■東電会見 2012.4.13(金)11:00~
稼働中の窒素ガス封入装置PSA3が停止していることを確認したのが午前1時30分、実際の停止は警報から1時4分頃と推定。その後3時46分に高台にあるPSA5を使って窒素封入再開。この間、2時間42分、1~3号機に窒素ガス供給停止。
その後、PSA3を再起動し、PSA3とPSA5の併用運転していたがPSA3問題無いと判断し 9時45分にPSA5を停止。結局、PSA3は再起動しただけっぽい。原因は調査中。
1号機HVH温度、昨日49.9℃で制定した報告あったばかりなのに、また上昇。最新午前10時 55.5℃まで上昇している。
昨日、流量大警報停止4号機プール一次系冷却停止はまだ原因調査中で停止中。漏えい量も20Lから40Lに修正報告。昨日報告なかった取水口付近の全βについての報告もなかった。
○寺澤:
窒素ガス封入が止まった件で臨時会見を行う。
○松本:
既にメールで知らせている1~3号機、窒素ガス封入装置が明け方停止した。 本日午前1時頃、プラントデータ確認を定期確認中に窒素ガス封入量と圧力が低下している事を確認した。
現場で確認した所、1時30分に使用中の窒素ガス封入装置 PSA3 が停止していること確認。遡って警報等を確認したところ 1時4分頃に圧縮機故障警報が出ていた事を確認した。
順番に話すと 1時頃データ確認した所、窒素ガス圧力、流量が低下していることを確認。1時4分頃の圧縮機の故障警報が出ている。1時30分に現場を確認し、実際に装置が停止していることを確認した。
その後の対応だが、午前3時10分頃、窒素ガス封入装置予備機になる高台窒素ガス供給装置 PSA5を起動。3時46分頃1~3号機への格納容器、圧力容器への窒素ガス供給を再開。
4時4分頃、今回停止したPSA3の現場確認をしたところ異常が確認されず再起動した。それに伴い PSA3を使っての窒素ガス供給も再開。現在、これまで使っていたPSA3とPSA5で並行運転を行なっている。
こちらについては準備が整い次第PSA5を停止し、PSA31台での供給に切り替え予定。窒素ガス供給装置が止まったことによるプラントへの影響は1~3号機とも影響出ていない。
ただ1号機供給側のHVH-C温度がこれまでと同様に窒素ガス供給量変更による温度変化が現れている。封入停止直前 49.9℃→4時40分 51℃、最新午前10時 55.5℃。しばらくこの影響出てくるつものと考えている。
その後、制定し下降に転じると考えている。PSA3が停止た原因は分かっていない。電気系故障、フィルタの両面から調査を考えている。窒素ガス封入は30~50時間程度呈しても可燃限界に達しない余裕を持っているので今回の停止はほとんど影響ないと見ている。
# 30~50時間の開き
○松本:
先ほど申し上げたPSA5の切り離しに関しては9時45分に実施している。その後、運転状態を30分ほど確認して9時55分にPSA3での1台運転で問題ないものと判断。
と見ているので今回の停止影響ないと見ている。窒素ガス供給装置の説明は以上。
昨日説明した4号機使用済燃料プールの循環冷却漏洩の件で一つ訂正する。循環冷却漏れ、昨日 1m×1m×深さ1cm で 20L 評価としていたが、詳細に見ると深いところで2cm程度あるので最大量 40L とみている。
(宿題回答 おしどりさん宛)昨日の会見でヒドラジンの法律的な手続きについて質問があったが、濃度が22%なので水質汚濁簿関係の規制は受けないことを確認。私からは以上。
○朝日杉本:
最近窒素封入停止が続いているが、今、装置が全部動かせる状態にあるのかどうか。これまで停止した装置が全て動かせる状態にあるのかどうか。原因でわかっている事を整理して教えて欲しい。
○松本:
現在、窒素ガス供給装置として使用可能な物としては今回動いているPSAと大気中のPSA4が通常は交互に運転して窒素ガス供給装置として運転している。今回、PSA3と4が同時に停止状態になっているので、高台炉注ポンプの側に設置している
高台窒素ガス供給装置PSA5がある。こちらをバックアップとして運用している。その他、昨年4月から1号機から窒素ガス供給装置を準備しているが、その際に用意した窒素ガス供給装置がまだ使用可能な状況なので全部合わせると4系統ある。
ただ1号機用に最初に作った窒素ガス供給装置は容量が全部あわせても24m3/h程度しかないので容量小さい。PSA3,4,5 が現在活用可能と見ている。このところ、PSA3と4に関しては交互に停止している。以前はフィルター目詰りが分かっていたが、
このところの停止ははっきりした原因が分かっていない。電気系の故障も含め、現在調査を進めている段階。
○朝日杉本:
PSA4はどういう状況になっているのか?
