2012年4月12日木曜日

東電会見 2012.4.11(水)18:00~

■東電会見 2012.4.11(水)18:00~

トラブル報告なし。目新しい作業報告もなし。窒素ガス封入呈示による1号機温度上昇の件、9日50.9℃→10日50.1℃→本日11日49.8℃(いずれも16時)窒素封入装置停止前の48~49℃ に戻りつつある判断。

水曜日なので水処理確報版。サリーの処理実績低下はRO装置→濃縮貯水槽ライン漏洩により停止した事によるもの。質疑はニコニコ七尾さんと回答さんだけ。東電会見で記者クラブ質問なかったのは3月30日に続いて多分、2回目。





○松本:
[原子炉および格納容器の状況]1~3号機、CS系、給水系つかって注水継続実施中。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。先週土曜日に発生した窒素ガス封入装置停止に伴う1号機温度影響はほぼ落ち着きある状況。本日16時 49.8℃まで低下。 48~49℃の元の状態に戻っているのではないかと思っている。

[使用済み燃料プール]1~3号機まで循環冷却を続けている。3号機は14時47分 塩分除去装置運用を開始。2~4号機まで海水注入した関係で使用済燃料プールの塩素イオン濃度が高い事から、塩素イオンを除去するために運転しているもの。これまで4号機、2号機は作業が終わったので3号機について本日から運転を開始する。3号機使用済燃料プールの塩分濃度は4月5日時点で約1600ppm。2ヶ月ほどかけて100ppm程度まで下げる予定。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]9時26分から2号機から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送を再開。3号機は昨日13時31分から継続実施中。6号機タービン建屋から屋外仮設タンクへの移送は本日10時~16時の間で実施。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオン、サリー出の高濃度汚染水処理継続実施中。本日水曜日なので後ほど水処理設備の稼働状況の週報を報告する。5日に発生した淡水化装置から濃縮水貯槽ラインでの漏洩影響。本日サンプリングした南放水口での結果が出ている。8時30分にサンプリングしたがセシウム134/137、全β検出限界未満。http://bit.ly/HzIcDR

プラント状況は以上。

明日の作業で1件連絡。4号機原子炉建屋に関して2月27日にウェルの水面と5階オペブロ床面との高さを測定して、原子炉建屋が傾いていないか確認したが、明日、再度、このウェルの水位確認を行うことを考えている。評価結果がまとまり次第、報告する。

水処理設備の稼働状況について説明する。「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第42報)http://bit.ly/Hx6fnZ」 2枚目裏面、4月10日現在の先週の水処理実績。

高濃度滞留水の貯蔵量1~4号機で合計8万500m3。貯蔵量 プロセス主建屋、高温焼却炉建屋の滞留水は2万300m3。今週の処理量 4,570m3。稼働率キュリオン35.7% サリー18.7%。4月5日に発生した淡水化装置から濃縮水貯槽ラインからの漏洩があり、サリーの運用を停止したことによるもの。

廃棄物発生量はベッセルの発生量は4本。累積量トータル343本。処理水貯蔵量、濃縮塩水受けタンクは12万446m3,淡水受けタンクが 7,460m3、濃縮廃液貯槽 5,483m3 という状況。そのうち原子炉注水に関してはこの1週間で3,780m3を注入して全てを水処理設備の処理水でまかなっている。

ろ過水からの補給は受けていない状況。来週の予定。稼働率 キュリオン35%、サリー75%での運用予定。最終ページ、1週間以降の見通し。上のグラフ2つが2号機と3号機のタービン建屋水位の状況。http://bit.ly/HGzfs5 引き続き、移送先、ポンプの台数を調整しながら OP3000mmをコントロールする予定。

濃縮塩水タンクの貯蔵量の貯蔵量グラフ。4万m3の増設分に関しては3段階に分けてインサービスしていく予定。現在、7月上旬までの見通しとして満水の時期はその先と思っている。本日私からは以上。

○回答佐藤:
窒素封入停止に関してわからないことがあるので教えてほしい。格納容器内の雰囲気温度が上がるとか、下がる。今、松本さんは1号機の温度が落ち着いてきたとおっしゃったが、温度と窒素封入の関係がわからないので説明してほしい。

○松本:
以前から質問の際に答えているが、1号機の格納容器温度は窒素ガス封入量変化とか、停止があると変化がある。昨年12月末、3月、今回、ということで(窒素ガス封入が停止したことが)何回かある。(お絵かき)

○松本:
温度が上がっているポイントは高さ方向でこの辺り。水平方向でこの辺り。窒素ガス封入はほぼ床面スレスレから封入しており、水平方向で見ると中心から少しずれたところにある。従ってこの角度でN2を封入しているので、

○松本:
一番窒素封入をしている際の窒素ガスの流れの影響を最も受けやすい所になる。従ってこの窒素ガスの流量が低下する、ゼロまで落ちるとこのところの温度が数日かけて上がり、数日かけて下がるということになる。

○回答佐藤:
単に温度計の場所との関係ということ?

