2012年4月18日水曜日

東電会見 2012.4.18(水)18:00~

東電会見 2012.4.18(水)18:00~

2号機圧力容器底部温度計 抵抗測定の結果 不良と判断。圧力容器に底部ヘッド69L2を監視対象から外すとの事。3号機原子炉建屋1階に設置されている機器ハッチの隙間にイメージスコープ入れて格納容器の手前にある部屋の状況確認するそうな。

昨日報告のあった2号機トーラス室のサーベーランナーの作業結果報告。動画、サーベーマップは明日公開。本日は写真2つ。最大線量 社員0.28mSv、ロボット186mSv、最大線量は北西コーナー付近の120mSv/h。

水漏れあるであろうとされていたマンホールフランジ部に水漏れ、蒸気吹き出した痕跡なし。結局、どこから洩れているかは確認できず。今回の調査は調査手法の妥当性が確認出来たことが最大の収穫なのだ。

水曜日なので水処理週報。7月中旬頃まで増設タンクで収まる見通し。前回、前々回の週報に淡水請けタンクの数値に記載ミス。12m3漏洩を考慮していなかったため。

サブドレンピット組み上げ浄化の成果がでないためサブドレンの中に人が入って清掃作業するとのこと。福島第二 岸壁と作業船に挟まれドクターヘリで搬送された協力企業作業員全治約2ヶ月。現在入院中。この件、質問する記者一人もおらず。

質疑は全て2号機トーラス室のロボット調査関係。記者2名の初歩的な質問の説明に半分は費やされた感じ。


プラント / 作業関連

モニタリング

報告書関連




○松本:
プラント状況を報告する前に 2号機トーラス室にロボットで入ったので状況について報告する。写真を1枚にまとめた資料を配布している。http://bit.ly/HTeOuz 10時38分から原子炉建屋に入り、

実質ロボットがトーラス室に入ったのは 10時52分~13時51分の約3時間トーラス室で作業を行った。東電社員6名がロボット操作、作業に従事。社員の最大線量は0.28mSv、ロボット自身の被ばくは186mSvだった。

今回はカメラの映像他、線量計を積んでおりキャットウォークを走行して線量を測定している。最大線量は北西コーナー付近で約120mSv/h。明日にはトーラス室内のキャットウォーク上のサーベーマップ等を準備したい。

写真の説明。http://bit.ly/HTeOuz 左側が北側のサブレションチェンバー、圧力抑制室のマンホール。右側が南東側のサブレッションチェンバー側のマンホールになる。機能説明したとおり、

北東コーナーから侵入し、トーラス室を時計回りに南東コーナーのマンホールまで言って確認した後、その後、引き返して反時計回りに北東コーナーになるマンホールまで行っている。写真にあるように北側サブレッションチェンバー右側にキャットウォークがあり、

そこが通過できたことから、更に北東コーナーを超えて反時計回りに進み、南東コーナーの右側の写真手前まで言っている。従って本日のサーベーランナーによるキャットウォークの走行は全周の90%程度カバーできたのではないかと思っている。

外観状況。サブレッションチェンバーのマンホールは北側、南東側の2ヶ所ともフランジ面から漏洩は認められていない。漏洩痕というか、白い跡などみられなかったことから、この2ヶ所のマンホールから水が漏洩、過去にしたとは考えいにくいと考えている。

今回、サーベーランナーで録音しているが、録音した音については聞いていないので、明日結果を報告出来ればと思う。今回サーベーランナーでキャットウォークを走行したが、基本的に大きな損傷、変形はみられていない。

保温材等が一部剥がれ落ちている所はみられたようだが、写真にあるとおり、比較的綺麗な状況だった。動画等については明日の会見までに準備できるように作業を進めていきたい。

プラント状況について。http://bit.ly/IPdqb4 [原子炉および格納容器の状況] 1~3号機まで給水系、CS系からの注水継続中。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。

欄外だが昨日の希ガスモニタ、格納容器ガス管理システムでの散布リグ結果だが、何れも Xe-135 は臨界判定1Bq/cm3を充分下回る状況が続いている。[使用済み燃料プール]1~4号機まで循環冷却継続中。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送を継続中。6号機タービン建屋の溜り水、屋外仮設タンクへの移送は本日10~16時で実施した。欄外。

