IWJ Independent Web Journal
○プレス
- 保安院 東京電力株式会社福島第一原子力発電所1~3号機における運転上の制限の逸脱及び復帰について報告を受けました
- 東京電力福島第一原子力発電所第1~4号機に対する「中期的安全確保の考え方」に関する東京電力からの報告書の変更のうち原子炉建屋上部の高線量がれき等の保管等について評価しました
■福島第一の状況
○森山対策監:
福島第一の状況。パラメータ表を見るんだ。先週、原子炉注水のための水の温度を下げるため、バッファタンクに冷凍機を設置した。原子炉容器の圧力、温度等だが、先週、木曜日に配布した資料に比べ2~3度ぐらい温度が下がってきている。
グラフにも現れているが、少し温度が低下傾向。現在、注水量そのものはまだ変更していない。全体で22~23m3/hぐらいで注水しているが、温度低下状況、制定するう状況を踏まえ、今後、注水量を若干減らすことを今検討している。
何れにしても滞留水の問題があるので、十分な冷却が出来る範囲で滞留水の処理の負荷を減らしていこうということだ。その他のパラメータについては特に大きく変わっていないので説明は省略する。
先週末だが、福島第一の窒素供給装置の関係でトラブルがあった。窒素ガス封入装置の高台にある窒素ガス分離装置、ディーゼル発電機から油が漏れたということである。この高台窒素ガス封入装置そのものはバックアップである。
バックアップだが、保安規定上は現在、窒素を供給している設備のほかに、このバックアップの高台窒素ガス分離装置も動作可能であることを求めているので、そのための発電機が使えないということで、これは20日18時20分に確認されたが、
保安規定の運転上制限の逸脱ということになった、その後、翌朝、21日2時29分には、更に呼びのディーゼル発電機にとりかえ、試験運転し、起動に問題ないことを確認し、この運転上の制限逸脱からは復帰している。
現場の状況等は保安検査感も確認しているが、まだ原因がわかっていない。ゴムホースから漏れているということだったが、その原因については、まだこれから。原因の究明、是正措置については引き続き確認していく。
■中長期的安全確保の考え方 ~ 高線量がれき等の保管評価
本日2件、発表がある。「中期的安全確保の考え方」に関する東京電力からの報告書の変更のうち原子炉建屋上部の高線量がれき等の保管等について評価したという文章だ。(http://j.mp/MCmoIk)
昨年来、長期的安全確保の考え方ということを添えて東電の方でそれに対応した形で施設運営計画を作り、保安院に逐次報告をしてきている。保安院ではその内容を逐次評価して、評価できたものからさらにそれを運営するための保安規定を見なおしていく、
そういった流れだ。本日の評価結果は資料2ページ目にあるが、さっき、安全院会にも報告している。今日はあんぜ委員会は会議そのものがないので、半全員会での説明はまたベットになるが、2点あり、ひとつは2ポツ(1)と(2)にあるが、
ひとつはがれき撤去に関するものだ。今回、特に3号機の建屋上部の瓦礫の中には高線量の瓦礫があると見ており、その瓦礫をすでにある固体廃棄物貯蔵庫に保管する。その代わりに、固体廃棄物貯蔵庫には低線量のドラム缶があるので、
低線量のドラム缶を仮設の設備に移して保管する。玉突きのような形で保管するということである。(2)は福島第一で発生している下着類。作業した後の下着類だが、現在、福島第一では洗濯機が故障しているということで、第二に持っていて、
そこで選択をして再使用するということだ。瓦礫の部分については意見聴取会等でも審議して頂き、作業員被ばくの低減、にも資するということで、ええ、既に中に入っているドラム缶を外に出し、新たに移す仮設の保管設備に移すが、
それは表面線量率が非常に低いものに限定するということで、やむを得ない措置だと考えている。東電では3年後を目処に仮設保安設備に変わる新しい恒久的な設備を準備するということである。
下着類洗濯の件だが、こちらはスクリーニングレベル以下である事をと確認し、持ち出すということ。当然、福島第二においては福島第二の保安規定を順守して処置をするということであり、いずれも問題ないと考えている。
一番最後に写真もあるが、既に仮設のドラム缶の保管設備は出来ているので、早ければ今週中にも移動の作業が始まるということである。
