2012年4月5日木曜日

東電会見 2012.4.5 (水)18:00~

■東電会見 2012.4.5(水)18:00~

1時間超えるとツイターではムリポ。(ヽ'ω`)

昨日の強風の影響は 4号機使用済み燃料プールの圧力低下、窒素供給装置のフィルター目詰り流量低下。いずれも原因は何れも砂塵やホコリによる目詰りと推測。他、強風による地上95mの風向風速計の指示不良は超音波風向風速計で測定で代替。

強風に煽られ50代の男性が右太ももを12針縫う怪我。被ばく線量 0.05mSv、現場雰囲気線量 0.1mSv/h 怪我した箇所のサーべはBGレベルで内部被曝内と判断。深井戸で初めてトリチウムが1.6E+0Bq/cm3検出。質疑の大半はためになるNHK山崎記者と松本氏のトリチウム談義。




○松本:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機まで給水系、CS系つかって注水冷却中。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。2号機格納容器ガスサンプリング結果。Xe-135 検出限界未満。

臨界判定基準1Bq/cm3 に対して10分の1以下。(臨海してない)窒素ガス封入状況。本日10時55分頃 1~3号機 格納容器、圧力容器へ窒素ガスを供給しているラインの流量が0m3/hであることを確認。

その後、現場を確認した所、圧縮機の故障警報により窒素ガス供給装置が停止していることを確認。その後、12時16分に窒素ガス封入機の予備機を起動。12時29分には1~3号機の窒素ガス封入を再開。

この間、格納容器の圧力、水素ガス濃度について優位な変動は確認されていない。その後、現場調査を進めた結果、警報ログを確認した所、午前9時51分に圧縮機故障の警報が発生している。

9時51分から窒素ガス供給を再開したのが12時29分なので、都合、約2時間40分程、窒素ガス封入がとまっていたと考えている。圧縮機が止まった原因としてフィルターの水まりと推定。昨日の夕刻からの強風により、

圧縮機のフィルターに砂塵やゴミ等が詰まった結果と考えている。予備機は以前、3月12日に一度停止し、故障ということで考えていたが、こちらも圧縮機の目詰りということで、その後、待機状態にしていた。本件は以上。

[使用済み燃料プール]1~4号機 循環冷却継続。4号機 13時50分~15時01分にかけて 一次系循環ポンプの吸い込み圧力が低下。吸い込み側にあるストレーナーの詰まりが予想されたため一旦冷却を停止し清掃を行った。

プールの循環は一時的に止まったが水の温度は26℃のままで変化なかった。こちらも原因としては昨日夕刻からの強風の影響で、プール内にゴミやホコリ等が入った結果、

スキマーサージタンクを経由してポンプ入り口のフィルターを詰まらせたのではないかと思っている。この間、昨日の夕方、こういった吸い込み圧力の低下傾向があったので、循環流量の調整を行なっている。

73m3/h運転を60m3/hでの運転にしていた。[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機、3号機から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送は継続実施中。

6号機のタービン建屋から屋外仮設タンクへの移送は本日10時から16時の予定で実施した。[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオン、サリーによる高濃度汚染水処理を継続。本日、水曜日なので水処理施設稼働状況の週報を報告する。

昨日、夕刻からの天候が荒れたことの影響。パトロールの結果、大きな被害、影響等はみられていない。先ほど話した4号機使用済み燃料プールの循環冷却系のゴミの流入、窒素ガス供給装置圧縮装置のフィルターつまりがあったが、

その他の状況として、現在、モニタリングポスト用の風向風速計が発電所にある。95mの高さの風向風速計をドップラーソーダーで測る機会だが、こちらが風が不安定な状態になったということで正しく図れていなかった。

昨日16時30分~本日午前7時50分の間まで結束。10mの高さの超音波風向風速計で測定できていたので、監視上は問題なかったという状況だ。強風の影響でもう一件ある。本日の午前中、強風に煽られてけが人が発生。

11時15分ごろ、野鳥の森のタンク上部に雨用上のシートがあり、それが風でバタバタしていたので、そのズレを直すためタンクの上に上がった作業員の方が、突放に煽られてバランスを崩して、足場材のクランプ、

ようは足場材と足場材を繋ぐ継手のようなもの、そこのボルトの部分に右の太ももをぶつけて切っている。50歳代の男性。5,6号機側の救急医療室に移送して治療を行なっている。時系列を話すと11時55分ごろに怪我をし、

午後12時20分に5,6号機側の救急医療室に移送を行なっている。午後1時45分に診察、治療を行い、午後1時50分には Jビレッジの診察書に再度向かっている。その後、Jビレッジの診療所で診察を受けて帰宅した。

右大腿挫瘡という事で右の太もも全部を約6cm程切ったということで12針ほど塗ったようだ。なお、このかたの被ばく線量については12時20分現在、0.05mSv だった。

従って昨日の強風の影響は、4号機使用済み燃料プールの圧力低下、窒素供給装置のフィルター目詰り、地上95mの風向風速計の指示不良、けが人の発生、都合4件のトラブル。

水処理設備の稼働状況について説明する。「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第41報)http://bit.ly/Hk4B7M 」 2枚目裏面添付資料1 今週の実績を記載した。

