2012年4月12日木曜日

東電会見 2012.4.12(木)18:00~

■東電会見 2012.4.12(木)18:00~

本日14時44分頃、4号機使用済み根量プールの熱交換ユニットで流量大警報で一時冷却システムが自動停止。漏洩箇所は建屋1階の循環冷却システムのラインのフランジ部。2秒に1滴、漏えい量は約20L。増締めで停止。

流量大警報の確認の際、ヒドラジンを注入するラインから異音、同ラインから漏洩発見。ヒドラジンを含む水溶液 約20cc。(本日ヒドラジン注入作業実施)流量大警報による循環冷却システム停止との関連は不明。温度余裕あるし調査中で停止中。

4号機 原子炉ウェルの5階のオペブロとウェルの水面の差の測定の結果、月末の測定結果と大差なく建屋は傾いてない判断。クラブバケット車の荷台から作業用油漏れ。消防が出る事態に。危険物漏洩ではない消防判断。原因は今後調査。

20km圏内の魚介類初の分析結果。木戸川沖合2km シラウオCs12.9Bq/kg、沖合2km コウナゴCs23Bq/kg、沖合5km コウナゴ ND ヨウ素は全てND 

20km圏内の魚介類のサンプリング漁の様子は、以前、映像で公開されてます。  1号機HVH温度制定判断。南放水口全β分析結果は間に合わず明日に。





○寺澤:
通常だと福島第一のA4状況を配っているが、まとめるのに時間がかかっており、先に口頭で発電所の状況について説明させてもらえればと思う。

○松本:
先ずメールで知らせた事について報告する。4号機使用済燃料プールの循環冷却システムだが、本日14時44分頃、熱交換器ユニットの漏洩、流量大警報が発生。システムが自動停止。一次系なので冷却できない状況に。

1時間あたりの温度上昇率は0.5℃。保安規定に定める65℃まで達するのに70時間あるのでそれまで冷却再開する予定。その際、今回漏洩警報がなったので現場を確認した所、15時10分頃、4号機廃棄物処理建屋、原子炉建屋の隣にある建屋だが、

こちらの1階にて循環冷却システムのラインのフランジ部から2秒に1滴程度の水漏れを確認している。漏洩部下部に 1m×2m×1cm の水溜まりを確認。漏えい量は約20Lと評価。その他箇所について漏洩がないことを確認した。

当該箇所はフランジ部の増締めを行い、漏洩は15時55分に停止。この自動停止に伴い現場確認を行った際、本日、ヒドラジンの注入を行なっており、その注入ラインにも異音があり、14時46分に一旦ヒドラジン注入操作を停止した。

★その後、点検を行ったところ、15時04分に注入ラインにある逆止弁、逆流防止用の弁があり、そこから7秒に1滴程度のヒドラジン含む水溶液が漏れている事を確認した。10cm×10cm×1mm の水溜まりを確認。トータル量 約20cc と判断してる。

現在、漏洩に関しては非ドライジン注入弁を閉鎖して漏洩は止まっている。現在、使用済燃料プールの循環冷却が止まった原因については調査中だが、フランジ部からの漏洩、ヒドラジンとの漏洩因果関係を含めて詳細に調査していきたい。

福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(PDF 11.0KB) http://bit.ly/IwtRWf

検出限界値は 9.1E-2Bq/cm3なので再臨界判定基準1Bq/cm3に比べ10分の1以下という状況。(再臨界していない)

作業関係について何件か連絡する。2号機原子炉建屋地下1階の滞留水の水位だが、以前、3号機でタービン建屋川の水位と原子炉建屋側の水位で約15cm~20cmの差が出ている状況。従って本日、原子炉建屋の地下一階の水位を改めて測定して、

必要な補正が出来るかどうかの評価を行なって行きたいと思っている。まだ、本日測定したばかりなので、今後、評価を含め校正を考えたいと思っている。2点目。昨日、報告した4号機 原子炉ウェルの5階のオペブロとウェルの水面の差の測定について。

★2月下旬に建屋が傾いているのではないか、ということで、同じような測定をしたが、2ヶ月ぶりに同じ測定を行なっている。データは現在評価中だが、特に2月末の測定結果と大差がない状況なので、引き続き建屋は水平であると判断できると考えている。

