2012年8月2日木曜日

平成24年8月2日(木) 経産省 保安院 ブリーフィング 16時 ~ 1~4号機に対する「中期的安全確保の考え方」東電より改定報告

平成24年8月2日(木) 経産省 保安院 ブリーフィング 16時 ~

IWJ Independent Web Journal


○プレス



■福島第一の状況

○森山対策監:
先ず福島第一の状況だ。手元のパラメータ表、グラフを見るんだ。原子炉注水のための冷却材の注水量だが、先日、少し注水量を減らしている。その結果、圧力容器底部の温度が徐々に上昇しているが、ほぼ、横ばいになりつつあろうかと思う。

この注水そのものを冷やす冷凍機をつけているが、それを導入する前よりかは少し低い状況にある。注水量は日によって若干違うが、基本的に 1号機が5m3/h、2号機7.5m3/h程度で今注水している。

温度が安定した状況を見た上で更に2,3号機についてはそれぞれ0.5m3/hずつ下げることも検討。基本的に圧力容器底部の温度80℃が保安規定の基準になっているが、

一応、運営上、それを守るために65℃以下を目安に管理しているということであり、ということであり、まだそれに対しては余裕があるが、もう少し温度の安定した状況を見た上で判断していくことになろうかと思う。

その他についてだが、窒素ガス封入供給装置だが、先日、27日だが窒素ガス供給装置1台が停止した。インバータ故障警報で停止し、しかしながら故障そのものは見つかっていないということで、

一旦起動して運転しながら監視して、調査をしようと前回申し上げたと思う。本日、再起動して運転していたが、再度、本日の14時3分に、またインバータ故障の同じ警報がでてまた停止している。従ってもう少し原因を救命する必要があるが、

窒素ガス供給装置については、2台運転をしていたので、現在もその内の1台は継続して運転しており、窒素ガス供給そのものには特に支障ない。それからもう1台、高台にバックアップ用として供給装置があるので。これもまだ待機状態にある。

その他の作業。水処理関係の装置でキュリオンの弁の交換が昨日終わっている。ずっと補修していた。今後、漏洩検査をして来週初めぐらいには工事が終了する見通しだ。

その他の作業としては、滞留水2号機、3号機とも、タービン建屋の水を高温焼却炉建屋に移送を継続している。プラント状況は以上だ。本日、手元に資料を配っている。


■福島第一1~4号機に対する中期的安全確保の考え方

福島第一1~4号機に対する中期的安全確保の考え方に関する東京電力からの報告書の変更を受けましたという資料だ。http://j.mp/OrRmW1 内容は2点あり、これは中期的安全確保の考え方は、

順次、昨年秋から報告を受けては評価をするということを繰り返しているが、いわゆる多核種除去装置(ALPS)の問題、滞留水の漏洩防止の観点から、地下水との関係で、地下水を高めに維持しているが、地下水そのものを少し下げようという計画だ。

配布資料2ページ目を開くと報告書の変更提出について、というところがある。http://j.mp/OrRBAr で、変更の主な内容は以下のとおりだということで書いているが、今申し上げたように、

ひとつは汚染水からセシウム134/137を除去した処理水があるが、いずれにしてもまだ放射性核種が高いという問題がある。特に濃縮塩水の部分はまだ高いという状況にあるので、

この放射性核種を十分低い濃度になるまで除去する多核種除去設備を設置するということである。現在、15万トンぐらいの容量がタンクに入ってるので、そういったものの濃度を低くすることによって、万が一の場合の漏えい等に対してのリスクを下げるというのが、大きな目的である。

それから、その関連で処理設備から発生する使用済み樹脂等を収容する貯蔵設備を増設するということがひとつ。もう一つは建屋山側だが、井戸を掘って地下水を組み上げて、その流路を変更して海にバイパスさせるということで、建屋周辺の地下水を低下させるという計画がある。

これは先ほど申し上げたように、滞留水が建屋から外に漏れないように、地下水よりも低いレベルで、滞留水を維持している。今日の資料にもタービン建屋でOP3300とか、言うレベルだが、地下水のほうが高いということなので、当然、地下水が滞留水に流れ込んでくると。おおよそ1日辺り400トンぐらい入ってきている。季節によって違うが。

400トンとか、そういったレベルで流入してくる。従って全体の水処理の負担が大きい。また、その結果、処理した水の貯蔵する容量にも影響が大きいというおkとで、この地下水そのものを少し下げられないかということであり、

