2012年9月24日月曜日

東電会見 2012.9.24(月)17:30 ~ 3号機使用済燃料プール 瓦礫(鉄骨)落下事故報告。政府・東京電力中長期対策会議 運営会議 第10回会合。ほか

東電会見 2012.9.24(月)17:30 ~

さくせいちう
長時間会見 2時間30分 質疑は折を見て… 時間ない orz

○まとめ

○プラント

○3号機使用済燃料プール 鉄骨落下事故関連★★★

○政府・東京電力中長期対策会議 運営会議 第10回会合★★★

○政府・東京電力中長期対策会議 研究開発推進本部 第9回会合★★★

○福島第二

○その他



■1F 3号機原子炉建屋 使用済燃料プール内への鉄骨滑落事故

○東電竹本:
本日の説明は、先ず9月22日に発生した3号機の他がれき撤去作業において鉄骨がプールに滑り落ちた件について説明する。

その説明が終わったらその件に関する質問、質疑を受けて、その後のプラント状況、もしくは本日開催された運営会議の資料を説明し、その後質疑の形で進めたい。お願いする。まずはじめに事象について説明する。

○尾野:
先ず最初に「福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋 使用済燃料プール内への鉄骨滑落事象 http://j.mp/Qcsnr4」ということで簡単に全体の様子を示している。事象の内容だが、9月22日に予定していた、

# 事象ではなく事故。

写真で③と書いてある瓦礫をとっていく黄色い部分をとっていく前段の作業として、その前に②や①-2や①-1といった印がつている瓦礫をとっていく事をしてる。当日の作業としては①-1から取って、その次に①-2をとって、

その後に②をとって、それから③に進むという順で作業する予定としていた。作業としては①-1については無事取ることができ、①-2を取ろうとしていた時に、ええ、①-2と、③が、あの、つながっているので、その間を切る必要があるから、

切ろうとしていたわけだ。ええ、しかしながら、取り合いの関係で上手く切れなかったので、一旦、作業を中止した所、ええ、★★★赤い鉄骨、印が付いている②と書いてあるものが滑るようにしてプール側に位置が変わっていったということに気付いた。

★★★そこで、不安定な状態を②を回収しようとしたが、回収が上手く行かずにプールに落ちた内容だ。全体としてどんな仕事をしているのか、ということを簡単に紹介するが、

(http://j.mp/QcsmmQ)9月24日撤去作業の状況ということで、作業の様子を説明したいと思う。建屋の脇にクレーンを立ててクレーンの先から取り扱いジグをぶら下げて取るという形になっている。

# つかみそこねて落としたんじゃないんだね。作業中に落ちそうになっているのに気付いて、先に②を掴もうとしたが出来なかったと。ぜんぜん発表と違う。( ゚д゚)ポカーン 東電本店、状況をつかめていない実態明らかに。

クレーンの先端等に付けたカメラから遠隔操作でこのクレーンを操作し、がれきを撤去していくかっこになる。裏面、クレーンの先端につけるツールを紹介する。左上が油圧フォークと呼ばれるもので、これは鉄骨等の瓦礫を掴み上げるものだ。

その右泡にあるのはバスケット。瓦礫のコンクリートくずのようなものをとっていくものだ、それから左下。油圧カッターとあるが、これは鉄骨をも低上げるときに切っていくハサミのようなものだ。油圧ペンチは小さな物を挟むもので、

こういうツールをクレーンの先につけて作業を行う。で、次のページに二つほど写真がある。3号機のオペフロの様子だ。片方が昨年11月10日撮った写真。もう片方が9月21日撮った写真。作業をはじめる直前の写真だ。

がれき撤去作業はこれまで進めてきており、11月10日赤線で枠が囲ってあるところがプールの場所。その上にかぶっているような瓦礫も含めて、あるいはオペフロの他の場所も含めてかなりがれきの撤去が進捗している様子がわかると思う。

右側の写真が先日の作業の直前の状態ということだ。最初に紹介したこちらの大きな写真と同じものだが、当日の作業で外していこうと思っていた瓦礫とその順番がこのように示されている。

