2012年11月15日木曜日

東電会見 2012.11.15(木)17:30 ~ 3号機使用済燃料貯蔵プールへの鉄骨がれき落下事故 追加報告の補正。3号機使用済燃料貯蔵プール冷却水喪失時の追加評価。福島第二 作業員4メートル転落事故(調査報告)。ほか

東電会見 2012.11.15(木)17:30 ~

3号機使用済燃料プール瓦礫鉄骨事故の2回目の追加指示報告=プール破損シミュレーション不十分やんけ、で10月29日に提出した報告、に対する補正追加報告。不確定性を考慮に入れた厳しい条件、評価モデルを追加。

(個々の燃料集合体の出力のバラツキを1.3倍増で評価)冷却水が喪失被服管が露出したケースで3号機周辺 2mSv/h、敷地境界増分0.003mSv/h 未満で具体的な数字を新たに記載。

6時間程度で、注水、冷却出来るので何ら問題ない評価を言っといた方が良いという事で(自発的に?)規正庁に追加報告。10/6 2F発生の4m社員転落事故調査報告。本人の不注意が原因。転落時の記憶ないとの事。

【質疑】
  1. ニコ(3号機プール鉄骨瓦礫落下追加評価*)→
  2. 朝日(2F社員落下事故調査報告*)

○プラント

○報告・指示

○福島第二

○その他



■福島第一の状況

○東電石橋:
原子力定例会見をはじめる。

○尾野:
福島第一の状況 http://j.mp/ZyFiHa

[原子炉および格納容器の状況]
1~3号機注水安定。下に補足。2ポつ目。2号機についてのタービン側から原子炉側への注水ラインの追設工事は本日無事終了。とういうことであり1号2号が終了。明日。3号機やる流れになる。

[圧力容器下部温度]
示したとおりで特記事項ない。

[格納容器圧力と水素ガス濃度]
示した通り。特記はない。

[使用済み燃料プール]
1~4号機まで循環冷却継続実施中。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]
2号機タービン建屋から3号機タービン建屋へ。3号機タービン建屋からプロセス主建屋、及び高温焼却炉建屋にそれぞれ移送中。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]
サリー運転中。


1F3号機使用済燃料貯蔵プールへの鉄骨がれき落下に係る原子力規制委員会への追加報告の補正

★★★本日、「福島第一原子力発電所3号機使用済燃料貯蔵プールへの鉄骨がれき落下に係る原子力規制委員会への追加報告の補正について http://j.mp/SXmLPP 」ということで資料を入れている。

資料の意味合いからいうと3号機プールへの落下ということがあり、その関係で指示文書を頂いて、一度、指示文書の回答をしている。

その回答をした後、追加支持が出て、その追加指示に対して再び回答をしているということで、追加指示の方、既に出して10月19日報告しているところだ。

で、10月19日に報告(http://j.mp/RMbILQ)提出以降、寄生庁に説明をしているところだが、その説明の中でもう少し詳しく書いておいたほうが良いと考えられる場所があったので、

# 自発的に?

そこについて補足を加え、それを報告書に追加する形で補正をしたという事だ。で、どのような場所が補足追加になったかという事だが、手元資料で私どもプレス分をめくると追加報告書、11月補正というのが載っている。http://j.mp/SXmUmj

こちらをめくると1ページ目。得に変わるところはない。2ページも変わるところはない。3ページもとく変わるところはない。

4ページ目。ええ、評価の所。評価のところで下から2パラ目。「なお」と書いてあるところ。http://j.mp/SXmUmj

# い、嫌がらせでつか… orz

評価モデル中で想定される不確定性を考慮に入れた最も厳しい条件での評価を確認した。添付資料3とある。

これはあ、評価モデルのモデリングの仕方によって結果にどの程度の感度があるのか、感度について説明した結果を反映したということで、以前は添付3という資料がなかったのでそれを追加している。

それから一番下のパラグラフ。「また」と書いてあるが、冷却水を喪失してもスカイシャインによる敷地境界に大きな変化はなく、… えっと、うんぬんと書いてある。

# 「また、冷却水が喪失してもスカイシャインによる敷地境界付近の線量率に大きな上昇はなく、第3号機原子炉建屋周辺の線量率は毎時数ミリシーベルト程度であり、注水作業を実施・継続することが可能である。(添付資料-4)」

ここのところ、敷地境界付近の線量率の評価は前回示していないので、そこも含めて示した添付4を追加している。それぞれ添付3と添付4を説明したいと思う。A-3 添付3という資料がある。http://j.mp/SXmUmj

