追加のトラブル報告なし。昨日の差流量大警報で自動停止していた4号機使用済燃料プールの循環冷却 13日16時4分再開。プール水温は15時 最高37.6℃。原因はエア溜りと推定。
窒素供給停止による1号機HVH温度上昇の件、昨日49.9℃から 最新値 13日 17時 57.0℃に上昇。冒頭は報告書中心。炉規法違反でINES評価レベル1(保安院・国交省)報告書、提出期限延長の昨年12月の海洋流出の3件。
有り得ない不祥事報告書一気に3件。1件は法令無視でINESレベル1。最近パターン化してる気がする貯め混んで一挙報告。記者も対応できず質疑は3号機プール調査が中心。プールカバー設置にむけた4号機建屋傾き調査報告。他
- ★福島第一原子力発電所における淡水化装置(蒸発濃縮装置)からの放射性物質を含む水の漏えい事象に関する指示文書等に対する経済産業省原子力安全・保安院への報告について(続報)
- ★福島第一原子力発電所から福島第二原子力発電所への試験用水の運搬に係る技術上の基準の不適合を踏まえた対応に関する報告について ~ INESレベル1
- ★柏崎刈羽原子力発電所における長期停止中プラントの計測制御設備の保守管理不備に係る経済産業省原子力安全・保安院への報告(その2)について
- 福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プールの ガレキ撤去へ向けた内部調査について(PDF 37.7KB)
- 福島第一原子力発電所4号機 原子炉建屋の健全性確認を目的とした水位測定について(PDF 20.5KB)
- 福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配管における漏水に関するサンプリング結果(PDF 10.0KB) ~ 昨日12日分
- 福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への 移送配管における漏水に関するサンプリング結果(PDF 10.9KB) ~ 本日13日分
○松本:
4月13日夕刻の会見を始める。先ほど寺澤が申したとおり福島第一の状況が間に合っていないので、その他状況から説明する。昨日実施した4号機のプール、原子炉ウェルの水面と5階フロアの床面の測定状況について説明する。
「福島第一原子力発電所4号機 原子炉建屋の健全性確認を目的とした水位測定について」という資料を見るんだ。http://bit.ly/HFoWVC 左下に上から見た図があるが、
ウェル側で4点、プール側で4点 ①~⑧の水面と5階フロアの床面の距離を測っている。測り方は右側のイメージ図に。鋼製直尺を充てて水面と縁の所の距離を測っている。2ページ目に水位測定の結果がある。
①~④に関しては 476~475mm という状況。使用済み根量プール側SFP ⑤~⑧ に関しては468mm。4号機の原子炉建屋に関しては建屋が傾いているのではないかという話があったが、前回、2月7日の測定、今回4月10日の測定、
何れも建屋としては傾いておらず、水平であることが確認できたと考えている。もう一つ、使用済み燃料プール関係。本日、3号機使用済み根量プール側にカメラを下ろし、内部の様子を確認したので状況について報告する。
「福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プールの ガレキ撤去へ向けた内部調査について(PDF 37.7KB) http://bit.ly/HFoYN2 」建屋上部に関しては瓦礫が多数存在する事と、まだ人間が近づける状況でないので、
図に示すようにクローラクレーンに遠隔操作ユニットと水中カメラをぶら下げ、免震重要棟から遠隔操作を行なって内部を確認したものだ。内部の様子については2枚目に写真を4枚つけているので見るのだ。
暗いこともあり、写りが悪いと思うが、電子データでも配布しているので、画面上を調整してみて頂ければと思う。左上使用済燃料プールの水面付近だが、作戦5月に見た時とほぼ同様。こういった瓦礫、鉄骨の歪んだもの、コンクリ片が沈んでいる様子が見て取れる。
② は水深約7mの所に燃料ラックがある。そこに燃料交換機が沈んでいることが確認できている。これに関しては、これまで使用済燃料プール上にある燃料交換機が、建屋上部で目視出来てなかったので、実際、今回使用済燃料プールに沈んでいる事が確認できた事に。
下2枚の写真、左下が燃料キャスク置き場から燃料ラックの方を横から見た状況。ラックが長方形の縞模様上に見えているが、このラックの上に瓦礫とハンドルが見える。その拡大図が右下。③-2 と番号をつけている写真。
