2012年4月28日土曜日

東電会見 2012.4.28(土)18:00 ~ 2回目の熊川沖海底土サンプリング結果公表 沿岸部から離れるほど高い傾向 GW初日なので期間中の現場スケジュール報告等

東電会見 2012.4.28(土)18:00 ~

トラブル報告なし。GWの作業予定の説明。南放水口付近 γ核種、全βND。熊川沖2回目の海底土サンプリング結果。前回と同様、沖合に行くほど高い値。原因は不明。質疑はこの件に関してのみ。

大熊町熊川沖合 10/15/20km 前回 3月30日 http://j.mp/H67Zyo 今回 4月28日 http://j.mp/JgYP35

プラント

サンプリング モニタリング




プラント 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)

○寺澤:
本日の配布資料は2枚。「福島第一の状況」と「南側放水口サンプリング結果」だ。先ず福島第一の状況にそって説明する。

[原子炉および格納容器の状況]注水状況、並びに温度はご覧のとおりだ。3号機は本日10時15分 原子炉への注水量変動が確認されたため、給水系からの注水量を 1.6から2m3/h に調整した。[

圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度](無視)

[使用済み燃料プール]ご覧のとおり。

# いつも説明端折る寺澤氏。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]1、2号機共に移送中だ。本日 7時24分から13時17分にかけて集中廃棄物処理施設のサイトバンカー建屋からプロセス主建屋へ高濃度汚染水の移送を実施。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]昨日水処理設備のRO2水漏れが昨日発生したが、本日、昨日漏洩が発生したRO2-No5スキッドとは別の No4スキッドについて類似箇所を点検している。

結果、問題なかったため、サブレッションプールスキマーサージタンクの水位が確保され次第、RO2-No4.スキッドによる運転を再開する予定だ。明日の予定だ。No5スキッドの水漏れの原因は引き続き調査中。

モニタリング関係。本日サンプリングは6種類。その内の海底土について報告する。海底土については 昨日4/26 大熊町熊川沖合10/15/20km とサンプリングを実施している。それぞれにおいて セシウム134/137が検出されている。

海底土核種分析結果 熊川沖合 10km 15km 20km http://j.mp/JgYP35

沿岸から遠ざかるほど値が上がっている状況にある。データ蓄積しつつ評価していきたい。現段階でなぜ上がっているのかメカニズム、詳細はまだ不明。何れにしてもデータの蓄積をしっかりやって行きたい。

GW期間中の作業予定を幾つか案内する。先ず直近ところ。滞留水移送関係、明日は1号機タービン建屋から2号機タービン建屋へ移送予定。3号機タービン建屋から雑固体廃棄物減容処理建屋の高温焼却炉建屋に移送を開始する予定。

[その他]港湾内 海底土被覆工事関連はGW期間中も実施する予定。海側遮水壁関連は去る26日から本格施行に着手しているが、こちらもGW中は実施する予定だ。他、5,6号機の取水路清掃作業はお休み。

4号機サブレッションプールの取り出し用カバーの設定工事関連は明日、4/29、5/3~6。祭日のところは休ませて頂く。2号機循環水突出弁ピット止水作業は4/30にはピット止水のためのコンクリ打設作業を完了し止水工事が終了する予定。

3号機突出弁ピチットはGW明けから止水工事を開始する予定。本日、私どもからの報告事項は以上だ。


■質疑

○朝日杉本:
先ほどの海底土だが、もう少し詳しいデータを教えてほしい。過去の都の比較でどうなのかというところを教えてほしい。

○寺澤:
ほい。先ず4月26日 昨日のサンプリング結果を口頭で申し上げる。(26日 http://j.mp/JcyuD7

# 26日公表の海底土には 大熊川沖合が記載されてないんですが。http://j.mp/JcyuD7

大熊町熊川沖合10km ヨウ素131 ND、Cs-134 14、Cs-137 21、
大熊町熊川沖合15km ヨウ素131 ND、Cs-134 46、Cs-137 67
大熊町熊川沖合20km ヨウ素131 ND、Cs-134 81、Cs-137 120 (単位Bq/kg)

なお楢葉町の山田浜沖合1kmのところでも海底土の核種分析をしており、
ヨウ素131 ND、Cs-134 93、Cs-137 130 (単位Bq/kg)

そして約1ヶ月前の3月30日時点(http://j.mp/Ig3THL)での数字も話したい。

大熊町熊川沖合10km Cs-134 14、Cs-137 16、
大熊町熊川沖合15km Cs-134 11、Cs-137 15、
大熊町熊川沖合20km Cs-134 190、Cs-137 250(単位Bq/kg)

といった所だ。宜しいか?

