2012年5月31日木曜日

平成24年5月31日(木) 経産省 保安院 定例ブリーフィング 16時 ~ 福島第二 4号機復旧報告(中間報告)提出、大飯原発再稼動にむけた特別監視体制(質疑)

平成24年5月31日(木) 経産省 保安院 定例ブリーフィング 16時 ~

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福島第二 4号機復旧報告(中間報告)提出、大飯原発再稼動にむけた特別監視体制(質疑)ほか



○森山対策監:
今日、福島第二の復旧報告書が提出されたので後ほど簡単に紹介する。福島第一の状況。作業そのものは継続作業が主なもの。現在、1~3号機までの中水流量の変更作業を行なっている。

これは夏場に向けて原子炉温度をバンラスよく管理する目的で 1,2号機を減らし、3号機の流量を増やすということである。パラメータ表を見るんだ。本日の給水状況 1号機 給水系 3.4m3/hとなっている。

29日に1m3/h減らし4.4から3.4にしている。CS系は1.9m3/hで変えていない。2号機 給水系2.9、CS系6.1でまだ変更していない。3号機は給水系を29日1.9→2.9m3/hに。CS系 5m3/hで据え置き。6月3日に2号機を0.5減らし、3号機を0.5m3/h増やす予定。

温度変化は温度パラメータというグラフを配布しているが、1号機は今のところ特段の変化は見られない。外気温等の関係もあるので、なんとも言えないが変化はない。3号機は若干29日移行低下傾向がみられる。

この給水量の増加の効果ではないかと見ている。何れにしても状況を見ながら2号機についても流量を減らし、3号機を更に増やしていくという操作を行うので、傾向をよく監視をしてまいる。

その上で以前も申し上げているが、注水の水の温度そのものを下げるということで、(バッファ)タンクに貯めている水の温度を下げるための冷却装置の検討も今進めている。その他、パラメータを申し上げる。

原子炉格納容器水素濃度 1号機 0%、2号機0.23%、3号機だがA系 0.15%、B系 0.14%。本日、14時28分に一旦B系系が0.14%から0%に落ちている。その後、14時37分に再度自然復帰しているということで原因は分からないが、水素濃度を計っている設備が2系統あるが、3号機のB系統が一時的に0%を示したという事である。

使用済燃料プール温度1~4号機順に22℃、23.2℃、22.3℃、32℃。その他、2号機については温度計が4つほど異状というか、少し上下している。2号機の温度パラメータを見ると29日の所で全部で4つだが、給に温度が上がったもの、同じ時刻に温度が下がったものがある。

また、何れもほぼ、それ以前の状態に戻っており、現在この温度計んついて評価をしているところであり、今後、引き続き監視対象として使うのか、あるいは参考としていくのかについては、これか検討していく状況になる。

何れにしても現時点においては元の状況に戻っている。滞留水だが2,3号機は高温焼却炉建屋へ移送を継続している。

その他、2号機の建屋内遠隔除染のための現場調査、線量調査だが、これも継続している。滞留水の関係では建屋の線量低減のため除染する目的でアレバの単独循環運転をしているが、30日までの予定だったが、まだ十分線量が下がらないため、10日間ほど延長すると聞いている。

福島第一の状況は以上だ。第二関係だが、本日、復旧計画の中間報告が提出された。(http://j.mp/MZS1y2)横長の紙だが、これは保安院から本年1月12日に復旧計画策定を指示して、1月31日に東電から計画が出ていた。


この計画に基づき、仮設備から本設備への復旧という作業が行われていたが、東電から福島第二の4号機については冷温停止に必要な設備について復旧が完了したという報告が本日あった。

どういう設備だったかというのを見て頂きたいが、この資料には2種類添付。普及計画の改訂版と実施状況の中間報告。添付2は全部で62頁まであるが(http://j.mp/MZSaBE)16ページの所にこの4号機の復旧すべき対象設備がある。

字が小さくて申し訳ないが対象設備としては原子炉冷却材の浄化系、残留熱除去機器の冷却系、残留熱除去機器の冷却海水系、非常用DG発電設備の冷却系の何れも、電源系とケーブルの復旧ということだった。