ちなみにプールに落下した前後での主な腫瘍パラメータにどのような変化があったか、なかったかを参考値で付けた。http://j.mp/RboDpb

使用済燃料プールの周辺の雰囲気線量についてだが、作業の関係で9月11日から作業開始前、作業終了後に雰囲気線量を取っていた。

これはクレーンに付いている線量計で取っているので、クレーンの位置であるとか、ええ、そういうことで多少バラつきが出ているが、バラつきながらも雰囲気線量としてはご覧のような値を示していたということだ。

9月22日作業終了後と書いてあるのは、これは鉄骨を取ろうとした直後の値だ。その後、約30分に1回測定をしているが、9月22日の以前の値を比べてもバラつきは勿論あるが、大きな変動さはないとみている。

それからもう一つが使用済燃料プールのサンプリング。2ページ上の段2のところ。9月21日作業をはじめる前に計測していた水質の分析結果。

9月22日の取り落とした後だが、その後、3回ほど測定しているが、プールの放射性物質濃度については有意な変動はない。

3点目。プール水位だが推移を見ていくものとしてスキマーサージタンクの状態ということがポイントになる。これは9月4日から9月24日までのスキマーサージタンクの水位を示している。

スキマーサージタンクはどういうものかというとプールに水が入っているが、水を循環させるときにプールの脇から、こういうふうに水をこぼしていき、ここからポンプに水を引いて、ええ、プール内の水を循環させる。

で、このあと、こちらの方で熱交換器を通じてプールに水を戻す循環をしている。で、ここから滝落しで落ちてきた水が、ここに水面を作るということだ。

この循環の様子により、ここの水位が変動していくということで、何故こういう事をするかというと、プールから直接水を引き出すような所に吸い込み口をつけると、そういうところで破断が起こった時にプールの水を失うことを避けるために上からこぼして隣から吸ってくと。

これをスキマーサージタンクといっている。ここの水位を監視している。で、こちらの水位は今手元に資料があるが、プールの水ってのは、あの、定期的にメイキャップしたりするわけだが、徐々に減っていくことがあるが。

ええ、スキマーサージタンクの値で見ていると、だいたい今、9月前半の方で5.5を示したと思うが。底から徐々に徐々に減っていくような動きをしている。これは一般的な動きだ。

これが減ってきて大体メモリで2を切るぐらいになるとメイキャップするという勘所だ。で、見ていくとところどころスキマーサージタンクの水位が変動して上がったりしているところがあると思う。

下に降雨の状態のバーチャートをつけているが、雨が降るとプールの水位に屋根があるので、プールに水が入ってくるので、その結果としてスキマーサージタンクすの水位が上がるような変動をする傾向がある。

で、天気のいい時は基本、徐々に下がっていく動きをするということだ。今回事象が発生したのは9月22日のところに点線が引いてある。まあ、ここだ。この前後の動き方を見るとスキマーサージタンクの変動に変化は見られない状況だ。

ところどころ大きく上に上がっているが、これは降雨の関係だ。従ってプール水位に関わる情報としては特段有意な変化は見られないということだ。★4点目。モニタリングポストの値だが、事象発生前後の数日間をカバーして見ているが、

モニタリングポスト等に変化は現れていない。ところどころい水色得枠を囲っているところがあるが、ここは降雨があったところだ。で、モニタリングポスト周辺の線量は降雨の影響を受けて若干値が変動する癖がある。

そう言ったようなものが現れているが、事象発生前後の関係において変動はない状況だ。このような所から落下はしたが、外部に影響が起こる状況は生じていないと判断しているところだ。それではいくつか作業の様子も含めてビデオを用意したので紹介したい。

3つのシーンを用意している。(http://j.mp/RboQsy)一つは最初に時間の樹からいって(http://j.mp/Qcsnr4)①-1の瓦礫を取り外す様子。その次にずれてしまって不安定になっている②の瓦礫を拾いに行ったが、

拾えなかった所の映像。それから本日、プール内の様子を撮影した映像という事で順にご覧に入れたい。これ、先ほど言ったハサミだ。(http://j.mp/RVUh74)カッターで

①-1と①-2がつながっているところを切った。フォークで掴んで上げていくところだ。フォークで掴んであげていく所をクレーンで回しながら下におろしていくことを繰り返していくわけだ。まあ、こういうふうにして①-1の方は、