キャスク置き場のところからラックと瓦礫、ハンドルが見えている。少し状況としては写真上見づらいが、(お絵かき00:05)右下図面のこの部分がラックの上になる。うっすらこういった形で使用済み燃料のハンドルが見える状況。
また、ラックの上面には瓦礫というか、コンクリ片がかなりある程度堆積している状態。最終的には使用済燃料プールから使用済燃料を取り出すことになると思うが、今後、先ず、こういった調査を繰り返し実施し、瓦礫がどういう形で存在しているか、
状況把握をまずしていきたいと思っている。今回とった動画については週明けに提供できると考えている。サンプリング結果を2枚配布した。本日13日分 http://bit.ly/HFpgUc 昨日12日分 http://bit.ly/HFpoDb
試料採取日時と書いてある所に昨日サンプリング分と4月13日 本日のサンプリング分。何れもガンマ核種がベータ核種に関しては検出限界未満という状況。それでは報告書を本日3件提出しているので、その説明をする。先ず1点目、
福島第一原子力発電所における淡水化装置(蒸発濃縮装置)からの放射性物質を含む水の漏えい事象に関する指示文書等に対する経済産業省原子力安全・保安院への報告について(続報) http://bit.ly/HFprPl
本来であれば3月30日に報告すべき所であったが、2Fの分析装置が高濃度の汚染水により、少し汚れて分析が出来なくなったことに鑑みて、報告の日時を2週間ほど送らせていただいたものだ。今回は報告の中で海洋中に出たSr-89/90の量等を評価し、
環境評価を行ったものだ。分析結果については手元資料の11ページからが南放水口におけるモニタリング結果、放射性物質濃度の推移等を順次記載している。本日説明したいのは最終ページの18ページ添付資料3。http://bit.ly/It82u6
こちらは12月4日に発生した蒸発濃縮装置から約150LのSr-89/90をたくさん含む汚染水が漏出した関係で、海洋へ流出したが、その影響を評価したものだ。評価結果については漏えい量150Lと漏洩した濃度、拡散した時間を鑑みて、
Sr-89の平均濃度が0.06Bq/L、Sr-90が 0.14Bq/Lというものが、この10kmに継続的に存在するという形で、保守的に評価を行なっている。評価の仕方に関しては、指針に基づく実効線量の計算方法で行なっているが、
結論としては最終19ページに。懐中濃度と被ばくの評価結果では、暫定評価で3.7E-3mSv/y が今回モニタリング結果を踏まえた評価結果では、1.1E-3mSv/y という状況。
年間被ばく線量限度である1mSv/y に比べると1000分の1程度の影響と判断した。
次の報告書。「福島第一原子力発電所から福島第二原子力発電所への試験用水の運搬に係る技術上の基準の不適合を踏まえた対応に関する報告について http://bit.ly/HFpx9C」
こちらは3月27日に福島第一から福島第二へ分析用水を持ち込んだ際に、福島第二の3,4号サービス建屋にて放射性物質を含む水が、非管理区域で漏洩したということに鑑みて、その分析用水の運搬方法等に関する調査指示、
それから国土交通省から報告聴取が出たものだ。本日、保安院さま、国交省に報告書を提出した。この資料にはその報告書が2種類ついているので確認するんだ。
「福島第一原子力発電所から福島第二原子力発電所への 試験用水の運搬に係る技術上の基準の不適合を 踏まえた対応報告書」 http://bit.ly/HFpESL が保安院様に提出させて頂いた報告書になる。
「福島第一原子力発電所から福島第二原子力発電所への分析用水の運搬に係る報告書」http://bit.ly/HFpFpU こちらが国土交通省に提出した報告書になる。内容については重複しているところがあるが、国交省側の報告書には、
今回、漏洩があった運搬に関する状況について、今回の報告書の中に取り入れているところの違いがある。保安院様の報告書を元に説明する。 http://bit.ly/HFpESL 5ページを見るんだ。
今回の運搬以外に対する技術上への適合性の調査ということで、3月27日に発生したポリタンクによる移送運搬に関しては、技術上の基準に適合していないと言う事で、私どもは判断しているし、保安院さまからもそのようなご判断が出ている。
それ以外の運搬はどうだったのか、という点検を行った。こちらに関しては12月16日のステップ2終了以降、3月31日までの期間を調査機関として設定し、調査を行なっている。運搬の量に関しては、5ページ下のところから3種類に分けて調査を行なっている。
