2012年12月14日金曜日

東電会見 2012.12.14(金)17:30 ~ 福島労働局からの放射線作業従事者労働条件 適正確保要請に対する東電回答。1F4号機廃棄物処理建屋1階空調ダクトからの漏えい報告。魚介類サンプリング結果。核種分析結果確報版。ほか。

東電会見 2012.12.14(金)17:30 ~

昨日確認の1F4号機廃棄物処理建屋1階空調ダクトからの漏えい続報。箇所はダクト繋ぎ目、当該ダクト屋外の損傷箇所から雨水入る状況を確認。素性は雨水、分析結果は1E+1Bq/cm3レベルで周辺汚染の影響推定。穴塞ぐ等対策検討とのこと。

モニタリング関連は2件。魚介類核種分析結果 最高は ババガレイ(筋肉) 1F敷地沖合3km付近 11月21日採取分で 320Bq/kg。核種分析結果確報版は説明なし。

福島労働局からの放射線作業従事者の確保が法令に基づいて適切に行われていない問題に関する東電の回答。東電にだけ出されたものではない事を強調。違法な契約についてJビレにポスター張り出し周知を図るとのこと。( ゚д゚)ポカーン

他、アンケートの継続、元請け監査、教育、所属確認の際の放射線管理手帳の提示と雇用企業名確認等、中長期対策会議以降に説明あった内容を踏襲する形で労働局へ回答。監査は12月下旬より抜打ちではなく事前連絡して元請け訪問。他。

【質疑】
  1. 共同(放射線作業従事者労働条件確保要請 回答*)→
  2. 読売(2号機ベント管調査・ALPS)→
  3. 東京(井戸実証試験・放射線作業従事者労働条件確保要請 回答*)→
  4. 朝日(放射線作業従事者労働条件確保要請回答*・4号機ダクト滴下事象*・ALPS)

○プラント

○環境モニタリング・サンプリング

○その他

○関連 ★★★★



■福島第一の状況

○東電かみじま:
只今より定例会見をはじめる。

○尾野:
福島第一の状況

[原子炉および格納容器の状況]
1~3号機原子炉注水は示したとおり安定して注水。タービン建屋内の炉注ポンプを使って注水しているが、週明け月曜日から通常使っている乗用高台注水ポンプに切り替える予定。

[圧力容器下部温度]
示したとおりで特記事項ない。

[格納容器圧力と水素ガス濃度]
示した通り。特記はない。

[使用済み燃料プール]
1,2,4号機循環冷却継続実施中。3号機については案内の通り現在、冷却システム停止している所。18日までの停止予定になっている。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]
2号機タービン建屋から3号機タービン建屋に移送中。3号機タービン建屋から高温焼却炉建屋に移送中。6号機タービン建屋から仮設タンクへ15時00分まで移送を実施。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]
現在、サリー運転中。

[その他]
一番下のポツに書いてあるが、★★昨日、4号機廃棄物建屋の一階で、空調ダクトから水が1秒に2滴程度垂れているということで案内していたが、そちらについて状況が少しわかったので、PP資料を示したいと思う。


■1F4号機廃棄物処理建屋1階における水たまりの発見

「福島第一原子力発電所4号機廃棄物処理建屋1階における水たまりの発見について PDF http://j.mp/UXeqiq 写真 http://j.mp/UXevmk 」結論から言うと、状況の確認をしたところ、滴下はダクトの継ぎ目から滴下していることがわかった。

これは下に写真が書いてあるが、ダクトの継ぎ目のところから滴下していることがわかった。もう一点だが、当該のダクト、現在使用してないが、ダクトの屋外に出ている部分のところで、穴が開いており、そこから雨水が入り込む状況であるということがわかった。

それからセシウム等の放射性物質の濃度だが、こちらについては周辺が汚れていることもあるので、検出はあったが、1E+1Bq/cm3オーダーということで、小さいことがわかっている。