ええ、予定通り撤去することができた。次にその後、②の瓦礫、ちょっと見にくいが、最後まで見ると思うので、2階繰り返したいと思う。フォークで②の瓦礫を取りに行こうとしてるところだ。場所的には水面にちょっと出ている所。

白い角っこが見えると思うが、そういったH鋼が比かかって水面から顔を出している部分だ。まあ、②のがれきが不安定になっている様子だ。それを拾いに行くためにフォークをそちらに移動させている。これを拾いに行きたいんですね。

元々②の瓦礫はここから水に浸かりながらこちらに来ていたが、それが今は個々に引っかかっているかっこになっている。フォークをそちらにクレーンで移動させていく。ちょっと見にくいが、これがええ、②の瓦礫だ。鉄骨ですな。

フォークがこちらにあるが、真上に持って行き、これからフォークを降ろしていく。このあたりをよくごらんになるんだ。ここだ。フォークで掴もうとするが、掴む前に回転して、、ここですな。動いているが、H鋼が滑って落ちてしまった状況だ。

最後に動いた所でH鋼がわかったんじゃないかと思うが、もう一家その所だけリプレイできるか? ここにあるのがH鋼だ。それを掴みにいったがつかみきれなかったと。落とした時の様子はこのような様子だ。

で、ええ、本日、落とした場所近辺に水中カメラを沈め、ラックの上、それからその近辺の探索をしている。実は今日だけで作業は全部終わっておらず、明日まで続けなければいけないかなと思うので、現状、中間的な状況だが紹介していただきたいと思う。

ちなみに、おさらいだが一番大きい、このペーパー(http://j.mp/Qcsnr4)に写真を見ていただき、赤い線が書いてある②という瓦礫が、矢印が書いてあるが、矢印のギリギリの所に引っかかっている状態だったものを、

拾いに行って落としたというような状況なので、その近辺にカメラを沈めて探しているということだ。えっと、これは燃料ラックの上だ。(http://j.mp/RVWOOP)で、時々、こう、金属のU字型の取っ手のようなものが見えるが、

これが燃料のハンドル部分だ。燃料ラックの上にコンクリートの破片が積もっていて、ええ、燃料が直接見えないが、その上のラックから出ているハンドルのところが見えている様子だ。まあ、コンクリは乗って入るが、全体として形が歪んでいたり、

# この映像でそこまで健全性をアピールできるのか…

並びが変わっちゃってたりとか。そんなような状況はここでは見て取れない。ええ、付近のラック等を見てきたが、燃料が入っているラックと運転中だから燃料が入ってないラックもあり、

ええ、何処もこういった瓦礫が乗ってはいたりするが、ラック自身に大きな変形があるような所は見えなかった。

で、ラックの上に見た限りなかったので、ええ、ラックの側の更にラック、プールが、大体⑫メートルぐらいの深さがあるが、ラックの上面まで7m強ぐらいだ。そのあたりを今見ている。

そこからもう少し深い、一番底まで見に行ったものが、次の映像だ。http://j.mp/RVXO5o こりゃ非常に画面が不鮮明で分かり難いが、ここに鋼材友割れる影が映っている。

これは、ええ、場所から言うと先ほどの写真(http://j.mp/Qcsnr4)の矢印のすぐ、プールの壁際ぐらいのところですな。に、映っている。これですな。この。本日はここまで見れているが、

今映っているこの鉄骨が取り落とした鉄骨そのものであるかどうか、ということを確認するには、もう少し周辺の確認をしないといけないなと思っているので、居雨の時点でこれがそうだと断定するようなところまでは至っていない。

★明日もまた水中カメラを落としての周辺の確認を行うので、その結果も踏まえて検討したいと思っているところだが、今日、わかった限りのところで申し上げると、ええ、直ぐ近辺のラックの上では、見当たらなかったが、

ラックの方にコンクリートくずのようなものがのっていることがわかったが、ラックそのものが大きく変形している様子は見られなかったと。それからそのラックの近くのプールの底に鉄骨が、ええ、と思われるものが見られたが、