○松本:
窒素ガス封入ラインの位置によるものと考えている。


■質疑

○回答佐藤:
ありがとうございます。注入されるガスの温度は何度ぐらいなのか?

○松本:
外気温と同じ。

○東電かみじま:
その他 質問ある方はいますか? 同じ方だが、他にいますか?

○回答佐藤:
連続で失礼する。以前、4月2日の記者会見で質問したことに関して。原発事故に関係して死亡した、そう言う理由で東電の方に賠償請求している件数をお聞きした際に、どのように出せるか検討するという回答だったがどうなったか?

○松本:
ハイ。具体的な請求項目ごとの件数の集計はしていないので、回答は出来かねる。

○回答佐藤:
集計すれば出来るということ?

○松本:
ハイ。集計すればできるが、今、賠償に携わっている人間も、賠償手続きを進めることで全力を尽くしている段階。その中から項目ごとに選び出すというのは、非常に手間がかかるということである。

○回答佐藤:
何れというか、何らかのタイミングで落ちつた時にそういった主計を公表する予定は今のところあるか?

○松本:
アリマセン(超即答)

○回答佐藤:
死亡に関してだが、何処かで数字を出さないとよろしくないと思うが。そういった考えは全くない?

○松本:
ハイ。いまのところ、賠償手続きを進めることが先決と思っているので、何の賠償が何件あったかについては、今のところ個別に集計する予定はない。

○回答佐藤:
東電が持っている数字に集計できる部分だが、例えば何処かの政府機関と共有している、あるいは、政府の方に報告を出しているということはあるか?東電が出さない限り永遠に出てこない数字ということでいいのかどうか?

○松本:
勿論、賠償手続きを進めているので、支払った金額がどれぐらいになっているかについては、当然、機構には連絡していると思っている。

○回答佐藤:
死亡に関する請求件数を一番知りたい。

○松本:
多分そういった個別の件数については回答はしていないと思う。

○回答佐藤:
これは東電に来ている分については、東電が出さない限り永遠に出てこないという数字ということでいいか?

○松本:
あのう、政府、機構で具体的に知りたいことがあれば、当然、私どもとしては、そういった資料を出す用意はある。

○回答佐藤:
わかりました。ありがとうございます。

○ニコニコ七尾:
4日ほどの前に平の復興大臣が福島第一原発の周辺地域につて、原発の敷地内に大量の汚染水が保管されることを理由に、住民を帰還させない新たな区域の設定が必要になるということを関係者に話されている。

つまり、現在の下発の敷地では足りない、という言い方は語弊があるかもしれないが、現実的に拡大する可能性を示唆したわけだが、この基地の拡大計画について、何か政府と交渉していることはあるか?

○松本:
発電所の敷地を広げるということですか?

○ニコニコ七尾:
ひろけるというか、つまり色んな汚染水タンクの置き場所が無くなった場合に、広げていく、そういう意味で私はいっているが。

○松本:
汚染水を置くタンクとか、その他の発電所で使用する、今後廃炉に向けての資機材等を置く場所に関しては現在では敷地内で考えている。今のところ、外を使わないといけないというところまでは考えていない。

○ニコニコ七尾:
そうなんですか?これは長官も汚水タンクの置き場所がなくなるので、広げていく趣旨の発言をされているが。そういったことは政府とコミットして何か協議しているということは無い?

○松本:
未来永劫ないかということではないが、今のことろないと聞いている。

# あれ、そういう趣旨だったっけ。でもそれもありか。でも広げるとなると最も近い地域に近づくことになるわけで。買い上げを前提とした報道ってあったかな、、

○ニコニコ七尾:
数年先ではありうることか?

○松本:
汚染水にかかわらず、今後、廃炉に向けて様々な資機材や準備作業があると予想されるので、全てが今の段階で敷地内で全て収まるかという見通しははっきり持っていない。そういう意味で発電所の敷地内に置けないということであれば、近くの所に置かせて頂く選択肢はあろうかと思う。

○ニコニコ七尾:
それについては中長期の観点の中で、そういった議論は具体的に現在は行われていないと言うことか?

○松本:
今のところ、中長期プロジェクトを進めていく中で、瓦礫の置き場所やタンクの設置場所、地下タンクも今製造中だが、そういった見通しは示しているが、今のところ、発電所の外に何か敷地がいるというところまでの状況にはなっていない。

○回答佐藤:
ライブカメラについて。4月2日の記者会見で、新しい設置場所を探しているということを行っていたが、その後どうなったか?

○松本:
ハイ。マダ検討中。

○回答佐藤:
いつ頃になる目処はあるか?

○松本:
今のところ未定。

○回答佐藤:
そうであれば、福島第一の免震棟の対策室に壁掛けモニタに回している映像。開閉所のところから。横に臨時に設置することは出来るか?

○松本:
物理的に可能かもしれないが、その他の場所も含めて場所を検討している所。

○回答佐藤:
首振りカメラでなければ問題無いと思うし、場所の検討が何時になるかわからないということがあるので、取り敢えずそちらに移してもらう、そういったことをしてもらうほうがいいのかと思うが。

○松本:
今の場所が必ずしも最適ではない、という意見もかなり受けているので、違う場所から撮影できるかどうかについて引き続き検討する。

○回答佐藤:
現地の対策室の壁掛けモニタの映像を映しているカメラの隣でいいのではないか?