# え?ステップ2終了以降に限定?
先ず、滞留水、逆浸透膜装置の濃縮水など、比較的濃度が高い水を運搬したケースに関しては、先ず、福島第二に持ち込んだ物の数は 65サンプル。運搬回数 約30回と考えている。
避難指示区域外ということで、JAEAや日本分析センターに送ったのが 13サンプル、運搬回数は1回だった。続いて6ページ。排気塔のフィルタなどの比較的濃度の薄い水、サンプルに関しては、福島第二に運んだのが 345サンプル。
運搬回数 110回。2F以外の場所に運んだものが柏崎分として2サンプル1回、社外の分析機関に3サンプル1回という輸送状況。海水や土壌といった環境資料に関しては7ページ上の表4に。福島第二に運んだものが637サンプル。回数120回。
その他の所は、柏崎刈羽へ34サンプル2回。社外の分析機関への輸送 103サンプル15回。こちらに関しては3種類とも技術基準の適合性を評価したが、何れも何らかの技術上の基準には合致していない事を確認している。
状況等は 10ページの次に添付資料-2と言う形でそれぞれ高濃度分析資料、その次に添付資料3という形で低濃度分析資料、添付資料4で環境資料の適合性に関するチェックシートをつけている。
何らかの×が見られる状況。従って今回の輸送に関しては技術上の基準に関しては一部適合していない運搬があったと考えている。従ってこれの原因と再発防止対策は 2ページに技術上の基準不適合に関する原因ということで、少し述べさせて頂く。
# 言い訳を
先ず技術上の基準に不適合が発生した背景だが、4点記載したが、先ず、緊急時ということで震災直後の状況が今回、3月27日まで継続していた事が1点。② で避難指示区域害での運搬に対して事業所外運搬というような規制を適用する必要性に対する認識が
希薄であった事。3ページ、避難指示区域内に関しては、そもそも汚染があるが、汚染がある状況の中で確認困難な技術上の基準がある。その取り扱いを明確にしてこなかったこと。4番目。それまで震災までの所外の運搬は年間20件程度で非常に少なく、
1輸送に関する手続きが複雑であったことがあるが、その後、毎日、輸送を必要とする自体に対し、上手く適用できてなかったという状況。こういったところが背景になり、3ページから不適合の原因を述べるが、
# それだけ複雑な手続きをしていたなら、認識はあったんだ。
こういった背景の中、技術上基準に適合出来るように見直しを行う事が十分できてなかった事や、こういった事業所外の運搬を統一的に管理するような部門がなかったことが反省点と考えている。また、私どもとしては将来警戒区域の解除を見据え、
技術基準の適合性評価を改めて準備していた所だが、そういった準備が結果的に間に合わなかった。それらを踏まえ再発防止対策として8ページ、国交省分 添付資料-5 http://bit.ly/HFpFpU 今後の事業所外運搬フローという形で記載した。
一つの再発防止対策という形では、先ず事業所外の運搬、2Fに運ばないと行けないことにに関しては、今後、福島第一のなかの測定設備の復旧を図って、福島第一内でサンプリングと分析ができるようにしていきたいと考えている。
次に今回問題となった輸送する所を統括的に管理するということで、輸送管理担当箇所を改めて定め、そこが一元的に輸送管理を行なって行きたいと考えている。3番目。今後も警戒区域内を通る場合には、
★まだ車両の表面が4Bq/cm2基準を満足できない状況なので、こちらに関しては国交省に運搬承認を得るということで考えている。こちらの手続きに関しては3月30日付で特別承認を得た状況だ。
こういった再発防止対策を取りながら、今後、適切に運転管理、技術上の基準を満足しながら輸送、運搬をしていきたいと考えている。報告の説明は以上だが、併せて報道関係各位と記載している資料がある。
こちらは3月27日に公表していたこの件で、プレス分の修正があるので説明する。「3月27日に公表した福島第二原子力発電所の3,4号機サービス建屋(非管理区域における)放射性物質の汚染の確認について」ということで
文章中、1行目に分析のためと記載があったが、より正確に書くと、多核種除去設備の性能確認試験のため、ということで、3月27日、3月30日、4月3日のそれぞれの公表分、プレス分は裏面にあるとおり修正を行いたいと考えている。
続いて報告書もう1件。「柏崎刈羽原子力発電所における長期停止中プラントの計測制御設備の保守管理不備に係る経済産業省原子力安全・保安院への報告(その2)について http://bit.ly/HFpQBz 」
これに関しては先月3月9日に2~4号機の景気に関して、点検時期の目安を過ぎた計器が存在すると報告したが、その祭、他の計器についても点検をするようにと言う事で、保安院さまからご指示があったものだ。
本日、その報告書を提出したわけだが、結果については1枚目裏面に点検の目安を過ぎた計器ということで一覧表を取りまとめた。号機別には表の通り。2号機、3号機、4号機を通じて追加点検、校正対象の計器数として6958台あり、
★主要計器のうち、現在でも機能の要求があるものについては 169台分の93台、現在停止中のため、機能要求がない物が930台中、611台。主要な計器以外の計器で 5859台のうち、2825台の分母、分子の割合で点検周期を超過していた状況だ。