19ページ以降に写真。何れも仮設設備、仮設ケーブル、こういうものを本設にしていったというようなことであり、こういった仮設から本設の作業が全て終了したということが本日の報告である。

これは本日提出されたばかりなので、保安院としては内容確認していくが、このような対応が妥当かどうかということは、現場でも確認したいと考えており、来週、第二に立入検査を実施する予定だ。

立ち入り検査の上、この実施状況の確認をしてまいりたいと考えている。私からの説明は以上だ。質問があればよろしくお願いする。



■質疑

○東京新聞 加藤:
昨日、大飯原発の再稼動の特別監視体制という報道がされたと思うが、聞いていて正直良くわからなかったのでどういうものか。それから現在の監視体制との関係はどうなるのか。もしも何か図示してあるようなもの、試料があればいただけないか。

○森山対策監:
★★まだそこまで整理していない。昨日も官房長官からもお話がありましたように、政務レベル、保安院含めて現場に行って監視をするという事。それから検査官の増員ということ。それから保安院と発電所、あるいは電力、オフサイトセンターを テレビ会議システムで繋いでおくと。

テレビ会議システムについては、福島第一の反省に立って既に準備してきており、大飯原発に限らないが、繋ぐだけの準備だけはしてきており、こういったことを今検討をしており、まだ、最終的にどうだとか、こういったレベルの、特に保安院から派遣するかとか、というところまで固まっていない。

○東京新聞 加藤:
テレビ会議システムだが、準備しているということだが、これは専用線みたいなのはひいているのか?

# 思いつきパフォーマンス。取り敢えず大々的に報じとけ。

○森山対策監:
★★いや、今、基本的にインターネット回線でやっており、専用の衛星回線とか、そういったことはこれから更に整備していく必要があるが、基本的に既存の回線を使って対応するということである。

○東京新聞 加藤:
従来のオフサイトセンターにもテレビ会議システムがあったと思うが、アレとどう違うのか?

○森山対策監:
従来のシステムはだな。保安院、ERC、オフサイトセンター関係ということだが、発電所の緊急対策室、今回のフクシマで言えば、正に福島第一、東電本店、こういったところとの電力会社との海鮮がなかった。

従って今回、福島第一の教訓というか、経験として電力会社としっかりと結ぶ。しかも電力会社の緊急時対応している所と結ぶという事が大事だということで、

○森山対策監:
そこは準備をしてきている。

○東京新聞 加藤:
従来のシステムとは回線は別になるのか?

○森山対策監:
そうだ。従来は専用回線で保安院とオフサイトセンター等を結んでいたが、今のところは電力会社の社内のシステムを使いながら、インターネット回線と併せてですな。システムを組んでいるということである。

○東京新聞 加藤:
図がないということなので、他社の報道前提での質問で申し訳ないが、今日、毎日新聞がそこら辺を図示している図を出しており、

○森山対策監:
(毎日:http://j.mp/MZQvvG)それを見るとオフサイトセンターが機能を失った場合、このテレビ会議システムというのは使えるのか?あの、テレビ会議室は、あの、基本的には、あの、電気事業者の、あの、

# あのあの連発

発電所の研究対策室、それから、電力会社の中では当然社内のシステムを使って本店、関西電力の場合には美浜にもあるが、本店の他に保安院という事で、オフサイトセンターを経由しなくて、あの、テレビ会議システムがつながるようになっている。

○東京新聞 加藤:
では電力会社のシステムが動けば動くと言うことでいい?

○森山対策監:
そうだ。

○東京新聞 加藤:
電力会社のシステムがじゅうbん安全かどうかは確認されているのか?

○森山対策監:
あの、そこは、今回の、あの、福島第一でも、そこは、あの、テレビ会議はずっと出来ていたので、あの、基本的には、十分な、あの、能力というのは、あるんではないかと思っております。勿論、あの、これから更にそういった回線強化といいますか。と言うことは必要だと考えておりまして、引き続き検討しているというところでござる。

# 東電で出来ていたから大飯は検証せんでエエのんか。ありえんだろ。何、この行き当たりばったり感まるだしの連日の再稼動パフォーマンスは。なんでもこれから。具体的な安全対策は全て稼働してからでいいじゃないかの一貫した寄生組織。

○東京新聞 加藤:
ありがとうございます。

○読売高田:
今の東京新聞の質問に関連だが、東電の事故を踏まえたオフサイトセンターと官邸と電力とのテレビ会議システムと言うのは、去年の予算発表の頃に一度説明があったかと思うが、今回、新たに関電が回線として繋いだ部分というのがそれにあたるということで宜しいか?

