2012年4月26日木曜日

東電会見 2012.4.26(木)18:00 ~ 23年度得られた耐震安全性に関わる新たな知見、免震重要塔 円卓執務室が非管理区域化 ほか

東電会見 2012.4.26(木)18:00 ~

トラブル報告なし。サンプリング 海洋漏洩に関する取水口付近はND。海底土Sr-89/90 分析結果は ND。2号機ガス管理システムによる分析結果は Xe-135 未臨海判定。

プラント関連 2号機格納容器圧力上昇の件 24日38.64kPa→本日24.26kPaで低下傾向。本日は保安院さま提出の報告書2件が中心。5月から厚労省の放射線管理区域の特例基準見直しに伴い免震重要塔円卓執務室を非管理区域化。

これにより100mSv を超える作業者が円卓執務室で5月から働けるとの事。該当16名。いずれも東電社員で指揮系統、知見を有する者。管理区域を通って免震重要塔までくる分は被ばく線量低くカウントしない。放射線作業従事者ではない勤務。

毎年4月末に保安院さまに事業者が提出している耐震安全性に関する23年度科学的・技術的知見をまとめた報告書説明。柏崎で反映必要な新知見3件、1F2Fで反映必要のない関連情報4件。評価はまだ。柏崎に大きな影響ないと見ている。

プラント

報告書

サンプリング




福島第一原子力発電所の状況

○松本:
【原子炉および格納容器の状況】
 1~3号機まで給水系、CS系つかって注水冷却中。


【圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度】
記載の表の通り。一昨日から実施している2号機格納容器ガス管理システムの排気風量増加に伴い2号機の格納容器圧力は 本日11時時点で 24.26kPaで低下傾向を示している。欄外、定例の格納容器ガス管理システムによる Xe-135 サンプリング結果。


【2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果】
 各号機とも再臨界の判定基準である1Bq/cm3を下回っている状況。

【使用済み燃料プール】
1~4号機とも循環冷却中。14時42分~16時15分にかけて4号機でヒドラジン注入を実施。

【タービン建屋地下溜り水の処理状況 】
2号機は雑固体廃棄物減容処理建屋への移送を継続中。3号機は本日午前7時31分に水位調整のため、一旦移送を停止している。

6号機タービン建屋溜り水は屋外仮設タンクへ10時~16時の間で移送を実施。昨日15時8分から本日7時38分にかけてプロセス主建屋と雑固体廃棄物減容処理建屋間のトレンチ溜り水の移送を高温焼却炉建屋に行なっている。

【水処理設備および貯蔵設備の状況】
キュリオン、サリーの運転を継続中。[その他]大きな変更はない。プラント状況は以上。


■モニタリング
南放水口での継続的なサンプリング結果についてはγ核種、セシウム、全β核種は検出限界未満という状態が続いている。(http://bit.ly/IpUz1m



福島第一原子力発電所免震重要棟(一部)を非管理区域として運用することに関する経済産業省原子力安全・保安院への報告について

○松本:
本日、報告書を2件、保安院さまに提出いたしましたのでご説明させて頂きます。★「福島第一原子力発電所免震重要棟(一部)を非管理区域として運用することに関する経済産業省原子力安全・保安院への報告について http://bit.ly/IpU4nZ 」こちらについては先日23日の中長期ロードマップの進捗状況の説明をした際に、

この計画について概要を話しているが、計画として纏まったので、本日、保安院さまに報告させて頂きました。内容についてはページをめくってA3の紙を見るんだ。(http://bit.ly/IpUcUu

これまで免震重要棟内の事故後の外部からの線量、持ち込まれた放射性物質による占領により比較的高い状況が続いていたが、2ポツ、線量低減対策ということで実施してきた。内側への鉛ボードの張りや鉛材を天井、床に張り付け、

外部からの放射線量を遮蔽している。また、線量として効いている窓に関しても右側の写真にあるように鉛の板を張り線量低減を図っている。また、放射性物質が付着している可能性があった空調設備、フィルタ、屋上のコンクリート等に関しては撤去を行い、

空間線量率を下げている。★対策前に1.6μSv/hであったところが、平均0.7μSv/hまで下がってきている状況だ。管理区域の設定基準としては3ヶ月1.3mSvが基準だ。時間に直すと2.6μSv/hが管理区域の設定基準なので、

それを充分下がっているレベルまで下げられたことになる。非管理区域となるので、出入り管理をする必要がある。そのためにゲートモニタをこの入り口の所に設置した。右側の写真で⑥という事で写真を記載しているが、

