平成24年11月6日(火)14時00分 ~ 原子力規制委員会 定例ブリーフィング
IWJ Independent Web Journal
○議事録 / まとめ
※次長ブリーフィングも議事録公開されます。
○保安院佐藤:
最初に次長から報告がある。
○規正庁森本:
★4日の大飯破砕帯に関する有識者介会合については、7日午後2時30分から第二回の評価会合(http://j.mp/YzF56b)を行うことにしている。場所はこのビルだ。
それからあと3点報告がある。明日、第9回原子力規制委員会を行う。議題は13本を予定している。
議題
- 地震・津波関係設計基準(発電用軽水型原子炉関係)の策定の進め方について
- 特定原子力施設に係る「措置を講ずべき事項」等について」
- 新たな原子力安全規制制度の整備の進め方について
- 東京電力福島第一原子力発電所事故による住民の健康管理のあり方の検討について
- 放射線審議会委員の任命に当たっての透明性・中立性を確保するための要件等について
- 緊急被ばく医療に関する検討の進め方について
- 原子力規制委員会設置法の一部の施行期日を定める政令の制定について
- 事故時等における記録及びその保存の徹底に係る原子力事業者からの報告に対する評価について
- 原子力発電所に係る使用前検査について」
- 東京電力株式会社福島第二原子力発電所の復旧計画に基づく原子力災害事後対策の実施状況に係る立入検査の実施について
- 特定原子力施設実施計画認可前の東京電力福島第一原子力発電所の施設運営計画に係る当面の取扱いについて
- 東京電力株式会社柏崎刈羽原子力発電所第5 号機の燃料集合体ウォータ・ロッドの曲がりについて
- 核物質防護規定の変更認可申請の認可に係る委員会審議等について
議題が多く、長い議題が多くて申し訳ない。
それから2番目。★先程申し上げた2回目の大飯発電所敷地内破砕帯調査に係る第二回の有識者会合、明日2時30分からという事だが、★★それに伴い田中委員長の記者会見を30分早めて午後1時30分からとさせて頂いている。
それからちょっと申し遅れたが、★★明日の第9回原子力規制委員会、これも30分早めて10時からを予定している。
それから9日10時から発電用軽水方原子炉の新安全基準に関する検討チーム(http://j.mp/RMXDeo)の第三回の会合を行う予定だ。3
番目のポイントは今週の会議、あるいは要人面会だが、★★★9日金曜日にICRPのメンバーが田中委員長に表敬を予定している。以上だ。
○保安院佐藤:
それでは質問を受けたい。質問があれば挙手するんだ。
■質疑
# 一部だけ…
○北海道新聞 十亀:
明日の委員会の最初の議題の地震・津波関係設計基準についてだが、10月下旬に委員会の議題に上がっていると思うが、その際は新たな検討事項とか、もしくは来年の7月までに基準を決めたい、基準の中には骨子案という事だが、明日は何を?
○規正庁森本:
具体的に地震津波関係設計基準の策定に係る検討チームを具体的な先生方について議題に挙げて頂く予定だ。
○北海道新聞 十亀:
発電路のスケジュール間も含めて?
○規正庁森本:
それも含めて議論頂く予定だ。
○北海道新聞 十亀:
議題3の「新たな原子力安全規制制度の整備の進め方について」これは今までも議題に出ているが、これは明日は?
○規正庁森本:
これも同じであり、具体的な検討チームの先生方のメンバーの名前を挙げて頂き、スケジュール共々結論を頂く予定。
○北海道新聞 十亀:
地震・津波に戻るが、新たな検討事項が出てくるという事ではない?
○規正庁森本:
はい。検討事項はまえに示したとおりだ。
○北海道新聞 十亀:
わかりました。確認だが、大飯原発についてだが、大飯に限らずだが新たに教えて欲しい。現時点で寄生委員が原発の停止を電力会社に求める場合、どのような基準、根拠、手法があるのか?浜岡原発は去年、政府が行政指導でしているが、分かり易く教えて欲しい。
○規正庁森本:
そうだな。まさに今後、原子力発電所の現地調査をされた結果として、あのう、実際に問題があって、例えば、委員長が言われているように活断層というのがある場合に止めて頂くと委員長は明言されているが、
それの法的な位置づけは、今後は規制委員会で実際にこういう事になった時に併せて議論頂く予定になっている。浜岡に関して言えば、法的な位置づけは特になくて、いわゆる政府からの要請という形で求められたと。で、事業者の方で実施されたと認識している。
○北海道新聞 十亀:
今までの話しの中で行政指導という言葉あったり、もしくは委員長だったと思うが、来年7月に新しい基準が出来た後に法的な位置付け云々という話になるのか?ちょっともう一回整理してくれるか?
