2012年7月17日火曜日

平成24年7月17日(火) 経産省 保安院 定例ブリーフィング 14時 ~ 大飯原発4号機再稼働は18日21時 副大臣も現地入り

平成24年7月17日(火) 経産省 保安院 定例ブリーフィング 14時 ~

IWJ Independent Web Journal



○プレス

○関連

7月17日(火)第18回 地震・津波に関する意見聴取会 15:00~

関電(大飯)


北電(志賀)




■福島第一の状況

○森山対策監:
福島第一の関係。作業としては今日から原子炉注水に関する冷凍機の試運転をはじめるということである。手元にプラントパラメータがあるが、これまで夏場に向けての温度対策ということで、1号機、2号機の注水量を減らして3号機を増やす作業をしてきた。

今までの評価では、暑い時でも注水温度は圧力容器底部温度は65℃ぐらいで保安規定に定める80℃は十分下回る見込みだが、更に冷却を確実にしていくということで、原子炉に注水する水を冷やすための冷凍機の設置作業をしてきた。

本日から試運転をしていくことになる。2~3日で本格運転に入ろうかと思う。その後、温度がある程度安定して下がってくれば、注水流量も少し変更することもあり得る。

2つ目、水処理関係だが、アレバについてポンプや攪拌機、液位計、いくつか修理すべきところがあった。7月15日からこの修理作業に入っており、8月中旬ぐらいまでに終わる予定だ。

★保安規定認可関係だが、4号機の新燃料先行取り出しに関して、先日、施設運営計画の評価をしたことを説明した。その際、保安規定も変える必要があるということで、先週の木曜日に保安規定の提出があったが、先ほど、この保安規定を認可した。

3時には資料として配れるように今準備している。これは4号機使用済燃料プールから、新燃料を先行して取り出すことに関する燃料の取扱に関するものであり、その認可を本日行ったということである。

その他、福島第一関係の主なパラメータも変更はない。福島第一は以上だ。


■大飯 原子力発電所の状況

★大飯発電所だが、週末に幾つか警報が出ていたが、特に4号機の起動作業には、いずれも支障がないということだ。

今のところ4号機は明日18日の21時頃に起動操作に入れるのではないかという見通しだ。週末に3つほど警報が出ていた一つは送電線のキャリアリレー。以前も警報が出たが、第二大飯幹線のキャリアリレーの故障を示す警報が出て、

これはキャリアリレー内の基板の不具合ではないかということで、最終確認をしていると聞いている。それから大飯4号機の加圧器タンク警報ということで、これは加圧器逃しタンクというのは、一次系の圧力が高まった場合に、

蒸気をそちらに逃がして圧力を下げる装置だが、そこに窒素を供給するラインがあり、その窒素供給ラインの調整弁が一時的に不安定になったんだろうと考えている。3つ目の警報は4号機の非常用ディーゼル発電機に関する警報であり、


非常用ディーゼル発電機は停止中も、なんというか、実際に起動した際にスムーズに回転ができるようにターニングモーターということで、時々ゆっくりと回転させている。で、★そこが過負荷ということでモーターが回らなかったということである。

で、これは過去にも何回か警報が出ているようだが、非常用ディーゼル発電機そのものは、その後、起動試験を行なって問題ないことを確認している。また、ターニングモーターそのものも現在は問題なく稼働しているということである。

ということで、ええ、大飯4号機の作業も、今のところ明日の夜になるということである。副大臣も立ちあうので。すでに張り出しはしているが、あすの夜、再起動。順調に行けば19日の朝に臨界という段取りになる。

私からの説明は以上だ。質問があれば。



■質疑

○テレ朝ところ:
(モーニングバード)一部報道で志賀原発直下の活断層についての調査指示うんぬん、というのが報道されているが、この件に関して説明いただければと思うが。

○森山対策監:
全国の発電所の敷地にないにある破砕帯については、もう一度、全体を見直す作業をしている。その一環として、★本日3時からの意見聴取会において、志賀原発の中にも破砕帯があり、これまでの安全審査では特に活断層ではないという判断はされているが、それも含めて専門家の意見をもう一度聞いてと言うことである。

○テレ朝ところ:
その活断層の可能性が高いという判断で宜しいか?

○森山対策監:
そういう事ではない。今日は前回の意見聴取会からやっているが、前回は若狭湾を中心に。今日は、その時、出来なかったので大飯発電所も含めて順次やっている。

従ってそれぞれの破砕帯がこれまでどのように評価してきたのか、ということをみて、ええ、ただし、あのう、昨年の地震の際に、例えば正断層で動いたという断層もあった。

そういった新しい知見を踏まえてみた場合にどうかということで、そこはもう一度、全てのサイトで破砕帯があるところについては、専門家の意見を伺う、そういう作業だ。

○テレ朝ところ:
ということは活断層の可能性が高いので、専門家の意見を改めてという事ではないということか?

