2012年7月2日月曜日

東電会見 2012.7.2(月)18:00 ~ 4号機使用済燃料プール冷却停止報告(事後)6号機  IA系 空気除湿機の制御盤から白煙。2号機廃棄物地下貯蔵建屋の溜り水、雰囲気線量 20mSv/hを計測 ほか

東電会見 2012.7.2(月)18:00 ~

プラントトラブル報告1件。6号機タービン建屋地下1階にある制御用空気圧縮系 IA系 空気除湿機のメンテナンス後、電源入れたら制御盤から煙。原因不明。消防連絡、火災かどうかは明日以降の変圧器取り外し調査で消防判断仰ぐとのこと。

月に一度の保安院さま提出の温度計信頼性評価結果報告あり。問題の2号機はRPV(圧力容器)側の全数は36個で内訳に関しては変更なし。PCV(格納容器)側と書いてある所に関しては全数36個のうち、

「監視に使用可」20個(-1)「参考に使用」9個(+4)「故障中」7個、「評価中」0(-3)に。後、デジタルレコーダの誤接続で異なる結果を示していた問題。全数1号機 48個、2号機 72個、3号機77個点検したが 誤接続なかった。

モニタリング関連では上昇していた3,4号機前面、シルトフェンス内側で海水濃度上昇が下がり傾向で相変わらずの漏洩内判断。土曜日から日曜日にかけて発生した4号機使用済燃料プール冷却停止トラブル事後報告。最終的に31→42.9℃に上昇

原因はUPSの故障。A系、B系とも同じUPS(無停電装置)から計器類の電源を引いており、そのためにA系、B系、両方の冷却システムが停止したトンデモ報告。東電、保安院もこの脆弱性を予見できないことに対する疑問多数。

2号機の使用済燃料プールの塩分除去(腐食防止対策)が終了した旨の報告。RO膜、イオン交換装置による塩分除去で1350ppm→11ppmに。6月7日に報告のあった2号機廃棄物地下貯蔵建屋で発見された溜り水調査の続報。雰囲気線量が20mSv/hを超え環境に返還かがあった旨の報告。明日以降、溜り水をサンプリングして調査進めるとのこと。ほか。

○プラント

○報告

○写真・動画

○環境モニタリング・サンプリング



■福島第一の状況

○松本:
7月2日夕刻の会見を始める。http://j.mp/N3zi2Z 福島第一の状況。

[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機までCS系、給水系つかって注水冷却中。

[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。なお、本日、月はじめなので、圧力容器、格納容器温度監視に関する月報を取りまとめているので後ほど報告する。

[使用済み燃料プール]1~4号機まで循環冷却継続実施中。

■4号機使用済燃料プール冷却停止トラブル報告

6月30日(土)になるが、6時24分から昨日の15時07分まで、★4号機使用済燃料プールの循環冷却が止まっていたが、本日11時の水温としては37℃という状況だ。


欄外だが、2号機についてはこれまで塩分除去を行なっていたが、本日、塩素濃度が1350ppmから11ppmまで下がった事が確認されたので、塩分除去装置の運用としては完了したと考えている。

手元にPP資料を配布している。★「福島第一原子力発電所2号機使用済燃料プール塩分除去作業の完了 http://j.mp/N3zJu2 」こちらは本年1月19日からRO膜による塩分除去を開始し、4月2日にで一旦そちらは終了した。

その後、イオン交換装置による塩分除去を4月12日から本日まで実施してきた状況だ。塩素濃度としては11ppmということになりましたので、★腐食環境としては相当改善されたものと考えている。

その下の4号機(使用済燃料プール)の循環冷却に関しては、メールで伝えているが、土曜日6月30日6時24分に異状停止している。現場を確認した所、漏えい等はなかった。プール水温としては0.486℃/h の温度上昇率があったが、

★最終的には31~42.9℃まで上昇している。原因としてはこの循環冷却システムに使っているUPS(無停電電源装置)が故障したものと考えているが、現在、UPSの内部状況については、なぜ壊れたかについては原因を調査中。

皆様の手元に本件に関しての資料という形で1枚用意している。「福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プール代替冷却の停止について(平成24年6月30日発生) http://j.mp/N3zpvm 」

上の方はシステムの概要図。使用済燃料プールは左上にあるが、そこからスキマーサージタンクを経由して、赤い線の所で一次系のループを強制している。

途中、真ん中より右側のところに赤い線と青い線が重なっているところがあるが、ここが熱交換器であり、プールで発生した熱をこの熱交換器を経由して2次系の方に受け渡して、最終的にはエアフィンクーラーで待機中に放熱させているシステムだ。

一次系に関しては熱交換器を通った後、一次系のポンプを経由して、プールの上の方からプール水として注水される構成になっている。

4号機に関しては使用済み燃料が1535体入っているが、こちらに関しては一時的に冷却が停止したとしても1時間あたりの温度変化率は0.486℃、まあ、0.5℃と考えており、本規定で定める65度までには約60時間余裕がある状況だ。

また、冷却がさらに復旧しない場合は、この上のところに注水という緑のラインが少し書いてあるが、ここからろ過水をプールの中に注入することで使用済燃料プールの冷却が維持することができる。

# 大量の汚染水を増産する事になるけどな。水の行き場がないけどな。とおもったけど、蒸発して消えるので、汚染水増産じゃなくて、蒸発により大気に放射性物質大量放出。地域住民お構いなしという事に。

今回の原因だが、供給電源概要図を見るんだ。冷却材ポンプ、それからそれぞれ電動弁等、監視用契機にMCCがダリ側側にあるが、モーターコントロールセンターと言う略だが、いわゆる電源盤になる。こちらからモーターに行く方に行くポンプと