# 採取分も確認したけど寺澤氏の説明しているデータがHPの公表分と一致しないんだけど。他にも見当たらないんだけど。どゆこと?

○朝日杉本:
要するに今回だけの結果だけではなく、元々、この辺に特性があるということになるのか?要するに何か値のサンプリングだけの調査だけではなく、ここに何か海流とか、懸濁粒子の流れとか、そこら辺の調査を今後する予定はあるのか?

○小林:
こちらはまだデータを撮り始めたばかりなので、これからデータを蓄積しながら評価をしていくことになろうかと思う。現状ではどのような原因でそのようになっているのかは分かっていないが、高いデータが出ている所を見ると、この辺りにホットスポット的なものがあるのではないか、という一つの見解が出ている。

今後、色々なデータを評価しながらデータを蓄積して評価をしながら、この辺りについては判断していきたいと考えている。

○朝日杉本:
要するに海底土の値だけではなく、他の要素にしても調べられるという趣旨か?

○小林:
海流とか、そう言う部分ということか?そうだな。海流等については今後の検討課題にはなろうかと思うが、同様の場所の海水のサンプリングも実施しているので、そういうのも含めて今後、評価することになると思う。

○朝日杉本:
わかった。

○NHK山崎:
今の補足で。海底土は何時から撮り始めたのか?ごめんなさい。

○寺澤:
大熊町のこの熊川沖合については、3月22日、23日の時点で調査して、30日に公表している。

○NHK山崎:
大熊以外のところで土はそれまで全然やっていませんでしたっけ?

# やってるよん。なんか、寝起きですか、というテンションが気になるのな。

○寺澤:
やってると思います。念のため確認させて頂いても宜しいか?

○NHK山崎:
そうですな。後、楢葉の方の3月30日はデータはどうなっている?

○寺澤:
3月30日で公表した数字は(http://j.mp/H67Zyo)Cs-134 840、Cs-134 1100(Bq/kg)だ。

○NHK山崎:
すいません。それ10km沖か? できたら順番に。

○寺澤:
保安院 山田沖合1kmだ。

○NHK山崎:
楢葉町の山田沖合10km、っと、これは先程、

○寺澤:
Cs-134 93 Cs-137 130。

○NHK山崎:
もっかいお願いする。Cs-134がいくつ?

○寺澤:
Cs-134 840だ。で、Cs-137 1100だ。

○NHK山崎:
はぁはぁ、わかりました。10kmと15km沖はあるか?山田沖は?

○寺澤:
山田浜沖合では、それより遠方の沖合はまだ計っていない。

○NHK山崎:
これは比較できるこれまでの調査自身が3月30日位以降の調査での比較しか、今のところできないという理解でいいか?それともそれ以前の、他の機関なり東電がやったものがあるのであれば、それと比較するともうちょっと長期の変動というのは、何か今の時点では手持ちとして、そう言うデータはあるのかね?

○寺澤:
ちょっとまって、、

○NHK山崎:
あっ、それちょっと、確認してもらってからでいいと思うので…

○小林:
データだが、海底土のサンプリングはだいぶ前から実施はしているが、魚介類のサンプリングを始めた関係もあり、3月30日から10箇所ほど新たに設定をして、そこの測定を始めているので、そこのデータが今回出てきているということになる。

なので、その他の色々な地点のデータとしては、かなり広範囲にわたっている。サンプリングした実績はある。

○小林:
今整理したものが手元にないので、何処で何時取っているかは今お答えできないが。

○NHK山崎:
そっすね。こちらも見ればいいんだが、、

○小林:
資料としては4月5日に公表している資料があり、資料の名前で言うと「試料採取測定頻度と核種分析計画について」という事で、3月30日 改訂版 (その2)について、というのが提出されている。こちらはHPにも掲載されているので、その中で測定点灯については出ており、頻度としては月に1回程度サンプリングをしている状況だ。

# 探し方が悪いのか、見当たらない… 報告書か、、

○NHK山崎:
それは3月30日以降の話か?それともそれ以前も含めて?

○小林:
以前も含めて。

○NHK山崎:
それ以前の海底土の調査から沖合のほうが高く出る傾向というのは、出てるんでしたっけ?

