トラブル報告。正門に設置している可搬型のモニタリングポストにおいて13時30分のデータ欠損。現場では動作しているので電装系トラブルと推定。15時にリセットして復旧。その後、、16時30分に再び正門と西門で同様のトラブル。18時に正門は復旧したが西門は復旧せず代替の無線式モニタリングポストで代替。
また、温度計の誤接続が発覚。1号機で1箇所。正しく温度を取得出ていなかったと思われる。プラント関係では明日から4号機原子炉建屋の健全性確認のための点検作業に入る旨の報告。レーザーを使った監視、非破壊検査等。他、1~4号機取水口前面の海底土被覆工事完了、映像による報告。明日から5、6号機側の作業の海底土被覆工事へ。
魚介類サンプリング結果。最高は5月2日 木戸川沖合2kmで採取された クロメバル(筋肉) Cs-134 780Bq/kg Cs-137 1100Bq/kg 計 1880Bq/kg(基準値の19倍)
国会事故調で野村委員から指摘のあった保安院の勉強会で全電源喪失を認識していた事に関する問題。昨日に引き続き、冒頭の松本氏の説明の大半はこの件の釈明。溢水勉強会の資料配布あり。質疑のほぼ全てがこの件に。松本氏の主張は昨日と何も変わらず。
進展のない長時間会見。明日は保安院が… (ヽ'ω`)カンベンシテ ヨ
○プラント
- 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 89.8KB)
- 東電 福島第一原子力発電所 港湾内海底土被覆工事の状況(PDF 40.1KB)
- 福島第一原子力発電所4号機原子炉建屋の健全性確認のための点検について(PDF 223KB)
- 東京電力(株)福島第一原子力発電所4号機原子炉建屋の健全性について(PDF 7.28MB)
○報告
- 福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第47報)
- 柏崎刈羽原子力発電所5号機における保安規定違反の調査結果に関する経済産業省原子力安全・保安院からの追加指示の受領について
○モニタリング
- 東電 福島第一原子力発電所の淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配管における漏水に関するサンプリング結果(PDF 10.8KB)
- 魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(PDF 142KB)
- 海底土核種分析結果 ~ 夏井川沖合は今回初。
○その他
■福島第一の状況
○栗田:
昨日同様、5月26日の現場公開に関する質問があるのであれば、後ほど時間を作るので、それは別途ということでお願いする。
○松本:
5月16日夕刻の会見を始める[原子炉および格納容器の状況] 1~3号機まで給水系、CS系つかって注水冷却中。[圧力容器下部温度、格納容器圧力と水素ガス濃度]記載の表の通り。[使用済み燃料プール]]1~4号機まで順調に循環冷却継続実施中。
[タービン建屋地下溜り水の処理状況 ]2号機、3号機から雑固体廃棄物減容処理建屋への移送は昨日から継続実施中。6号機タービン建屋から屋外仮設タンクへの移送は本日10-16時の間で実施した。
[水処理設備および貯蔵設備の状況]キュリオンは引き続き運用停止し、ポンプスキッドの追加作業を行なっている。サリーは運転中。本実水曜日なので後ほど水処理設備の稼働状況について週報を伝える。
[その他]一番下、5月16日13時30分頃、正門に設置している可搬型のモニタリングポストにおいて13時30分のデータ欠損している事を確認。現場にて指示を確認した所、指示値が確認できたため、免震重要との伝送不具合と考えている。
15時には監視版のリセット操作を行い、15時からの読み取りを再開。14時と14時30分のデータは現場でデータを確認しているので、結束したのは13時30分の1回。なお、結束前後のデータは22μSv/hで異常なかったと判断している。
もう一点。デジタルレコーダ接続に関しては先日彷徨した1号機安全弁のBとCが入れ替わっていたことに鑑み、全号機の点検を進めている所。
★★本実、1箇所新たに接続ケーブルの誤接続が確認された。1号機圧力容器上蓋フランジ、それから圧力容器のスタットボルトの温度計の2ヶ所が入れ替わっていたというか、プラスとマイナスの結線があり、プラス通しだけが入れ替わっていたという状況だ。引き続き、調査全体は進めると共に御接続の原因については調べていきたいと思っている。
この計器については保安規定の監視象計器ではないが、毎月の温度計信頼性評価については使っているので、今後、訂正等を測りたいと思っている。プラント常居モニタリング結果。こちら南放水口でのサンプリング結果(http://j.mp/K6ndGI )
Cs-137 1.6E-3Bq/cm3で検出されているが、検出限界をわずかに上回る程度で検出されている状況。報告書の中身について報告する。
◆高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第47報)を見るんだ。
2枚目裏面に今週の実績を記載。高濃度滞留水の貯蔵量1~4号機で合計8万200m3。貯蔵量 プロセス主建屋、高温焼却炉建屋の滞留水は1万7050m3。今週の処理量 6350m3。稼働率はサリーのみ75.6%。キュリオンは運用停止している。
# 先週は高濃度滞留水の貯蔵量1~4号機で合計8万m3で200トン増加ですた。
廃棄物発生量はベッセルの発生量は今週はない。処理水貯蔵量、濃縮塩水受けタンクは13万5020m3、淡水受けタンクが 11802m3、濃縮廃液貯槽 5492m3 という貯蔵状況。そのうち原子炉注水に関しては
# 先週は濃縮塩水受けタンクは13万2918m3、淡水受けタンクが 11094m3、濃縮廃液貯槽 5497m3 ですた。
処理水3,780m3を注水。全てを水処理設備の処理水でまかなっている。ろ過水からの補給は受けていない状況。来週の予定。添付資料3枚目のオモテ面を見るんだ。引き続きキュリオンは運用を停止する予定。サリー75%での運用予定。
処理量は6300m3程度を考えている。来週はアレバの除染装置の運転を一部予定。そのためハイスラッジの発生が約12m3程度発生すると考えている。来週以降の予定。上2つのグラフが2号機と3号機のタービン建屋の水位は、
引続きOP3000mmの所でコントロールする予定。建屋からの移送先、ポンプ台数をコントロールしながら運用していく。★一番下の表が濃縮塩水タンクの貯蔵量。8月中旬までの見通しを書いている。
現在の地下水流量をベースに評価しているので、今後、梅雨等で流入量が増加した場合には併せて見直しをしていく。水処理週報は以上だ。
◆第一の港湾内の海底度被覆工事の状況
