2012年8月27日月曜日

平成24年8月27日(月) 経産省 保安院 ブリーフィング 16時 ~ 発電用軽水型原子炉施設におけるシビアアクシデント対策規制の基本的考え方

平成24年8月27日(月) 経産省 保安院 ブリーフィング 16時 ~

IWJ Independent Web Journal


○プレス



■福島第一の状況

○森山対策監:
本日は東電から報告3件。その他、シビアアクシデントの取りまとめがある。後ほど山形課長からポイントを説明する。まず、福島第一の状況について作業状況を簡単に紹介する。

最初に4号機プールから取り出した未使用燃料だが、本日から3日間掛けて調査を行う予定。腐蝕とか損傷状況を調査するということである。★保安院も立ち会い、意見聴取会の専門家で都合のつく先生にも立ち会って頂く状況だ。

多核種除去装備だが、3系統設置する予定だが、そのうちの1系列がとりあえず設置されたということで、8月24日から放射性物質を含まない水を使い、通水試験等を行なっている。9月10日過ぎまでとりあえず試験を行うと聞いている。

多核種除去装置については、まだ、意見聴取会で検討、評価を進めている状況にある。窒素供給装置だが、インバータ故障で停止していた一つの装置だが、インバータの交換を終えて本日から試運転に入っている。

実際に供給ラインに接続し、試運転を今のところ、1週間ぐらい行った上で本格運用に入るかどうかを判断するということである。その他、パラメータはあまり変わってないので説明は省略したい。


■1F信頼性向上対策に係る実施計画に係る更なる対応に関する指示に対する報告

それから東電からの報告だが、これは保安院からの指示に対する報告ということで3件あった。本日は報告だけなので、保安院として評価していくが、どういった報告か、ポイントだけ紹介する。

先ず、タンク増設に対する報告(http://j.mp/U58GRN)だが、これは信頼性恒常性対策として保安院として評価し、7月25日に既に知らせているが、その中で幾つか東電に指示をして対応を求めている件があった。

で、本日、報告があったのは、その内の一つである処理水の発生量の見通しと、これに対するタンクの増設計画についてということである。表紙を開くと横長の資料、東電からの報告(http://j.mp/Pkna1d)があるが、

1ページの左下にあるが、これが現在のタンクの貯蔵状況、あるいは計画である。現在、22万トンほどの貯蔵容量があるが、現在、常設中のもの、計画中のものを併せて、約40万トン程度の容量となるが、

その右のページを見ると、この40万トンでおおよそカバーできるのがH25年11月ごろまでということである。で、その後の対応については、あまり具体的なことは書いていない。7ページ目を開くと、

第二ステップということで書いてあるが、増設エリアの検討とか、こういったことをこれから行なっていくと。で、新しく増設するには、森林伐採や、敷地造成が必要になるということで、今後、引き続き報告するといった事、更に地下水バイパスなどにより、流入抑制を図っていくと言ったことが書かれている。これは以上だ。


■濃縮水移送配管からの漏えい対応に関する報告

2つ目は、濃縮水移送配管からの漏えいに係る報告(http://j.mp/U58LVr)ということである。これは以前、配管から漏洩したものが海まで漏洩したということで、8月6日まで、一度評価をしているが、その際に東電の中で海洋に漏洩した場合の評価手順といった事が定められていなかったということで、

これに対する手順を定めるように言っていた。で、1ページ開くと横長で概要版がある。影響評価フロー(http://j.mp/PLv8wt)というのがある。

漏洩の有無を先ず確認し、その度に漏洩経路や放出高での測定を行った上で、漏洩がある場合は、直ちに沖合での評価を行う。

それで特に雄な変動がなければ、通常のモニタリングに入ると。そこでさらに有意な変動が出れば、更に沖合での評価をするといった流れになっており、

速報として1週間程度を目途に速報すると。それから1ヶ月を目途に評価をするといった手順が、本日提出されている。これについてもこれから良く内容を確認していきたいと思っている。


