トラブル報告なし。窒素ガス供給停止トラブルにより上昇していた1号機HVH温度、4/8 13時 51.8℃ピークに昨日16時50.9℃、本日16時 50.1℃まで低下。49℃前後で静定すると見ている。
RO装置→濃縮水貯槽ライン水漏れの続報、本日午前8時30分の取水口の海水モニタリング結果、全βNDで環境影響ない、漏洩ない判断。洩量の評価は昨日と変わらず。今週目処に報告。
- 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 113KB)
- 福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配管における漏水に関するサンプリング結果 (PDF 10.9KB)
○松本:
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機まで給水系、CS系からの注水を継続。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。4月7日17時に窒素ガス供給装置が止まった影響を受け、1号機の格納容器内の一部温度が上昇しているが、
本日16時 50.1℃まで低下。最高温度は 4/8(日)13時 51.8℃だった。ほぼ制定しつつあると見てる。このままいくと49℃前後で安定すると見ている。[使用済み燃料プール]1~4号機とも循環冷却中。
[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]1号機タービン建屋からから2号機タービン建屋への移送は8日9時8分に一端終了。2号機は昨日9時21分に一時的に中断。3号機は本日13時31分から移送を再開。移送先は雑固体廃棄物減容処理建屋。
6号機タービン建屋から屋外仮設タンクへの移送は本日10-16時の間で実施した。欄外 9時30分から16時52分にかけてサイトバンカー建屋からプロセス主建屋への移送を行なっている。
[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオンは運転中。サリーは本日運転を再開。9時48分に起動。9時50分に定量流量 40m3/hに到達。4月5日のRO淡水化処理装置から濃縮水貯槽ライン漏洩続報。海のサンプリング結果。
全β 検出限界1.9E-2Bq/cm3に対して検出限界未満。事故以降 NDが続いているので環境に影響ない。あるいは、漏洩継続はないと判断している。本日は以上。
■質疑
○フリー政野:
漏水については、ここ最近3回目でいいか?今、この施設は応急措置的なものであり、恒久的な施設を淡水化装置、濃縮水層の方につけるという理解をしているが、それでいいのかという事と、恒久的な施設は何年間持つものとみて計画しているか?
○松本:
今回のような海洋に水処理設備の処理水、放射性物質を含む処理水が漏洩した件は、この回を入れて3回目。1回目は昨年12月、2回目は3月26日、3回目が4月5日の3回目になる。続いたので再発防止対策を講じていきたいと考えている。
施設の運用だが、こちらに関しては当初昨年の6月頃にシステム運用を開始し、高濃度汚染水処理を続けている。何を持って応急設備、高級設備の明確な切り分けがあるわけではないが、この設備に関しては引き続き配管のポリエチレンとか、
漏えい対策をしっかりやって運用していきたいと思っている。現在循環注水冷却で約4kmの配管を敷設しているが、小さいループで循環できないか検討を行なっているところ。何年持つ設備か、という質問あったが、
基本的には昨年、この水処理設備の計画をする際には約1年で考えていたが、適切なメンテを行いながら引き続き使って行きたいと思っている。その他、15万トン近く処理水が溜まっている状況なので、
その中に含まれる放射性物質を取り除く多核種除去設備も今年の上半期までに運用を開始するように設計と製造を進めているところだ。
○フリー政野:
最期が理解できなかった。上半期までにどのような施設を?
○松本:
多核種除去設備というものを今、設計製作中。現在、発電所の中には15万トン程度の処理水が溜まっている。セシウムに関しては10E+0 や 10E+1Bq/cm3、Sr-89/90は少し量が多く、10E+4とか10E+5Bq/cm3程度ある。
# 1~10万倍のどこが「少し」やねん!!どういう感覚してるのさっ!
従ってこれはタンク、ホースに含まれている水が万一漏洩すると、またこういった環境への漏出、流出があるという事で、この水を如何に少なくするかが、我々キンキンの課題と考えている。
# 万一って、もう3回漏洩。危機感、緊張感ゼロ。
従って多核種除去設備を今年の上半期程度で、運用開始して、この水の中から放射性物質を取り除いて、国が定めている告示濃度限度以下に下げて保管する事を考えている。そうすると環境中に万一、漏洩したとしても濃度限度以下なので、環境への影響は更に小さくなるものと思っている。
# 万一って既に3回、海への漏洩事故おこしてるんですけど。話聞いてたら漏洩した事実は無いように聞こえる。
○NHK花田:
水漏れの保安院からの指示の対応について。今回のように応急的な外れとか、あるようなカ所の緊急点検指示が出ていたと思うが、それに対する対応はどうなっているのか? 速やかに報告するように求められていたと思うが、大体どれぐらいを目処にそう言った原因対策とか、そう言った対策を出すような目処なのか?