高濃度滞留水の貯蔵量1~4号機で合計7万9600m3。貯蔵量 プロセス主建屋、高温焼却炉建屋の滞留水は1万8080m3。今週の処理量 8,220m3。稼働率キュリオン30.0% サリー67.9%で計画通りの稼働率。

廃棄物発生量はベッセルの発生量は4本。累積量トータル389本。処理水貯蔵量、濃縮塩水受けタンクは11万9197m3,淡水受けタンクが 8,256m3、濃縮廃液貯槽 5,478m3 という状況。そのうち原子炉注水に関しては

3,780m3を使っており、全量を水処理設備の処理水でまかなっている。ろ過水からの補給は受けていない状況だ。来週の予定。稼働率 キュリオン30%、サリー65%で運転予定。

最終ページ、長期的な見通しになるが、上のグラフ2つが2号機と3号機の水位の状況。http://bit.ly/Hk4B7M 引き続き、移送先、ポンプの台数を調整しながら OP3000mmをコントロールする予定。

濃縮塩水タンクの貯蔵量と要領は一番下のグラフにあるとおり 7月上旬まで、まだ余裕がある状況だ。なお4月のはじめに赤い線が若干下がっているところがある。少し縦軸が大きすぎて見難いが、現在、4月3日のラインに14万あり、

その2日ぐらい後ろに少し下がっているように見えるが、これは3000m3ほど下がっている。これは以前報告した角型の受けタンクを丸型の1,000t タンクへリプレイスする中で、

この角形タンクの3000m3分を受け入れないようにして、対象から外したうことで3000m3分、減少している状況だ。資料の説明は以上。明日の作業状況で一件、連絡がある。5,6号機側の取水路の清掃を今後はじめる。

明日から6号機のA系の取水路の清掃を行なっていく。順番に6号機B系、5号機のA系、B系という形で順次清掃作業を進めていく。6号機の原子炉、使用済み燃料プールの冷却が現在、B系の方で運転しているので、冷却上の問題はないと考えている。

サンプリング関係は既に公表しているが、本日は空気、海水、取水口、サブドレン、集中廃棄物処理建屋の他、通常のサンプリングに加えストロンチウムやトリチウム、全α、全βの測定結果を公表した。http://bit.ly/uZPd5u

その中で特にお知らせするのは、サブドレンの採取の中で通常、構内深井戸のサンプリングの中で、本日、トリチウムが1.6E+0Bq/cm3が検出されている。深井戸は発電所敷地の西の方にあるが、

この地点でトリチウムが検出されたのは初めて。量としては各サブドレンで見つかっている量と同等程度であり、引き続き経過を観察していきたいと思っている。

このモニタリングに関して、昨日、質問があったが、海水の核種分析の放射能濃度の検出限界値が最近上がっているのではないかということで質問があった。(NHK花田記者)こちらに関しては、

海水のサンプリング結果を28日から福島第一で測定を行なっている。これまでは福島第二で測定を行なっていたが、福島第一から福島第二への放射性物質の運搬に関する技術基準に適合しない状況があったので、

現在、運搬に関しては必要最小限のものに抑えている状況である。福島第一で測定する関係上、バックグラウンドが若干高いことから、海水の核種分析の放射能濃度の検出限界値が少し上昇している状況だ。私からは以上だ。


■質疑

○読売三井:
窒素の件について。10時55分に流量ゼロの確認したという事で、実際に行ってみると9時51分に故障のログがあったということだが、故障した時点で窒素封入が止まったというアラートが鳴るような仕組みではないのか?

○松本:
はい。この窒素ガス封入装置に関してはウェブカメラで流量等を見るようになっているが、装置の故障警報そのものが免震重要棟では確認できない状況だ。今後、こういう事があるので、こういった設備改善ができないか検討したい。

○読売三井:
11時55分というのは、何か定期的にカメラ流量を見るような監視タイムみたいなものがあると言うことか?

○松本:
ねばならないという時間帯ではないが、我々が運転記録として取っているのは6時間に1回、流量や圧力を記録にとっている。その際は確実に見るが、それ以外のウェブカメラで見ている中で、たまたま見つけた状況になる。

○読売三井:
★めぐり合わせで言うと最長6時間止まっていても気づかないということになったのか?

○松本:
まぁ、そういう事になる。ただ、窒素ガスの封入に関しては以前、施設運営計画で紹介したとおり、30時間程度、途絶えてから余裕があるので、6時間おきの監視で基本的に問題ないものと思っている。また、最近では残留熱の発生量が以前よりも小さくなっているので、現在、時間的な余裕に関しては大体50時間程度あると考えている。

○読売三井:
先日、30分ぐらい途切れたことが、12日だったがあったが、その時も、たまたま早めに見つけたということなのか?

○松本:
3月12日に発見した経緯は確認させてくれ。多分、あれは現場に行った時に見つけたのではないかと思うが、ちょっと確認する。

○読売三井:
砂塵やゴミがフィルターに詰まったのではないかということだが、

○読売三井:
砂塵やゴミなどは窒素の注入ラインに入ってくるような、そう言う解放されている場所があるのか?

○松本:
窒素の封入装置その喪に入ってくると言うよりも、コンプレッサを回しているので、そこに対するフィルターということだ。

○読売三井:
4号機もゴミの流入ではないかということだが、プールの上は蓋のようなものをしていたような物をしていた記憶があるが、それはしてないのか?

