2012年11月21日水曜日

東電会見 2012.11.21(水)17:30 ~ 1F4号機 下請け作業員左足骨折事故発生。建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果。揚水井、井戸掘削工事開始報告。メガフロート内汚染水の陸上移送作業開始報告。2F4号機サプレッションチェンバー内カメラ調査結果。ほか

東電会見 2012.11.21(水)17:30 ~

建屋開口部空気中核種分析結果(月報)唯一プロセス主建屋開口部でCs-134/137検出はマイナス4乗レベルで従来と同じ。他は全てND。怪我人報告1件。同日10:50に1F4号機中央操作室で左足に340kgの角材を落として骨折。

20代の男性、協力作業員。5,6号機側の医療室でシップ、Jビレで診察の結果、左足の第二、第三中足骨骨折診断で仮ギプス。明日、自宅近くの病院で改めて診察治療を受ける予定。3人で340kgの重量物を移動していた際の事故らしく状況不明。

現在、物揚場前面に着岸しているメガフロート内の汚染水(8000m3)を陸上5,6号機周辺仮設タンク4500と地下貯留水タンク3600へ移送する作業を明日から。メガフロートは12月下旬目途に港湾内北側5,6号機側250mへ移設報告。

# 海洋漏えいリスク低減が目的

水曜日なので水処理週報。前日のサリーの漏洩事故により来週評価は処理量ゼロでシミュレーション。タービン建屋、プロセス主建屋水位は上昇見通し。原子炉冷却に使う処理水は淡水受けタンクの2772m3使うだろう想定。

10月16日規制庁提出の2F3号機の復旧完了報告の確認のため、規制庁として初めて11月7日~9日にかけて報告書と現地確認のため立ち入り検査。(本庁から9名)その際、指摘のあった報告書の内容を自主的に修正して提出した旨の報告。

2F4号機で来年行うサプレッションチェンバー内にダイバーが入って健全性、目視確認調査の事前調査をカメラを入れて行った報告。提供されたのは塗装片と思われる写真1枚のみ。透明度、構造物に問題ない東電認識。

宿題報告はNHK岡本記者宛2件あり。何れも未公開プラントデータ関連。

【質疑】
  1. 東京(1F作業員怪我*)→
  2. 朝日(1F作業員怪我*)→
  3. 読売(1F作業員怪我*・メガフロート*・2F4号機サブチェン調査*)→
  4. 木野(1F作業員怪我*・作業員アンケ)→
  5. 毎日(1F作業員怪我*)→
  6. FACTA(2F3号機復旧計画-規制庁立入り検査*)
  7. →時事(1F作業員怪我*)
  8. →木野(1F作業員怪我*・サブドレン未公開分・作業員落下事故-請負形態)
  9. *は冒頭報告のあった議題

○プラント

○報告

○環境モニタリング・サンプリング

○福島第二

○その他
やっぱり福田氏の方がまとめやすい。文字に起こして整形したらよく分かる。というか尾野氏の説明下手が尋常じゃない件。



■福島第一の状況

○東電石橋:
原子力定例会見をはじめる。本日の会見者は原子力品質安全部長の福田さまである。よろしこ。

○東電福田:
福島第一の状況。http://j.mp/RT6pIS

[原子炉および格納容器の状況]
記載のとおりだが、昨日の夕方、1号機の注水量の低下が確認されたため若干調整をしているが、基本的には注水量は変わっていない状況だ。

[圧力容器下部温度]
記載のとおり大きな変化ない。

[格納容器圧力と水素ガス濃度]
格納容器圧力は記載の通り。水素ガス濃度も記載の通り。1号機へのサブチャンへの窒素注入をし続けているが、徐々に下がっている状況。

[使用済み燃料プール]
1~4号機いずれも循環冷却システム運転中。プール水温は記載はご覧のとおり低くなっている。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]
2号機から3号機へ移送していたが、本日、9時25分で移送を停止している。これは昨日のサリーの停止に伴い、移送も本日止めている状況。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]
これについては昨日説明した通り、サリーのベント配管からの漏えい事象があったということで、サリーについても停止中。長々書いてあるが、昨日説明したことがしたに書いてある。

[その他]
一番下。昨日、作業予定として説明したが、6号機の補機海水系ストレーナーの切り替えに伴い、現状、使用済燃料プールの冷却系が止まっているので、

残留熱除去系による切り替えによる冷却を今しているということである。現状は6号機のプール冷却が止まっているが、上昇率は0.2℃/hということで特に安全管理乗問題になる上昇は無いということである。発電所の状況については以上だ。