制御電源の方に分かれて、更に制御電源からはUPSを経由して監視用計器とコンセント類に電源を供給している状況だ。今回、停止した原因を調査した所、このUPSが故障し、監視用計器の電源が無くなったことからポンプを自動的に止めたというものである。

★★UPSそのものの復旧と言うよりも、こちらは秋アセンで書いてあるとおり、バイパスして給電することで昨日15時7分に運転を再開している。このUPSに関しては早ければ今週注意新品の手配ができるので、新しいものに交換する予定で作業を進めていく。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]1号機タービン建屋から2号機タービン建屋いそうに関しては、昨日までの実績になるが、6月29日17時16分から7月1日 9時57分まで実施している。2号機タービン建屋に関しては、

昨日1日10時11分で一旦移送を中断して、本日の10時11分から移送を再開している。3号機から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送は本日も継続実施中。6号機タービン建屋から屋外仮設タンクへの移送は本日10時~16時の間で実施。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]引き続きキュリオンに関しては運用停止中。サリーは高濃度汚染水処理を継続実施中。アレバは運用停止中。

[その他]上から2つ目。昨年発生した変圧器用の油を貯める仮設防油堤内で漏洩が発生した件については、金曜日に伝えたが、39KLということで量の確定が終わったということと、

漏れている箇所に関してはタンクに設置している油面系のところと判断している。こちらに関しては溜まっている水も含めて発電所内の仮設タンク内に保管中。

下2番目。★6月18日から実施していた5号機補機冷却海水系のストレーナー修理だが、29日金曜日22時34分に終了している。

これをもって5号機はこれまで残留熱除去系により原子炉と使用済燃料プールを交互に冷却していたが、★残留熱除去系で原子炉を、補機冷却海水系で使用済燃料プールをそれぞれ独立して冷却できるようになっている。

最後のポツだが、★本日10時8分、6号機タービン建屋地下1階にある制御用空気圧縮系 IA系というが、そこの空気除湿機の点検が完了し、電源を投入した所、制御盤から白い煙の発生を確認したので、直ちに電源をオフにしている。その後消防署に連絡し、現場確認を受けている状況。
これまでの調査では原因特定まで至らなかったので、明日以降、変圧器を取り外し、再度調査、消防署の確認を得る事で進めてまいりたい。手元に当該の写真をつけている。http://j.mp/N3zO0T

「福島第一原子力発電所6号機タービン建屋地下1階制御用圧縮空気系(IA系)制御盤からの発煙について http://j.mp/N3zG1i」左側が制御盤の全体図。真ん中のところに少し黒くなっているが、

これは撮影した際の影であり、何か燃えたあとではない。右側が発煙箇所ということで、制御盤内の写真になる。こちら、下側の方に黒いボックスのようなものがある。これが制御電源のスイッチになる。その上に透明のアクリルカバーがかかっていて、

奥に茶色い板とその奥に黒い四角いボックスのようなものが見えるが、ここが当該の変圧器になる。写真を見るとこの変圧器が取付られている壁面のところに加熱に伴う、何か溶けたものが流れ落ちている様子とか、

側面になるが、少し茶色いシミ、液ダレをしたような所が見ている。今回、この変圧器の所が加熱して、被覆材、あるいはそういったプラスチック製の物が高温になり、溶けたものではないかと推定しているが、明日、こちらを取り外し、内部点検を進めてまいりたいと思っている。

プラント状況については以上だ。


■福島第一1~3号機 圧力容器、格納容器 温度計評価

★★皆様の手元に報告書が1件あるので報告する。こちらに関しては2月25日に保安院さまからのご指示がございまして、毎月、月初めに先月分の温度計の状況について報告するようにという事に対応するものである。6月の状況としては特に大きな変化はない。


ページを捲って頂き、2枚目の裏面、報告書(http://j.mp/M0Gc83)のページ数でいうと2ページの表1-1、温度計信頼性評価結果という表に取りまとめている。1号機に関しては圧力容器側、RPVと書いてあるのが26個、PCV格納容器と書いてあるが22個の全数がある。

それぞれ監視に使用可、参考に使用、故障、評価中、評価対象外、という内訳に変更はない。★★2号機だがRPV(圧力容器)側の全数は36個で内訳に関しては変更ないが、PCV(格納容器)側と海底ある所に関しては全数36個のうち、

「監視に使用可」が一つ減り、20個、「参考に使用」が4個増えて9個、「故障中」が7個、「評価中」が以前3個のところがゼロ個になったということである。これは5月末に発生した格納容器温度計、右側備考欄に書いてある4個に関して、

それぞれ5月の報告の段階では評価中となっていたものを6月の途中で皆さまに報告したが、「参考に使用」ということで評価の位置づけを変えている。その結果、今回、7月分の報告書で反映させて頂いた。

(http://j.mp/M0Gc83)ページをめくるとそれぞれ温度計の一覧表と今月中旬までの温度の推移の状況をグラフにしているので確認するんだ。

★★31ページに添付資料5という事で、温度計配線の誤接続に伴う類似箇所の確認という添付資料がついている。こちらは1号機の圧力容器温度計と格納容器の温度計で、デジタルレコーダーに対する誤接続が確認されたので、1号機のその他の温度計、

