トラブル報告なし。福島県から公有水面埋立免許を取得したので明日から海側遮水壁の本格施工を開始する報告。岸壁と船に挟まれて全治2ヶ月の重症を追った件、事故の再発防止対策でけたので、明日から海底土被覆工事を再開するとのこと。
上昇していた2号機格納容器圧力、の排気流量を約 17→38m3/hへ調整した結果、約2KPa程低。昨日、写真で報告のあった中塚内閣府副大臣 福島第一訪問の映像上映会。質疑はNHK花田記者のみ。23分で会見終了。
□プラント
- 東電 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 79.4KB)
- 福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システム排気流量の調整について
- 遮水壁の本格施工開始について
- 遮水壁設置工事に伴うモニタリング計画について(PDF 30.3KB)
□その他
福島第二原子力発電所 プラント状況等のお知らせ (日報:平成24年4月24日) http://bit.ly/JCHLsc ~ 構内物揚場での作業員負傷に係る原因調査、及び 再発防止対策について
■東電 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 79.4KB)
○松本:
[原子炉および格納容器の状況]
1~3号機まで給水系、CS系つかって注水冷却中。
[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]
記載の表の通り。2号機は格納容器圧力が上昇傾向であることから、本日、格納容器ガス管理システムでの排気量、格納容器から吸い出す量の調整を行なっている。本日11時59分 17から 38m3/hへ変更。11時 38.64KPa。
本日17時最新値で 36.64KPa 、約2KPa程低下と言うことになっている。従って今後、この流量をキープしながら様子を見ていきたいと思っている。
手元にはその辺の系統図を参考資料という形で配布している。(http://bit.ly/JSMsvf)こちらは格納容器ガス管理システムを設置した際に説明している系統図だ。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システム排気流量の調整についてhttp://bit.ly/JSMsvf
2号機に関しては格納容器から出ているFCSという可燃性ガス濃度計の配管を一部分岐して、タービン建屋に設置しているフィルターユニット、注気ファンで屋外に放出している状況だ。
本日はピンクの点線で囲った流量調節弁を主に操作し、38m3/hに調整しているが、全体のバランスとを取るため、原子炉建屋にも一部入り、新設配管に繋がっている。回路調整等も実際には行なっている。今後、このシステムでの系統流量を監視しながら、格納容器圧力の低下傾向を確認していきたいと思っている。
1号機については本日、原子炉への注水系の微調整を行なっている。15時35分 給水系からの注水量を 4.7→4.5m3/hに。CS系 1.5→2.0m3/hに調整している。
[使用済み燃料プール]
1~4号機とも循環冷却システムでの冷却を継続実施中。
[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]
2号機、3号機から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送を継続実施中。6号機タービン建屋溜り水を屋外仮設タンクへの移送は本日10時~16時の間で実施した。
[水処理設備および貯蔵設備の状況]
キュリオン、サリーでの高濃度温泉水を継続実施中。
[その他]
その他作業状況は変更ない。
手元にサンプリング結果を1枚配布している。「東電 福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配管における漏水に関するサンプリング結果 http://bit.ly/J6yRPE」
1~4号機南側放水口でのサンプリング結果になる。淡水化装置から濃縮水貯槽に漏洩が4月5日に発生しており、その後の状況を確認中。全βに関しては検出限界未満という状況が続いている。プラントの状況は以上。
本日プレス分1枚配布。関連して遮水壁設置工事に伴うモニタリング計画の2枚を説明する。海側遮水壁の本格施行開始(http://bit.ly/Jujqqn)ということで用意しているが、こちらに関しては工事の概要等は裏面にあるイメージ図、
工程表で説明している。万一、タービン建屋に溜まっている高濃度汚染水が地下に流出して地下を通って海に出てくるということを最終的に遮断することで、1~4号機の取水口付近と放水交付金にこのような形で遮水壁を設ける計画でいる。
工程としてや約2値をかけて実施するが、先日、4月20日になるが、福島県から公有水面埋め立て免許を取得したので、明日25日から本格的に遮水壁の工事を実施する。その連絡ということになる。
併せて遮水壁実施工事に伴い、物資輸送とのため船舶が航行するが、その際、1~4号機取水口前面のシルトフェンスをその都度、開閉する。1週間あたり2階ほどの開閉があるが、その際には放射性物質が大量に海洋へ流れでていないことを確認するために、
赤い菱形でマーキングした港の入り口の所、それから物上げ場前面での追加サンプリングを実施していきたいと考えている。測定した結果についてはその都度、毎日実施してる取水口付近のサプリング結果とあわせて公表させて頂ければと思っている。遮水壁工事関係については以上だ。