(http://bit.ly/IpUcUu)管理区域内に出る際、あるいは管理区域側から、この円卓執務室に入る際には、このゲートモニタを通って体に放射性物質の付着がないことを確認した上で入ってくるといった形になる。

また、隣には小物搬出モニタを置いており、管理区域から持ち込まれるノートやそういった備品類も個々で検査をした上、非管理区域側に持ち込むことが出来るようになる。こういった対応について報告し、現在、保安院さまの確認を受けている状況でございます。

今回の主な効果だが、プレス分本文に戻るが、3段落目になる。(http://bit.ly/IpU4nZ)現在、発電所内には事故当初、被ばく線量がかなり高かったものがいる。特に100mSvを超えている者のうち、高度な専門知識を持っている者とか、

現場経験を有する作業員に関しては、現場にはいけないが、現場に近い免震重要棟で指揮命令等の業務を継続して実施することが望ましいと考えている。本年の4月30日を持って厚生労働省の特例が廃止されるので、それまでの間に、ここを非管理区域化することで、

彼らがこのエリアで働けるようになるという状況を作り出すことが出来たということである。本件については以上だ。


原子力施設の耐震安全性に係る新たな科学的・技術的知見の継続的な収集及び評価への反映等のための取り組みに関する経済産業省原子力安全・保安院への報告について

○松本:
★「原子力施設の耐震安全性に係る新たな科学的・技術的知見の継続的な収集及び評価への反映等のための取り組みに関する経済産業省原子力安全・保安院への報告について http://bit.ly/IpU5Zb」 という資料だ。

こちらは平成21年度から、保安院さまの指示に基づきまして、各電気事業者に対して、その年度で津波や耐震、地震とか、耐震安全性に関わるような学協会の論文等があったら、それを発電所の耐震安全性の評価にかかるかどうか検討した上で、翌年度の4月に報告するように、というご指示が出ているものに対する報告書になります。

今回の報告は平成23年度分の調査結果の報告ということで、東電分としては、2枚目の所にまとめ表として書いている。(http://bit.ly/ITlJQ2

東北地方太平洋沖地震に関する情報と東北地方太平洋沖地震以外の情報ということで2つに分けて調査をしたところ、柏崎刈羽分固有なもの、新治験情報として3件今回報告させて頂いている。個別情報の内訳に対しては2枚目の裏面に分類を書いているが、

柏崎刈羽向けに新知見3件、福島第一と福島第二向けの関連情報が4件という形で分類している。この柏崎刈羽分の3件に関しては、こちらは富山県、鳥取県、島根県がそれぞれ防災、津波対策ということで報告書を纏めており、その中にその件の津波の想定がされている。

その中に富山で言うと富山湾の地震、それから島根県、鳥取県だと日本海の東縁部の地震を仮定して津波を想定している。報告書そのものに柏崎刈羽原子力発電所の津波の高さはないが、そういった津波のは現モデルに関しては、柏崎刈羽原子力発電所にも影響があるかもしれないということで、今回、新治験情報として取り上げたものだ。

今後、私どもの報告、他事業者の報告を元に保安院さまのほうで、今後、設計津波の高さをどう考えるべきか、という判断に使用されると聞いている。

★「新潟県沿岸における津波堆積物調査の評価結果について http://bit.ly/KdbW6a」続いてA3の紙を見るんだ。こちらは新潟県沿岸におけるt波対策物調査の評価結果ということで、A4 1枚とA3 1枚が付いている資料だ。

# 水位が上昇して水没するか、しないか、でしか津波を評価しない保安院。( ゚д゚)

こちらは昨年11月に公表しているが、柏崎刈羽原子力発電所周辺で実際にボーリングを行い、過去にどういった津波があったか、痕跡がないか、という事を調べたものだ。昨年11月から今年3月にかけて佐渡島の2地点、

本州側の沿岸部9地点でボーリング調査を行い、津波堆積物の痕跡があるか調査を調べたものだ。際の調査をした場所については A3資料の表面右側にある地図を見るんだ。(http://bit.ly/KdbW6a)佐渡島で下久知と窪田の1箇所、

それから本州側では五ヶ浜から谷浜までの9ヶ所に対してボーリング調査を行なっている。また、それぞれの地点で海岸から山にかけて距離を置いた上で何箇所か図っているので、ボーリングそのものは全部で55箇所穴をほっている状況だ。

このボーリングの結果、津波の痕跡ということで地図で示すピンク色の印が付いている所、それから黄色い三角が付いている4箇所については津波起因の可能性がある堆積物が見つかったという状況である。また、四角い青で印をつけている所あが、