作業実績について説明する。社員が付いているPP資料。第一の港湾内の海底度被覆工事の状況。(http://j.mp/K6pEc4)左下の図、これまで3月から1~4号機側の取水路前面の海底土を粘土等で覆い、
いわゆるセシウムが吸着した泥、砂等が舞い上がることを防止する工事を行なっている。3月14日から1層目の工事を行っている。3月14日から1層目の被覆工事を開始し、3月29日に被覆作業が終わっている。その後、4月5日から第二層目の被覆を開始し、
5月12日に被覆工事は完了した。その後、写真等、ボーリングにより被覆状況を確認した。動画で1層目工事終了後の映像と2層目の状況をご覧あれ。(動画:http://j.mp/K6pqlu)それぞれ10秒程度の映像だ。
1層目の状況だが少し水が濁っておりよくわからないがスケールの先のところが被覆で覆われている状況だ。こちらは1層目に比べ海底の様子が見えているが、こういった形で被覆工事としては完了した。実際の被覆状況については手元の資料、
ボーリングのコアの状況を記載しているが、1層目が10数センチ、2層目が20数センチほど被覆された事が確認されている。これを用いて1~4号機側の海底土被覆工事は完了ということで考えている。
今後は図でいくと左側、方角で言うと北側になるが、★5,6号機側の取水路前面エリアの被覆工事に入る予定だ。天候によるが明日から作業を開始する予定だ。
◆魚介類サンプリング
魚介類のサンプリング結果が出たので併せて紹介する。★こちらは5月2日に実施した木戸川沖合2km地点の魚介類のサンプリング結果だ。http://j.mp/K6q7et ご覧のとおり、今回のサンプリング結果では比較的高い値他出ており、
上から2つ目のクロメバル Cs-134 780Bq/kg、Cs-137 1100Bq/kgが最高値。順次サンプリング店を変えながら魚介類のサンプリングをしていく。裏面には5月2日のサンプリング分でのとれた写真を提供させて頂いた。
◆福島第一原子力発電所4号機原子炉建屋の健全性確認のための点検について
続いて明日から実施する4号機の建屋信頼性確認のための点検について報告する。4号機の現思慮建屋に関しては水素爆発により建屋上部が損壊している状況になっているが、損壊状況はこれまで水面確認、地震応答解析などにより傾いていない、損傷が今後進展することはないという話をしているが、
今後、引き続き継続的な点検を実施していくので、その第一回目を明日から行うことになる。ページを捲って1枚目裏面の所に点検概要を4項目。ひとつは建物の傾き確認。これまでと同様、原子炉ウェル、使用済燃料プールの代表4箇所で水位の測定を行う。
点検内容2、建屋傾きの確認ということで、新規の作業になるが、外壁面の測定を行う。2枚目オモテ上半分。建屋傾きの確認ということで外壁面の測定を行う。建屋の南側、西側にそれぞれ植え方向とした方向に定点を設けて、そこをレーザーで測定する。
こちらを継続的に実施していくことで、原子炉建屋が傾いていっていないことを確認する予定だ。3番目の点検内容として目視点検。建屋の壁、床のひび割れ確認を順次実施している。こちらはクラックスケールというメジャーを用いてこちらを当てて、
ひび割れの幅が1mm異状あるかないか、あるいは鉄筋の腐食性の可能性があるかないか判断した上、ひび割れ図を作成図を準じ作成する。ひび割れ状況がひどく、鉄筋が腐食する検討結果になったら適宜補修という事で、例えばエポキシ樹脂をヒビの中に注入して、
鉄筋が錆びていくことを防止する予定だ。★それからコンクリの強度確認ということで、非破壊検査を実施していく。2枚目裏面上半分になるが(http://j.mp/Kwidhm)シュミットハンマーという非破壊検査を使い、コンクリの強度を測っていく。
一次評価として設計基準強度に達しているかどうかという判定基準があるが、それ未満の場合でも、解析による歳評価を実施していく。点検対象としてはそれぞれ、2枚目裏面した半分、赤い印をつけた所の目視点検、青い丸が付いている所をコンクリートの強度確認という形で実施していく。
なお、がれきの状況、線量等によっては、こちらの計画は一部変更する場合がある。最期にスケジュールだが、異状を申し上げた4種類の点検は明日から1週間で23日頃までの予定で実施する。
# ふーん。事前の線量調査した上で計画立てているわけじゃないんだ。ふーん。
点検結果については結果を取りまとめた上で1日後の25日頃にはお伝えできると考えている。★これに関連し、同じくPP資料
「東京電力(株)福島第一原子力発電所4号機原子炉建屋の健全性について http://j.mp/Kwim4A 」
こちらは政府・東電 中長期対策運営会議の資料だ。こちらはこれまで私どもの資料から説明した資料等も含めて運営会議さまの方で現在、経産省さまだったと思うが、そこのHPで掲載れているということで、改めて皆様にも配布させて頂いた。
福島の状況とは違うが、柏崎刈羽の5号機に関して保安院さまから指示文書を受け取っておりますので、その状況をご説明させて頂く。
◆柏崎刈羽5号機における保安規定違反の調査結果 追加指示
プレス分1枚「柏崎刈羽原子力発電所5号機における保安規定違反の調査結果に関する経済産業省原子力安全・保安院からの追加指示の受領について http://j.mp/K6n5a0」を見るんだ。
柏崎刈羽原子力発電所5号機における保安規定違反の調査結果に関する経済産業省原子力安全・保安院からの追加指示の受領について http://j.mp/K6n5a0
こちらは先月4月16日になるが、5号機の中央制御室の非常用換気空調系の保全工事を実施した際に、本来であれば、外気を取り入れる隔離ダンパーの昨日が維持されていなければならないにもかかわらず、誤って点検作業を実施してしまったと言う事で、運転上の制限を満足していない状態が過去にあったということで報告をさせて頂いたところだ。
それに対して保安院さまの方から3月16日に厳重注意とともに直接的な原因、組織体制に起因する根本原因を究明するようにというご指示を受け、私どもとしては4月16日に奉告したところだ。
しかしながら保安院さまのほうの審査の結果、この報告では不十分だという判断を頂いて、今回、追加しじという形で指示文書を頂いている。具体的な指示の中身をは裏面の所になるが、下半分の所に指示がる。
こちらはいわゆる保安院さまが定めた事業者の根本原因分析実施内容を規制当局が評価するガイドラインに従って保安院さまの方で審査されておりますけれども、そこの審査の結果、事実関係の時系列の整理が不十分など、
このガイドラインに適用しない項目が多数あったということから、根本原因が適切に行われていないということで、再度提出するようにということである。期日に関してあh7月17日となっているので、東電としてはこの期日を守って、改めて報告書を提出したいと思っている。
◆外部溢水勉強会検討結果について