これが今回取り落とした鉄骨であるのか、爆発の時に色々落ちているので、その時に落ちたものかということを、ええ、見極めるところまでは、今日は進んでいないので、更に明日も作業をすすめるようなことである。

燃料プール内への鉄骨の滑落事象に関して、今日の時点でわかっているところを話させて頂いた。ええ。一旦ここで区切らせて頂きたい。

○東電竹本:
はじめに案内した通り、先ず本件に関して質問を受けたい。



■質疑(1F 3号機原子炉建屋 使用済燃料プール鉄骨滑落事故 )

さくせいちう。



~ 19時5分


■福島第一の状況

○東電竹本:
(19時5分)スイマセン。先ほど話した通り、運営会議の説明をさせていただき、そのあとでも質問を受けるので、先ずは一旦、説明を尾野の方からさせていただきたいと思う。プラント状況、本日開催された運営会議等について説明する。

○尾野:
通常資料から話したい。福島第一の現状 http://j.mp/QcsD9v

[原子炉および格納容器の状況]
1~3号機特段変更はない。

[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]
特段の変更、特記はない。

# 状況。いつか治るのかの。

[使用済み燃料プール]
1~4号機まで循環冷却継続実施中。プール水温はご覧のとおり。1点案内。1号機循環冷却システムだが、配管一部にカナフレックス、これ、リークが時々発生していたものだが、まだ使われている場所かあるので、

★こちらをPE管に変える工事工事を行う。工事は9月25日から9月28日の3日間を予定。3日間ほど循環冷却システムが停止することになるので、この間にプール水温が上がることになる。

現状、1号機は30℃ほどかと思うが、★★この期間で約8度ほど温度が上がると評価している。いずれにしても十分冷却がなされた状態で作業は行える見通しだ。めくって頂き、3号機の地下の溜り水移送状況、あ、すいません。

[タービン建屋地下溜り水の移送状況 ]
2号機タービン建屋から3号機タービン建屋への移送状況は22日10時6分まで実施した後、24日10時26分から再び移送していることで現在移送中。

3号機はタービン建屋から集中廃棄物処理施設、プロセス主建屋の方に移送を実施中。4号機も同じくプロセス主建屋に本日10時まで急いうを行なっていた。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]
現在、サリー運転中。★サリーに関して作業予定を案内したい。以前、2月25日にサリーの吸着施設のろ過フィルター出口の弁の所で漏洩があった。

その漏洩が起こった場所がベンに付いている配管の溶接部の所で、その原因については既にお知らせ済みの状況だが、サリーの施設で類似の場所について、確認を行うことで点検を行いたいと思っている。

点検準備が整ったので、点検を行うわけだが、非破壊検査、ええ、これはRTといい、放射線を当てて画像で損傷がないかどうか確認していくというような放射線透過検査というものだが、こちらを行う。

で、★この作業の関係で一時的にサリーを停止することになる。検査対象箇所が数としてはそこそこ数があるので、9月26日から10月3日までが第一回。第二回として10月後半に2回に分けて作業を行いたいと思っている。作業を停止している期間はキュリオンで処理を行うことで作業計画を立てているところだ。

これは情報だが、★水処理施設のRO装置、高圧ポンプ付近から水漏れが発生していたということで、ポンプ出口のネジ部から水が漏れている、滴下していることがあったので、当該の場所を分解をして確認した。

その結果、部品等に異常は見られず、ねじ込み場所のシール材を取り替えて、また、今回点検した際に部品に支障があった場合は部品を新しいものに帰る必要に変える必要があるので、

部品も新しいものを用意していたので、新しい部品に変えて、パッキンについても、ええ、新しいものにして組み直しをした。そのご確認し、漏洩がないことを確認している。1枚めについては以上だ。#


■福島第二 プラント状況

★★2点目だが福島第二のプラント状況のお知らせ資料を入れている。http://j.mp/QcsfYC こちらは以前、福島第二の4号機のええ、燃料の。あ、失礼。原子炉の開放作業の進捗について適宜お知らせさせて頂いておったかと思うが、