■4号機タービン建屋 滞留水移送ラインからの漏洩対応

もう一件、4号機タービン建屋における滞留水移送ラインからの漏水に対する対応(http://j.mp/U58DW1)これは、タービン建屋の滞留水を移送している配管から漏洩したということで、これについても幾つか指示をしていたが、

本日指示をしたのは、ええ、ポリエチレン化、この前倒しの計画。それから漏水の装置検知対策などである。それで、また、表紙をめくると東電の報告が出てくるが、ページ数で5ページ目を開くんだ。http://j.mp/PLvAuy

現在、滞留水の移送については、2号機、3号機からそれぞれ廃棄物集中処理建屋へ移送しているが、計画としては2号機のものを3号機にうつし、3号機、4号機はつながっているので、4号機から廃棄物集中処理建屋へ移す、

そういったことを計画と合わせてポリエチレン管に変えていくということであった。もうすぐ終わるというところで、先般(http://j.mp/QFn5jx)漏洩があったわけだが、この5ページから下3行目だが、

この計画を当初、9月11日に、特に4号機から廃棄物処理建屋へ移すラインだが、8月30日使用開始、ということで、10日強ぐらい前倒しできる、するという報告である。それからその他の漏洩検知等の対策については、8ページ以降にあるし、

12ページに対策スケジュールがあるが、これから実際に漏洩した場合、どういうふうに漏洩が広がるのか、とか、漏洩検知器システムの検討、あるいは重要機器への影響を排除するための検討をこれからしていくということで、

こちらについては、検討のスケジュールが示されているということである。構内についてもこれから内容の確認をしてまいりたいと思う。今日、報告があった3件は以上だ。


■発電用軽水型原子炉施設におけるシビアアクシデント対策規制の基本的考え方★★★

○森山対策監:
次にシビアアクシデントについて山形課長から説明する。質問は後ほど、山形課長の説明が終わったあと受けたいのでお願いする。

○保安院山形:
本日、「発電用軽水型原子炉施設におけるシビアアクシデント対策規制の基本的考え方について(現時点での検討状況)」http://j.mp/U58l1s だが、取りまとめて、原子力安全委員会の方へ、先ほど報告してきた。

では、資料について簡単に説明申し上げたい。別紙(http://j.mp/PLwreP)で手元にあるが、1枚めくって概要というカラーのところがあるが、この2ページを使って説明させて頂きたいと思う。

先ず、この検討だが、なぜ、こういうことをやっているかというと、事故のあと、政府としてIAEAに出した昨年6月に出した報告書だが、そのなかでも、やはりシビアアクシデント上、法規制上、要求していくことが書かれているし、

昨年10月だが、原子力安全委員会の方から、シビアアクシデント対策について保安院は検討して、適宜検討するようにという指示も頂いている。

また、先般、成立、交付された改正炉規制法にも重大事故という表現になっているが、そういうものを防止する対策を取るようにと、まあ、そういうことになっているので、

できるだけ我々としては寄生委員会の検討が速やかにできるように、できるだけ情報をまとめて整備しておこう、そういうことでこの検討を始めてたものである。

そしてまた、これはまだまだ、今、検討過程という面を有しており、まあ、皆さんが読まれると擁護の定義が甘いんじゃないか、というところがあるかもしれないが、★★我々としてはこの報告が、原子力寄生委員会の方の検討で参考にされて、速やかな規制内容の決定にすることを期待している。

# 期待しているよ。

中身のほうだが、ええ、1ページだ。先ずどういう事かというと、シビアアクシデント対策を含めた深層防護ということである。

○保安院山形:
これまで安全規制はだな。俗に3層までと言われているが、ええ、設計基準事項というものまで、規制の対象にしていたと。設計基準というのは、普通、大まかに2種類あり、プラント状態、事故の進展の軸というものと、

プラントの中の話ですね。それと、地震や津波とか、外的事象の強さ、そういうもののどこまでを設計で考えましょうというのが設計基準だが、

これまでは中の話はこの緑、http://j.mp/PLxknz ピンクの③-1のところまでしか考えてなかったと。そして外的事象もこれは過去の地震などを調べて、ここまでということで設計基準を決めてきた。