★★それから、お手元に1種類文章を配布させて頂いた。溢水勉強会とそれを踏まえた対応状況等について、という資料とA3のカラー写真が付いている「外部溢水勉強会検討結果について」という資料だ。
こちらは昨日、私の方からおとといになるが国会事故調さんの方で2006年、平成18年に溢水事情に対して、十分な対策がとれていないのではないかという質疑とか、その後の報道に対して、私どもの事実関係を説明させて頂いたが、口頭の説明だったので、本日資料として取りまとめたところだ。
併せて今回の溢水勉強会で保安院さまの方から、私どもが最終的にいただいた資料についてご了解が得られましたので、併せて提供させて頂いた。
先ずA4資料から見るんだ。溢水勉強会というのは、平成18年1月~7月にかけて、保安院さまと原子力安全基盤機構(JNES)の方で、米国内の発電所内部溢水に対する設計上の脆弱性の問題とか、当時、発生したスマトラ沖の津波により、インドの原子力発電所の海水ポンプの浸水があったということを踏まえて、溢水勉強会が開催されたものだ。電事連、電気事業者についてはオブザーバーという形で参加させて頂いている。
溢水勉強会の検討状況んついては、次のパラグラフになるが、浸水が敷地高さプラス1mで無限時間継続するということを仮定した。従って当然ながら建てや敷地が浸水すると建屋開口部から水が侵入し、電源設備などが喪失し、昨日が喪失する結果が得られてる、。
★★しかしながら、現実にそのような津波が発生する可能性とか、蓋然性を考慮したものではなかった。私どもとしては "勉強として影響確認を行ったものに過ぎない" と考えている。その結果が、こちらA3資料になるが、代表プラントという形で 福島第一の5号機、北電の泊1,2号機が対象となっている。
検討状況のところにあるが、福島第一5号機は取水エリアのレベルが取水口の近くOP4.5mの所にあり、その上、敷地レベルOP13mの所にそれぞれサービスビル、タービン建屋、原子炉建屋がある。
表1に先程申し上げた敷地レベル+1mの津波を仮定すると、福島第一の5号機では仮定津波OP14mのところにあるが、非常用海水ポンプが×、それから原子炉建屋、タービン建屋、サービス建屋のいずれも × が付いている状況だ。
また、泊1,2号機についてはご覧のとおり、敷地レベルが10mの所なので、+1mのTP11mの所に津波が来ると、循環ポンプ建屋とか、同じく原子炉建屋、タービン建屋に罰が付いているという状況だ。
右半分にはそれぞれ、福島第一5号機と泊1号機の現場確認、調査が行われた祭の写真を添付させて頂いた。なお、泊に関しはh黒塗りにさせて頂いているが、これは核物質防護上、出せない図面があるというところで黒塗りさせて頂いている。
裏面になるが、実際に建屋内に水が入ってきた場合の状況調査ということで、同じく、福島第一の5号機、泊1,2号機の状況を建屋に侵入してきた場合にはサービスビル、大物搬入口から入ってくると、このエリアが浸水していくとうことである。
それらの結果を書く電力事業者毎にまとめたのが右下の表2になるが、想定外の津波、敷地+1mに対する屋外設備の影響という形でまとめられているが、米印が付いているような泊1,2号機女川2号機、福島第一の5号機、浜岡4号機にに関しては、
津波継続時間を考慮しないとした場合には、電源設備が亜影響を受ける結果が得られている状況だ。A4の紙に戻るが、こういった溢水勉強会が行われたが、保安院様の方からは平成18年10月に保安院さまからの要望ということで、
耐震バックチェック計画に関する打ち合わせが行われた際に、津波については保守性を有している土木学会の評価で良いと。先ず、評価手法のお話があった後、ただし、土木学会手法による評価を上回る場合、低い場所にある非常用海水ポンプについては、
機能喪失し、炉心損傷となるため、津波、高波、引き波に対して余裕が少ないプラントは具体的な対策を検討して対応して欲しいという要望を受けている。また、この際、併せてこの要望を各社上層部に伝えるようにということが、★口頭で電事連が受けている。
東電としては、この情報を下に保安院さまからの要望ということで、原子力立地本部長まで情報共有している。ただ、この要望に関しては、建屋への浸水対策など、今回の津波に関する対数影響を防ぐような、念頭に置いたものではなく、
非常用海水ポンプの浸水が対象であったと理解している。一番下になるが、津波高さの総てという事で、実施祭には津波高さの評価は土木学会の手法で行なっており、これを耐震バックチェックに反映するという事で、
保安院さま側のご了解を得てリウと考えておりました。従って東電では土木学会の手法に従い、保守的な評価を行い、当時、原子力発電所の安全先生は確保されていると考えている。また、これまで説明しているが、地震調査研究しんすい本部の見解や、
貞観津波の論文発表など、新たなは現モデルが必要になってきたということであり、非常用海水ポンプの電動機の水密化の検討などとともに、改めて土木学会に評価手法の見直しをする等の対応を並行して進めてきた状況だ。
こちらに関しては少し、昨日の説明した内容を資料という形で取りまとめさせて頂いた。それから何点か連絡がある。★環境モニタリングの状況は既にHPで公表しているが、本日のサンプリング結果の中に海底土が含まれているが、
そんなかで夏井川沖合3km地点が今回はじめて場所として初めて策定されたということで公表している。(http://j.mp/K6x4fA)こちらに関しては近場の海底土のセシウム134/137の値と比べて大きな変化はないと見ている。
以前、木野さんから承っている3号機のスミアの測定の件で、機器の仕様とか質問があったので、プロセス等も含めて訂正があるので改めて説笑させて頂く。昨年6月9日に3号機原子炉建屋のスミア測定を実施しているが、この時にサーベーをした計器は
株式会社応用技研の高領域戦況等両立用電離箱で測定してる。測定レンジとしては3μSv/h~1000mSv/hまで計測できる測定機を使ってる。こちらに関してはこのスミあロシを建屋の中ではバックグラウンドが高く測れなかったので、
免震重要棟付近の駐車場のところまで持ちだして、このスミア濾紙を電離箱で測定している。この電離箱土絵の測定結果は 0.8mSv/hから4.3mSv/hという状況であり、この状況では線量が高く、
ゲルマニウム半導体検出器では核種分析が出来ないということで、
この濾紙については手順に従って指定の集積所に廃棄している。なお、ゲルマニウム半導体検出器では、大体0.1mSv/hを超えると、風落としが発生するため、値としては信用ならないということで計れない、という測定をしている。判断をしている。
従って今回、スミアを計ったが、こちらに関しては技術的には当時としても意味がなかったと考えている。本日、私からは以上だ。
■質疑
○共同たけもと:
聞き漏らしてしまったかもしれないがA3の大きな紙は、これは何処が作成したどういった四つの資料と考えればいいのか?