○松本:
隣といっても、新たにカメラを設置し、ケーブルや無線LANの形で伝送することも必要になるので、単に持っていけばいいものではない。そういう意味では少し技術的検討をする必要があると思っている。

○回答佐藤:
それは別の場所に設置する場合でも同じ検討しますよね。

○松本:
ハイ。当然、今 場所を色々探しているが、そういった検討の中で何処が適当か判断したいと思っている。

○回答佐藤:
そちらの時期が全くわからない以上、取り敢えず今の壁掛けモニタに回しているカメラの隣ということであれば、納得できる人が多いのではないかと思うが。

○松本:
ハイ。ご意見として承る。

○回答佐藤:
7日の同様日の会見で、深夜、早朝のメール配信に不具合がある報告があったが、これは復旧したか?

○松本:
ハイ。復旧している。

○ニコニコ七尾:
先ほど語弊のある言い方をしてしまい済まない。敷地の外という観点もあると思うが、平野大臣の発言というのは、敷地内に汚染水が保管されることを理由に、安全性が確保できない恐れがあるということを理由に、

住民を帰還させない新たな区域の設定が必要ということを発言されている。それに加えて、外という発言も何処かで別の方であったが、今、お伺いしたいのは敷地内の汚染水が保管されることを理由に帰れないという訳ですね。そういったことは現実的にかなり危険性を伴うものなのか?

○松本:
まあ、帰還する、どういった形で住民に説明するかについては、色んな見解があると思うが、私どもとしては、先ず汚染水の問題に関しては先日説明したとおり、環境へ汚染水が流れ出さないような対策をきちんと講じることとか、1~3号機の循環注水冷却を引き続き安定して実施するとか、新たなリスクが高まることがないように、きちんとプラントの管理をしていきたいと思っている。

そういったことをきちんと説明した上、尚且つ、政府、あるいは平野大臣が、そう言うリスクをどう判断されるかは、それぞれ考えがあるんではないかと思っている。

# ちなみに東電のリスク認識は、法令無視して汚染水を管理区域外に持ち出し、こぼしてINES評価レベル1。HPでこそーり報告。さぁかえっていいぞ。常態化しているのに1F、2F、現地保安検査官、1年近く見抜けず罰則もない厳重注意。

○ニコニコ七尾:
具体的に、今のことに関して政府とリスク・マネジメント等に関して詰めていく、協議中ということはあるのか?

○松本:
今、汚染水対策や冷温停止維持に関して実際にやってること、これから取り組もうとしていることについて説明はしているが、

○松本:
それが期間の条件になるか、というところについては私どもから話をしてるわけではない。

○ニコニコ七尾:
安全確保上の問題になるのは、どういった時に。やはり、地震かな。地震の際にそういった汚染水の漏れが隣接する地域住民に対して被害を及ぼす可能性がある、リスクとしてどういったリスクが考えられるのか?

○松本:
考えられるリスクとしてもう一度大きな地震、津波に襲われて大丈夫なのか、という所が 地元の関心ではないかと思うが、今のところ、建屋の健全性に関して基準値振動の解析を壊れた状態を模擬してやっているが、それでも充分余裕がある状況だ。

○松本:
今回発生した東北地方太平洋沖地震と同じ規模の地震が起こったとしても建屋が崩れることはないだろうというふうには思っている。津波対策だが、今、予報というか見解が出ているのは余震という形で、アウタライズの地震が発生し、

津波が発生することが考えられているが、その津波の大きさは7~8mと見ており、現在発電所の南側においている防潮堤、まあ石積みだが、10mのし基地の中に4~5mのたkさで積んでいるので、再度余震による津波で影響することはないと思っている。

# 「じゃがこ」で防げるん? 津波では決壊しないのかな。

○松本:
更に15m程度の大きな津波が来たらどうなのかに関しては10mのし基地に関しては同じように水没すると思うが、汚染水の流出を考えても10mSv/h程度なので、活動できない範囲ではない。非常用炉注ポンプに関しては30mの高さまで設置しているので、電源、ポンプ、予備ホースも準備しているので、2時間程度あれば炉注水は再開できるのではないかと思っている。

○回答佐藤:
臨時メールの復旧は何時したのか?

○東電かみじま:
翌朝だ。

○回答佐藤:
わかりますた。ありがとうございます。

○東電かみじま:
以前、頂いた質問の回答とその他の作業実績、予定を述べて終了にしたいと思う。4月2日に発電所の電気使用量。発電の最新の月、日単位の福島第一内の電気使用料について質問頂いた。(回答佐藤氏)

最新の値で言うと今年の2月実績で月単位で7,083MWh、これを日単位で236MWh。2号機、本日ガスバイアル瓶によるPCVガスサンプリングを実施しているので、明日、結果を報告できると思う。滞留水、6号機タービン建屋から汚染水移送は10時~16時で実施予定。



~ 終了 18時26分

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