169分の93台の健全性の確認、安全性の評価結果については、3月9日に報告したとおりだが、本日はこちら、黒い枠で囲っている930台中、611台の健全性の確認、プラントの安全性の評価を行なっている。
下の表2、点検により計器を確認したものは全部で607台。その後、残りの4台に関しては評価によりプラントの安全性の影響がないことを確認した。4台の内訳、手元資料、2枚目裏面から個別に記載している。
2号機残留熱除去系の流量計、2号機原子炉水の導電率系の変換器、3ページが3号機の燃料取替えエリアの排気放射線モニタA,C 記録計、4ページが3号機の非常用ガス処理系乾燥装置(B)湿分除去装置差圧計、という所が問題になった。
今回、改めて安全性の影響評価をした所、何れも問題ないものと判断させて頂いた。今後、長期停止が長く続いているので、こういった期間に対する点検、校正時期について個別にリスト管理を行なって点検周期の目安を超えないように管理して行きたい。
報告書の説明は以上。福島第一の状況資料が届いたので、こちらの説明をする。 「福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)http://bit.ly/HQliqW 」
[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機まで給水系、CS系つかって注水冷却中。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。午前中会見で説明した窒素ガス封入装置に関しては欄外に時系列。
現在は元々あった窒素ガス封入装置を用いて1~3号機への窒素ガス封入は継続実施中。大きなプラントへの影響はなかったが、窒素ガスが止まった影響をもっと受ける1号機の格納容器温度は49.9℃だったところが、午前4時から上昇を始め、
最新値 17時 57.0℃。引き続き監視を続けていきたい。これまでの状況から言うと、代替1週間程度で上昇して、低下して、元の状況に戻るのではないかと考えている。[使用済み燃料プール]1~3号機は循環冷却を続けている。
4号機は循環冷却が昨日停止したが、本日、点検等を行い、再起動を行なっている。11時の時点では停止中だったが、本日 16時4分に循環冷却を再開している状況。プール水温は15時 最高37.6℃。その後低下傾向になっている状況。
今回、循環冷却システムが停止した原因については、計装ラインに空気が噛みこんで流量の指示変動に至ったのではないかと考えている。その際、システムが止まった時に丁度、ヒドラジンの注入をしていたので、
システムが止まったにも関わらず、ヒドラジンの注入が継続していたため、ヒドラジンの注入に伴う突出圧力が系統内に加圧され、昨日、主ラインのフランジ部、ヒドラジンを注入ラインの逆止弁のフランジから漏洩が発生したものと推定。
エア抜き等を行い再起動に至るという状況。[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機は本日移送先の切り替え作業を行なっている。雑固体廃棄物減容処理建屋には本日10時4分まで移送を行い、10時29分からプロセス主建屋へ移送先を切り替えた。
3号機タービン建屋に関しては10日の13時31分から移送を実施中だったが、下の欄外にあるように一時的に11時4分から13時47分まで一旦移送を停止した。[水処理設備および貯蔵設備の状況]記載の通り。現在、キュリオンとサリーでの運転継続中。
[その他]昨日、連絡したクラブバケット車からの漏洩については、漏洩が燃料のラインにあるフィルターから漏れていることがわかった。従って漏洩箇所に油の吸着マットの敷設、再度漏れてきた場合の受け缶を設置している。
本日、2号機の原子炉建屋開口部、ブローアウトパネルでのダストサンプリングと格納容器ガス管理システムのチャコールフィルタ、粒子状フィルタのサンプリングを行なっている。プラント状況は以上。
来週の作業予定で1件連絡。5,6号機のタービン建屋の滞留水に関しては、ゼオライト等の水処理を行った後、構内への散水を行なっているが、先月連絡したとおり、福島第二の分析装置が一時的に使えなくなったことと、
その後、福島第一から福島第二への分析用水の搬出、運搬が一時的に見合わせていたので、この山水に関しては中断していたが、この度、1Fの分析装置が使えるようになったということで、来週から構内の散水を再開する。
1Fのほうで、ガンマ核種、トリチウム、全α、全βの確認ができるようになったということで、来週から散水を再開する。少し長くなったが、私からは以上だ。
■質疑
○ニコニコ七尾:
4号機(使用済燃料プール)の説明の中で37.6度から低下傾向にあると言ったが、詳しく教えてほしい。
○松本:
15時の時点で37.6℃で、その後、16時4分の段階で35℃。循環冷却システムでのプール水温は、スキマーサージタンクから出たところの水を計っており、循環していることが温度を測る条件になっている。37.6℃と言ったのは循環がない状態ではその景気が測れないので、プールに直接突っ込んだ契機から計ったものだ。
○ニコニコ七尾:
そうするとこの温度はピークと考えていいか?