○松本:
蓋といいますか大きな瓦礫が落ちてきた際に、使用済み燃料プールの中に突き刺さって使用済み燃料を壊す、あるいはラックを痛めることがないように浮きのようなものはある。従って表面そのもの、水面が出ている箇所はたしかに少ないが、

細かい砂やホコリといったものは、そういった隙間から入る可能性はある。3月12日の県はパトロール中の運転員が現場で見つけた状況になる。

○読売三井:
たまたま故障から間もない時間帯でパトロールしたので、すぐ復旧できたと?

○松本:
そうです。

○NHK山崎:
3月12日の発見はパトロール中というのは、免震棟の中ではなく、外の現場?

○松本:
ハイ。

○NHK山崎:
パトロールは6時間おきにやっている理解でいいのか?

○松本:
いえ。現場のパトロールは原則1日1回だ。基本的には午前中に出かけてお昼ごろに帰ってくるパターンで現場のパトロールは進めている。

○NHK山崎:
なるへそ。それとは別に6時間おきの記録のチェック、

○松本:
これは免震重要棟のほうで記録の採取を行なっている。

○NHK山崎:
これは免震重要棟で行なっているということか。ふーん。となると、このガス管理システムを必ず見るのは24時間で考えれば4回、

○松本:
免震重要棟の流量のカクンといういいでは4回あるし、現場で聞きの作動状況を確認するという意味では1日1回ということになる。

○NHK山崎:
併せて5回は何かしらでこの装置を人が見るというタイミングがあると、

○松本:
そういう事になる。

○NHK山崎:
ガス管理システム以外の、循環冷却とか重要な機器の作動状況というのは基本的には全部免震重要棟で見れるようになっているんだっけ?

○松本:
ハイ。原子炉への注水系や窒素ガスの封入、格納容器のガス管理システム関係については免震重要棟でパラメータの確認ができる。水処理設備に関しては、専用の中央制御室というか、トレーラーハウスが建屋の側にあり、そちらの方で基本的に監視するが、警報の発生があったことに関しては、免震重要棟の確認もできるようになっている。

○NHK山崎:
免震重要棟の確認というのは実際にそのシステムから配線が届いていて、何かモニタが免震棟にパネルがあるわけではなく、ウェブカメラで現場にある装置のゲージを映して、その映像が免震棟で見れるというそういう事だよな?

○松本:
あの、2種類あり、小海のように現場に設置している流量計をウェブカメラで引っ張ってきているものもあるし、

# 2号機の格納容器ガス管理システムがA系、B系のトラブルの時は免震重要棟との伝送トラブルでウェブカメラの確認は代替手段だったけど、あれは復旧したのかな。窒素ガス封入装置に関してはウェブカメラによる監視がデフォルトみたいな説明。

○松本:
圧力容器、あるいは格納容器の温度計のように、本当のチュ王制御室からケーブルを引っ張っていって、デジタルレコーダで呼んでいるというようなものもある。従って二種類のタイプになる。

# なんか、自分の理解と随分違う。(´・ω・`)

○NHK山崎:
逆に言うとおそらく故障で止まったであろう9時51分ログが残っている、ここで警報がなってくれれば、一番、安心なシステムだなと思うが、その辺は今の関し状況、カメラで物理的に移してその映像を見ているとか、

# 映像おくれるんだったら音声拾って送る方が容易に思えるけど。

○NHK山崎:
そう言うシステムだと警報機を入れるのは難しいのか?

○松本:
今の状況からすると、いわゆる時間的な余裕が30~50時間あるので、最悪、6時間気が付かないケースがあったとしても、事実上プラントに与える影響は尠いだろうと思う。

# 窒素ガスが30分、供給が止まっただけ格納容器内の温度が大きく変化した事は重要ではない東電認識。

○松本:
ただし、指摘の通り、それでいいのか、という話も当然あり、まあ、そういう意味では、今後設備の改造というを考えたいと思っている。

○NHK山崎:
今の残留熱が下がってるので50時間ぐらい余裕があるというのは、50時間経てば炉がどういう状況になるのか?

○松本:
圧力容器、格納容器の中の水素ガス濃度が可燃限界4%に到達するという状況だ。

○NHK山崎:
それは残留熱が下がったがまだあるので、50時間経てば燃料の温度が少し上がって、水素が発生するという事か?

○松本:
燃料の温度が上がると言うよりも、放射線が出続けている状況だ。いわゆる残留熱のそもそもの熱の源は放射線なので、その発生量が昨年11月から今の3我有tの段階では少し少なくなっている状況だ。

で、窒素ガス封入が止まると、拡散、薄める効果が期待できないので、そういう意味で濃くなると見ている。この評価としては残留熱発生量と初期の水素ガス濃度も1%からスタートしているので、

現在の水素ガス濃度が2号機で0.2%程度なので、そういった面でも少し保守性を持っている。

○NHK山崎:
既に1%が水素があるだろうと、

○松本:
というところから、安全上の解析はしているが、実際は今、0.2%程度だから、

# どんだけで1%に達するのか、話を聞いている側にはわからないので、保守性と言われても、ぴんとこない。

○松本:
その分、まだ余裕がる状況だが、30時間から50時間程度と見ている。

○NHK山崎:
水素が部分的に濃く残っている、非常に炉も複雑である程度配管に濃い水素が残ったりしていて、その時も質問が我々から出たと思うが、

○松本:
そういう濃度が濃いような水素が残っているようなところに対しての、この6時間のインターバルが最長開いてしまうことのリスクというのはどう考えればいいのか?