○松本:
こちらの作成者は保安院さまか、JNESさんだとお思うが、この溢水勉強会の中で配布された資料を わたしどもオブザーバーとして参加しているので、その際に頂いたという資料になる。
○毎日中西:
溢水勉強会のことだが、A3の文書があるにしても口頭での申し入れ、検討してほしい要望というのは文書としてはないのか?
○松本:
ハイソウデス。平成18歳10月に耐震バックチェックの進め方に関する打ち合わせを保安院さまと電事連の方でも受けられた際に、全体としては耐震バックチェックの進め方の主題の一つということで津波をどう扱うかということが議論として上がっている。
その際にここに書いている手法としては、先ず、土木学会の手法を使うことが保安院さまから示されたということと、併せて土木学会の手法によって津波想定が上回るケースについても非常用海水ポンプの余裕が少ない場合は対策を講じるようにという要望があったものだ。
○毎日中西:
この要望は保安院の誰からの指示があり、要望についてこうしましたという解答をしてほしい、そういうことはなかったのか?
○松本:
ハイ。保安院さまから打ち合わせに出ていた電事連の担当者が指示というか、要望として承ったところだ。当時、回答期限が明確に示されていたかどうかは分からないが、結果という形では平成19年4月に私どもが連動機の水密かを検討するとか、引き潮側ではインターロックの自動化等を図るというような報告を行なっている。
○毎日中西:
繰り返しになるが、勉強会の中でこういった要望はされてなかったと?
○松本:
勉強会は平成18年1月~7月まで開催されており、それとは別に平成18年10月に保安院さまからお話があったと聞いている。
○毎日中西:
何れにしてもA3の紙自体は原子力本部の中で共有されていたと?
○松本:
A3の紙自体が本部全体で確認されていたかどうかはまだ確認できていない。少なくともオブザーバーという形で私ども担当者が会議に出席して、その都度、こういう会議をやっていることは社内で共有しているが、最終的にその結果が、いわゆる本部長まで上がっていたかどうかについては確認していないが、最終的に平成18年10月に保安院さまからこういう要望があったことについては本部長まで情報を共有している。
○毎日中西:
おとといの事故調でも議論になっていたが、当時の社長がこれを認識する必要があったかどうかについてはどうか?
○松本:
私どもとしては結果的にこの津波の要望に対しては電動機の水密化を図るとか、引き潮側の対策を向上していくということで、原子力立地本部の中で、まあ、処理ができていると考えていた。この対策を実施するため、工程が非常に時間が掛かるとか、あの、大きな金額が必要なことになれば、当然、傾斜、社長、会長の判断を仰ぐ必要があるが、この対策、要望を実現する意味では社長、会長まで、ええ、まあ、情報を上げる必要はなかったと考えている。
○毎日中西:
繰り返しで申し訳ないが、保安院からの要望について、こういったということは保安院には確認されたのか?
○松本:
保安院?
○毎日中西:
保安院の方からこういう要望があったということは、東電の中でそう言う記録が残っているということか?
○松本:
ハイ。私ども社内記録として、当時の状況を振り返ると保安院さまの方からこういったことをお話を受けたということになっている。現在というか、今日、昨日に改めて保安院様の方に 何か事実確認をしたということはない。
○毎日中西:
ちょっと聞き漏らしたが、これは保安院の誰から要望があったかは、これは記録にはない?
○松本:
ハイ。個人名についてはちょっと確認、、まあ、あの、、議事録等、詳細に見ればわかるかもしれないが、保安院さまの方から電事連の担当者が受けている状況だ。
○栗田:
よろしくお願いする。
○フリー木野:
溢水勉強会について。確認だが、時間、対策に対して時間が掛かるとか金額がかかる場合は、これは上に報告する話が今あったが、そういう話で良いか?
○松本:
あの、時間がかかるというか、あの、まあ、いわゆる形状の判断が必要な場合には手続きに従って社長、会長まで話をすることになる。
○フリー木野:
わかりました。実際には平成18年から初めて今、平成24年だが、モーターの水何時かも引き潮の対策も出来ていないが、これは時間と金がかかっている事にはならないのか?
○松本:
モーターの水密化については昨日も説明したが、技術的に非常に難しいところがあり、少し時間がかかっているという状況だ。引き潮の対策だが、こちらはインターロック、自動で止めることを検討の対象としていたが、私どもとしては最終的にこのインターロックはプラントの安全上問題があるだろうということで運転の対応で行うということで最終的に決めている。
○フリー木野:
いや、私がお伺いしたいのは、実際に対応をするという、ある程度のモーターの水密化の検討を始めているわけだが、その後、それが何年かかっても実現しない状態というのは、要するに保安院からの要望がまったく具体的には対処できていないと思うが、そういう状況でも上には報告は挙げなくていいというのはどういう判断だったのかわからないが。
○松本:
上といいますが、私どもとしては原子力本部の中では状況としては認識していたので、いわゆる社長、会長が全て知っておかなければならない事項とは考えていない。
○フリー木野:
先ほど、工程上時間が掛かるようなものであれば上に報告する話があったが、今回の状況で言えば4年ぐらいであれば次官はかかっていない、そういうことなのか?