2号機だが以前、3月28日に中長期ロードマップで紹介した原子炉建屋地下1階のトーラス室を観察する祭、ロボットによる調査と、1階と地下1階を貫通している貫通孔のラバーブーツを外して内視鏡を挿入できないかということを申し上げたと思うが、

その内のラバーブーツを外して内視鏡を入れられないか、調査を本日行った。予定していた当該貫通部に関しては、ラバーブーツの内部に詰め物があり、そのままでは内視鏡の挿入は難しいという判断をした。

本日の調査結果を踏まえ、今後、どういった調査が可能かについて検討していきたい。屋外の作業だが、本日、2号機と3号機の建屋の間にある道路でクラブバケット車という重機がある。当該の車に積んである作業用の油が漏洩している。

クラブバケット車というのは、いわゆる瓦礫を掴んでトラック等に乗せるクレーンのようなものであり、UFOキャッチャーの大きくしたようなもの。その下に床養生をしてる鉄板があり、その上に 約1.5m×1mの範囲で油漏れを確認してている。

12時20分頃に確認し、12時40分頃に消防署に連絡。13時38分に消防がきて、15時5分に危険物の漏えいではないという判断を頂いている。今後、クラブバケット車の漏洩に関して調査を進めていきたいと思っている。

5.6号機側の取水路の清掃関係については、これまで4月9日まで水抜き、それが終わり次第清掃に入るということで伝えているが、水抜きを実施したが水を仕切る角?から水が流入してくることがわかったので、再度、清掃する必要がある。

従って取水路の清掃に関しては4月9日の予定を繰り下げて延期する予定だ。水抜きに関しては再度、来週予定したい。

3月29日に実施した魚介類のサンプリング結果が纏まったので連絡する。20km圏内の木戸川沖合2km、5kmの時点で船曳編みによるサンプリングを行った。とれた魚は2km付近でイシカワシラウオとコウナゴ、

5km地点ではコウナゴの採集ができており、試料の放射性物質濃度はセシウム134がイシカワシラウオで11Bq/kg、セシウム137 12Bq/kg。ヨウ素131はND。

コウナゴに関しては木戸川沖合2km地点でセシウム134が4.9Bq/cm3、セシウム137が8.0Bq/kg。木戸川沖合5km地点でコウナゴ セシウム134/137、ヨウ素131ともNDという状況。http://bit.ly/Iwu4Zj

今後、20km圏内の魚介類サンプリングは6月まで順次実施していき、データを取りまとめた上で評価したいと思っている。私からは以上だ。

○寺澤:
後ほど、発電所の状況についてはまとまれば配るが、先に質問を受けたい。

○松本:
1件訂正。ヒドラジンの漏えい量、先程20ccといったが、漏洩した面積は10cm×20cm×1mmなので20ccになる。

○関東佐藤:
宿題だったが、宮城県漁協が休業した際の保証はどうなったか?

○松本:
保証に関しては、何だっけ?メモがあるので確認させてくれ。

○関東佐藤:
自主避難の2000円の基準は出して頂けることになったのか?

○松本:
私どもとしては2000円で考えている。その増額等については個別の相談。

○関東佐藤:
一覧は出さないということか?

○松本:
ハイソウデス。

○関東佐藤:
現在の自主避難の発送状況と返送状況について教えてほしい。

○松本:
発送状況、受付状況は週単位でHPで公表している。最新値は確認させてくれ。

○関東佐藤:
それについてのCMや広告を出していたが、それを出したメディアとか勝った費用について教えてほしい。

○松本:
地元の新聞、中央の主要各紙について広告を出している。金額は私契約になるで回答は控えたいと思う。宮城県の漁協保証だが、損害が発生した場合には因果関係等が認められる範囲で賠償することで考えている。

# あれだけ公的資金を受けてお金の流れは明かせない

○関東佐藤:
メディアについては全部逐一教えて頂きたいが。

○松本:
確認させてくれ。

○関東佐藤:
会見の件はどうなった?保証や電力や経営状況の会見をやってほしいと先日行ったが、それは検討されたのか?