そのために山側の所に井戸を掘って自然水、まさに地下水だが、組みだして全体の地下水の水位を低下させられないかと。そういう計画である。その主に2つの案件について、報告が本日あった。

保安院としては今日受け取ったばかりなので、内容を確認していくが、また、専門家による意見聴取会ということを検討している。また、日程等が固まれば追って知らせるが、また、専門家による意見を伺いながら色々確認していきたいと考えている。

福島第一は以上だ。


■大飯原子力発電所の状況

それから大飯発電所だが、明日、3号機だが順調に行けば定期検査が終了するということで既にお知らせしているが、午後、修了書を検査が終了すればだが、施行する段取りになっている。

私からの説明は以上だ。



■質疑

○NHK曽我屋:
女川原発のIAEAの調査だが、最終日の東京での会見等の詳細は決まったか?

○森山対策監:
まだ詳細までは聞いていない。何れにしてもブリーフィングされると聞いているので、固まりましたら改めてお知らせさせて頂く。

○東京新聞 榊原:★★
跫音発表事項ではないが、志賀のS1の件で、森山さんが18日で会見された時に、バックチェックの時に本来取り上げるべきだったという話をされていたかと思うが、本来取り上げるべきだったというのがどういう意味なのかがよくわからなかったので、

活断層の疑いが強いので取り上げないといけなかったのか、議論する場がバックチェックという場であったので、取り上げなければいけなかったのか。そのニュアンスを詳しく教えて欲しい。

○森山対策監:
あの、私当時の担当者として、も、申し上げたんですけど。先ず、バックチェックはどう進めていたかということだが、基本的には敷地も含めて先ず平成18年にバックチェックルールというものを決めた。

敷地の中、敷地周辺、まあ、こういったところの地質構造をしっかり見ようということで全体が入っている。その後、中越沖自身が起きたあと、中間報告という形で、主要な設備を中心に見てくことになるわけだが、中越地震起き後にですな。

できるだけ短時間のうちに活断層の評価をしようということで、これは保安院の方で、ある程度焦点を絞って、審議の重点を、今で言えば意見聴取会、専門家の委員会の場に提示した。

そのなかに志賀については、まあ、志賀には限らないが、敷地の中の破砕帯については、何れも取り上げていなかった。この、中間報告も含めて耐震バックチェックについては、活断層の評価をもう一度行うというのが趣旨だったので。

もう少し丁寧に見ておく必要があったかもしれないなという気持ちで申し上げた。ということである。

○東京新聞 榊原:
取り上げなかったというのは、そういった場があるので、その俎上に載せなければいけなかったという考え方をすればよいか?

○森山対策監:
あの、活断層の評価をするということでですね。今、志賀の場合には能登半島地震が起きて、海底活断層に大きな関心があったと。それから陸域でもおおちかだ?断層といってかなり、長いものがあって、まあこれに対する議論も相当あった。

そういところを中心に当時の専門家の場で議論いただき、どういうところを議論頂くかは、何れも、一度、あの、安全審査を経ているので。全てもう一度全部と言うよりも、焦点を絞ったほうがいいだろうということで、ええ、幾つかの重点を絞ったということであります。

で、あの、私、この前、取り上げたほうが良かったんじゃないかと申し上げたのは、活断層の評価をするということなので。まあ、破砕帯がだな。破砕帯というか、敷地の中というのは、従来、岩盤検査までやるぐらい、かなり詳細に見ていたので。

それほど、その当時は、あの、問題意識を持っていなかったという事。底を充填にしなかったということであり、従って結果的に活断層の評価に影響するということであれば、それは見ておくべきものであろうと申し上げた。

○東京新聞 榊原:★★
今、過去の話も出たが、その設置許可次の審査まで遡らないということを、さかのぼって調べる必要はないという話も18日にされたかと思うが。それは適切に議論したので、あえて戻ることはないということなのか?

○森山対策監:
あの、バックチェックは全てがそうだが、指針が変わって、過去にどういう審査をしていようがですな。

過去の審査に囚われず、全て活断層の評価を含めて見直すということでやってきている。当然、指針が変わって色々見るべきポイントも変わってきている。結果的に、志賀にかぎらず他のサイトでも、それまでの活断層にないと思われていたものが、活断層と認定したものだとか。

或いは長さが大幅に変わったものとか、様々なものがある。そういうものは、新しい指針のもとで改めて全体をチェックするという、そういうことでやっているので。まあ、その一環だということで申し上げた。

○東京新聞 榊原:
過去は戻ってまり意味が無いということなのか?要はバックチェックの時はひとつの節目なので、そこでということになるのか?

