トラブル報告なし。昨日の3号機 原子炉格納容器機器ハッチに内視鏡突っ込んで中見た映像を公開(http://bit.ly/J1HsZo)線量が相当高いようで映像にチラチラノイズ。線量は計ってない。昨日同様、新たにわかったことはない。
2回目の20km海域での魚介類サンプリング結果報告。木戸川沖合2km付近 スズキからセシウム134/137 計1610Bq/kg 検出。なぜ海底生息でない魚種が最も高いのか理由は不明。漁の東電同行映像はなかった。
窒素ガス封入装置PSA-3、PSA-4の故障分析とトラブル対応報告。並列運転によりどちらか一方が停止しても窒素封入が完全にストップする事を防いで水素濃度上昇の時間を稼ぐ等。本日16時30分から並列運転に移行したとのこと。
2月10日(http://bit.ly/J9Pqkq)から始まったモニタリングポストの周辺改善対策の結果報告。値は概ね低下、1μSv/hを超える放射性物質の放出でも検知できるようになったとのこと。INESレベル1事故に関する報告。ポリタンクから洩れたメカニズムを解明!!保安院さまに報告だい。ひゃっほーい。どんだけ杜撰やねん。他。
プラント
- 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 77.6KB)
- 窒素ガス分離装置(PSA-3 PSA-4)原因調査 故障時の早期対応方針(PDF 367KB)
- 福島第一原子力発電所モニタリングポスト周辺環境改善対策例(PDF 115KB)
- 福島第一原子力発電所モニタリングポスト周辺環境改善対策について(結果報告)(PDF 67.8KB)
動画 / 写真
- 【動画】福島第一原子力発電所 3号機 原子炉格納容器機器ハッチの調査について
- 【写真】福島第一原子力発電所モニタリングポスト周辺環境改善対策について(結果報告)
- 【写真】福島第一原子力発電所モニタリングポスト周辺環境改善対策例
モニタリング
- ★魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(PDF 8.17KB)
- 福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配管における漏水に関するサンプリング結果(PDF 10.9KB)
- 福島第一 建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 104KB)
報告
その他
○東電:
昨日の会見で説明した内容に一点訂正。自由化部門の最終保証約款 3/31で契約期間満了になる客についてその後、新料金に了解を頂いてない場合、最終保証約款の高い料金を適用している趣旨の説明をしたが、
最終保証約款は自動適用されるものではない。最終保証約款の適用にあたっては客からの申し込み、適用に向けた当社との協議が前提になる。訂正してお詫びする。なお、これまで最終保証約款を提供したケースはない。
現時点においても、最終保証約款の申し込み、及び適用もない。当社としては無契約の状態にならないよう、新契約での契約について引き続き誠意を持って進めさせて頂きたい。以上である。それでは松本からプラント等状況について説明する。
○松本:
4月20日 夕刻の会見はじめる。[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機まで給水系、CS系つかって注水冷却中。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。欄外。本日2号機に対して流量調整作業を行った。
9時32分 給水系 2.6→ 3.0m3/h に調整した。 [使用済み燃料プール]1~4号機とも循環冷却を継続中。[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機から雑固体廃棄物減容処理建屋へ移送は継続中。3号機の移送は本日9時33分に再開した。
[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオン、サリーでの運用続けている。[その他]特に大きな変更なし。2号機循環水突出弁ピットのトレンチをコンクリ閉塞作業は継続実施中。(http://bit.ly/Jcn2vN)