○松本:
イエ。チガイマス。時間がかかると申し上げたのは一般論として時間がかかったりお金が大きく動くような場合には、当然経営層としての判断が必要となるので、情報としてはあげるし、決済を受ける必要があろうかと思っている。
今回のモーター電動機の水密化という意味であれば、いわゆるメーカーとの共同研究をしながら、実際に物ができるかという技術的な課題をクリアさせないと、いくら経営層にお諮りをしたとしても、あの、解決は困難と思っている。
○フリー木野:
そこがわからない。要するに最初に何かを対策する際に、今回の場合は、保安院から水密化、何かしらの浸水対策をするようにという要望があったわけで、それに対して、時間がかかると考えた場合は、本部長で止めるのではなく、社長の決裁がいるという話が最初にありましたので、それから4年もかかっていますよね。
○松本:
そういう意味では説明が不十分で申し訳なかった。いわゆる検討していく事案等によってケースバイケースで対応していく。
# ケースバイケースということに。
○フリー木野:
今回はそうするとケースバイケースの中で今回の水密化を含めた対策というのは、社長に上げるほど重要なものではなかったと考えればいいのか?
○松本:
重要なものと言うよりも、原子力立地本部の中で解決可能と思っている。それから福島第一の状況を少し話させて頂くが、福島第一発電所は御存知の通り、10mの所に1~4号機側の空冷ディーゼル発電機が2台ある。それから今回検討対象となった5,6号機のところにも空冷ディーゼル発電機が1台設置されている。
従って万一、海水ポンプが冠水して使えなくなったという自体が発生したとしても、s基地レベルを津波が今回のように押し寄せてこない場合では、空冷DGで電源喪失は起こらないと私どもも判断していたので、そういった状況もあって電動機の水密化等に関しては、少し時間的には、そういった何が何でも1年以内とか、2年否に実現しないといけないとうことは考えていなかった。
○フリー木野:
空冷DGの話は結構だが、今回の場合は空冷DGの話ではなくて、実際に浸水があった場合にどうするかということを 保安院から要望があったわけで、それに対して実際に水密化等で動き出しているにもかかわらず、4年しても5年しても具体的な目処が全く立っていないわけですよね。
それは保安院の要望に対して対処ができないということを意味すると思うが、そういったことでも原子力立地本部の中で対処ができると考えて上に報告しなかった根拠というのは、どういうことになるのか?
○松本:
前提の方から話すが、先ず福島第一原発の設計、想定津波は最大で5.7メートルということで、土木学会の手法に基づいて実施していた。当時の状況としても5.7メートルの津波高さについては保守性があると考えていたので、この想定津波を上回った津波が押し寄せてくる場合に関しては、さらなる安全性の向上という形で考えていた。
従って保安院様の方も "要望" という形でお話されたのだろうと思うが、そういった所を踏まえて、私どもとしては電動機の水密化に着手し始めた状況だ。
従って、まあ、結果的に3.11に大きな津波に遅されているが、当時の状況からすると、えええ、1年、2年の間で水密化を実施しなければならないという状況ではなかったし、先ほど申し上げたとおり、OP10mのところと13mの所には空冷DGがあったので、常用海水ポンプが全停して使えなくなった状態でも電源喪失状態には至らず、空冷DGからの電源供給が可能な状況ではあった。
# 当時の認識で問題なかったから責任ないんだの主張の繰り返し。反省もなく、ただただ屁理屈こねくりまわして反論。また同じ事おこすよね。柏崎再稼動なんて、有り得ないよね。自分で自分の首を絞めているようにしか見えない。
○フリー木野:
わからないが。先程、松本さんが説明した時間が掛かる、金額がかかる時は社長に報告するという話があったが、時間がかかるというのは何を意味するのか?
○松本:
あの、一般的な話としてさせて頂いたが、時間がかかるという意味は、あの、対処に時間が掛かるとか、或いは工事に時間が掛かるとか、ええ、そういった状況を踏まえた話になる。
○フリー木野:
時間が掛かるというのは何に対して時間が掛かるという事なのか?最初に予定していた工事が伸びた場合に時間が掛かるというのか、それとも最初に予定している工程表が、例えば何年以上でどれぐらいの時間であれば報告するというか、そういったことではないのか?
○松本:
ハイ。そう言ったことではない。いわゆる、まあ、我々どもが実際にメーカーと相談させていただきながら、どういった工程で物を研究したり工程を進めていくかという所を検討していたところだ。従って、まあ、今回のケースで言うと、原子力立地本部の中で議論は収束していた状況になる。
○フリー木野:
そうすると時間がかかるというのは、4年経っても5年経っても、最初に目的としていたことが出来用ができまいが、それは時間が掛かるという意味ではないと。そういうことで良いか?
○松本:
結構だ。
○フリー木野:
わかりました。
○ニコニコ七尾:
今のに関連してだが、水密かで技術的に難しいという話だが、簡単でいいので具体的にどういっためんで難しいのか教えていただけるか?
○松本:
ハイ。先ずモーターに関しては、発生する熱があるので、排気というか、内部で発生する熱を除熱するものが必要になる。水密かというのは、水に濡れて中が使えなくなるということを防止する必要があるので、そういった形で内部で発生する熱をどういうふうに処理するかという問題。
それからモータの先にはポンプがくっついているので、当然、軸受とか、軸封部がある。いわゆるところに回る軸があるので、そこの軸の部分に関してはある意味隙間が開いている状況だ。従ってその軸に関してはその隙間、それを支える軸受、といった所に水が入り込んできた場合に大丈夫かどうか。或いは大丈夫にするにはどういうことが必要かということが対象になる。
○ニコニコ七尾:
当時として、今話して頂いた事は技術的に新しく開発しないといけないということだったのか?
○松本:
ハイ。要素技術としてはあったようだが、こういったサイズのポンプモーターで、ええ、完全水密化ができたようなものに関しては、新たな適用性研究が必要と判断していた。
○ニコニコ七尾:
そうすると現実的にするためには時間と金額も掛かるわけですよね?
○松本:
そうですな。当然研究機関、あるいは開発費用が発生する。
○ニコニコ七尾:
その当時としては水密化に本当に対応しようとしたのか?それとも案としてあっただけなのか?
○松本:
対応しようとしていて、実際にメーカーとの研究をしていた。それから、まあ、最終的にはそういう方向に進んだが、まあ、水密化に至る前には当然、ポンプの周りに壁を作ったほうがいいんじゃないかとか、そういったオプションについても検討しているが、最終的には水密かという方向になった。
○ニコニコ七尾:
そうすると金額の時間がかかるということであれば、国会事故調でもよく説明に使われている、東電側でリスク表があって、右上、左上、という話も勝俣会長が話していたが、そういった開発であれば、それは上の方のもっと社長なりお金と金額がかかるのであれば、報告するのは当然の流れだったんじゃないか?
