2012年4月21日土曜日

東電会見 2012.4.21(土)18:00~

東電会見 2012.4.21(土)18:00~

トラブル報告なし。漏洩1~4号機取水口付近の本日の海水分析結果、全β ND。本日の作業報告は1件。昨年の11月25日以来となる2号機、3号機の建屋地下滞留水のサンプリングを行ったとのこと。分析結果はまだ。

その際、3号機のトーラス室の扉が開いていたので中に葉異ってすぐのところで滞留水をサンプリング。トーラス室の雰囲気線量は約30~40mSv/h。現場の判断で確認して採取?扉は元々開いていたのかが質疑の中心

プラント / 作業

モニタリング




○栗田:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機まで給水系、CS系つかって注水冷却中。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。[使用済み燃料プール]1~4号機まで循環冷却運転中。水温も特記すべき点ない。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機、3号機ともタービン建屋から雑固体廃棄物減容処理建屋へ移送継続中。[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオン、サリー運転継続中。

[その他]特段、昨日から今日にかけて追加事項ない。1~4号機南放水口付近サンプリング結果 γ核種 全β いずれもND。昨日4月20日 2号機、3号機地下の滞留水サンプリング実施している。地下階の滞留水のサンプリングは

昨年11/25に1~3号、実施した実績がある。今回の滞留水サンプリング、3号機はサンプリング付近にあるトーラス室の扉が開いていることが確認できたので、トーラス室のサンプリングも併せて実施できている。

全体含めて当該サンプリングの結果は鳥まとまり次第、改めて報告する。私どもからの説明や以上だ。質問があれば。


■質疑

○NHK大崎:
今、最期で話された3号機のトーラス室のサンプリングが出来たというのは、その場でできることがわかったということなのか?

○栗田:
はい。先ずサンプリングを行うにあたり、付近にトーラス室があるということで確認をして、出来るようであれば、こちらの水も撮ってこようということで出かけている。サンプリングを実施するに当たり、トーラス室を確認したころ、扉が開いていることが確認できたので、線量的に近づける確認が出来た上で中に入って、扉付近に水が取れる所があるので、そちらから水をとったということだ。

○NHK大崎:
扉が開いていたのはその場でわかったと。

○栗田:
はい。

○NHK大崎:
ただ、トーラス室は水でいっぱいの状態?

○栗田:
水でいっぱいというか、このあいだ、2号機でも見て頂いたが、中に入ってちょっとのところにグレーチングがある。そのグレーチングの下に水が確認できているようであり、扉からはいった付近のところで水が確認できたのでその水を取ってきたということだ。

○NHK大崎:
その状況は、既になにかしら別の方法では確認してたっけ?

○栗田:
入るのは今回が初になる。なので採取するのが今回、初になる。今回入れるということを先ず確認し、入ってそこで水が確認できて、それをとったということである。

○NHK大崎:
その際、水位や線量はどういう状況だったのか?

○栗田:
入るにあたって周辺の水位、雰囲気線量は確認しているが、トーラス室の雰囲気線量は約30~40mSv/hということだった。それを確認した上で中に入れるということで、採取している。水位については測定していないので不明。

○NHK大崎:
少なくともグレーチングから採取できるようなとこ?どういう形で採取した?

○栗田:
釣竿のようなものの先端に柄杓を付けて、そちらでとっている。前回、3号機は滞留水を取る際にもそういった形でやっているようだが、そのものを持って行ってるので、そちらでとったということだ。

○NHK大崎:
つまり、イメージでもいいがトーラスというか、サブレッションチャンバー自体が見えないぐらいの、水位になっているのか、それともチャンバー自体の上ぐらい見えてるとか、大体でもわからないか?

○栗田:
そこまで詳細は確認できてないが、先ずは入って水が確認できるということで、すぐ水をとって線量的なものもあるので、すみやかに退出している様子だ。

# 現場がその場の判断でやってるってこと?

○NHK大崎:
分析等は明日?

○栗田:
前回も日にちがかかっていると思うので、明日はないと思うが。今後、できたら速やかに報告させて頂きたいと思っている。

○NHK大崎:
わかった。

○共同樋口:
今の点だが、トーラス室の扉が開いていたというのはどういうことか?なんであいてたのか?

○栗田:
元々、前回、他の場所を見に行く時に、外の号機でもトーラス室を見に行く時に開いているかどうか確認を行っているが、開いている場合があるようであり、今回は開いているかもしれないので見たところ、開いていることが確認できたので、わざわざ扉を開けたということではないと聞いている。

○共同樋口:
開いている場合があるというのは、運転中も開いている場合があるという事なのか?