○松本:
緊急点検指示は、現在、ホースの継ぎ目を中心に点検等は順次進めている。今のところホースが外れているとか、新たな漏洩は確認されていない。
再発防止対策に関しては、報告書を提出していないが、淡水化装置から濃縮貯槽ラインの主ラインについてはP管への敷設、取替えは既に終わっているし、昨日、説明したような土嚢積みのような所は既に先行して実施している所だ。
期限が切られているわけではないが、施設改造や取り組み等を踏まえて、今週、来週あたりには提出できるものと思っている。引き続き、カナフレックスホースが外れた原因について今調べている所だ。
○NHK花田:
他の類似箇所点検を行なっているということで、今のところ、ないと言う事だ、何箇所ぐらいの点検を行なっているのか?
○松本:
ホースの継手部は現在確認しているところで約2700箇所程度ある。従ってそちらを確認していくことになる。ただ、タンク周りは堰の中である程度、ボリュームがあるので、その辺は時間がかかるかもしれない。
○NHK花田:
昨日の窒素供給装置の故障原因について。電気的な故障の可能性もあるという話もあったが、その後の調査状況は?
○松本:
当初、フィルターの目詰りが疑われたが、清掃を行った段階ではファンをトリップさせるほどの目詰りはないだろうという点検結果が来ており、電気系の異状も含めて精査している。週末までには調査結果を取りまとめたいと思っている。
○NHK花田:
今週13日頃に3号機のプール調査を予定されていると思うが、この関係だが、先ず、先日の中長期の会見の中で燃料取り出しまでのスケジュールが示されているが、期限として3号機の場合、燃料取り出しの開始目標は2016年の後半で線が引かれている。
○NHK花田:
何月ぐらいかは分るか?
○松本:
月までの見通しはまだ立っていない。4号機に比べて3号機は建屋上部の瓦礫の撤去にまだ時間を要する事と、以前カメラを沈めて内部を見た状況だと、4号機に比べて大きな梁とか瓦礫が刺さっている。
そういった面でも燃料取り出しに向けては4号機に比べ、少し障害が高いと思っている。従って年末と引いてあるが、まだ月までの見通しは立っていない。
○NHK花田:
24年度中に原子炉のがれき撤去を行なって、そのあと、24年度の中盤からカバー設置と燃料取扱設備の据付、これを行なっていく理解でいいか?
○松本:
それは結構だ。4号機は使用済燃料の取り出しが目標になるが、3号機の場合は使用済み根量を取り出した後、今度は損傷燃料の取り出しという次のステップがあるので、少し同じカバーでも設計の仕様等を変える必要があると思っている。
○NHK花田:
今回のプール調査は以前も確かにプールの中をカメラで見た記憶があるが、今回、クローラクレーンで沈めるといういことだが、今までの調査との違いは何かあるか?
○松本:
およそ1年経過しているのでどう変化しているのか状況の確認が一つ。もうひとつは4号機もそうだが、プール全体の様子を調べる必要があるので、先ずはこういったクレーンで吊るして無線で操作しながら、何処までプール全体の状況が確認できるか、先ず手法の確認が、先ず今回の目的になる。
○NHK花田:
前回4号機で使ったような自走式のロボットは使えないのか?
○松本:
自走式は有線なので4号機の場合だとオペブロ5階に人と制御装置を持ち込んで操作する事になる。ただ3号機の場合は、まだオペレーティングフロアに人が辿りつけていないので、自走式水中カメラを沈めるのはまだ難しいと思っている。
○NHK花田:
今回は沈めてみて全体を動かすのか、どれだけ遠隔操作で動かせるのか方法を見ることが目的で、全体を観察するのは次回以降?