○松本:
ハイ。今のところ実施する予定ないが、適宜必要なものは会見したいと考えている。

○関東佐藤:
適宜というが回数があまりにも少ない感じがするが。

○松本:
ハイ。私どもとしても伝えるべき事項、皆様にしって頂きたい事項に関しては会見で説明したいと考えている。

○関東佐藤:
総合特別事業計画は何時出せそうか?目処もわからない?

○松本:
今のところ未定だ。

○関東佐藤:
遅れている理由は何か?

○松本:
まだ機構と様々な点でまだまとまっていないので提出が遅れている。

○関東佐藤:
その理由をすべて言ってもらえないか?

○松本:
まだ調節事項なので話し合っている内容については回答を控えたい。

○関東佐藤:
何が理由で言わないのは不誠実だと思うが。

○松本:
何れにしても調整中、協議中の事項なので決まって経産大臣の認可が降りれば説明したい。

○寺澤:
はい、よろしいですか?

○関東佐藤:
一旦止めます。

○NHK花田:
4号機の使用済燃料プールの水漏れについて。隣の廃棄物の建屋のほうというのはわかるが、フランジ配管、どの辺にあるかとか、ヒドラジンの注入ラインがどの辺にあるのか、場所的に詳しくわからないか?

○松本:
循環冷却システムで洩れたのは廃棄物処理建屋の1階。そこから原子炉建屋に配管が走っていくのでその所のフランジ部になる。ヒドラジンの注入ラインも同じく廃棄物処理建屋の1階にあり、其処の逆止弁から漏れいてる状況だった。

○NHK花田:
この配管は耐圧ホースを使ってるのか?それともポリエチレン管に変えているのか?

○松本:
確認するが、4号機なので少なくとも配管ではないかと思うが確認する。ヒドラジンに関してはステンレスの鋼製の配管になる。

○NHK花田:
増し締めしてフランジ部は止まったということだが、原因は緩み?

○松本:
フランジから漏洩した場合は、今まで漏れてなかったわけだから、ゴミ噛み等から発生したケースや元々質問にあったように少し緩んでいて最終的に漏洩まで至ったケースがあると思う。今のところ、具体的な漏洩の原因までわかってない。

○NHK花田:
熱交換器の警報だが、警報は自動停止ということで、それともレとの関係を調べているということだが、今までの記憶だと、入口と出口の流量さが大きくなった時に警報がなるという理解をしていたが、今回はこの漏洩によるものではないとしたら、何が考えられるか?

○松本:
少なくともよく分かっていないのが実態。実際に漏洩検知器が働いてシステムを止めたのか、2号機でよくあったような、ポンプ出口側と入口側の流量差が大きくなって、停止したのかというところで、漏洩検知を判断したのか、ちょっと確認している所だ。

○NHK花田:
今回の警報というのは漏洩の警報と考えていいのか?

○松本:
流量大にしても漏洩検知にしても、いわゆる漏洩があるのではないかということで検知するものになる。

# 「いずれも漏洩検知が目的」でいいでそ。

○NHK花田:
今まで4号機で洩れたことがあったと思うが、こういった流量大警報で自動停止したことは過去に何回ぐらいあったのか?

○松本:
はっきり覚えてないが、確かに4号機では以前、ステンレスの編み込み指揮ホースからピンホールのような形で漏洩し、コチラは手動停止だったが止めたことはある。ただ、漏洩を検知した自動停止が幾つあったかについては確認させてほしい。

○NHK花田:
わかった。復帰だが70時間で保安規定の65℃に達するということで、それまでには復旧させたいということだが、目処としてはどうなっているか?

○松本:
フランジからの漏洩なので、フランジの増締めにより、システムとしては再度起動しても問題無いだろうと考えているが、具体的な原因等が判明した上で、再起動させたいと思っている。こちらも冷却は今のところ充分余裕があると思っているが、70時間程度の制限があるので、ある程度、原因とシステム運用を別にして運転を再開することはあると思う。

○NHK花田:
目処としては今夜中に再開することもあり得る?

