2012年8月12日日曜日

【東電会見メモ】 鉛カバーAPD 被ばく線量偽装、違法派遣、請負

■APD(個人線量計)偽装、未装着、被ばく労働に関する問題

最終更新日 8月24日

朝日新聞が連日追いかけています。40年来放置されてきた被ばく作業請負の実態。NHKが8月10日の報告で深夜のTVニュースでようやく報じた。ここ数日の出来事のように。


7月21日 報道(朝日新聞)
線量計に鉛板、東電下請けが指示 原発作業で被曝偽装
~ 厚生労働省は、労働安全衛生法に違反する疑いがあるとして調査を始めた


7月22日 報道
線量計鉛カバーは役員の指示 原発事故収束で9人使用


7月23日 報道
「線量低くするためやった」 鉛カバー指示の役員謝罪、解雇へ


7月23日 東電会見
報道に対する東電最初の見解


7月24日 東電会見

個人線量計の使用に関するアンケート  http://j.mp/O3ksfm

厚労省 指示 
保安院 指示 


7月27日 東電会見

●APD鉛偽装 エネシス中間報告
鉛カバーありAPD5名は1.18~1.38mSv。
鉛カバーなしAPD4名 は0.93(0.33)~1.69mSv
(0.33は遅れてきてほとんど作業できずの作業員)
アンケート中間報告 400人から回答、不正事実なかった報告


7月31日 東電会見 保安院○厚労省 指示文書

●厚労省 報告 24日指示文書に対する報告提出 http://j.mp/MYGxIR
(APDをカバーオール・タイベックから見えるように)


8月3日 東電会見

●エネシスよりAPDを持たない作業員が同日に1名発生報告


8月6日 東電会見

●8月3日発生のエネシス下請け1名APD持たず続報
3日遅れで経緯のわからない記載あり
●H24年 1月13日にAPDを意図的に持たなかった東電社員が1名いた報告
(こちらは記載なし。保安院、厚労省にも報告していない事実判明)


8月8日 東電会見

質疑で東電の姿勢がよく現れている。(質疑は一部しかツイートしてない

●鉛カバーAPD偽装 エネシス調査続報(すべて口頭)

○1Fで鉛カバー再現実験 結果報告
1F当該現場(雰囲気線量1.0mSv/h)実験結果APD3台使用。
地上12m 一定箇所 1時間後の結果(計測器のバラツキ考慮・位置の差に考慮なし)

鉛カバーなし 0.48 0.45 0.46(mSv/h)
鉛カバーあり 0.63 0.61 0.74 30%ほど減衰

○10月1日から12月31日までの3ヶ月間の※クイックセルバッジとAPDの積算値
※ガラスバッジではなく酸化アルミニウムを使うクイックセルバッジだった。

・鉛カバーで偽装した5名
     APD   クイックセルバッジ mSv/h
責任者   13.31   13.7
作業員A 17.24   17.1
作業員B 18.91   17.9
作業員C 13.90   12.4
作業員D 14.53   13.7

・鉛カバーで偽装しなかった4名
作業員E 8.46    9.2
作業員F 13.51    14.0
作業員G 8.29      7.2
作業員H 10.75     11.9

○昨年12月1日 鉛カバー偽装当日のAPDの値

・鉛カバーで偽装した5名
(ブースカは順に値を読んだだけなので上記の作業員名が一致するか不明)
責任者   1.18 mSv/h
作業員A 1.34
作業員B 1.33
作業員C 1.23
作業員D 1.38

・鉛カバーで偽装しなかった4名
作業員E 0.93
作業員F 1.69
作業員G 1.41
作業員H 0.33 ← 遅刻。終了間際に来て殆ど作業せず。

○3次下請けの存在判明(2次と3次の間で請負書面契約のなし)
東電
 ↓
東京エネシス(元請け=東電子会社 期限付きの入札禁止処分)
 ↓
ビルドアップ(一次下請け以下の5名の偽装作業員は作業従事者登録抹消処分)
 ↓
アクセス青森(二次下請け)社員2名
 ↓ ~ 書面の請負契約なし=違法
社名不明(三次下請け)以下 8名
 ↓
以下不明