■建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(環境モニタリング)

○東電福田:
★「福島第一原子力発電所 建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果 http://j.mp/RT725k」という資料が5枚もの。これについては原子炉建屋以外の開口部について、月1の定例でダストサンプリングをしているものだ。

これについては基本的にずっとNDで特に変わりないが、唯一数値が出ているのが最後のページのところでプロセス主建屋の開口部であるが、これについてはも-4乗オーダーでこれまでと変化はないし、十分低いデータになっているということだ。

この資料については以上。


■1F 4号機電源設備親切作業で作業員負傷(左足甲骨折)★★★

それから1点、本日あった"事象"で、協力企業の作業員が負傷している。これについて簡単に紹介しておく。本日、10時50分頃、4号機タービン建屋2階のオペレーティングフロアと我々は呼んでいるが、

# 作業員が負傷する"事象"が発生! 徹底してますな。マイナスイメージのある言葉は絶対使うな。親身親切ブラック企業はどういう社員教育してるのかね。

2階で電源設備の新設作業に従事していた協力(下請け)企業の作業員がケーブルトーレスと言って、ケーブルを敷設する電路だが、★★★それのサポート剤になるが、寸法が100mmの角材で重量が340kg。これを左足の甲に落下させて負傷されている。

で、身体の汚染等はないが、その後、5,6号機の緊急医療室で診療治療、シップを行った後、Jビレッジで診察している。その結果、左足の第二、第三中足骨の骨折という診断をされており、仮のギブスを装着されている。

また、明日、自宅近くの病院で改めて診察治療を受ける予定ということで、そういう"事象"があった。これについて紹介しておく。

# 「そういう"事象"がおきました。」質疑中、福田氏はうっかり。そういう事故が起きたといっとります。ペナルティーですな。


■高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況(週報)

それから手元の資料のほうで本日、定例の水処理設備の週報の日だ。手元の資料「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第74報) http://j.mp/RT779d」

の添付資料1の絵で状況説明をする。11月20日現在の高レベルの滞留水貯蔵と処理の状況。左下のところで各建屋の貯蔵量についてはここに書いてあるとおりで、

建屋滞留状況 1号機 14,200m3 2号機 22,200m3 3号機 23,400m3 4号機 17,500m3 合計で 1~4号機貯蔵量 77,300m3。前回から減り加減。建屋内の水位も下がった状態になっている。(-200m3)

貯蔵施設側(プロセス主建屋15,100+高温焼却炉建屋3,630)合計 18,730m3 で前回から減っている。処理実績 6,680m3。処理装置稼働率 キュリオン0%、サリー79.5% で想定よりよく稼働している状況。

# (先週)1号機 14,300 2号機 23,100 3号機 23,200 4号機 17,700 合計値 約78,300m3 貯蔵施設プロセス主建屋17,130+高温焼却炉建屋3,630 計 29,770m3 処理量 約 6,280m3。キュリオン0%、サリー74.8%

使用済みベッセル発生+0本。濃縮塩水受けタンク量 200,530m3(増)、淡水受けタンク25,716m3(増)濃縮廃液貯蔵槽 5,524m3 。添付資料2で自習までの想定。昨日案内した通り、サリーが止まっているので、

# (先週)使用済みベッセル2本増加。濃縮受けタンク197,418m3、淡水受けタンク 24,890m3、濃縮廃液貯槽 5,528m3

そういう意味で★真ん中の処理量を見ると1週間は処理量ゼロでシミュレーションをしている。その関係上、左下のタービン建屋内の水の量が1週間でここにプラス2,3,4号機が900、400、800となっているが、

少し増える想定をしている。先程もあったようにタービン建屋内の水位は十分下がっているので、1週間で上がるところはそれほど多くないということである。

プロセス主建屋、高温焼却炉建屋についても処理ができないので、+980、+790ということで少し増え加減になるという予想になっている。

この分は真ん中うえほどの濃縮塩水受けタンクの方は、処理がないので変化がないと。で、淡水受けタンクの方はこの淡水受けタンクの水を注水に使うので、

-2772m3 ということで、ここから水を使って減っていくということで、1週間後についてはこういう形でシミュレーションし、想定をしている。その添付詩旅3にはそのようなシミュレーションをした所の結果が書いてある。

現状、1週間の停止をしたという事で、その後動いた過程でシミュレーション結果を載せているということである。水処理週報については以上だ。


■揚水井、井戸掘削工事開始(明日以降の作業報告)

