IWJ Independent Web Journal
○プレス
- 東京電力福島第一原子力発電所における淡水化装置濃縮水貯槽へ濃縮水を移送する配管からの放射性物質を含む水の漏えい及び海への流出を踏まえた対応状況に係る報告に対する評価および指示
- 第21回 発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価(いわゆるストレステスト)に係る意見聴取会
○報道
- 保安院、泊・川内・高浜の耐性調査「妥当」提示へ
- 「保安院は8日と10日に開く専門家の意見聴取会で、北海道電力泊原発、九州電力川内原発、関西電力高浜原発6基でストレステスト(耐性調査)を「妥当」とする方針だ
■福島第一の状況
○森山対策監:
福島第一の作業状況から先ず説明する。いつものようにパラメータ表を見るんだ。原子炉への注水量を先般より少し絞った結果、温度が若干上昇していたが、だいぶ原子炉の温度も安定してきたとみられる。
現在の注水流量は おおよそ1号機 5m3/h、2号機 7.5m3/h、3号機 7.5m3/h 程度で現在注水している。東電では更に中水流量を減らせないかということで、滞留水の負荷を減らすということだが、
2号機、3号機を更に0.5m3/hずつ減らせないかという検討をしている。保安院としては、これまでの注水量の変化、それから外気温の変化、こういったことがどういった事に原子炉圧力容器底部の温度変化に影響を与えたのか、
それから、更に注水流量を減らした場合、今後、温度が推移するかという見通しも含めて確認をしていきたいと思っている。全体として保安規定上は80℃だが、それを十分満足するために65℃以下で管理をするということが目標だ。
それから作業として2号機の代替温度計の作業を本日行なっている。これはホウ酸水注水系という所を使って温度計を入れる考えで作業してきていたが、以前の調査の結果、閉塞している可能性が高いということで、
一応、圧力容器の辺りまでは配管は繋がっていそうだということだが、作業を続けた場合、この配管に溜まっている高線量の水が出てくる可能性。或いは水を仮に抜きたいとしても漏水が逆流してくる可能性、
こういったリスクがあるので、先ずは配管の状況をよく調べるということで、本日は少し水を抜いてみて、どこか閉塞部分、損傷している部分から、ろ水がこの配管に流れ出てこないかといった確認、
更には水貼りを前回よりも高い圧力でやってみて閉塞状態の改善ができないかということを雇用から3日間掛けて行うということである。これを踏まえて今後の代替温度計の設置について、更に検討をすすめることになる。
それから水処理施設キュリオンだが、本日までに弁の交換などの修理を終えて、漏洩検査まで終える予定だ。これにより今現在、サリーの単独運転であるが、キュリオンも待機状態に入ってくる状況だ。
■APD(個人線量計)不携帯発覚の事象について★★★
先週金曜日だが、福島第一で個人線量計を携帯せずに管理対象区域に入ったという事案が発生した。4人の作業員の中で一人だけ、これはホースの交換作業をしていた方だが、一人だけ個人線量計を付けずに入り、返却しようとした時に気づいたということであった。
現在、保安院では福島第一については、保安検査を実施しているところだが、先般の線量計の不正利用も含めて線量管理の現状について、今確認をしている状況である。そういった結果については、まとまればお知らせすることになろうかと思う。
# どういう確認作業をしてるんでしょうか。ほ・あ・ん・い・ん・は
■放射性物質を含む水の漏えい、及び海への流出を踏まえた追加指示
今日、福島第一について一つ、評価書、1点指示がある。★1Fにおける淡水化装置濃縮水貯槽へ濃縮水を移送する配管からの放射性物質を含む水の漏えい及び海への流出を踏まえた対応状況に係る報告に対する評価および指示 http://j.mp/Mrt0x8 である。
これは本年の3月26日、それから4月5日にいそう配管が外れて、水が漏洩し、一部、海へ漏洩した事象があった。これに対して7月30日に東電から報告があったものだ。それに対する評価と1点指示がある。
一番最後に絵をつけているが、漏洩した箇所がどういったところだったかという写真をつけている。
一番最後のページに抜けた配管の外れたメカニズムがあるが、今回の一番大きな要因は、配管をつないでいるが、らせん状に補強リングがあり、この配管そのもの、水を移送する場合に、断続的に移送している。
これまでこの配管は600回を超える起動停止をしていたということで、配管の伸びる方向、それから捻る方向に力が加わってずれていった結果、最終的にこの継ぎ目から配管が抜けてしまったということである。
これについては保安院の評価は3ページ(http://j.mp/MruK9C)に書いているが、試験により推定されていることも確認している。
これで対策としては、今後、信頼性の高いポリエチレン管に変えていくということで、これについては信頼性向上対策にかかる実施計画ということで位置づけられている。環境影響評価だが、実は東電では昨年12月にも海洋に放出する事案があった。
★それよりも少ない量であるという事。南放水口付近のモニタリング結果から、その影響は限定的だという、まあ、そのような報告だった。そのような影響が限定的な範囲にとどまっているかの背が高いと考えているが、
昨年12月の漏洩に際しては、東電では海域のかなり広い範囲にわたりサンプリング調査などもやっているが、今回は、漏えい量が少ないということ、それから南放水口付近のモニタリング結果だけをもって全体を評価しているということである。
こういうことについては、やはり、問題がないということを、範囲を限定せず、広範囲でやるべきでなかったかなと思っているが、そういったどういう手順でう行うのかといった事が必ずしも明確ではなかったということがあるので。