○松本:
目処としてはありうると思うが、まだ、そんな慌てて再起動する程のことでもないので、原因をよく考えたいと思っている。

○NHK花田:
魚介類のサンプリング結果について。基準としてはこの紙に書いてある http://bit.ly/Iwu4Zj 4月1日以降のセシウム134/137の合計100Bq/kgを下回っていれば基準はクリアしているという理解でいいか?

○松本:
そうだな。現在国が定めている食品基準が100Bq/kgなので、それに対しては石川白魚で11+12で 23Bq/kgという状況にある。まだ、1回の測定なので、少し20kmのサンプリングを3ヶ月ほど続けて評価をしたいと思っている。

○NHK花田:
1回の調査では定量的に分かる部分は限られると思うが、今回の結果だけを見てどういった評価をしているか?

○松本:
発電所に近い2km地点、5km地点での測定になるが、今のところ、これだけで低かったとか高いということはなかなか言えないと思っている。

○NHK花田:
参考に確認したいが、捕った量はそれぞれどれぐらいだったか?

○松本:
メモがあるので、ちょっとおまちを。

○読売船越:
4号機プールについて。メールで系統水が洩れたと書いてあったが、冷却水と考えていいか?

○松本:
そうだな。プールの水を循環させているので、プール水であり、系統水、冷却水、同じ水の名前だ。

○読売船越:
放射性物質は入っているのか?

○松本:
入っている。4号機なので、他の2、3号機に比べては小さいが、セシウム134/137でいうと10E+1Bq/cm3程度ある。

○読売船越:
詳しく分析するか?

○松本:
定期的に分析しているので、この漏えい水だけを分析する予定はないが、水の性状としては把握しているつもりだ。

○読売船越:
建屋の外に漏れてないということでいいか?

○松本:
はい結構。

○読売船越:
水漏れ部分がフランジ部とあるがモウちょっと詳しくどういった部分と理解すればいいか?

○松本:
(お絵かき)配管と配管をボルトでつなげるようなものであり、こういった円盤状のこちら側が配管になるが、帽子のつばのようなものが端にあり、それとそれをパッキンで挟むような形でボルトとナットで締め付けているものだ。

個々がパッキンで締め付けているが、こういったところの締め付けがわかったり、締め付ける力が均一ではなく、硬絞めというが、強く閉めている所、弱く閉めているところとか、あったリスト弱く閉めている所が漏れたりするし、

これを組み立てるときにパッキンにゴミ等が噛んだりすると、そういった所から漏れることはこれまで経験的に知られている。いきなり配管の途中から洩れたと言うよりも、こういう継手から洩れたことになる。

○読売船越:
配管の繋ぎ目から水滴がポタポタ落ちているイメージか?

○松本:
はい。

○読売船越:
メールで水温が現在28℃と書いてあるが、何時現在で28℃か?最新の数字あるか?

○松本:
最新の数字だと午前11時で28℃だった。

○読売船越:
冷却の再開の目処だが、今晩中にやろうと思えば出来るが、予定としては明日以降、安全性を確認するという見通しでいいか?

○松本:
まだ具体的にどの時点で安全性の確認というか、

○松本:
漏洩確認というようなことを行い、再起動するか予定は立っていない。場合によっては夜やるかもしれないが、その辺りはまだ未定。何れにしても運転して問題無いという判断が必要になるので、少し時間は掛かると思っている。

○読売船越:
閉めて警報が止まったとか、安全な状態になっていないのか?

○松本:
漏洩箇所がここだけだという確認はできてるので、少なくともここから再度、漏れるようなことがなければ運転再開は可能と思っている。

○読売船越:
ああ、要するに警報がなって流量佐賀大になっている状態だよな。閉めたことで差がなくなったとかそういう事ではないのか?

○松本:
そういう意味ではそう言う確認が必要になる。結果的に今回の漏洩、流量大という警報に何故至ったのかという所を きちんと改名した上で、堺かどうということになる。漏洩は20L程だが、洩れたことで流量大警報が出るのかどうか、確認する必要はある。

★それからNHK質問のサンプリングの量だが、シラウオは2.4kgh、コウナゴは木戸川起会2km地点で0.1kg、木戸川起会5kmの地点で3.7kg捕れている。

○関東佐藤:
★福島県の樹の皮の受け入れについてお聞きしたい。福島県木材共同基見合い連合会から火力発電所の燃料として使って欲しいという要請があったが、連合会の職員に聞いた所、交渉の初期の頃は東電側に樹の皮を燃やすことは技術的に無理だと言われたそうだが、火力発電所では本当に技術的に無理なのか?