イベント堆積物があるが、津波以外の要因の可能性が高いと判断されたもの、五ヶ浜等、3箇所については堆積物がなかったという評価だ。堆積物の説明についてはA3の紙した半分だが、先ず、イベント堆積物ということで、津波の堆積物。

# 事業者が調査して事業者が問題ない判断。ベースコーチに審判やらせて、主審がベースコーチの主張を判断するという、まあ、そんな状況。

それから台風等で発生する高潮の堆積物、それから川の氾濫等で発生する洪水の堆積物、また、土石流の堆積物等がある。これらに関しては真ん中にある津波という形で比較的分類ができるようであり、

津波と高潮では赤い字で書いてあるような情報が細かい粒がなっているとか、下の層を削りこんで取り込んだ "レキ" とういうものが見られるという特徴がある。こういったところで津波か、高潮、あるいはその右である海の物が来たのか、

陸の側の成分が入ってきたのか、という所を調べた上で、今回、調査結果をまとめている。結果としては裏面を見るんだ。(http://bit.ly/KdbW6a 最終ページ)評価結果一覧ということで左下に表としてまとめているが、

★★佐渡島側で2ヶ所、本州側で2ヶ所の津波堆積物が確認されたという状況だ。この確認された堆積物の高さを歴史的な記録と評価したのが右半分であり、こちらの一番上を見ると津波堆積物の調査では下久知が赤い印のところで1m、

△が4メートルの海抜があったが、こちらは1833年の天保山形おきの津波があったという記録とほぼ一致するのではないかと考えている。こういったところを調べると、今回見つかった津波の堆積物の高さと歴史上の記録で残っている津波の高さ、

発電所周辺で2mから3m、佐渡島で4mか5mというところと概ね一致するのではないかと考えている。なお、この津波堆積物の調査に関しては、最期7ポツだが、今後の対応として引き続きこの堆積物の調査は検討していきたいと思っている。

特に中に含まれている生物、それから砂の年代等についてはよく調べていこうと思っている。こういったことを踏まえながら必要に応じて柏崎刈羽原子力発電所の津波評価につなげていきたいと考えている。本日、私からは以上だ。


質疑

○東京新聞 みやお:
http://bit.ly/IpUcUu)非管理区域化についてだが、対策前は局所的に2.6μSv/hということだが、対策後はこういう局所的に高い所は無いということで宜しいか?これは5月1日から運用するということで良いか?

○松本:
局所的には窓の側等が高いことがあったが、現在、壁、窓の遮蔽板取り付けが終わったので、0.7μSv/hを達成している。目安としては5月1日を考えているが、現在、保安院さまの確認を頂いている状況でございますので、それが終わり次第準備が整った上で実施したいと思っている。ただ、ゲートモニタ等の運用については既に装置があるので、運用としては行なっている。

○フリー木野:
★明日の総合事業計画だが、発表後のブリーフィングはあるか?

○松本:
まだ私どもの総合特別事業計画を何時公表、提出するかについてはまだ決まったことはない。

○フリー木野:
明日ではないのか?

○松本:
今のところ未定だ。

# またフリーには連絡しないでそな。一部の記者クラブメディアだけ報告。フリーランスやネットメディアを意識しているのは明らか。厳しい質問させたくない。前回 http://bit.ly/JI5UxF http://bit.ly/JI61Js http://bit.ly/JI5zuE

○フリー木野:
これは提出するとすると社長が提出という形に?

○松本:
あのう、どういう形で提出するかも決まっていない。社長自身が持ち込むのか、担当者が提出するのかはまだ決まっていない。

○フリー木野:
そうすると社長の予定もまだ何も決まっていないということなのか?突然決まって急に社長が出れると思えないので。余程暇ではない限り。

○松本:
今のところどういった手順で提出するかについては決まっていない。

○フリー木野:
何時決まるか?

○松本:
それも未定だ。

○寺澤:
はい!よろしいでしょうか。

○フリー木野:
うう、わ、わかりました…

○寺澤:
他に質問ありますでしょうか?はいどうぞ!

○NHK岡本:
「原子力施設の耐震安全性に係る新たな科学的・技術的知見の継続的な収集及び評価への反映等のための取り組み http://bit.ly/IpU5Zb」の件で伺いたい。

柏崎刈羽原発固有なものとしての反映が必要な情報3件というのは、富山と鳥取、島根と仰ったが、これは具体的にどういった論文なのか、文献なのか。具体的にどういったところを反映しないといけないのか?