# 東電の漏えい量の評価の仕方についてはいうこと無いんだね。仕事してるふりでつか?
今日は指示文書として1点だけだが、海洋への漏洩事象が発生した際に漏えい水の濃度、及び、漏えい量に応じたモニタリング地点、モニタリング頻度、分析対象各種などを定めた環境影響評価手順を予め作成する事、ということで、東電に対して指示をした。
これに対しては以上だ。福島第一は以上だ。
■大飯原子力発電所の状況
★大飯発電所だが、3号機、4号機とも定格熱出力運転を継続。本日、★★既にメールでお知らせしているが、4号機で一つ警報が出ており、
4号機非常用ディーゼル発電機室、非常用ディーゼル発電機が設置されている部屋にたまった排水をするためのポンプの一台が警報を発して停止したということである。
ポンプは2台あるので、もう1台が起動して排水は問題なく行われている状況だ。原因は今、調査中。安全には事象に影響はない事象だった。
わたしからの説明は以上だ。
# バックアップが動かなかったらどういう状況に進展することが予測されるでしょね。こういうことが日常茶飯事の原発。今は注目浴びてるから出てくるけど、ほとぼり覚めたら、騒ぎ恐れてこれまで以上に隠すように。第二の福島事故は確定な。
■質疑
○北海道新聞やすもと:
8日と10日に開くストレステストの意見聴取会で、保安院では北海道の泊原発や仙台原発、高浜原発の6機についてストレステストは妥当だとする方針という報道があったが、事実関係について教えて頂きたいが。
○森山対策監:
先ず、あのう、まあ、専門家の意見を聞きながらですねえ。あのう、いま、評価をしておりますので。ええ、まあ、どういう形で纏まるかは、まだわからない。
それは、あの、わからないということだが、ただ、9月になれば新しい寄生委員会が出来るということなので、何れにしても保安院として議論した範囲で、ええ、何らかのまとめを行なって、★★新しい組織に引き継いでいくと!いうことである。
従って、今週、あと2回、まあ、今週もですね。2回行いまして。それで終わるか、引き続き行うのかはまだ決まってない。何れにしても審議の結果。まあ、それはサイトによって色々課題はあると思うが、
その審議の結果を、その、★★議論されたところまでの範囲で取りまとめて、ええ、引き継いでいく、ということである。従ってどのような意見が出るかまだわからないので、今の段階でこうなるということは言えない。
# あくまで新しい寄生委員会には保安院の続きをやってもらう。
○北海道新聞やすもと:
するとこの記事(http://j.mp/MIfGjo)は事実ではないと?
○森山対策監:
まだ審査中であるし、なんというか、いいと判断した事実はないので。今の時点ではまさに今週の意見聴取会を踏まえて、まあ、どういうふうにまとめていくのかだな。そこは意見を踏まえながら整理することになる。
# 経産省&日経、結論、シナリオありきの有料記事。フォー
なければこれで終わる。今週の木曜日だが、午後に福島第一の中期的な安全確保、信頼性向上に係る意見聴取会が午後いっぱい予定されているので、ブリーフィングは11時を目処に開始したい。よろしくお願いする。
~ 終了 16時43分(16時30分開始)