2012年7月26日木曜日

平成24年7月26日(木) 経産省 保安院 ブリーフィング 16時 ~ 女川原子力発電所にIAEA調査団(7月29日~8月11日)ほか

平成24年7月26日(木) 経産省 保安院 ブリーフィング 16時 ~

IWJ Independent Web Journal


○プレス



■福島第一の状況

○森山対策監:
福島第一。手元のパラメータの表、温度、水位を見るんだ。先週から原子炉注水について冷却装置をつけて温度を下げる対応をしている。各原子炉のパラメータを見ていただくと、徐々に低下傾向を示しており、今なお低下傾向を示している。

今後だが、★原子炉注水量全体で1,2,3号機あわせて 23m3/h ぐらいあるが、温度の低下により、今後、中水流量を少し絞る、減らす検討を今している。十分崩壊熱を取るだけの水を確保した上で注水量を減らすことで、滞留水の汚染水処理の負荷を減らす事を考えている。

今検討中なので今日からではないが、そういう検討をしているということだ。その他。昨日、既に知らせているが、昨日5号機木野計装用空気圧縮機の一つが停止したということであり、これは2系統あるので、今は別の系統が生きているが、その空気圧縮装置の電源盤内部でススが見つかった。

# 滞留水の汚染水処理の負荷を減らす=高濃度汚染水の日々の生産量を減らす

念のため消防に現場確認してもらったが、火災ではない判断だった。この停止した原因についてはまだわかっていない。現在調査中。

その他の作業は継続作業。この時間帯でまだ(配布資料)間に合っていないが、本来配れると良かったが、1月17日に福島第一で送電系統の瞬時電圧低下で設備が一部停止した事象があった。

その時、東電に対して影響評価と対策の報告を支持して、東電からは5月17日に報告が既に提出されている。この報告書の評価をしていたが、本日にはこの評価結果を取りまとめて公表する予定。この時間に間に合っていないが、

今日中には配れると思う。内容的には、★★基本的には東電の対応に問題はないという内容になっている。瞬時電圧低下が起こった場合に、どういう設備が停止する可能性があるのか選んで、その中で、例えば1月にも起こったが、

# あのシステムの欠陥レイアウトが変更されたん?ていうか、それを妥当評価した自分たちの問題は棚上げでつか。

ガス管理システム、こういったものは停止するが、やはり連続関しが必要だということで、既に設備対応はされている。ええ、また、この評価をしている最中というか、

6月30日だが、4号機のプールで、この無低電源、むしろ停電させないための装置が故障して、結果としてプールの冷却が止まった事象が発生した。このことについては、昨日、ええ、信頼性向上に関する指示ということで保安院から出しているが、

# 4号機プール冷却もUPS故障起因の計器類が停止して冷却システムが停止したんでそ。瞬停の影響あるからUPSで保護してるのに今はそれがない状態。その点の評価は?停電させない装置ってUPSは予備電源じゃないし。その欠陥システム妥当評価して認めたの保安院でしょ。

制御系電源系の多重化も含めて検討するようにということで既にこれは指示をしているので、今日の評価結果については、特に新たな指示といったことはない。

福島第一は以上だ。


■大飯原子力発電所の状況

★大飯発電所については3号機、4号機とも定格熱出力運転を継続している。


■女川原子力発電所にIAEA調査団

今朝、既に公表しているが、★女川原子力発電所にIAEAの調査団が来るという件(http://j.mp/PrE37H)だが、7月29日から8月11日にかけて IAEA国際原子力機関の調査団が女川原子力発電所の昨年の地震、津波による影響評価の調査をするということである。基本的には昨年の地震に対して、機器やシステムがどういうパフォーマンスを示したのか、

ということ。★★そういったことを資料や現場確認といったことで、情報収集をするということである。保安院としても可能な限り同行し、このIAEAの調査からの知見を共有できたらと思っている。

なお、保安院における女川原子力発電所に対する検討状況だが、今、意見聴取会で色々やっているが、大きく2つの観点から評価、調査を進めている。ひとつは地震動を先ず評価し、その上で建屋の揺れの再現をやり、

そのシミュレーションモデルを作った上で、コンピュータ上での影響評価をする事。それから今回、IAEAでも行われるが、現場点検を行うということで、現場点検については、今、東北電力が順次行なっている。この2つの観点から進めている。

