2012年4月7日土曜日

東電会見 2012.4.7(土)18:00~

■東電会見 2012.4.7(土)18:00~

トラブル報告1件 本日16時43分から1時間の間、窒素ガス封入装置が停止。フィルタ目詰まりと推定。感受性?の高い1号機温度HVH温度は本日11時現在52.2℃。下がり傾向から今後上昇すると予測。ちなみに前回は54.4℃まで上昇。

集中廃棄物処理建屋のサブドレンの①でセシウム137検出。4月5日採取分から2回目。検出限界ぎりぎりの所で頭出すようになる傾向でも建屋からの漏洩ない判断。連絡用のMLが送信できないようで本日夜間の緊急連絡は名刺頂いた個別記者に送る事で対応とのこと。




○寺澤:
[原子炉および格納容器の状況] ご覧のとおり。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]窒素封入本日17時の東電社員によるプラント確認において1、3号機の窒素封入量低下を確認。このため現場確認した所、16時43分に圧縮機の故障警報により窒素供給装置が停止していることを確認した。今後、予備機 PSA3を17時43分に起動して17時56分に窒素封入を開始。今後流量を調整する予定。窒素封入の件は以上だ。


1号機ドライウェル上部温度、本日11時現在52.2℃。[使用済み燃料プール][タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]記載の通り。[水処理設備および貯蔵設備の状況]4月5日 RO淡水化装置漏洩の件、下から4行目、4月6日からが新しく本日記載を追加。

排水口出口付近の海水サンプリングを実施。結果、γ線核種、全β放射能について検出限界未満であることを確認。淡水化装置は停止しているが、淡水化処理した水は十分あることから原子炉注水に影響はない。

朝8時25分 1,4号機南側の放水口サンプリング結果を配っている。ガンマ核種、全ベータについて検出限界未満。発電所敷地内サンプリング。本日、大気、空気中の放射性物質核種分析、海水、港湾内、サブドレン、集中ラドを行なっている。

4号機サブドレン放射能濃度で本日セシウム137が検出。この件については集中廃棄物処理建屋のサブドレンの①で4月5日採取分で2.8E-2Bq/cm3、3月25日採取分が 3E-2Bq/cm3という事で、同程度の数値が測定されている。本日の値は初検出ではない。

値についても検出限界値2E-2Bq/cm3をわずかに超えた程度なので、建屋からの漏洩はないと考えている。明日の作業予定、RO装置の運転再開を予定。本日、私どもから発電所、及び作業の状況についての報告は以上。


■質疑

○毎日とりい:
窒素封入装置の停止について。原因は?

○寺澤:
詳細な原因はまだ。前回のPSA3Eが止まった時と同じ警報。その時も圧縮機故障警報。先般の故障はフィルターに埃が目詰まりした状況なので、推定するとそういう事も考えられる。今後、詳細な調査する。

○NHK花田:
窒素封入について。前回はストレーナー目詰まりで1回止まり予備機を起動したが、その後、予備機は止めて元のストレーナーが詰まったのを再起動していた、という理解で良いか?

○寺澤:
予備機の運転をずっとしており、今回、その予備機が圧縮機の警報で止まった。今回、改めて動かすのは、前回止まった窒素封入装置を起動させている。

○NHK花田:
今回は予備側に回ったのは、ストレーナーは交換している?

○黒田:
確認するが恐らく清掃済み。それで予備機側にしていたと思う。

○NHK花田:
今回のストレーナー目詰まりの可能性あるという事だが、こちらは交換してなかったから目詰まりしたことが考えられるという事か?

○黒田:
整理すると最初に止まったのが3月12日。3月12日にPSA4をつかって、これがダストフィルタの目詰まりで1回停止したことがあった。その時、PSA3を起動して復旧した。4はその後清掃し、3を使い続けていて、4が予備機状態が続いていた。

○黒田:
先日4月4日、今度はPSA3がフィルタの目詰まりで止まった。清掃して予備機としていたPSA4を起動していたのが今日までの状況。今日、PSA4を清掃して使っていたが止まった状況。

○NHK花田:
短期間で目詰まりかまだわからないが、そう言ったことが起こる可能性はあるものなのか?