○松本:
まあ、濃くなる部分としては格納容器と圧力容器の上部、いわゆるフランジから継手の上の所で、抜けるところは無いので底にたまるだろうと見ている。一番濃くなる所でこれぐらいの時間がかかるだろうと見ているので、それまでに窒素ガスの封入が再開できれば拡散できる効果はあろうかと思う。

○フリー木野:
★以前、3月に止まった時は止まっている時間は30分ぐらいだったか?

○松本:
大体30分ぐらいだったと思う。

○フリー木野:
今回、1号機から3号機まで3時間弱止まって、この後、温度、圧力はどの程度まで上がると推測されているか?

○松本:
ハイ。アノウ、圧力と水素ガスの濃度に関しては、監視している限りほとんど変化ない。3月12日にもあったが、今後、監視が必要と思うのは1号機の格納容器の温度が流量の変動を大きく受ける計器がああるので、こちらに関しては傾向をよく見ていく必要があろうかと思っている。1出棺程度抱えて上がって下がる傾向があるので、少しその辺を確認したいと思っている。

○フリー木野:
2号機と3号機は、それ程 影響ないということか?

○松本:
ハイ。2号機と3号機は3月12日に止まった際も殆ど影響を受けていなかったので、監視しないわけではないが一番影響が出ると思われるのは1号機の格納容器の温度ではないかと思っている。

○フリー木野:
前回の止まっていた時間と上昇の程度を比較して、例えば今回どれぐらいまでという予測は出来ないか?

○松本:
これは非常に難しい。いわゆる昨年年末と同じような1号機の窒素ガス封入量の変更に伴い、温度が上がって下がったという事があったが、微少な流量だし、熱源そのものが100ワット程度ではないかと思っているので、この温度の上昇と低下の傾向を事前に予想するのは難しいと思う。

○フリー木野:
今後、先程時間は50時間で余裕ある話しあったが、パトロールの回数は全体に増やす必要性はないのか?

○松本:
今のところ装置が故障したときの影響の度合いから考えて、1日1回程度で十分ではないかと思っている。警報の発生が気付かないという点については少し課題ではないかと思っている。

○フリー木野:
警報の発生に関しては、これ以外にも基本的に停止した場合に免震塔で確認出来ない物というのは他にもあるのか?

○松本:
ファイ。多分あると思うが。基本的には窒素ガス封入装置は設備を作ったときから免震重要塔では警報が出ないようなシステムになっている。後、炉注水などは重要な設備なので、免震重要塔では確認が出来るようになっている。

# ガス管理システムは?

○フリー木野:
汚染水の関係は基本的には免震塔と言うよりは出先の制御室になるのか?

○松本:
ハイソウデス。そこに24時間人がいるので、監視は可能だ。

○おしどり:
怪我をされた作業員について。0.05mSv/y 被ばくという事で、これは外部被爆のみでよいか?

○松本:
ハイケッコウ。

○おしどり:
内部被爆の測定は?

○松本:
今の段階では測定してない。毎月のWBC受検という事になる。

○おしどり:
傷口から内部被爆した可能性の測定はされていないのか?もし今の段階でわかるのであれば、野鳥の森の辺りのダストサンプリングのデータやぶつかって6cm切ったボルトの辺りの核種表面汚染データなどはあるのか?

2つ目の質問。窒素封入をしてから30~50時間水素の可燃限界まで余裕がある戸いう事だが、その根拠となる考え方と数字を教えて頂けたらと思う。キャパシティーがどれぐらいで、水素の発生量、ジルカロイ製の被覆管が反応して水素が発生する量がどれぐらいと見ているのかなども教えていただけたらと思う。

3つめの質問。昨日天気が荒れていたので東電の雨量情報のページを見ていたが、ブライトバンドエコーなどの現象が見られたので、東電の雨量を測定するレーダーがどのあたりに位置しており、そしてそれはRHIスコープなのか、PVIスコープなのか、教えて欲しい。

4つめの質問。以前から聞いている被ばく医療分科会で東電本店産業医の菊池先生が出したデータの件だが、以前、血液検査の基準値となるデータを教えて頂いたが、それは単に検査会社の基準値の値なので、その検査会社の値ではなく、被ばく医療分科会で菊池先生が出した資料の甲状腺機能障害などの値が、その検査会社の値と違っていたので、菊池先生の資料のFT3,FT4,TSHの値を教えて頂きたい。

○松本:
1問目の質問だが、身体サーベーは行い、身体に報は正物質の付着がないということだったので、内部取り込みはなかったと思っている。窒素ガス封入に関する技術的データに関しては、手元にデータはないが、施設運営計画の(その1)もしくは(その2)に、

○松本:
この辺の解析の状況については掲載させて頂いているので、そちらを確認いただきたい。天気、雨量の測定方法のシステムについては確認する。電離検診の件だが、まだ先生の確認ができていない。

○松本:
現在、私どもは定期的な春と秋の健康診断の状況になっているので、少し時間がかかると思っている。

○おしどり:

ありがとうございます。身体サーベーをして付着が無いということですが、それは以前1月の段階でも聞いた頭の先から爪先まで、1分程度のスクリーニングということか?それでも詳細な傷口のスクリーニングを特に傷口から内部被曝されたかどうか、スクリーニングはされているのか?