# 「福島第二4号機原子炉建屋開放作業の進捗について定期的にお知らせしているが」

そちらの作業が進み、炉内にある蒸気管装機や湿分分離器も取り外しましたというような内容だ。その写真を分からりやすく写真にまとめたので後ほど見とくんだ。


■政府・東京電力中長期対策会議 運営会議 第10回会合 ★★★

3点目として手元に厚い資料がいってるとおもうが。一つが「政府・東京電力中長期対策会議 運営会議 第10回会合 http://j.mp/xLpMPJ」もう一つが「研究開発推進本部 第9回会合 http://j.mp/KWD52N 」ということだ。

こちらの説明をしたいと思う。先ず運営会議 第10回会合 http://j.mp/xLpMPJ だ。かなり厚い資料になるので進捗があったところを中心に説明したい。13ページを開くんだ。

# 会見配布資料は通し番号あるけど、リンク先のPDFファイルには通し番号ありません。経産省、原子力規制庁にもないので今回も資料リンク埋め込めず… orz タイトル区切りで★★を入れてまふ。


■2号機の原子炉圧力容器代替温度計設置に向けた作業

★★2号機の原子炉圧力容器代替温度計設置に向けた作業についての進捗資料がある。先般説明しているが、下の段、高圧フラッシング作業が終了した。その下。配管改造前の水抜き、あるいはその下のカラムの水張りは本日行なっており、

ほぼ予定通り作業が進捗している。このは違反を通じて新しい温度計を入れていく作業のモックアップ試験の結果が出ている。本日はこちらについて説明したい。14ページ。モックアップ試験の概要が書かれている。

# 冷温停止状態根拠の2号機圧力容器の温度計が無くなる前に、取り敢えず格納容器でもいいから何か温度計は入れて安全主張の根拠にしよう。練習も兼ねてまふ。

今回、配管を通じて新しい温度計を入れていくことになるが、配管の中には水が入っていたり、あるいは格納容器側に繋がっていたりするので、ええ、配管の橋から新しい温度計を入れていくにあたり、格納容器側の炉から水が流れてこないようにする、

あるいは流れてきた水は作業者の方に行かないようにするための装置をつける必要がある。14ページ下に配管ラインが示されているが、配管にアクセスし、新しい温度計を入れる入り口のところを拡大した絵が、中程の赤い囲いの中に入っている。

X51と書いているのがペネトレーション。底から配管が出てきて、その配管がずっと出てきてボール弁と書いてある所の左側から新しい熱電対を挿入してくわけだ。X51ペネ側から水が流れてきた場合には、ドレンラインと書いてあるが、こちら側に水を落としたい。

そちらに水を落とすためにそれより作業者側の所に加圧装置とあるが、こちらに窒素ガスを入れて、この窒素ガスの圧力で流れとしてはX51の方へ向かって流していく。

あるいはそちらから流れてきた水は、ドレンラインの方に落としていくような形を取ろうとしている。こうした操作が予定通り手元の方に水が来ないでドレンラインに水が堕ちることになるかどうかを確認するというのがモックアップ試験の目的だ。

15ページ上の段にモックアップ装置の写真がある。こちらは今ほど説明した実物を作って試験をしているわけだが、一番左の写真だ。

こちらが手元にあるワイヤーガイド、あるいはコイルガイドと書いてあるが、熱電対を入れるための鞘(さや)だ。

これを挿入する口。その向こう側にあるのが窒素ガスを入れる封入口。そしてドレンラインということである。

15ページ下の段を見ると、熱伝対を入れるために、ワイヤーガイドというものが、コイル状のものだが付きまして、そのワイヤーガイドをコイルガイドという、これもコイル状の管だが、そのなかを通すことで、ええ、挿入していくことになる。

作業段取りとしては配管に先ずコイルガイドを挿入し、コイルガイドが入った状態でワイヤーガイドと新しい熱伝対が一対になったものあるので、それを挿入していくような作業になる。

ですから手元に、要はドレンラインにちゃんと斬水が出るかどうかということを確認するかというのは、何も挿入していない状態でドレンラインがちゃんと機能するかどうか。

これがケースA。コイルガイドだけが入っている状態でどうか。あるはコイルガイドを入れた後、内視鏡で状態確認するので、

これは炉側ままではいけないがその途中までコイルガイドが正しく入っているかどうかを確認するようなためにいれるものだが、そういう状態でどうか。あるいは、最後の施工の最終段階状態であるコイルガイドの中にワイヤーガイドを入れていって、