この様な状況から、ダクト屋外の損傷箇所から雨水が流入し、回り込んだものが滴下している状況であったものと考えている。雨水が流入しない処置については対応を取るように現在検討しているところ。


■魚介類の核種分析結果★★★

次の資料。「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> http://j.mp/UXdx9N」魚介類の核種分析の結果ということで8枚ほど資料を配布している。これは通常行なっているサンプリング結果だが、

今回については一番大きかったものが、320Bq/kgのものがあるが[ババガレイ(筋肉) 1F敷地沖合3km付近(T-S4) 平成24年11月21日採取]こちらが最大。通常の範囲内で特に大きなものではないということで、特記事項はない。


■福島労働局からの放射線作業従事者の確保が法令に基づいて適切に行われていない問題に関する東電の回答★★★

それから一番最後の参考資料だが、「福島労働局からの「東京電力福島第一原子力発電所における放射線業務に従事する労働者の適正な労働条件の確保について(要請)」への回答 http://j.mp/UXdta2」ということで、

頂いていた要請への回答を本日している、回答の内容についてポイントを示しているが、頂いたいる要請に従って項目を立てて回答をしている。

大きく1点目として労働条件の明示の取り組み、ということで、元請け企業に労働条件の明示、確保に関する周知をしてくれと言うことで、依頼を頂いている。

ちなみに当該の要請を頂いたのは、、11月21日に要請をいただき、22日に頂いた要請に関する周知を行なっている。

2点目として労働状態に実態を把握した上で、関係請負人に、先ず大きな丸だが、労働条件の書面での明示について関係請負人に周知するように依頼をするということ。

2点目の丸。労働条件を必ず書面に明示されなければならないことについて記載した書類を免震重要棟、およびJビレッジに掲示し、作業員に周知すること。これはアンケートの結果を発表した12月3日に実施させて頂いている。

# 東電は言うだけ。 契約が既に済んでいる人に張り出し… Jビレッジに契約は紙で貼りだしてどういう契約時の問題解決に効果が… 元請け以下の多重下請け事業者に足を運んで直接手渡して説明するぐらいのことはしろよ… 違法な労働環境是正する気があるのか… ( ゚д゚)

3点目。教育活動の実施ということであるが、こちらについては厚労省に協力頂き、適正な雇用契約に関係する講習会を実施する等を行う予定だ。

2点目だが、所属事業者の確認に関する取り組み内容ということである。1点目として元請け企業による労働条件の確保に関する周知、及び確認結果の把握、ということだが、

これは各元請け企業の方にも同じ日付で指示文書が出ているわけだが、それに対する回答ということで、各社が行った回答についてこちらについても確認をさせて頂いたということである。

こちらについては12月13日に実施している。各社が労基の方に、労働局の方に回答した内容については、労働局の方から指導や助言等があろうかと思うが、それも含めて我々も適正に対応してまいりたいと思う。

2点目として放射線作業者の申請公布時の所属の確認ということだが、2個目の丸。★★★登録を行う際に所属確認の記載方法について、本年の10月15日から変更して、

放射線管理手帳の提示を求め、雇用企業名を確認する運用を開始したということで、どの企業に雇用されているかということを申請の中で明らかにすることを取っている。

3点目として元請け企業に対する調査の実施ということで、★★★下請け企業の雇用関係や末次下請けまで施工体制が確認できる耐性が構築され、有効に機能しているかどうか、

平成24年12月下旬より各元請け企業に直接出向いて確認をする予定ということで、各社に監査をさせて戴くということである。

今示した内容というのは、先般12月3日にアンケートの結果について説明させて頂いた折に、私どもが今後実施して以降という内容とほぼ一致するということだが、労働局から頂いた質問、要請に対する回答という形で本日提出させて頂いたところだ。私からは以上だ。



■質疑

○共同いけがみ:
監査の話、今おっしゃったが、これはどういう形で?いきなり抜打ちなのか、それとも、いきますよぉー、と言ってから行くのか?