○黒田:
1Fについてはだな、4箇所三角コーナーがあり、4箇所全てにトーラス室に入る扉がある。で、運転中は基本的に施錠していて、1ヶ所だけパトロールのため、これは必ずパトロールする所なので、鍵が開いている状況で運転していると聞いている。

前回、調査のために入ったのは、南東コーナーに入り、南東コーナーは鍵を持って入ったが、扉が変形して開かなかったと。という状況だった。変形の原因は、地震か爆発かよくわからないが、変形して開かなかったということだった。

で、今回は北西コーナーが変形していたという事だ。前回は北東コーナーに入り変形していたと。今回は北西コーナーに入ったということで、北西コーナーの方は鍵もかかっておらず、変形もなくて空いたという状況だったということだ。

○共同樋口:
開けたというのは、開けてみたら開いた?開けっ放しになっていたということではない?

○黒田:
そこが正確な情報は入ってきてないが、開いたのか、開いていたのか、は確認させてくれ。どちらにしても入れたという状況だったということだ。

○共同樋口:
それで水がどの辺ぐらいまであるかだが、中に羽入ったところから下に何cmぐらいとか、表現できるものはあるのか?

○黒田:
えっとだな。トーラス室の水位は測れていない。今回、線量の関係もあり。ただ、トーラス室の水位は、基本的に水は原子炉からトーラス側に抜けて、トーラス室の方から原子炉建屋の方に抜けてタービンに抜けているというのが2号、3号の流れと推定しており、

そういう意味では原子炉建屋の三角コーナーのレベルとトーラス室のレベルはほぼ同じと考えている。2号機もほぼそういう状況だったので、3号機も三角コーナーと同じレベルで、キャットウォークから下側にあったということだ。

○フリー政野:
個別に取材させて頂いたほうが良いかもしれないが、大飯原発とも関係があるので、こちらで聞かせてほしい。3.11の前の話になるが、メンテナンスをするときに、例えば古いものを新しいものに交換して、配管などで出てくるゴミ、あるいは 最利用するために売却したりとか、そういったものが福一の場合はあるかどうか、確認させて頂きたいがどうか。

○黒田:
基本的に管理区域から出た廃材に関しては、器具、工具に関してはサーベーをして他で使うことはあるが、そういった機器に関しては外に出して再利用することはない。以前にもなかったということだ。

○フリー政野:
ないんだな。売却したりとか、これまでにないということでよろしいな?

○黒田:
はい。管理区域から出てきたものは基本的にない。

○フリー政野:
管理区域以外のものでは、あるのか?

○黒田:
全く汚染がない所だと、調査してみないとわからないが、汚染の可能性がある所に関してはないと言う事だ。

○フリー政野:
わかりました。ありがとうございます。

○栗田:
それから扉のほうだが、確認したら、やはり開いた状況になっていたということだ。取っ手を引っ張って開けたのではなく、開いた状況が確認できたということだそうだ。

○共同樋口:
それはなんで開けっ放しになっていたのか、という推定をしているのか?

○黒田:
発災当時に、色々アクセスした人間等もいるので、わからないが、今まで開いている情報はなかったということで、今回、行ってみて初めてわかったということである。なんで開いていたかは、現状、分かっていない。

○共同樋口:
今までもその扉の前あたりまで、行ってたのは行ってたのか?

○黒田:
おそらく、北西コーナーに関しては行ってれば開いている情報が入ってきているはずなので、今回はじめてだということである。

○NHK大崎:
今の話だが、発災当時にアクセスしたというのは、例えば、ベントとか、そういう事で?それとも確認とか、それよりも前の段階でということか?

○黒田:
ベントの時もトレース弁があるので、その時にもアクセスしようとしていると思うし、その後もあるので、どういったところで開けっ放しになっていたかは、現状分からない。

○NHK大崎:
いつ時点が最期にアクセスした時なのか、開いているか、開いてないかの記録は特に残っていた訳ではない?

○黒田:
そうですな。はい。

○NHK大崎:
わかった。

○栗田:
作業に関して報告する。明日、滞留水移送に関する報告すべき作業が1点ある。明日、2号機の循環水ポンプ突出弁ピットから2号機タービン建屋地下への水の移送を実施する予定がある。以上。


~ 終了 18時15分

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