それから、本日はちょっと2Fの話もあるが、1Fの件を先に話したほうが誤解が少ないと思うので、先ず、1Fの明日の作業について二つほど紹介する。★★一つ目が地下水バイパスの設置工事。これについては、さる10月2日に現地の工事に着手していたが、

準備が整ったことから、明日より揚水井、井戸の掘削工事を開始する予定。掘削する場所はパイロット揚水井の設置エリアということで、以前、チョット話をしていると思うが、北側エリア、1号機の原子炉建屋の西側エリアより掘削を開始する予定。

まずはパイロットの井戸を掘って底から水を抜いてみる実証試験をする予定にしているが、順次、それ以降も井戸を掘っていく予定。この後、工事の進捗状況等々については適宜お知らせする。それが1点目の作業予定だ。


■メガフロート内汚染水の陸上移送(明日以降の作業報告)

もう一点の明日からの作業予定。★★メガフロートの貯留水を陸上へ移送する作業を明日より開始する予定。

これについては1Fの港湾内での工事ということで、今後、大型船が入港する可能性があること、更に工事の資機材を搬入することで輸送船等、着岸させる必要が有ることから、いわゆる港の物揚場の復旧工事を実施する計画にしている。

この復旧工事に伴い、現在、物揚場の全面にメガフロートが着岸しているので、個々のメガフロートを港湾内で作業をしていないエリア。港湾内の北側になるが、5,6号機側に250メートルほど移設する予定にしている。

現在、メガフロートの中には1F 5,6号機のタービン建屋内にあった滞留水を貯留しており、低濃度の放射性物質が含まれた水ということで、海への漏えいリスクも考えて、先ずメガフロートからその貯留水を陸上へ移送することを計画している。

今回、メガフロートの移設に合わせ、貯留水については5,6号機の周辺に仮設のタンク4,500m3、それから地下貯留水タンク3,600m3に移送することを考えている。

あ、すいません。メガフロートの中には、8,000m3の水が溜まっているということで、それを全部移送をすることを考えている。その移送について準備が整ったことから、明日より移送を開始したいと考えている。

★実際のメガフロートの移設については、その滞留水の移送を完了して準備他整い次第、ということで、12月下旬を目途に移送を実施したいと考えている。メガフロート移設のための貯留水移送についての作業開始の案内は以上だ。次に福島第二の話に移る。


■2F 復旧計画書に係る実施状況報告の補正、復旧計画書の改訂

★「福島第二原子力発電所原子力事業者防災業務計画に基づく復旧計画書に係る実施状況報告(3号機復旧完了に伴う中間報告)の補正ならびに復旧計画書(改訂3)の提出について http://j.mp/RT7eBA」

福島第二については防災業務計画に基づいて復旧計画書というものを出している。これの実施状況の報告を先般、3号機の復旧完了に伴う中間報告としてさせて頂いている。10月16日にお知らせしている。

その後、11月7日~9日にかけて、原子力規制庁による立合い検査があり、実際の現場の実施状況の報告書の内容について確認いただいている。

その中で色々やり取りしている中で、この記載について一部補正したほうが良かろうということで、実施報告書、並びに実施報告書の中身の一部の補正をしている。

その補正書を本日、13時30分に規制庁に提出した。それについて手元に資料があり、その後ろに比較表がついていると思うが、基本的には表現の適正化とか、そういうものが主体となっている。

後、大きなところで言うと比較表の2ページ目(http://j.mp/RT8cO6)の安全管理のところについて、実際に規制庁の立ち入りの中で、

# 規制庁=保安院 現地保安官はこれまでと同じ保安院職員だろうし。東電に変わったという実感あるのかね。率直な所を聞きたい。(ファクタ宮嶋記者が質問)

実際にやっている作業について説明をしたころ、その作業をやっている内容をもう少しちゃんと記載したほうがいいんではないかという話もあったので、少し実際やっている内容を詳しく記載しているところだ。

そこがかなり起きなところであり、それ以外は、少し表現が不適切かな、というところも含めてよりわかりやすくというのを含めて幾つか修正しているということである。という補正書、及び復旧計画書の改訂版の提出を本日したということだ。


■2F 4号機圧力抑制室内事前調査結果

それからもう一点、福島第二について。★「福島第二原子力発電所4号機圧力抑制室内事前調査結果について (PDF)http://j.mp/RT7uR0 (画像)http://j.mp/RT7hgL 」

写真の載ったものが配られている。これについては、4号機は東北地方太平洋沖地震の冷温停止に至る途中の過程でサプレッションチェンバーの温度が最高仕様温度 104℃を超えた時期があった。