なお、鉛カバーで偽装した5名が何処に所属しているか、
内訳は8月8日の段階で東電は把握していない

●エネシス下請け1名 APD持たず続報
別件で会見同日、8月8日にエネシスからAPD不携帯の作業者1名発生報告。

[メモ8/8]
これら全てを口頭説明。HPの会見配布資料にもこのエネシス報告の事実記載なし。( ゚д゚)ポカーン 書面ではエネシスのノウハウがあるので公開しないでくれとエネシスから要望があったので口頭でしか説明できないとのこと。もう、わけわかめ。

[メモ8/8]
7月27日報告は差がなかったが、保守的にみて今回の実験結果の3割を被ばく線量に加算する旨の報告。朝日青木記者の高い場所での作業者が鉛カバーつけたのだから、その効果で下がって7月27日報告の結果に差がないのは当然だろという指摘を意味がわからないと一蹴。(必見)結局つけても意味(効果)がなかったと偽装指示したビルドアップの側の責任逃れの主張をそのまま主張する東電評価。配管に近いほうが線量高いなど現場にもばらつきがある筈なのに、現場一つで全員一緒の線量主張。矛盾しまくり。


8月10日 東電会見

●新たにAPD不携帯1名発生 元請けは東電工業。その下の一次下請け作業員。
●個人線量計未装着に係る再発防止対策を前倒し実施 http://j.mp/Rwl2BZ

○厚労省 原子力施設での緊急作業に備えた安全衛生管理対策の指導を強化


8月10日 18時~ 保安院 保安検査結果速報 会見

東京電力株式会社福島第一原子力発電所に対する保安検査結果(速報
3.11後 東電が元請けに求める放射線管理仕様書が提出されず放置されていた事実判明
(被ばく偽装、違法請負 暗黙の了解の疑い)


8月13日 保安院

下請け従業員 警報付きポケット線量計APD不正使用 放射線管理の報告書を受理
(なぜか保安院提出資料は画像PDF。最後のページに網掛けもなし。)

・保安院は原子炉等規制法に基づいて保安規定上の問題があるかで判断。
・APD偽装は炉規制法というより労働安全法違反。
・保安規定に瑕疵があるかどうかは精査中。それも時間がかかる。( ゚д゚)ポカーン


8月13日 東電

下請け従業員 警報付きポケット線量計APD不正使用 放射線管理の報告書を提出
(なぜかテキスト。テキスト埋め込まれたおらずコピペ出来ないいつもと違う作り)

○APD不正使用に係る再発防止対策含む報告書

・3mSv/日 over は胸ポケット透明のカバーオール、タイベック着用。
・5mSv/月 超える線量集団は東電保安部署が調査実施。
・├ 作業グループで個人被ばく50%以上の差があれば聞き取り調査。
・└ 調査は管理員が。東電の保安部門が行う。
・無記名式アンケートを秋ごろ実施。他のアンケートとまとめてしたいから。
・検査は抜き打ち。触ると目視。携帯電話の違いはわかる主張。
(実際、自分で確かめたことはないけどな。)
・APD鉛偽装5人の1人がビルドアップ社、残りがなんだっけな。
残りが三次だったのかな、という認識に変化

○放射線管理計画書について
8月10日(金)保安検査速報で明らかになった東電の放射線管理業務の不備

・放射線管理計画書は東電と元請け企業の品質管理の一環である。保安規定に記載ない。
(つまり、保安規定違反に当たらない認識、東電遠回し主張)
・保安規定に放射線管理を各企業に適切に指導しろとはあるけどな。
・事故以降、元請け企業から提出される筈の放射線管理計画書を求めず放置
(過度な被ばく労働、偽装、隠蔽黙認の疑い)
・8月13日時点で放射線管理計画書の提出状況を東電は全く把握していない
8月10日の段階で保安院から保安検査結果が公表されているのに)


8月16日 保安院

●三次下請け作業員PD(ポケット線量計を紛失)
報告あった旨の報告。説明内容から状況をよく分ってなかった様子


8月16日 東電

●東芝の三次下請け作業員PD(ポケット線量計を紛失)
ポケット線量計(PD)を紛失して被ばく線量がわからない下請け作業員が発生
30代男性 東芝の三次下請け作業員。他の1名も同じ企業に所属で0.02mSv被ばく。

○会見の質疑で口頭説明のあった要点と時系列

東電

東芝(元請け)多核種除去設備(ALPS)関連作業

一次下請け → 二次下請け → 三次下請け の2名のうち1名がPD紛失

午前1時55分
- Jビレッジでポケット線量計受領(貸出記録あり)
- Jビレッジを出る際には現場確認、全数確認では問題なし

午前4時 ~ 1Fの現場での作業開始
- 多核種除去設備建築につかう60tクレーン点検作業に従事。
- 同じ現場に他に1名で0.02mSv。
- 現場での作業時間は45分
- 作業時にPD装着していた根拠は時系列説明しだして誤魔化す