○松本:
4はまだ前回4月7日に停止したまま。原因はまだ調査中。今動かせるかどうかは確認する。
○朝日杉本:
昨日の会見で水素濃度が一部上がっている話しがあったが、あの時点で窒素ガスの供給量が下がっていた可能性ないのか?
○松本:
窒素ガスの供給量、圧力に関しては6時間毎に確認してるので、特に1号機に関しては大きな変化はない。
1号機水素ガス濃度は11日午後あたりから若干上昇。現在は0.14%程度ある。この値で落ち着いているように見えるので様子を観察したい。明け方に窒素ガス止まったが影響はあまり受けていないようだ。
○朝日杉本:
窒素ガスが停止したことによる影響の監視は、現在どのような体制を取っているのか?
○松本:
今のところ、窒素ガス供給装置に関しては毎日1回のパトロール他、現場に行かないとわからないとなっていたので、Webカメラ等で監視できるよう準備を進めている。
○朝日杉本:
窒素ガス供給装置が停止して影響受けるのは水素濃度で宜しいか?
○松本:
直接影響受けるのは、目的は窒素供給して水素を可燃限界に到達させないということなので、水素ガス濃度を監視することになるが、格納容器圧力や内部の温度に関しては1号機は多少影響を受けている。
○朝日杉本:
水素ガス濃度は毎日計っているということでいいか?
○松本:
定期的に計っており、2号機、3号機とも大きな変動はない。
○読売船越:
1号機のドライウェルの温度が49.9℃から上昇とあるが、49.9度は何時?
○松本:
PSA3が止まる直前の温度。4月7日に窒素ガス供給装置が止まり、51.8℃までその後下がり 49.9、49.8で辺りで落ち着いていたところ、今朝の停止で再び上昇した。
○読売船越:
午前1時現在?
○松本:
そうです。
○読売船越:
予備機で高台にあるということだが、高台とは具体的にどの辺か?
○松本:
高台炉注ポンプを置いているところの隣。1号機からみると少し北側。敷地の高さ30mある。
○読売船越:
圧縮機故障は何を意味するのか?漏洩であれば流量の差があるなどあるが、圧縮機の故障は、何か数値が変わったとか意味があるのか?
○松本:
フィルターの目詰りでモーター、圧縮機の負荷が大きくなったり、電気系の故障がある場合、色々要因がある。どういったことが故障の引き金になっているか調査を進めている段階。
○読売船越:
ガスの生成量や封入量が変わったではなく、モーターの圧力とかで、
○松本:
そういう事だ。
○読売船越:
昨日の4号機プール注水止まったが再会は?
○松本:
まだ運転は再開していない。
○読売船越:
再開の目処は?
○松本:
なぜ流量大警報で止まったかよく調べたいと思っている。1号機HVH温度が上がり始めたと確認できたのは午前4時。従って午前1時~3時、というか、昨日20時頃から午前3時頃までは49.9℃という状況だった。
○朝日杉本:
★最近、窒素封入装置が止まったのはいつか、整理してくれるか。
○松本:
至近は4月7日にPSA4が止まっている。その前が4月4日にPSA3が停止。その前が3月12日にPSA4が止まっている。★3月12日と4月4日の2件はフィルターの清掃状況から明らかにフィルター目詰りという判断が出ているが、4月7日と今回の件は要因は違うのではないかと考えている。
○朝日杉本:
今回フィルター目詰りでないということは、既にフィルターの状況確認済みということか?
○松本:
いや、まだフィルターを含めて調査を進めている所だ。昨日の4号機使用済燃料プールの漏洩の件で、漏えい水の核種分析の結果については素性が分かっているので行う予定はないと申し上げたが、現場で念のため測定を行なっている。
セシウム134/137それぞれ10E+1、10E+2Bq/cm3で検出されている。特段、4号機プール水の水質としては問題ないレベルと考えている。
~ 終了 11時16分