且つ、プールの水位が最高水位を超えたという事で、このため、これにで問題がないかどうかという机上の評価をしており、報告をしているところだが、

この健全性の評価が本当に妥当かどうかということを確認するために、来年1月ごろを目途にダイバーによる潜水で目視確認の検討を予定している。

これに先立ち、水中カメラをサプレッションチェンバーに入れて潜水作業をするのに十分な視界が確保できるかどうかということで、濁り具合を確認するということ。それから浄化作業に備えることの事前調査ということで水中カメラをいれたものだ。

これについては★★昨年に原子力安全委員会の方に報告した時に、類似事項の一つとしてこういう事の影響を検討しなさいというコメントもあるので、これに対応する作業としてやっているものだ。

で、今回の事前調査については11月14日から昨日夕方まで4日間に分けてやっている。で、その結果として示したのが手元の写真だが、http://j.mp/RT7uR0 事前調査の結果、★★★特に内部について異状は見られていない。

一部見つかったものとしてこういうものがあったということで、この写真で赤く囲ってあるところが塗装が剥離した剥離辺であろうと。こういうものが落ちていると。

その周りがちょっと茶色く堆積しているようになったように見えるが、これが配管内の錆などが粉状になって堆積しているものではないかということで、まあ、こういうところは見られているが、その他には特に以上はないという事だ。

今後、コレを受けてダイバーによる潜水作業の準備に移って行きたいと考えている。

# なにこれ。大掛かりな調査して写真1枚だけ。2F再稼働アピールで頼みもしない映像、写真、バンバン出すのに、この手の調査は写真一つだけ。健全性示すその他の写真も示せよ。


■宿題回答

以上が福島第二に関連する本日、伝えたいことだ。最後に1点。昨日の報告の中で話があった点で、回答をしておく。

http://j.mp/Qujr2s(NHK岡本記者宛)
昨日あった福島第一の放出量評価の報告において、3月16日のドライウェル圧力データについて、3号機に比べて1,2号機のデータが少ないではないかということで、なぜかという話があった。

で、これについて確認したところ、おっしゃるとおりで3号機については、この当時、少し、かなり高い頻度で圧力を確認していたと言うことがわかっている。

で、1号機については少し低い頻度である。それで昨日の話で1号機と2号機の差もあるんじゃないかという話もあったが、昨日のは脚にあった通り、1,2号機は同じ中央操作室なので、一回行って両方見ているのが基本になっているので、

確認したところ、1号、2号、同じ時刻で大体データを取っていると。ただ、一部言っている時以外で捉えたのかと思うが、違っているところもごくごく一部ある状況だ。

で、3号機については、当時の理由は必ずしもはっきりしないが、別の中央操作室でそこに運転員が行ってデータを取っているが、この時期は確かに頻度が高く、実際に取っていることが確認されている。

http://j.mp/QujXxr(NHK岡本記者宛)
それから、昨日、また話のあった16日の追加データ2点についてHPに載せるということで、それ以外にもあるのではないかと言うことだが、コレについては現在、案内の通り、

実際のプラント関連パラメータに記載していないもんが、あるのかどうかという確認を今、鋭意やっとりまして、コレについて追加データがあれば、判明した際にはプラント関連パラメータに反映する作業をすることで今準備を進めているところだ。

# それはいいけど、その都度ちゃんと会見で報告してペーパーに記載して記録を残してね。

○東電福田:
私からの説明は以上だ。(24分)



■質疑

○東京新聞 小野澤:
今日の作業員の事故についてもうちょっと詳しく状況や原因など教えてほしい。

○東電福田:
はい。先ほど申した事とかなり繰り返しになるが、まずは電源の親切作業をしていたということで、これは電源盤というものに近いが、スイッチを入り切りするような高圧系の電源盤を新設する作業をしていた。

で、電源盤を新設すればケーブルを引かないといけないから、ケーブルを引く電路を作るときに層いう鋼材でケーブル用のルートをつける。そのトレイのサポートについて、今聞いている範囲では★★★3人でこの人力で持ち上げていたが、

その重さに耐えられずに落っことしてしまった、ということで、それがたまたま左足の甲に落下したという事を聞いている。で、現状、そういう意味では災害の時の経緯としてはそういう形であるが。

○東京新聞 小野澤:
原因は重さに耐えられず手を離しちゃった?