午前4時45分 ~ 厚生棟に戻って休憩
- 汗をかく下着を脱いでここで着替えた
- 装備一式取り外して別の部屋へ(この時あったは本人説明)
- 別の作業員が忘れ物として休憩所管理者に拾得物として届け
- 届出は作業員証(ID)と積算線量計(セルバッジ)でPDなし
- 届け出あるまで当該者はPD紛失の事実認識なし

午前5時15分頃 ~ 当該者に拾得物返却
- 作業員証(ID)と積算線量計(セルバッジ)は名前入りなので本人へ
- そこにポケット線量計(PD)なく、ここで紛失に気付く
- 拾得物届けた人は人定できている

午前5時15分以降 ~ 午前11時頃
- 休憩所内でPD捜索(東電社員も一緒に)
- 6時間近く探したにも関わらず出てこず ( ゚д゚)ナンデ?
- 徹底的に探したのは連日のAPD不携帯の問題あったので

○宿題回答
・放射線管理仕様書に基づく放射線管理計画書の提出該当企業は150社
10%の15社が提出。保安規定施工が7月だったので1ヶ月だけ遅れた認識を披露
・150社が元請けのみかは確認するとのこと。把握しておらず
・鉛カバー偽装5名は二次下請け2名、三次下請け3名
(偽装を指示した一次下請けのビルドアップは0名で説明がまた二転三転)
東電単体管理の54社中 作業員線量管理 APDのみ24社APDと積算線量計 31社
東電単体管理の54社中という松本氏説明の意味がわからない。
APDのみ管理の実態。しかも調査するまでわからない東電。現状把握しておらず


8月17日 東電

○前日16日発生のPD紛失 東芝 三次下請け作業員(続報)
積算バッジ、IDは拾った人が直接本人に返した。(名前が書いてあるので)直接、関わったのは当該者含む2名のみ説明に変化。説明時に松本氏から訂正する旨の断りなし。後に東電社員だけで探したが出てこず、探すのは諦めた旨の報告。個人の聞き取り調査はこれにて終了。(説明一貫しない広報)なお当該者の事故直後からの累積被ばく線量は30mSv

○「これまでない」説明を撤回。線量計紛失、未装着事例が他にも数十件
ここ数日発表した以外に、このような事例はない説明を撤回。(朝日ただ記者から鉛カバー線量偽装不正から短期間にこれだけでてくるのはおかしいと指摘され、それでもないと説明していた松本氏)数十件の単位である報告。集計して来週中に発表するとのこと。

・今後発生する度に公表するかは、鉛カバー偽装のような不正利用に限りたい認識

○調査は11月以降のみ
厚労省指示の11月以降の不正利用調査(データ付きあわせ)指示について、線量の高い時期こそ不正する可能性たかく調査すべき指摘(朝日青木記者)については、厚労省の指示なのでそれ以前の調査、報告するかは結果を見てから決める認識。

○APDとPDの認識について
・APDはアラーム付き、PDはアラームなし説明を訂正
・APDは目標値を決める事が可能で経過を 20,40,60,80% 5段階アラーム機能有する
(主に線量の高い建屋内作業に携わることが多い免震重要塔に2,000個配備)
・PDは1mSvで一度だけの固定アラームあり
(PDは線量の低い屋外作業に携わる事が多いJビレッジに1,500個配備)
・定義ではなく従来通り APD=個人線量計 認識で問題なし。
・APDとPDに大きな価格差はない(松本氏認識)


8月20日 保安院

下請け従業員のAPD不正使用に係る放射線管理の報告書(8/13)に対する評価★★★

・鉛カバー3割減衰評価は妥当(3割は悪質である保安院の認識説明)( ゚д゚)ソコジャ ナイダロ
・再発防止策透明ポケット、チェックは3mSv作業に限定は対象広げるよう意見
・概ね妥当評価。意見はつけたが再提出求めない。東電の自主性に配慮し指示なし(幕引き)
・東電が自分で決めた対策の順守状況を今後の保安検査で確認していく。
・保安検査は年3~4回。次回は11月の予定。現地に保安検査管がいるのでその都度確認。
・改善状況は次回の保安検査で報告。

