平成24年8月16日(木) 経産省 保安院 ブリーフィング 16時 ~
IWJ Independent Web Journal
○プレス
○報道
■福島第一の状況
○森山対策監:
パラメータ関係。先日、2号機、3号機の中水流量をそれぞれ0.5m3/hずつ減らした。従って若干、2号機、3号機で温度上昇がまだ見られる。必ずしも大きな上昇ではないので、よく注視していきたいと考えている。
水処理移送関係。先日火曜日、漏洩が発生した。漏洩内容については既に招致のとおりだと思うが、今どういう移送、対策を取っていたか、ということを絵に落としてみたので説明する。
手元にも配っているが、これまでは基本的には2号機、3号機から廃棄物処理建屋の方に滞留水を移送していた。しかしながら非常に長い距離があるので、また、ポリエチレン管に変えていく計画があるので、
先ず、2号機から3号機に対して、緑で書いているが、ポリエチレン管を使って滞留水を送ると。まだここにはないが、4号機から廃棄物処理建屋の方に移送すると。そういった計画だった。
そういうなかで、この3号機から4号機に水を送るルートで漏洩が発生した。もう少し細かく見ると、手元の資料、8月7日以前とあるが、従来、このように2号機、3号機からそれぞれ、2号機からは3つのポンプで、3号機から2系統で送っていた。
で、8月8日(http://j.mp/PEF3lj)から2号機から3号機に移送するというルートを作ったので、2号機から廃棄物建屋に対しては、一旦切り離して、3号機からは2台で廃棄物処理建屋に送っていたと。
その内一箇所、2系統のうち1箇所が漏洩したということである。で、次の裏側、こちらの絵だが、現在どうなっているかというと、(http://j.mp/Pgs7r3)また元の系統、2号機から廃棄物建屋の来る系統を復活させている。
これは3号機からの系統が1系統しか使えないこともあるので、もう一度2号機からのルートを復活ささせて、今、2号機、3号機、それぞれ送っているということである。
で、ええ、まあ、今後だが、何れにしてもポリエチレン管への計画は進めており、今後、2号機から3号機、それから3号機と4号機はつながっているから、より廃棄物処理建屋に近い4号機から移送をすると。こういう計画であった。
昨日、意見聴取会でも保安院から課題というか、申し上げているが、今回の事案については、いくつか課題があると思っている。
ひとつはこれまでもホースの漏洩は色々あったが、これまでと少し違う、原因はまだわかっていないが、違う形での漏洩になっていると。従来は接合部が外れるといったことがあったが、今回はそれではないということで、原因究明が必要ではないかと。
今後、耐圧ホースをどこかで使うとすれば原因究明が必要ではないかと。それから、やはりポリエチレン管化を前倒しにすべきではないかと。それから従来、今回漏洩した所は建屋内なので、外部への影響はなかった。従来は基本的には外部への影響がないということを最優先して、
従ってポリエチレン管に変えていく作業も屋外にあるものから進めている。しかしながら、だんだんそういった作業進んできたので、むしろ今回は建屋の中で漏洩して、作業環境への影響ということも考えなければいけないということで、
# 地下滞留水、つまり、処理前の高濃度汚染水が外部に漏洩したやばい事故。
その漏洩範囲の拡大を防止するといったことも必要ではないかと。そういう問題意識を持って今検討しているところである。これは以上だ。
■ポケット線量計 紛失★★★
もう一点、先ほど、ちょっと連絡があった案件だが、ポケット線量計に関することだ。ポケット線量計を置き忘れている、というか、紛失したという事案が発生している。
えっと、今日、多核種除去装置関連の工事をしていた協力企業の作業員、早朝に作業していたそうだが、クレーンを使って作業していたということだが、現場作業を終えて休憩所に戻って着替えをしたと。
その際に装備品、これは作業所と累積線量計、ガラスバッジだな。それからポケット線量計、これをその場において、外して、休憩所で休憩したと。
で、その時、既に外していることを失念していたようだ。その後、その装備品が拾得物、忘れ物として届けられたということだが、その際に線量計、ポケット線量計がなかったということである。
で、従って繰り返すが作業員の方が休憩所に戻って、装備品一式を一回外して、で、休憩をしたと。ただ、その後、外していることを失念したまま、拾得品として、まっ、忘れ物として届けられたけども、ポケット線量計だけがなかった、ということだ。
# は? え? 忘れ物の中にはポケット線量計なかった? 忘れ物に含まれない??状況わかんね。
で、その作業員には、あの、そのポケット線量計を貸し出した記録はあるということである。また、作業中にもその線量計を装着していたことが確認されていると連絡を受けている。今、保安院に入っている情報は以上である。
