2012年11月16日金曜日

東電会見 2012.11.16(金)17:30 ~ 中長期ロードマップ要員計画に関する記載に誤り(福島県指摘)。事故直後DIANA拡散予測 未公表分公開。核種分析結果確報。ほか。

東電会見 2012.11.16(金)17:30 ~

廃止措置ロードマップ1F人数見通しの表記、日本語がおかしいということで福島県から指摘、修正した旨の報告。冒頭尾野氏の報告が何を言いたいのかよくわからないので、作業員確保の見通し報告資料は要確認。不足しない従来主張にかわりなし。

  • 「2012 年5月時点において福島第一原子力発電所に従事登録している作業員数は約24,300 人となっており…」
  • 「2011年3月11日から2012年5月末までに福島第一原子力発電所に従事登録したことのある累積作業員数は約24,300 人となっており…」

既に公開済みの事故直後のDIANA拡散予測、未公開分のデータを公開。記者からの指摘でビデオ会議映像に映っていた拡散予測図を調べていたところ判明、確認できないできない場面も一つあるとのこと。

気象、風向き、放出量、曖昧でデータ自身に意味ないので非公開でも問題ないから東電に落ち度ない、寧ろ公開したことを評価しろ、といいたげ報告。

来週からレーザー、シュミットハンマー等を使った3回目の4号機建屋健全性調査、ほか。

【質疑】
  1. 朝日(ダイアナ拡散予測未公開分*)→
  2. 上出(ダイアナ拡散予測未公開分*)→
  3. 東京新聞(ダイアナ拡散予測未公開分*・廃止措置ロードマップ訂正-必要作業員数見通し*)

○プラント

○報告・指示

○環境モニタリング・サンプリング

○その他



■福島第一の状況

○東電かみじま:
定例会見をはじめる。

○尾野:
福島第一の状況 http://j.mp/THyOPJ

[原子炉および格納容器の状況]
1~3号注水は安定。3号機2ポつ目。1号、2号でタービン建屋からの注水経路について改良をしていたが、本日、3号機についても終了し予定は完了。

また、中水流量の目標値だが11月の計算結果にもとづいて、それぞれ1号機については4.5、2号機 6.0、3号機 6.0 ということでセットを書いている。

[圧力容器下部温度]
ご覧のとおり特記事項はない。

[格納容器圧力と水素ガス濃度]
示した通り。特記はない。

[使用済み燃料プール]
1~4号機まで循環冷却継続実施中で特記事項はない。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]
2号機タービン建屋から3号機タービン建屋に9時43分まで移送を実施。3号機タービン建屋から高温焼却炉建屋に移送中。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]
サリー運転中。


■1~4号機の廃止措置等に向けたロードマップ(訂正)

2点目。★「東京電力(株)福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けたロードマップ(訂正箇所) http://j.mp/THyqAM」という資料がある。これは正誤表という形になっている。中長期対策のロードマップの中で、

★★★中長期対策のロードマップの中で1Fで働いている人の人数の見通しということで書かれている場所だが、中長期の取り組みに向けた要員計画の説明の中で、現行と描いてある所、下線が書いてあるが、2012年5月時点において、

福島第一原子力発電所に従事している作業員は24,300人となっており、要員の不足は生じない見込みと書いてある。で、先般、福島県からこの表現は表現として誤っているという音で指摘を受け、★日本語の記載としては誤りであるということでお詫びの上訂正することにした。

(正)という方を見るんだ。当該の場所だが、2011年3月11日から◆2010年5月まで、ええ、福島第一に登録したことになる累積作業員は2430人となっており。あっ、失礼。24,300人となっており、

# 2012年でつ。

ええ、一定の線量を超えるもの。50mSv、978人を差し引いても要員の不足は生じな見込みということで、こちらは累積人数を示しているということが読み取れない内容になっていたと言う事を訂正している。

でぇ、次のペーパーで★★★


ということで数枚の資料を書いたが、数字の意味合い、それから誤りを訂正してどういう累積であるか、という意味合いを改めて書きなおすということについての説明書を本日、福島県殿に提出してござる。

これが二点目。それから3点目だが★★★手元にダイアナの出力帳票というものを複数置かせて頂いている。


■DIANAによる放射性物質拡散予測図(未公開分)

★★★「DIANAによる放射性物質拡散予測図(PDF 20.6MB) http://j.mp/THyu3q 」こちらについて説明したいと思う。先ず、拡散予測ということでは、発災直後、随時行なっており、昨年10月に通報連絡をした帳票について、ええ、提出して欲しいということで、ええ、こちらの会見の方で配っていた。

でぇ、その後ぉ、確認の中でぇぇ、ええ、それ以外にも、ええぇ、★★★緊急事態対策本部の中で共有されていたデータがあることがわかったのでぇ、それを取りまとめてぇ、ええぇぇ