○松本:
そうですな。いきなり全部見るより、1年経過してプールの状況がどうなっているか再度確認するのと手段の確認になると思う。
○フリー木野:
配管の交換作業について。先日も聞いたが、作業計画の公表はして頂けないのか?
○松本:
昨日少し話しているが、淡水化装置から濃縮貯槽間にかけてはだいたい主ラインとして7割程度が終わっている。それから蒸発濃縮装置の周りに関してはまだ未着手。処理水をバッファタンクに入れるラインに関しては、放射性物質の含有量が少ないという事で見着手。具体的な計画も出来ていない。
バッファタンクから原子炉までの注水ラインに関しては、100%ポリエチレン管に交換が終わっている。タービン建屋から廃棄物処理建屋、キュリオン、サリーがある建屋までに関しては2割程度がポリエチレン管に交換が終わっている。
2割というのは全体の長さに対する2割であり、屋外を通過する所がポリエチレン管にになっている。建屋内はカナフレックスのままであり、今のところ交換予定はない。全体としてはそういう状況だ。
○フリー木野:
未着手のもの含めて工程表を出してくれないか。
○松本:
保安院さまからのご指示もあるので、報告書の形で取りまとめたいと思っている。
○フリー木野:
いつ頃まで?
○松本:
今週、来週あたりには取り纏めて報告することを考えている。
○フリー木野:
汚染水の漏洩について。国交省からも報告聴取が来ていると思うが、これは速やかにだった。いつ頃になりそうか?
○松本:
今のところ、期限は未定。同じ時期に保安院さまからご指示も頂いているので、こちらの期限は13日になっている。従って国交省への報告も同じ時期になると思っている。
○フリー木野:
窒素の停止理由について。先ほどフィルターの目詰りではないという話があったが、前回停止した理由はフィルターか?それ以外の理由か?
○松本:
前回、止まった時はフィルターの目詰りと判断している。
○フリー木野:
フィルターの状況を確認してという事?
○松本:
ハイソウデス。
○フリー木野:
今回確認したフィルターは同じフィルターになるのか?別の所に色々フィルターついていたりするのか?
○松本:
同じ装置のフィルターだが、清掃した2日か3日後に停止したので、現場を見てもそれほど目詰まりがないということと、清掃したがそれ程、ファンに負担がかかるほどの目詰りではないだろうと考えた次第だ。
○フリー木野:
前回はファンに負担がかかるぐらいの目詰りだったという事になるのか?
○松本:
そうですな。かなりゴミがついていたようだし、前日、発達した低気圧による強風が大きく吹いていた時期なので、そういったゴミがついていたようだった。
○フリー木野:
今日、毎日新聞の電子版の報道で、アメリカの科学アカデミーが議会の要請で事故調を設置したという報道があったが、先方から東電に協力要請が来ているということはあるのか?
○松本:
今のところない。
○ニコニコ七尾:
今と関連してだが、米国最大の科学技術団体でアメリカ科学アカデミーが2年かけて調査するということだが、この事実関係に関しては承知視されているのか?
○松本:
新聞報道では承知しているが、具体的に東電に対して何かお手紙頂いたとか、協力要請があるというわけではない。先ずは政府間で話し合いがされるのではないかと思う。
○ニコニコ七尾:
今後のことだが、2年かけてじっくりやられると思うが。情報提供以来があった場合には、前回は民間事故調の場合は、団体がよくわからないので協力はできないという趣旨の話だったが、米科学アカデミーに関しては、検討の余地はあるのか、ある程度前向きに検討されるのか、それはあくまでも政府を通してということになるのか?
○松本:
民間事故調の話から話すと私どもはインタビューに対して受けられなかったということであり、民間事故調からの質問状にはきちんと回答している。全く協力してなかったということではなかろうと思う。
今回の米国科学アカデミーの調査だが、具体的にどういったことをどう調査するか、どういった調査の位置づけなのかもよくわからないので、具体的な話を伺ってから判断したいと思う。
○ニコニコ七尾:
先ほど、資料提供等々は答えたが、インタビューはされなかった理由はどういう理由だったか?