■中塚内閣府副大臣の福島第一原子力発電所ご視察の巻
電子データでも配布しているが、昨日、内閣府の中塚副大臣が福島第一を訪問して、その際、免震重要棟での挨拶の様子、4号機、原子炉建屋に入られた際の映像が纏まったので本日紹介する。
(http://bit.ly/JSWk8f)映像としては9分程度あるので早送りで紹介する。(上映中)これは免震重要棟に先ず御出でになられて、所員に対して訓示をして下さった所になる。
(上映中)中塚「… 皆さんの献身的な努力には言葉ない。心より感謝と御礼を申し上げたいと思って、、おります。皆さん型のご努力にもかかわらず、やはり、国民の皆様が、不安に思っている部分はなかなか解消していない。」
(上映中)中塚「その意味において、政治の役割というものを今、通関をしておる、ところで、ございます。起こったことは起こった事として、原因の究明やその他の対策は必要だが、福島第一においては、簡単にいって早く何とかしなきゃいかんと言うことだと思います。」
(上映中)中塚「色々日々、仕事をされていく中において、あの、お困りのこと等、あると思うが、そういったことも是非皆さんと共有をしながら、これからも努力をしてまいりたいとそういうふうに考えております。今日は先に申し上げた政治の役割という意味で、」
(上映中)中塚「自分自身の目で確かめたいと思いまして、こちらにお伺いした次第でございます。あの、ぜひですね。皆さん方も健康に留意され、お体にお気をつけ頂いて、なお、一層の努力をしていただくようにお願い申し上げ、」
(上映中)中塚「また、共に一生懸命努力させていただくということを近い申し上げ、挨拶とさせて頂きます。お忙しいところ、仕事の手を止めまして誠にありがとうございました。頑張りましょう。どうもありがとうございます。」
所長の高橋の方から免震重要棟の昨日とか、職員の様子等を説明させて頂いている。それから現場の方へ向かって4号機の原子炉建屋の中へ入っている。こちらは原子炉建屋2階になるが、
使用済燃料プールの底の部分を鉄骨とコンクリートで補強した箇所を見て頂いている所になる。なかなか映像的には確認が難しいが、背中に「中塚」と書いている方が副大臣でいらっしゃる。解説上、プール底部となっているが、底の部分を写していると言うよりも
底の部分を補強した壁の部分を横からご覧くださっている状況だ。こちらはオペレーティングフロアという原子炉建屋の5階だ。柱や梁とかを現在撤去中だが、今、見て頂いている所は使用済燃料プールを写している所だ。
瓦礫等がプール内に入らないように浮きでカバーしているので、何かふさがっているように見えるが、この下がプール水面。水面というか、水に浮いている所になる。丁度見ている所が、原子炉ウェル、直径が大体11mほどある円形上のものになり、
丁度 真下が原子炉圧力容器と言うことになる。奥の方に緑色の台車が見えるが、今回4号機はシュラウド交換という大掛かりな作業を実施していたので、その際の作業台車ということになる。
こちらは実際に金尺を当てて床面とプール水面の測定方法、それから今回4箇所計って、水平であるという確認をしたような作業をひと通り再現している状況になる。左側に黄色い蓋のようなものが見える。これは定検のために外した格納容器のヘッドカバー、上蓋だ。
映像としては以上だ。
■福島第二原子力発電所 プラント状況等のお知らせ
それからプラント状況の他に福島第二原子力発電所のプラント状況等のお知らせということで資料を一部配布している。こちら先日、4月17日になるが、福島第二原子力発電所の物揚場で作業員の方が負傷し、
- 福島第二原子力発電所 プラント状況等のお知らせ (日報:平成24年4月24日) ~ 構内物揚場での作業員負傷に係る原因調査、及び 再発防止対策について
(http://bit.ly/JCHLsc)ドクターヘリで磐城郷里打つ病院に搬送し、その際の事故の調査状況が纏まったので、説明させて頂く。1ページ目下半分に調査結果とあるが、3ページ目の被災状況概略図という写真と、
イメージ図を合成したものがあるので見るんだ。この被災された方は、船舶に取り付けられている緩衝材にロープが絡まっていることを確認したので、その絡まりを直す作業のためにタイヤの上に乗り込んで、作業をした際に、
たまたま押し寄せる波が来たので岸壁と船の間に挟まった状況だ。個階の係留ロープの絡まり直しは簡易な作業という思い込みもあり、事前の危険予知活動や作業手順等が十分に寝られてなかったという状況だ。
従って今後の対策としては、今回のような係留船舶と岸壁の間に絶対立ち入らないように周知するとか、こういったロープの取り外し手順、それからそういった稀な改善作業が必要となるケースでは、危険予知活動を十分実施するように協力企業、
それから私どもの管理員に徹底していきたいと考えている。福島第二の負傷状況については以上だ。1件連絡。環境モニタリングの状況については既にHPで公表しているが、福島第二原子力発電所の海水サンプリングに関しては、4月からNDが続いていることから、
先週の測定分から検出限界を下げて運用することで実施している。具体的には測定時間を3000秒から4万秒にあげて、これにより検出限界が3分の1~4分の1程度になるのではないかと思っている。測定結果は順次公表。本日私からは以上だ。
■質疑
○NHK花田:
遮水壁の関係だが、本格的な工事はどういった工事から順番に進めていくのか具体的に作業の内容を伺えるか?