それから2号機、3号機のそれぞれの温度計について、デジタルレコーダーへの入力を全数確認したものである。★確認結果は全て誤接続が確認されなかったということで、1号機 48個、2号機 72個、3号機77個について確認が終わったという状況だ。


■環境モニタリング・サンプリング

最後になるが、モニタリングの状況だ。南放水口での海水サンプリング結果(http://j.mp/N3zHSZ)を配布しているが、本日の測定結果ではセシウム134/137、全βに関しては検出限界未満という状況。

環境モニタリング(http://j.mp/uZPd5u)に関しては既にHPで公表しているが、★先週、金曜日に少し申し上げた2号機取水口シルトフェンスの内側の値に関しては、日曜日、土曜日の値ということでは一桁程度下がってきたという状況だ。

★引き続き取水口からの漏洩はないものと判断している。それから金曜日の会見の際に、テレビ朝日(松井記者)から質問があった4号機原子炉建屋屋上のがれき撤去状況だが、オペブロ5階付近の上部においては、

建屋躯体の具材である柱、梁、壁の解体はほぼ終わっている。従って現在、オペブロ上にある積み重なっている瓦礫の搬出とか、柱の根元の取り出し作業を行なっている。また、★北側の柱、壁がなくなったので、5階フロアでの線量が上昇している。

★★撤去前のオペブロの線量は大体 0.2~0.4mSv/h程度だったが、現時点では、少し上がっており、0.2~0.8mSv/h ということで、最大線量で比べると 0.4が0.8になっている状況だ。


最後に1点連絡がある。★2号機廃棄物地下貯蔵建屋の滞留水を調査していたが、本日も再度確認をしている。水位の測定と共に空間線量を計っているが、まだ、水の分析ができていない。

明日以降、水を採取して評価する予定だが、★★雰囲気線量で比べると20mSv/hを超えているということなので、少し環境が変わったのではないかということで調査を進めていく。

本日、私からは以上だ。



■質疑

○テレ朝松井:
金曜日の質問、お答え有り難うございました。別件で4号機の資料済み燃料プールだいたい冷却が止まった件で、今頂いた2枚の図(http://j.mp/N3zpvm)を見ながら伺いたい。

先ず、上の方の図で熱交換器の周りに一次系、二次系のそれぞれポンプがあるんですが、これは全く同じ物が予備機としてもう一セットあると考えて宜しいか?

○松本:
ハイケッコウデス。

○テレ朝松井:★★
それぞれの二セット目に対しても監視用の計器は一つのもので、ひとつの監視用の計器で予備機も本機も監視していたということで宜しいか?

○松本:
一つの景気でというのはちょっと誤解があるかもしれないが、それぞれの計器がある。電源は共通だ。

# あれれ。保安院ブリーフィングで私の資料なしの聞くだけ解釈は、計器はメイン、予備、それぞれのシステムにあって、その計器類がひとつのUPSから電源を受けていたために、どっちも動かなかった、という認識だけど。UPS内部バイバスしない想定外故障と見たけど…

○テレ朝松井:
要は何が言いたかったかというと、一次系、この冷却システムが止まった、そうすると予備機を動かせばいい筈だが、その予備機を動かそうと思ったら、

このUPSというものの両方にかかっているお陰で、本来、何も壊れていないと思われていた2つのポンプも全く起動しなかったと。これはあっているか?

○松本:
それは結構だ。

○テレ朝松井:
そうすると本来、予備機としての役割を果たしていないという認識にはならないのか?

○松本:
ハイ。当然、私どもも今後、この、まあ、一次系のポンプとか、熱交換器といったものに関しては、まあ、同定機器、あるいは熱交換器のチューブリークはこれまでも経験しているので、二重系を構成して、なんか、故障があった際には予備機に切り替える運用を当然考えていたが、

# ポンプと計器類が連動した一つの冷却システムなのに、なんで計器類を一つのUPSから電源とったのか意味無いじゃん。UPSは壊れるものではないという思い込みがあったんじゃないのって所だと思うけど。設計の問題を水漏れなかった問題でごまかそうと保安院と阿吽の呼吸。計器類、電子系機器は瞬停等で不安定になるから、UPS(電気のバッファ)で守るのがその趣旨の筈。としたら UPSを2つ用意しなかったという、4号機使用済燃料プールをそんないい加減なシステムで運用していた。保安院役立たずが露呈したという事で。

○松本:
制御装置に関しては、まだそこまで設計の対応、あるいは設備上の対応ができてない状況であり、関し計器の上流側にあるUPSに関しては同じ所からA系、B系、2つに給電されている状況であった。

従って指摘の通り、このUPSが故障すれば、まあ、監視用計器が使えなくなり、A系、B系のバックアップをさせないというのは、まあ、指摘のとおりであるし、その上流である、この絵でいうと制御電源、更に上流のMCCといったところも現在、単一系統なので、そういったところに関しては少し弱いところである。

○テレ朝松井:
先ほど保安院でも効いてきたことだが、その考え方だと、結局非常用ディーゼルが地下に2台並べてあって、そしてメタクラが1代で同じ物を共通して、一度に2つのものが同じ被害にあってしまうという、

予備機というものは条件を変えて2つづつ持っていなければいけないという当然のものが出来てなかったというのは、これは水温が3日、4日で復旧するからこの程度にしてあったということなのか?