○森山対策監:
必ずしも同じではないが…

○読売高田:
関電だけに限らず、こういうシステムをやるという確かご法度があったやに記憶しているが。寄生庁発表の時に。

○読売高田:
その流れの一つと考えて…結構か?

○森山対策監:
そう考えて結構だ。物理的なものとしては物理的な所からやっているので、そういうなんというか、専用回線とか、衛星回線とか、まだちょっと足りてない部分があるが、既存のシステムを使って少なくともテレビ会議は出来るようになっているということである。

# やって当たり前の事を新たな対策として振る舞う保安院と政府のパフォーマンス

○読売高田:
わかりました。検査官の増員というのはどれぐらいの規模でイメージしているのか?

○森山対策監:
検討中だ。

○読売高田:
検査官というのはオールジャパンで言うと数で決まっているので、他の発電所の検査官をそちらに映すイメージで良いか?

○森山対策監:
そこも含めてまだ検討している。どういった形で監視をしていくのか。中央制御室に常駐とか。いろんか携帯があるので、それに必要な要因を本院も含めて考えろ、ということではないかと思うが、今検討中だ。

○読売高田:
わかりました。ありがとうございます。

○テレ朝 辻:
それに関連して。検討中かもしれないが、大飯原発に検査官を持っていく。増やすということ。プラス政務レベルもそこに常駐させるという話だが、他の原発も再稼働する場合は、増員したり、常駐したり、政務官を増やしたりするということなのか?

○森山対策監:
そこはあの、正に、あの、政務レベルでいろんなですな。対応を検討頂いているし、これから寄生庁が出来た場合にどうなるかとう言うこともあるので、今回は大飯発電所に対してどうするかということで検討されていると承知している。

# こっちも寝耳に水なんだよ。政府、藤村に聞けよ。ってところ。

○テレ朝 辻:
ほかも再稼働した場合に同じ事をするとなると、中々ナンセンスな感じがするが。

○森山対策監:
そこは、あの、まさに寄生庁。新しい寄生体制の中でいろんな形で、あの、検討されると考えているが。今回は、現在の、まだ、あの、新しい寄生体制ができない中での対応という事で、このような検討が進められているというふうに承知している。

○テレ朝 辻:
ということは寄生庁が出来た段階で専務だとか、増員した検査官についてはひきあげるということか?

○森山対策監:
そこはまだ、むしろ、あの、大飯のことか?それは新しい体制の中で検討されると承知している。

○毎日岡田:
今のに関連してだが、検査官増員をして増員した体制は何時まで続けるつもりなのか?

○森山対策監:
どういった段階で、当然あの、定期検査の段階にあるので、その段階に応じて、その重要性は変わってくるし、どういうタイミングで、どういう人員配置をするか、ということは、今正に検討しているところだ。

○毎日岡田:
これは通常の定期検査の枠内で対応を手厚くするという考え方でいいのか?

○森山対策監:
あの、今定期検査ということを申し上げたが、当然、起動操作とか、決定検査においても重要な断面がある。その上で監視体制をどうするかということは、まさにいま検討しているので、纏まったらそれなりの発表があろうかと思う。

○毎日岡田:
まだ全体像が示されていないので恐縮だが、基本的には検査官を増員して見るのは、起動時から出力を上げて定格出力にいたって安定運転をするまでを重点的に見られるのか?