○松本:
金額による。決裁権限という形でこの金額までは課長、この金額までは部長、というものが決められているので、まあ、多額の費用がかかる場合は、社長まで決裁を仰ぐ必要がある。
○ニコニコ七尾:
しかしそこまでは行かなかった?
○松本:
ハイソウデス。
○ニコニコ七尾:
具体的に幾らぐらいかは公表できるのか?
○松本:
契約金額については公表できない。
○ニコニコ七尾:
わかりました。他の水密海外に金額と時間が掛かるということであれば、他の方法は考えなかったのか?
○松本:
例えばですな。ポンプの周りに壁を作るというケースもあろうかと思うが、壁を作る場合にはある意味コンクリートブロックを積み重ねただけでは、津波が押し寄せてきた場合は倒れてしまうので、ちゃんと基礎からやっていく必要があるが、現場の状況を見ると取水口の上に立っているとか、他の干渉物があるということで壁を作る方法は難しいという判断をしている。
○ニコニコ七尾:
今日配られた5月16日の資料だが、2番目の溢水勉強会での検討状況の文面の確認だが、「当然のことながら建屋敷地が浸水すると建屋開口部から水が浸入し、電源設備などが水没し機能を喪失するという結果が得られている。」とあるが、
(http://j.mp/Kfl8qj)つまりこれは、浸水すると電源機能が失われるということを当時としても認識していたことを認める文書でいいということですよね。これ。
○松本:
ハイ。認めるといいますか、当然、この絵を見て分かる通り、これまで敷地レベルには津波は到達しないということで考えている所に、水が来たということを想定していますから、当然、開口部から水が入ってくることになる。従ってその中に置かれている電源設備は浸水することになる。
○ニコニコ七尾:
昨日も申し上げたが、結局国会事故調の野村委員の話は、国会事故調で申し上げたのは、津波高さの浸水する高さの津波が来る来ないにかかわらず、それは置いておいて、浸水すると電源が喪失するのであれば、そういった対応も必要じゃなかったのではないかということを申し上げている。それについては理解はされるということで良いか?
○松本:
そこは見解の相違だと思うが、私どもはあくまで無理やりこういう仮定を追いて、津波がここまで来るとなると、当然そういう結果を招くことになるが、実際に津波がどういう可能性で押し寄せてきて、あるいは高さがどうなんだというような蓋然性、合理性が必要だろうと思っている。
# 昨日も同じ事いってたけどだから無理矢理ってなんだろう。無理やり=想定外=実際起きえれば仕方ない 想定が無理やりなんだから、3.11のような事態を予見をするものではなかったということを言いたいのか。
例えば、今でも何メートルという高さの津波を考えているが、当然、確率論的には、それをはるかに宇和マル確率で発生する津波は当然考えられるが、じゃあ、それをなぜ、考えないかというと、ある程度、合理性があるかということころで、皆さん判断されているんだと思っている。
# つまり、根拠もない無理やりだから意味が無いと。じゃあなんでそんな意味のない検討やったのさ。それで全電源喪失になることは技術者であれば誰でも知っている、当たり前、だから予見じゃないんだって。アホじゃなかろか。
○ニコニコ七尾:
後ですね。今お配り頂いた文章で、これは当時、同理解されていたか伺いたい。これは勿論、保安院が書いた文章だが、はじめにとあり、「過去 最大の津波はもとより発生の可能性が否定できないより大きな津波を想定しているととから, 津波に対する発電所の安全性は十分に確保されているもの と考えている」一見読むとよくわからないが。
○松本:
例えば東電の福島第一でいうと土木学会の津波評価手法が出るまでは、いわゆるチリ津波での設計想定をしている。その時は確か3.1メートルだったと思うが、その津波で海水ポンプとか、必要な対策を投じていた状況だ。
その後、土木学会が高さを如何に評価すべきかという評価手法が、まあ、確立されたと思っているが、それに従うとその時は最大5.7メートルという形で、3.1メートルから5.7メートルということで、2.6メートルも大きくなったという状況だ。
従ってこの土木学会の津波評価については過去最大のチリ津波の評価結果を踏まえた上でも更に保守性を持った評価結果と考えている。(考えていた)
○ニコニコ七尾:
この文面と津波に対する発電所の安全は十分に確保されていると考えていると。そう言いながら、今回、勉強会という位置づけで想定外津波に対すると体力についての検討も実施したということがよくわからない。そこの部分であくまでも勉強会という理解でロジカルの対応で行くと津波が起こらないからそうする必要はなかった、そう言う認識か?
○松本:
ハイ。当時の発電所の状況の面で言うと、土木学会の手法に従い、設計上想定する津波高さを決めている。ただ、この文書にもあるが、あくまで仮定という位置づけで仮に敷地プラス1mの津波が押し寄せてきたとしたらどうなるか、と言うことを確認した状況だ。
○ニコニコ七尾:
にも関わらず、東電としてそう言う見解にもかかわらず、止水を仮定としてこういう勉強会を開いたという、先方の目的意識というか、意図はどう捉えているのか?
○松本:
あのう、、意図というか、こういう勉強会をするので、電事連、各電気事業者も参加するということで、まあ、あの、、なんというか、参加依頼があったので、私どもとしても参加した次第だ。
# 参加要請があったから参加しただけのことだ。
で、あのう、この溢水勉強会は津波の端ばかりをしているわけではなく、きっかけとなった米国の内部溢水の問題とか、インド洋の海水ポンプの喪失といったようなことが、先ず、きっかけとして行われた。
○ニコニコ七尾:
そうすると今の話で言うと、津波の可能性はロジカルに考えると無いが、やはりそれがゼロ%無いことは言い切れないわけだから、国会事故調が言うような、仮に浸水するとしたら全電源喪失のリスクがあるのであれば、そういった対応は事前に、ロジカルではないかもしれないが、別口で対応しておく必要があったんじゃないかという意見は、これはわからないわけではないですよね?