○松本:
先ず富山県都と鳥取県、島根県だが、それぞれ県で津波に対するう防災を立てる上で想定を行なっている文献がホームページ上で公表されている。で、それぞれだな。

震源、津波を考えており、例えば富山県の文献によると、富山湾周辺で活断層が動くと 一番高いところで滑川市で7.1mという評価が、富山県自身として行われている。その際に富山湾でそういった活断層が動く可能性があるということで富山県が評価している。

その波源モデルとか、考え方を使って柏崎に対応させるとすると、どういった津波が想定されるのかという検討の必要があるということで、今回、新知見として取り上げたものだ。それから鳥取県と島根県はそれぞれ危機管理関係の場所で公表されており、

# 何も新知見を取り入れれば、安全基準が厳しくなるとは限らない。新知見によってこれまでの対策は厳しすぎたので緩める方向で修正な。ということだってありえる。

こちらは日本海の東縁部、北海道の南部から山形県にかけての日本海側の陸地に近いところで大きな地震があった際に、それぞれの鳥取県、島根県の方にどういう影響があるか、と言うことを分析したレポートになっている。

こちらも同じく柏崎でどういう評価結果になるか、という所は直接言及はされていないが、日本海東沿部ということで、柏崎に同じようなモデルで解析すると、柏崎の発電所にどれぐらいの想定津波になるか、という所を検討する必要があるだろうということで、新知見として取り上げたものである。

○NHK岡本:
で、その知見というのはある意味、もう反映されているのか?例えば影響は少ないとか、、

○松本:
まだ正確な評価等は行なっていないが、日本海の東縁部の地震に関しては、私どもの耐震バックチェックの中で評価をしているので、こちらに関してはいわゆる評価をした上でも柏崎に大きな影響はないだろうと見ている。

★★また富山県の富山湾の実施に関しても少し距離があるということで問題無いだろうと見ているが、こちらは少し検討させて頂ければと思っている。

○NHK岡本:
こちらの3県の元々の波源モデルは具体的に何か実際にありうる断層を想定してやってる?それともただ単に、そこに何かがあったとして、仮に過程としておいてる状況なのか?

○松本:
その辺はちょっと分かりかねるが、富山県が出している地震の断層は名前も付いているので、実際に調査済みの断層ではないかと思う。

○NHK岡本:
後半の福島第一、福島第二の新知見の4件はどういった?

○松本:
こちらはだな、それぞれ学会とか雑誌に載っているものであり、4件とも869年にあった貞観津波に関する論文だ。従って福島第一、福島第二が既にこういう状況になっているが、津波の想定をする上で参考、関連情報ということでピックアップさせて頂いた。

○NHK岡本:
この4件については直近で出てきた、去年でしたっけ。この1年間に出てきた新たな論文ということか?

○松本:
ハイソウデス。この23年で発行された論文ということでピックアップしている。

○NHK岡本:
わかりました。先ほどの質問にあったどういう文献を調査したか、と言うことについては、報告書をHPで公表しており、そちらにリストが載っているので参考にしてくれ。

○東京新聞 みやお:
非管理区域化について。100mSv/hを現段階で超えている人は、5月から入れなくなる、仕事が出来なくなるということだと思うが、非管理区域になると100mSvを超えている人もいくらでも働けるということになる、ということか?

○松本:
ハイ。いわゆる100mSv/hを超える者、95mSv 近くになっているものは、非従事者というかた地で、放射線作業従事者から外す。もう現場では働けなくなるということなので、基本的には非管理区域でしか働けない、と言うことになる。

マスゴミを現場案内した時と同様に、いわゆるバスに乗って何処にもよらずに免震重要棟まで行って、そこで仕事をしてそのまま帰ってくる、という状況になる。

○東京新聞 みやお:
今、既に100mSvを超えている人が、非管理区域になるこの免震棟に行くまでの間、他の敷地の場所も通ると思うが、それは問題にはならないということか?

○松本:
ハイ。被ばく評価をしているが、この免震重要とまでの行き帰りに関しての被ばく線量、それから免震重要棟内での被ばく線量を考慮しても、いわゆる従事者としての管理が必要になるレベルには達しないということになる。

○東京新聞 みやお:
つまり95mSv になっていて、100mSv に近い状態の人が移動中に浴びても100には行かないような管理をするということか?

○松本:
100には行かないような管理をすると言うよりも、そこに関しては記録未満という状況になる。

○東京新聞 みやお:
移動して浴びたのは、もうカウントしないということですね?