○東電福田:
ちょっと具体的にどういう状況だったかまでは、まだ正確なところは来てないが、★作業としては3人で340kgの角材を持ち上げた時に落っことしたと。それが足にあたったと言うところまでで、その時の具体的にどうだったかというのは、まだ原因は調査中。

○朝日こつぼ:
今のところ確認したい。角材の重さは何キロといった?

○東電福田:
340kg。

○朝日こつぼ:
それを3人で人力で持ち上げて作業していたのか?

○東電福田:
情報としてはそういう事で聞いている。

○朝日こつぼ:
それは一人あたり100kg以上を支えて作業していたということだよね。

○東電福田:
あの… そうなる。詳細な情報が来ていないので、そこについては具体的なところについては調査中と聞いている。

○朝日こつぼ:
あまり労働関係の決まりとかに詳しくないが、一人あたりそういう負荷を与えられるような作業をすることは一般的なのか?

○東電福田:
ちょっと多いと思う。

○朝日こつぼ:
これは東電の決まりみたいなもので、そのぐらいだったら3人でやれということになっているのか?

○東電福田:
そこはこれはうちの決まりということではなく、恐らく、実際の請負側の作業のやり方だと思う。

○朝日こつぼ:
原因とかは今後、もう少し詳しく調べるかもしれないが、ちょっと、感想を言うのも何だが、3人で340kgの物を支えて作業するというのは、★★ちょっと非常識な感じがするので、そのあたり詳しくわかったら報告してください。

○東電福田:
いずれにせよ、これについては★調査をして、また報告することになるかと思う。

○朝日こつぼ:
わかりました。

○読売前村:
今の事故の関係だが、自分で歩いて救急医療室に入ったということか?

○東電福田:
そういう意味では救急室に自分で歩いて行ったと聞いているので、実際にJビレッジまでいって診察してもらったら骨折じゃないかということで、全然歩行できない、そういう状況ではなかったということだ。

# いっそ、足を骨折した "事象" についての質問ですが、と、東電に合わせて物言うたらどうだろうか。

○読売前村:
後、サポート材が鋼材だという話だが、鋼材で合計すると340kg、落とした時に防護服とか、靴とか、破損して破れた、そういう事はないのか?

○東電福田:
具体的にそこまではきてないが、基本的には作業靴を履いていたので、汚染はないと聞いているので、そういう意味では、あそこで壊れて汚染したということはない状況だと考えている。

○読売前村:
わかりました。話は変わるが、メガフロートの件だが、

○読売前村:
明日の作業としては港湾の北側に移動させるだけでいいのか?水の移送も明日、開始するということか?

○東電福田:
すいません。ちょっと説明が悪かったみたいで。先ず、水を移送する。で、明日スタートするのは水を先ず陸上に移送する作業の開始。(メガフロートの)移動はまだしない。

この水の移送が全部終わったところで、今度は北側に(メガフロート)移動させる、そういう意味では前作業の状況になる。

○読売前村:
移動させるのが12月下旬を目途にという理解で?

○東電福田:
そうだ。はい。

# 主語を省略するから…

○読売前村:
2F4号機圧力抑制室の写真だが、濁り具合はダイバーで目視で確認出来る程度の濁り具合ということか?

○東電福田:
この見え方からすると大丈夫だと思うが、ダイバーが潜った時にまた巻き上げたりするので、何らかの浄化を考えるかもしれない。そこは準備のところで検討することになろうかと思う。

○フリー木野:
確認だが、4号機のタービン建屋の2階?

○東電福田:
はい。

○フリー木野:
4号機のタービン建屋に2階に340kgの物をあげる時というのは、先ほど人力という話しがあったが、なにか機材とか、今使える状態じゃないのか?

○東電福田:
あっ、当然2回まで上げるところは、クレーンとか、そういう物で挙げていたと思うが、当然人力では無理だから。ここの作業の時にその2日に上げた機材を何らかに必要性だと思うが、動かすときに起こった "事象" だと、いうことだ。

# 事象が発生して怪我。おかしいだろ。事故だ事故。

○フリー木野:
▼3人の所属は同じか?

○東電福田:
ちょっと、そこまでは速報ベースなので来ていない。

○フリー木野:
速報?これは午前中の事故でしたっけ?

○東電福田:
実際の事故は10時50分だが、報告来たの、あの、ええ、我々のところで先ず、最初に報告が出たのが14時53分と聞いている。

○フリー木野:
わかりました。明日にはもう少し詳しいことはわかりますよね。

○東電福田:
はい。確認できたことは説明できると思う。

○フリー木野:
所属企業が同じなのか確認をお願いする。今、作業を安全靴でやっていると思うが、安全靴を履いていてもなおかつ足の甲をそれだけ骨折するというのは、これは安全靴履いてましたよね?というのも確認されてない?