何もしない保安院のやる気の無さにすべての記者があきれた質疑に…


8月20日 東電

○宿題回答あり(APD関連)

・16日発生 線量計紛失東芝三次下請け作業員 事故後の累積被ばく線量30mSv を
23年度31.40mSv、24年度 4~8月 7.49mSv、合計 事故後の累積線量 38.89mSv に訂正。

・内部被爆防止メガネピース東電社員のみに配布、差別問題。調べた結果報告。
格下請け事業所毎に自分で準備する事になっており差別ではない。
タイベック、全面マスク、カバーオール等配布されるのに一部装備が下請け任せ。
メガネ着用による内部被爆問題があったのに対策を下請けに丸投げしていた事実判明。
自分は付けてみて問題ないから個別に用意すべきのまったく意味不明主張。( ゚д゚)ポカーン
要望あるなら検討する約束。

○質疑
・メガネ
・保安院の放射線管理対策評価結果は、指摘されたところに対しては考える、
具体的な対策、スケジュールは未定。

同日13時30分に受けたAPD不正使用に関する保安院の評価結果については冒頭報告でスルー 


8月22日 東電

●日立GEニュークリアエナジー 4次下請け作業員心肺停止 救急車搬送(同日 20時に死亡報道)


8月23日 東電

個人線量計(APD)紛失・未装着事案調査結果
動画 ~ 1F構内作業 入退域の流れ、免震重要棟出口APD確認・胸部透明タイベック(試作品)

調査結果の国への報告は本日 ( ゚д゚)ポカーン
福島県と保安院には報告。厚労省にしたかは即答できず確認。
・APD紛失、未装着事例に所属記載なし
・APD紛失20件のうち出てきたのは3件()
・APD紛失した東電社員は0人
・東電が貸与するAPD以外に自分でAPDを用意する者がいる?
・H23. 6月以降 紛失20件、未装着事例新たに5件(合計30件)( ゚д゚)ポカーン
・偽装した事実はなかった結論
・ガラスバッジがある。同じ場所で作業者から線量推定できるので問題ない
・違法性については我々が判断することではない(開き直り)
・2Fの調査はしていない
・記録時期は6月下旬で、はっきりした時期はわからない。
・古い記録はJビレッジ 免震重要棟


・前回1件のみ報告理由は 東電独自「不適合管理システム」に記録あったので
(隠蔽、後付け説明なんでもありシステムの存在が明らかに)
Jビレッジの線量再評価結果の台帳を紐解いて今回の紛失20件、未装着5件が発覚
・台帳の古い日続けは6月22日。それ以前の線量管理の記録はない
・他が不適合管理システムに記録されなった理由は説明できず(意味不明説明)
むしろ東電社員であったため、この東電社員一名のAPD未装着記録されたのだ


●日立GEニュークリアエナジー 4次下請け作業員心肺停止 死亡報告

本日判明の協力企業作業員の体調不良に関する時系列

以下、上記の時系列に含まれない(口頭説明)
10時43分 5,6号機のER先生に連絡
10時45分 免震重要棟からER先生をお迎えに伺う
10時56分 ERを出発
11時00分 厚生棟に到着

以下、同日の東電の説明、認識
・AEDの使い方は知らないのが普通。説明書見ながらやるものだ。
・医者にも出かける準備があるので2分の所、30分掛かるのは遅いとは思わない。
・持病があることを認識した上で働かせていた
・5月23日電離検診~8月22日までの間の体調不良なし
・働き始めた昨年8月から死亡するまで体調不良訴えたことはない
・持病内容説明不可。持病を把握したのは本日の元請け(日立GE)報告で。
・22日11時15分 富岡労基署に連絡
・死因は急性心筋梗塞
・外部被ばく線量 25.27mSv(H23.3.11~)


8月24日 東電

○宿題回答(APD関連)
・6月8日からバーコードの運用、紛失、未装着の記録をつけ始めた時期は分からず
・3.11以降、福島第二で APD未装着、紛失事例は確認されていない

○宿題回答(急性心筋梗塞で亡くなられた作業員)
・電離検診至近はH.24 5月25日、その前はH23. 11月29日。
作業従事者の問題となる所見は認められていない
・8月22日17時 時点 救急車で病院に到着後、30分程度、協力企業の関係者の方と病院にいた。
その後、彼らに引き継いで帰社した。
・亡くなられた方が働いていた企業構成
東電(0名)