# え? 装備品外して忘れ物として届けられたものの中にAPDはアリマセンでした。APDは作業中もつけていたし、貸し出した記録もありました。は?? え??冒頭のAPD紛失したというのは??
以上である。まだ詳しいことはわかっていない。福島第一は以上だ。
■大飯原発 めでたく営業運転に★★★
大飯発電所については4号機の定期検査を終了して、終了書を交付した。これは既に資料(http://j.mp/NDRf82)を配布しているので説明は省略する。
私からの説明は以上である。
■質疑
○読売高田:
★線量計の置き忘れのことで具体的にわかってる範囲で教えてほしい。協力企業の作業員は何歳ぐらいか?
○森山対策監:
年齢までは来ていない。
○読売高田:
早朝の作業は何時頃の話なのか?
○森山対策監:
★えっとだな。ソウチョウハ… コレワカル? えっと、朝の2時から5時、ほんとに夜中というか、そういった作業だな。
○読売高田:
休憩をしていたのは何時頃なのか?
○森山対策監:
時間帯か?
○読売高田:
はい。
# 早朝というか深夜じゃないか。多核種助教装置、スケジュールどうなってんでしょ。
○森山対策監:
★5時過ぎから休憩し、何次ぐらいまでされていたかは… ワカラナイ? すいません。わかりません。
○読売高田:
休憩時間はわからない?
○森山対策監:
はい。
○読売高田:
作業に戻ったんだよね?休憩所から。
○森山対策監:
★イエ。えっと、休憩所、えっとですね。戻ってない。
○読売高田:
戻ってない?
○森山対策監:
はい。現場作業を終えて休憩所にいたと。で、休憩をされていたと。で、そこに本人は装備一式を置いて、休憩をしていた。★その際には既に置いていること、外していることを失念していたと。という、ところまでは、、
○読売高田:
つまりですね。作業を終えて休憩なさったとしたら、そのあと、失念したあとの本人の行動がわからないが。
○森山対策監:
★そこはちょっと良くわからないが。ええ、その、★★他の方がだな。拾って届けたと。で、戻ってきた時にポケット線量計がなかったと。こういうことだ。
○読売高田:
その間の当該の作業員は付けないまま、どういう行動?どこへどういうふうに?
○森山対策監:
★★少なくとも作業には行かれていない。休憩所でどういう行動をされていたかわからないが。
○読売高田:
拾得物として届けられたのはどこか?
○保安院:
(名乗らず)懸念は分かるが、結局作業していた人というのは、★そのまま休憩所にいた、休憩所で着替えてだな。
その時にAPDとガラスバッジと、IDカード、コレ一式を全ておいて着替えを終えたと。休憩所もちょっと広くてだな。奥の方に休憩をしに行って、その方は、まあ、外した行為自体は失念していたと。
★ですけど直ぐに違う作業員の方が、ここに置き忘れているものがあるということで、その休憩所の出入り管理している人に、そこにAPDはなかったが、ガラスバッジと、そのIDカードについては出入り管理している人に渡して、
★そこからは IDカードがあるので、どこの作業員かわかるから、そこから作業員の会社に連絡があり、で、紛失したことがわかったと。
ですから、つけていた人がないと騒いで判明したわけではなくて、その人は完全に失念していて、★えっと、休憩所からその時は出ていなかったと。違う方が出入り管理の人に忘れもんですという形で報告してから始めて発覚したということだ。
○読売高田:
そうすると失念というか、
# APDつけ忘れじゃないのか… 作業員には APD ってよほど軽く扱われてるってことで、どのみち突っ込まれるだろうなぁ。東電会見。
○読売高田:★
外してから別の方が届け出るまでの時間はさほどの時間はたってないということか?
○保安院:
はい。然程時間は立っていないと思われる。
○読売高田:
思いますというのは細かな数字が上がってきてない?
○保安院:★
はい。時系列についての詳細は東電から聞いていない。まあ、概略だけ聞いている限りにおいては、多分そんなに時間が経っていなくて、忘れ物として発見されて、届けられたものと推測するが。
○読売高田:★
作業中に装着していたことは確認されていると森山さんは言ったが、これは誰がどう確認していたのか?