○松本:
これまではこういう水面の埋め立て免許が降りる前の作業という事で、測量やボーリングを実施していたが、そう言う免許が降りたので、今回からは実際の交換矢板、打ち込み作業を行なっていく。先ず、明日、何をするかは、いきなり打つと言うよりも、予め穴を開ける作業があるので、専攻掘削のための基礎を作り始める事を1~4号機取水口前面で行う。
○NHK花田:
今スケジュールを見ると専攻掘削と鋼管矢板を打っていって、その間のモルタルだったか、記憶が定かではないが、あいだの作業は交換の方で同時並行で進めていくという理解でいいか?
○松本:
ハイ。構内に関しては先ず専攻掘削と鋼管矢板をずっと行なっており、いわゆる埋め立て、矢板と取水口前面を埋め立てるのは来年の秋以降ということになる。南放水口の前面に関しては矢板もあるが、消波ブロック等を積んだ後に中身としては埋め始めるので、こちらは一部並行作業という事になる。
○NHK花田:
先ほどの説明で高濃度汚染水が地下に染み出して、万一に備え流出、拡散を防ぐといった話があったが、地下に溜まっている高濃度汚染水だけではなく、今までベータ核種の汚染水とか、ああいったものが洩れた時も同じような拡散を防ぐ効果は期待できるのか?
○松本:
大きなところはタービン建屋に溜まっている高濃度汚染水だが、それ以外の要因としてはここらあたりで作業はあまりないが、万一放射性物質を地面に流してしまったというケースだと、最終的に地面に染みこんで海に出てくるわけだから、ここの鋼管矢板でブロックできると思っている。
○NHK花田:
2号機格納容器の圧力だが、若干低下傾向になってきたということで、これは排気の関係が原因だったと結論づけられているのか?今回の下がり幅はどのように評価しているのか?
○松本:
こちらに関しては原因は格納容器ガス管理システムの注気量が、これまでは17m3/h で引いていたので、少し引ききれなくなったために格納容器の圧力が上がっていたのではないかと思っている。従って、今回38まで増加させて下がり傾向にある状況なので、この傾向をよく監視していきたいと思っている。
ただ、質問にあった38m3/hで引くと何KPaで減少するかについては、あまりハッキリした評価は出来ていない。定量が少ないとうことで増やしながら様子を見ていくことで考えている。特に格納容器ガス管理システムで引きすぎると格納容器が負圧になってしまって、格納容器に空気を吸い込む可能性があるので、ここは用心深くやって行きたいと思っている。
○NHK花田:
そうすると安全側に立って38m3/h、これは大丈夫?
○松本:
ハイ。だいたい11時から開始して6時間で2KPaという減少幅なので、この程度でゆっくり下げていきたいと思っている。
○NHK花田:
どれぐらいの圧力まで下げたらまた変更するとかある?
○松本:
今のところ、まだそこまでの見通しはないが、この排気量で引きながらあるところで制定するのか、見極めたいと思っている。
○寺澤:
2号機で格納容器ガスサンプリングを実施する。ガスバイアル瓶による未臨界の確認だ。滞留水移送は6号機タービン建屋から仮設タンクへの移送を実施する予定。港湾内の海底土肥福工事の関連だが、先程、福島第二のけが人発生事象についての原因対策を取りまとめたので、明日から本格施行を再開する。本日の夕刻会見を終了する。
~ 終了 18時23分 (23分)