○松本:
ハイ。火力発電所全部で燃やすことは技術的に無理。何を燃やしているかによるので、少なくともLNG液化天然ガスとか、原油、重油といったものに関しては難しいと思っている。ただ、石炭火力に関しては樹の皮を燃やすことを可能と判断しているが、側を燃やした場合に出る灰の処理に目処がついていないので、福島県の木材組合の方にはお断りした。

○関東佐藤:
初期の頃には樹の皮を燃やすことが技術的に無理と言われたのはどういうことか?

○松本:
いわゆる火力発電所でも石油とかLNGといった所に樹の皮を燃やすことは難しいということと、石油、火力であっても混ぜて燃やすことは技術的に可能だが、その先のハイの処分が技術的に難しいということになる。

○関東佐藤:
無理と言われたそうだが。どうなってるのか?

○松本:
ハイ。従って技術的に灰の処分が難しいことになる。

○関東佐藤:
その交渉を重ねたら、今度は焼却灰がたまると発電所が運転できなくなると東電側に言われたそうだが。ペテン的な対応だと思うが。

○松本:
あの、私どもとしては私どもの置かれている状況、火力発電所の運営の方法について説明させて頂いたと思っている。

○関東佐藤:
今、瓦礫の公益処理が問題になっているのに、こういった事は波紋を呼ぶと思うが。自治体の焼却施設では燃やせるけど、★自分たちの火力発電所では燃やせないと受け取られると思うが。それはどう考えているのか?

○松本:
繰り返しになるが、現在、灰の処分、行き先について具体的な目処がないため、現在、お断りしているが、引き続き、この木材協同組合連合会とは、相談させて頂きたいと思っている。

○関東佐藤:
火力でも痩せないなら仮置き場を作って欲しいと連合会側が要請したら、東電や自前の土地に余裕はないといったそうだが、本当に余裕はないのか?

○松本:
今のところ、そういった瓦礫を発電所敷地に置く事に関しては中長期的ロードマップで示している私どもの資機材置き場、増設するタンク等もあるので、今のところは見通しは立っていない。

○関東佐藤:
それなのに余裕ないというのはおかしいんじゃないか?

○松本:
あのう、そういったことについてはきちんと木材協同組合連合会に説明させていただければと思っている。

○関東佐藤:
東電は福島県にどれだけの土地を持っていて、現在どうしているのか?売却の予定があるのかどうか教えて頂きたい。

○松本:
私どもが福島県に所有している発電設備、送電設備を所有しているが、緊急特別事業計画で示したとおり、電気事業の運営に直接関係のない資産は順次売却を進めている。

○寺澤:
宜しいでしょうか?

○関東佐藤:
具体的にどれがどうとか、説明して頂けないということか?

○松本:
いわゆる発電所の流通等で電気事業に関わる必要な設備については今のところ売却する予定はない。

○寺澤:
宜しいでしょうか?

○関東佐藤:
まだあります。筆頭株主が東京都になったと報じられているが、それは事実か?

○松本:
私どもはまだ株主名簿の確認が出来ていないので、そのことについては報道で知った次第だ。

○関東佐藤:
ホームページでは9月30日のデータのままだが何時更新されるのか?

○松本:
大体3月末に株主名簿が確定するので、それから集計すると大体1ヶ月程度掛かる予定。

○関東佐藤:
燃料デブリの取り出しについてお伺いする。先日の格納容器の水位が60cmぐらいしか無いことがわかったが、原子炉を水で満たす計画に影響しなかったのか?

○松本:
今のところ、具体的な影響までは見通せていない。今後、格納容器の漏洩箇所を特定して、具体的に止水工事を実施するためにはどういう技術開発が必要か検討していく事になる。

○関東佐藤:
水の量がいっぱいあるとか、低いとか、高いとか、計画には全く影響しないということなのか?