○松本:
それはおっしゃるとおりだが、繰り返しになるが、確率というか、どれぐらい合理的にこの発生を見込むかというところに関しては当時としては地震、土木学会の手法でも相当量の保守性があったと考えている。
○栗田:
よろしくお願いする。
# 何を言っても無駄。
○朝日こん:
今の溢水勉強会の件で。土木学会手法による評価というものは、未来を考えると変わる可能性もあるという意味で、こういう勉強会で変わった時に、保守性が無くなってしまった、そういうとための過程の勉強会、そう言うい位置づけだったということか?
○松本:
そこまではちょっと分かりかねる。私どもは土木学会に津波評価技術の依頼をさせて頂いているが、14年の当時、この土木学会の津波評価手法が出来て、それ以降、新しい知見、あるいは技術的論文が発表され、それを元に回答していくことは当然のプロセスとしてあると思っている。
# 続きは保安員ブリーフィングで。
結果として評価書が変わって、5.7をもっと上にあげないといけないケースもあるだろうし、低くても十分という結果になるかもしれない。それは当時の状況、今の状況から見ると、まあ、上がるんだろうな、ということにはなるが、そういった所で判断されると思う。
また、今はまだ、安全審査等に使われていないが、いわゆる確率論的に、例えば発生確率はこうだから、この程度の津波までは仮定しましょうといったような、確率論的なアプローチも、まあ、新しい手法としてはありうるとは思っている。
○朝日こん:
ちょっとまとめさせていただくと、未来にどのような形で、すぐ対応というのは難しいので、今は少なくとも保守性は十分にあるが、念のため、というような意味が強い様は印象を受けるが、
○松本:
あっそういう意味では、この勉強会の結果が全く無駄になるということは私どもは考えていない。将来、津波対策のなんというか、想定が更に大きくなったというような場合には、当然この結果を元に対策を取る事にはなる。
○フリー木野:
今の溢水勉強会について。最期に勉強会の結果が全く無駄になるとは考えておらず、将来、評価が大きくなればこれを元に対策をするという話しがあったが、
○松本:
対策にも使えると思う。だ。
○フリー木野:
使えると思うという話があったが、そうすると例えば、評価の結果、これ以上の津波が来るという回答が出てくるから、実際に対策が完了するまで、かなり、時間的なギャップが生じると思うが、この間はどういう状況にあると考えたらいいか?
○松本:
それは発生する津波の程度と工事の量によろうかと思うが。当然、大規模な工事が必要になれば時間もかかるが、その時に例えば発生確率が明日起こるのか、明後日おこるのか、あるいは1年後なのか、10年後なのかという所の評価と併せて検討する必要があろうかと思っている。
○フリー木野:
いくら検討しても実際に工事が完了するまでには、今回の場合は4年経っても完了してない。その間、対策が不十分という状況になるが。そういった状況を防ぐためにも、取り敢えずこういった勉強会で取り敢えずは先ず浸水を防ぐという考え方というのがあったのではないかと思うが。
だとすると対策が不十分な期間というのは、東電としてはどのように考え、発電所はどういう状況にあると考えられるのか?
○松本:
質問の趣旨は分かりかねるが、いわゆる変わって必要な対策を講ずるべきとなった場合に、地震、津波がどういうふうに起こるのかということに基本的には依存すると思っている。近々に起こる。至急手当が必要だということになれば、当然事業者としても必死に対策を取る必要があるし、何時、どれぐらいの頻度で起こるかということで、その後の対策検討期間があろうかと思う。
○フリー木野:
何時どれぐらいの頻度で起こるかわかっていれば、誰も苦労しないわけで、それはどういう確率であろうが、どんなに少なかろうが、パーセンテージがどれぐらいであろうが、可能性として明日ということもとあり得る訳で。そういうことを考えると対策が不十分だからこういった溢水の対策を先にしておくべきではないか、という考えではなかったのか?
○松本:
イエチガウ。当時の状況を話すと、土木学会の手法により津波の高さを決めて、それに対する対策を取ってきている。当然、仮の津波の高さを過程して、浸水しないところが浸水するという仮定を置けば、こうい結果になるという状況だ。
# もうワケワカラン。かみ合わない質疑。あくまで当時の認識としては問題ない。
従って、そのご技術の進歩とか、津波評価技術が向上して、さらなる対策が必要になった場合は、当然、それに応じて対策を講じていく。従ってその期間、対策として不十分でなはないかということ確かにあると思うが、その場合でも適切に工期というを判断しながら実施してきたいと思っている。
○フリー木野:
そうすると取り敢えずその期間は不十分であることは致し方ないということは認めるということで良いか?
○松本:
あのう、いわゆるどういった確率でどれぐらいの頻度で起こるのかという評価が、今のところそういう意味では技術的に確立しているとは、私も思わないので、そういった場合にはそれぞれ専門の先生の判断を受けながら評価していく必要があろうかと思っている。
○フリー木野:
防潮堤に関しては津波が超えるか超えないかという部分があるので、わかるが、建屋の浸水に関しては先ほど松本さんご自身が説明頂いたが、アメリカの方で、内部は段とか、配管破断とか、津波以外の状況で溢水をする可能性があるので、
こういう対策が必要なんではないかということも含まれていたという説明だったが、その可能性は東電としては先ず無いと考えていたということになるのか? 津波以外の状況で溢水する可能性は東電としては全くないと評価されていたということか?
○松本:
イエチガイマス。津波の溢水勉強会の中では内部溢水の話もされており、それに応じた、あのう、私どもの検討、対応を取ってきたつもりだ。
○フリー木野:
先ほど津波は何時来るかわからないし、今回の場合は土木学会の評価で5.7メートル超えない評価だったので、大きな対策もとっていないし、モーターの水密かも出来ていないので問題無い話だったが、内部溢水に関してはこれも全く対策が今回とれていないが、対策が不要なぐらい確率は低いという評価になるのか?内部溢水は起こらないと考えられていたということになると思うが。
○松本:
いえ。そんなことはありません。この津波の溢水勉強会の中でも内部溢水の検討手法というものが示されており、それに従って評価をしていくことになる。
○フリー木野:
それに従うとどれぐらいの確率で起こることになっていたのか。
○松本:
これは確率ではない。配管破断をある程度仮定して影響があるかどうかの対策を講じていくことになる。
○フリー木野:
そうすると起こるか起こらないかはわからないわけだよな。先ほどの確率論的に起こるか起こらないか判断ができない状況は対策としては取るべきではないかと思うが。何が起こるかわからない以上は対策取るべきではないかと思うがその辺は如何か?