○規正庁森本:
ちょっとそこの点ついて今直ちに明確に答えるのは難しいと思う。実際の状況、つまり原子炉の状況と関わる事なので、法的にどういう条文でそういう事になるのか。実際の安全基準がどういうものになるかによって違うと思うので今直ちに答えられないと思う。
○北海道新聞 十亀:
現時点では行政指導で、ということではないのか?
○規正庁森本:
明確にそう決めているわけではない。
○北海道新聞 十亀:
わかりました。
○毎日 西川:
今の点だが、その場合、要請するのは寄生委員長なのか?あるいは規正庁長官なのか、あるいは環境大臣なのか。経産大臣なのか。総理大臣なのか。
○規正庁森本:
基本的には原子力発電所の安全性の観点から要請することになろうと考えているので、それは原子力規制委員会として調整する事になろうかと思う。
○毎日 西川:
委員長が要請すると?委員会として委員長が要請すると?
○規正庁森本:
おっしゃるとおりだと思う。
○福島民友新聞かんの:
福島関係の議題が4点ある。それについて伺う。「議題2 特定原子力施設に係る「措置を講ずべき事項」等について」これは今まで議論してきたが、明日の委員会ではどのような議論になるのか?
○規正庁森本:
これまで措置を講ずべき事項に関して原案を作り、規制委員会でも3回議論した。また、有識者のヒアリングも地元福島も含めて合計で7人の先生方にヒアリングした。また、関係自治体、福島県を始め、地元市町村にも説明し、意見を聞いた。
また、非規制者になる東電からのヒアリングも先週あったところ。そういうところで出された意見、あるいは東電だと要望だが、そういう物を踏まえて、いわゆるこの措置を講ずべき事項について修正を掛けている。で、最終的な措置を講ずべき事項について纏めて頂けるかどうか、議論頂く予定だ。
○福島民友新聞かんの:
ヒアリングとか、非規制者の東電にどう行うかを聞きながらある程度の成案というか、これでいいですか?と言うのが出る?
○規正庁森本:
はい。それを議論泰だく予定。
○福島民友新聞かんの:
★★「議題4 東京電力福島第一原子力発電所事故による住民の健康管理のあり方の検討について」これはどういった?
○規正庁森本:
これは基本的な検討の方向を議論頂くもので、住民健康管理のあり方については、既に県を始め幾つかのと事路で始められているが、規制委員会として、その健康管理のあり方がどうあるべきなのか。
どうするのが望ましいかというのを関係行政機関に提言をする必要があるというのは、予てより委員会で議論頂いているが、これは規制委員会本体でこの点を議論頂くという事で進めており、その進め方について委員会で議論頂く予定。
○福島民友新聞かんの:
制限というのは県や国、そういうのが含まれる?
○規正庁森本:
はい。
○福島民友新聞かんの:
あと、健康管理のあり方については、防災指針の中でも別段福島の事を議論するときに、一つ課題であると、先日、委員はおっしゃっているが、それと、
○規正庁森本:
勿論リンクすると思う。議題6で緊急被ばく医療に関する検討の進め方があるが、これは勿論、福島に限ることではないが、防災指針で検討課題になっている緊急被ばく医療に関する検討に関する進め方について議論頂く予定。それと議題4は特に福島の健康管理について議論して頂く。こういう形だ。
○福島民友新聞かんの:
あと「議題10 東京電力株式会社福島第二原子力発電所の復旧計画に基づく原子力災害事後対策の実施状況に係る立入検査の実施について」この復旧計画は事故後の東電が作った復旧計画について規制委員会として状況などを確認していく、という事か?
○規正庁森本:
おっしゃるとおりであり、第2原子力発電所については、いわゆる冷温停止状態という事だが、まだ、仮設の状態の原子炉もある。その仮設のものを本格的なものにする作業を東電が進めているが、その実施状況、進捗状況も含めて立入り検査をするという予定だ。本庁、それから事務所から人を派遣して立入りを行う予定。
○福島民友新聞かんの:
これは規正庁として初めてになるものか?また、法的な根拠はあるか?
○規正庁森本:
先ず、今の復旧計画というのは原災法に基づいて、
○規正庁森本:
旧保安員時代に本年1月11日に復旧計画の策定を指示している。それに基づいて復旧計画が順次提出されているが、4号機については既にその復旧計画に基づく、いわゆる仮設から本設化が完了しているが、1,2,3号機はまだ進捗中だが、
3号機についてようやくそれが、本設化が終ったという事なので、それが大丈夫かどうかを点検に行くというものである。規制委員会としては初めて。
○福島民友新聞かんの:
最後に。「議題11 特定原子力施設実施計画認可前の東京電力福島第一原子力発電所の施設運営計画に係る当面の取扱いについて」これは具体的にどのような話になるのか?