○松本:
政府事故調、国会事故調は、少なくともく国の機関、国の法律に基づく調査であり、民間の方々の調査依頼、インタビューはこれまでも沢山頂いている。従ってどういった調査機関の位置づけなのかというところもあるので、公平性の観点から控えさせて頂いた所だ。
○ニコニコ七尾:
なるほど。そうすると米科学アカデミーは報道によればアメリカの議会の要請で設置されたようだ。今の話で言うと、やはり民間とは違い、政府という形での団体、どういう認識になるか?
○松本:
新聞報道でしか私も知らないので、その調査機関の位置づけのようなものがどういったものになるか、よく聞いた上で判断する必要があろうかと思っている。米国議会で以来があるとすれば、先ず国家間の話になろうかと思う。
○朝日こん:
濃縮廃液の水漏れの件だが、当初、12トンだった所がかなり少なく見積もられているということだが、具体的に決定した数字は現在あるのか?
○松本:
今少し評価を続けている所だが、およそ12トン洩れたうちの11.5トン程度は付近の地面に染み込んだのではないかと思っている。数字が合わないが、そのうち排水路に出たのが750L、海にまで到達していったのが 150cc 程度ではないかとみている。
周辺の地面の傾斜の状況、排水路上の放射性物質の量を勘案しながら評価している所。暫定というか評価途中の数字なので、きちんと説明できるように準備したいと思っている。
○朝日こん:
と言うことは暫定ではなくなる確定値として、また報告?
○松本:
まだきちんと説明できていない状況なので、今週中には出来ると思う。
○朝日こん:
今日、一部報道であったが福島第一で暴力団関係の建設会社から派遣された作業員が働いていたという事実がある報道があった。それについて社内で客員されたりしたことや対応はあるのか?
○松本:
そういった報道はあるが、私ども自身も報道にあった日立製作所にも問い合わせているが、両者とも、そのような事実関係があることは把握していない。
○朝日こん:
これ以上、突っ込んで確認するとか、作業員を原発内に入れないような仕組みを作られたと思うが、それに照らしながらという観点で調査的なことを進めることはあるのか?
○松本:
具体的にひとつひとつ調査するわけではないが、昨年の7月に暴力団排除対策協議会を描く企業と作っており、その中でこういった反社会的勢力との関係を立つということで、お願いしているとこだ。
また、私どもの作業にあたっての契約上もそういったことについては禁止することを明文化した上で契約手続きを行なっており、お願い、指導等をしているところ。
○朝日こん:
確認だが現時点ではそう言う関係の方が入ったという事実認定は、東電としてはされていないという理解でいいか?
○松本:
ハイケッコウ。
# 協力企業に丸投げ。東電は一切関与しない。原発を抱える電力会社は皆同じ。原発ジプシー。http://bit.ly/lJ6lZW
○フリー政野:
2回ほどスポッとカナフレックスホースが抜けてしまったということだが、暑さ寒さやテロ行為や、2700箇所の継手についてのヌケる事故は、これからもあり得るということを先週あたりまで認めていると思うが。
ポリエチレン管にしたところでリスクあると言う事を考えていると思うが。恒久的な暑さ寒さに影響を受けるような、あるいは断熱材で巻いて一時的に応急措置的に、そういうものではなくて、
きっちりした暑さ寒さ、テロ行為が例えばだが、そういったものに影響を受けない移送配管を設置する計画はないのか?そういったものが出来たとしても汚染水が出てくるが、何年ぐらい予想しているのか?