こちらはモデリングの話なので少々ややこしいことが多いが、端的に言って2点ほどモデリングのところの感度について、まあ、厳しい側に振るとどういうことになるかという評価を入れている。

一番上の趣旨のところだが、3行ほどかいてある2行目から。「ここでは、評価モデルの中で想定される不確定性を考慮に入れた最も厳しい条件での計算結果を確認する。」ということで示している。

計算条件、1点目るる書いてあるが、ええ、ポチが5ある。その下のところだが、「ここでは、評価モデルの中で想定される厳しい計算条件として、以下に示すモデル上の不確定性を考慮し、…」とういことで、

先ずモデリングの中で取り扱い燃料集合体のモデル化をするが、その際の燃料の出力ばらつきというのを 1.3倍程度に増加させることで、モデル化した際に平均化される処理の部分を厳し目に振るとどうなるかということをやっている。

もう一つが燃料集合体は、どんなものでもそうだが、熱くなってくると輻射熱という形で熱を外に放出していくことになる。

今のモデルは輻射熱で熱を放出する効果も見込んでいるが、輻射熱による熱の放出というのが、仮になかった場合は、輻射で外に放散される熱がその後少なくなるので、結果が厳しくなるでしょうということで、モデルの中の輻射の扱いの感度を見るということで感度を見ている。

それがした二つのポツだが、使用済燃料ラックの中心部にある燃料から輻射が小さくなる。これ、輻射が小さくなるというのは隣接する燃料が殆ど同じであれば、当該燃料からの輻射というのはお互いに隣接する輻射に相殺させるとうことだが、

こうした場合に結果的に複写による放散が小さくなるということで、当該燃料の被覆管の温度がモデリング上、小さくなる可能性があること。

これに対しては輻射モデルを組み込まない評価をするとどうなるかということを行なっている。2点目として、同じチャンネルに設定してる、これ、チャンネルというのはモデリングのことだが、複数の燃料を二つのチャンネルに縮尺してモデル化しているが、

その際の発熱量の平均化処理の中で最も厳しい燃料を突起してみていくとどうなるかとうことだ。このために、モデリングでひとつのチャネルに設定される燃料の出力を1.3倍、これはモデリングされる燃料をここに見ていった時のばらつきを
考慮して決めたわけだが、そうしたことをするとどのぐらい感度があるかということを確認している。こうした感度を確認した結果、どういうことになったかというのが、裏面。グラフが書いてあるが、先ず一番下にオレンジ色の線で温度が大体200℃弱のところでサチっているカーブ。

これが燃料集合体の流路が確保されている状態であり、それで標準モデルの状態の温度だ。

それに対して燃料の出力を1.3倍で評価してみると青い線になりますということで、単に出力分のばらつきを大きく見るというモデリング化の修正しても然程大きな影響がないことが分かる。

一方、流路が小さい場合、流路が狭められていて、がれき等が乗っていて殆ど流量が狭まっている状態。これが以前示している黒い線だ。

黒い線の場合だと、大体800℃近辺まで上がるのに黒いライン担っている。この黒いラインに対して燃料の出力を1.3倍に厳し目に評価すること。それから輻射モデルを用いない方法をとって感度を見てみると、赤い線になるということだ。

で、この赤い線になると800℃に達する日数が約1日になるということであり、ええ、議論の中でモデリングしている中のパラメータをモデル化する上での扱いの感度がどれぐらいになるかということを見ておくことにより、

標準ケースで2日と計算しているものが、ある意味十分な裕度があるものか、というような、ええ、ことがよく分かるという議論だったので、そうした評価結果を追加として加えた。

で、そうしたことを加えてページもどって4ページ目。http://j.mp/SXmUmj まとめのところとしては、ええ…(6秒の間)  まっ、1日、と、いうような、元々、あの、2日程度ということで、これで結構だが、ええ、

★★★4ページの所の下から2パラ目の一つ上。最後の2行だが「使用済燃料貯蔵プールへの注水作業は約1~6 時間で着手可能である。」ということで、まあ、万が一の場合でも対応時間はありますよ、ということの結論については余裕が有ることを示している、という内容だ。

こちらについては元々の追加報告(http://j.mp/RMbILQ)そのものの内容を変えることではなく、★議論の中で出てきた技術的な関心事項について更に詳細を書き加えた内容だ。