○森山対策監:
そこも含めてどういう段階でどういう体制を取るのか、更に検討が進められているので、基本的なことは昨日官房長官から話しがあったような事で、あの、方向性というか、枠組みはその通りだと思うが、具体的なところについては、今、正に検討中だ。

○産経大谷:
福島第二の4号機の復旧報告書だが、この報告書を中間感報告を確認した場合は、冷温停止状態と言われたら冷温停止になるのか?そこら辺がよくわからない。

○森山対策監:
それは変わらない。状態は変わらない。その冷温停止を確実なものにするということで、仮設だったので、仮設を本設にするというのが基本的な考え方だ。信頼性をしっかり上げていくということで復旧計画が作られているので、

冷温停止そのものは既に実現している。ただし、そのための設備の一部が仮設ケーブル、仮設電源設備であったということで、それを本設に持って行き、信頼性の高いものにしていくということである。

○産経大谷:
先の話になると思うが、仮に福島第二の4号機を動かすときた場合には、後どんなハードルが待ってるのか?

○森山対策監:
まだタービンとか、発電機とか、そういった所は確認されていない。

○産経大谷:
つまり、今回はあくまで冷温停止の維持に関わるところだけであり、また動かすとなると、別の施設の安全性チェックが必要だということでいいか?

○森山対策監:
今回はあくまで冷温停止状態のために必要な設備の復旧ということだ。

○産経大谷:
わかりました。

○フリー木野:
福島第一の保安検査だが、これは次は何時やるか予定はあるか?普通は1年に4回ぐらいだと思うが。

○森山対策監:
はい。保安規定の見直しとか、そういったこともあるので、まだ具体的な日程は決まっていない。

○フリー木野:
やるのはやる?

○森山対策監:
はい。保安検査は当然必要と思っている。

○フリー木野:
次のタイミングは何かある?

○森山対策監:
一つは保安規定の変更、施設運営計画に基づいて保安規定も申請が成されているので、その認可後、更にそれをある程度実施して頂いた段階というのが、ひとつの、あくまで例だが、考え方としてはあるのではないかとお思う。

○フリー木野:
わかりました。別件だが、前から伺っているが、昨年6月に3号機の中でスミアの試料を取った件だが、試料を東電は捨ててしまったらしいが、試料を廃棄する際の基準みたいなものを保安院は把握しているのかどうか。

東電は捕ったスミアの飼料を分析しないで廃棄してしまったことに関して、把握していたか、説明を受けていたか、お願いできるか。

○森山対策監:
保安院で具体的な説明は受けていないと認識している。そのようなことが行われていたということは、私も若干の記憶が、必ずしも正確ではないがあるが、今、指摘のあった3号機のスミアについては、東電と言うよりも作業されているメーカーの方でとられたと承知している。

スミアというか、作業環境のモニタリングとかサンプリングについては、必ずしも東電では体系的に行なっていたわけではなくて、ただ作業に入る際には空間線量率とか、ダストサンプリングとか、あるいはスミアについては中央制御室とか、

あるいは免震重要棟、非管理区域化してきたので、そういうところではある程度成されていたようだが、必ずしも十分体系的に、寧ろ防護措置、全面マスクとか、そちらを中心に成されているので、必ずしも体系的で計ったと承知しているが、

今後、先ほど申し上げたように保安規定のもとでの様々な手順、マニュアルの整備の中で、よりしっかりとして検討されるべき問題だと考えている。

○フリー木野:
確認だが3号機のスミアは、東電ではなくて、アレは協力企業がやっていたのか?

○森山対策監:
そのように聞いている。

○フリー木野:
協力企業はどちらか?

○森山対策監:
承知していない。

○フリー木野:
分析しないで捨てたことに関しては、手順として問題ではない?★作業把握は勿論わかるが、当時、燃料の状態がどうかとか、要するに何が外に出ているのかということが関心事になっていたなかで、スミアをやって何もしないで捨ててしまうというのは問題ではないかと思うが。保安院としては

~ 約1分キレタ ~

○森山対策監:
~ それは目的に応じてやられるべきものではないかと思う。

○フリー木野:
わかりました。ありがとうございます。先々週、2006年の止水のペーパー、勉強会の話があったと思うが、その時に確認したが、保安院の方では土木学会の津波評価技術だけではなくて、他にも評価手法を検討するようにというふうに東電に指摘されていたと思うが、東電の方はそういうことを言われた覚えはないというか、そういうことを言われたことはなく、

基本的に土木学会の評価技術を、あのペーパーの中で保安院から妥当だと評価されているので、その他の評価方法は検討する必要がないと考えたということだが、この辺のギャップがあると思うが。

