平成24年5月24日(木) 経産省 保安院 定例ブリーフィング 16時~
森山対策監が訳わかりません。不安になる4号機現地視察。
IWJ Independent Web Journal
○森山対策監:
本日の作業状況について。本日も基本的には継続作業ばかりだ。2号機滞留水はタービン建屋からプロセス主建屋へ移送中。
2号機では代替温度計設置のための準備作業をずっとしてきているが、最近はアクセスルートの除染が必要ということで、大物搬入口付近でで確認作業を行なっている。原子炉建屋の一部に遮蔽体を設置するなど、こちらの作業は順調に進んでいる。
3号機タービン建屋から高温焼却炉建屋へ移送している。3号機ではTIP室と言ってるが、移動式計装配管、原子炉内の中性子束を計るために原子炉容器の中に外から挿入する、そういった装置を格納しているTIP室というのがあるが、その中の放射線レベルの調査を昨日する予定だった。
しかし、実際には扉が障害となり中に入れなかったということだ。3号機は全体として放射線レベルが高いとうことで、中々格納容器の中の調査が十分目処が立っていないということで、TIP室がもし使えれば、TIP室に貫通部があるので、格納容器内の調査ができるということでアプローチしていた。
その中の線量の状況が確認できなかったということだ。4号機については建屋の健全性確認ということで、プール水位測定や建屋の垂直度合いの測定は既に昨日までに終わってるが今、データの整理中と聞いている。
データが整理された段階で公表されると聞いている。水処理関係、本日もサリーの単独運転。本日キュリオンは保守のため停止中。アレバは処理はしていないが内部線量低減を目的とした単独運転を継続。
# 東電いわく金曜日(明日)公表予定ということだった。
パラメータもあまり変わっていない。原子炉への注水状況 本日11時 1号機4.6m3/h、CS系2m3/h、2号機 2.6m3/h、CS系5.9m3/h、3号機 1.8m3/h CS系 5m3/h。
大体ずっとこういう数字だが、注入流量変更を今検討している。一つの理由として圧力容器下部温度が1~3号機をみると3号機の温度が若干高い。暫く流量を変えていないので崩壊熱の減少もある。
★このあたり水のバランス、注入量の1~3号機の配分を見なおそうかと今検討に入っている。確定すれば説明する。格納容器水素濃度 1号機 0%、2号機 A系 0.28% B系0.27%、3号機 A系0.16% B系0.15%。
プール温度1~4号機順で 21℃ 21.7℃ 21.2℃ 30℃。大気温度に伴い若干上がっている。原子炉圧力容器か格納容器内の温度も2月に比べると上がっているが、夏場に向けて注水する水の温度に左右されるので若干上がってくると見ている。
保安規定上は原子炉圧力容器底部温度80℃となっているが、充分下回るレベルで管理するということで、注水のための水は一旦バッファタンクに貯めているが、そこを冷やすかどうか、今検討している。プラント状況は以上だ。
本日、東電から先ほど、事故に伴う放射性物質の放出量の推定結果が公表されたと聞いている。大気への放出量は 約90万テラBqと承知している。保安院での推定値、昨年6月にIAEA報告しているが、約77万テラBq、JAEAでは約57万テラBq。
★オーダーとしてはあまり変わらないということだが、それぞれ3者で評価方法が違っている。保安院ではプラントの挙動解析、メルコアというコードを使い原子炉の状況がどうなっていったのかをベースに分析をし、安全委員会、JAEAにおいては、
★周辺地域でのダストサンプリング結果ということを元に評価をし、東電では発電所内の空間線量率のデータを下に評価したと承知している。
そのような評価手法の違いがあるということだが、やはり事故調査の一環として、このような放射性物質の放出量を更に評価していくことは重要であると考えており、特に、事故初期のデータが大変不足しているということで不確実性もある。
やはり専門家による検討、そういった事を今後考えていく必要があるのではないかと思っている。私からの説明は以上だ。
■質疑
○テレ朝 辻:
基本的なことで申し訳ないが、他の社がいないので基本的なこと伺って申し訳ないが、明後日、4号機の視察に伺うが、この4号機に対していろんなネットとか、雑誌とかでですね。
# テレ朝は辻記者がいくんだぁ。
燃料プール、地震が起きたら壊れてしまうんじゃないかという不安の声がよく見られる。で、耐震性は充分あると東電の資料には書いてあるが、万が一、燃料プールに大きな地震があって、ひびが入ったと。それで水が抜けてしまったといった場合に、燃料棒はどうなってしまうのか、と言うことを教えて下さい!