○保安院:
そこは東電からの報告だが、これも推定だが、今現在、APDの話は1F構内で作業に行く前にボディーチェックをし、
○保安院:★
あることを確認しているし、今回の人については、APDは貸し出し記録があるということで、作業の現場に向かう際にはあるでしょうということで、作業中はつけていたと言ってるんだと思う。
○読売高田:
はいわかりました。
# ひろい休憩所。APD外してかくして現場に。いくらでも出来る環境なんでそな。
○TBS立山:
今、公開になっている東電のビデオについて。国会事故調でも出ている話ではあるが、14日の午前中に3号機の圧力が上昇した時に保安院の方から東電に対して広報するなという指示を何回か出しているというのがビデオの記録に残っているが、なぜ、広報してはいけないと繰り返し東電側に指示を出したのか、現段階でわかっているのか?
○森山対策監:★★
あの、今わかっていることはだな。確か★政府事故調にもあったと思うが、14日に4号機の格納容器の圧力が上昇した際に、官邸にいる保安院の職員に東京電力から公表資料の確認を求められたと。
で、保安院の職員は上司に確認したいので、待ってくれと伝えたと。そう聞いている。その後、上司に確認をした段階で東電にその旨を伝えたと聞いている。
○TBS立山:
ビデオの記録では、公表は絶対ダメだというふうに何回か繰り返し保安院から東電の方に言っているが。そういうことはじゃあ?
○森山対策監:
えっと… そもそも、そういった、あの、なんといいますか、我々が把握している範囲だが、あの、ま、東電から確認の申し出があったので、その上司に確認をしたということで、あって、公表するなということを言ったようには聞いていない。
で、ちなみに確か、★政府事故調にもあったと思うが、あの… その、格納容器の圧力上昇については、保安院はその後だな。9時過ぎの会見では、ええ、説明していると。いうことである。
○TBS立山:
そうなると止めたとういことはないということか?
○森山対策監:
少なくとも、とめたというか、待ってほしいということをいって、ええ、ちょっと、あの、仰っている内容が必ずしも同じ実に就いてかわからないが、保安院が把握しているのは、まさに★政府事故調にも書いてある、確か、あの、
午前8時ぐらいの、話だが、それ以降、あの、官邸にいるだな。どうして官邸にいる職員にやったかわからないが、官邸にいる、勤務していた職員に対して、その公表資料の確認を求められたと。東京電力からと。
ということで、で、その後、ま、しばらく時間はかかるが、確認が取れ次第、その結果を伝えたと。んで、保安院は午前9時過ぎには、あの、会見で、あの、格納容器の圧力は、ええ、上がっているということは公表している。
東電は確か公表していなかったと思うが。その経緯までは分からないが、一応、その、我々でわかっているのはその範囲だ。
○TBS立山:
わかりました。
○毎日中西:★★
今の件だが、上司に確認したいというのは、上司がどこかに言ったとか、あとは同意立場の方とかわかるか?えっとだな。これは、えっと、あの、政府事故調報告書、我々が認識しているのは、★まさに政府事故調報告書に書かれている、
# まさに政府事故調
○森山対策監:
ことなんだが、あの、その上司というのは、あの、えっと、あれは、ええ、あの、やすい審議官ですな。が、官邸にいて、それは政府事故調の報告に書かれている。で、あの、ま、これは我々の聞き取りだが、その職員はそういう事を聞かれたので、
聞かれたからには上司を確認する必要があるということで、あの、上司に確認をしたということだ。
○北國新聞みなくち:
(初)★志賀原発についてだが、今、S-1断層の再調査を始めているが、S-1断層以外のS-2~S-8まであると思うが、その7つの断層についても、今後、検証していく方針はあるのか?
○森山対策監:★★
あの、これはどこまで広く見ていくかということは、まさに専門家の意見を聞きながらだが、あの、北陸電力の調査に対しては、もう少しトレンチを増やすとかですな。幅広い調査が入るんではないかという指摘もあったので、
そこは、あの、やはり直接、この、あの、ズレのような、ああ、痕跡のあるような部分が先ず中心だと思うが。そこは当然専門家の意見を聞きながら、必要であれば広げていくことになる。
○北國新聞みなくち:★★
調査というのはS-1断層を再調査する中で得られた知見の状況を参考にしながら、今ある他の7つの断層についても調べていく事なのか?
○森山対策監:
あの、かなり、あの、今回の調査は総合的な調査になると思っており、★先ずはS-1断層というか、破砕帯の建屋の下にトンネルを掘って調べるということなので。
その安全性について保安院としても、これは確か来週だが、意見聴取会で先ず確認したいと思っている。その他、周辺の断層も含めて、★少し幅広い調査がいるだろうと。
で、専門家からもいろんな意見が出ているし、その節目節目というか、調査状況については、意見聴取会で報告して。また、専門家の意見をもらいながら、 前に勧めていきたいと思っている。
その他、何かあるか?なければこれで終わる。
~ 終了 16時22分