○松本:
そうだな、現実の設計対応としてはその通りだ。シセツウンエイケイカクアル? 以前、公表しているが、水温上昇に関してはココに書いてあるとおり、0.5℃/h ということで、保安規定制限値になる65度に到達するまでは通常の水温が35℃としても60時間程度必要になる。

また、更に水温が上昇して水がなくなっていくことが心配されるが、現在のプールの崩壊熱から考えると3週間程度はプール水が無くなる、使用済燃料プラス2mのところまで到達するにはそれぐらい時間がかかるということで、そういう意味では厳密な意味での完全な二重系を構成しているわけではなかった。

# そっか、減った分をろ過水を注水するので汚染水は増えないのか。水蒸気となって大気中に放射性物質をまき散らすことになるのか。それはそれで安心でつね。

○テレ朝松井:
今回のそもそもの事故はバックアップが全部一緒に無くなってしまったわけだから、事故後に作られた仮設なものではあるが、考え方として今こういうものが明らかになった。

他でも大丈夫なのか。今一番注目されている4号機でこんなことが起きている。そういうことに関しての東電の考え方を改めて説明願いたいが。

○松本:
そうだな。指摘の通り、2重系と設備のハード面では二重系と言いつつ、こういった制御の所で一重になっていて、バックアップがきかなかった、速やかな対応ができなかったことから考えると、★★将来的な二重化の計画は進めていきたいと思っている。

繰り返しになるが、この系統に関しては、時間的な余裕等もあるので、まあ、万が一にも炉注水のように止めること=危険になる、という状況にはなっていないということではある。

○テレ朝松井:
保安院の発表の中ではUPSにも自動バイパス装置があったはずだったが、それが起動しなかった説明があった。今日のここまでの東電の会見でそれが出てきていないのはどういうことなのか?

○松本:
警報名称、何が発生したかという意味ではUPSの ナンダッケ? ジドウバイパス? バイパス給電という警報名称が発生しているが、実際にはバイパス給電されておらず、電源としては底で切れている状況だ。

従って、今回、赤い線で示したようなUPSそのものを 装置自身をケーブル毎バイパスする形で今回対応している。

○テレ朝松井:
ちょっと質問の意図が伝わっていなかった。保安院では先程、16時からの会見では、このUPSにはこういう故障があった時には、自動的にバイパスにつながる装置が予め組み込まれている。

ところが、それが作動しなかったので手動でバイパスをしたという説明が先ほどあったが。これは誤りか?

○松本:
えっと、バイパス給電が行われるということはインターロック上、なんというか、正しい状況だ。装置自身を手動でバイパスしたというところを私どもの説明では、この赤い線でケーブル毎引き直した、と説明させて頂いている。なんか、UPSの板の中で何かできたものではない。

○テレ朝松井:
まだ、質問が繋がっていないようだが。

# UPSの型番を聞いて、機能を調べた方が早い気がする。保安院が東電説明を間違って解釈してるような。森山対策監に変わって他の担当2名が代わりに説明する幕があったし。大丈夫かいな。

○テレ朝松井:
じゃあ、このUPSには何かがあった時に自動でバイパスするという装置はないということで良いか?

○松本:
ある。

○テレ朝松井:
在るにもかかわらず、今回は動かなかった?

○松本:
はいそうです。

# 仮にUPS内部でバイパスされても、それはただの電源延長ケーブルと変わらないわけで。

○テレ朝松井:
その説明が居間までなかったと思うが。この会見の中で。

○松本:
そういう意味で私どもの説明が不十分で申し訳なかった。今回はUPSというこの装置が止まったので、下の絵で書いてあるとおり、赤い線のような対応をさせていただいたということだ。

○テレ朝松井:
私が言いたかったのは、本来の2重、3重の壁があったにもかかわらず、それが崩されたことの発表がなかったことを気にしている。起きた事自体の温度が重篤でないことは理解しているが、そういうことがあった時の、もうひとつ壁があったはずだったのに、それが作動しなかったことをこの会見で資料も含めて説明がなかったことを気にしてるんですが。

# あれれ、UPSが内蔵バッテリに異状きたしてバイパスして給電続ける事は、UPS装置として当たり前の機能だと思うけど。それが出来ずに落ちたのがUPSの故障と言う話だと思うけど。問題はなんでUPS共用したのかシンプルな話しなんじゃ。森山対策監が話しをややこしくしてるような…

○松本:
そう言う指摘であれば申し訳なかった。今回の対応の、UPSそのものがなぜ故障してるのか、というのがまだわかっていない状況なので、

バイパス給電という警報が発生していたものの、これでバイパス給電が行わなかった状況についてはまだ未解明ということで、まだ、私どもの方から説明しなかった。失礼した。

○テレ朝松井:
わかりました。

○産経大谷:★★
4号機のプールの関係だが、UPSは上の図でいうと何処においてあって、どれぐらいの大きさのものか?また、何処のメーカーのものなのか?

○松本:
UPSはだな。この廃棄物処理建屋の中にある。場所としてはこのポンプとか熱交換器を置いてあるフロアに制御装置という形で版が置いてある。

板の大きさは、今日、渡した6号機の制御用空気圧縮機の制御盤と似たような制御盤が置いてある。で、UPSの制御盤とポンプの制御盤がペアに並んでいる状況になる。

○松本:
場所は建屋二階になる。

○産経大谷:
UPSは何処のメーカーの?

○松本:
日立だ。

○産経大谷:
そのUPSの使用の規格はあるのか?こういう環境で使っていいとかいけないとか。それは満たしているのか?