9時25分から15時45分にかけてサイトバンカー建屋の溜り水をプロセス主建屋へ移送を行なっている。[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオン、サリーによる水処理実施中。本日水曜日なので後ほど先週、今週の作業実績を報告する。

[その他]昨日申し上げたように、予定通り、2号機循環水ポンプ突出弁ピットのトレンチ閉塞工事を行なっている。その他資料。2号機格納容器ガス管理システムの気体サンプリング結果については表の通り。

http://bit.ly/IPdYxv Xe-135 が1.0E-1Bq/cm3 検出限界値に対して検出限界未満という状況。

淡水化装置から濃縮水貯槽の移送配管からの漏洩に関する海洋サンプリング継続実施状況。http://bit.ly/IPdRC8 本日 午前8時30分採取分のデータ 全βはND。セシウム137が 6E-3Bq/cm3で検出。
検出限界値を少し上回る程度であり、ゆらぎの範囲内と思っている。続いて報告書を1件提出したので報告する。


2枚目裏面に添付資料1で今週の実績を記載。先週4月11日から17日までの水処理状況。高濃度滞留水の貯蔵量1~4号機で合計7万9700m3。貯蔵量 プロセス主建屋、高温焼却炉建屋の滞留水は1万8440m3。今週の処理量 9,560m3。稼働率キュリオン34.8% サリー79%。

4月5日に発生した淡水化装置から濃縮水貯槽ラインからの漏洩があり、サリーの運用を停止したことによるもの。

廃棄物発生量はベッセルの発生量は6本。累積量トータル399本。処理水貯蔵量、濃縮塩水受けタンクは12万5703m3、淡水受けタンクが 7,477m3、濃縮廃液貯槽 5,482m3 という状況。そのうち原子炉注水に関しては

# 先週の使用済みベッセル発生量と数字が合わない?

この1週間で3,780m3を注水。全てを水処理設備の処理水でまかなっている。ろ過水からの補給は受けていない状況。それからこの淡水請けタンクについて先週、先々週の週報に誤りがあったので一部連絡する。

4ページ目に第41報の正誤表、5ページ目に第42報の正誤表。タイトル下に貯蔵容量の表がある。ここで淡水請けタンクのところの数字が間違っていたので本日訂正。原因は先日発生した淡水化装置から濃縮水貯槽に12m3ほど水が洩れた際に、

排水路の水を一分汲み上げている。この組み上げた水を淡水受けタンクの一つを利用し、そこに貯蔵した関係でこの量を差し引く必要があったと言う事である。従って41報、42報に関しては若干値が小さくなっていることと、

もう一つは貯蔵容量 25,100m3 になっているが、欄外に70m3を回収した水を貯蔵しているタンク、約300m3については現在隔離をして処理水を受け入れていない状況になっている。その辺りを反映して本日、43報を作成した。

来週の予定だが3ページ表面に。添付資料2に来週の予定。稼働率 キュリオン35%、サリー75%での運用予定。建屋滞留水状況は3ページ裏面に。上のグラフ2つが2号機と3号機のタービン建屋水位の状況。

http://bit.ly/JEscwA 引き続き、移送先、ポンプの台数を調整しながら OP3000mmをコントロールする予定。濃縮塩水タンクの貯蔵量の貯蔵量水位は一番下の表に。現在、7月中旬頃までの見通しを立てているが、

まだ、増設したタンクの容量の範囲内で収まる結果になっている。水処理関係の週報報告は以上。

明日の作業1件連絡。現在、各建屋のサブドレン水の浄化作業を行なっているが、明日6号機のサブドレンのなかを清掃する。組み上げ試験をやっているが、なかなか浄化作業の効果が現れないということで、

このサブドレンピット内の汚れが起因しているのではないかという事で、今回、人がピット内に入って高圧洗浄装置を使ってピット内を掃除する。明日1日で6号機1箇所のピット内の汚れを確認した後、