○松本:
ハイ。今のところ60cmの水位が確認できたし、実際に外部で校正された温度計で水温が確認できたことから、t今回の水面が確認できたことに関しては引き続き格納容器の中が十分冷却できていると判断している。そのことが今回の一番の成果だと思っている。

○関東佐藤:
1,3号機は実際に水位を測ることはまだできないのか?

○松本:
ハイ。格納容器の圧力計を通じて、ほぼ推定はしているが、内視鏡による直接確認はまだ。

○関東佐藤:
目処も?

○松本:
今のところ1号機に関してはこういった2号機と同様な挿入箇所が何処に可能なのかという件と、3号機については同じ位置にX53ペネがあるが、

○松本:
そこのところの線量が高いために実施が難しい状況になっている。

○関東佐藤:
燃料デブリという言い方にしたのはなぜか?誰が考えて、そのように呼称するように決定したのか?

○松本:
誰が決めたというわけではなく、一般的に落下した燃料をデブリと呼んでいる。

○NHK花田:
2号機のトーラス室のラバーブーツからの内視鏡調査について。内部に詰め物があったということだが、具体的にはどういった状況だったのか詳しく。

○松本:
(お絵かき)ラバーブーツはこういった床、壁を貫通するような配管があった場合に、ここと、ここにまあ、隙間があるから、そこをゴムのなんといいますかね。筒のようなゴム製のもので上と下を閉めてですね。通通にしないようにする状況だ。ものによればここの中に詰め物をしてだな。例えば、下のエリアの放射線が高い場合は、

ここから放射線が漏れて出てこないようにするというような詰め物を行うとか、あるいは漏洩が場合に蒸気が噴出しないように、こういったさらなる詰め物をするケースがある。今回はこのラバーブーツを見て、本来、こういう詰め物がなければ

ラバーブーツを外せば、すぐここから内視鏡を突っ込んで下の方にいけたわけだが、実際に詰め物があったので、まだどういった材質かわからないが、こういった詰め物を取るところからスタートしなければ内視鏡を挿入できない状況だ。

○NHK花田:
調査の方法を検討という話しがあったが、その検討は詰め物を取ってラバーブーツを外すということで、内視鏡をラバーブーツから入れること自体は今後も選択肢の一つとしてある?

○松本:
諦めたわけではなく、どういったものが詰められていて、詰め物を取るにはどういった方法があるのか、という所といずれにせよ、ここも線量があるので、どれぐらいの作業時間があるかということが必要になる。

中長期的ロードマップの時に示したように、こういった内視鏡を見る方法とか、トーラス室にロボットを入れる方法とか、何種類か今検討している段階だ。

○NHK花田:
トーラス室にロボットを入れるスケジュールは?

○松本:
4月中に入れる方向で準備を進めている。

○NHK花田:
これも入れる前には事前に、

○松本:
少なくとも前日には案内したい。

○NHK花田:
明日の3号機プールの水中カメラ調査の予定はどうなっているか?

○松本:
今のところ予定通り行う予定だ。天候が荒れなければクレーンの使用が可能なので、明日の朝、特に風だが、午後のGOを決める予定だ。

○NHK花田:
明日はプール水の放射性物質の濃度を測る予定はあるのか?

○松本:
放射性物質の濃度は循環冷却システムからサンプリングして定期的に行なっているので、明日は水そのものを取って測定する予定はない。

○フリー木野:
魚のサンプリングだが、今後の予定というのは何か具体的に出てきたか?

○松本:
以前示したままであり、漁業組合と相談しながら6月まで順次取っていく予定だ。

○フリー木野:
そうすると現状は魚種、捕る量、場所を含めて計画があまりないと言うことか?

○松本:
今のところ、魚種等に関しては網で漁法等が決まっているので、船引網であれば中層から上層に居るコウナゴとか、今回とれたシラウオのようなものがかかってくる。刺し網だとカレイ、ヒラメ、アイナメといったものが捕れると思っている。底引き網だと同じく、カレイ、ヒラメ類、カニ、タコを捕る予定になる。

○フリー木野:
網のやり方により捕れる種類が違うと思うが、そういうのはある程度一定の魚種を定期にきちんと取って行かないとデータにならないですよね。とれた時にとれたものだけ計っているというのは、モニタリングにならないと思うが。モニタリング計画はないのか?