○小林:
今までは遠ざかるほど下がっていく、というのが一般的ではあったが、この場所については、前回の数字もそうだが、沖合に行くに従って上がっていく状況が見られていたので、今回もデータを確認したところ、やはり同じような傾向があるという状況だ。

○小林:
原因については、今後、データを蓄積して評価していきたいという状況なので、現段階では理由ははっきり分かっていない。

○NHK山崎:
なるほど。つまり、海底土だけでみると3月以前からも計っていたかなと思ったが、その中では全体的に遠ざかれば下がる傾向だという事、ですよね?確かそうだったかなと思うが。

○小林:
その通りだ。

○NHK山崎:
ここの熊川沖合のみがこういう逆の動きを前回、今回で見せているので、今触れて頂いた、と言う事で良いか?それとも他に上がっているところがあれば、それも言って頂かないと一つだけ言われても判断できないので。

○小林:
そうだな。こちらは今回測定した結果が出たので、そちらから見て判断されたものだ。過去のデータの中では基本的には遠ざかれば下がっていく状況で、この中で遠ざかっても下がらない、逆に上がっている部分があるということで、紹介させて頂いた状況だ。で、原因については現段階ではっきり分かっていないので、

○小林:
先ほど申し上げたとおり、今後データの蓄積をしながら評価していきたい状況だ。

○NHK山崎:
いまバタバタ見てもらったから、後でもう一回それで間違いないか確認して欲しいが、今唯一上がっている場所はここだけという解釈でいいかどうか?3月30日以前からも含めてね。当然がやっている海底土のすべての調査を含めて、(沖合に行く程)上がっているというのはここだけ、という理解でいいか?

○寺澤:
そういう意味では、今回報告したのは、この熊川沖合の所を、ええ先月の3月30日から計り始めており、先月も非常に沿岸から遠い所の方が数字が高い、という結果が出て、今回、改めて同じ所でやったら、同じような形で結果が出たということだ。

# もう一回やって同じならほぼ間違いなさそね。熊川沖合のこの傾向。海底土の月一は少なすぎる。

○寺澤:
ですから3月30日以前で、熊川沖合というのはまだ計っていないので、今回、この3月末と4月の今回実施した2回でそういう結果が出たということで、しっかりとデータの蓄積を取って行きたい、というところだ。

○NHK山崎:
わかりました。つまり、熊川沖以外、3月以前でやっていたところでもこういう現象というのは、僕も記憶の中であまりなかったなと思うが、

○寺澤:
ちょっと、そこはもうちょっときちんと確認したいと思うが、そう言う傾向はなかった。

○NHK山崎:
ここは実は2箇所目です、とかね、そう言うコメントになるのか、こういう現象は初めてですというのか、そこだけを。

○寺澤:
念の為に時間を頂いて、確認させて頂ければと思う。

○NHK山崎:
こっちも見てみる。ありがとうございます。

○記者-名乗らず:
質問というよりお願いだが、数字の読み上げだけで済ますのやめてもらいたいが。配って下さい。今読んだ奴。

○寺澤:
はい。どうも申し訳ございません。で、(質問は)なんでしょうか?

○記者-名乗らず:
今読んだ紙をコピーして配って下さい。

○寺澤:
はっ、では後ほど配らせて頂きます。念のため、HP上にもアップしているのでHPを見て頂ければ今の数字は出ているが、わかりました。はい。わかりました。はい。すいません。はい。

# 寺澤氏の応対から多分、記者クラブ

○読売 大山:
海底土の話で30日と今回の数字そのもの自体も上がっているように見えるが、これも通常の範囲内?それとも有意に上がっているのか?例えば同じ時点で30日と今回の分を見ると上がってる場所が多分あると。

例えば20km時点とか、前回(http://j.mp/H67Zyo)はCs-137 が120で今回は250と上がっているが、これは有意に上がっていると見ていいのか?

○小林:
えっと、いま仰ったのは熊川の20kmですかね?20kmは今回120で前回は250なので下がっている状況だ。

○読売 大山:
あ、わかりました。

○小林:
上がっているところで言うと、熊川沖の10kmでCs-137が16から21Bq/kg ということになる。それ程の大きな変動ではないかと思う。

○読売 大山:
わかりました。この数字のそのままの絶対値だが、これは他の海底土、他の地点に比べると、例えば高いとか、低いとか、そういう事は言えるのか。それとも大体この距離であれば、大体これぐらいの値ということか?

○小林:
そうですな、ちょっと他のデータと比較したデータが手元にないので、確認させて頂きたいと思うが、大体、場所によって数字は若干ばらつきがあるので、この地域がこれぐらいの数字か、というのは今後のデータ整理の中で判断できるかと思う。今の段階ではまだそこまで分析できていない状況だ。

○読売 大山:
わかりました。

○寺澤:
先ほどのペーパーについては準備でき次第、記者ルームの方にでも届けさせてもらえればと思っている。以上で夕刻のブリーフィングを終了する。




~ 終了 18時21分 (1分早く始まったので22分。ぶら下がりは33分まで)

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