○松本:
テロというかサボタージュに関しては、今回2回ほどホース抜けがあるが、そちらオン可能性は小さいと思っている。ビニール袋にかぶった状態でスポッと抜けている状態だったので、何か人為的に外したという傾向ではなかった。
また、サボタージュに対して何処まで対応するかは全体として総延長4kmもあるし、タンクも1000基近くあるので、1つ1つに対して防備をするのは難しいと思っている。一義的には作業員や社員が入っている時の人定確認をしっかりやることで対応している。
今回、問題になったカナフレックス、ポリエチレン管はこういった挿し目がないのでスポット抜けるリスクはないが、質問にあったように最終的には継手もあるし、金属に比べて暑さによる伸び縮みも少ないと思うが、絶対もれないというものではないので、
リクスとしてはあろうかと思っている。従ってこういったポリエチレン管にカナフレックスを交換するというのが一つ、ポリエチレン管にしても定期メンテナンスをするということで考えている。
耐用年数は確認するが、耐用年数の手前で定期的に交換していけば、配管としては活用できると思っている。万一洩れた場合を考えてタンク周辺に堰を作るとか、ホースの周りに土のうを積んで、万一洩れたと時も排水路に行かないようにする対策を取っている。
# 百歩譲って365日、うち既に3回も海へ高喉汚染水を漏洩。もう万が一っていうな。万が一、万一、禁止。漏洩するものだと考えて取り組めよ。
少し時間がかかるが、今回、一般の雨水を流す排水路は暗渠にすることで作業、設計を進めている。万一、タンク等が漏れて、今は開講というか、普通の用水路になっているから上からドボッと入ってくる。
それに対してふたをするとか、あるいは土管と言う形で埋めて、上から漏れてきた水が混じって直接海に出て行かないような対策を取りたいと思っている。2ヶ月程度かかる予定だ。
○フリー政野:
先週金曜日に湯ノ岳断層の間違いがありましたという発表があり、あの時の説明がよくわからなかった。結局、あれは4mずれましたというのが2mだったという理解でいいか?それとも4mは別の要素が入ってトータル4mは動いたのか、動かなったのかよくわからなかったが。
○松本:
衛星写真の分析結果の評価であり、当初4.6だったと思うが沈んだと評価していた所が、正しく評価し直すと-2m沈んだということで評価をやり直したことになる。写真から変位量、沈んだ量を評価する際の値の表を間違えたことになる。
○フリー政野:
元々評価を行ったのは保安院から間接的には安全委員会から保安院、保安院から事業者に対して今までになかった応力がかかっていたのではないかという調査をしなさいという指示があってその評価を自主的にやったということだと理解しているが、
その時になぜ表面上の動いたかどうかと言うことだけが報告として上がってるのかどうか。福島第一、福島第二に双葉断層がある。双葉断層は東電が8月30日に出した資料によると随分深い所、30kmや40kmという深いところで動いている資料を出している。
なぜ、双葉断層についての評価、応力についてどういう変化があったかという報告が上がっていないのか?
○松本:
双葉断層に関しては8月30日の評価の際に今回の東北地方太平洋沖地震を受けて断層が受ける応力の変化がどの程度あったか調査した次第。元々双葉断層も逆断層によるズレを評価していたが、
今回、東北地方太平洋沖地震が起こった関係で、少し東西に地面が伸びたような形になっている。従って双葉断層が地震前は逆断層で動くことで応力を見ていたが、少し東西に伸びた関係で正断層側にずれたのではないかということで、昨年は評価した。
従って評価をしていないということではなくて評価をした結果、問題ないだろうと判断した次第だ。湯ノ岳断層の件は4月11日の井戸沢断層の際に共連れで動いたのか自分自身が動いたのかを調査するために現場の実際の調査、
穴を掘って断層面を見るとか、そういった調査も含めて実施して、昨年の年末法句書を取りまとめたものになる。
○フリー政野:
中間報告を昨年12月に出されている。その中で双葉断層についての調査したという結果が書かれていないと思うが、なぜなのか?断層が、いまおっしゃったように動いたので、それによる影響があったのではないかという見方がされていると思う。そういった見方を取り除けるだけの調査結果みたいなものは、何処にも載っていないと思うが。
○松本:
そういう意味では12月27日に出した報告書は、井戸沢と湯ノ岳断層の評価だ従って質問の趣旨は、要は東北沖太平洋地震の家今日を見た評価が8月30日に出て、4月11日の余震、井戸沢、湯ノ岳の断層が起こった評価が12月27日にでて、要は4月11日の断層で双葉断層が又どういう影響が受けたか、影響を受けたことはないのかという質問の趣旨か?
○フリー政野:
12月にでた事故調査の報告書というのは3月12日のところから何が起きてきたのか、何が原因で何が起こったのかということが、明らかにされていなければいけないと思うので、そこに双葉断層のことが抜けているというのは、おかしいなと思ったという指摘なんだが。
○松本:
私どもの事故調査委員会が取りまとめた事故の報告書に双葉断層が載っていない理由か?こちらは、事故前、事故後の双葉断層、その南にある断層も、今回の地震で異教を受けていないという評価が出ているので、特に社内の事故調査委員会の中では、この問題については取り上げていない。
○フリー政野:
双葉断層によって影響受けていない評価をされたのは誰か?具体的な研究者名を教えていただけたらありがたい。
○松本:
私どもの土木建築部門の人間が、この解析、評価にあたっている。
○フリー木野:
汚染水漏洩の件について。現場写真だが、詳しく状況が分かる写真を見せて頂きたいが。
○松本:
ハイ。準備する。
○フリー木野:
時間が掛かるのか?