しかし、今回のことでシビアアクシデントというものが起こりえると。また、設計基準を決めても、地震、津波はそれを上回ることもあるということもあるので、当然、設計基準をきっちり決めていくわけだが、

その想定を超えることはありえる前程になって、想定を超えたものは、多段の層を設けてだな。次の層できっちりと防止していく。そういう深層防護の考え方が必要ではないかと考えている。

この①~④となっているが、①が現行の寄生なので、適切な設計上の想定、それに対してきっちりと対策を取る。そうしても色々機械が多重に壊れる。そういうこともあるので、その、今の設計基準に対して設けられている設備、

それが安全基準を喪失した場合でも、著しい炉心の損傷を防止する必要があるのではないかと。図(http://j.mp/PLxknz )で言うと③-2の部分。そうしていても、やはり、炉心が損傷する可能性がある。

そういうことは否定出来ないということで、著しい炉心損傷が発生した場合でも、格納容器の損傷を防止する。また、大規模な放射性物質の放出を防止するということで、そこの④-1のところだが、

格納容器損傷防止策というのを録るべきではないかと考えるところだ。そして、それでもやはり何らかの事で、大規模な安全機能の喪失で大規模な放出が起こった場合でも、そういう放出を抑制し、拡散を緩和すべきではないか。そう考えている。

そして更に上に防災対策というのがある。今まで下の3つと防災ということだったが、著しい炉心損傷、シビアアクシデント発生を防止する、そしてその拡大を防止するところも寄生で見ていくべきではないかと考えているということである。

そして内的な事象についても、これは確率論的安全評価(PSA)により、できるだけ幅広く、どういう事が起こるかというのを拾っていくと。そして、それに対してある程度、類型化した上で、最も重要、厳しいような事故シーケンスに対して対策。

そして設計だけではなく、ハードだけではなく、ソフト面での対策も必要ではないかと考えているところだ。そして、外的事象に対しては、これまで設計基準というのを定めて、それに対して設備は安全機能を損なわないという規制をしていたわけだが、

それを超える可能性は否定し得ないということで、そういう大幅に超える事象に対して、また、これからは意図的な航空機衝突とか、テロリズムなどに備え、我々は外的事象といっているが、そういうものに対して非常に頑健性を高めた、仮称だが、

# テロ言うなら身元確認も直ぐにできない丸投げ被ばく多重下請けをなんとかしろよ。内部破壊というか、根本システムからしてイカレポンチ。ひデブ。

特定安全施設というものが必要じゃないかと。そして、またそういうものも機能しなかった場合に備えて、可搬型の設備、代替的な設備を用意しておくべきではないかと考えているわけだ。

ここをもう少し詳しく説明すると、今の安全規制では、例えば地震に対しては、500ガルの地震であれば、それに耐える重要な設備は、それに耐えるという考え方をしていた。それに対して、ある程度、裕度を高めるのは当然必要だが、

やはりそれを超える可能性もあるということで、耐えるということから少し視点を変えた形で、頑健性を高めていく。地震であれば、単にガチガチに固く耐えるのではなくて、免震のように影響を緩和するとか。

また、津波のようなものであれば、ひたすら高い防潮堤ということではなく、少し離れたところにバックアップを置いておく形にしておくと。そう言うものを★★特定安全施設と読んでいる。

そして更にそれが壊れた場合の大体、可搬型のものを用意しておくということである。次のページ2ページに、どういう規制審査を行なっていくかというイメージだ。(http://j.mp/PLyzmY)

先ず、上の方の黄色の部分が規制当局としてすべきことだ。先ずは、規制当局のほうで、日本の原子炉というのは、ある程度グルーピングができるので、その代表的なプラントを幾つか選んで、確率論的安全評価とか、