○松本:
そうだな。一般的な制御盤の使用環境というのは、JIS等で定められているのでそれに適しているものになっていると思うが、今回のような爆発したあとの建屋のところにおいておくというところまでは、考慮されてないと思う。

特に普通の建屋だと専用の換気空調系があり、ホコリ、チリとかが建屋内に入ってこないとか、海に非常に近い状況なので、塩分をフルターで濾し取ることがあるが、今の建屋は爆発の影響で穴が開いている状況なので。

そういう意味では環境的には、雨風はしのいでいるが、外とあまり環境として変わらない状況になる。

○産経大谷:
故障した原因は今のところどのように考えているのか?

○松本:
今のところはまだはっきりわかっていない。中のほうを少し見ていきたいと思うが、先ほど申し上げたような環境なのでそういった塩分とかホコリ等が悪さしている可能性はあると思っている。

○産経大谷:
★★対応に関してだが、土曜日に止まって詐病に着手したのが翌日になったというところに、多少、不安の声が上がっている。

○産経大谷:
その間は実際に何をやっていたのか?

○松本:
そうだな。先ず、土曜日の事象、事故が発生してから、制御盤の点検で何処がおかしいのかという所の切り分けをやっている。UPSがおかしいということで、

日曜日になってここのところの故障を復旧するよりも全体をバイパスさせて、電気を給電したほうが好ましいという判断に至った次第だ。

○産経大谷:
土曜日の時点でUPSがおかしいというリリースを受け取っているよな。それでバイパスをやると決めていたと思うが。それを決めてから日曜日の昼過ぎまでは何をやっていたのか?

# UPSがない状態なので瞬停事象により、また4号機使用済燃料プールが冷却できない状況に陥る状態は続いている、ということであって、プール冷却は再開したけど、大きな脆弱性を抱えている状況であるということに。

○松本:
当然ケーブルの手配や作業の手順確認等を実施した上で、午後から作業着手して、15時過ぎに復旧という状況だ。

# 復旧じゃなくて仮復旧で取り敢えず冷却再開な。

時間がかかったとい話かもしれないが、いわゆる温度関しに関してはプール水面から仮設の温度計で見ていたので、温度関しができていない状況ではなかった。

○産経大谷:
UPSの交換は何時頃になりそうか?

○松本:
早ければ今週中に物が来れば交換したいと思っている。

○産経大谷:
わかりました。ありがとうございます。

○NHK花田:
先ほどの説明で自動的にUPSが切り替わるのが、なぜ切り替わらなかったのかという原因が、私はあまりわからなかったが。これはなぜ、切り替わらなかったんでしたっけ?

○松本:
その辺は全く分かっておりません。警報名称としてUPSバイパス給電という警報が出ているので、まあ、通常の運転状態ではなくてバイパス給電という状態に変化したということを示す警報になるが、

それが切り替わってい入るが、実際には電気が送られていないわけだから、装置自身にバイパス給電ができないぐらいのエラーになっているのではないかと思っている。

○NHK花田:
わかりました。下の図の仕組みを詳しく伺いたいが、制御電源とかつながっているMCCになるが、UPSが止まることでこちらのMCC自体が止まってしまって、一時循環系、冷却ポンプがついているMCC全体が泊まっていくという理解をすればいいのか?

○松本:
違う。このUPSが止まっていることで、その下流側にある監視用計器と今回関係ないが、コンセント②が電源を失う状況になる。

監視計器の所が電源を失った関係で信号としては出なくなっている。従って、全体の制御信号としては制御できないということで、自動停止をかけたということになる。従って上の方の一次系の循環冷却ポンプとか、電動弁開閉表示等については、電気は着ているが、動かせという信号がないので止まったという状況だ。

○NHK花田:
ああ、なるほど。あーあ。なるほど。そっちのほうが、電気は来てるけど制御電源系の監視用系の所が落ちるということで動かなく理解でいいか?

○松本:
ソウデス。ですから先程、テレビ朝日の質問にあったようにポンプとか制御用弁の方は、ある意味健全で電気も来ているのに、監視用計器が使えないために動けなかった、という自体になったということだ。

○NHK花田:
これは各号機の他のプールとか、あと気になるのは炉の冷却システムの方でどうなっているかという点だが、そちらは同じような仕組みになっているのか?

○松本:
オナジ仕組を持っているのは、1号機の使用済燃料プールの冷却系だ。こちらはメーカーが日立製作所であり、ドイツメーカーによる同じ設計にしている。

2,3号機用は東芝にものを作ってもらったので、こういったUPSがあるような構造にはなっていない。昨日、1号機のUPSの方も併せて点検したが、特に外観目視点健常以上がない状況だ。

○NHK花田:
原子炉冷却ポンプの方は、こういった制御系に予備機もぶら下がっていて、全部、一つの制御系が落ちると止まるということにはなっているのか?

○松本:
底は確認させてくれ。いわゆるポンプごとの電源は分けていたが、上流側の制御系がドイツの場合はあるかと思うので確認する。

○NHK花田:
6号機のIA系の制御盤の発煙だが、IA系は今、6号機は前線動かせない形になっているのか?予備はあるのか?

○松本:
動いている。これはA系とB系両方あるので、片方が停止していれば片方で動いている状況になる。

○NHK花田:
現在は問題ないと思うが、何か非常事態になり、弁へのIA系の空気の供給が必要になった時も通常通り動かせる状態にはなっていると?