現在は主に地震動評価と建屋揺れの再現評価ということで、こちらを意見聴取会で今議論を頂いている。今そういう状況であるが、IAEAの調査結果についても十分、参考にさせて頂きたいと思っている。私からの説明は以上だ。(8分)



■質疑

○名乗らず:
(女性 初めて聞く声)女川原発のIAEAの調査だがもう少し具体的に調査の概要がわかっていないのかということと、併せて取材の案内も頂いているが、30,31日と2日間あり、それぞれ各日、どういった事をするのか教えて欲しい。

○森山対策監:
基本的にIAEAの調査なので、詳細はまだよく把握してない。むしろ30日に現場でそこは調整。先ず、30日だが、基本的にはこのミッションの調査団の趣旨の説明が先ずあって、その上でプレスに対する説明だと聞いている。

若干質疑があった上で東北電力が入られた場で、冒頭の説明というか、言ったところの頭撮りだと考えている。実際の調査は翌日からであり、30日はどういうところを動見るかということをIAEAから説明があり、

そこで具体的な調査の内容について調整というか、特に受け入れ側の東北電力と調整をすることになる。従って具体的にどういう設備をどういう順番で見られるかというところは、詳細まで把握していない。

その辺りは31日にはある程度わかろうかとは思う。8月11日までになっているが、多分、10日には東京でIAEA側の何らかの公表、調査結果についての説明があるだろうとは思っている。従って実際の調査は31日。

30日からもちろん東北電力からの説明などはあると思うが。現場に入るのは31日から。それから今の予定では8日まで現場にいて、9日は移動。10日に多分東京で何か説明されるだろうと思っている。以上だ。

○エネルギーと環境 清水:
女川を選んだIAEAの理由というか、目的というか、それがひとつ。今、女川の場合は、さっき、ご説明があったが、耐震チェックをされているということだが、設備的にどういう。

去年の3.11で被害なり、あるいは稼働の状況なんかは、どういう状況だったのか、ちょっと教えて頂けますかな。

○森山対策監:
先ず女川が選ばれた理由はだな。昨年の自身に対して進言に非常に近く、んで、大きな揺れを被ったと。

まあ、その中で基本的には安全に停止している。勿論被害はあるが、そういう大きな地震を被った発電所として、先ほど申し上げたように地震に対して、設備とかシステムがどういうパフォーマンスを示したのか、ということを先ず調査をしたいと。

で、その結果をIAEA加盟国と共有したいと聞いている。昨年の影響については、例えば津波であれば、重油タンクが倒れたとか、電源制御盤ですか? 確か火災が起こったところもあった。これは自身の関係だ。

若干、地震による設備上の問題。それから、津波で、ええ、重油タンクが倒れるとかいった被害があるが、まあ、保安院でも現場に専門家とともに入って見ているが、特にタービン建屋、これはBクラスだが、ひび割れなども見られたと聞いている。

先ほど申し上げたように細かい評価はこれからだ。二通りの評価をしており、解析による評価と現場の点検と。先ず解析による評価と、それから現場点検と。先ず、解析によってきちっと評価する必要があるから、

そのシミュレーションモデルの所をよく専門家の意見を聞いてみていただき、その結果でどれぐらい影響を受けただろうかということを見ながら、同時に現場にまた入って設備の影響を見ていくという段取りになろうかと思っている。

○エネルギーと環境 清水:★★
先日までに政府調査団の最終報告が出て、東電、福島のああいう事故は自信なのか津波なのか、というところの論点が改めて浮き彫りになっているようだが、そういう問題意識をIAEAも言わば持っているという具合に保安院は見ているのか?それとも全く関係ないという意識ですか?