昨日実施した3号機の原子炉建屋1階にある格納容器機器ハッチ前面のシールドプラグの内側の工業用内視鏡による調査の動画が準備できているので見て頂きたい。(http://bit.ly/HXxPw3)ではスタートする。
最初から30秒ちょっとの間まではまだ入っていない。30秒過ぎから工業用内視鏡を挿入している状況だ。★シールドプラグの内側はご覧のとおり、線量が高いためか、斑点、放射線によるノイズが映っている状況だ。
ほぼ白く映っているのが乾いた床面、昨日写真で切り取ったが、少し黒い所が濡れている所。内視鏡なので、上下左右が上手くコントロールできてないので、所々は天地が逆さまになっている。この辺りから内視鏡を引き出して外に出たという状況になっている。
昨日の写真と比べると、何か改めてわかったということはなく、まあ、濡れている床面と乾いている床面が確認できたという状況だ。また、ご覧のとおり、放射線によるノイズが相当みられている状況から、内部の線量は高いのではないかと考えている。
続いて手元資料に戻るが、カラーA4縦でPPの3枚もの資料があるので、そちらを見るんだ。
こちらはこれまで1~3号機向けに用意していた窒素ガス供給装置に関して、PSA-3号機、4号機を交互に運転していたが、ここ最近、4階ほど故障して停止する事案があったので、原因調査の状況、今後の対応方針について説明する。
全体の窒素ガス供給装置の構成については、1枚目上半分を見るんだ。号機毎にどういったラインが在るのかというところと、PSA3号機、4号機、バックアップのPSA5号機の場所を示している。
その下になるが、PSA4号機だが、こちらは3月12日と4月7日にそれぞれ停止している。12日の停止に関しては圧縮機の吸い込みフィルタ、ダストフィルタにかなりのゴミが溜まっていたということで、掃除した後、試運転を実施し、問題ないか確認運転を行なっている。
続いてページを捲って1枚目裏面上段、4月7日にこちらも止まっている。PSA-4号機だが、こちらもフィルタ清掃を実施したが、その中には細かい粉体等を確認した。
また、電源供給の確認、ファンモーターの確認もしたが、やはりインバーターに関しては故障した原因はまだ特定できないということで、こちらに関しては本日、交換作業を行なっている。赤い字で書いてあるが、
今後、新品と取り替え、取り替え後、工場へ持ち出し、詳細調査を行う予定となっているが、こちらは本日、交換作業が終わっている。続いてPSA-3号機だが、こちらは4月4日と13日に、やはり圧縮機の故障で停止している。
4月4日に止まった際は吸い込みフィルタ、ダストフィルタに強風によるゴミ等がついていたということであったので、フィルターの目詰りだろうと判断。その際に次のページ。昆虫、樹の葉がくっついていた、ということもあり、
# 昆虫
フィルター前面のネットをつけた関係で、今度は雨により吸い込みが悪くなったのではないかと言うことでネットを撤去して再起動を実施して問題がないことを確認している。その後、PSA-3を運用していて、PSA-4が待機状態になっているが、
本日、PSA-4 に関してはインバータを持ちだして工場の点検に入っている。また、これまで3号機と4号機、それぞれ毎月1回程度の切り替え運転、交互運転をしていたが、トリップして窒素ガス供給が泊まることを避けるために、
★本日の夕方から3号機と4号機に関しては並行運転を実施する。従って、どちらか一方止まっても、窒素ガス供給を止めない運用に切り替える。今回、問題になったのは窒素ガスの供給が止まってから供給を再開するまでに時間が掛かるのではないかということだ。
2枚目裏面の上半分にあるが、それぞれPSA-3、PSA-4とも警報等が免震重要棟にでない設計になっていたので、発生から停止したことに気づくまでの時間、発見から運転再開までの時間にこのような時間がかかっている。
4月4日の地点では約160分、運用再開に時間がかかったという事で、出来るだけ短縮したいと考えている。従って、現在窒素ガス封入量に関しては、各号機へ行っている封入量をウェブカメラで6時間に1回監視、記録するという行為を行なっているが、