○松本:
ちょっと確認させてほしい。

○おしどり:
よろしくおねがいします。

○NHK山崎:
トリチウムについて。炉からだいたいどれぐらい離れているか?

○松本:
えっと構内の深井戸は、確認させてくれ。500m以上は多分離れている。発電所とちょうど西門の間ぐらいの井戸なので、それぐらいはあると思う。

○NHK山崎:
これまでも他の井戸で若干とリチウムがでてましたよな。これは一番離れ態度になりますかね?

○松本:
プラントからは一番離れ態度になる。これまでは1~6号機のタービン建屋のサブドレンから取っているので、

○松本:
地下水のサンプリングという意味では建屋にくっついている所。構内の深井戸は一番離れている井戸、ということで参考として撮っていたものだが、今回は初めてトリチウムを検出した状況だ。

○NHK山崎:
今後、継続して中止してとっていくと松本さんはおっしゃていて、それは重要だと思うが、今時点で500m 離れた深井戸からトリチウムが検出されたというのは、どういう影響が考えられるといえるのか?

○松本:
基本的には他のサブドレンも同様だが、今回の事故の際に待機中に放出されたトリチウムが、まあ、なんというか、チリとか水蒸気が雨になって落ちてきているという状況だと思っている。確かに発電所のサブドレン近くのほうが確かに恋状況でして、

これまでの最高値では1号機で11月にサンプリングしたものが1.2E+2Bq/cm3ということで確認されたことがあるが、10E+0Bq/cm3レベルだと、今回の深井戸の他、5号機、2号機でも同程度のトリチウムは見つかっている。

○松本:
したがって今回の事故の原因に伴い放出されたものが、雨、既に降り積もっているものが地下水として流れ込んでいると考えている。

○NHK山崎:
なるほどねぇ。ということはこの深井戸に通づる地下水の流れの中に、地表からの雨水が染みこんで入っていったというのが一番考えられるルート?

○松本:
ルートとしてはそうではないかと思っている。ただ、他の各種、ガンマ、セシウム等は元々ずっと検出限界未満が続いているので、引き続き取ってみて、これが継続的に検出されるのか、今回限りだったということであれば、まあ、たまたま、もう、サンプリングした水の中にそれだけあったということで、少し、何回か採取していく必要があろうかと思っている。

○NHK山崎:
可能性として炉の地下の方からこちらに深井戸の方の水脈に繋がっているという、地下で繋がっている可能性については今の打開で排除できるか?

○松本:
それはもう、殆ど無いと思う。地下水の水の流れは西側から東側、山側から海の方に流れているので、西側にある深井戸の方に向かって水が流れているということは先ず考えにくいと思う。

○NHK山崎:
深井戸はどれぐらいの深さの所に水位がある井戸になるか?

○松本:
ちょっと確認する。

○NHK山崎:
これは松本さんに聞く質問ではないと思うが、逆に言うと、ある程度の深さまで地表に降った雨水が放射性物質を取り込んで、地下に浸透して、当然地質にもよるが、ある程度、当然時間が経てば深い所まで染み込んでいくことになると、

周辺敷地の外のエリアでも当然、井戸というのは県庁がやっているが、そういった地下水への影響みたいなところも示唆される一つのデータに鳴るのかなと。もしくはこれが恒常的に出るとすればだが。

○松本:
そうだな。まあ、今後、恒常的に出るとすれば、地下水から言うと上流側の所に染み込んだ水が、徐々に流れ込み始めたというような示唆するものではないかと。従ってこれまでは検出限界未満だったが、

まあ、上流のところから出てきているということはあろうかと思う。特に雪解けが始まっているので、地下水量としては今後増える傾向にある。

○松本:
従ってそういった指摘のような状況はあり得るとは思う。

○NHK山崎:
雪解けで地下の水量が増えてきているというわけなんだな?

○松本:
そうですな。

○NHK山崎:
それは今のタービン建屋地下とか原子炉建屋地下の水の水位には、何らかの影響があるのか、今ふと思ったが、それはどうか?

○松本:
今のところ、日量という形で見ると、以前申し上げている200~400トンというレベルであまり変化はない状況だ。真冬の降水量が少なかった頃は200トン近くまで下がっているが、 このばらつきの範囲内の中でも比較的400トン前後の高い方にはなってきている状況だ。

○NHK山崎:
そうすると冬の一晩水が枯れているときに比べれば、すこし入る量としては増える傾向と言うことか?

○松本:
はいそうです。

○NHK山崎:
ありがとうございやす。

○フリー木野:
施設内にある焼却炉について。事故前から設置してあった焼却炉の仕様、処理可能料とか外に出す際にどれぐらいまで放射性物質を下げる事ができるのか示す、仕様の数値はあるのか?

○松本:
今手元に無いので、後で確認させていただく。

○フリー木野:
お願いする。今のトリチウムの県だが、深井戸の場所を確認できればと思うが、高さは高台の方になるのか?500m離れているというと。

○松本:
ハイ。少なくとも海抜で言うと30mを超えている。

○フリー木野:
建屋のところの高さよりは高い?

○松本:
ハイソウデス。

○フリー木野:
20mぐらい高い?