○尾野:
これは抜打ちで行っても相手の準備等が出来てないところに行くのは不効率ばかりだから、戦法と何時行くか、こういう内容について確認したいということをある程度話をした上で、

我々として着目するポイントをしっかり決めていった上で、向こうの資料やデータを見せて貰う形で進めていきたいと思っているが、

先ず12月下旬に最初の社にして、そこに実施した経験を踏まえ、我々でやり方のフィードバックなどをしながら、次の社に進んでいきたいと思っているところ。

○共同いけがみ:★★
監査に行く人達は普段どういう仕事をされてる方が?

○尾野:★★
主に資材関係の契約とか、企業との契約関係を管理しているところの人間。それから原子力部門の中でも今、アンケート等の対応等をやっているところも含めて、何人かでチームを作っていく事になる。主に契約関係のところから入っていくので、所管契約箇所から入って行く事になる。

○共同いけがみ:
その原発で働いている人たちの雇い主というか、今、入っている協力企業と言われている所と、普段、契約を結ぶとか、そういう業務に携わっている人たちが?

○尾野:
そうですな。契約は色々あるが、大きく元請けと契約しているわけなので、それの契約内容について調整を行なっている部所ということになる。

○共同いけがみ:
監査に入るというのは、元請けに入るということなのか?

○尾野:
監査は元請けに対して我々は法律的に入れるから、そこに対して行いたいと思っている。

# 法律にないこと以外はしません。指示されたこと以外の事業者が自ら進んでしないことが問題視されているのにこれが実態。この会見の裏では原子力ムラの口先だけ信頼回復、茶番会見やっとりますがな。

○共同いけがみ:
偽装請負とか、云々かんぬんという話になると元請けとさらに舌の関係だと思うが。その資料も見せてもらえる前提になっているのか?

○尾野:
えっとお、元請けの方でも雇用契約を健全にしていくために、こういうふうにしたいということで、私どもに話して頂いている内容もあるから。それが具体的にどのように実行されているだとか、機能しているかどうか。あるいはいいとこ、悪いとこ、

どういうところか含めて聞いてくることになるので、そういう意味から言って元請けを通じて、先ずは状況をしっかり確認していくという事の意味で我々が直接元請けに入って行く事になる。

○共同いけがみ:★★★
実際に労働者と会社の関係で言うと、何次受けまであるかしらないが、下請けの会社で実態とかを調べないと、なかなか真相の部分に迫れないんじゃないかという気もするが。

それはその調査が進むに連れて、元請けからまた更に下請けと広がっていく、広がりのあるような調査を検討されているのか?

○尾野:
調査をしている内容に応じて、その後の対応の仕方というのは、修正、調整はされていくことになろうかと思うが、現時点では、先ずは元請けに入って行く事になると思う。

○共同いけがみ:
そもそも、偽装請負が発生しないような注意喚起しながらの契約形態だとか、そういうのを本来検討すべき人たちが監査に入ると聞こえるんだけど。その調査とか、監査の正当性とか、視覚性というか、そういうのは担保されるのか?

○尾野:
そういう意味から言えば、複数部門で入って行く事にならるから、ある意味バックグラウンドの違う目で見させていただくことになろうかと思う。

○共同いけがみ:
確認だが、下請けに調査が、今、広がり見えるケースもあり得るということだな?