狙った場所まで入れていくようなことを考えている。ちなみにワイヤーガイド、この中に熱伝対があるが、これは所定の原子炉の狙ったところまで挿入していく分けだが、コイルガイドは配管の太いところを主に対応するので、

こちらでいうと14ページに配管を辿って行くとオリフィスという場所があるが、そこで配管が絞られるので、底までがコイルガイドが入る事になる。試験結果は16ページに。炉側からの落水がドレンラインにしっかり入るかというところを見ていくと、

まあ、全てドレンライン、あるいは反対側のX27という別のライン側に落ちており、コイルガイド、ワイヤーガイドを通じて挿入側には落ちてこないことを確認したので、この作業法でやれば水が手元に来ない状態で作業ができることが確認できた。


■1号機の窒素封入今後の方針

★★17ページ。1号機の窒素封入今後の方針ということが書いてある。これはもう、前回、説明した内容だが、19ページ上のほうにサプレッションチェンバーへの窒素封入効果というのが確認できたので、★10月下旬から窒素ガス注入ということを行なっていく事で作業予定を示しているところが新しいところだ。


■原子炉圧力容器内部調査

それから★★21ページ、原子炉圧力容器内部調査ということで、1号機原子炉角の容器内にカメラ等を入れて状況確認等をするということだが、

これについてはどのような方法で何をするかということは、前回紹介したと考えている。今回加えて話すことはなにかというと、26ページ下の段、作業のモックアップ試験を行いましたということで、現物を模擬した施設を作り、

そこに実際に使う道具を使い、これは原子炉格納容器の中にカメラであるとか、あるいは温度計であるとか。ええ、あるいはサンプリングするための機材であるとか。こういったものを入れて内部状況を確認しようというものだが、

そういったものを入れる、27ページ下の段に書いてあるが、ガイドパイプの中を通じて中に入れるが、このガイドパイプを設置する工事のモックアップだ。で、ガイドパイプを設置するために、PCVのペネトレーションの一部にカッターで穴を開けて、

そこを通過させて通って行く作業がいるので、その作業が実際に確実にできるかのモックアップを行ったということである。

モックアップの結果、所定通り作業ができることが確認できたので、、更に訓練のために何回かこのモックアップ試験を使った訓練を行い、★10月上旬から内部調査の現地作業を進めていきたいと考えているところだ。


■地下水バイパスの実施計画

それからちょっと飛んで36ページ。★★地下水バイパスの実施計画ということで、建屋への地下水流入量の低減対策について紹介されている。

こちらの方は実施する内容については既に話ししているところかと思うが、38ページ上の段。実際に行った際に計画的な地下水の水位が予定通りで着てるか確認するということをしながら進めていくというために、

バイパスをする井戸と建屋の間に観測口を設けて確認していこうということだ。38ページ下の段。モニタリング計画と書いてあるが、これが観測ホールということだ。地図でしたの方に赤い四角で書いてあるのが、組み上げのための井戸を掘る予定地だ。

それから上の方に各プラントの1~4号機が並んでいるわけだが、その間にオレンジの丸で示したサンプリング、要は測定用の井戸を掘る。

この井戸はその井戸の中の水位を確認することで用水路の効果を確認するような目的を持っている。こういったものをつけていくことである。


■タンクの増設計画

それから42ページに★★タンクの増設計画が出ているが、これは既に案内している内容と思うので割愛する。


■港湾内の海水中の放射能濃度について

50ページを見るんだ。★★港湾内の海水中の放射能濃度についてというペーパーがある。港湾内の海水中の放射性物質濃度について告示で定める値いかにすることを目指して行こうということを考えているわけだが、