○松本:
ハイソウデス。

○東京新聞 志村:
UPSは無停電電源装置と書かれており、わかっているようでわかってないような感じだが、具体的にどういう機能なのか?

○松本:
小型の電池を抱いている機器であり、この絵でいうと上流側のMCC,制御電源等で何か、瞬時電圧低下という場合が起こると 一時的にこのUPSの中で蓄えている電池から電力を供給して、まあ、瞬時電圧低下程度では物が灯らないようにするという装置だ。

# UPSはバッテリ入れっぱなしのノートPCと原理は同じでつ。コンセントからバッテリ側に電気が供給されてるからコンセント抜いてもPCは落ちないので停電障害に強い。この状態で仮にバッテリを外しても瞬時にACアダプタ供給に切り替えるけど、今回の事象は給電されなかったと。つまり故障。

小さい電池なので、10分程度の電力しか確保できないので、それ以上、停電が続くような場合では監視用計器は停止する状況になる。

# 電池から常に電気の供給を受けているので、瞬間的な停電があっても、しばらくの間、大丈夫な仕組み、でいいと思うけど。電池は常に充電受けてる。つまり電気のバッファという認識でいいと思うけど。基本バッテリという説明でいいんじゃ。

○東京新聞 志村:
ということは電源が正常に生きている場合は、特に無くて大丈夫、そう言う装置か?

○松本:
そうだな。電源がなくても特に、まあ、今回、赤い線でバイパス給電中という状況なので。まあ、特段、瞬時電圧低下ということがなければ、ものとしては動くことは可能だ。

○東京新聞 志村:
この上の図だとどの辺にあるのという話があったと思うが、(http://j.mp/N3zpvm)例えば、赤いラインだと何処かに接続されているとか、そういうのはあるのか?

○松本:
イエ、この下の絵と上の絵は、上の絵は水の流れを中心にはいかんとかポンプを記載しており、実際には蝶ネクタイのような弁のような印があるが、底に電源を供給しているとか、

# その瞬時低圧低下によって循環注水冷却が停止した事故があったので、影響を受けやすい電子制御系はUPSで保護。だけど、一つのUPSをバックアップで使いまわしていたので、UPSの故障により4号機プール冷却不能な状況に陥ったお粗末なシステムが露呈した、というのが今回の事象。

○松本:
この一次系のポンプに操作スイッチが入っている電源ケーブルが下の絵でいうと監視用計器のところに電気ケーブルとしてつながっている状況になる。

○東京新聞 志村:
1号機も同じ構造ということだが、震災が起きて特に取り替えたとかそういったことはない?

○松本:
震災後、この使用済燃料プール用に使用済み循環冷却装置を設置した際に持ち込んだ装置だ。

○東京新聞 志村:
ということは1号機も4号機も震災後に持ち込んだ?

○松本:
ソウデス。

○東京新聞 志村:
わかりました。ありがとうございます。

○日経草塩:
4号機の使用済燃料プール水の温度が最新で37℃、これは要するに冷却を再開してから何度か下がっているよな。7度ぐらいか?

○松本:
5℃ですな。

○日経草塩:
ごめんなさい。まともに冷やせてるって評価でいいのかね?

○松本:
元々使用済燃料プールのここでいう絵でいうと、スキマーサージタンクの出口の所で31℃。プール水面で33℃程度あるのが今回停止する前の状況だったので、37度程度まで順調に下がってきていると見ている。

○松本:
何しろこの絵(http://j.mp/N3zpvm)でいうと、最終的な熱の逃げ場が、2次系の青いループで回したエアフィンクーラーということで、空気の冷却ということになるので、通常のように海水で冷やす場合では、

○松本:
冷却効果は高いが、空冷なので少し時間がかかっていることは確かだ。

○テレ朝松井:★★
再びスマヌ。そもそも論で4号機の使用済燃料プールだが、予備用のポンプ装備に独立したUPSの装置をもうワンセット付ける考えは、今後すぐにでもやらないのか?何故されないのか?

○松本:
あのう、まあ、UPSもそうだが、あのう、少し全体的な、あのう、まあ、バランスも踏まえて二重化は考えていきたいと思っている。

UPSも含めて上流にある制御電源とか、MCCもこの絵で言うとおり、位置重慶なので、少し上流の方から切り分けて行ってA系とB系系に独立して電源を供給する形で考えている。

# なんで上流からでないといけないのかわからない。無駄になるわけじゃないんだから、出来る所から、末端から段階的に徐々に二重化しいくのはありだと思うけど。

○松本:
勿論、UPSをもってくるその際に制御電源、上流MCCも別の方から取るということは考えたいと思うが、今すぐ何かやる場合は、とにかく少し全体のバランスを考えた上でやりたいと思っている。

○テレ朝松井:
そうするとこの計画書を出した時に保安院からこのことに関してこれではダメだとか、UPSも独立して、つまり予備用のポンプなり、?のものに対して全く独立したものにしなさいという保安院からの指導はなかったということで宜しいか?