# 昨夜、震度5強の大きな地震があったばかり。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
○森山対策監:
あの、耐震性については評価しており、加えてその評価にあたってはかなり強度を落とした形で評価している。また、サポートも入れているので、今のところは耐震性があると考えているが、大変重要なので、正に健全性の評価と確認の調査をですね?今週もやっている。
そういう中で日々の調査も行われており、まだ、報告は受けていないが、ヒビは今回の地震でどうだったかがわかると思う。
見える範囲だが。そのものがあればすぐに補修していくと。勿論、えっと、あの、プール中は内張りされてますから。コンクリートがすぐに出ているわけではないが、やはり、そういったヒビがあれば補修することによって健全性を保っていくことが先ず大事ではないかなあ、と思います。
○テレ朝 辻:
水がもし、安全だという事を前提にしているかそうなってしまうと思うが、それは福島第一の場合も津波が来ない前提でやっていたから、結局津波が来たわけだから、そういうことを考えると、ヒビが入って地震によって水が抜けてしまうことも考えたほうがいいと思うが。
# 昨夜の地震がそうとう効いてますな。明後日オレ4号機行くのに!
○森山対策監:
はい。まあ、どういう状況下によって対応が変わってくるかと思うが、万一、何らかの形で漏洩があれば、それは水を更に入れていくということが大事だ。これまでも、勿論、今も注水する機能はあるが、コンクリートポンプ車による注水と。といったこと。こういったことも当然考えられると思います。
# 何いってんだ、この人 ( ゚д゚)ポカーン
○テレ朝 辻:
あの、ええっと、水がひえ上がってしまって、燃料が加熱、熱を帯びてくるような解析はされているのか?
○森山対策監:
あのう、それはもともと、事故当初ですね。ええ、まあ、そういったケースの評価もしているが、あのう、その、プール、使用済燃料プールの眼前性が非常に大事だってことで、特に事故発災当初ですね。特に1週間ぐらいでしょうか。使用済燃料プールへの水の注入を最大限行ったと。
# 誰もそんなこと聞いてねぇ~ ガ━(;゚Д゚)━ン!!
○森山対策監:
それから、ええ、勿論、最悪のケースといいますか、いろんなケースに対応するということで、あのう、スラリーによる、なんというか、セメント的な物のですね。充填とか、ということも、こりゃ、可能にはなっております。
# 4号機使用済み燃料プールが露出することはありえない、評価について触れようとしない。
これもあの、ステップ2終了に向けての工程表の中にも書かれているが、あの、遠隔操作で、そう言うセメント的なものをですね。注入するとか、ああいうことは可能にはなっているが、ただ、基本的には建屋の健全性はあると思っているし、十分対応を撮っていると考えている。
○テレ朝 辻:
とすると、その熱、燃料棒の熱がどんだけ放出されるかとか、溜まってしまうとか、という解析はされてるでしょうか?
○森山対策監:
ええっと、あのう、今の時点ではですね。今の時点の崩壊熱を元にやっているわけではないが、あのう当時は、ええ、水が亡くなった時にどういうふうになるか、あるいはどれぐらいで水がなくなるかとかですね。
注入無い場合は。当時は、こりゃ、あの、内部的には、あのう、担当レベルではありますけども、やったケースはあります。それは水がないことを前提した計算そのものは、それほど難しいことではない。
# 周囲に与える影響評価を質問されてるんだよ。計算が難しいか簡単かなんて誰も質問してないよ。
○テレ朝 辻:
とう言うことは、今現在の状況で、水が抜けてしまうことについての解析はされていないと。
○森山対策監:
いま、現時点の数字は、持っていないが、こりゃ、崩壊熱という計算はすぐに計算できますから!どれぐらいでどうなるか、というのは、それはそれほど難しい計算ではないと思います。ただし、勿論、燃料が、どういう形状になっているのか。
ラックにちゃんと入って立っているとか、立ってないとか。まあ、それはいろんなバリエーションがあると思うが。
ただ、やはり、あの、大事なことは、そういったことを如何に未然に防いでいくか、と言う事で、そのひび割れ等については十分注意していかなければいけないし、当然内張りされているとはいえ、あのう、プール内の水質というか、まあ、塩分濃度もまだありますから。
こういったものを下げていくという努力!それから当然、万一、水が減った場合には水を入れていく対策。これは既に、ええ、常に入るようになっているが、あのう。コンクリポンプ車等で入れるような事はちゃんとやっているということである。
○テレ朝 辻:
しかし、そのプール自体があまりにも穴が多ければですね。ポンプ車で水れ入れても中々冷却効果が出てこないと思うんですが。
○森山対策監:
はい…。プールそのものはですね。何度も申し上げるが、あの、かなり保守的に周りの床等がないとか、ということで、評価をしても相当余裕のある評価になっているので、十分、健全性というか、確保されていると考えているが、
ただ、何度も申し上げるように、いろんなケースについて対応するということで、先ほど申し上げたような、本当に非常に厳しい状況に対しては、その、スラリー状のセメントのようなもので遮蔽するとか、最終的には遮蔽という問題になりますので。そういった手当そのものは出来ております!
○テレ朝 辻:
(´・ω・`) わかりました… …
○森山対策監:
(´・ω・`) はい。
# もう、蚊の鳴くような声で、ワカリマスタ… 結局、視察の不安が増すだけのテレ朝 辻記者であった。(´・ω・)ネット、ザッシ 調べて不安になったんだね。ちゃんとした解答聞きたかったよね。わかるよ。君の気持ち。
○朝日小池:
先ほどの東電の放出量の件で、号機ごとの放出量みたいなものも出ていて、全部足すと2号機が一番推定放出量が多いというようなことだったが、2号機が多い事ついてどのように見ているか?