○松本:
ハイ。ピークと考えているが、水面を測っているのでプールの水温とは若干違うと思うが、我々はプール水温として管理上使っている。
○読売なかじま:
3号機の写真の事で説明いただきたいが、1番(http://bit.ly/HwCjVz)は瓦礫ということだが、深さ方向は水面から何メートルぐらいかわかるか?
○読売なかじま:
2番(http://bit.ly/HwCn7J)の燃料交換機というのは本来外にあるものが沈んでしまった?
○松本:
はい。
○読売なかじま:
それぞれ深さはわかるか?
○松本:
左上の瓦礫の写真1はカメラそのものは水面より下の所。沈んでいるのはラックの上。浸水は上から7m程の所にある。左の写真、下の所もほぼ同様。http://bit.ly/HFoYN2 (お絵かき 00:33)全体構造としてはこう言った上から7mの所のラックの上にがれきが積み重なっているとか、
後、燃料交換機の所が見えいてる。下の2枚はよくわかるが、カメラを通して横から見たので、このラックの縞々模様が見えている状況。この燃料交換機だが、上から見るとこの四角いプールを跨ぐような形で設置しており、
これに燃料掴み具がマジックハンドのように伸びて燃料をつかむという仕組み。これのレールを跨ぐところがある。ここのの拡大図だが、それがうっすらここに写っている「コ」の字型の所が見えていると思うが、
ここのところがレールを跨ぐ所が映っている状況だ。(ニコ生 http://bit.ly/HzORu4 )従ってこれはそもそも事故前、燃料プールの上、オペレーティングフロアという原子炉建屋5階にこういったプールを跨ぐ形で、この絵で言うと上下だが、南北方向に動けるように存在していたものが、建屋の爆発に伴いプール内に落下したものと考えている。
○読売なかじま:
見えているのはレールをまたいでいるという話だが、なので燃料交換機のほぼ端と思っている。
○読売なかじま:
燃料交換機は本体も落っこちてるのか?
○松本:
本体が落ちていると見ている。
○読売なかじま:
全部、落っこっちゃってる?
○松本:
はい。
○読売なかじま:
はぁ。こっから燃料取り出す計画をする以上が、瓦礫だけでなく、落ちた燃料交換機も釣り上げないといけないと。
○松本:
はい。そのとおり。まあ、そもそも燃料交換基があるが、あれも一旦取り外して新しく作る必要があるし、3号機の場合にはプールから引き上げた上、新たに燃料交換機を用意して取り出すことになる。
○読売なかじま:
燃料交換機の重さはどれぐらいか?
○松本:
大体約35トン。
○読売なかじま:
下にある燃料は大丈夫なんスカ?確認だが。
○松本:
ハイ。これまでプール水の分析をしているが、セシウムの量で10E+3Bq/cm3という状況なので、燃料がなにか破損して内部のものが溶け出ている状況ではないと思っている。
ただ、今後、この水中カメラによる点検をもう少し詳しく行い、実際にこれだけしか見えていないので、何処にこの燃料交換機がハマっているというか、落ちていて、壁とかラックとか、どういう形で力がかかっているのか見ていく必要はあると思っている。
○読売なかじま:
3号機のプール燃料は何体ぐらいあるのか?
○松本:
確認させてくれ。
○読売なかじま:
燃料交換機が落ちていると思われるところの下には燃料があるのかどうか?
○松本:
多分、あると思うが。
○読売なかじま:
本数だけ教えてしい。後、プール全体の寸法、深さと面積も教えてほしい。
○松本:
3号機プール寸法 東西方向で約12.2m、南北方向に9.9m、深さ 11.8m。燃料体の本数は514体。
○ニコニコ七尾:
燃料交換機の話だが、35トンが落下したというと、当時の衝撃は相当なものだと思うが、落下によって何か以上とか、そういったことは現在全くわからない状況?