○松本:
先ず、これまでこういったことが一回ももやられてないので、6月までの3ヶ月間にかけてどういった魚がとれて、どれぐらいの放射性物質がとれて、どれぐらいの放射性物質を持っているか、きちんと把握したいと思っている。

また、こういったものに関しては漁業組合との話でシラウオは季節的に捕れるということは分かっている。

○フリー木野:
漁業組合と話をするのは当然だと思うが、漁業組合の方はモニタリングの専門家ではない訳で、何をどうやってやるかというのを、ある程度指示して行かないと行き当たりばったりでやっているとモニタリングにならないと思うが如何か?東電としてはとれたものだけやっておけばいい、という判断か?

○松本:
ハイ。とれたものをきちんと測定して、継続的にサンプリングとして取れていけば問題ないものと思っている。

○フリー木野:
とれたものも量も種類も全くわからない状態だが、取り敢えずそれで問題無いという判断か?

○松本:
ハイ。取る量は放射能の測定上必要な量さえ取れれば、まあ、多い少ないというものは漁業組合の間隔はあるかと思うが、今のところは放射能の分析が目的なので、必要量取れれば問題無いと思う。

○フリー木野:
その調査方法は先日も伺ったと思うが、実際に始めてみて、今回はイシカワシラウオとコウナゴしか捕れていないわけだが、このような状況で大丈夫、妥当なのかは、文科省や水産庁など国の方に確認はされているか?

○松本:
とれた魚種、測定結果については連絡している。

○寺澤:
よろしいか。

○フリー木野:
連絡はどちらに?

○松本:
文科省と水産庁だ。捕った漁業組合にも連絡を入れている。

○フリー木野:
文科省、水産庁は問題ない判断だったのか?

○松本:
ハイ。特にコメント等はない。

○松本:
まだ初めての測定なので、今後、サンプリングの様子や捕れ方によっては指示があると思う。

○おしどり:
ヒドラジンを含む水溶液が漏洩した件について聞きたい。ヒドラジンは水質汚濁防止法の指定物質になっている。この第五条八の有害物質使用特定施設として、環境省に東電は届出をされているのか?

○松本:
その辺の手続きがどうなっているかは確認する。

○おしどり:
ヒドラジンを現在使用していることについて、水質汚濁防止法にかかわらず、何らかの規制に基づいて、どのような法律を運用してヒドラジンを使用しているかもお答えいたければありがたい。

以前から質問している東電社員の方々の電離健診の血液検査で基準値外で高い方、低い方、それぞれの項目の人数と、被ばく医療分科会で本店の産業医 菊池先生が発表されたデータの基準値も回答を頂きたい。

○松本:
菊池先生が設定された5μIU/ml だが、こちらは私どもが分析を依頼してる 0.38~3.64μIU/ml と違うが、こちらに関しては何を使うかによっては色々文献があるようであり、菊池先生に確認した所、

こちらは原爆被爆と甲状腺機能低下の関連される論文があり、そこから5μIU/ml という頻度があったので、そういった一般的な文献と併せるという意味で今回は使用したということなのだそうだ。前回、血液検査の中で上に外れた割合としたに外れた割合だが、

こちらに関してはそれぞれ区別した集計をおこなっていないので、データとしては持っていない。

○おしどり:
わかりました。ありがとうございます。TSHの検査会社の基準と菊池先生の用いられた基準の違いを回答いただきありがとうございます。FT3とFT4についても教えて頂きたい。これは菊池先生は検査会社の基準を用いたのか、もしくは何らかの他の文献を用いられたのか、お聞きしていたがどうだったのか?

○松本:
それは質問としては認識していなかったので、再度確認させて頂きたい。おしどりさんが以前の会見で質問された(東電の雨量測定)レーダーだが、私どもが使っているレーダーに関しては、PPIスコープだそうだ。

○おしどり:
場所は?

○松本:
場所はセキュリティーの関係からお伝えすることはできない。

○関東佐藤:
ラジオ番組で作業員が5次、6次請けだったり、ピンはねされていたり、連帯責任を負わされていたりと、作業員の生の声が報じられているが、こういったことを改善する考えはないのか?