○黒田:
そこも含めて調査。前回、風が強い4月3~4日にPSA3がとまった。この時は4日10時55分に停止し、PSA4を起動したのが午後12時16分に起動。私の記憶だと、4月4日の昼頃はまだ風が強い状況だったので、その時のフィルターのゴミが積算されて今日出たのかもしれない。それも含めて調査する。

○東京新聞 みやお:
窒素の件で。警報を確認したのは16時43分だが、いつ頃から止まっていたと考えられるか?止まっていることを確認した前後の水素濃度は測っているか?

○黒田:
水素濃度は確認する。発見の状況は17時に流量がゼロになっていることを確認。現場に行って確認すると何時に警報が出たか打ち出しでわかる状況になっていて、圧縮機故障警報が出たのが、遡って16時43分だった。恐らくストップしたのが16時43分だろうと考えている。

○読売高田:
このフィルターは清掃するやり方以外に何ら手立てはないのか?ひたすらこういう事をし続けて、詰まっては清掃をするしかないのか?

○黒田:
そこも含めて、今回頻繁に起こっているので、対策を取る必要はあるかと思う。ちょっとどういう形状をしているか、私は知らんが、もしフィルターが定期的に点検できない状況であれば、点検をして警報が出る前に切り替えるなどの運用するとか、基本的にフィルターは清掃して元に戻すしか方法はないと思うので、トリップする前に、停止する前に手立てを打つ対策になると思う。

○読売高田:
交換する手立てとかないのか?

○黒田:
交換する選択肢もあるが、綺麗に清掃できれば、交換したのと同じ復旧と考えるので、交換するか清掃するか、どちらかだと思う。

○毎日とりい:
フィルターの目詰まりだが、今回も同じカ所。これまでに止まるのは何回目になるのか?

○黒田:
窒素封入を開始した当時は何回か初期トラブルで止まったことがあったと記憶しているが、それからずっと安定運転しており、フィルターの目詰まりで止まったのは3月12日と4月4日、そして今日、4月7日で3回目だ。

○朝日こん:
確認だがフィルターの目詰まりが目立ってきたのは、老朽化的な意味もあると考えているか?

○黒田:
そこも含めて。清掃が完全に出来ているのかも含め、どういった対策が必要かまとめる必要があると思う。もし、清掃が完全に出来ない状況であるなら、新しいフィルタにかえる選択肢もあると思う。

○朝日こん:
それに関してドライウェルの温度が上がったことについて。窒素封入が出来てないと、かなりドライウェルの温度が上がってしまうという事で、もとのドライウェルの温度は何度だったか確認したい。

○寺澤:
直近のデータになるが1号機で良いか?1号機で11時の段階でHVH12C で 52.2℃になっている。4月4日以降での最高温度が5日にの4~5時で54.4℃。今、2.2℃下がっている。若干上昇する可能性は否定できないと思っているが。

○朝日こん:
数時間程度であれば、多くても数度ぐらいのイメージ?

○黒田:
そうだな。4月4日に止まったのは約1時間30分止まっており、この時は48℃だったのが最高54.4度。それからまた下降傾向に来ている。今回、1時間ぐらいで再起動できているので、同等か、それより上昇は低いのではないかと考えている。

○寺澤:
★今日、1件おねがいがある。夜間に故障などしたときのメールだが、一斉メールが使えない状況だ。つきましては、今日、すいません。

お越し頂いた報道各社さんの記者さんの名刺を預からせて頂いて、明朝ぐらいまでに復旧できると思うが、それまでの間、何かあった場合の連絡については今日、名刺をあずかった方にメールで案内申し上げるという事で協力をお願いしたい。宜しいか?それでは本日の夕刻ブリーフィングは以上で終了。


~ 終了 18時18分。

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