その他の評価を行い、この型の原子炉であれば、こういう事故の起こり方をするので、こういう対策をとるように、というような、ある程度類型化された代表プラントの自己シーケンスグループ、まあ、そういうものを示していく。

このイメージはBWR Mark-1 の例と書いてあるが、いろいろな低圧での注水失敗とか、そのような原子炉の冷却機能喪失、LOCAとか大体グループ区分けできる。そういうことに対して対策を取るようにと規制当局が指示をする。

それが黄色の部分だ。その下の水色の部分は事業者がやるべきことだが、そうは言っても個別プラントごとの個性もあるし、また、事業者が国から言われたからこれだけやるかっ、ということにならないように、自らのプラントについてよく調べて、国から指示されたものが十分かどうか。

そうい事をチェックしていただく。そうするとここはやはり特徴があり、違うことも起こりえる、そうすると規制当局から言われたもの。また、自分で見つけ出したもの、そういうものを合わせた自己シーケンスグループ郡というのを特定して頂く。

国からABCと言われたが、自分で色々やってみるとABCの他にDというのものがあったということであれば、ABCDそれぞれについて対策を取る。

で、ある程度のグルーピングをしているわけだが、一番重要なもの、事故の進展スピード、早いとか、影響度が大きいとか。まっ、そういう観点で事故シーケンスグループを選んでいってグループごとに選んでいく。

それに対してどうすればそれを収束させることが出来るのか、そのために必要なハードの設備は何か、そしてソフトの対策は何かという基本的な方針を決めて頂き、それがきっちりと安全解析をして、ええ、事故が収束していることを証明する。

ここまでが規制者のすべきことだと考えており、それに対して規制当局が色々な審査をして判断していくことである。次の段階は代替スペックが決まると、より詳細な設計をしていく、より詳細な手順をしていく。

それを事業者が作って国が確認、認可をしていく手続き、下の方に移っていく。そして本当のプラント状態ですね。規制当局が見てきたような様々な対策、また、電気事業者が自ら行ったような対策、そういうのも全て含めて、

まあ、どういう安全性なのかという、安全性向上のための評価というのを行なって頂く。これは今回の改正法で新たに加わってきた手続きになる。ここの中で、当然確率的な評価もして頂き、別途国、規制当局の方で定めている安全目標、

それを達成するための性能目標、炉心が損傷する頻度がいくら、いくら、格納容器が損傷する頻度がいくら、いくら。そういうものと比較して、そして、事業者の方では、国内外の知見、運転経験も踏まえて、より安全性を向上させていく、

その右の方の緑になるが、そういうのをみて、また、対策をとっていく。で、対策をとった後、また、何年かしたら安全性を評価して、やはり、こういうところは、他から見習うべきだ、というのがあれば、更に安全性をどんどん向上して頂く。

そういう、上向きのループを作っていこうと。規制当局の方もそれぞれ各社から出てくるような、申請書を見て、やはり一般的な教訓というものもあるでしょうし、まあ、海外の規制を学ぶべきこともあると思う。

そういうものを含めて、規制当局としても安全基準の見直しをして、すこしずつ見直しをして、徐々に徐々に上げていく。そういう形で左(http://j.mp/RRg6e3)にあるが、

規制当局による継続的な改善を行なっていく。これまでは安全性というものは、やはり色々なところで言われているが、ゼロリスクということを証明することではなく、リスクというのはゼロにはならないと。

少しでもよくしていく。それを規制当局、寄生者、被規制者が努力して行かなければならないと考えているところである。このようなところが大枠であり、更に後ろの方の49ページの所には、

さらに、やはりもっと検討すべきことがいくつか課題が残っている。最初申したように、あくまでも現時点での検討状況なので、まだ、残っている課題もあり、例えば先ほど行ったような、外的事象に非常に頑健性のある施設、

まあ、★★特定安全施設の具体的な設計の要求というか、目標というのは、どうしていけばいいのかと。それと、まあ、被規制社の自主的な取り組みを規制上、どう取り扱うべきかと。自主的になんだから規制当局が見ないのか、そうではなく、