# 配っていた?? 何この歯切れの悪い回答 ( ゚д゚)  配っていた→ 「放出予測図原本(3月12日 13日 通報連絡実施分)

公開すると。いう、ことで、本日出している次第だ。資料一覧という所見るんだ。めくると資料番号が書いてある。資料1-1から1-4が13日の2号機のもの。資料2-1~2-6が3号機のもの。資料3-1~3-19も14日の3号機のもの。

資料4-1~4-2 が14日の2号機のもの。資料5-1~5-6が14日の2号機のものという状況だ。ちなみに2カラム目に資料ナンバーの所に※(米印)がついてあり、3月14日3号機とうのがあるが、こちらについては共有されているということは、

共有というのは、アレですね。★★★緊急時対策本部の中で解析結果を紹介されているということはぁ、事実としてあるようだが、ええ、当該資料について社内の確認が取れなかった、見つからなかったということで今回は載せていない。

まぁ、あの、こういったようなことがあるので、ええ、引き続き確認をして確認ができれば、追補として公開したいと思って、おります。ええ、ちなみに、あの、この時の解析に関する補足的なことだが、発災直後は電源が全くない状況だったので、

# こういったようなことがあるので… だからテレビ会議公開しろや。判断経緯が一切わからない、隠蔽、秒刻み一般向けピンポイント公開いい加減やめろ。とても反省しているとは思えない。テレビ会議映像は全面公開以外にありえない!

(小声)ダイアナの入力、計算をするための必要な入力だが、ええ、スタックにおけるスタックモニタの放射性モニタの排出量を検出するモニタが動いていない状況で、排出量がわからない。それから気象関係の観測装置も電源がない状態で、

# その時のことはいいよ。解析評価を行なっていた事実を示す資料が全て公開されていなかった、保安院にも提出されていなかった問題と話をすり替えるなよ。テレビ会議の公開、フリー記者の再三の指摘で明るみになった事実をどう考えてんのさ。

動いてないので風向であるとか、風速、あるいは大気の安定度を評価するデータということがとれていないので、ええ、ダイアナの入力に必要な実データがない状態の中で、ええ、まあ、仮のデータで評価をしていた状況なので、

まあ、そういう意味では現実の事象を再現して拡散状況をシミュレーションできるような、そのようなレベルの評価にはなっていなかったということなので、この評価地震が現実の状態を反映していないことは、性質として申し上げておきたいと思う。

何れにしても、あの、こういったデータがあったので、ええ、今回、公開させていただくということだ。ええ、私の方からは以上だ。



■質疑

○朝日こつぼ:
最後の拡散予測について。前回、前にも公表された資料はダイアナの予測地図という認識で良いか?

○尾野:
そうだ。

○朝日こつぼ:
画像で言うと前回が何枚分ぐらい公表されたのか確認させてもらえるか?

○尾野:
今回、画像の数で言うと数えていただきたいが、場面としていうと5場面だ。5つ場面が増えている。でぇ、前回の時点で公表したデータというのは、場面数で言うと5場面になる。

ですので、前回、これは10月の時点で5場面について確認が取れて公表しており、今回、更に追加で5場面について公表できたと。★でぇ、ちなみにもう1場面あるようだ、と認識しているが、そこについては見つかっていない状況だ。

○朝日こつぼ:
それがこの米印になっている14日の3号機?

○尾野:
はい。

○朝日こつぼ:
前回の5場面が何日の何号機か分かるか?

○尾野:
前回の5場面は12日の2号機。それから12日の1号機。それから12日の1号機。13日の3号機。13日の2号機。ということだ。

○朝日こつぼ:
12日の2号機と?12日1号機が?

○尾野:
12日に1号機が2回。

○朝日こつぼ:
2階あるということか。

○尾野:
はい。はい。

○朝日こつぼ:
わかりました。それと風速と風向、現実の気象データがない中で予測された、仮で調べたということを言っていたが、実際にはどういうデータを代わりに入れたのか教えてくれるか?

○尾野:★★★
これは前回出しているものも同じだが、現地にいる人間の体感の風向とか、まぁ、このぐらいの風速ということであったり、あるいは10kmほど離れた所の福島第二の方で観測されている数値であるとか、というようなものを引用する形で行なっている。

で、風向、風速ということで言うと比較的簡単だが、拡散を考えた場合は大気の安定性、要は空気の乱れ具合だな。

そういうところが重要だが、そういった所はデータがなかったので、ある意味代用してやっていく推測を与えてやることにならざるをえない状況だった。

もっと重要なのはスタックのデータがないので、放出されている量がわからない中で評価をしている事になっているので、結果として量の程度の話とか、あるいは拡散範囲、量と範囲、いずれについても十分な評価にならなかったということだ。

○朝日こつぼ:
わかりました。今回、追加として出した経緯だが、どういうことをしていたら見つかったので出したという考えていいのか?