★最大6時間は止まったかどうかわからない状況になる。窒素ガス供給装置が停止しても30時間から50時間程度は可燃ガス限界に達しないという評価結果を得ているが、こういった状況踏まえて、免震重要棟内に更に運転状況を確認できるような ウェブカメラを追設する。
それからPSAが故障停止した場合、警報を免震重要とで受ける装置を設置したいと考えている。設置状況については3ページ表面に関し用のウェブカメラ、こちらは4月10日の段階で運用できるようになっている。
その下、PSA-3、PSA-4 の警報発信装置に関しては、免震重要棟内にランプとブザーで受ける装置を作る予定だ。こちらについては4月中に工事を終わり、5月から運用ができるのではないかと考えている。
効果は3ページ裏面のした半分(http://bit.ly/Jcn5aM) 短縮できる効果としては、4月4日のケースで言うと64分程度、4月7日のケースだと17分程度は更に短縮できると考えている。本件については以上だ。
サンプリング関係で3点ほど報告する。
南放水口付近で本日 8時40分に採取したサンプリング結果ではガンマ核種、全β各種とも検出限界未満という状況。
5ページほどに渡り、原子炉建屋以外の建屋開口部のダストサンプリング結果だ。だいぶNDが多くなってきているが、
その他の検出されている箇所でも 10E-5Bq/cm3程度のダスト放射性物質が見つかっている。値としては、これまでの測定からみて大きな変動はないという状況だ。
こちらは4月から実施している20km圏内の魚介類のサンプリング結果だ。表形式になっている資料だが、
★20km圏内の木戸川沖合2km地点と5km地点で、刺し網による調査になる。4月7日にサンプリングした結果だが、ご覧のとおり、左側の種類の魚とカニがとれており、それの分析結果になる。最高は一番上の行にある沖合2kmで捕れたスズキ。
★セシウム134 が 670Bq/kg、セシウム137 が940Bq/kgという状況。A4横の資料になるが、以前話しした福島第一のモニタリングポストの周辺改善対策が終わったのでその結果についてて報告する。A3とA4の資料を併せてみるんだ。
概略から申し上げると、事故時に発生した放射性物質が敷地内に沈着しており、現在、モニタリングポストで観測されている指示値に関しては地面、あるいは周辺の森林から受ける放射性物質からの放射線の影響を大きく受けている状況だ。
従って万一、プラントの方から追加的な放出があった際に、その感度が非常に悪くなっているということから、今回、環境改善対策ということで、各モニタリングポストの指示値を、大体10μSv/h 以下に下げるということで環境改善を行なっている。
環境改善の方法としてはした左半分にあるとおり、先ずモニタリングポスト周辺の降り積もっている表土、土を剥ぐという事と、もうひとつは周りにある森林を伐採し、排除する事になる。
それでも影響が大きいところに関しては、遮蔽壁を設けるということで、厚さが約30cmあるコンクリを30cm刻み毎に立てていく事で、大体160cm~2m50cm程の高さに立てるということをやっている。
結果については右半分にグラフと表でまとめているが、工事を行う毎に書くモニタリングポストの指示値が下がってきているということがわかるとおもう。結果的にどうなったかということについては、右下半分の表を見るんだ。
(http://bit.ly/JcnhHi)例えば、モニタリングポスト2番では対策前 18.5μSv/hだったものが、森林を半径30m以内を伐採、同じく半径30m以内の表土を除去した結果、7.9μSv/h になった状況だ。
また、モニタリングポスト6番、7番、8番に関しては、表土の除去、森林伐採の他、遮蔽壁を作ってご覧のとおり。モニタリングポスト6番では31.3μSv/hだったものが、5.7μSv/h、モニタリングポスト7番は83.6μSv/hが9.7μSv/h。
8番では64.9μSv/hから8.0μSv/hという状況になっている。今後、この目標値を達成したので、雨、気象によっては10%程度の増減は普段観測されているが、それ以上、1μSv/hを超えるような放射性物質の放出があったら、
このモニタリングポストで検知できると考えている。今後の予定だが、こういった対策をとった後の効果を継続的に評価して、更なる低減をどうして行ったらいいのかについて検討していきたいと思っている。