○森山対策監:
IAEAは福島第一については、昨年、既にファクト ファインディング・チームということで、調査団を派遣している。今回は、先ほど言いましたようにあくまでもこの地震によってこの設備はどのような影響を受けたのか。或いはどうシステムが上手く動いたのかと。

今回、女川については基準値地震動に対して大きなところで1割ぐらいですか?確かこえているので。そういう基準値振動に照らし合わせても大きな影響、それから3月11日だけでなく、

4月7日、余震だがこの時もかなり基準値振動を超えるような地震が発生しているが、その中で施設の受けたい影響、あるいは、停止なり設備の機能がどのように働いたのか、といったことをよく見たいというのが主な狙いだと聞いている。

○フリー木野:★★
先日の委員長会見の時も伺ったが、核物質防護の秘密規定の関連で、例えば福島第一4号機の使用済燃料プールからの燃料取り出し作業に関して一切、きちんとした説明がないというのを、核物質防護の省令の変更等で、

例えば特例を設けるということで、透明性を確保する考え方がないのかということを院長に伺ったが、状況を確認して当噺だった。何かその後、あったか。

○森山対策監:★★
ここでも何度か説明したが、今の省令上は、施設、構内というか、事業者内での運搬、新燃料含めて運搬は核物質防護上の秘密情報となっている。なぜかというところまで詳細なところまでは説明できないが、

IAEAの技術文書でもそのような取り扱いをしており、やはり、ここは中々、輸送に関する詳細についてはなかなか難しいと考えている。

○フリー木野:★★
一方で先日の院長の時にも伺ったが、当日の作業の様子を上空からヘリコプターで撮影ができるわけですよね。にも関わらず、今までの平時の状況と同じ状況のまま、秘密規定を運用しているのは、透明性にかけるのではないかと思えるが。その辺は如何か?

# 第三者が一切介入できない究極の核利権。このような危険物だからこそ取り扱う価値があるのな。彼らに危険だからやめろなんて馬の耳に念仏。世界的な大事故を起こした管理区域内での敷地内の移動。それもだめなのさ。ひ・み・ちゅっ

○森山対策監:
あのう、まあ、結果的にだな。いろんな報道はあったが、あのう、あくまでも、あのう、今の省令上で決めているのは、事業者内でも運搬ということであり、それに関わる詳細は、これは秘密情報にしている。

んで、繰り返すが、何処がどういう風にとは中々申し上げにくいところがあるが、これはIAEAでも核物質防護上の秘密情報として、事業者内での運搬、輸送、というところは、それに該当するといった規定が、確かあったとおもう。

○フリー木野:★★
そうすると平時の通所運転している原発の場合に、使用済燃料プールから、ああいった形で燃料を取り出して移動させる際も、基本的には上空からの撮影はOKということなのか?

○森山対策監:
撮影がOKというか、詳細を知らせることは出来ないと申し上げている。

# 原子力規制を取り巻く安全規制ルールは、核防護立前の都合の良い隠れ蓑。

○フリー木野:
これに関しては保安院としては、現状の福島第一の状況を考えても、特に治す必要はないとうことか?

○森山対策監:★★
見直す理由はないと思っている。

○フリー木野:★★
わかりました。原子炉施設における放射線廃棄物の管理状況、及び、業務従事者の線量管理状況って、毎年7月に発表されていると思うが、今年は何時頃になるのか?

○森山対策監:
具体的に何時かは、今持ち合わせていないので。

○フリー木野:★★
昨年は遅れて9月だった。毎年7月に上京を確認されていると思うが。遅れるのか?

○森山対策監:
各年度ごとの集計だな?

○フリー木野:
はい。

○森山対策監:
何時、実際に集計が纏まるのかは、この時点では把握してないので確認しておく。

○フリー木野:★★
以前、福島第一で18歳未満の就業が発表されていると思うが、確か2回発表されていると思うが、どちらも放射線作業従事者の解除の時にわかったという話だが、通常、業務従事者の解除は、発電所から離れるときにやるもので、

○フリー木野:★★
1年間、福島第一の登録のまま、そのままになっていた状況というのがよくわからないが。その辺の状況は保安院で把握されているか?要するに福島第一で登録されていると他所で働けないと思うが。

そういう状況が通常、今の福島第一ではそのような状況に全員なってしまっているのか。把握されているか?

○森山対策監:
ええっと、ちょっと、今、この時点で私自身が今の管理状況は、情報を持ち合わせていない。今は答えられない。

○フリー木野:★★
確認して頂けるか?

○森山対策監:
え、調べておく。

○フリー木野:★★
東電は、以前、松本さんも別に1年後の解除も普通だという話をしている。現場の作業員の方はそういう認識を持っている方はおそらく一人もいない。どういう事になっているのか確認して頂けるか?

○森山対策監:
はい。わかりました。他にないか?なければこれで終わる。



~ 終了 16時22分

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