○尾野:
こちらは先般、こちらで質問(http://j.mp/SQQE3M)を(#再三)頂いたが、テレビ会議の映像の中で写っている場面の絵が、前回の公開の中に入ってなかったという質問をいただき、私どもでよく調べてみると確かに前回の報告に入ってなかったということで、

ええ、こちらで見つけ落としているものがあるのではないかということで探して、これだけのものがありましたということで報告しているものだ。

○朝日こつぼ:
少し評価についても話されていたと思うが、今回の結果としてこの予想はどれぐらい制度があったか、現実に則していたか言えるものなのか?

○尾野:
私どもの方としてはほとんど現実に即してないという言い方をすると、ちょっと、あの、、語弊があるが、技術的な意味では、放出量についての線量ですな。

線量というか出たソースの量については、この時点では全くわかってないし、それから風向等についての情報が非常に不確実だったので、そういう意味では評価そのものの技術的価値、というのは、ええ、まぁないと。いうふうに思っている。

○朝日こつぼ:
わかりました。

○東電かみじま:
それでは質問のある方。 

○尾野:
私から二点ほど案内を追加したい。★★作業予定関係だが、年に4回ほどの予定で4号機の建屋健全のために、ええ、点検を行うことでやっている。建屋の、ええ、水平度であったり、あるいはコンクリ強度であったり。

もう既に2回ほど実施しているが、3回目を実施するということで来週から作業を始めたいと思っている。それが一つ。それからあ、福島第一で核種分析の結果については随時出してているが、★詳細な確定版についてはひと月遅れで出しているが、

その確定報が作成できて、10月16日~31日分だが、この公表分の確定報を作成し、HPにアップした。内容的には特に特記事項はない。http://j.mp/THyaSj 以上だ。

○フリー上出:★★★
ちょっとこの会見にしばらく来ておらず間違えたらお許しを。今の朝日さんの質問の補足だが、これ、科学的にはいいものないデータ、と言う言い方だと思うが、

それでも出したというのは、このテレビ会議の色んな方たちからの要望とか、批判を受けたので出したということでよろしいか?

○尾野:
えっとお、まあ、批判を受けたからという意見が正しいかどうか、まあ、必ずしも無いと思っているが、ある意味、10月の段階でサルベージして出せれば一番良かったと思っているが、

(小声)ええ、まあ、あの、当時の混乱の中で資料の整理ということもしきれていなかったこともあり、十分サルベージできていなかった部分であったので、ええ、今般そういう事に気が付いたので、改めて出させて頂いたという事である。

# だから寧ろ評価しろと。事故からどんだけたってんでつか。事故直後の対応を詳らかにする気もなければ、ろくな内部調査もしていない。

○フリー上出:★★★
あの、何故聞いたかというと釈迦に説法で恐縮だが、テレビ会議でもいろんな要望、やり取りがあった中でやっと出てきた経緯もある。

これからも本当は、いろんな物があって、科学的でないと思われているものも、新しく出してこられたとうことだから、更にそういう物をきちんと提供頂ける姿勢につながればいいと思うが、如何か?

○尾野:
あの、ま、色々意見として承るが。今般、こういうことで出したのでよろしくお願いする。

○東京新聞かたやま:
資料(http://j.mp/THyu3q)の中で赤字で1時間後 希ガス南東280メートル120mSv と書いてあるのが、これが1時間後に南東280m地点で120mSvになるという予測を当時していたと読めばいいのか?

○尾野:
えっと、これは、あの、当時の計算結果のアウトプットがそういう数字を示していたというメモ書きだ。ですので、予測のアウトプットとし手は、そういう結果が出ていることを示している。ただ、先ほど申し上げた通り、

ソースタームそのものが現実と違っているので、値自身にはあまり意味が無い、というふうに思っている(フェードアウト) 

# 値自身に意味がなくてもそのような評価をしていた事に意味があるから、検証できるようにビデオ会議公開しろって言ってるんだよ

○東京新聞かたやま:
2-1と書いてある資料のところで3号機ベント前評価とある。これはベント前に参考にするためにやっている評価の中でこういう予測を当時していたと読んでいいということか?

○尾野:
2-1という場面が示したところで言うと3月14日3号機の評価ということだ。で、3号機でベントをしましょうということで評価しているのは何回かあり、10月に公開したものの中にも入っているが、★★★場面に関するメモ書きが入っていたということだ。

# 2011/10/15 放出予測図原本(3月12日 13日 通報連絡実施分) 東電午前会見 08:20~ http://j.mp/XM5AX8

○東京新聞かたやま:
作業員の人の数の予測のところで書き方は変わっているが、作業員の数のところで、これは書き方は変わっているが、作業員の不足が出ないことに関しては変わってないということでいいか?

○尾野:
えっとお、結果に関しては変わらないが、表現の仕方が日本語として誤っているとうことだったので、正しい表記にさせて頂いたということだ。

# 過小表現にこだわるあまりに日本語がむちゃくちゃ。毎度の話。

○東京新聞かたやま:
ありがとうございます。

○東電かみじま:
私から連絡事項1点だけ。来週月曜日19日、こちらの会見は1階で行うのでよろしこ。本日の会見はこれにて終了。

# 来週月曜日、なんかあったっけ。警戒。



~ 17時51分(21分)

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