それがどの程度で来ているか、進んでいるか評価したというものである。1ポツの評価結果と書いてある所の上段。

50ページ下の所に地図が書いてあるが、計った場所とその結果が示されている。矢印が測定ポイント。青い字で書いてあるところが告示の値を下回った所。

黒い字で書いてある所は告示値を下回るまで行かなかったものということである。で、告示の値を下回らない場所がある場所というのは、1~4号機の周りの取水口付近、

ある意味、シルトフェンスで区切られた内側の領域になっている訳だが、こうしたところでまだ十分に下がっていないところがあるということである。

51ページにデータの数字が表1に示されているが、一番右側の橋に告示の値に対する割合で示している。1を切っている所は告示以下の値になっている。

1を超えている所がまだなっていな所なので、告示を切るためにはもう少し減らないといけないということである。もどって50ページ。

そういうことなので、今後、今超えているところというのを下げていくために、ある意味ここは滞留しているような場所だが、どのような方策を取るのがいいのかということについて、

もう少し外部の研究機関等の協力も得て、原因の特定や対策の検討などをしていくことを考えているところだ。


■原子炉建屋からの追加放出量の評価

次に52ページ★★原子炉建屋からの追加放出量の評価ということである。これは前回、評価方法の統一ということで、評価方法について計算方式を変えますよということを案内したかと思う。それを変えた結果、いくつになったかというのがこの報告だ。52ページ一番上、マルの3つめだ。

このため、★★★1~3号機の放出量の合計は、先日公表値の約0.1億Bq/h から変化なしと評価。しかしながらこれによる敷地境界における被ばく線量は0.03mSv/y と評価するということで、評価方法が統一、変更になったので、0.03mSv/y という評価結果に変わりましたということだ。ちなみに前回は、これが0.02mSv/y であったと思う。


■発電所敷地境界線の線量低減の状況報告

次に56ページだが、★★発電所敷地境界線の線量低減の状況報告ということだが、これは先般金曜日に敷地境界1mSv/y を下回るように計画の見通しを示すということで、報告徴収の内容で説明した内容と同じ内容なので、説明は割愛させて頂く。


■新燃料調査に関する報告

それから68ページ。★★新燃料調査に関する報告ということで資料がある。70ページ。これは4号機に使用済燃料プールから取り出した燃料の状態確認をした内容だ。将来、燃料取り出しを行なっていく時にプール内の燃料をある意味ハンドリング上の問題がないかということを確認するという意味で、

これは海水につかった状態なので、重要な部品が腐食して弱くなってないか、トカそういうことが気になることで見ているわけだが、ちょっとおさらいになるが、69ページを見るんだ。

燃料体の変形はないであるとか、燃料体に茶色い異物のようなものがついていたが、これは拭きとったら取れる程度で腐食が生じている状況ではなかったことが前回紹介している内容だ。

今回、新しい場所は70ページ上の段。燃料を構成している具材の組み付けに使われているナットやネジ等の部分。

こういうところが腐食損傷していないかということを確認したが、★構造部材に腐食や酸化等はみられなかったということで、ハンドリングの問題になるような状況がないことが確認できた。

今後、まだまだ本格的な取り出しまでには時間的余裕があるので、部材の一部をJAEAに送り、そちらの方でも更に調べて頂こうということで考えているところだ。


■3号機プール内がれき撤去のための使用済燃料プール内の事前調査2回目の実施について

それから72ページ★★3号機プール内がれき撤去のための使用済燃料プール内の事前調査2回目の実施について、という内容だが、これについては先般話した通り。それから先ほど説明した事情もあるので、改めてその内容を確認して頂きたいと思う。


■共用プールにおける水質管理について

それから74ページ★★共用プールにおける水質管理についてということだが、これは何かというと、燃料を取り出して持っていく先というのは1Fの共用プールということになる。

で、共用プールに持って行く時に、各号機のプール内に海水を相当入れたが、塩分濃度の濃い状態でプールの方にキャスクを移動していくと塩分が共用プールに移っていく事になるので、共用プール側の施設の腐食等位に影響を与えるかどうかが気になるので、

水質管理をどうするかということを様々考えていたわけだ。75ページを見るんだ。上の段右の方に1F1号機から4号機までのプールの塩分濃度が示されている。例えば4号機で言う6000ppmというとこで、非常に高い塩分濃度があったと。

こういったものをそのまま共用プールに持ち込むことになると、濃い塩分が共用プールに入ってくるので、考えないといけないということである。で、考え方は2つあり、プールの塩分を除去していくと。