○松本:
漏えい量の評価とか報告書の形でまとめたいと思っているので、時間を頂きたい。
○松本:
昨日質問があった足場材の所に下にU字管はなかった。U字溝はフェンスの外側だそうだ。
○フリー木野:
足場材はフェンスの所同じ高さの所に足場材が乗せてあると?
○松本:
ほぼ地面だと思う。
○フリー木野:
そうすると あの足場材は何のために乗せているのか?
○松本:
そうですな。ちょっと分からないが、地面に直接ホースを置くのを足場材の上に並べようか、という感じだと思うが、確認してみる。
○フリー木野:
場所が場所だけに地面の広い方に流れて行かないとは言わないが、全体の量のほぼすべてが地面の広い方に流れていって、すぐ横のU字溝にごく一部にいくというのが不自然に思える。その辺は評価されているということなので、結果を出るのを待ちたいと思うが、説明をいただけいるとありがたい。
○松本:
ハイ。昨日申し上げた通り、ビニール袋をかぶっているし、
○松本:
その上に保温材を巻いている状態であり、噴水が吹き出したような漏洩ではない。従ってビニール袋とか保温材の隙間から流れでたと見ているので、地面をそもそも伝わっていったんではないかと見ている。
○寺澤:
宜しいか?
○フリー木野:
いやまだ。漏れていた時間と全体の漏えい量を考えるとちょろちょろ漏れていたわけではないと思うので、そう考えると不自然に思えるのでお願いする。先ほどの作業員の関係で。
以前にも伺ったが、太平電業が先日業務停止命令を受けていて、以前伺った際は、太平電業の業務停止の直接の原因は東電の話ではないので関係ない話だった。東電側でも太平電業を協力会社として使っていたと思うので、
# 毎日 「原発偽装請負:総合プラント建設会社、3日間の営業停止に」 http://bit.ly/HsEb06 偽装請負で社長が逮捕された件。http://bit.ly/HEPOE5 関連 http://bit.ly/IgV7KB
○フリー木野:
この辺、先ず、太平電業とどのような雇用関係になっていたか、その後、先日の事件が明らかになった後に確認されているか?
○松本:
いわゆる偽装請負の問題だと思うが、太平電業に確認しているが、私どもにそういった事実関係は報告受けていない。
○フリー木野:
それは太平電業に確認をお願いしているだけで、東電側で何か確認しているということ?
○松本:
ハイソウデス。
○フリー木野:
そういった協力会社を含めて何度も聞いているが、発注者側の監督責任は東電としては全くないと考えているのか?
○松本:
発注者としての責任はあるが、各企業がどういったところの企業と契約するかについては、私どもがとやかくここに企業を使って欲しいとか、個々の企業は使っていけないということを指示することはない。
○フリー木野:
その際にどの程度の重層契約になっているかも含めて、これは発注者側の監督責任というのは、東電としてはないと?
○松本:
ハイソウデス。
○寺澤:
明日、2号機でガスバイアル瓶によるPCVガスサンプリングを実施予定。溜り水移送は2号機タービン建屋から高温焼却炉建屋ヘ移送予定。6号機はタービン建屋から屋外仮設タンクヘ10時~16時で移送予定。
本日9時48分にサリー起動して9時50分に定量流量に到達している。明日、ベッセル交換予定ない。
○松本:
1件訂正。さきほど木野さんの質問で、窒素ガス供給装置の常用と予備の切り替えだが、4月4日の時点でPSA3が止まっている。
これが強風等の影響でフィルターが目詰りして止まったという所だ。その後、PSA4を4日に動かして1号機から3号機の窒素ガス供給装置の運転を再開して、4日後の4月7日の土曜日に止まった。
従って運転時間としては都合4日間。それにしてはフィルターのつまりが予想より少なかったという状況だ。以上だ。~ 終了 18時44分