○松本:
ハイ。当時爆発にともなって落下したものと推定しているが、特にプールの壁面等を傷つけて漏洩があるとか、使用済燃料を損傷した状況はまだ確認されていない。
# 地震の影響で落下してたらやだなぁ。
○ニコニコ七尾:
35トンが落下しても衝撃に耐えうる強固な構造と考えていいか?
○松本:
自己解析では燃料取り替え機が落下することは考えてないが、実際には水中を落下しているわけなので、ある程度堤高もあるし、浮力等もあるので、今のところは特に目立った大きな損傷内と判断している。
○ニコニコ七尾:
今、燃料交換機はどういう状態なのか?何処かに引っかかっていてある程度固定されているのか?
○ニコニコ七尾:
つまり、大きな余震等があった時に、何か揺れて影響があるのかどうか、その辺りがちょっと心配だが。固定されている状態なのか?
○松本:
固定というか、これは落下したままの状況なので、特に事故後何か作業したものではない。従って、当時の状況をそのままになっているのではないかと思う。
○ニコニコ七尾:
これは床にくっついているのか?それとも、どういう状況なのか。燃料交換器はどのように安定して。水に浮いてる?
# 実際のスケールが分かっているんだから、落下した35トンの燃料交換機の下のラックがどれぐらい押しつぶされているか、あるいは下に燃料ラックがあるのかどうか、写真のスケールから確実に推測できそうだけど。
○松本:
いやちゃう。水に沈んだ状態で、あのう、まあ、ラックの上に乗っかってるんではないかと思うが。マダ見えているのがここしか無いので、なんというか、長さが14mほどあるが、その反対側が壁に非かかっているのか、あるいは全体がラックの上にいるのかについては、まだ確認が出来ていない状況だ。
○ニコニコ七尾:
これは来週公開になる動画等の解析で確認できるのか?
○松本:
いえ。まだ見えている段階がここまでなので、今後は繰り返し水中カメラを沈めて、いろんなところを見ていく必要があると思う。1ページの図をみると瓦礫の隙間から下ろしていく状況なので、自走式の水中カメラでプール全体を見るのはなかなか難しいいと思っている。
○NHK花田:
3号機プールについて。①の写真 http://bit.ly/HwCjVz 上から7m下を撮っていると言う事で、瓦礫の下に燃料ラックがあるという理解でいいか?
○松本:
ハイソウデス。
○NHK花田:
2枚目も http://ux.nu/5z9yv 水面から少し知れて7m下を写している?
○松本:
2番、3番、4番はカメラ自身を水深7m近くまで下ろして、横向きに撮影。http://bit.ly/HI4xNp
# 撮影方向は陰影からわかります。
○NHK花田:
燃料交換機が写っているが、この奥にこのラックがあるという理解でいいか?
○松本:
置くと下の方にラックがある理解だ。
○NHK花田:
わかった。見えた範囲で変形や破損は確認されているか?
○松本:
4号機に比べてこういった瓦礫とかラックの上もかなり瓦礫というか、細かい石のようなものが落ちている状況なので、見た感じでは特に変形等は見られないが、詳しい状況はまだわからないということだ。絵を見るとラックそのものは真っ直ぐ立っているので、然程変形はないと思っている。
○NHK花田:
わかりました。今後だが、継続的に調査していくということだが、今回の調査方法についてどういった評価が出来たのか?
○松本:
今回の調査方法に関しては、こういったクローラクレーンから水中カメラを吊るして無線で操作ができることが確認できたと思っている。従って今後もこのやり方である程度プール内の状況については把握できると判断している。
○NHK花田:
4号機と同じように瓦礫マップを作る理解でいいか?
○松本:
今後、使用済燃料プールの取り出しに向けては、最初にプール内に落下した瓦礫、梁や最大のものは燃料交換機だと思うが、これを取り出すことが最初の私事になるので、少しプール内の状況をよく確認する必要があると思っている。
○NHK花田:
取り出しの時期は、中長期ロードマップでは平成26年末という目標にしてるがいいか?
○松本:
ハイ。今のところ4号機に比べて1年後ということでスケジュールを進めている。まずは原子炉建屋5階のがれき撤去を先ず進めている所だ。
○NHK花田:
4号機プールの冷却自動停止の県だが、原因は計装ラインに空気が噛み込んだという事だが、具体的にどういった状況なのか。
○松本:
使用済燃料プールのラインに関してはスキマーサージタンクから水を吸っている状況なので、比較的水面があるということと、循環している中に配管の空気だまりみたいなところがあり、そこの空気がたまたま流れこんで、
流量計、圧力計の所に空気を噛み込んだ瞬間に見かけ流量が出なくなったということで、差流量大のインターロックが働き、システムを止めたものと思っている。従って実際に熱交換エリア漏洩という警報名だが、実際には漏洩したわけでなく、差流量台という信号でポンプが停まったという状況だ。
○NHK花田:
今までの記憶だと、あまりエア溜りで差流量大というのは記憶にないが、今回か起きた原因はわかっているのか?