○森山対策監:
それは耐震バックチェックで津波についてどう評価するかという、バックチェックルールというのを作っているが、その中でも土木学会の手法でいいとはしていない。最新の知見を元に評価をしていくということであり、明示的にこれでいいと。

# 当時一般的な土木学会の評価だから問題ない一点張りの東電

勿論、土木学会の手法は大変重要な、有効な、世界的にもそれなりに評価されているものと思っているが、それだけでいいわけではないと考えている。なぜかというと、そこには震源、波源が書かれているが、

それだがが津波をおこす励んで花必ずしも無いということなので、土木学会だけでいいといったことはない。

○フリー木野:
わかりました。ありがとうございます。

○読売高田:
月曜日のレクを聞いていないので、そこで出ていたら申し訳ないが、国会事故調でアメリカのNRC議事録に書いてある技術的な申し入れの件で、保安院が断ったという具体的なやり取りがあったが、ここは保安院としてはどういう整理をしているのか?

○森山対策監:
★保安院が何か申し出を断ったという事の確認は出来ていない。そのようなことはないと考えている。当時、JNESに対してもそのような申し出があり、今後必要であればお願いするといったような事を言っているので、どのように解釈されたかそこは分からないが、断ったということはないと考えている。

○読売高田:
JNESには申し入れはあったのか?

○森山対策監:
それはJNESに対してもメールか何かがNRCから直接来ていたということであるが、★必要であればまた協力をいただくという趣旨の回答はしたとは聞いている。

○読売高田:
NRCのカウンターパートというのは保安院なり、安全委員会なり、いきなりJNESにそう言う依頼とか申し入れはあるものなのか?

○森山対策監:
あの…JNESともコンタクトありますので、あの、アメリカのシステムからすればですね。保安院とJNESが一体となったようなところが規制機関という認識もあると思うので、そこはJNESとのコンタクトもある。

○読売高田:
例えばJNESとNRCの関係者の個人的な関係からそう言う連絡があったのではなくて、組織としてそう言う依頼があったという事か?

○森山対策監:
理事長宛にあったと聞いているが。それに対しては必要であればまたお願いするという趣旨の回答はした、と聞いているが。断ったということではないというふうに。

# いや、それ、丁寧に断った、ということだと思うけど。

○読売高田:
ちなみにそれは何日の時に?

○森山対策監:
12日。

○読売高田:
日本時間で12日か?

○森山対策監:
はい。はい。

○読売高田:
時間は?

○森山対策監:
わからない。

○読売高田:
じゃあ改めて。

○森山対策監:
はい。

○東京新聞 加藤:
一点確認。特別監視体制のテレビ会議システムだが、どちらかというと保安院が新たに作ったと言うよりも、電力会社のシステムに保安院、官邸等々がインターネット回線でぶら下がったという理解か?

○森山対策監:
今はそうだ。

○フリー木野:
1点教えて頂きたいが、情報開示をした際に、今まで保安院に対する情報開示された中で幾つかそのまま保安院のHPに掲載されているものがあると思うが、これはどういう運用基準でやっているのか教えて頂きたい。

というのは、情報開示した際に文書の量が大量で、端的に言うと、お金がかなりかかってしまうので、こういったものを元々国民の利益になるために今、情報開示があるのだとすれば、それを開示請求社が了承した場合は、

○フリー木野:
開示請求者からお金をとってやるのではなく、そのまま保安院のHPに掲載してもいいのではないかと思うが。その辺の運用の仕方はどうなっているのか?掲載したらダメという規則はあるのか?

○森山対策監:
勿論、だめという規則はないが、基本的には情報公開法に基づいて請求されて、その手続きに従って公開されるというのが原則だ。ただ、これまでも例えば福島第一の発電所内で撮影した写真、こう言った方は多くの方からの要望もあり、情報公開、正に透明性の観点からも公開しているというものもある。

# 自分たちの透明性はどうなってんのさ。

ただ、多くの情報公開請求の内容が、例えば組織内でのやり取りとか、検討途中段階とか、必ずしもそういったHPで、正に組織の一つの見解として出すようなものとは、必ずしも相容れないんではないかということもあるので、基本的に情報公開法に基づいて請求があれば、それに対して提供させていただいているということである。

○フリー木野:
組織の見解で出すものとして相容れないから出さないというのが分からないが。★見解ではなくて、実際に何があったかを公にしらしめるのが情報公開の趣旨ではないかと思うが。組織の見解を出すのではなく、過去に何があったのかを透明性をもって出すというのが趣旨ではないかと思うが。その辺はどうなのか?