1号機から4号機にあるプラント側のプールの塩分を除去していく方法と、濃いままに来るが、共用プールの方で、塩分の濃い領域とそうでない領域ということで区分けをしておくという考え方が二つある。

まあ、区分けをするということをひとつの考え方としてはありえるわけだが、ええ、実際にその後の動きを見ていくと、最新データのところを見ると、1号機から4号機まで塩分濃度が5ppmとか、14ppmであるとか、73ppm であるとか、

24ppmであるとか、だいぶ下がっている。これは注水が進んできたということ。それから塩分の脱塩が進んできたという事で、塩分自身が減ってきたということだ。これはRO装置などを使って塩分を除去していくことの結果として、

プラント側の塩分が少なくなってるということだ。で、こういう状況に鑑みてみると、共用プールの方のもともと持っている塩分除去能力との見合いで、敢えて領域をわけなくて問題がないのではないかということになってくる。

75ページの下の段だが、一番下に評価結果を書いている。キャスク一体を移送した時のプールへの塩素イオンの持ち込み料というのは、大体、0.44ppmと評価される。これはかなり保守的な評価だが、そうした場合にどうかということだが、

76ページ上の段。先ほど、燃料集合体そのものの様子というのを示したが、燃料集合体そのものが綺麗なので、集合体について塩分がついてくるという量は、あまり優位ではないと考えられる。76ページ下の段に塩素濃度の管理上の目標値というのが元々あり、

それが0.5ppmだ。そこに0.4ppnの持ち込みがあったという状態で、元々共用プールが持っている塩分除去のフィルターデミ(?)という装置があるが、こうしたものの処理能力から考えると、

0.4を下げていくのに大体8時間もあれば10分の1に減ってしまうことで、これは76ページ下のグラフだが、まあこうした状況なので、これはプラント側のプールから共用プールに持ち込むときに塩分の問題というのを、そう気にする必要がないと。

元々の共用プールの能力で足りる事がわかってきた。そうしたことを踏まえ、77ページ上の段だが、全体のスケジュールを線表を書いているということである。


■3号機使用済み燃料プール 瓦礫滑落事故

78ページ。★★本日のプールへの滑落の話を書かせて頂いた。


■1号機の原子炉建屋の三角コーナーの滞留水

それから82ページだ。★★先般、1号機の原子炉建屋の三角コーナーの滞留水を調査したということだが、そのことを取りまとめて書いている。ほとんど内容としては説明したとおりだ。

新しいこととしては84ページを見るんだ。水位差が50cmグラあるということで、北東コーナーと北西コーナーを比べると北東コーナーのほうが水位がOP3910mmということで、北西より約50cmほど低かったことを説明したとおりだ。

# 建屋傾きの誤解を完全払拭

で、これに対する考察を少し増やしてみた。北東コーナーだが、84ページを見るとOP3900の所に貫通部があり、これが原子炉当て屋側からタービン建屋側の方に移動している。

個々の場所からタービン建屋側の方に水がスルーしていくと、ちょうどOP3900近辺の水位の所に水面が出来るということになるので、数字等から言うと、おそらく、この貫通部からタービン側への漏洩ルウーとがあるのではないかということが推定される。

水バランスで高さの差が出来ているのでああろうと申し上げていたが、抜け側としての、ええ、北東三角コーナーの水位というのは、

# わからないのに無理に答えようとした尾野氏。

ちょうどその推移に相当する所に抜け道があるということなので、その様な結果でなかろうかという推定を考えている。そういったようなことが今回、中長期対策会議の運営会議の第10回会合の方で報告されている。

それから本日、併せて中長期対策会議の研究開発推進本部 第9回会合という会議が持たれ、手元に資料を配っていると思うが、こちらについては、内容を見て頂くこととして、主に政府関係の業務が多いので、説明は割愛させていただく。私からは以上だ。(35分)



■質疑(第二部 福島第一プラント状況・中長期対策会議)

さくせいちう (ヽ'ω`)




~ 終了 20時 (2時間30分)

東電サイトを検索

政府・東電 統合会見議事録から検索

規制庁・経産省・文科省から検索