日立GEニュークリアエナジ(0名)
↓(丸投げ)
1次下請け企業(監督者1名)

2次下請け企業(班長1名)

3次下請け作業(2名同じ企業)
↓ ↓2社に
4次下請け企業A(1名)+ 4次下請け企業B(1名)
亡くなられた作業員はこの4次下請けの1名。

・50歳代の男性。
・3.11以降、体調不良を訴えた記録なし。


8月27日 東電

福島第一原子力発電所における放射線管理の充実対策について http://j.mp/Qql6o9
APDの使用に関するアンケート結果について  http://j.mp/NTjmnx

○中長期対策会議
同日行われた第9回中長期対策会議の中で8月20日保安院の問題ない評価(http://j.mp/PLBEU0)を東電側から政府への報告、その旨を東電会見で報告。政府から特に指摘はなかったとのこと。以下、報告された会見既報内容

・アンケート調査結果
東電社員・元請け社員・一次下請け(班長のみ)に対して実施したアンケート結果により、不正事実はありませんでした報告。

・再発防止対策
APD所持者を青いタイベックと白いタイベックで識別、Jビレッジ出口での目視確認、触診チェック、抜き打ち対策等する等

・無記名式のアンケート等を今後実施
不正を行った者は当社での放射線業務の許可、従事者を解除。元請け(東電子会社・東芝・日立、大手JV等)に対しては再発防止対策が格に出来るまでの間、工事の契約を見合わせを行うと強く断りを入れた上でのアンケート実施説明。

・労働者雇用確認の強化
下請け企業から次の書面の提出を求め、作業者が下請け企業の雇用する労働者であることを雇用保険、被保険者資格取得等、確認通知書、または雇用保険事業所別被保険者台帳による確認。雇用保険が適用除外となる場合には雇用計画書という書面を直接確認し、当該の企業の従業者である、労働者であることを確認する。(誰が?)

○22日体調不良者(死亡)作業体制所属 班長は3次下請け企業だったと訂正
東電が自ら元請け企業に問い合わせた結果、判明したと松本氏の説明。(??)
東電(0名)

日立GEニュークリアエナジ(0名)
↓(丸投げ)
1次下請け企業(監督者1名)

2次下請け企業(班長1名)
3次下請け作業(2名 同じ企業)※班長は3次下請けに所属↓ ↓2社に
4次下請け企業A(1名)+ 4次下請け企業B(1名)
亡くなられた作業員はこの4次下請けの1名。

・50歳代の男性。
・3.11以降、体調不良を訴えた記録なし。

○質疑で判明した事実(APD偽装・違法請負)
・アンケート一次下請け班長に限定する理由説明よくわからず
・APD不正使用アンケートの協力企業への配布は安推連を通じて
・放射線業務取り消しは期限定めず
・元請け罰則一定期間同種工事の契約停止期間は3ヶ月(エネシスは7/21~10/20)
・主要元請企業との意見交換会は8月28日
・放射線管理仕様書に関係法令遵守等を盛り込む
・アンケート(http://j.mp/NTjmnx)の回収率は不明
・ビルドアップAPD偽装関連の違法請負は福島労働局で現在調査中
・非接触APD所持確認方法はAPDに無線式IC貼り付けを現在検討
(ノイズ等の問題あり。本年11月実施目標)
・↓以下の違法契約は二次と三次の間のみか分らない。調べる説明あり。
東電

東京エネシス(元請け=東電子会社 期限付きの入札禁止処分)

ビルドアップ(一次下請け以下の5名の偽装作業員は作業従事者登録抹消処分)

アクセス青森(二次下請け)社員2名
↓ ~ 書面の請負契約なし=違法
社名不明(三次下請け)以下 8名
↓ ~ 書面の請負契約なし=違法かどうか不明。調査中回答。以下不明
気付いていたけど朝日青木記者が確認してくれた。東電回答出来ず元請けに確認すると毎度の対応。恐らく三次以下は違法な労働実態が横行してるのではないか。

○質疑で判明した事実(作業員死亡・違法労働)
・22日に死亡した作業員の偽装請負疑いに関して、東電は日立GEから法令違反にあたる話しを聞いていない説明
・日立GEが調べており東電自ら調査しないし予定もない。現状は報告待ち。
・法令遵守をしない方(多重下請け労働者)が悪い認識。※
※発注主(東電)から何も言われないと日本国の法律を守れない方がそもそも問題だ発言。
同日の朝日青木記者の質疑。必見。( ゚д゚)ポカーン