他の号機に展開できるかどうか検討していきたいと思っている。最後になるが、昨日発生した福島第二で起こった物揚場で作業員が船と岸壁に挟まれて負傷したが、その診断が出たのでお伝えする。

病院の診察の結果としては、肺挫傷、多発肋骨骨折、右血気胸、外傷性肺嚢胞、全身打撲、と診断されている。現時点では全治約2ヶ月のみ込み。本人は入院しているが容態は安定している。本日私からは以上だ。

あっ、それから昨日申し上げた2号機のタービン建屋サブドレンの放射性物質、セシウムの値が上昇している件だが、昨日の臨時で測定した所によれば、若干値は下がっている。値としては既にHPで公表しているが、

セシウム137が昨日の分析結果は2.0E-0Bq/cm3とい状況。従って上昇を続けているということではないので、タービン建屋の高濃度汚染水が漏洩しているとは判断していない。http://bit.ly/JEyOLJ 私からは以上だ。


■質疑

○NHK花田:
トーラス室の調査について。ルートの確認だが、先ず北東側から入って南東のマンホールに行って、北のマンホールに行ったと。そこからまた南東側に戻ってグルッと一周した感じか?

○松本:
機能配布した資料だが、(お絵かき 00:20)北東コーナーから入って時計回りに行ってマンホールまで行っている。そこから引き返し、北側のマンホールを見ている。この時、キャットウォークのここが通行可能と判断出来たので、ここを通過して更に大体9割程度、一周できたという状況だ。ここまで行って残りは引き返して出てきた状況だ。

○NHK花田:
トーラス一周何メートルぐらいあるか?

○松本:
125mだ。

○NHK花田:
今回のマンホールの写真。手前に通路のようなものが見えるが、この通路みたいなものがキャットウォーク?

○松本:
その通りだ。サーベーランナーの前の写真を撮っているのでトーラスの円周上にグレーチングがあるので、そこを走ってきた状況だ。従ってグレーチングが見えている事になる。

○NHK花田:
この下にトーラス本体があり、このマンホールはトーラスの中にキャットウォークに突き抜けて出ているという事でいいか?

○松本:
ん?そうですそうです。トーラスの断面の所にこういった形で(お絵かき00:22)キャットウォークがこの円周上に沿ってある。このマンホールがあるところだけは、マンホールが頭を出している状況になる。

○NHK花田:
わかった。今回ベント管は見えたのか?

○松本:
そこまでの映像分析は出来ていないが、このカメラから言うと内側になるので、映像的には左側の映像だと左側、右側の映像だと右側の方にベント管がある。

○NHK花田:
今回大きな損傷や変形が見られなかったということだが、要はトーラス上部の見えた範囲で言うと今回損傷は見られず、

# 映像といってますが、2枚の写真の事です。http://bit.ly/HPtiuy

○NHK花田:
水漏れしているところもなかったという理解でいいか?

○松本:
今のところこの映像を見る限りにおいては、そういう報告を受けている。

○NHK花田:
そうすると今回、水漏れしている可能性がある箇所としては、調査を経てどういった見解を?

○松本:
少し映像分析を進めないとはっきりしたことは分からないが、昨日までの水位の観測結果から言うと、マンホールの所が現在格納容器底部に溜まっている水面とほぼ一致していたので、ここが漏洩の可能性がある候補の一つだと思っていたが、

実際に確認した所、しっかりした状況で、北側、南東側とも漏れていないという状況なので、他の箇所から漏れていると思っている。その他の候補という質問であれば、まあ、何処までベント管が見えたかわからないが、

これの内側にあるベント管のベローズという継ぎ手の部分、それから、この下の圧力抑制室の本体があるが、そこの所の計装は如何や配管貫通部のシール部分ではないかと思っている。

○NHK花田:
跡放射線量120mSv北西側だったということだが、これに対する評価は?

○松本:
まあ、滞留水の線量が濃度としては10E+5~10E+6Bq/cm3という状況なので、そういう意味では水面からの距離がある関係か、120mSvと言う状況。従ってダスト等、後、計らないといけない項目があるが、短時間であれば人が行くことは可能ではないかと思うが、線量マップをよくみないとこの辺は判断しづらい。

○NHK花田:
わかりました。今回わかったことと、今回損傷がないことがわかったと思うが、今後、更に調査して明らかにして行かなければならない部分はどういったことがあるか?