もう一つは保安検査。福島第一の保安検査を実施するということだが、保安検査については、一度2月に第一回の保安検査を実施している。先般、7月3日だが保安規定の認可をしている。したがって変更された保安規定に基づいて、
保安検査を明日、7月24日から8月10日までの約3週間の予定で行う。保安検査の内容だが、2ポツに書いている。今回施設運営計画の見直しに伴い、保安規定も見直しているので、それに対する内容の確認。遵守状況の確認ということ。
前回の保安検査において、実は設備の保全計画の策定が十分でなかったといったことがあった。そういったことに対する改善の状況を見ていくということである。
昨年来、様々な漏洩事象が発生しているが、こういったことに対する対応状況、こういったことを描くにしていくというのが主な点だ。この保安検査については保安検査終了日には地元報道機関に検査概要説明を予定している。
保安検査については以上。
下請け企業 線量計不正使用について★★
もう一件、福島第一の線量計の不正使用の疑い問題だが、本件に関しては、保安院としても東電に対して、これまでの調査状況について報告するように求めている。
逐次状況をは聞きつつあるが、東電からの報告内容を踏まえて、★★これは厚労省とも連携して追加調査の指示なども含めた対応を検討している。まだ、東電から、今状況を聞きつつあるので、その内容を踏まえて対応したいと考えている。
福島第一は以上だ。
■関西電力 大飯原発の状況
★大飯発電所だが、4号機は本日15時までは電気出力の75%の出力で運転しているが、本日の15時から出力の上昇を開始している。本日、23時20分頃、定格の電気出力に達する予定だ。熱出力100%運転は25日未明になるであろうと考えている。
大飯は以上だ。先ほどの政府事故調査委員会から最終報告書の公表があった。これを受けて本日19時目処に深野保安院長による記者会見を予定している。政府事故調査委員会でも記者会見があるので、その状況に予定は変更もあり得るが、
政府事故調でも記者会見があるので、その状況によっては変更はあり得るが、その際には速やかの連絡するが、本日、19時をめど絵に本館10階の記者会見室で深野保安院長による記者会見を予定しているのでよろしくお願いする。私からは以上だ。
■質疑
○朝日きはら:★★
個人線量計の鉛カバーの問題について。確認だが、保安院としてこうした事案を以前に聞いていた、認知していたことがあるのか無いのかということと、今回の問題を保安院としてどんな問題意識で捉えるか?詳しく説明を。
○森山対策監:
先ず、本件について保安院が情報を入手したのは金曜日だ。東電からこういった疑いがあるという情報を入手した。それまでは特にこの件については承知していない!で、あの、まあ、まだ調査中だが、こういったことがあれば大変遺憾だと思っている。
# 承知していない。そういう問題が長年、指摘されていることは知っているがなっ。
で、あの、保安院としては基本的には東電を帰省する立場であるが、厚生労働省においては、電離則と言っているが、直接、この当該事業者に対する電離放射線障害防止規則に基づいた調査をされているが、保安院としては東電に対し、
あの、これは、原子炉等規制法の元で被ばく管理、これは、あの、社員の方のみならずですな。事業所に入られる方については、適切な処置をするといったことを求めることになっているので。その観点から何か問題がないかどうかということは、
これから良く見ていきたいと思っているが、何れにしても被ばく管理は非常に大事な問題なので、こういったことが適切に成されていないとすれば、それは大変問題だと考えている。
○朝日きはら:
その具体的にすることは東電の報告を待ってからということになるのか?
○森山対策監:
先ずはそのように考えている。今、取り敢えず口頭でだな。状況確認の報告を求めているので。まあ、それを踏まえて必要な検討。
指示が必要であれば、それはまた改めて行うということにしたいと思うし。当然、あの、厚生労働省とも連携を取りながら進めていきたいと考えている。
# このやる気のなさ…
○朝日きはら:★★
遺憾というが、要するに東電からの報告を待つより先立って、先んじて保安院として主体的にされることはどうして思われないのか?