○松本:
33m版のところより少し高いと思うので、もう少しあると思う。建屋が設置してある重円盤の所に比べると20m以上は高い所だ。

○フリー木野:
離れた所でサンプリングしているのは深井戸以外に何箇所ぐらいあったというのはいつごろの資料に出ていたか?

○松本:
地下水という形でサンプリングしているのはこの深井戸だけだ。

○フリー木野:
他にサンプリング箇所を増やすのはないか?

○松本:
今のところは、今回、深井戸でずっと検出限界未満が続いていたが、トリチウムが初めて検出されたので、今後、様子を見ていきたいと思っている。今後、同意形で地下水のサンプリングをするかは、まだ検討中。

○フリー木野:
検討はしているのか?

○松本:
ハイ。

○フリー木野:
検討されているというのは、今回トリチウムが出たということで検討しているということか?

○松本:
違う。以前、ボーリングを何ヶ所かしているが、その一環で地下水のサプリングもすることを検討している段階だ。

○フリー木野:
ボーリングしていたのは大分前だと思うが。これはいつ頃目処に増やすとか、何時まで検討はされるのか?

○松本:
地下水は基本的に構内深井戸のデータを見ても汚染がない状況なので、今すぐ何か増やして観測をしなければならない状況ではないと思っている。従って今後、地下水がどのように建屋にリュにゅうしてくるのか、防止するかといった検討の一環として考えている所だ。

○フリー木野:
汚染水の濃縮塩水受けタンクの量だが、先ほどの説明を聞ききれなかったが、今週のものから来週の予定で要領が+4500m3だが、貯蔵要領全体が減っているが、これは先程の3000m3とどのように見れば良いのか?今の貯蔵要領が13万4100で来週の予定が13万3000で1000トンぐらい減っているが。

○松本:
こちらはですな。先ず、4月4日になるが、角型タンクのリプレイスを今準備している。

# 角型タンクから丸型タンクに置き換えるのに角型タンクを空にする必要があり、一旦、角型タンクに入っている水を一時的に移す必要があるため。

○松本:
丸型の1000t タンクにリプレイスする関係で3000t 程は角型タンクの仕様をやめるということで-3000トンになる。4月中旬になるが一旦線が上がるところがあるが、ここが年度末にかけて増設していた4万トンの内、

○松本:
5000m3分が運用可能になるということで、+5000という形になる。この取りまとめているこの日が毎週火曜日なので、その火曜日と増設タンクの日付けの違いで、少しこの貯蔵要領の差が現れているではないかと思うが、具体的に数字がきっちりしないので確認する。

○フリー木野:
お願いだが、先ほどのトリチウムの件、モニタリング関係だが、今日の福島第一の状況という中に説明が入っていないようなので、出来ればモニタリングの関係も併せて記載いただけるとありがたい。

○フリー木野:
お願いできるか?

○松本:
ハイ。モニタリングの状況についてはHPで公表しているが、特別、通常のデータからいなんか目立った動きがあるという場合には、こういった形で説明させて頂いているが、1Fの状況にどういった形で載せるかは考えさせてくれ。

○フリー木野:
勿論口頭で説明頂くのはその通りだと思うが。文字で残していただかないのそのあとで確認ができないのでお願いする。

○松本:
アノウ、特に以上があるという状況では無いので、どういった事を書くか、というところは少し考える必要があろうかと思う。シルトフェンスの外、内側はこれまでも度々説明しているが、結果的には天候の影響や潮の満ち引きで上がったり下がったりという状況なので、何をここに記載するのかというところは考えたい。

○フリー木野:
異常があるかどうかはあとで分かることなので、先ず状況という意味では現状がわかったほうがいいのではないかと思うのでよろしくお願いする。

○共同佐分利:
確認だが、今日の窒素封入の停止の関係で9時51分というのは警報がなったのではなく、警報が発生したという捉え方でいいのか?窒素封入のそれぞれの数字を教えて欲しい。それぞれで数値が違う理由を教えて欲しい。

○松本:
最初の質問は警報が免震重要棟で鳴動したわけではないので、警報が発生したという時刻で結構だ。現場に行ってログを確認したらそう言う記録があったといういことなので、発生した当時に見つけたというのではなく、後からいって記録上あったことが確認された。

○松本:
2番目の質問の趣旨がよくわからなかったが。

○共同佐分利:
封入量の数字とそれぞれ1号機と3号機で数字が割と違うが、それの理由を教えて欲しい。

○松本:
窒素ガスの封入量は1号機の圧力容器側が15.3Nm3/h、格納容器側22.5Nm3/h。2号機 圧力容器側 14.0Nm3/h格納容器側 5.0Nm3/h、3号機 圧力容器側 14.0Nm3/h、格納容器側 28Nm3/h。この設定値は基本的に水素ガスの発生量を可燃限界に到達させないということで設定してある数字だ。

後、格納容器ガス管理システムの方で引いている。封入側と弾く側の方のバランスを撮らないと格納容器が加圧したり、負圧になったりするので、そのバランスを取りながらこの流量に設定しているという状況だ。

○フリー木野:
窒素の警報だが、現場でも何かなったりというのはないのか?ただ単にログとして残るだけなのか?

○松本:
現場で何かなるかどうかについては確認する。

○フリー木野:
現場でも鳴らないとすると今、確実にそこに行かないとわからないということで、例えば、鳴れば周りで誰か気がつくので、少しは早く分かると思うが。

○松本:
なるのかランプが点滅しているのか、そういった状況7日については確認する。深井戸の位置は2号機の原子炉建屋から西に1.2kmの地点だ。深さは確認する。

○フリー木野:
1.2kmはかなり敷地の端っこに近いところか?