モニタリングポスト2番と6番に関しては、別に除去前と除去後の写真を用意したので、こちらも電子データ等で確認してくれ。http://bit.ly/HVyTuP / http://bit.ly/HVyWXi
報告書を本日1件、保安院さまの方に提出させて頂きましたので、ご報告させて頂きます。
こちらについては既に4月13日までに、この運搬に関して技術基準に適合していないことに関する報告は、保安院さま、それから国土交通省に出したが、今回の報告は実用炉規則上の非管理区域で放射性物質による汚染があった報告になる。
基本的には、漏洩がなぜ発生したのか、という報告結果をまとめている。原因について報告するが、(http://bit.ly/HVzv3n)15ページを見るんだ。真ん中に大きな写真があるが、
今回、移送した分析用水は、こういった白いポリ容器をビニール袋で養生したか価値で車で運搬し、福島第二の3,4号機サービス建屋に持ち込んでいる。3,4号機サービス建屋の中にホットラボといい、
分析装置があるので、そこに持ち込んで中の水を分析しようということであった。で、洩れた原因だが、上の写真を見るんだ。(http://bit.ly/HVzv3n 添付資料-5)ポリ容器の所の閉止線の所に5mm×7mmのバリがあり、
キャップを閉めても充分しまってなかったという状況だ。実験をすると6分の1程度湿られていないとすると、揺すられるとここから水が漏れるということが確認されている。従ってこういったバリがあったので、輸送中、車の振動等で揺すられると、
ここから水がビニール袋の中に漏れ出てきたと考えている。また、ビニール袋の中に溜まっていた水に関しては、その下、少し緑色の写真になるが、突起状のものとこすれて敗れたような後が大体15mm程度見つかっている。
# そもそも高レベルの汚染水をポリ容器に入れること事自体がだめなんとちゃうの。ポリ容器を分析にして今後の教訓になるの?
この容器に関しては車に積んで搬送しているし、2Fの玄関のところで1Fからきた車と2Fからきた車でポリ容器の受け渡しが行われている。その際に地面等においた関係で袋が敗れたのではないかと考えている。
従ってポリ容器からあふれた水がビニール袋の敗れたところから漏れて、まあ、持ち運ぶ所に、点々と漏洩があったのではないかと推定している。その辺のメカニズムについては報告書本文 6ページの7ポツに事象発生の推定メカニズムという事で、
# INES評価レベル1の事象のメカニズム! って、ただの杜撰な放射性物質の取り扱いと管理。
(1)~(4)に書いた。再発防止対策ということでは、既に運搬に関する報告書を出した時と同様であり、7ページした半分の再発防止対策のところから書いているが、先ずは基準に適合した容器できちんと運搬するという事と、
その他、運搬作業自身を減少させるために福島第一で基本的に測定ができるような対策を講じていきたいと考えている。本件については、本日、保安院さまに報告いたしておりますので、今後、保安院さまの方で審査されると聞いている。本日、私からは以上だ。
■質疑
○日経黒川:
先程のモニタリングポストの周辺改善の表土の除去まではわかったが、その後、遮蔽してしまったら、追加の物が入ってこなくなるんじゃないのか?真上から来るならわかるが、モニタリングポストが全部隠れているように見える。何のために遮蔽したかよく分らない。
○松本:
先ず6番、7番、8番に関しては、目標である10μSv/h 如何に留めるためには、森林伐採や表土の除去だけでは難しい状況だった。特に8番の所は写真があるが、(http://bit.ly/HY22ZO)少し遠く離れたところの丘のような所があり、要は上から斜めに入射してくる放射線があるという事で、かなり遠いところからでも森林の影響を受ける事がわかっている。
従ってそう言った影響を防ぐため、遮蔽壁を設けて地面、それから森林から来る直接線を防ごうと考えている。こちら上の方は開いており、いわゆる原子炉建屋とかタービン建屋で放射性物質が漏洩して、プルームという形で風と一緒に流れてきた場合、上空を通過することになるから、そちらのほうで漂っている分に関してはこのモニタリングポストから検知することは可能と判断している。
○日経黒川:
センサーはてっぺんにあると考えればいい?