○森山対策監:
過去もだな。当然、専門家に現場に行っていただいたり、あの、保安院、当時のエネ庁だが、審査、それから安全委員会のダブルチェック、いずれでもそこは確認して頂いている。

まあ、その上でだが、過去の様々な活断層評価、これに対するいろんな指摘もあって、ええ、耐震指針そのものが見直されたという背景もある。従って、その新しい指針のもとで、もう一度だな。いろんな観点から、

あの、今の指針と、旧指針と、だいぶ、あの、活断層が○×△※変わっておりますので、そういった観点から、もう一度全部見ていると。これがバックチェックなので。当然あの、過去は過去なりにですな。その時に知見でもって、まあ、専門家も入って見ておりますけどもっ

# 何が言いたいのか わけわかめ。

やはり、活断層の見方自体もですね。時間が経てば新しい知見もあるということで、そこは、あの、全て見なおしていくということでございます。

○東京新聞 榊原:
今になってS1の問題が浮上してきたが、地元の方でいろいろな方に話を伺うと、なんで今になってこの問題が出てきたんだという、国の審査は何だったんだという話をよく聞く。

それは当時は当時で適切に判断して、今は今で新しい知見があるということになると、それは仕方ないと捉えるしか無いのか?

○森山対策監:
シィー あのう、今回様々なして気があるが、あのう、ただ、まあ、当時の資料といいますが、トレンチそのものがもう無いということで、同じ物をデスね。同様に見ていただくことが出来ないという、そういう、その、なんというか、データの上での制約が先ずある。

残されたもので、いま、判断頂いた結果、そういった活断層の可能性が指摘されたり、あるいは、いわゆる起振断層、地震を起こす断層ではないかもしれないが、他の断層の活動により、動く可能性もあるのではないかという指摘、

こういったことがあるわけであり、そこはそれぞれの段階で、それぞれの審査というか、評価をしてきているが、やはり新しい指摘、新しい目での評価ということは、それは真摯に受け止めて、あの、躊躇せずにですね。しっかりとやっていく必要があろうかと思っている。

○東京新聞 榊原:
わかりました。ありがとうございます。

# 躊躇しまくって意見聴取会を開いた癖に何ゆうとん。

○朝日小池:
今の志賀の件で一応確認したい。当時の安全審査の時には旧指針での審査が行われていたと。ということは、当時はやっぱり、上に乗っている堆積層が12~13万年前であるというところで、当時の指針だと5万年前以降のものも活断層としていたというところも、S1について見落とすというか、指摘がなかった理由の一つと考えて宜しいのか?

○森山対策監:
そこはこれからですね。よく見てみないと思えませんので。ええ、今の段階であの、申し上げるのは適当ではないと思うが、旧指針と新指針の違いの一つは、今話しがあったように、以前は5万年前以降に活動したものと定義しようと。

で、現在は後期更新世、大体12~13万年前以降ということで、そこで時期的に倍ぐらい遡っているというのがある。そういったものが関係しているかどうかわからない。もう一度、勿論あの、今回の指摘されている破砕帯が活断層かどうかはまだわからないので。そこはよくこれからの調査を待って見ていく必要があろうかと思う。

○読売高田:
1Fの話だが、地下水の関係は専門家の意見聴取会を保安院の間に立てるということか?

○森山対策監:
ちょっと、どういうふうにですな。専門家の意見を聞いていくかというのはあるが、多核種除去装置も含めて、ま、これまでも専門家の意見を聞いてきているので。

あの、専門家の意見は聞きたいと思っている。これまでも意見聴取会を開いてきておりますから。まあ、そういう形になるんだろうと思いますけど。

★★どこまでそこでカバーできるか、という問題はあるが。まあ、専門家の意見は可能であれば、保安院の間に実施したいと思っている。

○読売高田:
で、その議論が途中であれ、寄生委員会に引き継いでいくような?

○森山対策監:
そうですね。何れにしても9月には新しい組織ができるということですから。まっ、保安院としてできる限りのことをやった上で、ええ、もし、議論が途中であれば、その段階でまとめて引き継いでいくということになる。

○読売高田:
わかりました。

# 引き継いでいくことになると断言できる保安院。ナマエ変わるだケケケケケ。

○森山対策監:
次回は定例月曜日だが、月曜日は13時30分から15時30分までシビアアクシデントの意見聴取会がある。それで30分繰り下げて、16時30分から対応させて頂きたい。また改めて知らせる。それではこれで終わる。



~ 終了 16時22分

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