○松本:
端までは行かないと思うが。

○フリー木野:
正門の進入路?

○松本:
西門近い所だ。

○フリー木野:
そうすると敷地の外でも基本的にこういう状況は考えられるということか?

○松本:
まだ私どもの敷地の中で1回でただけなので、特にこれをもって敷地の外がどうかというところはまだ判断できかねると思う。

○フリー木野:
その辺は東電として確認はするのか?

○松本:
これは文科省との全体のモニタリングの中で敷地の外の井戸の調査をしてると思うので、トリチウムを始め、どういった核種を想定するかによると思う。

○NHK山崎:
他の各種ではなくトリチウムが出るという意味は?

○松本:
たくさんあるのは事実だ。ヨウ素は揮発性だが、セシウムのようなものは微粒子とか他のダストとくっついて出る状況だが、トリチウムは水の形で存在しているので、水蒸気として拡散しやすい。

○松本:
事故の際、原子炉に入っていた水が出てきているので、水に中性子線が当たるとトリチウムが発生するので、そういった所から発生量としては多いと思っている。

○NHK山崎:
事故による発生というのは放射線がみずにあたってH3になる、三重水素になると。

○松本:
水の中に不純物として重水素がある程度混じっている。それに中性子があたって三重水素トリチウムになるケースがある。それから同じく不純物として存在しているリチウムに中性子があたってトリチウムが発生するようなケース、後はごくまれにウランに中性子があたって核分裂するが、その際の三体核分裂という形で一部トリチウムが発生するケースも知られている。

○NHK山崎:
なるへそ。今の段階で断定できないが、おそらく外に一度出たトリチウムが雨かなんかで地面に降って、地面に染み込んだであろうということになると、事故の際に原子炉に水蒸気と一緒にトリチウムが空気中に出ていったということ、そう言う経路だよな。

○松本:
まず一番大きなボリュームとしては事故の際に、今回爆発したが、そういった所、あるいや格納容器から漏れていく際に水蒸気という形で一緒に出ていったケースがあろうかと思う。後は原子炉に注水しているが、注水している中で原子炉の中を水が通るから、そこに高濃度汚染水で溜まっていて、

○松本:
そこから蒸発してきた分もあろうかと思う。いわゆる、高濃度汚染水の処理水の中には、やはりトリチウムが存在しているので、そういったところからも推定している。

○NHK山崎:
どちらにしても空気中に一旦出るが、水蒸気、蒸気として空気中に一度出て、それが地面におちるという事か?

○松本:
経路では無いかと思う。

○NHK山崎:
これは大体どれぐらいまで広がるものなのか?

○松本:
水の形で存在しているので、かなり広範囲には広がるとは思う。後は風向きと雨等にどう変化するという所だ。一概に何処まで広がるかは今の段階ではなかなか回答できない。

○NHK山崎:
その希ガス、ヨウ素などガス状のものでプルームを作って流れていくものと比べると、比重はわからないが、そこまで軽く飛ぶのか、もう少し早めに水蒸気のイメージであれば、もう少し早めに落ちてくるのかぁ、

○松本:
プルームのような形であれもある程度の塊として他の放出ルートと同じような形で拡散していくケースと、少し拡散の仕方として水蒸気だから、それが単独で広がっていくことはあろうかと思うが、今のところはどちらが多いとか少ないかはなかなか難しい。

○NHK山崎:
これは過去の海外の事故等でこのトリチウムの挙動みたいなところはなにか参考にするデータはあるのか?

○松本:
書くにしてみないとわからない。トリチウムに書かれた論文があるかどうかは確認してみる。

○NHK山崎:
要はトリチウムは水と親和性が高いということで、地下水なんかでひとつのトレーサー見たな使い方になるのか?他の各種よりも地下水に入って行きやすいというか、

○松本:
トリチウムは科学的な性質は水素と全く同じなので、いわゆる水だ。

○松本:
従って水があるところには必ずあると見て頂いて結構だ。そういう意味ではどこにでもあるというと変だが、そう言う物質だ。従って今回の事故の影響を受けたことに関してはある程度濃度があると見ていると思う。ただしこのトリチウムは弱いβ線であり、

18kvぐらいのβ線で非常に弱いものだから、測定するのも手間がかかるし、トレーサーという意味ではなかなか適さないとは思う。

○NHK山崎:
僕がトレーサーといった意味は地下水に放射性物質が流れこんでいく、

○NHK山崎:
一番最初に出てくるたぐいの核種なのかなぁという意味合いでの、厳密なトレーサーという意味ではなくてだな。ターゲットになるかなと思ったが。

○松本:
そうですな。重金属のセシウムなどであれば、逆に粘土や砂に付着するケースが殆んどなので、染みこんでからどっかに流れていくことはない。こういったトリチウムがみずという形で存在しているので、それを下にして調べていくというのは、手段としてはあろうかと思う。

○NHK山崎:
セシウムとか途中で地面の粘土層で止まったりするだろうなと、いろんな研究がされていておそらくそうなる。地下水に行くにしてもだいぶ量は減るのかなと思ったが、逆にトリチウムは水そのものであれば、そのまま地下水に行くというか、出やすいと考えていいのかなと、今日の会見の情報だけだと、そう思ったが。その辺、詳しければ教えてもらえればなという質問だったが。

○松本:
移動する手段としては水そのものだから、調べる手段ではあろうかと思う。

○NHK山崎:
ありがと。参考にする。深井戸は1箇所だけがサンプルで取っているんだよな?