○松本:
内部溢水の手法の確立については、ちょっと私も確認していないが、あの、いわゆるどいうふうに事象を仮定するかという過程の所から設定されていると思っている。その時に確立決定論で行くかというところが示されていると思っている。
○フリー木野:
要するにその内部溢水の可能性と、可能性からくるリスク区の大きさと、それに対応するための金額、コストと実感を含めてこういったことをバランスさせる、トータルで考えて社長の報告は不要だと言うことになると思うが。今の話だと。
そうすると基本的には内部溢水の可能性は津波と同じぐらい起こり得ないと考えていたとしか思えないが、そういうことになるのか?
○松本:
チガイマス。
○フリー木野:
起こりえるわけか?
○松本:
起こりえるということで多分決定論的に、あの、いわゆる解析、あるいは対策を進めているんだと思う。起こりえるのであれば、4年間も工事が進んでいないという、あの、津波と内部溢水はそもそも仮定しているスタート時点から違う。
内部溢水の状況ははっきり分からないが、そのもも漏洩があることを前提にスタートしていて問題がないように対策を講じていくのと、津波のように発生確率が極めて低い事象をどういうふうに扱うかはアプローチとして違うと思っている。
○フリー木野:
内部溢水に対する対策は何かされていたのか?
○松本:
部屋を仕切るとか、部屋を貫通するようなスリーブをという所をパテのような物で埋めることになる。
○フリー木野:
それは実際にされていたのか?
○松本:
ハイソウデス。
○フリー木野:
どれぐらい何処の場所をどういう風に?
○松本:
確認しないとわからないが、以前話した1号機でDG室が海水は遺憾の漏洩で浸水したことがあるが、そういったことを踏まえてそういったスリーブ類の穴埋め等は実施してきている。
○フリー木野:
確認だが、モーターの水密かだが、先ほどの説明だと2007年から?
○松本:
モーターの水密化の初歩的検討からスタート、あのう、どうかという問い合わせだと、平成14年頃から一部は開始している。
○フリー木野:
いや、今回のものを受けて実際に始めたのが2007年という先ほど説明があったと思うが。
○松本:
年代については確認する。
○フリー木野:
昨日の説明だと平成、え?平成18年?ごめんなさい。17年ですね?
○松本:
こちらは何回かに分けて研究、検討しているので、いわゆるなんというか、初期の段階から含めるともっと前からになる。
○松本:
保安院さまからの要望を受けたというのは、ひとつのきっかけだが、私どもとしては自主的に検討していた状況になる。
○フリー木野:
そうすると更に検討時間が長くなるが。そういった10年経ってものが出来ないというのも、しかも、リスクがかなりあるのではないかというふうに考えられるものはできなくても、やっぱり特に社長に報告する必要はないのか?
○松本:
なぜ社長に報告が行われるかちょっと良くわからないが、私どもの当時の認識としては、先ず、土木学会の手法により、ある程度の保守性を持った評価が出来ていてそれに対する対策はできている。併せてこちらの方は今回の津波であまり影響緩和にならなかったが、空冷DGもあったので、非常用海水ポンプが無くなったとしても、所内の電源は確保されると考えている。従ってどういった対策をどれぐらいに期間で実施しているかについては、その当時の津波をどう見ていくかによると見てる。
○栗田:
よろしくお願いする。
○フリー木野:
あとちょっと。一点要望だが、毎日の発電所の状況のペーパーだが温度計のことが全然記載されていないので、きちんと、
○松本:
明日には載ると思う。
○フリー木野:
前回の部分も載っていないと思うが。これも明日か?
○松本:
前回の部分はその翌日に載せたと思うが。
○フリー木野:
翌日に載せてその次の日にはまた削除?
○松本:
増え続ける一方になるのでそういった運用をさせて頂いている。
○フリー木野:
その後も温度計のことは先程のアレもあるが、確認含めて続いているわけだから、これだけスペースが開いているのだから掲載することは出来ないのか?
○松本:
検討させて頂くが、いわゆる温度計の信頼性評価については、毎月月初めに月報という形で取りまとめて公表させていただいているので、継続的にフォローできると思う。
○フリー木野:
温度計の信頼性評価のことではなくて、温度計のプラスマイナス、
○松本:
そういうことがあったということはその報告書に載ってくる。
○フリー木野:
それを毎日のレポートで記載することが出来ないかということなんだが。
○松本:
ハイ。温度計ばかりの話でよろしければそれで結構だが、
○フリー木野:(`Д´)
温度計の話ばかりではなくて、
○松本:
それ以外のものもあるので、
○フリー木野:
起きたことぐらいここに書きませんか?
○松本:
従って今日は間に合わなかったが、明日の本日の状況の中に入ってくる。
○栗田:
よろしくお願いする。
○フリー木野:
先ほどのプラスが入れ替わっていたというのは温度に影響なかったのか?
○松本:
温度には影響あると思っているので現在評価を続けている。
○フリー木野:
いつから間違っていたのか?
○松本:
今のところ確認されていないが、最も長い場合だと昨年の9月からということになる。
○栗田:
それではこちらの方で作業状況を説明して本日の会見をおわらせて頂きたい。3号機について明日5月17日 滞留水移送を停止する予定。
現状はタービン建屋から雑固体廃棄物減容処理建屋へ移送している。6号機は移送予定ない。港湾内被覆工事。本日16日は5,6号機側へのシルトフェンスを設置しているが、17日は5,6号機側の被覆作業を開始する予定。
先程、松本から可搬型モニタリングポストの説明をしている。15時にリセットして復旧ということだったが、その後16時30分に正門、西門に設置している可搬型モニタリングポストにおいて伝送以上が発生している状況だ。
その後、18時に正門における伝送異状は復旧している。西門は現場において作業員による大体測定を行なっている。夜間作業になることから無線式のモニタリングポストにおいてだいたい監視を継続する予定だ。正門、西門共にデータの欠損はない。以上が私から説明だ。
~ 終了 19時15分
■3回目 福島第一 現場視察について
○栗田:
現場公開の関係で質問があるようであれば、質問受けるが如何か?
栗田氏 vs. 木野氏(フリーランス代表)
※フリーランス枠は2名。スチルカメラは禁止。現在6名が申し込み。明日抽選。
~ 終了 19時25分
終了後 木野氏 その後 時間外交渉?