○森山対策監:
東電の詳細までまだ確認できてないので、それに対して直接的なコメントは出来ないが、保安院、東京電力、それぞれ評価手法が違っておりまして、そういう意味で特に初期段階のデータ不足もあるので、これから何れにしてもこの検討は行なっていく必要があるが、やはり専門家を交えた検討ということが大事ではないかと思っている。
○朝日小池:
そうした専門家を交えた検討の場は、こちら保安院にもそういう場があるか?
○森山対策監:
今、具体的な案が何かあるわけではないが、一応、それぞれの機関、保安院なり事業者なり、安全委員会、JAEAでも出されているので、少し、どういう形でやるのがいいのか、具体的なアイデアを持っているわけではないが、やはり、いろんな形で専門家の議論の場で検討していくことが大事ではないかと、そういった基本的な思いを持っているということだ。
○朝日小池:
確認だが、初期のデータがまだ不足していると言っていて、そういった不足している中で、こうした形でデータが出てくるということは、その初期の色々な状況を把握するためには、良いことである、そう言うニュアンスの意味と考えて良いか?
○森山対策監:
いえ、今事故調査の一環として、どのようにして放射性物質の放出があったのかということは、先ず基本的に大事だろうと思うが、この放出量を見る上で、大事な事故の初期のデータということが、必ずしも十分でない。
従って東電もある段階での空間線量率を元に見ているわけだ。保安院でもあくまでも炉内の挙動の解析コードというものを使って、実データではなくてですね。あくまでも解析で持ってやっている。
それはデータがないからだが、本来であれば排気口、放出高からのデータがあればもっといいが、現実的にないこともあるので、様々なことを駆使しながら評価している。そういう意味で初期データがないと申し上げた。
従って専門家による議論というものがこれから大事になってくんじゃないかなあと思っている。
○NHK岡田:
今の質問の続きだが、これで何か保安院が意見聴取会をすることは予定しているか、見通しはあるか?
○森山対策監:
今、意見聴取会という事を具体的にイメージしているわけではない。
○NHK岡田:
保安院であれば専門家を交えた検討はどういう形が想像できるか?
○森山対策監:
そこも同意形がいいのか、評価しているのは保安院だけじゃないので、そういう形で行われるか具体的な案があるわけではないが、専門家による検討はこれから必要ではないかということを思っている。
○NHK岡田:
今回東電が出したし産地というか、それを保安院として何か評価したりとか、妥当性を調べたりすることは考えているか?
○森山対策監:
今日の発表内容についてはもう少し内容を確認したいが、何れにしても仮定を置いて評価されている。確か東電の場合には3月21日の測定値を元に放出の各種割合を仮定しておられるとか、あるいはJAEAの場合は、
もう少しいろんな日のデータをとっているとかあるので、どれが一概にいいとはいえないが、特に今の段階で保安院として評価する予定はない。
○NHK岡田:
言いづらいかもしれないが90万テラBqは多い?少ない?10の何乗というオーダーでいうとそれほど大きなズレはないと思うが。一方でいろんな試算値を見ると、数字の振れ幅があるかな、といえばあるかな、という気がするが、そのあたりはこの90万テラBqを見ているのか?
○森山対策監:
保安院の評価も昨年のIAEA報告では77万テラBqという数字を出しているが、2月に技術的知見の意見聴取会で出しているが、少し違った試算、48万テラBqという試算も出している。全体は77万として変えていないが。
やはりいろんな意味で不確かさ、ゴさがあるので、基本的にはこの程度のオーダーとしてみている。安全委員会でも57万テラBqですか?これも桁が違うわけではないと思いますので、基本的にはオーダーとしておおよそこれぐらいという事で、
保安院の結果と東電の結果を比べてどうかという考えは持っていないが、何れにしても相当量の放出があったということ、寧ろそちらを重く受け止めないといけないと思っている。
○NHK岡田:
わっかりました。最期に細かい話で恐縮だが、IAEAの報告では保安院として77万照れBqという数字を出しているよな。
○森山対策監:
ふむ。
○NHK岡田:
その後、技術的知見の2月に出された奴で48万Bqとされているが、保安院の公式見解としては77万テラBqなのか、それとも後に出てきた色々な技術的知見が組み合わさって出した48万テラBqの方を制度が高いとしてやっているのか、ちょっとそこが分からないが、そこはどうか?
○森山対策監:
今のところ推定値として77万テラBqを置いている。ただ、2月の意見聴取会ではひとつの試算として、少しパラメータを変えるとこうなるということを試算として出した。
なんというか、炉内のパラメータ、こういったものとの整合性を見ながらやっていたというわけだが、従ってこれから、更に検討をすすめる必要があると思っているが、この2月のものがIAEA報告に変わっているというものではない。
○NHK岡田:
この48万の試算が出た以降で試算は今されているか?
○森山対策監:
まだ具体的な試算はまだ行なっていない。
○NHK岡田:
わっかりやしたー
~ 終了 16時25分