○松本:
はいそうです。

○NHK山崎:
増やすほうがデータも増えるし、安心情報にもなるが、今後、増やすと成とボーリングをしたところは既に穴があるが、そこはやろうと思えばやれるよな。数としてはマックスどこまで数が増やせる可能性あるか?

○松本:
ボーリングは数本掘っているので、確認するがサンプリングできるのかどうかは、いわゆるコア抜きをしているから、そこの後が、穴が開いた状態で底から水が汲めるかというところもあるので、単にボーリングしただけで底から水が捕れるというわけではないと思う。

従ってサンプリングを考える意味では、どういう穴を掘る、あるいはサンプリングするにはどういう方法があるのかというところも必要だと思っている。

○NHK山崎:
逆に言うとすぐ使える深井戸は敷地内に他には、

○松本:
深井戸はここ一箇所だ。

○NHK山崎:
そもそも存在としてはここしか無いの分けか?

○松本:
はい。

○NHK山崎:
なるほど。後はボーリングで、

○松本:
新たに穴を掘ってですね、

○NHK山崎:
すでにやったやつを使えるようにするか、ということか。すぐできないというのはそういう意味合いか。

○松本:
はい。

○NHK山崎:
ということは検討はされていると。

○松本:
はい。

○NHK山崎:
わかりました。ありがとうございます。

○おしどり:
トリチウムに関してだが、弱いβ核種ということで、半減期が12年ということで長く付き合っていかないといけない核種だと思うが、水蒸気とか汚染水などいろんな形で放出されたという事で、今まで総量でどれぐらい放出されたというのは概算で出ているか?

○松本:
そこはまだ出ていない。

○おしどり:
例えば、セシウム134/137と比べて何倍ぐらいだというおおまかなものも出ていないのか?

○松本:
申し訳ない。まだ出ていない。

○おしどり:
セシウム134/137と比べて多いのか?

○松本:
う~ん、生成過程が重水素に中性子があたってできるケースとか、色々先ほど申し上げた生成過程がある。セシウム等は核分裂反応で生成するので、ある意味、量と中性子の密度がわかれば、そもそも炉内に存在していた量がわかるので、

○松本:
そこからどれぐらい定期に放出されたのかという、事故後放出されたのか、というのはある程度予測がつくが、トリチウムが実際どれぐらい出てきているのかについては、運転中の炉水の濃度は分かっているので、

○松本:
そういった所から逆算できるのかは検討してみないとわからない。

○おしどり:
わかりました。お願いする。以前質問した前年度で年間線量限度に達して、新年度から積算がゼロになり、後方支援に回っていた方々が福島第一に戻る方々の去年の線量と、★戻られる方の人数のリストだが、それは新年度になったということで、そのような形になっているか?

○松本:
4月1日付けで戻るものはいなかった。

○おしどり:
東京電力の社員の方々で?

○松本:
ハイ。

○おしどり:
今後戻られる方というのは?

○松本:
★基本的に今すぐ戻すような予定は今のところ無いということで、いわゆる人事ローテーションを考えているものは申していたが。特別、170mSv事故時被曝したものが、緊急時被ばくに関しても通常被ばくに合算するという厚労省の方針もあるので、★年度が変わったからということで、戻ってくることは基本的には内容にしたいと思っている。

○おしどり:
わかりました。

○松本:
先ほどのけが人に質問があったが、傷口の部分をサーベーしてバックグラウンドレベルであることを確認している。外部被曝に影響を与える雰囲気線量は 0.1mSv/h 未満が野鳥の森での空間線量になる。

○おしどり:
野鳥の森のダストサンプリングのデータはなかったのか?

○松本:
こちらは以前、マスクの運用を変えた時に発電所の各構内のダスト状況を公表したデータがある。そちらに載っていると思う。

○おしどり:
ありがとうございます。傷口をサーベーした時のバックグラウンドは大体どれぐらいか? これは5,6号機の緊急医療室では勝ったものか?Jビレッジで測ったものか?

○松本:
5,6号機の緊急医療室なので、3000ぐらいではないかと思うが、確認する。

○フリー木野:
トリチウムだが、資料を探していて見つからなかったが、検出限界は普段どれぐらいか?今回出たのは一桁ぐらい高いと見ておけばいいか?

○松本:
検出限界は普段は一桁ぐらいしただと思うが確認する。今回は 1.6E+0Bq/cm3。

○松本:
えっと、トリチウムの検出限界は大体10E-1Bq/cm3。

○フリー木野:
深井戸は元々何のために掘ったものか?後ほどで結構だが。

○松本:
確認しておく。警報装置の質問あったが、装置から警報音はするが、一定時間なった後、自動的に止まる仕様になっている。警報が止まるまでの時間は確認する。

○一杉:
明日の作業について。原子炉格納容器ガス管理システムサンプリング関係。明日、3号機原子炉建屋上部、ブローアウトパネル部分でガスサンプリングを実施する予定。6号機タービン建屋より仮設タンクへ移送予定。~ 終了 19:09


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