○東電福田:
今、作業靴というところまでは来ているが、通常であれば安全靴の作業靴が多いと思うが、そこまで確認できていない。

○フリー木野:
わかりました。別件だが作業員の方のアンケートだがいつ頃になりそうか?

○東電福田:
今まとめている最中ということで近々だと聞いているが正確な日取りまではわかってない。

○フリー木野:
まだ纏まってない?結果が出てないということか?

○東電福田:
まだまとめ中ということだ。

○フリー木野:
11月中には出してこられるのか?

○東電福田:
そこも含めて最終、今、確認中と伺っている。

○フリー木野:
わかりました。

○毎日奥山:
1点作業員の負傷で確認したい。汚染がないというのは、要するに作業員が基準以上の被ばくをしていないという意味でいいのか?

○東電福田:
汚染というのは身体にカバーオールとかして作業しているが、それを外した時に体として汚染をしてないということだ。被ばく線量とは別。

○毎日奥山:★★★
被ばく線量なので、それは多少の被ばくをしているだろうが。要するに事故により必要以上というと語弊があるが(その怪我により)問題になるような被ばくをしていないといういことでいいのか?

○東電福田:★★★
先ず、被ばくは全然問題ないレベルであることは間違いない。それと汚染がないというのは放射性物質が体に付着するような状況にもなっていないし、内部にも取り込んでいないということを申し上げているところだ。

○毎日奥山:
そちらでおっしゃるような汚染はないという定義は、先ほどおっしゃった後段の取り込んでいない、あるいは付着していない、という意味で?

○東電福田:
そうだな。

○毎日奥山:
了解です。

○東電福田:
ちなみに被曝のほうは★0.08mSvということだ。

○東電福田:
元々タービン建屋だし4号機だし、線量自体はそんなに高いところではないということです。

○ファクタ宮嶋:
ちょっと勉強不足なので教えてほしい。このF2の3号機の話だが、これは復旧、要するに3号機、4号機がいわゆる復旧が完成したというので実施状況の報告書と復旧計画書というのを提出したのを受けて、

それを読み込んだ検査官が 11月7日から9日の3日間かけて、検査したんですよね?そういう事ですよね?これ、書いてることはね?これ、3号機の完了状況が御社が出した報告書、あるいは復旧計画書に基づいているのかどうかの確認に入ったわけですね?3日間。

○東電福田:
はい。そうでござる。

○ファクタ宮嶋:
これ、何人ぐらいで、これ本庁から行ったのか?要するに今まで院から庁になってねぇ、やっぱ人数増えてやってるのかどうか、その辺はどうだったんですかねぇ?

# そろそろNHK辺りが24時間密着取材とかやってほしいですな。保安院のしごっとプリを。そういえば初めてネットメディアに1F取材した時、今から仕事やってる所を見せるから、この絵を撮影してくれという保安院検査官の茶番がありましたな。

それからこれは7日~9日の3日間だった時の指摘事項は簡単に出るのか、これは規制庁に聞けばいいんだろうが、それはもう出ちゃったんか?

これは要するに立入検査を踏まえ、要するに全く何も問題なかったが、御社が出してきた報告書とかなんかの書きっぷりがわかりにくいよと。層いう指摘があった、それで直したと。

それで再提出した、そういう趣旨なのか?それでこの後、何がしか、いやこれは技術的にこうしなさいというのが出てくるのか、それは大丈夫だったという判断になっちゃてんのか?

要するに手続きが保安院から規制庁になって、ちゃんと、なんか、★★文書審査してるのかなぁという感じが、これ呼んでしたもんですからねぇ。どこが変わったのかというのがよくわからないものだから。

どういう形の検査を行なってこういうようないわゆる文章をわかりやすく書けということになったのか教えて欲しいんだが。

○東電福田:★★★
はいわかりました。7日から9日間の3日間にかけて規制庁の方から本省の方から9名の方が来ている。

で、実際現場でやったのは、我々のほうが実施状況の報告書というのを既に提出をしているので、現場の方でその報告書通りになっているのか、書類、現場も含め、確認をしているということだ。

で、話にあったように、今回はその説明をしたり、やり取りをしている中で、寄生庁の方から色々質問を受けてこういう事をやってますという話をした所、そこまでやっているのなら、そういうのも書いたほうがいいのではないですか、

という話があった部分について、それから、表現が不適切な所も含めて、我々が自主的に見つけたところも含めて、あの、これは我々が自主的に補正という形で、そういう話があったものだから修正してお出しした、ということだ。

