の原子炉建屋カバーで言うと、10分間の平均風速で25m/sで設計を行なっている。

建設会社に確認すると、実力的には瞬間では2倍程度の風には絶えられるのではないかという話も聞いているが、それ以上の風についてはまだ未着手だ。

○回答佐藤:
という話を社内で行ったということでいいか?

# ちなみに昨日竜巻は推定の瞬間風速50m/s。らしい

○松本:
ハイケッコウ。

○回答佐藤:
地面においている諸々のものがどうなるかという事は、それは出てきたのか?

○松本:
今のところ、地面においたものが飛び出すと言うよりも、現在関心があるのは建屋カバーの方である。

○回答佐藤:
地面においてある備品、設備については議論の中には出てこなかったということでいいか?

○松本:
少なくとも私が知るかぎりは議論になっていない。

○回答佐藤:
わかりました。

○寺澤:
明日2号機 PCVガスサンプリングを実施する予定。ダストチャコールで環境放出量の評価だ。ブローアウトパネルにおいてダストサンプリングを実施する。3号機は現在、高温焼却炉建屋併走しているが、明日、移送を停止し、プロセス主建屋の移送を再開する予定。以上で終了する。



~ 終了 18時45分

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