○森山対策監:
そうではない。今日の意見聴取会でどんな指摘があるかわからないが、保安院としては全ての発電所、破砕帯があるところについては、これから順次、専門家の意見を聞きたいと思っている。

○テレ朝ところ:
今日の専門家の意見を聞いたことに関しての、例えばどういう指示を改めて出すとか、どういう検討を改めてするか、というような発表は今日中にあるか?

○森山対策監:
今日はとにかく専門家の意見を伺うということなので、先ずは意見を踏まえて今後の対応を検討していきたいと思う。

○テレ朝ところ:
ということはまだ未定?

○森山対策監:
はいそうです。

○TV東京くぼた:
今の関連だが、志賀原発は今おっしゃったように、可能性があるかどうかわからないが、もう一度専門家の意見を聞くという事だが、場所については1号機建屋下という認識で良いか?

○森山対策監:
そうだな。1号機建屋直下に通っていると理解している。

○TV東京くぼた:
はい、わかりました。

○森山対策監:
はい。

○朝日 西川:
★今の件だが、過去の立地の時とかバックチェックの時に、今問題になっている破砕帯については、保安院としてどういう評価をしたかと言うこと整理して教えて頂きたい。

○森山対策監:
バックチェックではあまりこの分については深くやっていない。地盤の安定性ということで、若干取り上げているが、以前の安全審査の際には、後期更新世というか、新しい地層の活動、新しい地層に優位な変形を与えていない、そう言った事だったと思う。何れにしても、もう一度今日は資料を専門家に見て頂く。

○フリー木野:
確認だが、今日の意見聴取会だが、傍聴は別室か?同室か?

○森山対策監:
同室の予定だ。

○フリー木野:
わかりました。

○毎日岡田:
志賀原発の過去の安全審査の件だが、バックチェックは扱っているという理解でいいか?それとも扱っていないという理解か?

○森山対策監:
バックチェックでは、ここの破砕帯を詳細には見ていない。事実として中間報告ということもあるし。地盤の安定解析も一応、行なっているが、あまり詳しくはやっていないということである。

従って基本的には、これは、昭和63年お安全審査の際に、トレンチという方法で水を掘るということだが、それによって見た、その際の判断ということである。

○毎日岡田:
保安院として審査をしたのは、最初の1号機の設置許可の時のみなのか?それとも2号機のその時も資料は出ていると思うが。

○森山対策監:
当然2号機の時もだな。どの程度審査したか、今、詳しく申し上げられないが、2号機の時にも見ていると思うが。

ぞれぞれどういったところかまでは今データを持っていないので、詳しくは説明できない。いずれにしても今日は3時からの意見聴取会でどういった資料を元に当時ですな。

評価したのかということは主として北陸電力からではあるが、説明をして専門家の意見を聞くということになっている。

○毎日岡田:
意見聴取会はこれから聞けば分かるとは思うが、保安院としてどういう審査をしてきたかという事も説明するのか?

○森山対策監:
今日は、保安院がと言うよりも、事業者がどういう調査をしてどういう評価をしたかということを中心に説明があると聞いている。

○毎日岡田:
今日、専門家に意見を聞いてもらって、基本的にはそれを聞いてみないとわからないと思うが、

# 保安院が事業者と専門家を招いて保安院が結論。実際に再調査報告をするのは電力会社。第三者はここまで。

○毎日岡田:
活断層の可能性が高まった場合は、これまでの安全審査が、やはり見落としがあったことになると思うが。森山さんから見て、過去の設置許可申請の判断は、今から見るとどうだったか見解はお持ちか?

○森山対策監:
ここはだな。常に新しい知見、新しい目で見ていくことが大事だから。そこは今日は意見をまだ聞いてないので、仮定での話は申し上げにくいが、いろんな指摘もいろんなレベルがあると思う。先ず、データを充実するためにさらなる調査が必要だということ。

も、あれば、やはり、かなり疑わしいケースもあるので、そこは専門家の意見をしっかり聞いて、ええ、判断をしていくことになると思う。

何れにしてもこれまでも専門会の意見を聞きながら審査してきているので。それはその時々で、最新の知見でもって判断してきたと思っている。

○読売 大山:
同じく志賀原発の破砕帯の県だが、立地時点とバックチェックの時とで、異なる調査は先ほどいった、なんか、追加で解析やったといったが、それは事業者がやったということなのか?