○松本:
センサーは360度、
○日経黒川:
その一番上面にあると?側面関係なくて。
○松本:
上面の所で検知する事で出来る。付け加えて申し上げると、それでも遮蔽壁を高くすると、当然、上からくるγ線も防いでしまうので、高さ的には今回、160cmから高くても250cmに留める対策を講じている。
○読売 大山:
今の質問の関係だが、モニタリングポストの値、目標値を10μSv/hに設定した試算、根拠はあるのか?例えば1μSv/h を超える変化とは、どれぐらいの放射性物質の彷彿量に相当するとか、その辺りの経産があれば教えて頂きたい。
○松本:
ちょっと確認させてくれ。えっと、確か基準があったので確認する。
○回答佐藤:
インターネット上の上方の確認が出来ればと思っている。福島第一の作業にずっと関わっている人が、ツイッターで色々書いているが、その人が今月15日にある場所で汚染水が漏れたけれども、どこも公表していないことを書いている。
(http://bit.ly/I9edyE)東電で把握している汚染水漏れの場合、100%公表しているかと思うが、それの確認と、東電で把握していない汚染水漏れがある可能性について聞きたい。
○松本:
ハイ。汚染水等の漏洩に関しては、4月15日にどういったことがあったかについては把握していないが、あのう、いわゆるフランジの所から微少に漏洩して拭き取って増締めした終ったケースとか、そもそもバケツに受けてあるようなケースとか、
★そう言った場合には、現場の保全作業という事で、特に公表等はしていない。そう言ったケースはある。また、当然、大量に漏洩した場合とか、環境中に、今回のように排水路を使って海に出たケースに付いては、勿論公表している。
○回答佐藤:
関連質問だが、汚染水の漏れを作業員が発見するとする。そうすると発見した作業員、あるいはその場で作業していた、あるいはその後作業する予定になっていた作業というのは、確認が取れるまで一旦中止になるのか?
○松本:
それも量によるので、漏れているという事がわかったら、私どもの工事管理員の方に連絡頂けることになっている。その際に漏洩量、状況を良く聞いた上で判断する。
○回答佐藤:
状況によっては、その作業員のその後の作業が中断になる、その場でその時間で作業打ち切りというのか、その日の作業終了という事もありうる?
# 僅かな漏れでも報告するケースもあるし、公表する、しないの判断基準はナニ?
○松本:
ハイ。漏洩が多い場合とか、特にその対応が必要になるので、当該作業を中止することはあり得る。
○回答佐藤:
ありがとう。取り敢えず以上。
○NHK花田:
★魚介類の分析結果だが、先日、3月29日に網で捕った物を公表したと思うが、今回は2回目という理解で良いか?
○松本:
はいけっこう。
○NHK花田:
今回、3月29日に捕ったのは、前回の発表分で全て分析して公表していて、★今回は4月7日に捕った物を全て公表されているという理解で良いか?
○松本:
ハイソウデス。
○NHK花田:
前回、100Bq/kg を下回っていたが、今回、殆どの魚種で100Bq/kg を超えている状況になっていると思うがどう評価しているのか?
○松本:
前回は漁法としては船曳編みであり、比較的海の表面、表層の魚を捕っている。魚種としてはシラウオとかコウナゴを採取したが、既に水の濃度としてもかなり下がっているので、100Bq/kg という基準を下回っていたのではないかと思っている。
今回は刺し網なので、少し深いところの魚種も捕れている。そう言った意味ではこれまでの経過が反映されているのではないかと思っている。(http://bit.ly/JcnkCN )ただ、全体を見ても、まだ底にいるヒラツメガニのような物はこの表にあるが、
12Bq/kg とか、14Bq/kg のという状況なので、まだ少し、サンプリングの数としては少ないのではないかと思っている。まだ2回目のサンプリングなので継続的に評価する必要あると思っている。
○NHK花田:
今の話しだと、そこに行けばいくほど、放射性物質の量が増えるといった見解だと思うが、これはどういった影響でそう言ったことがわかる、みられるのか?
○松本:
まあ、海底にずっといる魚とか貝類だと、最終的には放射性物質が沈着して海底土という形に留まると思うので、そういった所の影響があるのではないかと思っている。ただ、スズキの値が高いのは今のところわかっていない。
○NHK花田:
難しいかも知れないが、大体どれぐらい深いところで獲れた物なのか?