○規正庁森本:
これは今、特定原子力施設として指定しようとしている。指定されるとそれに基づいて実施計画を東電が作って、それに基づいて規制管理をする。炉規制法に基づく規制管理、法的な管理をすることになっているが、
○規正庁森本:
現状については、まだ進捗、進めている最中なので、従来の施設運営計画というものを動かす必要がある。
それで、その施設運営計画に基づく、例えば廃棄物の安全管理などについて進めて頂く必要があるから、それについて経過的な措置として引き続き、実施計画は出来るまでですな。この施設運営計画を通じて取り扱う、という事で宜しいかという事を議論頂く予定だ。
○福島民友新聞かんの:
その計画認可前のルールとして施設運営計画をルールにしていいかという事か?
○規正庁森本:
まあ、端的に言うとおっしゃるとおりで、実施計画が出来るまえは引き続き施設運営計画に基づいて、あの、要するに全体としてリスクを減らす必要があるので、
そこで今止まるのではなくて、安全に係るものはどんどんやって貰いたいと思っているし、東電もそういう以降があるので、それに基づいて承認していく形である。
○福島民友新聞かんの:
修正ではなくて承認?
○規正庁森本:
個々のですね。事業ですね。例えば、伐採木が放射線を浴びていたりするので、それはいわばきちっと管理する必要がある。
そうした管理を進めるという事を東電がやりたいと行ったときに、それがいわば安全上大丈夫か、ということをこちらでチェックをした上で、そこでOKを出す、という事を進めたいと考えている。
○福島民友新聞かんの:
ありがとうございました。~14時16分
~ 41分間 中飛ばし ~
14時57分~
○フリー木野:
先程の委員の方の情報公開について確認だが、十分な形での情報公開という事は、全員のものが確実に公開されるという事か?現状、非公開の部分があるように思えるが。
○規正庁森本:
えっとぉ、全員のものがHPにアップされていると思うが。
○フリー木野:
内容はきちんと全員の分、内容がきちんと公開されているという事か?非公開の部分はない?
○規正庁森本:
というふうに理解しているが。
○フリー木野:★★★
わかりました。後情報公開の関係だが、以前伺ったかも知れないが、開示決定が出た文章に関して、規正庁は積極的にHPに上げていくという話しがあったように思うが、これはHPに上げる基準というのは、どういう事になるのか?
基本的に開示決定が、例えば以前の安全委員会は開示決定があった分に関しては、請求者が了承すれば、開示決定の文章を受け取るまえでもHPに出していた。
そうすることで事務方の手間を省くのと、それから無用な費用、要するに請求しているのがNGOだとすると、大量にお金を持っているわけではないので、無料な費用を省くという事を含めて、非常に方針としては良かったと思えるが。
こういうやり方をするのか、ようするにどういう基準で HPに上げていくのか、やり方みたいなものはあるのか?
○規正庁森本:
えっとぉ、規制委員会で決めて頂いたのは、例えば事業者から資料が出された場合には、それは全て情報公開請求を待つのではなくて、HPにアップすると。これは確か決めて頂いた記憶がある。今言われたのは、個別の情報公開請求があったものですか?
○フリー木野:
そうです。はい。
○規正庁森本:
今のところ、そういうルールは… 作ってないと思いますが。
○フリー木野:★★★
わかりました。すると保安院の関係文書に関しても個別の請求があって開示決定が出たものも、出す出さないというのは、全部出すのではなくて一部を選んで出している、そういう事なのか?
○規正庁森本:
えっと、保安員時代に提出されたものを情報公開請求があった場合、情報公開に出すかどうか?
○フリー木野:
そうです。出す出さない、HPに上げる上げないの基準もそういう事なのか?
○規正庁森本:
えっと、あの、えっと、保安院、あっ、過去に?
○保安院佐藤:
あの、保安員時代のものは、保安院最後の方ではだな。あの、今木野さんがおっしゃるように、開示請求があったものをほぼ全て出したとおも、い、ま、す。
# 保安院司会がなにいうとん。その上、HPに既に上げている資料を情報公開請求で更に金を巻き上げるし。サボタージュ、怠慢としか言いようがない。週間金曜日がした不祥事リストだっけ、情報公開請求も黒塗りで拒んだという話しだし… やりたい放題。
○フリー木野:
いやあの、開示請求があって、その後、開示請求者が情報、文書を受け取った後でないと公開出来ないと私は言われた事があり、そうすると、
要するに原発、福島の関係だと文章が大量になって金額が膨大になるケースがあるわけですよね。時折。要するにお金のある人だけが情報公開請求が出来る、そういう方針、現状そういう状況だと思うが。
それを避けるために開示決定が出た分に関しては、出すというのが安全委員会だったが、そういう事まではしてないという事でいいか?