○尾野:
可能性としては否定はしないが、通常の契約形態から言えば、我々が直接契約のバックグラウンドとして入ることが出来るのは、我々と契約関係があるところにある。

そっからしたの話しであれば、必要性を含めた上で具体的に元請けを通じて、了解が得られるとか、そういうことが条件として必要になってくるから、監査の結果、状況などを踏まえて、その先のことは考えていくことになると思う。

○共同いけがみ:★★★
しつこいんですけど、下請けに対しておっしゃるように、下請けの話というのは、東電と直接契約関係がないわけだから、すぐには立ち入れないと。

すぐには見せてもらえないという条件はわかるが、労働条件をいいものにしようという発想に立った時に、元請けの調査で、あとはまぁ、元請けに頼んで、となると、

○共同いけがみ:
あまり監査として機能しないんじゃないか、という気がするんですよぉ。

○尾野:
これは実際やってみてという話があろうかと思うが。先ずそこから入っていってということである。情報をとっていく、状況を確認していく広がりの範囲に関して、

より末次の情報というものを我々としても把握していくことに関しては、否定はしないし、あの、いずれにせよ入っていく順番、やりようがあろうかと思うので。進めながら調整されていくことかと思う。

○読売前村:
昨日から止まっている2号機のベント配管の所、ロボットの件だが、調査結果としては不具合が見つかってどうするとか、こうすると、ということと、近いうちに月曜日に再度調査に入るのか、明日は土曜日だけどやってみるとか、そのあたりはどうか?

○尾野:
ロボットのほうだが、今日、持ちだしてということで、ものの確認ということもしているわけだが、原因等については現在調査中ということである。

で、明日や明後日に2号機に再投入するかというと、もう少し様子を見て確認の上、投入になるので、週明け以降、状況を見て、再度再開のお知らせ、タイミングがわかったところで話したいと思う。

○読売前村:
現在はまだ月曜日に調査をするか否かもわからない?

○尾野:
月曜日は今のところ予定はない。

○読売前村:
多核種除去装置のALPSの話だが、ALPS辞退の運用は、元々の予定としては今年ぐらいからは本格稼働したいという話だったような気がするが、そのあたり、現状はおくれているという認識でいいか?

○尾野:★★★
えっと、まっ、元々の契約や予定ということでれば、ALPSは8月にものとしては完成して、それで9月初め頃に当時、まだ保安院だったと思うが、そちらの意見聴取会等で、話をしてOKが出れば進めたいというようなことで、

ものとしては準備していた。意見聴取会の中で幾つか宿題を頂いて、その回答を用意して出したのが、ちょっと日取りは忘れたが、出して、出した先は規制庁になるが、その後、寄生庁の中で幾つかの確認や議論があり、で、ALPSで放射性物質を除去した後に、

ようはフィルターのようなところのHICというが、こちらにつくが、それをどんどん取り替えることになる。汚れてきたらカートリッジを取り替えるように。これをHICを取り落とした場合に、

ま、あの、HICをが壊れないかとかの落下確認等をしてくださいというようなことがあり、その確認だとか、検討について、今宿題を頂いている最中だから、そういう意味からいうと全体として、最もスムーズに期待通りに行っていたことに比べたら遅れいている状況だ。

○東京新聞かたやま:
井戸の汚染水の増加についての対策で、井戸の実証試験を今日からという話があったような気がするが、それはどうなったのか?

○尾野:
井戸の実証試験をはじめるというのは、二つパイロット井戸を掘っているわけだが、片方から組みだして、片方から入れるということだが、

ようは水の汲出しと井戸の深さ、水面の深さがバランスするところまで見るので、バランスがとれるまでけっく時間がかかるので、作業を始めてから全体の結果がまとめられるまで、だいたいひと月ぐらいかかるそうだ。

今日から始まったということではあるが、動きなどの安定や落ち着き方を見ていくプロセスなので、結構時間が掛かる気の長い作業のようだ。

○東京新聞かたやま:
始まったのは始まった?

○尾野:
と聞いている。

○東京新聞かたやま:
先ほどの偽装請負とかの調査のことだが、通常で考えると元請けとしてもそうオープンにしたい話ではないと。若しくはこういう事態があるということがなかなか出てきにくいものだと思うが、それはどう監査していくのか?