把握しないと行けないのではないか。そういう議論もあるし、やはり、こういう実施的な取組を奨励する、それをどのような範囲で、どのような方法でするのか。また、いろいろな設備の信頼性をどのように持たせるのか。

耐震性とか。後、50ページに行くと全体的な安全目標、性能目標というのも見なおすべきではないか。そういうこともこれから検討すべきこととあげている。我々保安院としては、今日時点、ここまで検討したし、

また、今後共内部的に検討しないといけないと思っているが、我々のこの検討状況がですな。★★今後、設置される寄生委員会の検討に役立つことを願っている。

当方からは以上だ。



■質疑

# ~ 1分10秒の間~ 質問する方は大変だ… 原発推進 口実作成組織 経産省・保安院。事故を招いた加害者。

○NHK岡田:
シビアアクシデントの事だが、これは8月6日の意見聴取会が直近では最後だったかと思うが、これから加わったことは何かあるのか?

○保安院山形:
8月6日の時は、先生方から要望の整理とか、考え方の整理が悪いと頂いてきたので。そういうところは直しているが、基本的な構造は変わっていない。

○NHK岡田:
じゃあ、特段ここに記されていることで、委員から8月6日に出た意見で、例えば、何処が変わっている点なのか?

○保安院山形:
中身的に変わっているところはあまりないが。わかりやすくするということで、例えばで申し上げると、一番初めの深層防護のところだが、確か、直したのはだな…、うんと、この8ページのところでだな。http://j.mp/PLwreP

ええ、まあ、深層防護の第三層と第四層の区分の考え方ということだが、ここはわかりにくという指摘を頂いたので、書き直しているが、ええ、まあ、3層と4層の境界はどう区分していくのか、ということだが、ここで、3層と4層の境界を

その、著しい炉心損傷の防止という目的に着目して、まあ、そういう区分をしていくほうがわかりやすいのではないかと。前のレポートでそういう状態に着目してと書いていたが、状態といってもそれは想定だろうという意見もあり、先生たちの意見をいただいて、そういう面で分かりやすく直したところはある。

○NHK岡田:
わかりました。今日、原子力安全委員会に提出されたということだが、今後の見通しはどういうやり取りになるのか?寄生委員会に引き継がれるということだと思うので、なかなかどうなるかは難しいと思うが。

○保安院山形:
今日、報告をして、まあ、★★班目委員長からは概ね妥当じゃないっすか、と。まだ課題もあるのでしっかりやってくださいというようなコメントを頂いておる。

(→ 第35回 原子力安全委員会定例会議 http://j.mp/QJ3wGs)まあ、我々としても、紙の形で綺麗にまとめたのは区切りがいいので、今日取りまとめたが、49ページにあるような課題はだな。

これからも内部的に検討して、ええ、色々調べ物はしておいて。ええ、規制委員会ですみやかに検討して頂けるような用意はしていきたいと思っている。

○NHK岡田:
わかりました。

# 寄生委員会でも保安院の続きをちゃんとやるんだぞ。

○時事神田:★★
今日の安全委員会(http://j.mp/QJ3wGs)でも事業者の自主的な取り組みをどう奨励するのかということが一番難しいのではないかという質問があり、そこが課題だと19ページにも書かれている。

そもそも、やっぱりこの部分、自主的な取組をどう奨励するか、という枠組みにはなかったことが、平成4年のアクシデントマネジメントに関しても大きな教訓だと思うが、この部分に切り込めなかったというのは、時間的な製薬が一番大きいのか?

○保安院山形:
今までの検討状況の中でということでよろしいか?

○時事神田:
はい。

○保安院山形:
これは先ずは規制当局としてどうして行くべきかということで、ずっと順番にやっていたので。そういう順番でやってきたので、これがまだ手がついていない状況にある。

○時事神田:
もう、保安院としての時間が残り少ない中で、保安院として、これをどうするかということはなかなか難しいと思うが、現時点で山形さんの腹案というか、一つのアイデアとして、こういう手もあるのではないかとか、何かそういったものはあるか?