○松本:
そうだな。先ほど質問があったとおり外側のキャットウォークになるので、

○松本:
内側のベント管、我々が漏洩する、している可能性があるということで、怪しいと思っている箇所については、少し調査する方法を考える必要あるかと思っている。後、グレーチング下、圧力抑制室本体のところについては、

今のところ、どうやって調査するかというところも含めて検討する必要あろうかと思う。特に水中に没しているところについては、なかなか調査することも難しいのではないかと思っている。

○NHK花田:
確認だが、今回、グレーチング、キャットウォークより上が見えているという理解でいいか?

○松本:
そうだ。

○J-TIMES松谷:
トーラス室というのはサブレッションチャンバーがドーナツ状にあり、その中にトーラス室の床があり、その床の上を今回、サーベーランナーが通ったと。だから、溜り水がある場所は通れないという理解でいいか?

後、トーラス室は手短に行って何のためにあり、どういうことをする部屋なのか?サーベーランナーを入れた目的は写真や動画を撮るのと、後、トーラス室の線量はどれぐらいかというのを調べたいだけだったのか?

後、肝心要のサブレッションチャンバーの何処かで何処かが損傷している可能性があり、そこから水が漏れている可能性があるが、それについてどう対処するか、気が遠い話だと思うが、どう対処するのか聞きたい。

○松本:
(お絵かき 00:27)最初の質問だが、絵が小さくなって申し訳ないが、原子炉建屋のリアクタービルと書くが、地下一階がほぼ、真四角の状況になっている。ここの地下1階に圧力抑制室、トーラスがドーナツのような形で置かれている。

従って三角コーナーを覗いたトーラスを置いてある部屋をトーラス室と我々は呼んでいる。断面はこうなっているが、地下一階の床があって、ここを、まあ、鉄骨で支えている実際の構造だ。

現在は地下1階の半分ぐらいまでに原子炉建屋側の滞留水が溜まっている状況で、圧力抑制室、もしくは格納容器から漏洩してきている水がここの外に漏れていると見ている。今回は圧力抑制室ドーナツに乗っかるような形で、

まあ、人が通る通路が設定されており、これをキャットウォークと呼んでいるが、そこの所をロボットが行って帰ってほぼ一周近くして、この部屋の様子を見てきたという状況になる。

★で、今回のトーラス室を見たそもそもの目的だが、今後の、廃止措置、廃炉に向けて作業していく上では、最終的には損傷燃料取り出しということになるが、その前の準備として、格納容器から漏洩している水を止水して、格納容器、それから原子炉本体を水漬けにする完遂させる必要がある。

そのためには漏れている箇所を突き止めて、そこを止水工事をする、水を止めることになるので、先ず、水を止めるためにはどこから漏れているのか、という所を調べる必要があろうかと思っている。

で、このエリアは先ほど申し上げたと通り、120mSv/h程度で、なかなか人が入れないエリアなので、まずはロボットでどういった調査ができるのか、ということで先ず初めてトライしたものだ。

従って本日の調査で全てがわかったと言うよりも、先ずこういった調査の方法が可能だということが本日は確認できたと思っている。それが一つの大きな成果と思っている。

# よくいうわ。今回も予測が外れた東電。東電がこうであろうという説明はすべてあてにならないということがハッキリしたという事。

その他は漏洩している箇所が今回の調査で見つかればよかったかもしれないが、今のところ、これだけの事故の割には、この抑制室が比較的、写真の通り、綺麗な状況でございまして、今後、引き続き漏洩箇所、損傷箇所等をよく調べていく必要があろうかと思っている。

○J-TIMES松谷:
と言うことはトーラス室はサブレッションチャンバーのなかにあるのではなく、外側のちょっと上の方?