○松本:★★
そうだな。特に保安院さまから、この系統の構成について特に指導、あるいはご意見があったとは伺っていないが、そういう意味ではこういう弱点がわかったので、今後、対応したいと思っている。

繰り返しになるが、使用済燃料プールの冷却に関しては、冷却が止まってから65℃、あるいは水が減り始めるまでには時間的な余裕があるので、そういう意味ではそういった設計の中で対応を考えたいと思っている。

# 冷却止まっても温度上昇までに時間があるからいいんだと。無神経も甚だしいよ。地元住民、世間や世界の反応をちょっとは気にかけたほうがいいよ。余計なコストは極力掛けたくない思われても仕方ない答弁。

また、通常の事故前のプラントでもだな。この使用済燃料プールのポンプ等がトリップ、停止したような場合では、運転員が確認してから再起動する形で、自動切り替えをして特に冷却が一瞬足りともとぎれないようにするような運用ではない。

○テレ朝松井:
はいわかりました。

○NPJ吉本おしどり:
4号機の使用済燃料プールについてだが、UPS故障とUPSバイパス給電と熱交換のA系、B系のトリップ、計4つの警報がなったが、このUPSバイパス給電は結局実行されていなかったということで、この4つの警報の間違いだったという認識で良いか?

○松本:
いや、間違いだったと言うよりも、発生した警報としてはその警報が発生したが、警報が発生した通り、実際のぶつがだな。機能していなかった状況になる。

○NPJ吉本おしどり:
これはUPSバイパス給電が始まったと同時になる警報ではない?

○松本:
バイパス給電が始まったらなる警報だが、実際にはバイパス給電が行われずに監視計器の停止に至ったと見ている。

○NPJ吉本おしどり:
バイパス給電が成されていなかったが、なったという確認で警報がなったという事ではないのか?

○松本:
あ、バイパス給電という警報が発生したよ、ってことが監視板上、確認されていて、その際にこの警報がなるということはバイパス給電がされている状況だが、実際にはバイパス給電がされてなくて、監視景気の停電に至っているので、制御盤の機能としては果たしてなかったであろうと推定している次第だ。

# 警報とか言うからややこしくなるんじゃ。UPSが今はバッテリー給電ではなくて、直接給電してまっせ、バッテリに何らかの異常があるので、バイパス給電状態ですよというランプか何か点灯。でも実際に給電されずUPS故障。森山対策監の説明まずいからバイパス給電が何か特別なことのように。

○NPJ吉本おしどり:
わかりました。え?警報としては間違いじゃなかった?

○松本:
発生した警報は何ですか、という質問であれば、こういう警報名がなった。

○NPJ吉本おしどり:
発生した警報が何かということではなく、この4つの警報のうちの一つは、制御盤の間違い、もしくは警報が本来付くはずでなかったはずの警報がついたという事ではないのか?

○松本:
そういう意味では二通りの解釈がある。本来、付くべき警報が誤ってこの警報がついてしまったのか、ついたんだけど、実際にものとして動かなかったのか。それは二通りの場合がある。

○NPJ吉本おしどり:
それまではわからない。

○松本:
はいそうです。

○NPJ吉本おしどり:
わかりました。UPSが故障してからA系とB系系がトリップしたということで、この警報は制御盤として正確であったと。

○松本:
これは何というか、制御のシーケンス上は正常なシーケンスだ。

○NPJ吉本おしどり:
わかりました。この4号機とFSB循環冷却システムは、去年の7,8月の汚染水処理システムのに寄港時で出来たと記憶しているが、1,4が日立で2,3が東芝ということで、この汚染水処理システム二期工事で出できた汚染水処理システムは、

○NPJ吉本おしどり:
同様に二重系の構成に成されていないということなのか?

○松本:
個の使用済燃料プールの冷却と高濃度オンセ水の処理システムは全然別の系統だ。確かに工事した時期は重なっているが、4号機の方はこの原子炉建屋と廃棄物建屋、それから屋外のエアフィンクーラーを一式でホースの引き回しとか、

ポンプの設置等を進め値ていったものだ。汚染水の処理の方は、タービン建屋の方から吸い出して廃棄物建屋の方で、アレバの処理装置とか、キュリオンの装置を建設して至った状況だ。

○NPJ吉本おしどり:
わかりました。仕組みは理解しているが、質問の意図が伝わらず申し訳ない。この4号炉の使用済燃料プールのように、水がなくなるまで2週間だとか、温度場、保安規定65度に達するまで60時間であるとか、

少し余裕があるので、本来ならば二重系を構成するところを時間の余裕が有るため、構成せずに、取り敢えず急ぎで作ったというような、他のシステムはあるのか?二重系を作ってないシステムは?

○松本:
あのう、そいういう意味では、まあ、いわゆるその設備に要求される重要度に応じて、それぞれ設計は変えている。特に今重要なのは原子炉への注水システムだが、こちらはポンプ類、それからポンプ類も常用、非常用、それから純水、

更にタービン建屋の側にも作っているが、3重、4重のバックアップを作って、まあ、少なくとも注水が途切れることがないように。あるいは途切れたとしても最低でも2時間以内に復旧できるようなシステムで今構成をしている。

○松本:
使用済燃料プールの今回のような冷却だと、まあ、保安規定の制限値に達するまで、十数時間。それから実際に水が減り始めて使用済燃料プールが5m程度水が蒸発するのに、最も大きい熱もっている4号機でも3週間程度かかることから、まあ、そういった余裕を見ながら設備の形成はやってきている。

また、高濃度汚染水処理装置も運用開始直後は、キュリオンの装置とアレバの装置を直列に動かして処理することで運用していた。従ってその時間帯では位置重慶だ。

要は何処かが止まれば全体がストップする状況だが、今は、タービン建屋に入っている高喉汚染水が一桁以上住まっていることもあり、現在、サリーの75%での稼働率での運用ができている状況になるので、

高喉汚染水処理では、運用開始当時は一巡系の単に直列だったが、今ではサリー、それからキュリオン、アレバ、といったまあ、最悪、バックアップとしては2つ在るという状況にはなっている。

# 嘘つけ。アレバは今使えない。キュリオン、後2週間ほどは使えない状況。今はサリーだけじゃんか。

○NPJ吉本おしどり:
ありがとうございます。では2号炉、3号炉のFSP循環冷却システムも、これは二重系になっているのか?