○保安院山形:
まあ、自主的取組をどう奨励していくか、というのは難しいが、一番問題なのは、自主的取組であるレベルを超えた時に、そこで安心してしまうとか、そこで動きが止まってしまうことは良くないことだと思っているので。

これは全体的な思想の問題だが、法技術的には規制はあるラインを決めて、それを超えればいいということだが、そうではなくって、安全というものについては、常に工場を目指してもらうと。

そういうことを法律の中でも新しく安全性工場のため、評価が入っているが、そうい物を使ってだな。ええ、あるなんというか、これでよしということではなく、それでどんどんどんどんレベルアップしていくのかと。

そういうところの考え方をだな。徹底していく。それと、やはり安全性も、やはり競っていただくことが重要ではないかと思っているが、まあ、そこは、まだまだいアイデア段階なので、具体的に各国どのようなことをしているのか、ということも調べながら、資料は整理していきたいと思っている。

○共同通信 竹岡:
新燃料の今日から始めた検査のことだが、今日の中長期対策会議でも同様の話だったが、3日間でやる内容について、もう少し詳しくお願いする。

○森山対策監:
まあ、2体取り出しているが、1体については、少し部品などを外してみて、場合によっては研究機関に持ち込んで調査すると。

基本的に現地では目視検査が主であるが、一部、取り換えが可能な部品については、取り替えて、その部品を、例えば、どの程度腐蝕というのが進んでいるのか、いなのいか、ということも含めて、JAEAの協力も得ながら調査することになる。

まあ、2体のうちもう1体は、特にそういった部品までの調査は行わずに、全体の外観検査になると聞いている。

○フリー木野:
多核種除去装置だが、これは今後、意見聴取会で、例えば何時までにどういう形で何を結論づけるというのは、なにか見えているものはあるか?

○森山対策監:
まだ意見を頂きながら評価を進めている段階なので、まだどういうふうに取りまとめていくのか、という事まではまだ決めていない。

○フリー木野:
これは9月10日ぐらいまではとりあえず普通の水を流してテストという漏洩テストみたいな感じだと思うが、その後はまだ予定が立たないという感じか?

○森山対策監:
そこはまだ、よく保安院の評価も踏まえてだろうと思う。出来る範囲での点検、確認、こういうことは勧められても構わないと思うが。実際に本格的にどう運用していくかも踏まえて、そこはしっかりと評価した上での判断になろうかと思う。

○フリー木野:
そうするとALPSを使うかどうかというのは、東電の毎週水曜日に出てくる汚染水の報告書にはまだ組み込めない?

○森山対策監:
そこはまだ具体的な運用開始時期が決まらないと、あそこにはまだ入ってこないことにある。

○フリー木野:
いつから運用が開始できるという目処はまだ見えない?

○森山対策監:
そこは運用しても問題ないかということを、今まさに評価している最中だから、そこを踏まえた上でのことになるので、いつからということはない。東電は9月からと言ってるとは聞いているが。

○フリー木野:
わかりました。

○森山対策監:★★
それから木野さんから前回質問があった、津波が発生した際に署員というか、作業員の方が避難する際の核発電所のマニュアルがあるのかという質問があったが、いずれの発電所においてもマニュアルは作られていて、どういう場合に、どのような手段で周知をするかということは決められていると聞いている。

○フリー木野:
保安院でその現物は確認されているのか?

○森山対策監:
全部かどうか、私は分からないが、マニュアルまでさかのぼって幾つかは確認している。

○フリー木野:
いくつかというのはそのなかに福島第一は入っているのか?

○森山対策監:
そこは私は確認していない。

○フリー木野:
それは確認できるか?

○森山対策監:
ワカンナイカ?

○フリー木野:
わからない?

○森山対策監:
はい。今すぐにはわからない。

○フリー木野:
わかりました。ではお願いします。

○森山対策監:
はい。他にないか。なければこれで説明終わる。



~ 終了 16時39分

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