○松本:
刺し網なので、どこの深さで捕れたかについては難しいと思う。
○NHK花田:
2kmと5kmで見ると、近い方が、魚種によるかも知れないが、数字だけ見ると高いような傾向が見られる印象がある。これについてはどのように?2kmと5kmという点ではどのように評価されてんのか?
○松本:
全体的には当然近い所が濃度も高い状況だと思うので、距離に応じてこういう結果になっていると思う。まだ2回目のサンプリングなので、少し継続する必要はあろうかと思う。
○NHK花田:
6月まで3ヶ月間続けて評価されるという事は変わらない?
○松本:
ハイ。かわらない。
○NHK花田:
窒素の関係だが、今回、PSA-3と4の原因が出てきたと思うが、3号機の方はこのフィルターの関係で、4号機は結局わからなかったという事で良いか?
○松本:
今のところ、フィルター関係の故障か、原因ははっきりわかっていない。今回、インバーター本体を向上に持ち出して点検したいと思っている。先日NHKから質問があったとおり、インバーターはPSA-3もPSA-4も同じ部品を使っているので、少し、共通要因があるのであれば、分解すればわかるのではないかと思う。
○NHK花田:
今のところ、交換が終ったという事で電気的な故障は除去されたという事でいいか?
○松本:
故障原因がまだ内在しているとすれば、今回新品に交換したので除去できたと思っている。ただ、使い方によって発生するのかについてはまだ解明する必要あろうかと思う。
○フリー木野:
モニタリングポストだが、これは地面からのセンサー部分の高さはどれぐらいになるのか?
○松本:
大体、1.5mぐらいだ。
○フリー木野:
遮蔽距離がそれぞれ160cmと250cm、220cm、違うがどういう理由か?
○松本:
高さは色々測定しながら、先程、日経新聞から質問があったが、なるべく地面、森林からの影響を防ぐために遮蔽を設けているので、そう言った影響がカバーできる範囲でなるべく低く設置した次第だ。
○フリー木野:
これはセンサーからの距離はどれぐらい?
○松本:
そうですなぁ。図面上小さくて分かり辛いが、絵的には大体1mぐらいか。
○フリー木野:
先程の確認だが、基本的には直接線の影響はないという考え方か?
○松本:
地面、森林等からの直接線の影響が、大体10μSv/h 以下になっている状況だ。
○フリー木野:
建屋からの追加放出という意味では、直接線としては、もう観測出来ないという事になる? 要するにモニタリングポストの高さが1.5mぐらいで、高さがそれより高い所で囲んでしまうと、追加放出があった場合に、上からのものはわかると思うが、横から来るような物がないのではと思うが、
○松本:
あのう、建屋から放出されている場合には、地面を這ってくるようなケースと言うよりも、ここまでの距離になるとプルームと言って風に乗って上空を通過するのが普通なので、地面を這ってくる様なケースであれば、こういった遮蔽で難しかろうと思うが、基本的にはこういったケースは少ないと思う。
○フリー木野:
後、スカイシャインだけを観測するような形に?
○松本:
そうですな。
○フリー木野:
わかりました。先日、1~4号木を廃止措置にしたが、1~4号機の資産価値はいくらぐらいになっていた?
○松本:
現在ではゼロです。
○フリー木野:
★その前。廃止することで総資産がいくら減少したのか?
○松本:
それは会計法上の整理としては、大体1600億円ほど現存処置を行っている。
○フリー木野:
1~4全部合わせて?
○松本:
ハイ。
○東電:
窒素封入関係。先程、松本さまが説明したとおり、PSA-4のインバータ交換作業を行った後、単独試運転を実施している。その後、問題ない事を確認したことから、16時30分にPSA-3とPSA-4の並列運転に移行している。
滞留水移送関係、9時33分、3号機タービン建屋から高温焼却炉建屋(雑固体廃棄物減容処理建屋)に移送を行なっている。明日、水処理でキュリオンHベッセル2塔の交換が予定されている。以上で本日の説明は終わる。
~ 終了 18時39分 (39分)