要するに向こうが出してきた資料を見た限りであれば、勿論把握していないことがあったりとか、勿論、出したくない部分もある中でどう監査、話し合いということではなく、監査していくというのがどうして行くか、あまり見えてこないが。

○尾野:★★★
えっとお、あのう、ま、方法はいろいろあるが、今、我々が考えている一つのやり方として、特定の作業者に着目して、この作業者の本来、あるべき書類や契約といったようなことが末次から元請けまでの流れの中で、適正にできてますか?とか、

こういうこと、その、ある意味何人が抽出したような人の一連の書類だとか、そういうようなことを見せて頂く形のプロセスをひとつ考えている。で、あのう、そういったようなところから、約束していることがちゃんとしているだとか、

そういうところを見ていくということが、いわゆる監査というプロセスになるが、あのう、そういったことも含めて、実際に着目した具体的な契約が、具体的にちゃんと出来ているかどうかを見ていく、こういうような流れになる。

○東京新聞かたやま:
何名か抽出するということだが、それはランダムに選ぶのか、

○尾野:
それはこちらから選ぶから、向こう側が、あの、都合のいい所だけ選べるやり方じゃないやり方を考えている。

○東京新聞かたやま:
選び方としては全く無作為といったら変だが、どういうふうに抽出する人を選ぶのか?

○尾野:
えっとお、ランダムにやる方法もあるし、それから特徴的な場所をこちらから選ぶこともあるし、それは監査する側のフリーハンドの中で、行いうることと思っている。

○東京新聞かたやま:
結果的に抽出された作業員その人自身からも話を聞くことはあるのか?

○尾野:
そら、ケースによると思う。

○朝日こん:
先ほどの監査の件だが、この資料(http://j.mp/UXdta2)自体は福島労働局に提出したということか?

○尾野:
そうだ。提出した内容をPPにまとめたものだ。

○朝日こん:
わかりました。報告書みたいなのは、また別の形であって、それをまとめて、

○尾野:
鏡がついているような形で出しているが、内容的にはこういった内容だ。

○朝日こん:
わかりました。4号機の水たまりの件だが、空気中なども汚染されて、いわゆる、その、放射線量が高いので、雨水であったとしても10E+1Bq/cm3あるということなのか?だいたいそういう普通の雨水でも、それぐらいのレベルになっているというイメージか?

○尾野:
えっとお、そうですな。周辺自体が放射性物質があるから、入ってきた大元が雨水かも知れないが、ダクトの中を通ってくる経過、それから床にあるものをサンプリングして計っているから、床自身も決して綺麗ではないので。

まっ、それぐらいのことは、10E+1Bq/cm3ぐらいは出るのは不自然ではないと思っている。で、実際に取り扱われている汚染水というものは、

○尾野:
現在10E+4Bq/cm3ぐらいだから、大体1000倍以上の違いがあるから、まっ、あの、そういう意味から言うと全く素性の異なるものだ。

○朝日こん:★★★
わかりました。先ほどのALPSの運用が遅れているところで、HICの耐久性、そういう確認というのは、完全に審議する規制委員会の方にボールを投げているということよりも、こちらとしてもまだ改善する余地が残った上での、という状態なのか?

○尾野:★★★
えっとお、ま、これは、あの、落下試験を具体的にやって、その結果をフィードバックしていくことになるので、頂いている写真に対して我々、試験を実際に試験をやろうと思ったら条件を定めて、物を動かすということがあるので、我々がボール持っている格好になっていると思っている。

ですので、ようはある意味、その、ALPSの稼働というのが遅くなるということは滞留水が増えていくことになるが、タンク自身の量はそれなりに確保できているから、ええ、滞留水が保管する場所がなくなる心配は特にしてないが、

# ALPSで処理した水は汚染水カウントしないような物言いですな。想定していた全ての核種が取りきれてなかったと思うんだけど…

一方でALPSの処理能力と地下水の発生する大小関係で見ていくと、大体、地下水の発生能力は1日400トンぐらいの勢いなんですな。それでALPSは今3系統持っているが、1系統で大体250トンぐらいの処理能力があると。