○森山対策監:
えっとだな。バックチェックは中間報告でしたので、まだ全部終わっていない。主として周辺の活断層と敷地については地盤の安定解析というのをやるが、安定解析の際に破砕帯なども見る。

そういったものもバックチェックに限らず安全審査、ま、設置段階からだな、見るが。基準値振動が変われば、当然、敷地に与える影響が変わってくるから、安定解析ということはやる。

その安定解析も一応はやっているが、この破砕帯を詳細にまだ評価するところまでいってない。バックチェックとしてはだな。

○読売 大山:
★保安院として、直接敷地内の調査をやったことはないのか?これまで。

○森山対策監:
この破砕帯については、昭和63年、安全審査の際に、ええ、トレンチ調査ということで、これは専門家も含めて現場を見ていると思っている。

○読売 大山:
おそらく志賀原発も専門家の意見を聞いて調査するとうことだが、このS63年からの知見の積み重ねで、また調査の方法なり、手法というのはあるのか?

○森山対策監:
活断層の調査はいろんな手法で行う。勿論、地層もトレンチ調査でそのものを見ていく。あるいは、その際に火山灰を見るとか。

あるいは変動地形と言って少し広域的なものを見るとか、あるいは、ボーリング調査で深さ部分を見るとか。そこはどういった指摘があるかによって何か追加的な調査が必要であれば、そこは専門家の意見を聞きながら検討していくことになろうかと思う。

○読売 大山:
そうすると立地の時もバックチェックを行った際も、保安院として特に調査が必要ないとして、問題ないとしてきたわけだが、改めて今回、再調査が必要だということになったことについては、どういうふうに受け止めているのか?

○森山対策監:
まだ再調査が必要になったとはいってない。今回はすべての安全性について、破砕帯の問題、これは昨年の地震を踏まえた知見であったり、

敦賀でいろいろな指摘があったことを踏まえながら、全体をもう一度チェックをしようということだから。

そこは今日の意見を踏まえて対応していくが、常に新しい知見なり、新しい目で見なおしていく事は、過去行ったからそれでいいという事ではないので。そこは常に、真摯な姿勢で、あの、対応していきたいと思っている。

# 大飯原発稼働前の説明は、過去に調査は行っており問題ないと主張していた規制機関 保安院。再稼働して節電不要アピールすればこっちのもの。反省なく人災を繰り返す保安院。

○読売 大山:
わかりました。ありがとうございます。

○産経大谷:
志賀原発で1点確認。保安院として現地調査をしたのは昭和63年の一回だけか?

○森山対策監:
そこは今、正確な情報を持ち合わせてないので。周辺も含めればその後もある。この破砕帯をその後、何時見たかは、今、正確な情報は持っていない。

○産経大谷:
昭和63年の時は現地でも保安院として見ていると?

○森山対策監:
そこは確認させてくれ。保安院が何処まで見ているのか。スケッチ、その他の写真は見ているから。通常は、あの、敷地の中は保安院、あるいは専門家含め、当時、資源エネルギー庁だが、みますので。ええ、見ていると思うが。そこは確認させてくれ。

○産経大谷:
わかりました。

○日テレかわさき:
志賀原発以外に大飯原発の話でいうと、大飯に関しても破砕帯があると言われている。大飯の場合は、今再稼働をが始まっている。その中でいうと、扱いというか、考え方がまた全然違ってくると思うが。この後の意見聴取も含めてだがその辺は如何か?

○森山対策監:
大飯発電所については、これはバックチェックでも見ている。専門家の意見も伺った上で後期更新世以降のだな。12、13万年前以降に活動はないという判断をしている。ま、しているが、先般来申し上げているように、

できるだけ情報は収集していくということもあり、また、あの、最近も専門家の指摘もあるので。本日、当時の資料も含めて、また、専門家の意見を聞くということである。勿論、その専門家の指摘も踏まえてどう対応するかは、その指摘も踏まえて検討したいと思っている。

○日テレかわさき:
その指摘の移管によっては再稼働に関して影響はあると思わないか?

○森山対策監:
シィー それは、あの、指摘によると思うが。あの、今のところは、あの、保安院としてはどういう審査をしてきたか、どういうバックチェックをしてきたか、その際にどういう観点からチェックを行ったか。今回の作戦の地震を踏まえてもだな。

特に新しい知見をはないと思っているので。思っているが、、そこは、専門家の意見を踏まえた上で、その後の対応については、あの、適切に考えていきたいと思っている。

# 大飯原発再稼働を強行した安全規制・保安院。ひゃっほーい

○フリー木野:
専門家の意見を踏まえた腕適切に対応というのは、具体的にスケジュール感とか、次の新しい規制委員会の方にどのような形で申し送りするとか、何か、分かるものは今の段階であるか?