3号機使用済燃料貯蔵プール冷却水が喪失した場合における使用済燃料の健全性および影響評価補足

でえ、もうひとつ関連した資料ということで★★★「福島第一原子力発電所3号機使用済燃料貯蔵プール冷却水が喪失した場合における使用済燃料の健全性および影響評価補足資料 http://j.mp/ZyFx50 」

ということで書いてあるが、こちらは今ほど説明したモデリング化の中身の詳細だとか、そのモデリング化の中でモデルを作るときのいろいろな幾つかの項目があるが、それぞれについて感度を見ていくとこういう事ですということで、

このモデル化はあまり感度がありません。このモデル化はちょっと感度がありますと。そういう事を示したものだ。今ほどの結果として示している資料というのは、感度が大きかったモデル化の影響の部分を全部悪い側に寄せてみたらどうか、

ということを示した、というものである。もう一度先ほどの追加補正という資料の本体に戻っていただきたいが、http://j.mp/SXmUmj 添付4という資料があり、こちらは仮に燃料が露出している場合の線量評価ということで、

まあ、★★3号機周辺で数mSv/h程度と申し上げていたが、3号機周辺で2mSv/h、敷地境界で増分というのは、0.003mSv/h 未満ということで、前回、数mSv/h程度と書いている内容について具体的な数字を示したということである。

本件については以上だ。


■福島第二 4メートル転落負傷者(調査報告)

それからあ、「福島第二原子力発電所プラント状況等のお知らせ(11月15日) http://j.mp/XI5PlW 」これは福島第二の日報だが、この日報地震は特に説明することはないが、

★★★一番後ろにPP資料が入っている。別紙と書いてあるものだ。台の上に人が乗っていて「堕ちるマンガ」が描いてあるのものだ。こちらのええ、資料だな。こちらを示したいと思う。

# 東電社員が4メートル落下して全治一ヶ月の堕ちるマンガ。力作

ええ、これはあ、福島第二の4号機で、ウォール回収ピットの塗装作業をしていた方が落下して怪我をした。これは当社社員だが、ありました、ということである。

でえ、そのことは既に紹介(http://j.mp/SrNAuw)しているところだが、その状況であるだとか、ええ、じゃあ、今後、どのように気をつけていくか、ということを示した資料だ。まず左半分を見るんだ。

あ、先ず真ん中を見たほうがいいな。真ん中の絵を見るんだ。ボール回収ピットというのは下に彫り込まれた施設だが、上からアクセスして下の方に降りていくということだが、

ええ、作業架台が乗っており、その作業架台で塗装を行なっていた当社社員が架台に開いている開口部から4メートル落下して怪我をした事案。どのような状況であったのかというのが左に書いてあるが、

写真、これ、地面から下を見るような形で写真をとっている。白い矢印で当該の方が動いたルートを示しているが、地面から見たところで白いルートで架台上の手すりがついている足場を通って、ええ、架台を通ってですな。ええ、、

その後、階段を降りて、当該のグレーチングの上についている。で、今、白い服を来た人が写っているが、そこの人のいる足元の所に開口部がある。

そっから落下したということである。一番下の写真が開口部の写真であり、この開口部から、ええ、落下をしたような状況だ。当日の状況から言うと、ここでは複数の人間が作業しており、

落下をした音を聞いて近くにいたもう一人の作業者が当人のところに行って、それで、状況を確認の上、他の作業者にも連絡をし、幸い本人は動けた状況だったので、

ま、介助をしながらこの階段、ハシゴを登って上に上がってきたような状況だった。再発防止対策で言うと、原因の裏返しになるが、右の方に書いている。

そもそも開口蓋が開いていたことに気が付かないで、この方は落ちてしまったということだ。開口蓋、これは上から下に通ってくるので、下から上がってくる人がいなければ閉まっているということが普通だが、開いていたということだ。

★★開いていた理由については状況がわからなかった、ということが、ええ、実態だが、対応としては、この開口部については閉めた状態で固縛をすることにした。

# わからなかったって、、単に閉めるべき人が閉め忘れたか、下で作業している人がいたかの2つに1つじゃないの? 原因はわからなかった (・・?。 東電の杜撰な作業管理の実態により、死亡事故につながりかねない全治一ヶ月。ということでおK。追求な。

ええ、この固縛を解いて開けるということであれば、その了解を取るということで、基本閉めた運用とすることにした。

ええ、当該のピットにおいては、このような開口部、6箇所ほどあり、その内2箇所の蓋が開いていたような状況であったということだ。なお、類似の、ええ、開口になる蓋。グレーチングの開口蓋については全て固縛処理をすることで処置をしている。