で、3系統つかって、うち2系統使うと500トンぐらい1日に処理できる。3系統全部使ってカートリッジを替えている時間を考えて75%ぐらいの稼働率と仮定すると500トンちょっと超えるかな、というぐらいになるが、

400入ってきて500何十か処理すると差し引き100幾つかの処理ということになるわけですな。ということからすると、処理が1日あたり400トン入ってくるものが、1日辺りの処理能力が、ま、その4分の1か3分の1とすると、

ALPSの運開時期が遅れていくと、例えばALPSの運開時期が半年遅れると全て処理が終わるのが、ようは半年の3倍ぐらいということは1年半ぐらい遅れると。つまり、半年遅れた文を入れると2年遅れる、こういう勘定になるので、

ALPSが早く運開出来るようにしていくことのために、我々は全力を挙げなければいけないと思っている。その意味で落下し検討の宿題を頂いているのであれば、

そういう意味でしっかりと答えを出していくことに対しても、ええ、我々のできる限りの努力をして、説明をしていくということが必要と思っている。

○朝日こん:★★★
その説明は分かったが、ひとつ気になったのが、ALPSで処理をしきった後の水だとしても、ほぼ汚染水と呼べないレベルになっているかもしれないが、

ただそれを海に放出するようなことが今すぐできるかというと、またそれも難しいので、また別のタンク的なものに保管しないことになるが、その点では如何か?

○尾野:
まっ、そういう意味から先ほどタンクの量、総量的には何とか大丈夫ですよと言っているのは、1日400トンぐらいで発生しているものが、ALPSで処理されて綺麗になっているか、汚いなままか、ということは置いとくとして

、発生する総量は1日400トンずつ大体増えていくということで見ていった時に、その総量に対してタンクを用意するということに関しては、大小関係としては当面、見通しはありますよと、ということだ。

ただ、その、綺麗な状態でとってあるか、汚い状態でとってあるかと言ったら、綺麗な状態で保管されている方がより安全だし、それから、量が多いの少ないのとどちらが安全ですかと言ったら少ない方より良い、

というのは、これはアタリマエのことだから、ALPS処理前の水というのが、早く減って少なくなる方がいいに決まっているわけだな。そういう意味から言って、先ほど行った処理能力との関係から言うと、

保管ということに関してはカバーが出来るにしても、きれいにするという後工程のプロセスが完了するまでの時間的な経過だとか、を考えていくと、ALPSの可動が早く稼働できる方が、勿論いいということで、そのための我々が、あの、頂いている宿題の回答をしっかりやらないといけないということだ。

# 400トン建屋地下→処理水セシウム除去→塩分除去(処理水と分離した濃縮塩水が増え続ける状況)→多核種除去(処理能力がややうわ待っているものの処理前の水が増え続けると全量処理するのに時間がかかる=漏えい高リスク期間も長くなる)で、濃縮塩水タンク空きがギリ状況

○朝日こん:
わかりました。そすると話が戻るが、今、宿題の回答をするために試験を繰り返していて、最終的に寄生庁にボールが投げ返せる内容、提出できる目処は何時頃になりそうなのか?

○尾野:★★★
今の段階ではなんとも申し上げられないが。

○朝日こん:
わかりました。じゃあ、寄生庁、規制委員会の真偽を待っての遅れと言うよりも、こちらの宿題のおくれという理解でいいか?

○尾野:★★★
いろんな議論は勿論あるが、ええ、今現在としては、私どもがボールを持っている格好になっているから、返して行かなければいけない。我々だけがずっと玉を持っているかどうかは別の話だが、今現在、ボールを持っているのは我々なので、

○尾野:
そこはしっかり答えて行かないといけないと思う。

○朝日こん:
わかりました。ありがとうございます。

○東電かみじま:
よろしければこれを持って本日の会見は終了する。来週月曜日はまた3階でするのでよろしこ。



~ 終了 18時4分(34分)

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