○森山対策監:
まだ具体的なスケジュールを持っているわけではない。当然、9月には新しい寄生委員会ができるということだから、保安院としては、それまでのだな。

作業結果ということをキチッと取りまとめて新寄生委員会に引き継いでいく必要があると思っているが、どういう、これから追加的な調査をするか、しないか含めてだな。

まあ、することはあるかもしれないが。そこはまだ、具体的な工程としてスケジュールを固めているわけではない。

○フリー木野:
そうすると、今回、大飯の破砕帯の件で、今日の意見聴取会で何か意見が出た場合も、特に今すぐに大飯の可動に関しては影響ないということなのか?例えば仮に破砕帯が活断層の可能性があるという話が出ても、それが確実になるまでは、

○森山対策監:
あの、それは、まさにあの、専門家の意見、どういった意見かによって、その後の対応も当然変わってくるので。

今、これまでは保安院として、ええ、特に活断層とうことは無いと思っているが、そこは、あの、しっかり専門家の意見を聞いて、その専門家の意見も踏まえて、その次の対応を考えるということになろうかと思う。

○フリー木野:
わかりました。今日の大飯でどういう資料が出てくるかわからないが、前回のように、待たないということはあるのか?

○森山対策監:
あの、今準備している、勿論、詳細はまだ見ているわけではないが、あのう、以前の安全審査の資料も含めて基本的には殆どの資料、これまでの審査でかかったようなものは、テーブルに出して確認頂こうとは思っている。

○フリー木野:★★
これまでの審査で使っていないものは出てこない?そこまではわからない?

○森山対策監:
何処まで関電から追加的なものがあったかわからないので、そこは今、もう仕上げられない。

○フリー木野:★★
以前も伺ったが、これまでも審査で使ったものでない物が、今回、重要だと思うが、それが出てこない場合、また、今までの資料で評価をするということになってしまうが。これはそれで保安院として十分だという認識なのか?

○森山対策監:★★
あのう、前回、必ずしも十分なデータがなかったので、今回に送ったが、少なくともこれまでのデータはあるし。確か、若干、関電からも追加的なものを持ってきていると聞いているので。

そこはデータをそのまま専門家に見せて、その内容も確認いただきたいと思っている。先ほどの昭和63年の時には、当時のエネ庁だが、(調査の際に現地を)見ているということである。2号機の時にはすでに1号機は出来ているから、

その時には図面だけだということである。シィー 他にないか?ちょっと前回の宿題でいい忘れていた。★★確か前回、個人情報の関係で登録した個人情報がどう利用されているか、手続きはないのかという質問があった。

★★法令上はどのように利用したかというような手続きはないと。存在しないということだった。勿論、個人情報を開示するというのは手続きはあるが、どのように利用しているか、という質問に対しては、利用に対する知る手続きは法令上ないと聞いている。

○フリー木野:★★
今の関連で。そうすると理解を整理すると、個人情報に関しては特に手続きがないのであれば、保安院がどのような裁量で、どう使っても構わないということになるんだね?

○森山対策監:★★
あのう、そこは、あのう、法律、それから先日も申し上げた経産省としての規定があるので、それをとって管理をするということになる。

○フリー木野:★★
要するに議事進行に影響があると保安院側でどの部所で判断するかわからないが、判断すれば、特にそれをどう使おうが、どこにどう(個人情報を)流しても法令上は問題ない、そういうことですよね。

○森山対策監:★★
個別の質問、ケースについては、あの、回答は差し控えるが、何れにしても管理規定があるので、それに法って利用目的の達成に必要な範囲を超えて個人情報を保有してはならないとしているから。

この範囲で完了しているということである。ちなみに意見聴取会に関する傍聴者リストについては、これは会議が終われば不要になるから。そこは、あの、ええ、消去、廃棄をするということになる。

○フリー木野:★★
ん?!意見聴取会の傍聴者リストは毎回、その都度、その場で終わった後、直ぐ廃棄されているのか?

○森山対策監:★★
基本的には不必要になった段階で廃棄することになっている。

○フリー木野:★★
毎回毎回廃棄しているというが、以前、耐震審査室長はリストとか名前を見て判断をしているとおっしゃっていた。廃棄しているのではなくて、リストを毎回比べてるんじゃないのかと思うが。

○森山対策監:★★
傍聴の判断を、傍聴というか、意見聴取会の開催判断を、そのリストで判断したことはない。前回、開催場所を分けているが、それはあくまでも6月末から7月初めにかけての大飯発電所の抗議行動を踏まえて行ったということであり、そのリストでもって判断したわけではない。

○テレ朝ところ:
(モーニングバード)確認だ。志賀原発の1号機下の活断層の具体的な位置と長さを改めて分かる範囲でいいので教えて欲しい。

○森山対策監:
今、試料を持ち合わせてないので、3時から会議あるから。そこで確認いただきたい。資料も準備している。他にないか?なければこれで終わる。


~ 終了 14時30分

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