○森山対策監:
そこは正に情報公開法に基づいて必要な手続きをとって公開をしているので、公開そのものに対して否定的なことを言っているわけではない。ただし内容と支店担当者どうしのメモとかそういうったことも行政文書だから。公開対象になるが。そういうものをHPでですな。主体的に公開してくかというのは、議論の余地があるだろうと思っている。

# 担当者メモは私物で公文書ではない!残す指示を出すこと考えてない!とさんざん主張してきたのに。結局、議事録とっておらず。後の議事概要作成の辻褄合わせのために、外に向けて自分たちが何を発言したかは詳細な記録に残す指示出すのに。このカス寄生組織。

○フリー木野:
そうすると、今現状、安全委員会では開示請求があったものは開示請求社が了承したものに関しては、そのままHPに出しており、これはその後、重複する開示請求との手間を省くためと情報の透明性を高めるためと、

理由がいくつかあるが、こういった運用の仕方は保安院でされないのか?出来ないのか?今の話だと出来ないと言うよりはしないというふうに聞こえたがその点は如何か?

○森山対策監:
まだそこまでは整理しておりません。

○フリー木野:
★★その辺は整理して次回でいいのでお答えいただけないでしょうか。

○森山対策監:
はい。わかりました。

○フリー木野:
お願いいたします。

○森山対策監:
★先程(NRCへの)JNESの返信、解答はですな。ありました。3月12日の日本時間で20時24分にJNESの理事長からメールで回答しているということである。

○読売高田:
NRCから来た時間は?

○森山対策監:
NRCからは3月12日6時46分だな。★この辺りは民間事故の報告書にも記載もある。3月12日の6時46分に来ている。ソウデス。日本時間。きた時間は3月12日6時46分。返信したのが3月12日 20時24分。その際に必要があれば支援をお願いしたという旨の解答だったと聞いている。

# つまり今は必要ないと断ったと。断ってないって…

○産経大谷:
NRCからきたメールと返信したメールは公表されないのか?

○森山対策監:
特にNRC側は他国なので、海外からの情報なので、そこはなかなか難しいと思う。

○フリー木野:
NRCとのやり取りだが、その後もやり取りがあると思うが、それは公表されないのか?具体的にどういったやり取りがあったかというのは。

○森山対策監:
そこは保安院との間と日常的な連絡があったとは承知している。

○フリー木野:
先ほど、先程NRCからきた文言、こちらから返した文言に関して、海外のやり取りだから公表しないという話があったが、NRCから公表しないでくれというような事はあったのか?公表してはいけない理由として、保安院側の問題側ではなく、

○フリー木野:
先方の都合があったのか?

○森山対策監:
基本的に考え方を申し上げた。個別にあたっている訳ではない。

○フリー木野:
そうすると特に公表しても問題ないわけか?

○森山対策監:
いえ。そういうことを申し上げたわけではなく、一般的に海外との関係なので、自動的に公表というわけではないということを申し上げた。

○フリー木野:
自動的にというか公表していただけないかとお願いをしているんだが。自動的にではなくて。

○森山対策監:
NRCとJNESの間ですか?

○フリー木野:
何れも保安院ではないので、そこはすぐに出来るかどうはか分からない。わかりました。その後の保安院とNRCのやり取りというのは?

○森山対策監:
もうNRCから日本に来られていたので。打ち合わせその他はやっていたと思う。

○フリー木野:
その内容、資料に関して公表はされないのか?そこはなかなか難しいと思う。それはNRC側の要請か?

○森山対策監:
基本的に外交に関することなので、そこは公開は難しいと考えている。

○フリー木野:
それは保安院の判断か?

○森山対策監:
最終的にはそうなる。

○フリー木野:
わかりました。

○森山対策監:
なければこれで終わる。


~ 終了 16時42分

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