○松本:
2号機ではかなり頻繁に今現象が起きており、差流量台を検知してから、ポンプをいきなり止めるのではなく、タイマーを置いてそういった状態がある程度継続すれば、実際にポンプを止めるインターロックの改造をしていたが、4号機についてはそういった事象がなかったので、
○松本:
そういった改造はおこなっていない。あまりないということについてはその通りだが、今後、対策等を考えていきたいと思っている。
○NHK花田:
2号機と同じ対策を取れば、このエア黙りは防げるということか?
○松本:
エア黙りそのものは防げないが、こういった一時的なエア黙りがあってシステム全体が止まることは防げると思っている。
○NHK花田:
窒素供給の関係だが、目詰りと電気系統呂法原因として考えられていると思うが、電気系統としたら別の供給機の方も電気系統の可能性もあって停止したと思うが、要はそうなると計器単体ではなく、そもそもつながれている共用部分の電気系統の故障ではないのか。
であればクリアしない限り、同じような現象が起きるのではないかと思うが。でん系統の故障としてどんなことを考えているのが具体的に。その点はまだ調査中。詳しい状況は分かっていない。共通の部分もあるし、同じ製品なので、
同じような電気回路、部品を使っているので、共通要因で故障しているケースもあろうかと思う。今のところはまだ、きちっとしたところまではつかんでいない状態だ。午前中にNHK花田さんから質問があった4月7日に止まったPSA4については、
一応試運転は行なって問題なく動くことは分かっているが、連続運転が可能かどうかというところまでは確認できていない状況で、今のところは待機状態にある所だ。
○NHK花田:
細かい所は まだわからないということだと思うが、今、松本さんがいった共通の電気系統の部分で言うと、窒素供給機に関してはどういったものがあるのか?イメージが湧かないので。
○松本:
大本は電源盤のところから引っ張ってきているので、共通というと一番再上流は電源装置のところから分岐してくるので、電源装置になる。その先に関しては電気的に分かれてPSA3,4用に分かれていくので、後は実際に使っている部品や電気回路状に何か共通的な要因があるかという所になる。
後コンプレッサーを動かしているので空気系に共通配管もあるので、そういった所も電気系の影響があるか調べる必要あると思っている。
○フリー木野:
3号機の写真だが、4枚しか無いのか?
○松本:
動画を切り出して画像だと思うので、切り出し方次第ではもっとあると思うが。今日用意したのは4枚だ。
○フリー木野:
動画を今日公開できない理由は何かあるのか?
○松本:
私どもで全部見ていないので、全部見てきちんと評価した上、公開したい。
○フリー木野:
以前からお願いしているが、東電の評価は結構なので、評価の前に出していただくことができないのか?
○松本:
ハイ。繰り返しになるがよく把握した上で公開したいと思っている。
# 未編集で出せるかどうかは確認してから。
○フリー木野:
東電だけが分かっているわけではないと思うので、公開することで色んな知見が集まると思うので、その辺は対応をお願いする。
○松本:
ハイ。公開はしないということを申し上げているわけではなく、内容をよく見た上で公開したい。
○フリー木野:
今回、4枚を切り出した理由はどういうことか。他にもかなり長い時間撮っているものがあると思うが。
○松本:
くらい状況なので、映像としてははっきりわからない状況だ。先ず全体の状況として昨年5月に見た状況ということで1枚目を用意している。② ③-2に関してはすごく暗い状況だったので、その中で比較的よく写っているものを切り出した次第だ。
○フリー木野:
窒素関係で。今はPSA3,4両方共連続運転できない状況になっていると考えればいいのか?
○松本:
PSA3は連続運転実施中。4は試運転を行なっているが、連続運転をしていないという状況で待機状態。
○フリー木野:
そうすると今、窒素装置に関してはバックアップはない状態?
○松本:
PSA3が常用として使っており、PSA4がバックアップになっている。PSA5があり、これが3と4のバックアップということで、今朝方の停止の際に一度使った。
○フリー木野:
PSA4が連続運転確認していないということだと、バックアップにはならないと思うが。確認されてからではないと。その辺は?
○松本:
今のところ、使えると判断しているが。
○フリー木野:
連続運転の確認は指定内が使えると判断しているということか?