で、そういう意味ではまだ寄生庁の指摘、いわゆる指示文書、指摘という形になっている状況ではない。

これは今後だが、寄生庁側では、一応12月上旬だと伺っているが、これの評価をまとめて委員会にかけられるのではないかというような形で、これは寄生庁の話なので正確かどうかわからないが、そういうような読み取りができる記載があるという事である。

○ファクタ宮嶋:
規制庁ができてから、本庁から何人も来て派遣して、というのは結構頻繁に来てやってるんでしょうね?多分ねぇ。これ、9人ぐらい来るというのは、できてからまだ3ヶ月ぐらいですか?何回ぐらい?結構きてる?これは結構大きかったということなのか?

# 2ヶ月です

○東電福田:
そういう意味では寄生庁になってからも現場に保安検査官も常駐しているので、常時、ある意味では検査されているということと、年4回の保安検査という形での検査は同じようにやられていると。

で、それ以外にこのトピックスとして、今回、こういう節目であるので、本省から9名来て確認されたという認識だ。

○ファクタ宮嶋:
すると規制庁ができて特別検査みたいな形で本庁から統括検査官ですか?なんか知らないけど、そういう課長級の専門家が来てやったのは初めてか?今回が一回目ってこと?そうじゃないんですよねぇ?この件が大きいんですか?やっぱり。

○東電福田:
福島第二において… やったのは、4号機の復旧があるからその時が保安院の時代だと思うので、★★今回が規制庁で現場でこういう形で立ち入ったのは、初めてかと思う。

○ファクタ宮嶋:
では率直に伺うが、それは特別な検査として初めてだとしたら、受け止めとして保安院時代と検査名称が変わるわけですよね。課題が変わったり、ユニフォームも変わったかも知んないけど。どうでしたかね?

どんな感じで現場を受け止めて皆さんとしては良い説明が出来たのか?今のところは良かったような話だが、どんな感じだったんですかね?現場は。

○東電福田:
そこまでの印象という形で私は聞いているわけではないが、あの情報をもらっている限りでは、そういう意味では今回我々がやった復旧作業の中身についてしっかりヒアリングし、検査をされたということだと伺っている。

で、そういう意味では大きな指摘があったりとか、そういう事はなかったということで、現時点ではそういう形で現場として受け止めていると。いうことだ。

○ファクタ宮嶋:
すごい下世話な質問だが、例えば国税の人が来ると、このごろ国税の人って会社来てもお茶しか飲まないんですよね。ま、お茶以外ね。

# 海江田万里の「腹が減っても東電が出した弁当食わねぇぞ、コーヒーは飲むけどな。」の話しが脳裏に浮かんだ。カンケイナイケドナ。

○東電福田:
という、こういう本庁から来られるお役人というのは、僕は保安院時代というのは、ある週の緊張感があったかどうかは分からないが、やっぱり変わったんじゃないかと言うふうにね。規制庁って立場になるから、大分く変わったんじゃないかと、ふと思うが、

○ファクタ宮嶋:
そういう事ってのはどうなのか?大分みなさんの受け止めというか、相手の権限も少し変わってきたようだが、どういう受け止めだったのか?お茶も飲まないような形なっているようなことはないと思うが。どうなのか?

○東電福田:
あのう、そういう意味ではお茶はどうかは別にして、そういう食事、弁当とか、そういうのもお金払ってやるというのは、元々保安院時代から、そういう倫理的なことやもうやられておりましたので。

ただ、規制庁になって、そういう意味では、これは今回の現場がどうかというのは分からないが、やっぱりより透明性をはっきりさせた形でいろんな審査をされるという意識が高いと感じており、

まあ、あの、必ず何か説明した時にはHPにアップするとか、そういう事もされておられるので、そういう意味では我々から見ても、少し従来よりは緊張感があるかな、という感じは受けている。

# 東電が規制庁を評価しております。偉くなりましたな。

○時事中村:
先ほどの事故の関係だが、負傷された方は男性でいいか?年齢はいくつか?

○東電福田:
はい。20代の男性と聞いている。

○時事中村:
下請け企業の方という認識でいいか?

○東電福田:
ええ、あの、ちょっとそこまでは速報ベースでははっきりと来ていない。

○東電福田:
カイテナカッタヨネ? 

○時事中村:
わかりました。ありがとうございます。

○フリー木野:
速報ベース出来てないという話はわかるが、事故から6時間、7時間経っていて、落として骨折して、ということしかわからないというのが、ちょっとわからないが。先方に確認はされてないのか?本店から現場の方に確認されてないのか?