ええ、そのような状況だった… 

~ 30秒 ~ 

○東電石橋:
それでは質問を承る。(21分)


■質疑

○ニコニコ七尾:
使用済み燃料プールへの鉄骨落下事象による追加報告書(http://j.mp/SXmLPP)の3ページだが、この報告書の中で冷却流量、まあ、約10%、20、60%、100%とあるが、これは前の資料にもあったが、極小の場合は何パーセント?0%とか?想定しているのは。

○尾野:
これは0ではなく、殆ど詰まっているぐらいの状態だ。90数%詰まっている様な状態である。

○ニコニコ七尾:
そうすると数%というのは?

○尾野:
ほんの数%ぐらい、ということだ。

○ニコニコ七尾:
え?それは具体的な値はない?ないというのは辺だと思うが。

○尾野:
えっと、ちょっとまつんだ…20秒… 3%程度ですな。あの… 開口が100%開いている時の 循環流量に対して、大体3%程度だ。

○ニコニコ七尾:
この3%、10、20、60は切りのいいところだが、3%の根拠を参考までに教えて頂きたい。

○尾野:
えっとお、この3%と言うところから来ているわけではないが、どんどん上に石を積んでいって流量が減っていった状況は摩擦圧損が増えてく形で表される。

ただし、がれきのような形のものと完全閉塞ということができないので、まあ、ある程度の割合というのは、どうしても開いてくるということになる。でぇ、

具体的に3%と言う数字を狙ったわけではなく、非常に大きな摩擦圧損を与えて、殆ど流れないぐらいの圧損を与えて評価を行ったということであり、その時の流量が流量で換算して3%ということである。

○ニコニコ七尾:
なるほど。わかりました。

○尾野:
実際にはもっとそこまで石だけ積んで詰めるのは難しいと思う。

○ニコニコ七尾:
なるほど。わかりました。

○朝日こん:
2Fの事故の関係の再発防止対策だが、基本的なことで確認だが、塗装作業の目的は、塗装は何のためにしていたのか。落ちた原因だが、これは勿論本人の不注意という部分もあると思う。

が、それ以上に開口部が開いている危険性ものがあったということか?なんか、本人の注意的なことで防ぐことややっぱり難しいレベルの自称ということなのか。

# 東電擁護解釈したがる朝日記者。あの写真見てあの職場が普通だとよく認識できるね…

○尾野:
えっとですねえ。★★★これ、本人、落ちた時の記憶というのが飛んでますので。そういう意味で、その時の状況がどうだったか、というのを聞くのが難しいが。

# き、記憶が無い… ガ━━(;゚Д゚)━━ン!! 初耳なんですが… 

写真を見るとはしごを降りてきてすぐ、なんというんすかね。畳半畳分ぐらいは、空きの所に開口部が開いていると。ですからはしごを降りてきた時点で足元の状況を十分確認していれば、開いていれば気付いたと思うが。

まあ、落ちてしまったところからすると何らかの理由で気づかなかったということかと思う。でぇ、ええ、もともと作業するような場合は、

ええ、こういった架台のところであれば、★★★足元等に開口部がないか注意することが一つ基本ではあるが、ええ、まあ、ある意味、うっかりという状況は「人」であればあるのではないか。

と、いうことで、ええ、こうした開口がぁ、、 ええ、、ようは開けたままで放置されるような状況がないように、全て、し、閉めて、ええ、基本は閉めた状態で ばんせん をしとくと。

開けるということであれば、それは了解を求める、という形にして、ある意味、あの、すこしハード的な、ええぇ… ステップを設けると、いうことにした。

○朝日こん:
2つ目の質問だが、塗装作業の目的は?

○尾野:
あっすいません。塗装作業自身は日常的なメンテナンスだ。海辺の施設だからピット内でこうした、あのう、設備に腐食等が出てきた時に、まあ、そのまま手入れ塗装しておかないと、ええ、とそ、あの、手入れの範囲が広がっていくので。ええ、まあ、いわゆる通常の日常的なメンテナンスだ。

○朝日こん:
なんか、この2Fで今回復旧に係ることで特に必要になった作業ということよりも定例の作業という?

○尾野:
これは、あの、通常の、あの、設備活動のたぐいのものだ。

○朝日こん:
わかりました。

○東電石橋:
特に明日の作業につて伝える事項もないので本日の会見は終了させていただく。



~ 終了 17時28分(28分)

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