○松本:
そういう事だ。サブレッションチェンバーそのものの外観上半分を見た、という状況だと思う。従って事故当時、3月15日の午前6時過ぎに大きな音がしたと言うことで、一時、2号機の圧力抑制室が爆発したのではないかという事が、私どもも推定したが、

その実態としては、その爆発音に関しては、先ず地震波の計測から4号機の原子炉建屋の爆発であったということと、今回、2号機の圧力抑制室内部を見た限りにおいては、なにか大きな爆発があったということはなかった、と見ている。

○読売船越:
トーラス室について。写真はこの2枚だけか?

○松本:
今切り出して用意したのは2枚。明日はもう少し、動画も含めて用意できると思っている。作業そのものが終わったのは2時過ぎ。そこから現場から上がってくるのにも時間を要しているので、私どもも先ほど見たばかりだ。

○読売船越:
見えたものを確認したいが、上部が見えたということで、マンホールもそうだし、よく性質の上もそうだし、ただ、溜り水の水面とか下を覗き込むとか、そういう事はできない?

○松本:
溜り水が視覚的に見えたのかは、映像見てみないとわからないが、今回使ったロボットはキャットウォークの上を走っており、(お絵かき 00:33)キャタピラと本体があり、ここにカメラを少し上の所に積んであるのと、前面のカメラなので、

なかなか、ここから外側を覗きこむということは難しいと思っている。従って、撮っている中で、遠目の壁際の水面が見えたのかについては、映像を確認してみないとわからない。

○読売船越:
基本的には水平方向を見るような?

○松本:
水平方向を見て、底から上を見た状況。主にはグレーチングより上が見えたと考えている。

○読売船越:
写真のマンホールだが、そもそも何用のマンホールと理解すればいいか?

○松本:
こちらの圧力抑制室の内部点検用のマンホールであり、定期検査時には開けて、このマンホールを外し、作業員が中に入って、圧力抑制室のドーナツの内部、内面の塗装の剥がれなど異常がないか確認する穴になる。

○読売船越:
このマンホールがそもそも水漏れの要因となっていたのではないかという最初の考えだったが、その理由をもう一回詳しく教えてほしい。

○松本:
2つある。一つは写真を見て頂きたいが、こういったフランジのような所にパッキンを挟んでボルト締めをしている構造になっている。従って今回、事故の影響でこの圧力抑制室もかなり温度、圧力が上昇している。

従ってこのパッキンがあるこのボルト締めしてある継ぎ目のところから、そういった高温、高圧になった影響を受けて、漏れやすくなっている可能性があるのではないか、という事を推定したのが一つ。

もう一つは3月末に格納容器の中に内視鏡を入れて、水面が確認されている。その際に格納容器底部の床面から60cm水があったが、その60cmの水面と、このマンホールのフランジの辺りが、大体高さ方向として一致してるので、

入れた水が漏れているとすれば、この所から漏れているとすると、水面の考察、漏れている理屈としては会うのではないかと考えていた所だ。

○読売船越:
で、今回繋ぎ目が写真見ても大きく開いていないと言う事で、これではないのではないか、ということだが、先程、ベント管のベローズなど考えられるといったが、ベント管のベローズって何?

○松本:
ベント管はだな。(お絵かき00:36)本体、いわゆるフラスコ部分があるが、そこにサブレッションチェンバーの方に蒸気を導くための穴、貫通孔が円周上に8本並んでいる。そこの所のベント管と申している。

ここは運転中の熱の傍聴とか、収縮、あるいは蒸気が吹いた時の力を受けるので、それを逃がすために蛇腹のような構造になっている。その所が比較的、力としては弱いので、ここから漏れているのではないかと思っている。

先ほど申し上げた60cmというのは、ここのフランジ部と、こう見た時に、ここが、約60cmでしたということなので、漏れている箇所としてはこういうマンホールとか、こういうフランジの部分とか、

もしくは圧力抑制室そのものに計測用の配管とか、いっぱいあるので、そこのこういった同じようにシールしているところがあるので、まあ、こういったところから漏れている可能性はあろうかと思っている。

で、現時点では、このマンホール2箇所を満たし、ほぼ90%近く一周してきたが、直接何か水が漏れているような所は見えなかったということになる。

○読売船越:
そうするとベローズの部分とか、下の計装配管とか、今後、調べる方法はあるのか?