○保安院佐藤:
その点については、他方で、その、逆にその、お金が掛からないで情報公開請求をするという事になった場合に、いわゆる事務処理能力の観点から、やはり、作業する職員も、要するに、その、対応能力というのがあると思うので。
あのう、、いわゆる今木野さんがおっしゃっているように、ただで情報公開請求を受けるというのは、あまり現実的じゃないような印象を受けますなぁ。
○フリー木野:
あの、その辺はきちんと整理されているのか?今の話しだと、要するに事務処理能力を抑えるために金銭を取っている、対価を取っている、そう聞こえたが。
○保安院佐藤:
いや、あの、必ずしも、必ずしも、そういう事を行っている訳じゃないが、あのう、今木野さんがおっしゃっているような情報公開請求するときに費用が掛からないで、というような事をおっしゃったことにいて私は今答えている。
# (何を)出すか出さないか判断の話しであって金の話しは議論の本質ではないのに、お得意の論点すり替え保安院。数々の悪行の責任取れや保安院が規正庁ブリーフィングでも引き続き平気な顔して、むしろ以前よりも大きな態度で司会をやっとるで。
○フリー木野:
保安員時代の文書が今、規正庁下の保安院のページに出ているが、▼公開開示決定が出たものに関して。そうするとこれはどういう基準で出しているのか?開示請求者が受け取ったものだけを出していると言うことか?
○保安院佐藤:
そこはぁ、当時、保安院がぁ、ええっとですなぁ。何か発表してたと思うが、すいません。そこは私は。
○フリー木野:
ちょっと確認して頂けるか?要するにこの中に開示決定で既にもうでているはずなのに、保安員時代の記者会見のレクの議事録とか、要するに幾つかで廷内文章が見受けられる。どういう基準で出されているのか確認頂けるか?
○保安院佐藤:
▼出来る範囲でやりたいと思う。はい。
○フリー木野:★★★
是非お願いしたい。もう一つ確認だが、福島第一の作業員の関係だが、保安院は以前、事故直後に作業員の被爆量がどのぐらいになって、じゃあ人数がどれぐらい必要か、と言う推計を一度やったことがあって、
その後もそういった東電作業員の予測に関わっていたりするが、この辺は規正庁、規制委員会ではどのように今後の状況を考えているのか、というのは議論されているのか?
○規正庁森本:
えっとぉ、一つはですな。今度、特定原子力施設に指定するが、その際に高ずべき事項は幾つかある、その中には沢山の課題があるが、その中で一つ、作業従事者の方の被ばく管理につて指示する内容が含まれていると考えている。
従ってその中で基本的にやっていくと思う。先ずは当然のことだが、いわゆる従業員の方の被ばく管理というのは、東電がやるべき仕事であるが、それはちゃんと出来ているかどうかについては、そうした法律上の仕組みの中でカバーしたいと考えている。
# ぬる…
○フリー木野:
★★★そうすると作業としてはいつ頃具体的に動き出すのか?要するに現状、7月から色々被ばく管理の問題や雇用の関係、それから昨日はNHKの方で、人数は東電が行っている人数よりもはるかに少ないんじゃないかという事が具体的に出ている中で、規正庁としては今おっしゃられた作業というのは、いつ頃から?
○規正庁森本:
先ず当然のことながら、東電が従業員の被ばく管理をする、それは同時に、あの、ええ、恐らく、あの、ええ、公衆衛生の観点からの、ええ、省庁が管理をする、というのは先ず基本あると思う。
# 厚労省に言えやと。プラント安全所管の規正庁。労働安全所管の厚労省。そのプラント安全を支える被ばく労働者に対する粗末を通り越した犯罪レベルの事業者扱い。規制委員会、事業者に積極に関わるんだ発言もかすんで見える。明日の議論に注目な。
ただ、原子力規制委員会として、その特定原子力施設として、ええ、この東電がしっかりと実施計画を作って、ええ、対策を取る、と言う中に、それを盛り込んでいるという事なので、
今、その措置を講ずべき事項を明日、審議頂いて、それを踏まえて今度は東電に実施計画を作らせるので、その文脈の中で、あの、させたいと思っている。
○フリー木野:
わかりました。
○保安院佐藤:
無ければ以上で終る。
~ 終了 15時5分