○松本:
設備としては二重系だ。ポンプと熱交換器、それぞれ同定機器とか、チューブリークといった過去のトラブル事例に考えてそういった構成をしているが、東芝のシステムで、こういった制御系の所が、まあ、一重系なのか、かなり上流のところまで二重系を構成しているのか、ちょっと確認したい。

○NPJ吉本おしどり:
では同じような二重系になっていない可能性があるのは、1号機のFSB循環冷却システムという事で?

○松本:
そうだな。1号機はもう、日立の設計製作なので。ほぼ4号機とシステムとしては同様だと思っている。

○NPJ吉本おしどり:
わかりました。今回の温度上昇で4号炉付近のモニタリングポストの線量オン変化はあったのか?

○松本:
あのう、4号機の側には敷地境界でのモニタリングポストでは変化なかった。

○NPJ吉本おしどり:
わかりました。別件だが、1号炉から3号炉の原子炉内の温度計についてだが、2ページの温度計信頼性評価結果を見ると(http://j.mp/N3E0xR)

2号機のRPVとPCVの温度計の「故障」と「参考に使用」というのが2号機だけ突出して多いが、それは何らかの理由があるのか?どのように評価されているのか?

○松本:
はい。この辺りは今のところまだはっきりとしたことはわかっていない。ただ、2号機に関しては格納容器の中に内視鏡を挿入し、内部の状態が温度としては45℃ぐらい。ただし格納容器壁面で結露した水が雨のように垂れている状況なので、湿度は100%近い状況だ。

従ってこういった熱電対で本体と言うよりも格納容器内にある端子台のところでだな。何か混触とか、短絡といったことが起こっているので、まあ、こういった故障のものが多いのではないかと推定している。

ただし、1号機と3号機の核の容器内はどうかというふうに、やはり、考えると2号機となにか決定的に違う要素が見つからないので、1号機、3号機も原子炉に注水した水がペデスタルの下にもれて、まあ、相当湿度が高い状態だと思っているので。

そういう意味ではなぜ、環境的には変わらないと思っている。従ってなぜ、2号機だけが多いのかというところについては、湿気が多い分だけ、そういった混触というの可能性が高まっているとは思うが。1号機と3号機の差がこれだというところまではまだわからない状況だ。

○NPJ吉本おしどり:
1号炉と3号炉の内部温度と湿度はどれぐらいなのか?45℃と湿度100%と比較してどれぐらい変わるものか?

○松本:
1号炉と3号炉は湿度についてはまだ計れていない。温度だが、1号機の核の容器の温度としては35度前後。それから3号機は2号機と同様、45度前後ではないかと、今、観測の結果から見ている。

○NPJ吉本おしどり:
わかりました。この2号機の温度計がなぜ、突出して故障が多いのかというのは、これから評価対象に入っているのか?

○松本:
引き続き調査はしていくが、今のところ、何か決定的にこれを調べればわかるというところまでは来ていない。

○時事神田:
UPSの件もそうだが、何処を冗長系にするかとか、何処が冗長系の必要がないか、MCC以下の切り分けの問題もそうだが、中長期安全確保の考え方みたいなところで、全体的にここが危なそうだから二重系にしている、

ここは時間に余裕があるから二重系にしていないというのは、感覚的なものでまだやっているところがまだあって、何か網羅的にもう一回危険な部分を洗い出しするとか、確率的な考え方とか、

シビアアクシデントみたいなことがもう一回起きた時のことも含めて、何かそういった物を検討する動きは今のところな考えてないのか?

○松本:
今のところ、まだ具体的な動きまではできていない。指摘の通り、今回の事故後の設備形成については、施設運営計画とか、信頼性向上対策の中で少し二重系にするとか、

そういった対応をとっているということは話しさせて頂いているが、いわゆるこういった設備に対するなんというか、考え方、指針のようなこういう基準だからこうするというところまでは、実際にはまだたってない状況だ。少し私どものほうで考えていきたいとは思っている。

○時事神田:★★
あの、考えなくてはいけないリソースとしては資金的なものは考慮の中に入ってくるのか?また、期間的なものであるとか、人出の問題であるとか、制約としてかなり大きくなってくるのか?何でもかんでもやればいいという訳にはいかないという、一番大きな制約要件とは何か?

○松本:
一番大きな制約要因になるとすれば、工事を実施する際の被ばくの管理だと思っている。設備を形成する上でコストとか、期間、工程等の問題は確かにあるが、まあ、安全上の考え方に従ってこういうふうに設備形成するということが決まれば、それはある意味、その考え方に従ってやるべきであると思っている。

○松本:
とはいっても通常の環境とはまったく原子炉建屋、屋外も含めて違うので、そういう意味では私ども、作業員の方々の被ばくが実際に工事をする上では一番のネックになろうかと思っている。

○寺澤:
明日の作業予定。1号機PCVガス管理すステム出口においてカバーシステムによるサンプリングを実施する。2号機はブローアウトパネル開口部、PCVガス管理システム出口におけるダストサンプリングを実施する予定だ。以上だ。



~ 終了 18時57分

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