○松本:
そういう意味ではベローズの方は、まあ、気中になるので水中調査よりも用意さと思うが、そこにどうやってアクセスするか、というところがあるので、そこの所を先ず検討する必要があろうと思っている。

# 実際には何もわからない状況。プラント状態の知見なんて何も得られてないに等しい。

今回使ったのはこちら側のキャットウォーク。圧力抑制室外側にあるが、内側にもあるが、ここ跨ぐキャットウォークがないので、単にこのサーベーランナーそのものがここを跨いでいける状況ではないので、そういった所を検討する必要があると思っている。

○読売船越:
キャットウォークはあることはあるのか?そこは。

○松本:
はい。内側にもある。

○読売船越:
そこは普段の線量が高くない時はどうやってアクセスするのか?

○松本:
人が行く場合には、ほぼ圧力抑制室も直径が9m近くあるので、上はほぼ平らですから、跨いでいくという状況になる。

○読売船越:
わかった。後、録音したということだが、音で何がわかる?何を調べるため?

○松本:
気中で漏洩しているところがあれば、何か水が流れる流水音が聞こえるのではないかということで、今回は録音機能をつけて走行させている。

○読売船越:
水漏れ部分の位置をおおまかに確認するため?

○松本:
まあ、そうだな。位置とジョロジョロジョロジョロという音が録音できていれば、まあ、その付近に何か漏洩している箇所があるのではないかと考えられると思う。

○読売船越:
先程、トーラスの一周の長さが言われたが、直径や断面の大きさの数字は?

○松本:
キャットウォークの距離は約125m。キャットウォークの幅は大体91cm。トーラスのドーナツの一番大きい所のサイズは直径34m、丸い筒の部分は約8.9mの円管になる。トーラス室のドーナツの上部がOP6350、底部でOP-2250。

○朝日 西川:
このロボットを使って今後はどういったところを見ていく?先ほどの内側に跨ぐ方法を検討していくということか?それ以外に何処か見る所があるのかあれば教えてほしい。このマンホール直径はキャットウォーク幅91cmよりちょっと大きいぐらい、

○朝日 西川:
大体1mぐらいのものなのか?

○松本:
(マンホールは)約1mの直径がある。サーベーランナーで外側のキャットウォークを一周してきたが、今回限りではない。何回か調査のために実際には走行させて詳しく調べていきたいと思っている。

その過程の中で跨いで内側の方を見る方法とか、実際にどういったことをやれば内側にいけるのか、と言うことを調べていきたいと思っている。それから同じように3号機のトーラス室は現在、三角コーナーの扉が開かない状況だが、

2号機でこのように調べられることがわかったので、3号機も扉さえ開けば同様に調査が可能と思っている。その辺の今後のスケジュールについては初めての調査の結果をよく検討した上で次回の調査、今後の調査計画を作って行きたいと思う。

○朝日 西川:
今3号機の話しがあったが、1号機はどうか?

○松本:
1号機は、まだトーラス室のアクセスルートもまだ確保できてないので、まだ、1号機まではまだ見通せていない。

○東電:
滞留水に関して。6号機タービン建屋から屋外仮設タンクへの移送、明日も10~16時予定で実施。その他、敷地内の除染技術の実証検査を行なっていたが、4月14日~18日、本日終了している。福

島第一構内において超高圧水による除染技術の実証試験を行なっている。私からは以上。2号機の圧力容器を測定している温度計だが、現在、69H3と69F2の2ヶ所で測っている。

その他の状況を話すと圧力容器に底部ヘッド 69L2 が本日、点検した結果、抵抗値が高いということで、故障と判断した。こちらは毎月1回、月報の形で月初めに温度計の状況、点検の状況等を報告している中に、併せて入れていきたいと思っている。

付け足しだが以上だ。明日の作業状況で1件追加。3号機になるが、原子炉建屋1階に設置されている機器ハッチ、格納容器の内部に入る点検用の3m位あるハッチがあるが、

そこのハッチの中に隙間が在るということで、そこからイメージスコープを入れて、中の状況を見たいと思っている。格納容器の中というか、格納容器の手前にある部屋の状況を見ることになる。以上だ。


~ 終了 18時46分 (46分)

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