○東電福田:
あの、そ、そこについては、そこまで今情報として上がってきてないということしか、今もう仕上げられないが。

○フリー木野:
率直に伺いたいが遅いとはお思われないのか?

○東電福田:
あの… え… あの、そういう意味ではすいません。そこの情報まで我々のところから確認ができてないというのは、その通りだ。

○フリー木野:
厚労省に報告はしているか?地元労基署の方には。

○東電福田:
労基署の方には報告している。

○フリー木野:
報告時間は?

○東電福田:
情報提供が13時だと聞いている。

○フリー木野:
そうすると本店に上る前に労基署に先に報告されているということか?

○東電福田:
あの、ええ、そういう意味で、あの、本店の方にも第一報として事故があったことは届いている。同じような時刻に。その後、詳細な確認をするというのが、夕方の時刻になっているということだ。

○フリー木野:
そうすると労基署に報告した内容はどういう内容だったのか?

○東電福田:
これも同じように自己が起きたという情報提供だ。

○フリー木野:
じゃあ労基署はまだ検査に入ってない?

# 下請け企業のことについて状況を把握するには元請け通じて更に下請けの下請けの下請けの、通じて多重まるなげ構造なので、状況把握するのに毎度数日かかります東電。

○東電福田:
入ってない。

○フリー木野:
わかりました。別件だが、サブドレンの放射能の濃度だが、時々モニタリングの数値の発表はされているが各号機に、今、一箇所ずつぐらいでしたっけ。放射能濃度の測定で発表されているのは。だと思うが、

▼おそらくすべてのサブドレンの濃度を計測していると思うのと、実際に昨年から統合対策室の方には、我々に発表されている以外のサブドレンの濃度も報告しているようなので、数値を出していただけないかと思うが。お願いできないか?

○東電福田:
▼ちょっとそこについては、私は今確認できていないので、サブドレンは定期的に報告していると思うが、それ以外にあるのかどうか、確認させてほしい。

○フリー木野:
HPで公表されている者以外のサブドレンの数というか、公表されている以外のサブドレンの数のほうが圧倒的に多くて、その数字も何度か統合対策室の頃、それから今の中長期対策室の方には数値を報告しているので、それを出していただきたいが。というだけなんだが。

今、HPに公表されていると一桁ぐらい違う数値が報告されているので、そういったものを出してほしい。資料として。ちょっと確認して頂けるか?

○東電福田:
そういう意味では基本的に計ったものは出していると私は認識していたが、確認させてほしい。ただ、サブドレンは元々たくさんあって、使えないものはたくさんあるということで、

今後、復旧していこうという動きがある中で、必ずしも全部が全部、サンプリングは被ばくの関係もあるのでやっていないと思うので、それで定期的にある定点観測は確実にやっているかと思う。

○フリー木野:
▼サブドレンの復旧計画の過程で何箇所か諮られていると思うので、その数字を出して頂ければと思う。それからサブドレンの放射能濃度だけではなく、水位の方も恐らく計っていると思うので、それもしばらく出していないような気もするので。

以前頂いていたと思うが。これも確認頂けるか?当然復旧計画をやっている中で水位を計測していると思うが。

○東電福田:
▼確認させてくれ。

○フリー木野:
お願いする。それから以前にお願いしていてまだ回答を頂いていない気がするが、8月29日クレーンの事故で作業員の方が、あ、ごめんなさい。クレーンじゃない。

29日に架台から作業員が落ちて怪我した事故があったが、その時に同じ質問を何度も繰り返すのはあれだが、松本さんの方から現場の状況説明として、責任者が先ず不在であることと、

複数の請け負いが入っていたということとか、含めて印象として複雑な契約形態という印象を受けるので、問題ないか調べていく回答があったきり、問題があったかどうか結果が出ていない。それを教えて頂けるか?

○東電福田:
私は全く今、あの、ええ、頭の中にないので確認させてくれ。8月29日ですね。

# 朝日ただ記者の質疑ですな。http://j.mp/Q0Hrrn http://j.mp/XBISSS 最近、見かけない朝日青木記者、朝日ただ記者、朝日さとう記者。多重下請構造被ばく労働問題 (´・ω・`)

○フリー木野:
8月29日に松本さんが回答されているので。すぐ調べれば御社も議事録取っていると思うので、お願いする。

○東電福田:
はい。

○東電石橋:
これをもって本日の会見は終了する。



~ 終了 18時22分(52分)

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