2012年4月14日土曜日

東電会見 2012.4.14(土)18:00~

■東電会見 2012.4.14(土)18:00~

ラブル報告なし。明日から4/17までの予定で超高圧洗浄を用いた福島第一敷地内の除染実証試験を行うとのこと。多分、中長期の免震重要棟含めた非管理区域化に関連するものと思われ。明日って、日曜日からやるのかな。

4号機使用済み燃料プール温度 一次冷却停止時点 28℃、昨日18時10分頃 35℃、本日11時32℃と順調に低下中。1号機格納容器HVH-12C 停止前49.9 → 本日5時57.4→17時 56.8℃ と低下傾向。





○一杉:
4月14日夕刻の説明。土曜日ということで特に大きな動きはないが。[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機まで給水系、CS系つかって注水冷却中。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。

窒素ガス封入について。昨日4月13日に窒素ガス分離装置Bが停止。その後、稼動。時系列振り返ると昨日深夜 1時4分に窒素ガス分離装置Bの停止を確認。その後、高台窒素ガス分離装置を起動して窒素ガス封入を行なっている。

一旦停止した停止装置Bを4時4分に起動し窒素ガス封入を開始した。要因と考えられる吸い込みフィルタを取り外した後、異常ないことから9時25分高台窒素ガス分離装置を停止しており、現在も窒素ガス封入装置Bによる封入を現在も継続中。

これまでも窒素ガス封入が停止すると1号機格納容器の一部温度が上昇傾向になることが確認されている。今回もHVH-12Cで温度が上昇したが、現在は温度上昇落ち着いている。停止前 49.9℃ → 57.4℃→本日17時 56.8℃ となり低下傾向になっていると考えている。

[使用済み燃料プール]1~4号機とも循環冷却システム運転中。4号機プール温度32℃。4号機の使用済燃料プール代替冷却システムが4/12に停止。4/13 16時04分にシステム再起動して現在も起動(冷却)中。プール水温は停止時点 28℃。その後、起動直後 35℃(4/13 16時04分)本日 11時 32℃。こちらの温度も下がって落ち着いてきている状況。

[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機タービン建屋からプロセス主建屋へ移送していたが本日、雑固体廃棄物減容処理建屋へ移送先を変更し、現在も移送中。3号機タービン建屋から雑固体廃棄物減容処理建屋へ引き続き移送中。

[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオン、サリーとも運転中。[その他]1、4号機南放水口サンプリング結果、RO濃縮水漏れがありサンプリングつけているが全てのデータがND。

★今後の作業について口頭連絡。敷地内の除染技術実証実験。3月の中長期対策会議で案内しているが、超高圧洗浄を用いて福島第一敷地内のアスファルト部分の除染実証試験をする事を申し上げているが、順調に行けば明日から4/17まで実施しようと考えている。



■ 質疑

○NHK岡田:
HVH温度上昇 57.4℃最高だったが、これは何時か?

○一杉:
本日の深夜ぐらい。23時~5時ぐらい。

○NHK岡田:
計った起点ははっきりしないのか?

○一杉:
大体1時間おきに測っている。

○小林:
温度状況だが、昨日13日23時に57.4℃に達して、その後、1時間おきにデータを撮っているが、本日午前5時に57.4℃(最高)を記録。その後、低下傾向を示し、本日 午後5時に56.8℃まで低下した。一旦上がって最大に達したところから下がり傾向にあるのではないかと考えており、引き続き状態を監視したい。

○NHK岡田:
4号機プール水温だが、起動時直後が35℃であるとすると午後4時頃でいいか?

○小林:
当該システムを起動したのが16時4分。その後、循環が始まったところで温度が取れるようになるので、起動後、エアベントを行なって通常流量になったのが18時10分ぐらいなので、大体その頃の温度と考えている。

○NHK岡田:
わかった。窒素ガス封入装置の今回泊まった原因はフィルターを取り外して異常がなかったことを確認済みで、再起動されているということだが、フィルターの中がどれぐらい詰まっていたかは、ある程度把握されているということで良いか?

○小林:
以前、何度か停止したことがあり、葉っぱみたいな大きなゴミがフィルターにくっついてしまうということがあった。その養生ということで前面に網戸のようなメッシュの養生フィルタをつけている。

○小林:
そちらで一回とってフィルタにくっつかないようにしようと調査の一環としてやっていたが、そのメッシュの部分に雨が降ったことにより、水が付着してしまい膜が出来たような状態になっていたようだ。それにより空気の流れが阻害されていたようで、それを取り外した所、問題なく起動が出来たということで、その後、確認してそのまま運転を継続している状況。

○NHK岡田:
そうすると昨日の発表の際に電気系統の可能性の話しあった。もうそれは考えなくていい?

○小林:
そこも含めて最終的に現場確認をしている。まとまり次第紹介したい。今のところ、前のフィルタを取り外し、水の付着を防止した所、うまく運転が出来ているので、原因としては水の付着があろうかと思う。

○NHK岡田:
4月7日にとまった件は PSA4は間だ止めていると思うが、これの原因も同じと考えるか?

○小林:
こちらの原因はフィルターのつまりもあったようだが、その前に止まった時と比べると、そんなにたくさん付着してないようだったので、そこも含めて調査中。

# 水の膜で空気の流れが阻害されるほど圧は低いのかな。

○朝日杉本:
雨で膜ができて空気の流れが悪くなったとうことだが、外してしまうと又葉っぱがついて空気の流れが悪くなり止まる可能性は考えられないか?

○小林:
そうだな。ゴミの付着を防止する目的で試験的に付けていたようだが、そこも含めて今後の対策は検討されることになろうかと思う。例えばメッシュの荒いものとか、水が付着した時に膜ができないようなものも考えられるので、そこも踏まえて時間をかけて検討したいと考えている。

○朝日杉本:
2号機圧力容器下部温度だが、数日前は確か40℃台だった記憶があるが、上昇しているのかどうか、傾向を教えてほしい。

○小林:
2号機の圧力容器下部のボトムヘッドの部分で現在、今日11時 53.9℃。ジョイント部分の温度が46.4℃。その前のデータが今手元にないので、どれぐらいの温度変化を示しているかは確認できないが、現状はこれぐらいの温度を示している。

○朝日杉本:
トレンドとして上昇傾向にあるのかどうか、対策や原因調査を今されているかどうかわかれば教えてほしい。無理であれば、明日にでも教えて頂ければ助かる。

○小林:
わかった。確認する。

○一杉:
明日の作業予定について。1点連絡。原子炉建屋以外のサンプリングということで、原子炉建屋のブローアウトパネルとか、PCVガス管理システムのダストサンプリングを明日予定している。先ほどの質問については、明日、ないので、来週月曜日で宜しいか?確認した上で紹介差し上げたい。以上で本日の説明は終了する。



~ 終了 18時17分

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