8月27日 現在 事例 APD偽装1件 APD未装着8件 APD紛失20件

鉛カバーによる被ばく線量偽装から短期間で5件のAPD未装着、紛失事例が発生。16日の発生まで、これまで過去にその様な事例は1件もない説明繰り返してきたものの、短期間にこれだけ集中はおかしいと指摘され、翌日17には、調べたら十数件あったので報告すると情報公開に方針転換した東電。8月23日に調査結果を報告。未装着10件、紛失20件、偽装0件報告。所属、累積被ばく線量は公開されず

  • 鉛カバーAPD偽装 下請け作業員5名 朝日新聞報道(エネシス)7月21日【偽装】
    一次下請けビルドアップの指示で鉛偽装。 12月1日の1日だけ効果なし(当事者説明)
    下請け三次まで確認。二次下請けと三次下請けの間に書面による請負契約なし

  • APD持たない下請け作業員1名(エネシス)8月3日【未装着】
    4名が同じ作業に従事、うち1名がAPD付け忘れ。3名の作業計画に急遽1名追加、
    班長が3名のAPDまとめて借りたが、急遽追加されたためAPDかり忘れ。
    違う班だった後から追加の1名は、班長が借りるものと思い込み忘れた。個人の思い込みによる忘れた説明。班長がまとめて借りる点が共通しており個人ではなくAPDの貸出運用側に問題があるものと思われる。

    - 8/13 APD鉛偽装5人の1人がビルドアップ社、残りがなんだっけな。残りが三次だったのかな、という認識に変化

    - 8/16 鉛カバーをつけた5名の内訳は、二次下請け2名 + 三次下請け3名で偽装を指示した一次下請けのビルドアップは0名

  • 1月13日に意図的にAPD持たない東電社員1名(東電) 8月8日 【未装着】 
    1F現場の立会確認に20分遅刻。免震重要棟に取りに行く時間が無いのでそのまま現場に。 意図的に持たず現場に20分も下請け作業員を待たせて無用な被ばくを強いる東電社員。厚労省、保安院にも報告せず、記者の質問により後日回答で明るみに。記録はつけており認識していたのに、7月21日以降、騒ぎになっているにも関わらず質問されるまで黙っていた。

  • APD持たない下請け作業員1名(東電工業)8月10日 【未装着】 
    元請け 東電工業の一次下請け企業の作業員。一次下請けの社員なのか、あるいはその下があるのか不明。元請け 東電子会社の東電工業報告をそのまま口頭報告。

  • 三次下請け作業員PD(ポケット線量計)を紛失(東芝)8月16日 【紛失】
    東芝の多核種除去設備関係の作業に従事していた東芝の三次下請け作業員1名がPD(ポケット線量計)を紛失。第三者が施設の責任者に拾得物として届出。その際にPDは落とし物に含まれず。その後、当該者に届けられるまで紛失した事実気がつかず説明。東電社員と6時間近く探して見つからず。

    -8/17 積算バッジ、IDは拾った人が直接本人に返した。関わったのは当該者含む2名のみ説明に変化。説明の歳、松本氏から訂正する旨の断りなし。後に東電社員だけで探したが出てこず、探すのは諦めた。事故直後からの累積被ばく線量は30mSv

    -8/20 累積被ばく線量 23年度 31.40mSv、24年度4~8月 7.49mSv 計38.89mSvに訂正

  • 個人線量計(APD)紛失・未装着事案調査結果 8月23日
    8月17日に数十件事例あったのでとりまとめて今週中に報告するの予告通り、未装着(8件)APD紛失(20件)何れも上記、【偽装】以外の事案を含む、計28件(昨年6月下旬以降)事例の取り纏め。同日に国に報告。福島県と保安院には報告。厚労省にしたかは即答できず確認。法令違反認識は保安院などしかるべき立場にある側が決める事だ、開き直りの罪の意識ゼロ。偽装はなかった結論。

違法派遣、書面契約しないなど違法行為に関しては、一義的責任は下請けにあるとして厚労省、労基署の判断を待ってからの姿勢にかわりなし。大手は朝日新聞以外は無関心。シゴトシロ。

ややこしくなってきたので記憶あるうちに整理しますた。この案件は根が深く、原子力業界を支える被曝労働者の実態、闇の部分。原子力村にとってはタブーのテーマ。今後も続くと思われるので(朝日新聞次第かも)ここに追記していく事に。

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