○松本:
ハイソウデス。
○フリー木野:
確認していないのに使えるというのがよくわからないが。
○松本:
試運転で回しているので、その時に問題ないとうことで考えている。まだ、確認ができてないと言ったのは、4月7日の故障の原因とか、今回のPSA3の故障原因がまだはっきり分かっていないので、そう申し上げた次第だ。
○フリー木野:
故障原因がわからないなかで、バックアップとして十分という考え方がよくわからないのだが。東電は通常の機器はそういった扱い方をされているのか?
○松本:
いえちがう。今回のケースで言うと先ず窒素供給ができるかどうかが最大のポイントなので、そういう意味で機能的に問題無いと判断しているということだ。
○寺澤:
宜しいでしょうか?
○フリー木野:
よくわからないが、いいです。福島第一から福島第二の位相関係で今日の報告書だが、運搬回数はわかるが、運搬回数の内、どういう時期になにをはお混んでいたかというのはわからない?
○松本:
時期等もあるが、今回は30回ということで、12月16日から3月31日の間の回数として評価した。
○フリー木野:
12月16日医工を評価した理由は?
○松本:
ハイ。どこから評価するかという議論があったが、ステップ2以降終了ということで区切りをつけた次第だ。特に深い意味はない。
○フリー木野:
それ以前の状況は保安院から求められていない?
○松本:
ハイ。私どもとしてはステップ2の終了前と後で輸送の方法を何か変えたということもないので、ステップ2終了以前の輸送に関しての実態は、ほぼ、こちらで調べた通りの状況だったと考えている。
○フリー木野:
社外分析機関というのは、どちらか?
○松本:
JAEAや日本分析センターになる。
○フリー木野:
近距離とはどれぐらい?
○松本:
JAEAだと東海村になるので、100kmぐらいではないかと思うが。
○フリー木野:
分析センターは千葉?
○松本:
ソウデス。
○フリー木野:
近距離というのがよくわからない。これは近距離なのか?
○松本:
なぜ近距離という評価を書いたかについては確認するが、社外分析機関を含めて柏崎もあるが、避難指示区域外に輸送したケースに関しては技術基準に適合していることを確認している。
○フリー木野:
この社外分析機関の輸送物13個の運搬1回というのは、適合していたのか?
○松本:
ハイソウデス。
○フリー木野:
わかりました。
○松本:
5~7ページにそれぞれ3つに分類した輸送物に関して避難指示区域外への輸送がそれぞれ何件と書いてあるが、避難指示区域外の輸送については技術基準への適合性を確認している。
○フリー木野:
運搬した排気塔フィルターなどの低濃度分析資料というのは、どういった液体物以外のものか?
○松本:
液体というか、放射能の濃度として低濃度という形で分析をしている。http://bit.ly/HFpx9C 枠の所に書いてあるが、濃度によってA型、L型移送物という区別がある。それに該当するものを少し例示としてA型輸送物でいそうすべきものとして滞留水とか、逆浸透膜装置の濃縮水といった比較的濃い水になる。
○松本:
L型移送物は低濃度と書いてあるが、排気塔フィルターや地下水といったものがある。
○フリー木野:
こういったものは12月16日以前にも区域内の運搬は、かなり頻繁にあったということか?
○松本:
福島第一から福島第二の移送は相当頻繁にあったし、区域外の一般分析もほぼこれと同じぐらいの割合だったと思う。
○寺澤:
よろしいですか? 私から明日の作業予定を申し上げて本日の夕刻の会見を終了したい。2号機は現在、プロセス主建屋へ移送しているが停止し高温焼却炉建屋へ明日変更する予定。6号機タービン建屋から屋外仮設タンク移送はない。ベッセル交換はない。集中ラド、4号機原子炉建屋、既設のラド建屋の1号、2号、4号、
○寺澤:
それからタービン建屋の1~4号のダストサンプリングを明日実施する予定。
○松本:
1件訂正。後から配布した福島第一の状況1枚もの資料。使用済燃料プールの下の所に②とかいてある。漏えい水を20Lと記載があるが、午前中、申し上げたとおり、深さが1~2cmある。1cmで評価すると20Lだが、深いところで2cmあったので、最大40Lで訂正させて頂ければと思っている。
一番下の行、プール水温35℃と書いてあるが、測定時刻は紛らわしくて申し訳ないが 16時4分が起動時間。プール水温を測ったのは16時40分だ。16時40分に35℃を確認している。
○寺澤:
以上で夕刻会見を終了する。
~ 終了 19時1分