○森山対策監:★★
あのう、一義的にはですねえ。東電に対する規制を行なっているわけだから。先ず事業者が調べるということ。んで、これは事業者に対してだな。状況を報告するようにと。これは指示をしている。
まあ、口頭だが。したがって、それをよく聞いた、聞きながらだな。もし、追加的な指示等が必要であれば、それは指示をするということである。
# まあ口頭だがな。 長年、被曝労働者の実態を見て見ぬふりしてきた経産省。保安院。自分達には一切責任及びません。責任も取りません。知りません。一義的には電力会社の責任だ。新たな法整備でも電力会社の責任を明確に。
○朝日きはら:
わかりました。ありがとうございます。
○森山対策監:
はい。
# この手の指示は口頭支持で正式な指示文書、記録には残しません。
○読売高田:
今の質問に関連して。情報入手が金曜日で、口頭なり、指示をしたのは金曜日?
○森山対策監:★★
はい。その際に東電から線量計の不正使用の疑いがあるという連絡を受けて、その状況を報告するように。その際に口頭で指示している。
○読売高田:
これは本社から本院に対して報告?
○森山対策監:
そうです。
○読売高田:
ありがとうございます。
○NHK曽我屋:
関連して。調査をまとめて報告してくださいということだが、期限は決められているのか?
○森山対策監:
特にきってない。逐次だな。今でも、あの、ヒアリングというか、東電から、あの、状況については、あの、順次、ええ、連絡をしてもらっている状況だ。
東電の方でも十分な調査には至っていない。十分、調査が終わっていないようだが、状況については、逐次聞いていくということだ。
○NHK曽我屋:
わかりました。ありがとうございます。
○北海道新聞やすもと:
北海道では今日から節電期間に入ったが、泊原発1,2号機の冬場の再稼働について、このままの安全審査の流れで行くと年内間に合わないという話が出ている。その辺の見通しについて聞きたいが。
○森山対策監:
保安院も9月には新しい組織ができるが、今、ストレステストについては、現地調査も含めて鋭意、作業を進めている。それから耐震の問題も葉臍帯の問題等、指摘があるので、これも鋭意進めているということなので。
# 何としても新組織が出来るまでに再稼働に道筋をつけるんだということで一生懸命やってきた経産省・保安院。頑張れ保安院。
保安院としてはその作業を可能な限り進めた上で、新しい寄生委員会、寄生組織に引き継いでいくということだ。保安院としていつ頃か、というのは、今の段階で言える状況にない。
○北海道新聞やすもと:
保安院としてベストを尽くされるのはわかるが、
○北海道新聞やすもと:
実際に着せ委員会が立ち上がってから、いろいろ基準を作ったり、実際のなんというかww そういう、これまでのまあ、大飯原発の再稼働までの時間の経過を見ても、地元同意含めて半年ぐらいかかっている。
これから保安院として安全審査結果を立とうとしたとしても、実際、年内はもう厳しいのかという感触を持っているが。その辺はどうか?
○森山対策監:
保安院としてだな。いつ頃どうかについての説明するだけのものを持っていないし、保安院としては要するに保安院、安全委員会という枠組みの中でストレステストを行いだな。見ていくと。いう、枠組みの中で、今、作業しているので。何れにしても保安院が存続する間は、今の枠組みの中での作業をしっかり進めて、、
# その枠組が問題だという話。その枠組が事故を招いたという話。
何処まで進んだかということが分かるような形で、しっかりですな。新しい寄生組織に引き継いでいくことである。で、新しい寄生組織の中で、また、新しい体制のもとで、判断が成されると考えている。
# 続きをやってもらうことしか頭にない。レールづくりに必死。まさに寄生。寄生虫。
他にないか?なければこれで終わる。今週、木曜日だが、16時からサイクル施設の聴取会(http://j.mp/MCl48l)があるので。私御ブリーフィングは15時を予定している。
それでは(本日)19時から(深野)院長会見があるのでよろしくお願いする。
~ 終了 16時20分