○松本:
ハイソウデス。

○東京新聞 みやお:
はあはあ、わかりました。

○NHK岡本:
★今の関連で伺うが、そういった対象となる人は、今敷地内に何人ぐらいいるのか?

○松本:
100mSvを超えていて、免震重要棟で勤務する予定があるものは16名いる。

○NHK岡本:
具体的にどういう方?皆さん東電社員?

○松本:
★ハイ。東電社員です。基本的には運転員と被ばく線量が100mSvを超えて多かったという事で運転員と放射線管理業務に従事したものが殆どだ。

○NHK岡本:
放射線管理業務というのは放射線を測定する?

○松本:
ハイ。サーベーとかやっていた人間だ。

○フリー木野:
津波堆積物の調査だが、これは詳細に何処を何mボーリングして、という詳細な報告書は出てくるか?

○松本:
詳細な報告書は多分あると思うが、今のところ、この9ヶ所のボーリングを1~7mの深さでサンプリングを行なっている。

○フリー木野:
9ヶ所?全部で 11箇所?

○松本:
あっ、そうですな。佐渡島が2ヶ所あるので。それから本州側で9地点。ボーリング総数は55箇所になる。

○フリー木野:
それぞれの箇所で何箇所?これ異状細かい報告書は公表されるのか?

○松本:
今のところ予定はないが、今後、適宜、この津波、堆積物の評価結果等を学識経験者の皆さんとよく議論させて頂ければと思っている。

○フリー木野:
それは東電としてやられるものになるのか?それとも保安院にある程度そういった内容をこれから報告していくことになるのか?

○松本:
両方ある。勿論、保安院さまにもこの内容についてはご連絡させていただいておりますし、今後、設計想定津波を基準津波を議論されると聞いているので、そういった際に津波堆積物調査というものがどういう位置づけになるのか、という所も議論されると考えている。

○フリー木野:
確認だが、この新知見に関するものは、保安院に毎年4月に報告されているものか?

○松本:
ハイソウデス。

○フリー木野:
昨年も同じ時期に?

○松本:
ハイソウデス。昨年は4月に報告した後、東北地方太平洋沖地震の新知見があったので9月に追加報告をさせて頂いている。

○フリー木野:
昨年3月11日直前に、保安院へ津波の説明に行った件は、★こういった報告書の前段階の何かの報告書だったりする可能性はあるか?

○松本:
いえ。これは学術論文等が、例えば昨年で言うと22年度分にどういった論文とか文献があって、それに対する新知見があるか、という調査をした上で 報告書を毎年4月末頃に提出させていただいているものだ。これは各電気事業者がみんなやっている。

○フリー木野:
このボーリング調査だが、ボーリングする地点を外部に完全に調査を依頼してやることは考えられないのか?

○松本:
勿論、東電は自身でボーリングできないので、ボーリング会社にお願いしてボーリングしている。

○フリー木野:
いや、要するに福島の周辺で貞観の痕跡がないという東電の調査高に、産総研の調査で堆積物を見つけているわけで、東電が調査すると抜けがあるのではないかと思えるので、その点含めて外部に場所等、全般的に何らかの形で依頼は考えられないのか?

○松本:
あのう、私どもとしては私どもの出来る範囲の調査をさせていただいたつもりだ。

○フリー木野:
いや、要するに複数の機関が行うことでより正確さが増すのではないかと思うが。その辺はいかが?

○松本:
ハイ。今のところはどの期間がどういった調査をやるかは聞いていないが、先ずは東電としてできる範囲のことをやらさせて頂いている。

○寺澤:
ハイッ!宜しいですか?

○フリー木野:
出来る範囲というのは分かるんですけど、東電から外部に依頼することは考えられないのか?

○松本:
今のところは自分たちで出来る範囲のことをやっている状況だ。

○フリー木野:
今のところはやってないという…

○松本:
ない。

○寺澤:
明日の作業予定。使用済燃料プールの冷却。4号機の原子炉ウェル用の塩分除去装置 モバイルROの試運転を実施する。明日以降、運転状況を確認し、準備が整い次第本格運転に移行する予定だ。それでは、

○松本:
後、環境モニタリングの状況については既にHPで公表しているが、本日の公表分の中にいつもと違うものとして、海底土のSr-89/90の分析結果が入っている。(http://bit.ly/JcyuD7)何れの地点もND。検出限界未満という状況だった。以上だ。

○寺澤:
以上で本日の夕刻会見を終了する。




~ 終了 18時33分

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