○松本:
ハイ。いわゆるそれぞれの作業員が自分が契約している雇用要件と実際に払われる金額や条件が異なるといった場合は、東電の資材部の方に申し出て欲しいと言うことでJビレッジで案内はさせてもらっている。

○関東佐藤:
それでなんか改善されたことはあったのか?

○松本:
何件家問い合わせは受けているようであり、それぞれきちんと対応をさせて頂いている。

○関東佐藤:
連帯責任というのはどういうことなのか?

○松本:
私もそのラジオ番組を聞いていないので、どういったことが話されているかは承知していない。

○関東佐藤:
ありがとうございます。

○フリー木野:
★先程、木材を燃やしたあとの灰の処理に問題があるという話だが、具体的に灰の処分というのは何が難しいのか?

○松本:
灰の処分は灰を引き取る企業に引き取ってもらい、一般的にはセメントに混ぜたりする処分を行なっている。

○フリー木野:
今回は何が難しいのか?

○松本:
そういった企業の受け取りの了解がまだ得られていないと言うことになる。

○フリー木野:
受け取り側の企業に打診はされたのか?

○松本:
ハイソウデス。

○フリー木野:
引き取りが難しい理由とは具体的にどういうことだったのか?

○松本:
国の基準が定められているが、現在、セシウム134/137を含む樹皮を燃やした際に出る灰を石炭灰に混ざるわけだが、その混ざった状態では引き取りは難しいということで返事を頂いている。

# 難しいのは灰ではなくて高濃度の放射性物質のお引取りが難しい。

○フリー木野:
交じる灰について放射能レベル、濃度等がどれぐらいになるからという説明はされているか?

○松本:
予想はしているが、今のところ混じっていると取り扱いは難しいとい事で連絡を頂いている。

○フリー木野:
(放射能濃度)どれぐらいになる予想か?

○松本:
手元に数字がないので確認する。

○フリー木野:
よろしくお願いする。前にも聞いていたが、雑固体廃棄物減容処理建屋の元々あった施設の告示限度濃度ではなく、実際に出てくる焼却設備の仕様がわかればと思ったが、わからなかったのか?

○松本:
いわゆる一般的な仕様であれば設置許可に載っているので確認させてほしい。

○フリー木野:
よろしくお願いする。

○寺澤:
滞留水:2号機から高温焼却炉建屋への移送を現在行なっているが明日は停止する予定。併せてプロセス主建屋へ移送先を変更する予定。6号機は移送予定はない。水処理:キュリオンでベッセル2塔、サリーは交換予定ない。2号機原子炉建屋ブローアウトパネル PCVガス管理システムでダストサンプリングジッする予定。

○松本:
福島第一の状況のワンペーパーがまだ間にあってないので、

○寺澤:
配りました配りました。

○松本:
追加の説明をさせて頂く。原子炉、格納容器の状況はご覧のとおり。1号機、格納容器温度はほぼ49.8℃や49.9℃で落ち着いてきている。4月7日の夕方に一時的に窒素ガス封入装置が止まった影響はほぼ静定したのではないかと見ている。

(1号機)水素ガス濃度については、これまで0.0%で暫く続いていたが、昨日の昼過ぎから若干上昇しており、現在 0.09Vol% という状況。朝方、0.11Vol% まで上がっているが、引き続き様子を観察していきたいと思っている。

★2号機だが、格納容器の圧力が29.38Paゲージとなっているが、こちらは3月末に内視鏡を突っ込んだ時から窒素ガス封入を再開しているが、その前後からずっと上昇気味だ。従って、この点に関してもどういった要因が考えられるか様子を見ている状況だ。

裏面だが、水処理システムに関しては先日、淡水化装置から濃縮貯水槽移送ラインからの漏洩があったが、毎日行ってる南放水口でのサンプリング結果は今日の夕方の会見で間に合っていない。従って明日準備ができ次第、全β含めて皆様に報告したい。

以上だが、質問あるか?

○寺澤:
それでは本日の会見は終了。





~ 終了 18:56

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